JP7352849B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関するものである。
従来、発光手段と、発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段と、画像濃度データに基づいて、付着物が発光手段に付着しているか否かを判定する判定手段とを備えた画像形成装置が知られている。
特許文献1には、上記画像形成装置として、発光手段を清掃する清掃手段を備え、判定手段により発光手段に付着物が付着していると判定したら、清掃手段を主走査方向に移動させ、主走査方向全域に亘って発光手段を清掃するものが記載されている。
しかしながら、付着物の除去精度に改善の余地があった。
上述した課題を解決するために、本発明は、発光手段と、前記発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段と、前記画像濃度データに基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かを判定する判定手段とを備えた画像形成装置において、前記判定手段は、取得した画像濃度データに基づいて、主走査方向一端側のドット位置から順に、互いに隣合う2つのドット間の画像濃度の差分値である隣接差分値を算出し、算出した前記隣接差分値に基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かの判定と、前記発光手段の主走査方向における付着物の付着位置の特定とを行うものであり、前記付着位置は、前記隣接差分値が下限値を超えた主走査方向の位置と前記隣接差分値が上限値を超えた主走査方向の位置との中間地点を求めることで特定することを特徴とするものである。
本発明によれば、付着物の除去精度の改善を図ることができる。
実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図。 本画像形成装置における感光体とその周囲の構成とを拡大して示す拡大構成図。 主走査方向の濃度ムラ補正制御の電気回路の一部を示すブロック図。 主走査方向の濃度ムラ取得制御の制御フロー図。 (a)は、第一光量補正値の一例を示すグラフであり、(b)は、第一光量補正値に基づいて、各LED素子を制御したときの主走査方向の光量分布を示すグラフ。 記録シートに形成されるテストパターンの一例を示す図。 本実施形態の画像形成処理の制御フロー図。 (a)は、記憶部に記憶されている濃度データの一例を示したグラフであり、(b)は、濃度データ(実線)と濃度平均値(破線)と第二光量補正値(一点鎖線)とを示したグラフ。 (a)は、第一光量補正値(破線)と第二光量補正値(一点鎖線)と第三光量補正値(実線)との関係を例示するグラフであり、(b)は、第三光量補正値に基づいてテストパターンの潜像を形成したときのテストパターンの濃度を示すグラフ。 操作表示部の表示部に初期画面(ホーム画面)が表示された状態を示す図。 操作表示部の表示部に設定画面が表示された状態を示す図。 操作表示部の表示部に画像調整問い合わせ画面が表示された状態を示す図。 作表示部の表示部にテストパターンが形成された記録シートを画像読取部にセットするように促すポップアップ画面が表示された状態を示す図。 (a)は、LEDアレイの光照射面の主走査方向所定の箇所に付着物が付着しているときの主走査方向画像濃度データの一例を示す図であり、(b)は、光量補正後に、付着物が光照射面から剥がれたときの主走査方向画像濃度データの一例を示す図。 LEDアレイに付着した付着物の有無と、付着物の位置とを特定するようにした主走査方向の濃度ムラ取得制御の制御フロー図。 付着物特定部での付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定の手法の一例について説明する図。 付着物特定部での付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定の手法の他の例について説明する図。 LEDアレイをユーザーが清掃する際の画像形成装置の概略図。 ユーザーに清掃位置を報知する一例を示す画像形成装置の概略図。 反射部材を設けた一例を示す画像形成装置の概略図。 LEDアレイをユーザーが清掃する際のカラー画像形成装置の概略図。
以下、本発明を適用した電子写真方式で画像を形成する電子写真方式の画像形成装置について説明する。
まず、実施形態に係る画像形成装置の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る画像形成装置200を示す概略構成図である。同図において、本画像形成装置200は、潜像担持体としての感光体1や、本体筐体50に対して着脱可能に構成された記録媒体載置手段たる複数の給紙カセット100などを備えている。各給紙カセット100の内部には、複数の記録媒体たる記録シートSをシート束の状態で収容している。
給紙カセット100内の記録シートSは、後述する給送ローラ35の回転駆動によってカセット内から送り出されて、後述する分離ニップを経た後に給送路42内に至る。その後、一対の給送中継ローラ41の搬送ニップに挟み込まれて、給送路42内を搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送される。給送路42の末端付近には、一対のレジストローラ49が配設されている。記録シートSは、このレジストローラ49のレジストニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、記録シートSのスキューが補正される。
レジストローラ49は、記録シートSを後述する転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始して、記録シートSを転写ニップに向けて送り出す。この際、給送中継ローラ41が同時に回転駆動を開始して、一時中止していた記録シートSの搬送を再開する。
また、本体筐体50は、記録媒体載置手段たる手差しトレイ27、手差し給送ローラ28、分離パッド29からなる手差し給紙部26を保持している。この手差し給紙部26の手差しトレイ27に手差しされた記録シートSは、手差し給送ローラ28の回転駆動によって手差しトレイ27から送り出される。そして、手差し給送ローラ28と分離パッド29との当接による分離ニップを経た後に、給紙路20におけるレジストローラ49よりも上流側の領域に進入する。その後、給紙カセット100から送り出された記録シートSと同様に、レジストローラ49を経た後に、転写ニップに送られる。
本体筐体50の上部には、画像読取手段たる画像読取部60が取り付けられている。また、画像読取部60には、自動原稿搬送装置61が取り付けられている。自動原稿搬送装置61は、原稿トレイ61aに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して画像読取部60上のコンタクトガラスに自動給紙するものである。画像読取部60は、自動原稿搬送装置61によってコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る。
図2は、本画像形成装置200における感光体1とその周囲の構成とを拡大して示す拡大構成図である。図中反時計回り方向に回転駆動せしめられるドラム状の感光体1の周囲には、回収スクリュウ3、クリーニングブレード2、帯電ローラ4、潜像形成手段たる潜像書込装置7、現像手段たる現像装置8、転写手段たる転写ローラ10などが配設されている。導電性ゴムローラ部を具備する帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、電源から出力される帯電バイアスが印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間で放電が発生することで、感光体1の表面が一様に帯電せしめられる。
潜像書込装置7は、LEDアレイを具備しており、感光体1の一様帯電した表面に対して、パーソナルコンピュータから入力される画像データや、画像読取部60によって読み取った原稿の画像データに基づくLED光による光照射を行う。感光体1の一様帯電した地肌部のうち、光照射された領域は、電位を減衰させる。これにより、感光体1の表面に静電潜像が形成される。
静電潜像は、感光体1の回転駆動に伴って、現像装置8に対向する現像領域を通過する。現像装置8は、循環搬送部や現像部を有しており、循環搬送部には、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を収容している。循環搬送部は、後述する現像ローラ8aに供給するための現像剤を搬送する第一スクリュウ8bや、第一スクリュウ8bの直下に位置する独立した空間で現像剤を搬送する第二スクリュウ8cを有している。更には、第二スクリュウ8cから第一スクリュウ8bへの現像剤の受け渡しを行うための傾斜スクリュウ8dも有している。現像ローラ8a、第一スクリュウ8b、及び第二スクリュウ8cは、互いに平行な姿勢で配設されている。これに対し、傾斜スクリュウ8dは、それらから傾いた姿勢で配設されている。
第一スクリュウ8bは、自らの回転駆動に伴って現像剤を同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。この際、自らに対向配設された現像ローラ8aに一部の現像剤を供給する。第一スクリュウ8bによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、第二スクリュウ8cの上に落とし込まれる。
第二スクリュウ8cは、現像ローラ8aから使用済みの現像剤を受け取りながら、受け取った現像剤を自らの回転駆動に伴って同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。第二スクリュウ8cによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、傾斜スクリュウ8dに受け渡される。そして、傾斜スクリュウ8dの回転駆動に伴って、同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて搬送された後、同方向における奥側の端部付近で、第一スクリュウ8bに受け渡される。
現像ローラ8aは、筒状の非磁性部材からなる回転可能な現像スリーブと、現像スリーブに連れ回らないようにスリーブ内に固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第一スクリュウ8bによって搬送されている現像剤の一部をマグネットローラの発する磁力によって現像スリーブの表面で汲み上げる。現像スリーブの表面に担持された現像剤は、現像スリーブの表面に連れ周りながら、スリーブとドクターグレードとの対向位置を通過する際に、その層厚が規制される。その後、感光体1に対向する現像領域で、感光体1の表面に摺擦しながら移動する。
現像スリーブには、トナーや感光体1の地肌部電位と同極性の現像バイアスが印加されている。この現像バイアスの絶対値は、潜像電位の絶対値よりも大きく、且つ、地肌部電位の絶対値よりも小さくなっている。このため、現像領域においては、感光体1の静電潜像と現像スリーブとの間にトナーをスリーブ側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この一方で、感光体1の地肌部と現像スリーブとの間には、トナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。これにより、現像領域では、感光体1の静電潜像にトナーが選択的に付着して静電潜像が現像される。
現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブの回転に伴って、スリーブと第二スクリュウ8cとの対向領域に進入する。この対向領域では、マグネットローラに具備される複数の磁極のうち、互いに極性の異なる2つの磁極によって反発磁界が形成されている。対向領域に進入した現像剤は、反発磁界の作用によって現像スリーブ表面から離脱して、第二スクリュウ8c上に回収される。
傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤は、現像ローラ8aから回収された現像剤を含有しており、その現像剤は現像領域で現像に寄与していることからトナー濃度を低下させている。現像装置8は、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサーを具備している。トナー濃度センサーによる検知結果に基づいて、必要に応じて、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤にトナーを補給するための補給動作を実行する。
現像装置8の上方には、トナーカートリッジ9が配設されている。このトナーカートリッジ9は、内部に収容しているトナーを、回転軸部材9aに固定されたアジテータ9bによって撹拌している。そして、トナー補給部材9cが本体制御部52(図3参照)から出力される補給動作信号に応じて回転駆動されることで、回転駆動量に応じた量のトナーを現像装置8の第一スクリュウ8bに補給する。
現像によって感光体1上に形成されたトナー像は、感光体1の回転に伴って、感光体1と、転写手段たる転写ローラ10とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ10には、感光体1の潜像電位とは逆極性の帯電バイアスが印加されており、これにより、転写ニップ内には転写電界が形成されている。
上述したように、レジストローラ49は、記録シートSを転写ニップ内で感光体1上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた記録シートSには、転写電界やニップ圧の作用により、感光体1上のトナー像が転写される。
転写ニップを通過した後の感光体1の表面には、記録シートSに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは感光体1に当接しているクリーニングブレード2によって感光体1の表面から掻き落とされた後、回収スクリュウ3により、ユニットケーシングの外に向けて送られる。ユニットケーシングから排出された転写残トナーは、廃トナー搬送装置によって廃トナーボトルに送られる。
クリーニングブレード2によってクリーニングされた感光体1の表面は、除電手段によって除電された後、帯電ローラ4によって再び一様に帯電せしめられる。感光体1の表面に当接している帯電ローラ4には、トナー添加剤や、クリーニングブレード2で除去し切れなかったトナーなどの異物が付着する。この異物は、帯電ローラ4に当接しているクリーニングローラ5に転移した後、クリーニングローラ5に当接しているスクレーパー6によってクリーニングローラ5の表面から掻き落とされる。掻き落とされた異物は、上述した回収スクリュウ3の上に落下する。
図1において、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップを通過した記録シートSは、定着装置44に送られる。定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ44aと、これに向けて押圧される加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。定着ニップに挟み込まれた記録シートSの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置44を通過した記録シートSは、排紙路45を経た後、排紙ローラ46の排紙ニップに挟み込まれ、排紙ローラ46により機外へ排出される。排出された記録シートSは、本体筐体50の上面に設けられたスタック部51にスタックされる。
本実施形態においては、潜像書込装置7は、LEDアレイを具備し、画像データや、画像読取部60によって読み取った原稿の画像データに基づいてLEDアレイの発光素子としての各LED素子を点灯させて、感光体1の表面に静電潜像を形成している。LEDアレイにおいては、各LED素子の形状、特性等にばらつきがあったり、LEDチップの配列に微小なズレがあったり、レンズアレイの光学特性に周期的又は非周期的な変化があったりすることにより、各LED素子に同一の駆動電力を印加しても発光光量が同一とならない。その結果、記録シートSに形成された画像に、記録シートSの搬送方向と直交する方向(以下、主走査方向という)に濃度ムラが生じる。このように、主走査方向に濃度ムラがあると、記録シートSの搬送方向(以下、副走査方向という)に延びる縦スジ、縦帯等が発生し、画像品質が低下しまう。
そこで、予め所定の装置を用いて、各LED素子の光量を測定し、各LED素子が同じ発光光量となるように、各LED素子に印加する駆動電力を補正する第一の光量補正値を求め記憶しておく。そして、かかる第一の光量補正値に基づいて、LEDアレイを制御することで、LEDアレイに起因する主走査方向の濃度ムラを抑えることができる。
しかし、主走査方向の濃度ムラは、LEDアレイに起因するだけではなく、感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10、定着装置44などの作像エンジンを起因にして発生する場合がある。そこで、本実施形態においては、作像エンジンを起因にして発生する主走査方向の濃度ムラを解消するために、第一の光量補正値に基づいてLEDアレイを制御してテストパターンを記録シートSに形成し、記録シートSに形成したテストパターンを画像読取部60で読み取る。次に、画像読取部60で読み取った読み取りデータに基づいて、作像エンジンを起因にして発生する主走査方向の濃度ムラを求める。次に、求めた主走査方向の濃度ムラに基づいて、各LED素子の発光光量(印加電力)を補正する第二の光量補正値を算出する。そして、LEDアレイ74に起因する主走査方向の濃度ムラを抑える第一の光量補正値と、作像エンジンを起因にして発生する主走査方向の濃度ムラを抑える第二の光量補正値とに基づいて、第三の光量補正値を算出する。画像形成時は、この第三の光量補正値に基づいて、LEDアレイを制御して感光体1に潜像を書き込むことにより、LEDアレイに起因する主走査方向の濃度ムラ、作像エンジンに起因する主走査方向の濃度ムラの両方が抑えられた、良好な画像を形成できるようにしている。
図3は、主走査方向の濃度ムラ補正制御の電気回路の一部を示すブロック図である。
図3に示すように、潜像書込装置7が備えるLEDアレイ74には、主走査方向に並べて配置された複数のLED素子74b、各LED素子74bを駆動するためのIC(Integrated Circuit)ドライバ74a、LEDアレイ74の発光光量のバラツキを補正するための第一光量補正値を記憶するROM(Read Only Memory)74cを有している。
画像形成装置200の全体の制御を司る本体制御部52には、画像読取部60で読み取った記録シートSに形成したテストパターンの読み取りデータに基づいて、画像データとしての主走査方向の画像濃度データを取得する取得手段としての画像濃度取得部86、画像濃度取得部86により取得された画像濃度データを記憶する記憶部87、記憶部87に記憶された画像濃度データに基づいて、各LED素子の発光光量を補正する第二光量補正値を算出する補正値算出手段としての光量補正値算出部88を有している。
また、本体制御部52には、LEDアレイ74から、第一光量補正値を取得する第一光量補正値取得部85、第一光量補正値取得部85で取得した第一光量補正値と、光量補正値算出部88で算出した第二光量補正値とに基づいて、画像形成時に用いる第三光量補正値を演算する補正値算出手段としての演算部82も備えている。また、本体制御部52は、画像形成時に、演算部82で演算した第三光量補正値をLEDアレイ74へ転送する補正値転送部83を有している。また、本体制御部52は、感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10、定着装置44などの作像エンジンを制御して、記録シートSに画像を形成する画像形成処理部84を備えている。この画像形成処理部84は、記録シートSにテストパターンを形成するテストパターン形成手段として機能する。
また、本体制御部52は、画像濃度取得部86で取得した画像濃度データに基づいて、LEDアレイ74に付着した付着物の有無と、付着物の位置とを特定する付着物特定部90を備えている。
図4は、主走査方向の濃度ムラ取得制御の制御フロー図である。
まず、本体制御部52の第一光量補正値取得部85が、LEDアレイ74のROM74cに記憶されている第一光量補正値を取得する(S1)。かかる第一光量補正値は、上述したように、予め所定の装置を用いて、LEDアレイ74の各LED素子の光量を測定し、各LED素子が同じ発光光量となるように、各LED素子74bに印加する駆動電力を補正するデータである。
次に、本体制御部52は、取得した第一光量補正値を、補正値転送部83によりLEDアレイ74のICドライバ74aへ転送する(S2)。また、画像形成処理部84は、作像エンジンを構成する各装置に制御信号を送信して、テストパターンの形成する画像形成処理を実行する(S3)。LEDアレイ74のICドライバ74aは、画像形成処理部84から制御信号と、テストパターンデータとを受信したら、補正値転送部83から受信した第一光量補正値に基づいて各LED素子74bを制御し、感光体1の表面にテストパターンの潜像を形成する。
図5(a)は、第一光量補正値の一例を示すグラフであり、図5(b)は、第一光量補正値に基づいて、各LED素子74bを制御したときの主走査方向の光量分布を示すグラフである。
図5(a)に示すように、主走査方向において、光量補正値が大きい箇所は、発光光量が少ない箇所である。よって、かかる箇所では光量補正値(駆動電力)を大きくし、光量を基準の光量にする。一方、光量補正値(補正駆動電力)が小さい箇所は、発光光量が多い箇所である。よって、かかる箇所では光量補正値(補正駆動電力)を小さくして、光量を基準の光量にする。これにより、図5(b)に示すように、発光光量を、主走査方向でほぼ均一にすることができる。
その後、そのテストパターンの潜像が現像装置8により現像され、転写ローラ10により記録シートSの所定の位置に転写され、定着装置44により記録シートSに定着される。そして、このテストパターンが形成された記録シートSが排出されて印刷が終了したら(S4のYes)、テストパターンの濃度データの取得処理に移行する(S5)。
図6は、記録シートSに形成されるテストパターン171の一例を示す図である。
図6に示すように、テストパターン171は記録シートSの副走査方向(搬送方向)及び主走査方向(搬送方向と直交する方向)の全てに均一なハーフトーンの画像である。テストパターンをハーフトーン画像とすることで、規定の明るさより明るく(画像濃度が薄く)なる箇所、規定の明るさより暗く(画像濃度が濃く)なる箇所の両方を、良好に検知することができ好ましい。また、テストパターンを形成する記録シートの主走査方向長さは、本画像形成装置200が形成可能な主走査方向の最大サイズの(3/4以上)にするのが好ましい。また、記録シートに形成するテストパターン171を主走査方向に一杯に形成し、余白なしとするのが好ましい。これにより、主走査方向端のほうに対しても補正がかかるようにすることができる。
記録シートに形成したテストパターン171に主走査方向の濃度ムラがあると、副走査方向に延びる縦スジ、縦帯等が発生する。上記テストパターン171は、先の図5(a)に示した第一光量補正値に基づいて、各LED素子74bを制御して潜像を形成したものであり、図5(b)に示したように、各LED素子74bから感光体表面に照射される光量は、主走査方向でほぼ均一となっている。従って、主走査方向において、感光体表面は、ある電位にほぼ均一に減衰されるため、テストパターンの主走査方向の濃度ムラが、LEDアレイ74とは別の要因を主要因とするものになる。
記録シートSにテストパターン171を印刷したら、本体制御部52は、画像形成装置200の操作表示部89などにテストパターン171が形成された記録シートSを画像読取部60にセットして、テストパターン171の読み込みを指示する。作業者が、操作表示部の指示に基づいて、テストパターン171が形成された記録シートSを画像読取部60にセットして画像の読み込みを開始すると、本体制御部52の画像濃度取得部86において、画像濃度情報たる主走査方向の画像濃度データが取得される(S5)。そして、取得した画像濃度データは、記憶部87に記憶される(S6)。
画像濃度取得部86における画像濃度データの取得方法の一例としては、図6に示すように、テストパターン171を所定の面積(Xdot×Ydot)を有する複数のエリア1~nに分割し、エリア1~n毎に平均濃度を取得する方法が挙げられる。
例えば、Xdot=1dotとし、A4サイズの記録シートSの主走査方向の濃度データを600dpiの解像度で取得する場合、210mm×(600dpi/25.4mm)≒4960個分のエリアの画像濃度データが得られる。画像濃度データが8bit(0-255)で表現される場合、4960×8bit=4.96kByteの記憶容量が必要となる。Xdot=2dot又は4dotとすれば、必要な記憶容量は1/2又は1/4となり、記憶部87(図3参照)を安価に構成することができる。しかし、Xdotを大きくし過ぎると、広い面積の濃度が平均化されるため、濃度情報の精度が低下する。Xdotの値や、画像濃度データの解像度は、画像形成装置に応じて適宜決めればよい。例えば、Xdotの値は、主走査方向の濃度ムラが高周期の濃度ムラが支配的なのか、低周期の濃度ムラが支配的なのか把握した上で決めればよい。
一方、各エリア1~nのYdotの値は記憶容量に影響しないため、Ydotの値は対象となる画像形成装置において副走査方向(搬送方向)の濃度ムラ(感光体1の一回転周期、転写ローラ10の一回転周期、現像ローラ8aの一回転周期等に起因する周期的な濃度ムラ、又は非周期の濃度ムラ)を加味し、濃度の検出結果に大きな差が生じないように設定すればよい。しかしながら、Ydotの値が大き過ぎると濃度データの取得に時間がかかるため、Ydotの値は要求される精度とデータの取得時間(処理能力)とのバランスを考慮して決定するのが好ましい。
図4に示す主走査方向の濃度ムラ取得制御は、ユーザーやサービスマンによる任意のタイミング、感光体1や潜像書込装置7などの作像エンジンを構成する部材が交換されたタイミング、画像形成装置に電源投入されたタイミングなどで行う。電源投入の都度、実施することにより、常に主走査方向に濃度ムラのない画像を出力することができるという利点がある。一方で、本実施形態の濃度ムラ取得制御は、ユーザーが、テストパターン171が形成された記録シートSを画像読取部60にセットしてテストパターン171を読みこませるという作業が生じる。そのため、電源投入の都度、実施するのを煩わしく感じるユーザーもいる。よって、電源投入時の濃度ムラ取得制御を実施しないようにユーザーが設定できるようにするのが好ましい。
図7は、本実施形態の画像形成処理の制御フロー図である。
図7に示すように、画像形成開始信号を、本体制御部52が受信したら、まず、記憶部87に記憶されている濃度データを読み出し、光量補正値算出部88で読み出した濃度データに基づいて、第二光量補正値を算出する(S11)。
図8(a)は、記憶部87に記憶されている濃度データの一例を示したグラフであり、図8(b)は、濃度データ(実線)と濃度平均値(破線)と第二光量補正値(一点鎖線)とを示したグラフである。図8(b)に示す、濃度平均値は画像濃度データが示す画像濃度の平均値を示している。
LEDアレイ以外の要因によって、図8(a)に示すように主走査方向に濃度ムラが生じる。かかる主走査方向の濃度ムラは、作像エンジン(感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10および定着装置44)を主要因とする主走査方向の濃度ムラである。
図8(b)に示すように、第二光量補正値は画像濃度平均値(テストパターンの画像濃度の平均値)と画像濃度データが示す主走査方向各位置の画像濃度とに基づいて算出される。図8(b)に示すように、図中破線で示す画像濃度が薄い(明るい)位置については、その位置に対応するLED素子74bの発光光量が多くなるように補正し、平均濃度よりも濃い(暗い)位置については、その位置に対応するLED素子の発光光量が少なくなるように補正する。具体的には、平均濃度よりも濃度が薄い(明るい)位置については、その位置に対応するLED素子74bに印加する駆動電力を増加させる補正値を求め、平均濃度よりも濃度が濃い(暗い)位置については、その位置に対応するLED素子74bに印加する駆動電力を減少させる補正値を求める。
このように、光量補正値算出部88で第二光量補正値を算出したら、演算部82で、画像形成に用いる第三光量補正値を演算する(図7のS12)。具体的には、光量補正値算出部88で算出した第二光量補正値と、第一光量補正値取得部85でLEDアレイ74から取得した第一光量補正値とに基づいて、第三光量補正値を演算する。そして、演算した第三光量補正値を、補正値転送部83によりLEDアレイ74のICドライバ74aへ転送(S13)する。補正値転送部83によりLEDアレイ74のICドライバ74aへ転送したら、画像データに基づいて、画像形成処理を行う(S14)。この画像形成処理において、ICドライバ74aは、補正値転送部83から転送された第三光量補正値と、画像データとに基づいて、感光体表面に潜像を形成する。
図9(a)は、第一光量補正値(破線)と第二光量補正値(一点鎖線)と第三光量補正値(実線)との関係を例示するグラフであり、図9(b)は、第三光量補正値に基づいてテストパターンの潜像を形成したときのテストパターンの濃度を示すグラフである。
図9(a)に示すように、第三光量補正値は、第一光量補正値と第二光量補正値とを加算することにより演算される。なお、第三光量補正値の演算方法は、これに限られるものではなく、第一光量補正値及び第二光量補正値の演算方法により適宜決めればよい。
第三光量補正値は、LEDアレイ74に起因する主走査方向の濃度ムラが補正される第一光量補正値と、作像エンジンを主要因とする主走査方向の濃度ムラが補正される第二光量補正値に基づいて演算されるものである。従って、かかる第三光量補正値に基づいて、画像形成された画像は、LEDアレイ74および作像エンジンに起因する主走査方向の濃度ムラが抑制された画像となる。よって、第三光量補正値に基づいて、補正された光量で、潜像が形成された画像は、図9(b)に示すように主走査方向の濃度分布が均一な画像となり、縦スジや縦帯のない高品位な画像を得ることができる。
本実施形態においては、先の図4に示した主走査方向の濃度ムラ取得制御においては、テストパターン171の主走査方向の濃度ムラを取得して終了しているが、第二光量補正値の算出まで行ってもよい。第二光量補正値の算出まで行う場合、記憶部87には、第二光量補正値が記憶される。また、主走査方向の濃度ムラ取得制御において、第三光量補正値まで演算してもよい。この第三光量補正値の演算まで行う場合は、記憶部87に第三光量補正値が記憶される。また、この場合、画像形成時においては、LEDアレイから第一光量補正値を取得する必要がなく、記憶部87に記憶された第三光量補正値を、LEDアレイ74のICドライバ74aに送信する。
また、テストパターン171の検知結果に基づいて、主走査方向の濃度ムラの補正が必要であるか否かを判断し、主走査方向の濃度ムラの補正が必要でないと判断した場合は、画像形成時において、第三光量補正値を算出せず、第一光量補正値に基づいて、LEDアレイ74を制御してもよい。
また、ユーザーやサービスマンが、主走査方向の濃度ムラ補正後に出力された画像を見て、主走査方向の濃度ムラが改善されないと判断した場合や悪化していると判断した場合は、第三光量補正値を演算しないようにユーザーやサービスマンが設定できるようにしてもよい。第三光量補正値を演算しないようにユーザーやサービスマンが設定した場合は、例えば、記憶部87に記憶されている濃度データを削除し、第一光量補正値に基づいて、LEDアレイ74を制御するようにする。
また、第一光量補正値を用いずに、テストパターン171を形成し、LEDアレイ74を起因とする主走査方向濃度ムラと、LEDアレイ以外を起因とする主走査方向濃度ムラとが重畳された主走査方向濃度ムラを読み取りデータから取得する。そして、LEDアレイ74を起因とする主走査方向濃度ムラと、LEDアレイ以外を起因とする主走査方向濃度ムラとが重畳された主走査方向濃度ムラに基づいて第三光量補正値を算出してもよい。
しかし、第一光量補正値でLEDアレイ74に起因する主走査方向の濃度ムラを抑制したうえで、テストパターン171を形成し、テストパターン171からLEDアレイ以外を主要因とする主走査方向の濃度ムラを取得するのが好ましい。これは、第一光量補正値を用いずに、テストパターン171を形成した場合、テストパターン171の主走査方向の濃度ムラは、LEDアレイ74を起因とする主走査方向濃度ムラと、LEDアレイ以外を起因とする主走査方向濃度ムラとが重畳されたものになる。その結果、例えば、LEDアレイ74に起因して濃度が濃くなる箇所と、LEDアレイ以外の要因で濃度が濃くなる箇所とが重なった場合、濃度の上限値に達してしまうおそれがある。具体的に説明すると、例えば、テストパターンを255階調の中間調(127階調)となる画像濃度で形成し、LEDアレイ74に起因して70階調分暗く(濃度が濃く)なる箇所と、LEDアレイ74以外の要因で70階調分暗く(濃度が濃く)なる箇所とが重なった場合、本来、140階調分暗く(濃度が濃く)なる箇所が、上限値(階調値0)に達してしまい、127階調分しか検知できないのである。よって、テストパターンの画像濃度データに基づいて算出した補正データで各LED素子の光量を補正しても、濃度ムラが残ってしまう。
一方で、本実施形態のように、第一光量補正値でLEDアレイ74に起因する主走査方向の濃度ムラを抑制したうえで、テストパターン171を形成することで、テストパターン171の主走査方向の濃度ムラを抑えることができ、濃度が上限値に達するなどの不具合が生じるのを抑制することができる。これにより、良好に主走査方向の濃度ムラを抑制することができるという利点がある。
また、第三光量補正値に基づいて各LED素子74bを制御し、感光体1の表面にテストパターンの潜像を形成してもよい。この場合は、テストパターンの形成に用いた第三光量補正値と、濃度データから算出した第二光量補正値とから、新たな第三光量補正値を算出し、記憶部87に記憶する。
先の図4に示した主走査方向の濃度ムラ取得制御は、ユーザーが操作表示部を操作して任意のタイミングで行なうことができる。
図10は、操作表示部89の表示部89aに初期画面(ホーム画面)が表示された状態を示す図である。
図10に示すように、操作表示部89は、液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部89aと、テンキーやスタートボタンを有する操作部89bとを備える。表示部89aはタッチパネルの機能を有し、各種表示とともに利用者の接触位置検知が可能である。また、操作部89bを、タッチパネルに表示するGUI部品としてもよい。
主走査方向の濃度ムラ取得制御を行うとき、ユーザーは、まず、表示部89aに表示された「設定」のGUI部品C1に押す。すると、図11に示すように、表示部89aに表示される画面が、初期画面から設定画面に切り替わる。次に、ユーザーが、表示部89aに表示された「画像調整」のGUI部品C2を押すと、図12に示すように、表示部89aの画面が、画像調整問い合わせ画面に切り替わる。そして、表示部89aに表示された画像調整問い合わせ画面の「濃度ムラ補正」のGUI部品C3をユーザーが押すことで、先の図4に示す主走査方向の濃度ムラ取得制御が開始される。
また、テストパターンが形成された記録シートが装置から排出されると、図13に示すように、テストパターンが形成された記録シートを画像読取部60にセットするように促すポップアップ画面が表示される。なお、音声でテストパターンが形成された記録シートを画像読取部60にセットする旨を案内したり、警告ランプを点灯させて、テストパターンが形成された記録シートを画像読取部60にセットするように促してもよい。
ユーザーは、テストパターンを見て濃度ムラの補正が必要と判断した場合は、画像読取部60にテストパターンが形成された記録シートを画像読取部60にセットし、ポップアップ画面の「読取スタート」のGUI部品を押してテストパターンの読み込みを開始する。一方、テストパターンを見て濃度ムラの補正が必要でないと判断した場合は、ポップアップ画面の「中止」のGUI部品を押し、濃度ムラの取得を中止する。
図14(a)は、LEDアレイ74の光照射面の主走査方向所定の箇所Fに付着物が付着しているときの主走査方向画像濃度データの一例を示している。図14(b)は、光量補正後に、付着物が光照射面から剥がれたときの主走査方向画像濃度データの一例を示している。
なお、図14に示す縦軸(濃度データ)のレンジは、図8(a)に示すレンジよりも広いものであり、図14に示すa1や、b2の絶対値は、図8(a)の各ドット位置の濃度の絶対値よりも大きな値である。
LEDアレイ74は、感光体1に近接配置されており、感光体の表面などから飛散したトナーがLEDアレイ74の光照射面に付着物として付着するおそれがある。このように、LEDアレイ74の光照射面に付着物が付着すると付着物により光が遮られ、付着物が付着した付着箇所F1の光量が減少し、付着箇所F1の濃度が薄く(明るく)なってしまう。
なお、図14(a)に示す画像濃度が薄くなっている第二箇所F2は、作像エンジンに起因する主走査方向の濃度ムラであり、その濃度の値a2は、付着物の付着に起因する濃度ムラ(濃度値a1)に対して、十分に小さいことがわかる。
このように、主走査方向の所定の位置に付着物が付着した状態で、主走査方向の濃度ムラ取得制御を行った場合は、図14(a)に示すような主走査方向の画像濃度データが記憶部87に記憶される。そして、その主走査方向の画像濃度データに基づいて、第二の光量補正値が算出され、付着箇所F1と、第二箇所F2の光量が上げられる。
このように、付着箇所F1と、第二箇所F2との光量が上げられることで、これら箇所F1,F2の画像濃度が濃くなり、画像濃度ムラが抑制される。しかし、装置の振動などにより、付着物がLEDアレイ74の光照射面から剥がれ落ちることがある。このように、付着物が剥がれ落ちると、付着箇所F1の感光体に照射される光量が規定よりも多くなってしまう。その結果、図14(b)に示すように、元付着箇所の画像濃度が、他の箇所よりも濃くなり、縦スジなどの異常画像となってしまう。図14(a)に示すように、付着物が付着している箇所の画像濃度(濃度値a1)は基準に対して、かなり薄くなっている。そのため、付着物が剥がれ落ちた際の箇所F1に対応する画像濃度(濃度値b1)は、基準に対してかなり濃くなってしまい、異常が目立ってしまう。
特に、主走査方向の濃度ムラ取得制御の直後に付着物がLEDアレイ74の光照射面から剥がれ落ちた場合には、濃度ムラ補正制御を行ったにも係わらず、濃度ムラが改善されていないとユーザーが感じ、濃度ムラ補正制御の信頼性を損なうおそれがある。
そこで、本実施形態では、付着物特定部90を設け(図3参照)、LEDアレイ74に付着した付着物の有無と、付着物の位置とを特定し、特定した付着物の位置を、ユーザーに報知して、LEDアレイ74の清掃を促すようにした。以下に、本実施形態の特徴部について、図面を用いて具体的に説明する。
図15は、LEDアレイ74に付着した付着物の有無と、付着物の位置とを特定するようにした主走査方向の濃度ムラ取得制御の制御フロー図である。
まず、図4を用いて説明した主走査方向の濃度ムラ取得制御と同様にして、テストパターンを記録シートSに印刷し(S21~S23)、印刷終了後(S24のYES)、画像読取部60にセットされた記録シートSのテストパターンを読み取り、本体制御部52の画像濃度取得部86において、主走査方向の画像濃度データを取得する(S25)。
次に、本体制御部52の付着物特定部90において、取得した画像濃度データに基づいて、付着物の有無、付着物の位置を特定する(S26)。
図16は、付着物特定部90での付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定の手法の一例について説明する図である。
図14を用いて説明したように、付着物が付着に起因する濃度変化は、作像エンジンに起因する濃度変化よりも大きい。その特徴を生かして付着物の判定を行う。具体的には、付着物特定部90は、取得した画像濃度データに基づいて、画像濃度が最も濃い最大画像濃度(図16の破線Max)と、画像濃度が最も薄い最小画像濃度(図中点線のMin)とを特定し、最大画像濃度と最小画像濃度との差分値Nを算出する。その差分値Nが、規定値を超えているときは、LEDアレイに付着物が付着していると判定する。また、主走査方向各ドット位置について、その位置の画像濃度と、最大画像濃度との差分値を算出し、その差分値がある規定値を超えている場合は、そのドット位置を、付着物が付着している付着位置と特定する。
上記では、まず、最大画像濃度と、最小画像濃度との差分値から付着物の有無を判定しているが、主走査方向各ドット位置について、その位置の画像濃度と、最大画像濃度との差分値を算出し、その差分値がある規定値を超えた場合に付着物有りと判定するようにし、上述の付着位置を特定する手法で付着物の有無を判定してもよい。
作像エンジンに起因する濃度変化は、図8に示すように比較的に緩やかであるが、付着物の付着に起因する濃度変化は、付着物が光を遮るため、急激な濃度変化となる。そのため、付着物が付着している箇所の主走査方向に隣接するドット間の濃度差分値(以下、隣接差分値という)が大きくなる。よって、付着物特定部90は、隣接差分値を算出し、算出した隣接差分値に基づいて、付着物の有無の判定と、付着位置の特定とを行ってもよい。
図17は、付着物特定部90での付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定の手法の他の例について説明する図である。
図17に示す縦軸の隣接差分値は、図14に示す画像濃度データに基づいて算出したものである。
付着物特定部90は、取得した画像濃度データに基づいて、主走査方向一端側のドット位置から順に隣接差分値を算出する(本実施形態では、図中左端)。次に、算出した隣接差分値が、図17の点線の下限値を超えているか否かを確認する。超えている場合は、付着物が付着していると判定する。さらに、付着物特定部90は、隣接差分値を算出していき、隣接差分値が、図17の破線の上限値を超えているか否かを確認する。超えている場合は、その上限値を超えた位置と、下限値を超えた位置との中間地点を、付着物付着位置と特定する。このような動作を、主走査方向他端のドット位置まで繰り返し行い、付着物付着位置の特定を行う。
この隣接差分値による付着物の有無判定と、付着位置の特定は、作像エンジンに起因する濃度の最大値と最小値との差が大きくなるような装置においても、精度よく付着物の有無判定と、付着位置の特定を行うことができる。
上記図16や図17に示した手法で、付着物特定部90が付着物の有無の判定を行い付着物がないと判定したとき(S27のNo)は、図4に示したフローと同様に、取得した主走査方向の画像濃度データを記憶部87に記憶する(S28)。
一方、付着物特定部90が付着物有りと判定した場合(S27のYes)は、特定した付着物の付着位置を記憶部87に記憶し(S29)、操作表示部89にLEDアレイ74の清掃を指示するとともに、特定した付着位置に基づいて、清掃箇所を表示する(S30)。なお、音声でLEDアレイ74の清掃を指示したり、警告ランプを点灯させて、LEDアレイ74の清掃を指示したりしてもよい。
図18は、LEDアレイ74をユーザーが清掃する際の画像形成装置200の概略図である。
図に示すように画像形成装置200の本体筐体50の上カバー50aは、一端が回動自在に支持されており、図18中の反時計回り方向に回転することで、本体筐体50に対して開いた状態になる。
潜像書込装置7は、上カバー50aに保持されており、本体筐体50に対して上カバー50aを開いた状態にすることで、筐体内部から筐体外部に出される。
LEDアレイ74の清掃を指示する表示が操作表示部89に表示されたときは、図18に示すように、上カバー50aを開いて潜像書込装置7を筐体外部に出す。そして、操作表示部89に表示された清掃位置に基づいて、出された潜像書込装置7のLEDアレイ74の光照射面174aをウェスなどの清掃部材で清掃し付着物を除去する。清掃が完了したら、上カバー50aを閉じる。
本実施形態においては、付着物特定部90で付着物の位置を特定することで、ユーザーにLEDアレイの清掃位置を指示することができる。これにより、付着物が付着している箇所をユーザーに清掃させることができ、付着物の除去精度の向上を図れる。また、付着物が付着している箇所のみユーザーに清掃させることができ、清掃作業性を向上させることができる。
清掃が完了したら(図15のS31のYes)再度、テストパターンの形成を行い、画像濃度データの取得を行なう。これにより、付着物の付着に起因する濃度ムラが除去された画像濃度データを取得することができる。
この2回目の画像濃度の取得時も、取得した画像濃度データに基づいて、付着物の有無や付着位置の特定を行う。これにより、付着物が除去しきれていない場合、再度、ユーザーにLEDアレイ74の清掃指示を行なうことができる。また、2回目の画像濃度データの取得において、付着物有りと判定したときは、記憶部87に記憶した付着位置と、今回の付着位置とを比較する。そして、記憶部87に記憶した付着位置と、今回の付着位置とが同じ位置であった場合は、例えば、LEDアレイ74の故障などが考えられるため、操作表示部89に装置のメンテナンスを行なうサービス会社へ連絡するように指示するなど、清掃以外の対策方法を表示するようにしてもよい。
上述では、操作表示部89に清掃位置を表示することで、ユーザーに清掃位置を報知しているが、付着位置に対応するLED素子を光らせることで、ユーザーに清掃位置を報知してもよい。
図19は、付着位置に対応するLEDアレイ74のLED素子を点灯することで、ユーザーに清掃位置を報知する一例を示す図であり、図19(a)は、上カバー50aを開いた状態の画像形成装置200の概略図であり、図19(b)は、図19(a)の矢印A方向から見た図である。
ユーザーが操作表示部89のLEDアレイ74の清掃を指示する表示に基づいて、上カバー50aを開いて、清掃部材でLEDアレイ74の光照射面174aを清掃する際に、清掃部材が、清掃位置(付着位置)と対向する位置に位置したとき、清掃部材にLED素子から照射された光Lが当たる。これにより、ユーザーは、その位置が清掃位置であることが一目で分かる。よって、付着物が付着している箇所をより確実にユーザーに清掃させることができ、付着物をより確実に除去させることができる。なお、付着位置に対応するLEDアレイのLEDを点灯させているが、点滅させてユーザーに清掃位置を報知してもよい。
また、清掃位置を操作表示部89に表示と、付着位置に対応するLEDアレイのLED素子の点灯の両方を行うようにしてもよい。
また、図20に示すように、LEDアレイから照射された光を反射する反射部材91を設けて、反射部材91により付着位置に対応するLEDアレイのLEDから照射された光を、上カバー50aによる本体筐体の開口側(図中右側)へ反射するようにしてもよい。これにより、図20に示すように、付着位置に対応するLEDアレイのLED素子から照射された光が、ユーザーに届き、容易に清掃位置を確認することができる。
反射部材91は、LEDアレイ74の光照射面174aと対向してLED素子の光を反射する反射位置と、この反射位置から退避した退避位置との間を揺動可能(図中矢印G参照)に支持部材92に支持されている。LEDアレイ74の光照射面174aを清掃するときは、反射部材91を図20に示す反射位置に位置させ、LEDアレイの光を反射し、上カバー50aが閉じられているときは、反射部材91を退避位置に位置させる。
この反射部材91の反射位置と退避位置との間の揺動は、ユーザーが手動で行なってもよいし、上カバー50aの開閉に連動して自動的に反射位置と退避位置との間を揺動する構成としてもよい。
また、LEDアレイ74の光照射面174aを清掃する清掃手段たる清掃装置を設けた構成でもよい。清掃装置は、LEDアレイ74の光照射面174aを清掃する清掃部材と、この清掃部材を主走査方向に移動させる移動機構とで構成され、移動機構により清掃部材を主走査方向に移動させることで、清掃部材が光照射面174aに摺擦し、光照射面174aに付着した付着物を除去することができる。
このような清掃装置を有する画像形成装置においても、付着位置を特定することで、特定した付着位置の付近で清掃部材を複数回往復移動させ、その付着位置付近を重点的に清掃することができる。これにより、良好に付着物を除去することができる。
上述は、画像形成装置はモノクロであるが、Bk(ブラック)色、C(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色の4色のトナーを用いて、記録シートにフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成装置にも適用することができる。フルカラー画像形成装置においては、感光体1、クリーニングブレード2、帯電ローラ4、潜像書込装置7、現像装置8を有する作像部を4つ備えており、4つの潜像書込装置7のLEDアレイそれぞれに対して、光量補正値を算出して光量を補正する。このフルカラー画像形成装置においては、記録シートに、Bk色のテストパターン、C色のテストパターン、M色のテストパターン、Y色のテストパターンを副走査方向に所定の間隔を開けて形成し、一回の主走査方向の濃度ムラ取得制御で4色の主走査方向の画像濃度データを取得する。そして、各色の主走査方向の画像濃度データに基づいて、各潜像書込装置のLEDアレイそれぞれについて、付着物の有無と、付着位置の判定とを行う。そして、付着物有りと判定されたLEDアレイについては、そのLEDアレイの清掃を指示する表示と、清書箇所を示した表示を操作表示部に表示する。
また、図21に示すように、付着物有りと判定されたLEDアレイについて、付着位置に対応するLED素子を点灯させる。なお、図21では、C色のLEDアレイ74Cに付着物が付着しており、付着箇所に対応するLED素子を点灯させた例である。
このように、4つあるLEDアレイのうち、付着物が付着しているLEDアレイの付着位置に対応するLED素子を点灯させることで、清掃箇所と、どのLEDアレイを清掃すればよいのかを目視で確認することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
LEDアレイ74などの発光手段と、発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段(本実施形態では、感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10、画像形成処理部84などで構成)と、画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段(本実施形態では、画像読取部60と画像濃度取得部86とで構成)と、画像濃度データに基づいて、付着物が発光手段に付着しているか否かを判定する付着物特定部90などの判定手段とを備えた画像形成装置において、判定手段は、付着物が前記発光手段に付着しているか否かの判定と、付着物の付着位置の特定とを行う。
特許文献1に記載の画像形成装置においては、付着物が付着しているか否かのみ判定し、発光手段のどこに付着物が付着しているかの特定は行なっていない。そのため、主走査方向全域に亘って均一な清掃しかできず、異物が除去できない場合があった。
これに対して、態様1では、判定手段は、付着物が付着しているか否かの判定の他に、付着物の付着位置の特定も行っている。これにより、清掃手段で特定した付着位置を重点的に清掃することが可能となり、付着物の除去精度を高めることができる。
また、ユーザーに発光手段の清掃を行わせる清掃手段を有さない安価な装置においては、特定した付着位置に基づいてユーザーに発光手段の清掃位置を示すことができる。これにより、付着物が付着している箇所をユーザーに清掃させることができ、付着物の除去精度の向上を図れる。また、付着物が付着している箇所のみユーザーに清掃させることができ、清掃作業性を向上させることもできる。
(態様2)
態様1において、判定手段が付着物ありと判定したときは、ユーザーに発光手段の清掃を促すとともに、判定手段が特定した付着物の付着位置に基づいて、発光手段の清掃位置を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、ユーザーに発光手段の清掃を行わせることができる。また、清掃位置を報知することで、付着物が付着している箇所をユーザーに清掃させることができ、付着物の除去精度の向上を図れる。また、付着物が付着している箇所のみユーザーに清掃させることができ、清掃作業性を向上させることもできる。
(態様3)
態様2において、表示部89aにLEDアレイ74などの発光手段の清掃を指示する表示を行なう。
これによれば、表示部89aに表示された発光手段の清掃を指示に基づいて、発光手段の清掃をユーザーに行わせることができる。
(態様4)
態様1または3において、音声によりユーザーにLEDアレイ74などの発光部の清掃を指示する。
これによれば、発光手段の清掃を指示する音声に基づいて、発光手段の清掃をユーザーに行わせることができる。
(態様5)
態様2乃至4いずれかにおいて、LEDアレイ74などの発光手段は、LED素子などの発光素子が主走査方向に複数並べて配置されたものであり、付着物の付着位置に対応する発光素子を点灯または点滅させることで、発光手段の清掃位置を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、ユーザーは、LEDアレイ74などの発光手段を清掃する際に、発光または点滅している箇所を確認することで、容易に清掃位置を把握することができる。
(態様6)
態様2乃至5いずれかにおいて、LEDアレイ74などの発光手段と、発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段とを複数備え、清掃が必要な発光手段を点灯または点滅させる。
これによれば、図21を用いて説明したように、ユーザーは発光している発光手段を確認することで、清掃すべき発光手段を容易に確認することができる。
(態様7)
態様5または6において、前記発光手段の光を反射する反射部材を備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、発光手段からの光を、ユーザーに向けて反射することが可能となり、ユーザーが容易に発光手段の光を確認することができ、清掃位置を容易に把握することができる。
(態様8)
態様2乃至7いずれかにおいて、清掃完了後に再度、取得手段(本実施形態では、画像読取部60と画像濃度取得部86とで構成)により画像濃度データを取得し、付着物特定部90などの判定手段により付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定とを行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物が除去されていない場合は、再度、ユーザーに清掃などを促すことができる。
(態様9)
態様8において、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、発光手段の清掃以外の対策を指示する。
これによれば、実施形態で説明したように、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、発光手段の故障など、付着物の付着以外が要因による急激な濃度ムラが考えられる。従って、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、装置のメンテナンスを行なうサービス会社へ連絡するように指示するなど、清掃以外の対策を指示することで、装置に対して適切な対処をユーザーに促すことができる。
(態様10)
態様1乃至9いずれかにおいて、
前記判定手段は、取得した画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差に基づいて、付着物の有無の判定を行う。
これによれば、付着物の付着による濃度低下は、他の要因による濃度低下よりも大きい。そのため、付着物が付着しているときの画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差が、付着していないときの画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差よりも大きくなる。よって、画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差に基づいて、付着物の有無を、精度よく判定することができる。
(態様11)
態様10において、付着物特定部90などの判定手段は、取得した画像濃度データの最大濃度と、主走査方向各位置の濃度との差に基づいて、付着物の位置の特定を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物の付着ている付着位置の濃度は、他の要因による濃度よりも低くなる。そのため、付着位置の画像濃度データの最大濃度とその位置の濃度との差が、画像濃度データの最大濃度と付着していない位置の濃度と差よりも大きくなる。よって、取得した画像濃度データの最大濃度と、主走査方向各位置の濃度との差に基づいて付着物の位置の特定を精度よく行なうことができる。
(態様12)
態様1乃至9いずれかにおいて、付着物特定部90などの判定手段は、取得した画像濃度データの主走査方向に隣接する画像濃度の差に基づいて、主走査方向各位置の付着物の有無の判定を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物の付着による濃度低下は、他の要因による濃度低下よりも急激に変化する。従って、付着位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差が、付着物が付着していない位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差よりも大きくなる。よって、付着位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差に基づいて、付着物の有無と、付着位置の特定を、精度よく行なうことができる。
7 :潜像書込装置
50 :本体筐体
50a :上カバー
52 :本体制御部
60 :画像読取部
74 :LEDアレイ
74a :ICドライバ
74b :LED素子
84 :画像形成処理部
86 :画像濃度取得部
87 :記憶部
88 :光量補正値算出部
89 :操作表示部
89a :表示部
89b :操作部
90 :付着物特定部
91 :反射部材
171 :テストパターン
174a :光照射面
200 :画像形成装置
F1 :付着箇所
S :記録シート
特開平11-48533号公報

Claims (9)

  1. 発光手段と、
    前記発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段と、
    前記画像濃度データに基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かを判定する判定手段とを備えた画像形成装置において、
    前記判定手段は、取得した画像濃度データに基づいて、主走査方向一端側のドット位置から順に、主走査方向で互いに隣り合う2つのドット間の画像濃度の差分値である隣接差分値を算出し、算出した前記隣接差分値に基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かの判定と、前記発光手段の主走査方向における付着物の付着位置の特定とを行うものであり、
    前記付着位置は、前記隣接差分値が下限値を超えた主走査方向の位置と前記隣接差分値が上限値を超えた主走査方向の位置との中間地点を求めることで特定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が付着物ありと判定したときは、ユーザーに前記発光手段の清掃を指示するとともに、前記判定手段が特定した前記付着物の付着位置に基づいて、前記発光手段の主走査方向における清掃位置を報知することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    表示部に前記発光手段の清掃を指示する表示を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
    音声によりユーザーに前記発光手段の清掃を指示することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記発光手段は、発光素子が主走査方向に複数並べて配置されたものであり、
    前記付着物の付着位置に対応する主走査方向における発光素子を点灯または点滅させることで、前記発光手段の清掃位置を報知することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記発光手段と、前記発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段とを複数備え、
    清掃が必要な発光手段を点灯または点滅させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像形成装置において、
    前記発光手段の光を反射する反射部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    清掃完了後に再度、前記取得手段により画像濃度データを取得し、前記判定手段により付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定とを行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    清掃完了後に再度、前記取得手段により取得した画像濃度データに基づいて前記判定手段が特定した主走査方向における付着物の位置が、前回の主走査方向における付着物の位置と同一であったときは、前記発光手段の清掃以外の対策を指示することを特徴とする画像形成装置
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