JP5463953B2 - 細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 - Google Patents

細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、細径の同軸ケーブルを複数束ねて成端処理した細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法に関する。
近年、携帯端末、小型ビデオカメラあるいはデジタルカメラなどの普及により、これら電子機器の小型化や高画質化が求められている。これらに対応するために、機器本体と液晶表示部との接続や機器内の配線などに、極めて細い同軸ケーブルが用いられている。それらは配線の容易性から、複数本の同軸ケーブルを集合一体化させた同軸ケーブルハーネスとして用いられている。
同軸ケーブルハーネスは、通常、複数本の電線の両端末部分を所定のピッチで配列してフラット状にしてなるものがある。また、その両端末部分にコネクタを接続してなり、中間部が結束帯で1つに束ねられ、少なくとも一方の端末部分で曲げられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−227047号公報
携帯端末、小型ビデオカメラあるいはデジタルカメラ等の電子機器において、機器のさらなる小型化および薄型化が図られており、同軸ケーブルハーネスの収容スペースがさらに薄く狭隘なものとなっている。このため、電子機器内に配線される同軸ケーブルハーネスは、特に、コネクタに接続される両端部分における薄型化が要求されている。
本発明の目的は、両端部分での薄型化が図られ、小型化および薄型化された電子機器に対して良好に配線することが可能な細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の細径同軸ケーブルハーネスは、複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスであって、
当該ハーネスの少なくとも一端側で、前記細径同軸ケーブルが複数の群に分けられ、各前記群では前記細径同軸ケーブルが一つの層に整列されて、各前記層が重ねられて積層部を構成し、
前記細径同軸ケーブルが前記接続部材に接続される端末部分では、各前記群が隣り合って同一平面状に並列されていることを特徴とする。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部の中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向が傾斜していることが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対する前記積層部の当該ハーネスの中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向の傾斜角度が、30°以上60°以下であることが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記複数本の細径同軸ケーブルは、長さ方向の中間部分が丸く束ねられていることが好ましい。
また、本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法は、複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
前記複数本の細径同軸ケーブルを複数の群に分け、
各群の細径同軸ケーブルの端末部分を各群が隣り合うように同一平面状に並列させて接続部材に接続し、
それぞれの群毎に、各細径同軸ケーブルを、複数の溝が平面状に並列された配列部材の前記溝に案内して平面状に一体化して一つの群で一つの層を形成し、各層を重ねて積層部とすることを特徴とする。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法において、前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部のハーネス中央側部分での細径同軸ケーブルの配線方向が傾斜した状態になるようにそれぞれの群の前記細径同軸ケーブルを前記配列部材に案内させることが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスによれば、複数本の細径同軸ケーブルを複数の層に整列させて重ねた積層部から接続部材に接続される端末部分にかけて複数の群に分けられた細径同軸ケーブルが、各前記群が隣り合うように同一平面状に並列されている。したがって、端末部分における厚さを極めて薄くすることができ、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することができる。
また、本発明の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法によれば、配線部材の溝に各群の細径同軸ケーブルを案内させて平面状に一体化して一つの層とし、これらの層を重ねることにより、端末部分における厚さが極めて薄くされ、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することが可能な細径同軸ケーブルハーネスを容易にかつ円滑に製造することができる。
本発明の細径同軸ケーブルハーネスに係る実施形態の例を示す平面図である。 図1の細径同軸ケーブルハーネスの端部における側面図である。 図1の細径同軸ケーブルハーネスの端部における拡大概略斜視図である。 図1の細径同軸ケーブルハーネスを、筐体がヒンジにより回動する携帯電話内に配線した例を示す斜視図である。 図1の細径同軸ケーブルハーネスの配線孔への配線の方法を説明する図であって、(a)は端部における側面図、(b)は端部における正面図である。 細径同軸ケーブルハーネスの変形例を示す端部における平面図である。 細径同軸ケーブルハーネスの変形例を示す端部における平面図である。 細径同軸ケーブルハーネスの変形例を示す端部における平面図である。 図1の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法を示す図であって、(a)〜(d)は、それぞれの作業工程を示す平面図である。
以下、本発明に係る細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、細径同軸ケーブルハーネス10は、複数本(本実施形態では40本)の細径同軸ケーブル12からなり、両端部13を除いた中間部14が丸く束ねられている。
細径同軸ケーブル12は、中心軸に直交する径方向の断面において、中心から外側に向かって、中心導体、内部絶縁体、外部導体、外被を有する構成であり、両端部13における端末部分13aでは端末処理が施されて、外部導体、内部絶縁体、中心導体が段階的に所定長さずつ露出している。
なお、細径同軸ケーブルハーネス10には、複数本の細径同軸ケーブル12の他に、外部導体のない細径絶縁ケーブルが含まれていても良い。その細径絶縁ケーブルの外径は他の細径同軸ケーブル12の径とほぼ同等であるのが好ましい。細径同軸ケーブル12としては、例えばAWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG42,AWG44,AWG46などの細い極細同軸ケーブルまたは外径が0.30mmよりも細い同軸ケーブルを用いることが望ましい。これにより、細径同軸ケーブルハーネス10を曲がり易くすることができる。
細径同軸ケーブル12を束ねるには、例えば、ポアフロン(登録商標)などのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から形成されたテープまたはスリーブ等の束ね部材15が用いられている。例えば、テープからなる束ね部材15を細径同軸ケーブル12に巻き付けたり、スリーブからなる束ね部材15に細径同軸ケーブル12を通したりすることで、細径同軸ケーブル12の中間部14が束ねられている。なお、必要に応じて束ね部材に導体を含ませてもよい。
また、束ね部材15は、1つで所定長さを束ねるようにしても良く、長さ方向に複数に分割して複数箇所で束ねるようにしてもよい。さらに、互いに束ねられた細径同軸ケーブル12は、互いに動きが拘束されない程度にゆるく結束されていることが好ましい。
細径同軸ケーブルハーネス10は、複数本の細径同軸ケーブル12がコネクタ(接続部材)16への接続部分である端末部分13aで曲げられたL型フォーミングのハーネスであり、細径同軸ケーブル12は、端末部分13aで所定のピッチにより平面状に配列されてコネクタ16に接続されている。
また、細径同軸ケーブル12は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して、当該ハーネスの配線方向(積層部22の中央側部分での細径同軸ケーブル12の方向または中間部14における細径同軸ケーブル12の方向)が傾斜している。この端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対する当該ハーネスの配線方向の傾斜角度θは、30°以上60°以下であるとよい。ハーネスに含まれる細径同軸ケーブル12の数によりコネクタ16の幅が異なる。コネクタ16の幅が7.5mmであるとθを30°とし、12.5mmであるとθを60°とし、コネクタ16の幅がその間の値であるとそれに見合ったθとするとよい。
図2に示すように、細径同軸ケーブルハーネス10は、その両端部13で、複数本の細径同軸ケーブル12が複数本(本実施形態では20本)毎に、複数のケーブル群21a,21b(本実施形態では2群)に分けられている。また、両端部13ではケーブル群21a,21bからなる複数層(本実施形態では2層)のケーブル層(層)21A,21Bに整列されており、これらのケーブル層21A,21Bは、互いに上下に重ねられて積層部22とされている。
この積層部22を構成するケーブル層21A,21Bは、平面状に密に整列させた半数の細径同軸ケーブル12に対して、その片面または両面側からテープ23を貼り付けることにより層状に一体化したものである。なお、平面状に整列させた細径同軸ケーブル12に対してテープ23を巻き付けて層状に一体化してもよい。
なお、ケーブル層21A,21Bでは、各細径同軸ケーブル12同士を、線間距離をなく密に配列して並列幅を狭くすることが好ましいが、多少の線間距離を設けてもよい。
そして、これらケーブル層21A,21Bは、さらにテープ24を巻き付けることにより一体化されている。
図3に示すように、細径同軸ケーブルハーネス10は、積層部22から端末部分13aにかけて、複数本の細径同軸ケーブル12が平面内で同一方向に曲げられている。端末部分13aでは、各ケーブル層21A,21Bからの細径同軸ケーブル12が、それぞれケーブル群21a,21bとなり、ケーブル群21aと21bとが隣り合って同一平面状に並列されてコネクタ16に接続されている。
ケーブル群21aは、積層部22から外側を回ってコネクタ16に接続されており、比較的急な角度で曲げられているが、その屈曲部分にテープ25を貼り付けることにより、屈曲形状が維持されている。なお、テープ25が無くても屈曲形状が維持されるのであればテープ25は無くても良い。
一例として、外径0.22mmの40本の細径同軸ケーブル12を用いた細径同軸ケーブルハーネス10では、図1における中間部14の厚さ(A−A部)、中間部14と積層部22との間における中間部14側の厚さ(B−B部)、中間部14と積層部22との間における積層部22側の厚さ(C−C部)、積層部22の厚さ(D−D部)及び、端末部分13a近傍の厚さ(E−E部)は次のようになる。
A−A部:約1.9mm
B−B部:約1.7mm
C−C部:約0.9mm
D−D部:約0.6mm
E−E部:0.5mm以下
上記のように、中間部14と積層部22との間における中間部14側の厚さ(B−B部)は、中間部14の厚さ(A−A部)よりも束ね部材15がないため多少薄くなっている。また、中間部14と積層部22との間における積層部22側の厚さ(C−C部)は、細径同軸ケーブル12が次第に整列されていることにより、細径同軸ケーブル12の4本分程度に薄くなっている。積層部22の厚さ(D−D部)は、細径同軸ケーブル12の2本分とテープ23の4枚分とテープ24の2枚分の厚さとなってさらに薄くなっている。端末部分13a近傍の厚さ(E−E部)は、互いのケーブル層21A,21Bからの細径同軸ケーブル12が、それぞれ同一平面に配列されることによりさらに薄くなっている。なお、細径同軸ケーブル12同士が上下に重ならない端末部分13aでは細径同軸ケーブル12の1本分の厚さ程度となっている。
上記の細径同軸ケーブルハーネス10は、図4に示すように、例えば、筐体の端部同士がヒンジによって回動可能に連結された携帯電話等の機器に組み込んで使用することもできる。
図4に示す形態では、第1筐体1及び第2筐体2を備えた携帯電話端末3のそれぞれの第1筐体1及び第2筐体2が、細径同軸ケーブルハーネス10によって接続されている。
携帯電話端末3は、第1筐体1及び第2筐体2の端部同士が、ヒンジ4によって回動可能に連結され、開閉されることにより位置関係が変化する。第1筐体1及び第2筐体2は、その連結側の端面に、ケーブル挿通孔5,6がそれぞれ形成されており、これらのケーブル挿通孔5,6から、細径同軸ケーブルハーネス10の両端がそれぞれ導入されている。また、ヒンジ4には、連通孔4aが形成されており、この連通孔4a内に細径同軸ケーブルハーネス10が挿通されている。
上記の携帯電話端末3に細径同軸ケーブルハーネス10を配線するには、極めて小さなケーブル挿通孔5,6及びヒンジ4の連通孔4aに細径同軸ケーブルハーネス10を通す必要がある。
このようなケーブル挿通孔5,6または連通孔4aへ細径同軸ケーブルハーネス10を通す場合、図5(a)及び(b)に示すように、その端部13に、ケーブル挿通孔5,6及び連通孔4aの内径よりも小さな外径を有するスリーブ31を装着する。このスリーブ31を装着するには、コネクタ16に対して端末部分13aを折り曲げて細径同軸ケーブルハーネス10の端部13を巻いて棒状にするとともに、積層部22を折り畳み、スリーブ31内へ挿入する。このとき、端末部分13aは、平面状に整列されて厚さが細径同軸ケーブル12の1本分程度に薄くされているので、コネクタ16へ容易にかつ円滑に巻き付けて細い棒状とすることができる。
特に、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向が傾斜しているので、コネクタ16への巻き付けを円滑かつ容易に行うことができる。
上記のように、端部13にスリーブ31を装着すると、端部13は中間部14とほぼ同一外径の棒状となる。スリーブ31を装着した端部13をケーブル挿通孔5,6及び連通孔4aに挿通させることにより、細径同軸ケーブルハーネス10を損傷させることなく、極めて容易に携帯電話端末3に配線し、第1筐体1に含まれる基板と第2筐体に含まれる基板とを接続することができる。筐体内の所定の位置までに細径同軸ケーブルハーネス10が配線できればスリーブ31を取り外して端部13を伸ばして元に戻す。
このように、上記の細径同軸ケーブルハーネスによれば、複数本の細径同軸ケーブル12を複数のケーブル層21A,21Bに整列させて重ねた積層部22からコネクタ16に接続される端末部分13aにかけて異なるケーブル層21A,21Bからの細径同軸ケーブル12が各ケーブル群21A,21B毎に同一平面状に並列されている。したがって、端末部分13aにおける厚さを極めて薄くすることができ、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することができる。
また、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向が傾斜しているので、コネクタ16への巻き付けを円滑かつ容易に行うことができる。これにより、端末部分13aをコネクタ16に巻き付けて棒状とすることにより、携帯電話端末3などにおけるケーブル挿通孔5,6またはヒンジ4の連通孔4aなどの小さな配線孔へも容易に通して配線することができ、例えば、携帯電話端末、小型ビデオカメラあるいはデジタルカメラなどのヒンジ構造の可動部へ通す際に有利である。
次に、細径同軸ケーブルハーネス10の他の形態例について説明する。
図6に示す例は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向を、ほぼ同一方向としたL型フォーミングの細径同軸ケーブルハーネス10Aである。
図7に示す例は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向をほぼ直交する方向としたT型フォーミングの細径同軸ケーブルハーネス10Bである。
また、図8に示す例は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向をほぼ直交する方向としたT型フォーミングとし、また、コネクタ16から直線状に延びる細径同軸ケーブル12のケーブル群21bに重ねるように、細径同軸ケーブル12のケーブル群21aを端末部分13aで屈曲させた細径同軸ケーブルハーネス10Cである。
これらの細径同軸ケーブルハーネス10A,10B,10Cの場合も、複数本の細径同軸ケーブル12を複数のケーブル層21A,21Bに整列させて重ねた積層部22からコネクタ16に接続される端末部分13aにかけて異なるケーブル層21A,21Bからの細径同軸ケーブル12が、各ケーブル群21a,21b毎に同一平面状に並列されている。したがって、端末部分13aにおける厚さを極めて薄くすることができ、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することができる。
次に、上記の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法について説明する。
なお、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して中間部14で束ねられた細径同軸ケーブル12の配線方向が傾斜されたL型フォーミングの細径同軸ケーブル10について、AWG44の細径同軸ケーブル12をピッチ0.25mmでコネクタに接続した40芯のものを製造する場合を例示して説明する。
まず、細径同軸ケーブルハーネス10に用いる細径同軸ケーブル12を、複数のケーブル群21a,21bに分ける。本実施形態では、40本の細径同軸ケーブルハーネス10を、20本ずつの二つのケーブル群21a,21bに分ける。
図9(a)に示すように、一つのケーブル群21bの20本の細径同軸ケーブル12を、1ピッチ(0.25mm)の間隔をあけて平面状に並列に配列させて整線して端末加工を施し、コネクタ16に接続する。なお、細径同軸ケーブル12は、コネクタ16の2分割した一方側の領域に接続する。
次に、図9(b)に示すように、ケーブル群21bの細径同軸ケーブル12を、配列部材36によって所定の形状にフォーミングする。配列部材36は、一方の面に、それぞれの細径同軸ケーブル12が配置可能な複数のフォーミング溝(溝)37が平面状に並列され、フォーミング溝37が一方向に曲げられて形成されたものである。フォーミング溝37は、細径同軸ケーブル12のコネクタ16に対する接続ピッチと同ピッチの間隔をあけて形成されている。
そして、この配列部材36のフォーミング溝37によって、それぞれの細径同軸ケーブル12は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して配線方向が所定角度に傾斜した状態に案内される。
この配列部材36によって、ケーブル群21bの細径同軸ケーブル12をフォーミングしたら、配列部材36から外れた位置で、コネクタ16との接続箇所から曲げられた部分を、片面または両面からテープ23を貼り付けて平面状に一体化し、ケーブル層21Bを形成する。なお、テープ23によってケーブル層21Bとする箇所が配列部材36に重なる場合は、配列部材36の上方から配列されている細径同軸ケーブル12にテープ23を貼り付けた後、配列部材36から細径同軸ケーブル12を取り出して反対側からテープ23を貼り付ければ良い。
その後、図9(c)に示すように、もう一つのケーブル群21aの細径同軸ケーブル12を、1ピッチ(0.25mm)の間隔をあけて平面状に並列に配列させて整線して端末加工を施し、コネクタ16の2分割した他方側の領域に接続する。
次に、図9(d)に示すように、ケーブル群21aの細径同軸ケーブル12を、配列部材38によって所定の形状にフォーミングする。配列部材38は、一方の面に、それぞれの細径同軸ケーブル12が配置可能な複数のフォーミング溝(溝)39が平面状に並列され、フォーミング溝39が一方向に曲げられ、さらに他方向へ曲げられて形成されたものである。フォーミング溝39は、細径同軸ケーブル12のコネクタ16に対する接続ピッチと同ピッチの間隔をあけて形成されている。
そして、この配列部材36のフォーミング溝39によって、それぞれの細径同軸ケーブル12は、端末部分13aにおける細径同軸ケーブル12の配列方向に対して配線方向が所定角度に傾斜した状態に案内される。
この配列部材38によって、ケーブル群21aの細径同軸ケーブル12をフォーミングしたら、配列部材38から外れた位置で、コネクタ16との接続箇所から曲げられた部分を、片面または両面からテープ23を貼り付けて平面状に一体化し、ケーブル層21Aを形成する。なお、テープ23によってケーブル層21Aとする箇所が配列部材38に重なる場合は、配列部材38の上方から配列されている細径同軸ケーブル12にテープ23を貼り付けた後、配列部材38から細径同軸ケーブル12を取り出して反対側からテープ23を貼り付ければ良い。
端部13において、上記の成端作業を行ったら、各ケーブル層21A,21Bを重ね、さらにテープ24によって一体化して積層部22とし、中間部14を束ね部材15によって束ね、細径同軸ケーブルハーネス10を完成させる。
また、積層部22から遠い位置でコネクタ16に接続されるケーブル層21Aからの細径同軸ケーブル12には、必要に応じて屈曲部分にテープ25を貼り付けて形状を維持させる。
なお、上記の手順では、細径同軸ケーブル12を予めそれぞれのケーブル群21a,21bに分けて成端作業を行ったが、全ての細径同軸ケーブル12をコネクタ16に接続し、その後、それぞれのケーブル群21a,21bに分けて成端作業を行っても良い。
このように、上記の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法によれば、コネクタ16と接続される端部13の厚さが極めて薄くなり、薄く狭隘な収容スペースにおいても良好に配線することが可能な細径同軸ケーブルハーネス10を容易にかつ円滑に製造することができる。
なお、上記実施形態では、細径同軸ケーブルハーネス10の端部13をコネクタ16に接続しているが、コネクタ16の替わりにフレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)あるいは硬質の印刷基板(PWB:Printed Wiring Board)からなる配線板材(接続部材)に接続することも可能である。
また、上記実施形態では、2層のケーブル層21A,21Bを積層させた積層部22を有する構造を例示して説明したが、積層部22の積層数は2層に限らず3層以上としても良い。積層部22の積層数を増やすと、厚さは増加するが積層部22における平面の面積は小さくなる。したがって、実装面積が小さい場合は積層部22の積層数を増やすことが好ましい。
10,10A,10B,10C:細径同軸ケーブルハーネス、12:細径同軸ケーブル、13:端部、13a:端末部分、14:中間部(中間部分)、16:コネクタ(接続部材)、21a,21b:ケーブル群(群)、21A,21B:ケーブル層(層)、22:積層部、36,38:配列部材、37,39:フォーミング溝(溝)、θ:傾斜角度

Claims (6)

  1. 複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスであって、
    当該ハーネスの少なくとも一端側で、前記細径同軸ケーブルが複数の群に分けられ、各前記群では前記細径同軸ケーブルが一つの層に整列されてテープを貼り付けることにより一体化され、各前記層が重ねられて一体化された積層部を構成し、
    前記細径同軸ケーブルが前記接続部材に接続される端末部分では、各前記群が隣り合って同一平面状に並列され、前記積層部から前記端末部分にかけて各前記群内で前記細径同軸ケーブルが平面内で同一方向に曲げられていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  2. 請求項1に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部のハーネス中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向が傾斜していることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  3. 請求項2に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対する前記積層部のハーネス中央側部分での前記細径同軸ケーブルの方向の傾斜角度が、30°以上60°以下であることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記複数本の細径同軸ケーブルは、長さ方向の中間部分が丸く束ねられていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  5. 複数本の細径同軸ケーブルが端末部分で平面状に配列されて接続部材に接続された細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
    前記複数本の細径同軸ケーブルを複数の群に分け
    れぞれの群毎に、各細径同軸ケーブルを、複数の溝が平面状に並列された配列部材の前記溝に案内して平面状に一体化して一つの群で一つの層を形成してテープを貼り付けることにより一体化し、各層を重ねて一体化して積層部とし、
    各群の細径同軸ケーブル端末部分を各群が隣り合うように同一平面状に並列させて、各群内の前記細径同軸ケーブルを前記積層部から前記端末部分にかけて平面内で同一方向に曲げて接続部材に接続することを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。
  6. 請求項5に記載の細径同軸ケーブルハーネスの製造方法であって、
    前記端末部分における前記細径同軸ケーブルの配列方向に対して、前記積層部のハーネス中央側部分での細径同軸ケーブルの配線方向が傾斜した状態になるように、それぞれの群の前記細径同軸ケーブルを前記配列部材に案内させることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネスの製造方法。
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