JP7352849B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図3に示すように、潜像書込装置7が備えるLEDアレイ74には、主走査方向に並べて配置された複数のLED素子74b、各LED素子74bを駆動するためのIC(Integrated Circuit)ドライバ74a、LEDアレイ74の発光光量のバラツキを補正するための第一光量補正値を記憶するROM(Read Only Memory)74cを有している。
まず、本体制御部52の第一光量補正値取得部85が、LEDアレイ74のROM74cに記憶されている第一光量補正値を取得する(S1)。かかる第一光量補正値は、上述したように、予め所定の装置を用いて、LEDアレイ74の各LED素子の光量を測定し、各LED素子が同じ発光光量となるように、各LED素子74bに印加する駆動電力を補正するデータである。
図5(a)に示すように、主走査方向において、光量補正値が大きい箇所は、発光光量が少ない箇所である。よって、かかる箇所では光量補正値(駆動電力)を大きくし、光量を基準の光量にする。一方、光量補正値(補正駆動電力)が小さい箇所は、発光光量が多い箇所である。よって、かかる箇所では光量補正値(補正駆動電力)を小さくして、光量を基準の光量にする。これにより、図5(b)に示すように、発光光量を、主走査方向でほぼ均一にすることができる。
図6に示すように、テストパターン171は記録シートSの副走査方向(搬送方向)及び主走査方向(搬送方向と直交する方向)の全てに均一なハーフトーンの画像である。テストパターンをハーフトーン画像とすることで、規定の明るさより明るく(画像濃度が薄く)なる箇所、規定の明るさより暗く(画像濃度が濃く)なる箇所の両方を、良好に検知することができ好ましい。また、テストパターンを形成する記録シートの主走査方向長さは、本画像形成装置200が形成可能な主走査方向の最大サイズの(3/4以上)にするのが好ましい。また、記録シートに形成するテストパターン171を主走査方向に一杯に形成し、余白なしとするのが好ましい。これにより、主走査方向端のほうに対しても補正がかかるようにすることができる。
図7に示すように、画像形成開始信号を、本体制御部52が受信したら、まず、記憶部87に記憶されている濃度データを読み出し、光量補正値算出部88で読み出した濃度データに基づいて、第二光量補正値を算出する(S11)。
LEDアレイ以外の要因によって、図8(a)に示すように主走査方向に濃度ムラが生じる。かかる主走査方向の濃度ムラは、作像エンジン(感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10および定着装置44)を主要因とする主走査方向の濃度ムラである。
図9(a)に示すように、第三光量補正値は、第一光量補正値と第二光量補正値とを加算することにより演算される。なお、第三光量補正値の演算方法は、これに限られるものではなく、第一光量補正値及び第二光量補正値の演算方法により適宜決めればよい。
図10は、操作表示部89の表示部89aに初期画面(ホーム画面)が表示された状態を示す図である。
図10に示すように、操作表示部89は、液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部89aと、テンキーやスタートボタンを有する操作部89bとを備える。表示部89aはタッチパネルの機能を有し、各種表示とともに利用者の接触位置検知が可能である。また、操作部89bを、タッチパネルに表示するGUI部品としてもよい。
なお、図14に示す縦軸(濃度データ)のレンジは、図8(a)に示すレンジよりも広いものであり、図14に示すa1や、b2の絶対値は、図8(a)の各ドット位置の濃度の絶対値よりも大きな値である。
LEDアレイ74は、感光体1に近接配置されており、感光体の表面などから飛散したトナーがLEDアレイ74の光照射面に付着物として付着するおそれがある。このように、LEDアレイ74の光照射面に付着物が付着すると付着物により光が遮られ、付着物が付着した付着箇所F1の光量が減少し、付着箇所F1の濃度が薄く(明るく)なってしまう。
まず、図4を用いて説明した主走査方向の濃度ムラ取得制御と同様にして、テストパターンを記録シートSに印刷し(S21~S23)、印刷終了後(S24のYES)、画像読取部60にセットされた記録シートSのテストパターンを読み取り、本体制御部52の画像濃度取得部86において、主走査方向の画像濃度データを取得する(S25)。
次に、本体制御部52の付着物特定部90において、取得した画像濃度データに基づいて、付着物の有無、付着物の位置を特定する(S26)。
図14を用いて説明したように、付着物が付着に起因する濃度変化は、作像エンジンに起因する濃度変化よりも大きい。その特徴を生かして付着物の判定を行う。具体的には、付着物特定部90は、取得した画像濃度データに基づいて、画像濃度が最も濃い最大画像濃度(図16の破線Max)と、画像濃度が最も薄い最小画像濃度(図中点線のMin)とを特定し、最大画像濃度と最小画像濃度との差分値Nを算出する。その差分値Nが、規定値を超えているときは、LEDアレイに付着物が付着していると判定する。また、主走査方向各ドット位置について、その位置の画像濃度と、最大画像濃度との差分値を算出し、その差分値がある規定値を超えている場合は、そのドット位置を、付着物が付着している付着位置と特定する。
上記では、まず、最大画像濃度と、最小画像濃度との差分値から付着物の有無を判定しているが、主走査方向各ドット位置について、その位置の画像濃度と、最大画像濃度との差分値を算出し、その差分値がある規定値を超えた場合に付着物有りと判定するようにし、上述の付着位置を特定する手法で付着物の有無を判定してもよい。
図17に示す縦軸の隣接差分値は、図14に示す画像濃度データに基づいて算出したものである。
図に示すように画像形成装置200の本体筐体50の上カバー50aは、一端が回動自在に支持されており、図18中の反時計回り方向に回転することで、本体筐体50に対して開いた状態になる。
LEDアレイ74の清掃を指示する表示が操作表示部89に表示されたときは、図18に示すように、上カバー50aを開いて潜像書込装置7を筐体外部に出す。そして、操作表示部89に表示された清掃位置に基づいて、出された潜像書込装置7のLEDアレイ74の光照射面174aをウェスなどの清掃部材で清掃し付着物を除去する。清掃が完了したら、上カバー50aを閉じる。
このように、4つあるLEDアレイのうち、付着物が付着しているLEDアレイの付着位置に対応するLED素子を点灯させることで、清掃箇所と、どのLEDアレイを清掃すればよいのかを目視で確認することができる。
(態様1)
LEDアレイ74などの発光手段と、発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段(本実施形態では、感光体1、帯電ローラ4、現像装置8、転写ローラ10、画像形成処理部84などで構成)と、画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段(本実施形態では、画像読取部60と画像濃度取得部86とで構成)と、画像濃度データに基づいて、付着物が発光手段に付着しているか否かを判定する付着物特定部90などの判定手段とを備えた画像形成装置において、判定手段は、付着物が前記発光手段に付着しているか否かの判定と、付着物の付着位置の特定とを行う。
特許文献1に記載の画像形成装置においては、付着物が付着しているか否かのみ判定し、発光手段のどこに付着物が付着しているかの特定は行なっていない。そのため、主走査方向全域に亘って均一な清掃しかできず、異物が除去できない場合があった。
これに対して、態様1では、判定手段は、付着物が付着しているか否かの判定の他に、付着物の付着位置の特定も行っている。これにより、清掃手段で特定した付着位置を重点的に清掃することが可能となり、付着物の除去精度を高めることができる。
また、ユーザーに発光手段の清掃を行わせる清掃手段を有さない安価な装置においては、特定した付着位置に基づいてユーザーに発光手段の清掃位置を示すことができる。これにより、付着物が付着している箇所をユーザーに清掃させることができ、付着物の除去精度の向上を図れる。また、付着物が付着している箇所のみユーザーに清掃させることができ、清掃作業性を向上させることもできる。
態様1において、判定手段が付着物ありと判定したときは、ユーザーに発光手段の清掃を促すとともに、判定手段が特定した付着物の付着位置に基づいて、発光手段の清掃位置を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、ユーザーに発光手段の清掃を行わせることができる。また、清掃位置を報知することで、付着物が付着している箇所をユーザーに清掃させることができ、付着物の除去精度の向上を図れる。また、付着物が付着している箇所のみユーザーに清掃させることができ、清掃作業性を向上させることもできる。
態様2において、表示部89aにLEDアレイ74などの発光手段の清掃を指示する表示を行なう。
これによれば、表示部89aに表示された発光手段の清掃を指示に基づいて、発光手段の清掃をユーザーに行わせることができる。
態様1または3において、音声によりユーザーにLEDアレイ74などの発光部の清掃を指示する。
これによれば、発光手段の清掃を指示する音声に基づいて、発光手段の清掃をユーザーに行わせることができる。
態様2乃至4いずれかにおいて、LEDアレイ74などの発光手段は、LED素子などの発光素子が主走査方向に複数並べて配置されたものであり、付着物の付着位置に対応する発光素子を点灯または点滅させることで、発光手段の清掃位置を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、ユーザーは、LEDアレイ74などの発光手段を清掃する際に、発光または点滅している箇所を確認することで、容易に清掃位置を把握することができる。
態様2乃至5いずれかにおいて、LEDアレイ74などの発光手段と、発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段とを複数備え、清掃が必要な発光手段を点灯または点滅させる。
これによれば、図21を用いて説明したように、ユーザーは発光している発光手段を確認することで、清掃すべき発光手段を容易に確認することができる。
態様5または6において、前記発光手段の光を反射する反射部材を備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、発光手段からの光を、ユーザーに向けて反射することが可能となり、ユーザーが容易に発光手段の光を確認することができ、清掃位置を容易に把握することができる。
態様2乃至7いずれかにおいて、清掃完了後に再度、取得手段(本実施形態では、画像読取部60と画像濃度取得部86とで構成)により画像濃度データを取得し、付着物特定部90などの判定手段により付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定とを行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物が除去されていない場合は、再度、ユーザーに清掃などを促すことができる。
態様8において、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、発光手段の清掃以外の対策を指示する。
これによれば、実施形態で説明したように、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、発光手段の故障など、付着物の付着以外が要因による急激な濃度ムラが考えられる。従って、清掃完了後に再度、取得手段により取得した画像濃度データに基づいて判定手段が特定した付着物の位置が、前回の付着物の位置と同一であったときは、装置のメンテナンスを行なうサービス会社へ連絡するように指示するなど、清掃以外の対策を指示することで、装置に対して適切な対処をユーザーに促すことができる。
態様1乃至9いずれかにおいて、
前記判定手段は、取得した画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差に基づいて、付着物の有無の判定を行う。
これによれば、付着物の付着による濃度低下は、他の要因による濃度低下よりも大きい。そのため、付着物が付着しているときの画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差が、付着していないときの画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差よりも大きくなる。よって、画像濃度データの最大濃度と、最小濃度との差に基づいて、付着物の有無を、精度よく判定することができる。
態様10において、付着物特定部90などの判定手段は、取得した画像濃度データの最大濃度と、主走査方向各位置の濃度との差に基づいて、付着物の位置の特定を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物の付着ている付着位置の濃度は、他の要因による濃度よりも低くなる。そのため、付着位置の画像濃度データの最大濃度とその位置の濃度との差が、画像濃度データの最大濃度と付着していない位置の濃度と差よりも大きくなる。よって、取得した画像濃度データの最大濃度と、主走査方向各位置の濃度との差に基づいて付着物の位置の特定を精度よく行なうことができる。
態様1乃至9いずれかにおいて、付着物特定部90などの判定手段は、取得した画像濃度データの主走査方向に隣接する画像濃度の差に基づいて、主走査方向各位置の付着物の有無の判定を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、付着物の付着による濃度低下は、他の要因による濃度低下よりも急激に変化する。従って、付着位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差が、付着物が付着していない位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差よりも大きくなる。よって、付着位置の主走査方向に隣接する画像濃度の差に基づいて、付着物の有無と、付着位置の特定を、精度よく行なうことができる。
50 :本体筐体
50a :上カバー
52 :本体制御部
60 :画像読取部
74 :LEDアレイ
74a :ICドライバ
74b :LED素子
84 :画像形成処理部
86 :画像濃度取得部
87 :記憶部
88 :光量補正値算出部
89 :操作表示部
89a :表示部
89b :操作部
90 :付着物特定部
91 :反射部材
171 :テストパターン
174a :光照射面
200 :画像形成装置
F1 :付着箇所
S :記録シート
Claims (9)
- 発光手段と、
前記発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により形成した画像の画像濃度データを取得する取得手段と、
前記画像濃度データに基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かを判定する判定手段とを備えた画像形成装置において、
前記判定手段は、取得した画像濃度データに基づいて、主走査方向一端側のドット位置から順に、主走査方向で互いに隣り合う2つのドット間の画像濃度の差分値である隣接差分値を算出し、算出した前記隣接差分値に基づいて、付着物が前記発光手段に付着しているか否かの判定と、前記発光手段の主走査方向における付着物の付着位置の特定とを行うものであり、
前記付着位置は、前記隣接差分値が下限値を超えた主走査方向の位置と前記隣接差分値が上限値を超えた主走査方向の位置との中間地点を求めることで特定することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記判定手段が付着物ありと判定したときは、ユーザーに前記発光手段の清掃を指示するとともに、前記判定手段が特定した前記付着物の付着位置に基づいて、前記発光手段の主走査方向における清掃位置を報知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
表示部に前記発光手段の清掃を指示する表示を行なうことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
音声によりユーザーに前記発光手段の清掃を指示することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記発光手段は、発光素子が主走査方向に複数並べて配置されたものであり、
前記付着物の付着位置に対応する主走査方向における発光素子を点灯または点滅させることで、前記発光手段の清掃位置を報知することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記発光手段と、前記発光手段の光を利用して画像を形成する画像形成手段とを複数備え、
清掃が必要な発光手段を点灯または点滅させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5または6に記載の画像形成装置において、
前記発光手段の光を反射する反射部材を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置において、
清掃完了後に再度、前記取得手段により画像濃度データを取得し、前記判定手段により付着物の有無の判定と、付着物の位置の特定とを行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8に記載の画像形成装置において、
清掃完了後に再度、前記取得手段により取得した画像濃度データに基づいて前記判定手段が特定した主走査方向における付着物の位置が、前回の主走査方向における付着物の位置と同一であったときは、前記発光手段の清掃以外の対策を指示することを特徴とする画像形成装置。
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