JP5464287B2 - 印刷装置、ピント判定方法、及び、ピント判定プログラム - Google Patents

印刷装置、ピント判定方法、及び、ピント判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置、該印刷装置におけるピント判定方法、及び、該ピント判定方法をコンピュータに実現させるためのピント判定プログラムに関する。
プリンタ等の画像形成装置において、LED素子等を使用した印字ヘッドが使用されている。この印字ヘッドは、印刷データに従った発光を感光体ドラムに行うものであり、ライン状に多くのLED素子を配設し、感光体ドラムに発光を行う。この発光は各LED素子毎にレンズが形成された結像レンズアレイを介して行われ、感光体ドラムの感光面に静電潜像を形成する。
この場合、LED素子からの発光の焦点が感光面上で一致していることが必要である。このため、従来ピント調整が行われ、印字ヘッドと感光体ドラムの相対位置が調整されている。例えば、記録紙上に形成される印字濃度を目視によって判定し、印字ヘッドの位置調整を行っている。
また、印字ズレや、白又は黒の帯状、又はスジ状のストリークスの発生、更にカスレ等に対しても、記録紙に画像形成を行い、目視による判定を行っている。
特許文献1は、印字ヘッドのピントを調整するピント調整装置に関し、特に画像形成状態を比較し、当該状態が一致した距離の真ん中を真の焦点位置とすることによって、高度な調整技術を必要としない印字ヘッドのピント調整装置を提供する。
特開2003−112441号公報
しかしながら、従来の場合、ピントのセンタ位置を推測し、画像を目視することによって判定している。このため、ピント位置や、印字ズレ等の判定にバラツキが生じ、印字品質の良否の判定を正確に行うことができなかった。
そこで、本発明はピント、ストリークス、カスレ等の判定を自動的に行うと共に、正確な印字品質の良否の判定を行い、必要な調整や、消耗品及び不良品の交換を的確に行うことができる印刷装置を提供するものである。
上記課題は第1の発明によれば、複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置であって、
ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取手段と、
該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算手段と、
全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定手段と、
を有し、
前記読取手段は装置内に設けられ、
前記第1の計算手段は、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とする印刷装置を提供することによって達成できる。
好ましくは、前記標準偏差は、前記各画素の印字濃度が薄いときに大きい値となり、前記各画素の印字濃度が濃いときに小さい値となる
また、上記課題は第2の発明によれば、複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置におけるピント判定方法であって、
ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取処理と、
該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算処理と、
全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定処理と、
を実行し、
前記読取手段は装置内に設けられ、
前記第1の計算処理において、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とするピント判定方法を提供することによって達成できる。
また、上記課題は第3の発明によれば、複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置におけるピント判定方法をコンピュータに実現させるためのピント判定プログラムであって、
ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取処理と、
該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算処理と、
全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定処理と、
を実行し、
前記読取手段は装置内に設けられ、
前記第1の計算処理において、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とするピント判定プログラムを提供することによって達成できる。
本発明によれば、自動的にピント判定を行うことができる。
印刷装置のシステム構成を説明する図である。 本実施形態を説明する印刷装置の内部構成を説明する概略断面図である。 ホスト機器から出力される検査用テストチャートの例を示す図である。 表示操作部の構成を説明する図である。 テストパターン印字の処理動作を説明するフローチャートである。 感光体ドラムに供給する帯電電圧を説明する図である。 画像判定処理を説明するフローチャートである。 ピントの判定方法を説明する図であり、(a)はピントが良い例を示す図であり、(b)はピントが悪い例を示す図であり、(c)はピントの判定の基準となる計算式を示すものである。 ピント良否の判定例を示す図である。 (a)は、網点25%の600DPIの画素に対してストリークス判定を行う構成を示す図であり、(b)は、計算式を示す図であり、(c)は、白又は黒帯の判定例を示す図であり、(d)は、白又は黒スジの判定例を示す図である。 ストリークスが存在する画像に対する白又は黒帯を画像データより抽出した解析例を示す図であり、(a)は、閾値に従って白又は黒帯の判定結果を示すものであり、(b)は、上記解析結果を示す図である。 ストリークスが存在する画像に対する白又は黒スジを画像データより抽出した解析例を示す図であり、(a)は、閾値に従って白又は黒スジの判定結果を示す図であり、(b)は、解析結果を示す図である。 (a)は、プロセスストリークス及び印字ヘッドのストリークスを含む解析結果であり、(b)は、プロセススストリークスのみのストリークスを含む解析結果である。 レンズムラの判定方法を説明する図である。 画像カスレの判定例を示す図である。 本実施形態の変形例の印刷装置の内部構成を説明する概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施形態を説明する印刷装置の内部構成を説明する概略断面図である。尚、本例で使用する印刷装置1には、画像読み取り装置2が設けられている。
同図において、印刷装置1は、画像形成部3、中間転写媒体4、給紙部5、及び定着部6で構成され、上記画像読み取り装置2が上部に配設されている。画像形成部3は4個の画像形成ユニットを並設した構成であり、同図の紙面右側から左側に向かって画像形成ユニット3M(マゼンダ用画像形成ユニット)、3C(シアン用画像形成ユニット)、3Y(イエロー用画像形成ユニット)、3K(ブラック用画像形成ユニット)の順に配設されている。尚、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット3M〜3Yは減法混色によりカラー印刷に使用し、ブラック(K)の画像形成ユニット3Kはモノクロ印刷に使用する。
ここで、上記各画像形成ユニット3M〜3Kは、現像容器に収納されたトナー(の色)を除き同じ構成であり、感光体ドラム8と、この感光体ドラム8の周面近傍に配設された帯電器9、印字ヘッド10、現像ロール11が順次配設され、感光体ドラム8を矢印方向に回動し、帯電器9から電荷を付与し、印字ヘッド10からの印字情報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム8の周面に静電潜像を形成し、現像ロール11による現像処理によってトナー像を形成する。
中間転写媒体4は転写ベルト12、及び転写ベルト12を回動させる駆動ロール13、従動ロール14等で構成され、感光体ドラム8に形成されたトナー像は転写ベルト12に転写され、駆動ロール13の駆動によって転写部15に送られる。転写部15には給紙部(給紙カセット)5から搬出された用紙が搬送ローラ16によって供給され、転写ベルト12上のトナー画像は用紙に転写され、定着部6によって用紙に熱定着される。
一方、画像読み取り装置2には原稿読み取りユニット20、及びADF(オートドキュメントフィーダ)が設けられている。原稿読み取りユニット20には光源22、ミラー23、原稿台モータ24、及びCCDユニット25が設けられ、原稿台モータ24を駆動することによって原稿台ガラス27上に載置された原稿画像が読み取られる。
図1は、上記構成の印刷装置1のシステム構成を説明する図である。上記のように印刷装置1には画像読み取り装置2が設けられ、また印刷装置1はインターフェースコントローラ(以下、I/Fコントローラで示す)30、及びエンジンコントローラ31で構成されている。また、本例の印刷装置1にはパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器33が接続されている。尚、エンジンコントローラ31の出力には前述の印字ヘッド10が接続されている。
ホスト機器33から出力される印刷データは、LANインターフェース34、又はUSBインターフェース35を介して画像処理部36に供給され、受信バッファとしての機能を有するメモリ部38に一旦格納される。I/Fコントローラ30内のCPU37は、メモリ部38に格納された印刷データのコマンドを解析し、ビットマップデータに変換し、メモリ部38の描画エリアに展開される。そして、例えば1頁分の画像データが展開されると、ビデオI/F39によってエンジンコントローラ31に印刷開始を指示し、以後エンジンコントローラ31から出力される水平同期信号に従って1ライン毎に画像データがエンジンコントローラ31に転送される。
エンジンコントローラ31は、ヘッド制御部40、CPU41、メモリ部42で構成され、CPU41の制御に従ってI/Fコントローラ30から転送された画像データを印字ヘッド10に転送し、前述の用紙への印刷処理を行う。尚、前述の感光体ドラム8等への高圧電源の供給は、高圧制御部43の制御に従って行われる。
一方、前述の画像読み取り装置2は、CCDユニット25(CCDセンサ25a)、アナログ・デジタル変換回路(以下、A/D変換回路で示す)45、MCU48、原稿台モータ24、及びADFモータ26で構成され、CCDセンサ25aによって読み取られたデータはA/D変換回路45、MCU48を介してI/Fコントローラ30に送信され、画像処理部36に供給される。
図3は、上記ホスト機器33から出力される検査用テストチャートの例を示す。尚、同図の例は、各テストチャートが用紙のどの位置に印刷されるかも示す図である。この検査用テストチャートは、ピント判定用テストパターン、ストリークス判定用テストパターンであり、領域Aに上記ピント判定用テストパターンの情報が印刷され、領域Bにストリークス判定用テストパターンの情報が印刷され、領域Cには後述するかぶり画像が印刷される。
ピント判定用テストパターンは、例えば2ドットのオン/オフ画像のデータであり、ストリークス判定用テストパターンは、例えば100〜200LPDの網点画像のデータである。また、領域Cのストリークス判定用エリアには意図的に無露光、弱帯電状態で画像形成されるかぶり画像が印刷される。
次に、本例の処理動作を説明する。
先ず、図4に示す「テストパターン印字」のボタン52を押下すると、図5に示すフローチャートに従った処理が開始される。先ず、ピント判定用テストパターンのデータがホスト機器33から印刷装置1に転送される(ステップ(以下、Sで示す)1)。このデータは、前述のようにI/Fコントローラ30の画像処理部36に入力し、メモリ部38(受信バッファ)に格納される。
次に、ホスト機器33からストリークス判定用テストパターンのデータが転送される(S2)。このデータもI/Fコントローラ30の画像処理部36に入力し、メモリ部38(受信バッファ)に格納される。CPU37はテストパターンの入力が完了すると、コマンド解析を行い、ビデオI/F39を介してエンジンコントローラ31へテストパターンの画像データを出力し、ヘッド制御部40の制御に従って用紙に印刷処理を行う。
上記用紙への印刷処理の際、上記ピント判定用テストパターンの印字、及びストリークス判定用テストパターンの印字が行われた後、帯電電圧の切り替え処理を行う(S3)。すなわち、CPU41の制御に従って高圧制御部43の電圧出力制御を行い、前述の帯電器9への供給電圧を切り替える。例えば、前述の領域Cへの印字において、高圧の印加電圧を下げる切り替えを行う。
図6は、感光体ドラム8への帯電電圧の設定例を示す。例えば、領域Aへのピント判定用テストパターンの印字、及び領域Bへのストリークス判定用テストパターンの印字の際、−500Vの高電圧を印加し、領域Cにおいて帯電電圧を−255V、−275V、−300V、−325Vに切り替える。ここで、本例では領域Cにおける帯電電圧を4段階で切り替える理由は、領域Cに対応する無露光画像形成時において、感光体ドラム8の特性を考慮して4段階に設定するものである。
以上の処理によって、印刷装置2から図3に対応する検査用テストチャートの印刷結果が出力される。
次に、上記処理によって印刷出力されたテストパターンが印刷された用紙を前述の原稿ガラス台27に載置し、画像読み取り装置2を駆動する。すなわち、原稿台モータ24を駆動すると共に、光源22からの発光をミラー23を介して上記用紙に照射し、その反射光をCCDセンサ25aで検出する。
図7は上記CCDセンサ25aで検出した原稿画像の処理を説明するフローチャートであり、CCDセンサ25aで検出した原稿画像のデータは、前述のMCU48の制御によって、I/Fコントローラ30の画像処理部36に転送される(ステップ(以下、STで示す)1)。そして、一旦メモリ部38に格納される。
次に、図4に示す「画像判定」のボタン53が押下されると、メモリ部38に格納された画像の検査処理を開始する(ST2)。すなわち、CPU37の制御に従ってメモリ部38に格納した画像データを読み出し、以下の検査を行う。
先ず、ピント判定を実行する(ST3)。この処理は、前述の図3に示す領域Aに印字されたピント判定用テストパターンの画像データに基づいてピントの良否を判定する。
図8は、ピントの判定方法を示す図である。同図(a)はピントが良い場合を示し、同図(b)はピントが悪い場合を示す。また、同図(c)はピント判定の基準となる計算式を示す。また、同図(a)、(b)において、縦方向は振幅を示し、横方向は画素(ドット)の配列方向を示す。
本例においては、192個の発光素子を有するチップを40個主走査方向に配設した印字ヘッドを使用しており、ピント判定用テストパターンは、前述のように2ドット毎にオン、オフを繰り返す画像データである。したがって、同図(a)、(b)において、斜線を付した円は印字ドットを示し、白抜きの円は非印字ドットを示す。
同図(a)に示すピントが良い例の場合、振幅が大きく、平均濃度は一点鎖線a1で示すように低い(薄い)結果となる。一方、同図(b)に示すピントが悪い例の場合、振幅が小さく、平均濃度は一点鎖線a2で示すように高い(濃い)結果となる。
したがって、本例においては、上記特性を利用してピントの解析を行い、所定の閾値の前後でピントの良否を判定するものである。具体的には、同図(c)の計算式を使用し、ピントの良否を判定する。
この計算式は、40個もチップ単位で印字ヘッドの良否を判定するものであり、nは1チップに含まれるデータ数であり、例えば192である。また、Xiは対象画素(対象チ
ップ)の印字濃度のレベルである振幅を示し、Xaveはチップ内画素データの平均値を示
す。したがって、この計算式は、対象画素の標準偏差を示すものである。
したがって、ピントの良否は対象画素毎(対象チップ毎)に計算した標準偏差の結果に対して、一定の閾値で良不良を判定する。図9は具体的な例を示す図であり、例えば、閾値が“20”に設定されているとき、上記計算式に従ってbに示す結果が得られた場合、全ての計算結果が閾値以上であり、ピントが良い印字ヘッドであると判定する。一方、同図に示すcの結果が得られた場合、全ての計算結果が閾値以下であり、ピントが悪い印字ヘッドであると判定する。
このように処理することによって、自動的にピント判定を行うことができる。また、この判定結果は図4に示す簡易表示され、例えばピント判定の結果、ピントズレが判明した場合、「NG」が表示される。この場合、例えば不図示のピント調整機構によってピント調整を行う。また、印字ヘッドの交換を行う。
次に、ストリークスの判定処理を行う(ST4)。
このストリークスは印刷画像上にレンズムラによるスジ状、又は帯状のカスレが生じる現象であり、前述の図3に示す領域Bに印字されたストリークス判定用テストパターンの画像データに基づいてストリークスの判定を行う。
図10はストリークス判定方法を説明する図であり、150DPIのスクリーン角0度の網点例を示す。本例の処理は、注目画素に隣接する周辺画素の濃度段差を抽出することによってストリークスの判定を行う。
例えば、同図(a)に示す例は、網点25%の600DPIの画素に対してストリークス判定を行う構成であり、注目画素を4画素とし、周辺画素を例えば32画素としてストリークス判定を行う例である。この場合、注目画素を主走査方向(矢印方向)に1ドット毎にシフトし、同図(b)に示す計算式に従って注目画素に対する周辺画素の移動平均の差を計算する。
尚、上記計算式において、Xiは注目画素の画素データを示し、nは注目画素のデータ
数を示し、Yiは周辺画素の画素データを示し、mは周辺画素のデータ数を示す。また、
上記例では網点25%の例について説明したが、網点12%、33%、48%等についても同様に計算することができる。
同図(c)は、白又は黒帯の判定例を示す図である。白又は黒帯のストリークスを判定するためには、注目画素の画素数として、比較的大きな8画素を使用し、周辺画素として192画素を使用する。この場合、大きな濃度段差が存在すると、同図(c)に示すように、スキャンデータの振幅が大きくなり、閾値を越えるか否かによってストリークスの判定を行う。
また、同図(d)は、白又は黒スジの判定例を示す図であり、白又は黒スジのストリークスを判定するためには、注目画素の画素数として、例えば比較的小さな4画素を使用し、周辺画素として32画素を使用する。この場合も、大きな濃度段差が存在すると、同図(d)に示すように、スキャンデータの振幅が大きくなり、同様に所定の閾値を越えるか否かによってストリークスの判定を行う。
図11は、ストリークスが存在する画像に対する白又は黒帯を画像データより抽出した解析例を示す図である。同図(b)は上記計算結果を示す図であり、例えばストリークスの閾値を±5とし、それ以上の濃度差の位置をNGとしている。同図(a)は上記閾値に従って白又は黒帯の判定結果を示すものである。尚、同図(a)に示す白帯は−(マイナス)5以下の閾値を越える場合であり、黒帯は+(プラス)5以上の閾値を越える場合である。
一方、図12は、ストリークスが存在する画像に対する白又は黒スジを画像データより抽出した解析例を示す図であり、同図(b)は上記計算結果を示す図であり、同様にストリークスの閾値を±5とし、それ以上の濃度差の位置をNGとしている。この場合も、同図(a)は上記閾値に従って白又は黒スジの判定結果を示すものである。尚、同図(a)に示す白スジは−(マイナス)5以下の閾値を越える場合であり、黒スジは+(プラス)5以上の閾値を越える場合である。
以上のように、網点画像の画像データを解析することによって、白又は黒帯、白又は黒スジを数値化し、ストリークスが許容範囲にあるか否かを判定することによって、自動的にストリークスの良否を判定することができる。
また、ストリークス判定の結果は、図4に示すように簡易表示され、例えばストリークス不良が判明した場合ストリークスに表示が行われる。この場合、例えば光量補正値の調整を行う。また、印字ヘッドの交換を行う。
次に、ストリークスが発生する場合として、ストリークス発生の原因が前述の感光体ドラム8や現像ロール11等のプロセス不良によって発生したものであるか、又は印字ヘッドの印字ムラに基づくものであるかを判定する処理を説明する。
前述のように、領域Bへのストリークス判定用テストパターンの印字においては、−500Vの高電圧を印加し、白又は黒帯や白又は黒スジを判断している。また、領域Cへの印字の際には、帯電電圧を−255V、−275V、−300V、−325Vに切り替え、印字ヘッド10からの露光を行わない状態で、印字処理を行っている。したがって、領域Cに形成される画像は、意図的に画像形成部品の不良が強調されて画像形成に現れるように画像形成条件が設定されているので、プロセスの特性に基づく所謂かぶり画像となる。
図13(b)は、領域Cに形成されるストリークス画像であり、同図(a)は前述の図12に示すストリークス画像である。したがって、同図(a)、(b)の解析結果を比較することによって、ストリークスの原因がプロセスによるものか、又は印字ヘッド10のバラツキによるものか判定することができる。
例えば、図13(a)に示す白スジA1は、同図(b)にも存在し、所謂プロセスストリークスである。また、図13(a)に示す白スジA2も、同図(b)に存在し、プロセスストリークスである。一方、図13(a)に示す白スジA3は、同図(b)には存在せず、印字ヘッド10によるストリークスである。
同様にして、図13(a)に示す白スジA4、A5、A6は、同図(b)にも存在し、プロセスストリークスであり、図13(a)に示す黒スジA7は、同図(b)には存在せず、印字ヘッド10によるストリークスである。
以上のように、領域Cの画像データである同図(b)にのみ存在する白又は黒スジは、プロセスに基づくストリークスであり、領域Bの画像データにも含まれる白又は黒スジは印字ヘッド10のバラツキに基づくストリークスであることが分かる。
したがって、本例の処理によって、不良箇所を知ることができ、例えばプロセス不良である場合には、例えば感光体ドラム8を含むドラムセットや、現像器を含むトナーセットを交換し、印字ヘッド10のバラツキである場合には、印字ヘッド10の交換を行う。また、その判断は、図4に示す表示によって容易に知ることができる。
次に、レンズムラの良否判定について説明する。
図14は本例の処理を説明する図であり、セルフォックレンズ(SLA)とLEDアレイの結像点の位置ズレを検出する構成である。
同図(a)は、レンズムラが大きい場合の例を示し、同図(b)は、レンズムラが小さい場合の例を示す。両図からレンズムラが大きい場合(濃度ムラが大きく場合)、特に周期13.5ドット(約0.6mm)で顕著となる。
本例では、画像データを同図(c)に示す計算式によって計算する。ここで、Tはデータ量であり、この演算結果によって、判定を行う。同図(d)はレンズムラが大きい場合のパワースペクトルを示し、同図(e)はレンズムラが小さい場合のパワースペクトルを示す。このパワースペクトルをデシベル(dB)換算した図が、同図(f)、(g)である。
ここで、レンズムラの閾値を65dBに設定すると、同図(f)に示すレンズムラが大きい場合、上記13.5ドット(約0.6mm)付近が閾値を超える。一方、同図(g)に示すレンズムラが小さい場合、上記13.5ドット(約0.6mm)付近は閾値以下である。
このように処理することによって、自動的にレンズムラを検出することができ、例えばレンズムラが検出された場合、光量補正値の調整や、印字ヘッドの交換等を行う。
また、画像データの濃度レベルにより、画像のカスレについても判定可能である。この場合の判定処理を図15に示す。この場合も、所定の閾値を設定し、カスレの良否を判定する。同図の例では、濃度レベル“165”を閾値として、カスレの良否を判定している。
尚、図16は本発明の変形例を示す印刷装置の構成図である。
同図に示す印刷装置は、原稿読み取りユニット20を使用することなく、転写ベルト12に形成されたトナー画像をセンサ50によって読み取り、前述のピント判定やストリークス判定を行う構成である。尚、ピント判定やストリークス判定の具体的な方法については、前述の実施形態における説明と同様である。
また、図16において、センサの配設位置については、上記転写ベルト12の下方に限らず、定着器6を通過した後の用紙搬送路近傍に設ける構成としてもよい。例えば、同図に示すセンサ51は、定着器6を通過した後の用紙搬送路近傍に設けたものである。
1・・・印刷装置
2・・・画像読み取り装置
3・・・画像形成部
4・・・中間転写媒体
5・・・給紙部
6・・・定着部
8・・・感光体ドラム
9・・・帯電器
10・・印字ヘッド
11・・現像ロール
12・・転写ベルト
13・・駆動ロール
14・・従動ロール
15・・転写部
20・・原稿読み取りユニット
21・・ADF
22・・光源
23・・ミラー
24・・原稿台モータ
25・・CCDユニット
27・・原稿台ガラス
30・・I/Fコントローラ
31・・エンジンコントローラ
33・・ホスト機器
34・・LANインターフェース
35・・USBインターフェース
36・・画像処理部
38・・メモリ部
39・・ビデオI/F
40・・ヘッド制御部
41・・CPU
42・・メモリ部
43・・高圧制御部
45・・アナログ・デジタル変換回路
46・・原稿台モータ
47・・ADFモータ
48・・MCU
50、51・・センサ
52、53・・ボタン

Claims (4)

  1. 複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置であって、
    ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取手段と、
    該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算手段と、
    全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定手段と、
    を有し、
    前記読取手段は装置内に設けられ、
    前記第1の計算手段は、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
    前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記標準偏差は、前記各画素の印字濃度が薄いときに大きい値となり、前記各画素の印字濃度が濃いときに小さい値となることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置におけるピント判定方法であって、
    ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取処理と、
    該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算処理と、
    全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定処理と、
    を実行し、
    前記読取手段は装置内に設けられ、
    前記第1の計算処理において、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
    前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とするピント判定方法。
  4. 複数の画素を含むチップを複数有する印字ヘッドを備える印刷装置におけるピント判定方法をコンピュータに実現させるためのピント判定プログラムであって、
    ピント判定の対象である前記印字ヘッドからの情報に基づいて形成されたピント判定テストパターンを転写ベルトから読み取る読取処理と、
    該読取手段によって読み取られたピント判定テストパターンを解析し、前記各画素の印字濃度に基づいて前記チップ毎の前記印字濃度の標準偏差を計算する第1の計算処理と、
    全てのチップの該計算結果が所定の閾値を越える場合に、ピントが良いと判定する判定処理と、
    を実行し、
    前記読取手段は装置内に設けられ、
    前記第1の計算処理において、前記ピント判定テストパターンが形成された前記転写ベルトから読み出したデータに基づいて、前記計算を行い、
    前記ピント判定用テストパターンは、既定の数のドット毎にオン、オフを繰り返す画像データであることを特徴とするピント判定プログラム。
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