JP5463953B2 - 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 - Google Patents
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Description
同軸ケーブルハーネスは、通常、複数本の電線の両端末部分を所定のピッチで配列してフラット状にしてなるものがある。また、その両端末部分にコネクタを接続してなり、中間部が結束帯で1つに束ねられ、少なくとも一方の端末部分で曲げられている(例えば、特許文献1参照)。
当該ハーネスの少なくとも一端側で、前記細径同軸ケーブルが複数の群に分けられ、各前記群では前記細径同軸ケーブルが一つの層に整列されて、各前記層が重ねられて積層部を構成し、
前記細径同軸ケーブルが前記接続部材に接続される端末部分では、各前記群が隣り合って同一平面状に並列されていることを特徴とする。
前記複数本の細径同軸ケーブルを複数の群に分け、
各群の細径同軸ケーブルの端末部分を各群が隣り合うように同一平面状に並列させて接続部材に接続し、
それぞれの群毎に、各細径同軸ケーブルを、複数の溝が平面状に並列された配列部材の前記溝に案内して平面状に一体化して一つの群で一つの層を形成し、各層を重ねて積層部とすることを特徴とする。
また、本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法によれば、配線部材の溝に各群の細径同軸ケーブルを案内させて平面状に一体化して一つの層とし、これらの層を重ねることにより、端末部分における厚さが極めて薄くされ、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することが可能な細径同軸ケーブルハーネスを容易にかつ円滑に製造することができる。
図1に示すように、細径同軸ケーブルハーネス10は、複数本(本実施形態では40本)の細径同軸ケーブル12からなり、両端部13を除いた中間部14が丸く束ねられている。
また、束ね部材15は、1つで所定長さを束ねるようにしても良く、長さ方向に複数に分割して複数箇所で束ねるようにしてもよい。さらに、互いに束ねられた細径同軸ケーブル12は、互いに動きが拘束されない程度にゆるく結束されていることが好ましい。
なお、ケーブル層21A,21Bでは、各細径同軸ケーブル12同士を、線間距離をなく密に配列して並列幅を狭くすることが好ましいが、多少の線間距離を設けてもよい。
そして、これらケーブル層21A,21Bは、さらにテープ24を巻き付けることにより一体化されている。
A−A部:約1.9mm
B−B部:約1.7mm
C−C部:約0.9mm
D−D部:約0.6mm
E−E部:0.5mm以下
図4に示す形態では、第1筐体1及び第2筐体2を備えた携帯電話端末3のそれぞれの第1筐体1及び第2筐体2が、細径同軸ケーブルハーネス10によって接続されている。
図6に示す例は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向を、ほぼ同一方向としたL型フォーミングの細径同軸ケーブルハーネス10Aである。
なお、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向が傾斜されたL型フォーミングの細径同軸ケーブル10について、AWG44の細径同軸ケーブル12をピッチ0.25mmでコネクタに接続した40芯のものを製造する場合を例示して説明する。
また、積層部22から遠い位置でコネクタ16に接続されるケーブル層21Aからの細径同軸ケーブル12には、必要に応じて屈曲部分にテープ25を貼り付けて形状を維持させる。
Claims (6)
- 複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスであって、
当該ハーネスの少なくとも一端側で、前記細径同軸ケーブルが複数の群に分けられ、各前記群では前記細径同軸ケーブルが一つの層に整列されてテープを貼り付けることにより一体化され、各前記層が重ねられて一体化された積層部を構成し、
前記細径同軸ケーブルが前記接続部材に接続される端末部分では、各前記群が隣り合って同一平面状に並列され、前記積層部から前記端末部分にかけて各前記群内で前記細径同軸ケーブルが平面内で同一方向に曲げられていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。 - 請求項1に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部のハーネス中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向が傾斜していることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。 - 請求項2に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対する前記積層部のハーネス中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向の傾斜角度が、30°以上60°以下であることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
前記複数本の細径同軸ケーブルは、長さ方向の中間部分が丸く束ねられていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。 - 複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
前記複数本の細径同軸ケーブルを複数の群に分け、
それぞれの群毎に、各細径同軸ケーブルを、複数の溝が平面状に並列された配列部材の前記溝に案内して平面状に一体化して一つの群で一つの層を形成してテープを貼り付けることにより一体化し、各層を重ねて一体化して積層部とし、
各群の細径同軸ケーブル端末部分を各群が隣り合うように同一平面状に並列させて、各群内の前記細径同軸ケーブルを前記積層部から前記端末部分にかけて平面内で同一方向に曲げて接続部材に接続することを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。 - 請求項5に記載の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部のハーネス中央側部分での細径同軸ケーブルの配線方向が傾斜した状態になるように、それぞれの群の前記細径同軸ケーブルを前記配列部材に案内させることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。
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