JP2004151543A - 露光ユニット自動焦点調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置に用いられる露光ユニットであるLEDプリントヘッドのピントずれを簡単に検知して、ピントずれを調整する。
【解決手段】LEDプリントヘッド22はLEDアレイ及びロッドレンズアレイを有しており、感光体ドラム21を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像を濃度センサ28でスキャンして濃度分布を得る。濃度分布解析部27では、濃度分布を電圧値に変換した電圧信号からMTFを求める。濃度分布解析部27はモータ駆動制御装置22aによってLEDプリントヘッドの位置を調整して、MTFが最大となるようにLEDプリントヘッドと感光体ドラムとの距離を調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】LEDプリントヘッド22はLEDアレイ及びロッドレンズアレイを有しており、感光体ドラム21を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像を濃度センサ28でスキャンして濃度分布を得る。濃度分布解析部27では、濃度分布を電圧値に変換した電圧信号からMTFを求める。濃度分布解析部27はモータ駆動制御装置22aによってLEDプリントヘッドの位置を調整して、MTFが最大となるようにLEDプリントヘッドと感光体ドラムとの距離を調整する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置で用いられる露光ユニットの焦点を自動調整するための装置に関し、特に、電子写真プロセスを用いて画像形成を行う際の露光焦点を自動的に調整するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、露光用の光源として発光ダイオードアレイ(以下LEDアレイと呼ぶ)を用いた画像形成装置が知られており、この種の画像形成装置では、LEDアレイから出力される光を、ロッドレンズアレイを介して感光体ドラムに結像して、感光体ドラム上に静電潜像を形成している。
【0003】
このような画像形成装置では、感光体ドラムの回転方向に直交する方向にLEDアレイを配置して、LEDを選択的に発光させ、ロッドレンズアレイを介して感光体ドラムに光を結像するととともに、感光体ドラムを回転させ、感光体ドラム上に二次元的に静電潜像を形成している。以下、LEDアレイ及びロッドレンズアレイの組み合わせをLEDプリントヘッドと呼ぶ。
【0004】
ところで、ロッドレンズアレイの画像伝送特性は、送られる画像の質、即ち、解像力で評価され、画像伝送特性は、MTF(Modulation Transfer Function)で表される。このMTFは、ロッドレンズアレイの焦点位置で測定した場合と、焦点位置からずれて測定した場合とでは大きく異なる。図4に示すように、ロッドレンズアレイ11の共役長(結像位置又は焦点距離:TC)は、10mm程度である関係上、焦点位置のずれに対して極めて敏感であり、このため、感光体ドラムとLEDプリントヘッドとの距離は常に一定になるようにする必要がある。
【0005】
しかしながら、LEDプリントヘッドの結像位置(TC)を感光体ドラムの表面上に正確に設定することは、画像形成装置の組み立て時において、極めて難しく、組み立て時における結像位置の誤差に加えて、LEDプリントヘッドの機械的な歪み等が原因となって、LEDプリントヘッドの長手方向に沿って結像位置が異なることがある。そして、結像位置が正確に設定されないと、低画質の画像(例えば、濃度むらのある画像)が出力されることになる(つまり、MTFが劣化する)。
【0006】
このような不具合に対処するため、例えば、プリンタ部にサンプル画像を形成させた後、このサンプル画像の画質を評価して、電子写真プロセスに用いられる露光結像系(LEDプリントヘッド)の位置ずれを検知する。そして、この検知結果に応じて電子写真プロセスにおける露光光量を調整するようにしている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−55498公報(第7ページ及び第8ページ、第18図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載された手法では、結像位置ずれに起因する濃度むら等の画質低下を、サンプル画像の画質を評価して露光光量の調整によって行っている関係上、露光以後のプロセス(例えば、現像段階)で濃度むら等の画質低下が発生しても、結像位置ずれと判定してしまうことになる。さらに、結像位置が大きくずれた場合等には、露光光量を調整しただけでは、濃度むら等の画質低下を防止することは困難である。
【0009】
加えて、特許文献1に記載された手法では、サンプル画像を評価して、結像位置のずれに応じて露光光量を調整している関係上、サンプル画像の形成を行わなければならず、サンプル画像を形成した後露光光量の調整を行い、そして、露光光量を調整した後、再度サンプル画像を形成して、画質の確認を行う必要があり、LEDプリントヘッドの結像位置ずれに起因する露光光量の調整が面倒であるという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、簡単にLEDプリントヘッドの露光位置ずれ(焦点(ピント)ずれ)を検知して、ピントずれを調整できる自動焦点調整装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、像担持体を露光ユニットで露光して得られた静電潜像を現像してトナー像を前記像担持体上に形成して、前記トナー像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置に用いられ、前記トナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得る計測手段と、前記濃度分布に応じて前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整して、前記露光ユニットによる露光焦点を前記像担持体上に調整する焦点調整手段とを有することを特徴とする露光ユニット自動焦点調整装置が得られる。
【0012】
このようにして、像担持体上に形成されたトナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得て、濃度分布に応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整して露光ユニットによる露光焦点を像担持体上に調整するようにすれば、印画を行うことなく、ピントを合わせることができて、簡単にピントずれを調整することができことになるばかりでなく、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができることになる。
【0013】
例えば、前記露光ユニットは光を発光する発光手段(LEDアレイ)と、前記光を前記像担持体上に結像させるレンズ系(ロッドレンズアレイ)とを有し、前記焦点調整手段は前記濃度分布に応じて得られるMTFが最大となるように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整する。
【0014】
また、前記焦点調整手段は、予め規定された画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFを得て、前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整した後、再び前記画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFと前回のMTFとを比較してその比較結果に応じて前記MTFが増加するように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整するようにしてもよい。
【0015】
このように、トナー像の濃度分布に応じて得られるMTFに応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0017】
まず、図1を参照して、感光体ドラム(像担持体)21の軸方向に沿ってLEDプリントヘッド(以下LPHと呼ぶ)22が配置されており、このLPH(露光ユニット)22は、複数のLEDが感光体ドラム21の軸方向に配列されたLEDアレイ(図示せず)を露光用の光源として用いるとともに、複数のロッドレンズを感光体ドラム21の軸方向に配列したロッドレンズアレイ(図示せず)を用いて、LEDから出力される光を感光体ドラム上に結像させる。LEDアレイ及びロッドレンズアレイは一体化されて、LPH22とされる。
【0018】
LEDアレイはLED駆動回路22aによって駆動されており、LED駆動回路22aは、濃度分布解析部27から与えられる画像データ(画像パターン)に応じてLEDアレイを駆動することになる。なお、感光体ドラム21及びLPH22は画像形成装置本体の支持部23に支持されている。
【0019】
LPH22の両端部にはそれぞれモータ24及び25が配設され、モータ24及び25の駆動によって、LPH22と感光体ドラム21との距離が実線矢印で示すように変化する。具体的には、LPH22の両端部にはそれぞれネジ部材(ピント調整ピン)22b及び22cが回動可能に取り付けられており、ネジ部材22b及び22cの下端は当接部材221に当接している。一方、モータ24の回転軸24a及びモータ25の回転軸24bはそれぞれネジ部材22b及び22cに結合されており、これによって、モータ24が駆動されると、モータ24の駆動量に応じてネジ部材22bが回動されて、LPH22の一端部が図中上下方向に移動する。
【0020】
同様に、モータ25が駆動されると、モータ25の駆動量に応じてネジ部材22cが回動されて、LPH22の他端部が図中上下方向に移動する。この結果、モータ24及び25の駆動量に応じてLPH22は感光体ドラム21の軸方向に沿って感光体ドラム21との位置関係が変化することになる。
【0021】
モータ24及び25はモータ駆動制御装置26によって駆動制御されており、モータ駆動制御装置26は、後述するようにして、濃度分布解析部27から与えられるモータ駆動指令に応じてモータ24及び25を制御することになる。
【0022】
感光体ドラム21に対向して、濃度センサ(IDセンサ:計測手段)28が配置されており、このIDセンサ28は感光体ドラム21の軸方向に沿って、図中破線矢印で示すように、移動されて、感光体21上のトナー像をスキャンする。IDセンサ28から出力される濃度信号は電圧計29で電圧信号(VID)に変換されて、濃度分布解析部27に与えられる。そして、濃度分布解析部27は電圧信号に応じて感光体ドラム21に形成されたトナー像の濃度分布を解析する。
【0023】
いま、LPH22の結像位置ずれ(ピント調整)を行う際には、予め規定された画像データ(画像データ)を用いて感光体ドラム21を露光して、静電潜像を感光体ドラム21上に形成し、この静電潜像を現像して、例えば、図2に示すトナー像を得る。つまり、濃度分布解析部27には、予め規定された画像データ(画像パターン)が記憶されており、ピント調整を指示するピント調整信号を受けると、濃度分布解析部27では、予め規定された画像パターンをLED駆動回路22aに与え、LED駆動回路22aはこの予め規定された画像パターンでLPH22を駆動する。
【0024】
ここでは、感光体ドラム21として、OPC感光体ドラムを用いて、例えば、感光体ドラム21の表面を、帯電器(図示せず)によって均一に帯電して、前述の予め規定された画像パターンによってLPH22を駆動して感光体ドラム21上に静電潜像を形成した。そして、現像器(図示せず)によって静電潜像を現像して、感光体ドラム21上に、図2に示すトナー像を形成した。
【0025】
ここでは、感光体ドラム21の露光前表面電位は400V、暗電位は80V、半減露光量を0.17μJ/cm2、感光体ドラム21の線速を97mm/secとした。また、LPH22のサイズはA4サイズであり、解像度を600dpi、露光量を0.5〜0.9μJ/cm2、焦点距離(TC)を12mm〜18mm、露光光の波長を685nm〜800nmとした。さらに、現像の際のバイアス電圧を、直流成分:270V、交流電圧振幅:1.8kV〜2.5kV、周波数:1.5〜3.0kHzとした。
【0026】
上述のようにして、感光体ドラム21上にトナー像を形成した後、IDセンサ28を破線矢印で示す方向にスキャンして、感光体ドラム21上に形成されたトナー像の濃度分布を得る。そして、この濃度分布を示す信号(濃度分布信号)は電圧計29に与えられて、ここで、濃度に応じた電圧値に変換されて電圧信号として濃度分布解析部27に与えられる。
【0027】
図3を参照すると、図1に示すトナー像において、破線矢印で示す方向にIDセンサ28がスキャンされたとすると、電圧計29からは図3に示す電圧信号(VID)が出力される。例えば、現像に当たって、黒トナーを用いた際には、正反射光で濃度分布を検出すると、谷となる箇所が最も黒トナー量が多く、光吸収のピークを表している。従って、黒色の部分(最も黒トナーの量が多い部分)で最低電圧値(Vb)となり、白色の部分(最も黒トナーの量が少ない部分)で最高最低電圧値(ピーク:Va)となる電圧信号が電圧計29から出力されることになる。
【0028】
濃度分布解析部27では、図3に示す電圧信号に応じてMTFを計算して第1のMTFを求める。ここでは、MTF=(Va−Vb)/(Va+Vb)×100で表される。そして、このMTFは、LPH22のピントがずれると、小さくなる。
【0029】
濃度分布解析部27は、上述のようにして得られた第1のMTFを内蔵する記憶部に記憶する。その後、濃度分布解析部27は、モータ駆動指令をモータ駆動制御装置26に与える。このモータ駆動指令に応答して、モータ駆動制御装置26はモータ24及び25を予め規定された回転量だけ駆動させて、感光体ドラム21とLPH22との距離を変化させる。
【0030】
その後、濃度分布解析部27では予め規定された画像パターンをLED駆動回路22aに与えて、LPH22を駆動し、感光体ドラム21を露光して、静電潜像を形成する。そして、この静電潜像は現像器で現像されて、トナー像となる。
【0031】
次に、前述のようにして、IDセンサ28をスキャンして、トナー像の濃度分布を計測し、濃度信号が電圧計29に与えられる。そして、電圧計29からは電圧信号が濃度分布解析部27に与えられる。濃度分布解析部27では、2回目の電圧信号に応じてMTFを計算して第2のMTFを求める。
【0032】
そして、濃度分布解析部27では、第1のMTFと第2のMTFとを比較して、第1のMTF<第2のMTFであれば、ピントが合う方向にLPH22と感光体ドラム21との位置関係が調整されていると判定する。一方、第1のMTF>第2のMTFであれば、ピントがずれる方向にLPH22と感光体ドラム21との位置関係が調整されていると判定する。
【0033】
第1のMTF<第2のMTFであると、第2のMTFを記憶部に格納した後、前述のようにして、再度モータ24及び25を回転駆動して、LPH22の位置を調整し、再び予め規定された画像パターンで露光を行って、トナー像を得る。そして、IDセンサ28によってトナー像をスキャンした結果得られた電圧信号に応じてMTFを計算して、第3のMTFを求める。
【0034】
第2のMTFと第3のMTFとを比較して、第2のMTF<第3のMTFであると、第3のMTFを記憶部に格納した後、再び、LPH22の位置を調整して、第4のMTFを得る。一方、第2のMTF>第3のMTFであれば、第2のMTFが得られたLPH22の位置が、ピントが合っている位置であると判定する。
【0035】
このようにして、第(N−2)のMTF<第(N−1)のMTF<第NのMTFの関係が得られるまで、つまり、MTFが最大となるまで、LPH22の位置を調整して、ピントを合わせることになる。
【0036】
前述のように、第1のMTF>第2のMTFである際には、モータ24及び25の回転方向を逆にして、前述したようにして、LPH22の位置を調整してMTFが最大となるまで、LPH22の位置(感光体ドラム21とLPH22との距離)を調整することになる。
【0037】
なお、上述の説明から容易に理解できるように、電圧計、濃度分布解析部、モータ駆動制御回路、及びモータは焦点調整手段として機能する。
【0038】
このようにして、予め規定された画像パターンで感光体ドラムを露光した結果得られる静電潜像を現像してトナー像を得て、トナー像の濃度分布に応じてMTFを求めて、このMTFに基づいてLPHの位置を調整するようにしたから、記録用紙に画像を形成することなく(つまり、印画を行うことなく)、LPHの露光焦点を調整することができることになる(つまり、ピントを合わせることができる)。言い換えると、簡単にLPHの露光位置ずれ(焦点(ピント)ずれ)を検知して、容易のピントの調整を行うことができる。
【0039】
加えて、感光体ドラム上のトナー像をスキャンして得られた濃度分布に応じてMTFを求めて、LPHのピント合わせを行うようにしたから、トナー像を記録用紙に転写する転写過程以降における各種外乱(ノイズ)に影響されることなく、ピント合わせを行うことができる。
【0040】
また、露光光量の調整を行うことなく、MTFに応じてLPHの位置を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができることになる。そして、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができることになる。
【0041】
なお、画像形成を行うにつれて、感光体ドラムの表面が削られて感光体が薄くなったとしても、前述のように、感光体ドラムとLPHとの距離を調整しているから、容易にLPHのピントを調整することができることになる。
【0042】
ところで、感光体ドラム21の回転に所謂偏芯が存在する際には、前述のMTFの最大値と最小値との差が大きくなる。このため、濃度分布解析部27に所定の閾値を設定しておき、MTFの最大値と最小値との偏差が所定の閾値(第1の閾値)を越えると、濃度分布解析部27では、例えば、表示パネル(図示せず)等に「ドラム振れ大」と表示して、感光体ドラム21の交換を促すようにしてもよい。さらに、MTFの最大値と最小値との偏差が第1の閾値以下であるが、この第1の閾値よりも小さい第2の閾値を越えている際には、感光体ドラム21を回転させつつ、IDセンサ28で感光体ドラム21上のトナー像を複数回スキャンして得られるMTFを平均して、その平均値をLPH22の位置を調整する際のMTFとして用いるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体上に形成されたトナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得て、濃度分布に応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整して露光ユニットによる露光焦点を像担持体上に調整するようにしたから、印画を行うことなく、ピントを合わせることができ、簡単にピントずれを調整することができるという効果がある。そして、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができるという効果がある。
【0044】
さらに、トナー像の濃度分布に応じて得られるMTFが最大となるように露光ユニットと像担持体との距離を調整するようにしたから、トナー像を転写する転写過程以降における各種外乱(ノイズ)に影響されることなく、ピント合わせを行うことができるという効果がある。そして、露光光量の調整を行うことなく、MTFに応じて露光ユニットの位置を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調整装置の一例を感光体ドラム及びLEDプリントヘッドとともに示す図である。
【図2】予め規定された画像パターンで形成されたトナー像の一例を示す図である。
【図3】MTFを求める際の一例を示す図である。
【図4】LEDプリントヘッドに用いられるロッドレンズの一例を示す図である。
【符号の説明】
21 感光体ドラム
22 LEDプリントヘッド(LPH)
22a LED駆動回路
23 支持部
24,25 モータ
22b,22c ネジ部材(ピント調整ピン)
26 モータ駆動制御装置
27 濃度分布解析部
28 濃度センサ(IDセンサ)
29 電圧計
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置で用いられる露光ユニットの焦点を自動調整するための装置に関し、特に、電子写真プロセスを用いて画像形成を行う際の露光焦点を自動的に調整するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、露光用の光源として発光ダイオードアレイ(以下LEDアレイと呼ぶ)を用いた画像形成装置が知られており、この種の画像形成装置では、LEDアレイから出力される光を、ロッドレンズアレイを介して感光体ドラムに結像して、感光体ドラム上に静電潜像を形成している。
【0003】
このような画像形成装置では、感光体ドラムの回転方向に直交する方向にLEDアレイを配置して、LEDを選択的に発光させ、ロッドレンズアレイを介して感光体ドラムに光を結像するととともに、感光体ドラムを回転させ、感光体ドラム上に二次元的に静電潜像を形成している。以下、LEDアレイ及びロッドレンズアレイの組み合わせをLEDプリントヘッドと呼ぶ。
【0004】
ところで、ロッドレンズアレイの画像伝送特性は、送られる画像の質、即ち、解像力で評価され、画像伝送特性は、MTF(Modulation Transfer Function)で表される。このMTFは、ロッドレンズアレイの焦点位置で測定した場合と、焦点位置からずれて測定した場合とでは大きく異なる。図4に示すように、ロッドレンズアレイ11の共役長(結像位置又は焦点距離:TC)は、10mm程度である関係上、焦点位置のずれに対して極めて敏感であり、このため、感光体ドラムとLEDプリントヘッドとの距離は常に一定になるようにする必要がある。
【0005】
しかしながら、LEDプリントヘッドの結像位置(TC)を感光体ドラムの表面上に正確に設定することは、画像形成装置の組み立て時において、極めて難しく、組み立て時における結像位置の誤差に加えて、LEDプリントヘッドの機械的な歪み等が原因となって、LEDプリントヘッドの長手方向に沿って結像位置が異なることがある。そして、結像位置が正確に設定されないと、低画質の画像(例えば、濃度むらのある画像)が出力されることになる(つまり、MTFが劣化する)。
【0006】
このような不具合に対処するため、例えば、プリンタ部にサンプル画像を形成させた後、このサンプル画像の画質を評価して、電子写真プロセスに用いられる露光結像系(LEDプリントヘッド)の位置ずれを検知する。そして、この検知結果に応じて電子写真プロセスにおける露光光量を調整するようにしている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−55498公報(第7ページ及び第8ページ、第18図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載された手法では、結像位置ずれに起因する濃度むら等の画質低下を、サンプル画像の画質を評価して露光光量の調整によって行っている関係上、露光以後のプロセス(例えば、現像段階)で濃度むら等の画質低下が発生しても、結像位置ずれと判定してしまうことになる。さらに、結像位置が大きくずれた場合等には、露光光量を調整しただけでは、濃度むら等の画質低下を防止することは困難である。
【0009】
加えて、特許文献1に記載された手法では、サンプル画像を評価して、結像位置のずれに応じて露光光量を調整している関係上、サンプル画像の形成を行わなければならず、サンプル画像を形成した後露光光量の調整を行い、そして、露光光量を調整した後、再度サンプル画像を形成して、画質の確認を行う必要があり、LEDプリントヘッドの結像位置ずれに起因する露光光量の調整が面倒であるという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、簡単にLEDプリントヘッドの露光位置ずれ(焦点(ピント)ずれ)を検知して、ピントずれを調整できる自動焦点調整装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、像担持体を露光ユニットで露光して得られた静電潜像を現像してトナー像を前記像担持体上に形成して、前記トナー像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置に用いられ、前記トナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得る計測手段と、前記濃度分布に応じて前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整して、前記露光ユニットによる露光焦点を前記像担持体上に調整する焦点調整手段とを有することを特徴とする露光ユニット自動焦点調整装置が得られる。
【0012】
このようにして、像担持体上に形成されたトナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得て、濃度分布に応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整して露光ユニットによる露光焦点を像担持体上に調整するようにすれば、印画を行うことなく、ピントを合わせることができて、簡単にピントずれを調整することができことになるばかりでなく、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができることになる。
【0013】
例えば、前記露光ユニットは光を発光する発光手段(LEDアレイ)と、前記光を前記像担持体上に結像させるレンズ系(ロッドレンズアレイ)とを有し、前記焦点調整手段は前記濃度分布に応じて得られるMTFが最大となるように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整する。
【0014】
また、前記焦点調整手段は、予め規定された画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFを得て、前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整した後、再び前記画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFと前回のMTFとを比較してその比較結果に応じて前記MTFが増加するように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整するようにしてもよい。
【0015】
このように、トナー像の濃度分布に応じて得られるMTFに応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0017】
まず、図1を参照して、感光体ドラム(像担持体)21の軸方向に沿ってLEDプリントヘッド(以下LPHと呼ぶ)22が配置されており、このLPH(露光ユニット)22は、複数のLEDが感光体ドラム21の軸方向に配列されたLEDアレイ(図示せず)を露光用の光源として用いるとともに、複数のロッドレンズを感光体ドラム21の軸方向に配列したロッドレンズアレイ(図示せず)を用いて、LEDから出力される光を感光体ドラム上に結像させる。LEDアレイ及びロッドレンズアレイは一体化されて、LPH22とされる。
【0018】
LEDアレイはLED駆動回路22aによって駆動されており、LED駆動回路22aは、濃度分布解析部27から与えられる画像データ(画像パターン)に応じてLEDアレイを駆動することになる。なお、感光体ドラム21及びLPH22は画像形成装置本体の支持部23に支持されている。
【0019】
LPH22の両端部にはそれぞれモータ24及び25が配設され、モータ24及び25の駆動によって、LPH22と感光体ドラム21との距離が実線矢印で示すように変化する。具体的には、LPH22の両端部にはそれぞれネジ部材(ピント調整ピン)22b及び22cが回動可能に取り付けられており、ネジ部材22b及び22cの下端は当接部材221に当接している。一方、モータ24の回転軸24a及びモータ25の回転軸24bはそれぞれネジ部材22b及び22cに結合されており、これによって、モータ24が駆動されると、モータ24の駆動量に応じてネジ部材22bが回動されて、LPH22の一端部が図中上下方向に移動する。
【0020】
同様に、モータ25が駆動されると、モータ25の駆動量に応じてネジ部材22cが回動されて、LPH22の他端部が図中上下方向に移動する。この結果、モータ24及び25の駆動量に応じてLPH22は感光体ドラム21の軸方向に沿って感光体ドラム21との位置関係が変化することになる。
【0021】
モータ24及び25はモータ駆動制御装置26によって駆動制御されており、モータ駆動制御装置26は、後述するようにして、濃度分布解析部27から与えられるモータ駆動指令に応じてモータ24及び25を制御することになる。
【0022】
感光体ドラム21に対向して、濃度センサ(IDセンサ:計測手段)28が配置されており、このIDセンサ28は感光体ドラム21の軸方向に沿って、図中破線矢印で示すように、移動されて、感光体21上のトナー像をスキャンする。IDセンサ28から出力される濃度信号は電圧計29で電圧信号(VID)に変換されて、濃度分布解析部27に与えられる。そして、濃度分布解析部27は電圧信号に応じて感光体ドラム21に形成されたトナー像の濃度分布を解析する。
【0023】
いま、LPH22の結像位置ずれ(ピント調整)を行う際には、予め規定された画像データ(画像データ)を用いて感光体ドラム21を露光して、静電潜像を感光体ドラム21上に形成し、この静電潜像を現像して、例えば、図2に示すトナー像を得る。つまり、濃度分布解析部27には、予め規定された画像データ(画像パターン)が記憶されており、ピント調整を指示するピント調整信号を受けると、濃度分布解析部27では、予め規定された画像パターンをLED駆動回路22aに与え、LED駆動回路22aはこの予め規定された画像パターンでLPH22を駆動する。
【0024】
ここでは、感光体ドラム21として、OPC感光体ドラムを用いて、例えば、感光体ドラム21の表面を、帯電器(図示せず)によって均一に帯電して、前述の予め規定された画像パターンによってLPH22を駆動して感光体ドラム21上に静電潜像を形成した。そして、現像器(図示せず)によって静電潜像を現像して、感光体ドラム21上に、図2に示すトナー像を形成した。
【0025】
ここでは、感光体ドラム21の露光前表面電位は400V、暗電位は80V、半減露光量を0.17μJ/cm2、感光体ドラム21の線速を97mm/secとした。また、LPH22のサイズはA4サイズであり、解像度を600dpi、露光量を0.5〜0.9μJ/cm2、焦点距離(TC)を12mm〜18mm、露光光の波長を685nm〜800nmとした。さらに、現像の際のバイアス電圧を、直流成分:270V、交流電圧振幅:1.8kV〜2.5kV、周波数:1.5〜3.0kHzとした。
【0026】
上述のようにして、感光体ドラム21上にトナー像を形成した後、IDセンサ28を破線矢印で示す方向にスキャンして、感光体ドラム21上に形成されたトナー像の濃度分布を得る。そして、この濃度分布を示す信号(濃度分布信号)は電圧計29に与えられて、ここで、濃度に応じた電圧値に変換されて電圧信号として濃度分布解析部27に与えられる。
【0027】
図3を参照すると、図1に示すトナー像において、破線矢印で示す方向にIDセンサ28がスキャンされたとすると、電圧計29からは図3に示す電圧信号(VID)が出力される。例えば、現像に当たって、黒トナーを用いた際には、正反射光で濃度分布を検出すると、谷となる箇所が最も黒トナー量が多く、光吸収のピークを表している。従って、黒色の部分(最も黒トナーの量が多い部分)で最低電圧値(Vb)となり、白色の部分(最も黒トナーの量が少ない部分)で最高最低電圧値(ピーク:Va)となる電圧信号が電圧計29から出力されることになる。
【0028】
濃度分布解析部27では、図3に示す電圧信号に応じてMTFを計算して第1のMTFを求める。ここでは、MTF=(Va−Vb)/(Va+Vb)×100で表される。そして、このMTFは、LPH22のピントがずれると、小さくなる。
【0029】
濃度分布解析部27は、上述のようにして得られた第1のMTFを内蔵する記憶部に記憶する。その後、濃度分布解析部27は、モータ駆動指令をモータ駆動制御装置26に与える。このモータ駆動指令に応答して、モータ駆動制御装置26はモータ24及び25を予め規定された回転量だけ駆動させて、感光体ドラム21とLPH22との距離を変化させる。
【0030】
その後、濃度分布解析部27では予め規定された画像パターンをLED駆動回路22aに与えて、LPH22を駆動し、感光体ドラム21を露光して、静電潜像を形成する。そして、この静電潜像は現像器で現像されて、トナー像となる。
【0031】
次に、前述のようにして、IDセンサ28をスキャンして、トナー像の濃度分布を計測し、濃度信号が電圧計29に与えられる。そして、電圧計29からは電圧信号が濃度分布解析部27に与えられる。濃度分布解析部27では、2回目の電圧信号に応じてMTFを計算して第2のMTFを求める。
【0032】
そして、濃度分布解析部27では、第1のMTFと第2のMTFとを比較して、第1のMTF<第2のMTFであれば、ピントが合う方向にLPH22と感光体ドラム21との位置関係が調整されていると判定する。一方、第1のMTF>第2のMTFであれば、ピントがずれる方向にLPH22と感光体ドラム21との位置関係が調整されていると判定する。
【0033】
第1のMTF<第2のMTFであると、第2のMTFを記憶部に格納した後、前述のようにして、再度モータ24及び25を回転駆動して、LPH22の位置を調整し、再び予め規定された画像パターンで露光を行って、トナー像を得る。そして、IDセンサ28によってトナー像をスキャンした結果得られた電圧信号に応じてMTFを計算して、第3のMTFを求める。
【0034】
第2のMTFと第3のMTFとを比較して、第2のMTF<第3のMTFであると、第3のMTFを記憶部に格納した後、再び、LPH22の位置を調整して、第4のMTFを得る。一方、第2のMTF>第3のMTFであれば、第2のMTFが得られたLPH22の位置が、ピントが合っている位置であると判定する。
【0035】
このようにして、第(N−2)のMTF<第(N−1)のMTF<第NのMTFの関係が得られるまで、つまり、MTFが最大となるまで、LPH22の位置を調整して、ピントを合わせることになる。
【0036】
前述のように、第1のMTF>第2のMTFである際には、モータ24及び25の回転方向を逆にして、前述したようにして、LPH22の位置を調整してMTFが最大となるまで、LPH22の位置(感光体ドラム21とLPH22との距離)を調整することになる。
【0037】
なお、上述の説明から容易に理解できるように、電圧計、濃度分布解析部、モータ駆動制御回路、及びモータは焦点調整手段として機能する。
【0038】
このようにして、予め規定された画像パターンで感光体ドラムを露光した結果得られる静電潜像を現像してトナー像を得て、トナー像の濃度分布に応じてMTFを求めて、このMTFに基づいてLPHの位置を調整するようにしたから、記録用紙に画像を形成することなく(つまり、印画を行うことなく)、LPHの露光焦点を調整することができることになる(つまり、ピントを合わせることができる)。言い換えると、簡単にLPHの露光位置ずれ(焦点(ピント)ずれ)を検知して、容易のピントの調整を行うことができる。
【0039】
加えて、感光体ドラム上のトナー像をスキャンして得られた濃度分布に応じてMTFを求めて、LPHのピント合わせを行うようにしたから、トナー像を記録用紙に転写する転写過程以降における各種外乱(ノイズ)に影響されることなく、ピント合わせを行うことができる。
【0040】
また、露光光量の調整を行うことなく、MTFに応じてLPHの位置を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができることになる。そして、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができることになる。
【0041】
なお、画像形成を行うにつれて、感光体ドラムの表面が削られて感光体が薄くなったとしても、前述のように、感光体ドラムとLPHとの距離を調整しているから、容易にLPHのピントを調整することができることになる。
【0042】
ところで、感光体ドラム21の回転に所謂偏芯が存在する際には、前述のMTFの最大値と最小値との差が大きくなる。このため、濃度分布解析部27に所定の閾値を設定しておき、MTFの最大値と最小値との偏差が所定の閾値(第1の閾値)を越えると、濃度分布解析部27では、例えば、表示パネル(図示せず)等に「ドラム振れ大」と表示して、感光体ドラム21の交換を促すようにしてもよい。さらに、MTFの最大値と最小値との偏差が第1の閾値以下であるが、この第1の閾値よりも小さい第2の閾値を越えている際には、感光体ドラム21を回転させつつ、IDセンサ28で感光体ドラム21上のトナー像を複数回スキャンして得られるMTFを平均して、その平均値をLPH22の位置を調整する際のMTFとして用いるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体上に形成されたトナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得て、濃度分布に応じて露光ユニットと像担持体との距離を調整して露光ユニットによる露光焦点を像担持体上に調整するようにしたから、印画を行うことなく、ピントを合わせることができ、簡単にピントずれを調整することができるという効果がある。そして、印画を行う必要がないから、ピント調整を迅速に行うことができるという効果がある。
【0044】
さらに、トナー像の濃度分布に応じて得られるMTFが最大となるように露光ユニットと像担持体との距離を調整するようにしたから、トナー像を転写する転写過程以降における各種外乱(ノイズ)に影響されることなく、ピント合わせを行うことができるという効果がある。そして、露光光量の調整を行うことなく、MTFに応じて露光ユニットの位置を調整するようにしたから、ピントずれが大きい場合であっても、ピント調整を行うことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調整装置の一例を感光体ドラム及びLEDプリントヘッドとともに示す図である。
【図2】予め規定された画像パターンで形成されたトナー像の一例を示す図である。
【図3】MTFを求める際の一例を示す図である。
【図4】LEDプリントヘッドに用いられるロッドレンズの一例を示す図である。
【符号の説明】
21 感光体ドラム
22 LEDプリントヘッド(LPH)
22a LED駆動回路
23 支持部
24,25 モータ
22b,22c ネジ部材(ピント調整ピン)
26 モータ駆動制御装置
27 濃度分布解析部
28 濃度センサ(IDセンサ)
29 電圧計
Claims (3)
- 像担持体を露光ユニットで露光して得られた静電潜像を現像してトナー像を前記像担持体上に形成して、前記トナー像を記録媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置に用いられ、
前記トナー像の濃度分布を計測して濃度分布を得る計測手段と、
前記濃度分布に応じて前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整して、前記露光ユニットによる露光焦点を前記像担持体上に調整する焦点調整手段とを有することを特徴とする露光ユニット自動焦点調整装置。 - 前記露光ユニットは光を発光する発光手段と、前記光を前記像担持体上に結像させるレンズ系とを有し、
前記焦点調整手段は前記濃度分布に応じて得られるMTFが最大となるように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の露光ユニット自動焦点調整装置。 - 前記露光ユニットは光を発光する発光手段と、前記光を前記像担持体上に結像させるレンズ系とを有し、
前記焦点調整手段は、予め規定された画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFを得て、前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整した後、再び前記画像パターンで前記像担持体を露光して得られた静電潜像を現像したトナー像の濃度分布に応じて得られたMTFと前回のMTFとを比較してその比較結果に応じて前記MTFが増加するように前記露光ユニットと前記像担持体との距離を調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の露光ユニット自動焦点調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002318459A JP2004151543A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 露光ユニット自動焦点調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002318459A JP2004151543A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 露光ユニット自動焦点調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004151543A true JP2004151543A (ja) | 2004-05-27 |
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Family Applications (1)
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JP2002318459A Pending JP2004151543A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 露光ユニット自動焦点調整装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004151543A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009214514A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-09-24 | Casio Electronics Co Ltd | 印刷装置 |
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CN108227431A (zh) * | 2016-12-15 | 2018-06-29 | 兄弟工业株式会社 | 成像设备及其制造方法 |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318459A patent/JP2004151543A/ja active Pending
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