JP5458879B2 - 糖衣チューインガム組成物及び糖衣チューインガムの製造方法 - Google Patents
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Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩と、(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトールとを含有し、糖衣内層がマルチトールを含有しソルビトールを含有せず、糖衣外層がマルチトールとソルビトールとの混合物を含有してなり、糖衣内層の割合が製剤全体の20〜30質量%、糖衣外層の割合が製剤全体の10〜20質量%であり、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなることによって、歯面及び奥歯の小窩裂溝部位の着色物(ステイン)等の付着物を剥離又は除去する効果、歯の清掃実感が非常に高く、歯の美白効果に優れ、食感も良好で、舌上に付着した舌苔(口腔内細菌によるバイオフィルム)を剥離又は除去する効果にも優れることを知見した。
(i)(A)上記のポリリン酸塩と、(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトールとを含有するチューインガム主体成分で、チューインガム主体を形成する工程、
(ii)マルチトールを含有しソルビトールを含有しない糖衣内層成分で、前記チューインガム主体を被覆する糖衣内層を、製剤全体に対して20〜30質量%の割合で形成する工程、
(iii)形成された糖衣内層の表面に、マルチトール及びソルビトールを含有する糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行って、マルチトール及びソルビトールを含有する糖衣外層成分で前記糖衣内層を被覆して、製剤全体に対する糖衣外層の割合が10〜20質量%であると共に、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層を形成する工程
を行うことにより、上記した効果に優れた糖衣チューインガムを容易にかつ効率良く製造できる。
また、本発明の製造方法において、糖衣外層表面をより有効に粗面化するには、第二工程で、チューインガム主体に糖衣シロップをかけ乾燥する工程を繰り返し、糖衣層の割合が製剤全体の20〜24質量%になった時点で、第三工程の糖衣外層工程を開始することが好ましい。更に、第三工程では、前記第二工程で形成された糖衣内層の表面にマルチトール及びソルビトールを含有する糖衣シロップ、特にマルチトールを10〜70質量%とソルビトールを1〜20質量%とを含有する糖衣シロップをかけ、該表面が濡れている段階で風量10〜15m2/分、30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し、とりわけ糖衣外層の割合が製剤全体の10〜20質量%になるまで上記工程を繰り返し行うことが、糖衣外層表面を梨地状に粗面化するためにより好ましい。
〔1〕
チューインガム主体と、該チューインガム主体表面を被覆する糖衣内層と、該糖衣内層を被覆する糖衣外層とを有する糖衣チューインガム組成物であって、チューインガム主体が、
(A)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のポリリン酸塩と、
(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトール
とを含有し、糖衣内層がマルチトールを含有しソルビトールを含有せず、糖衣外層がマルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有してなり、糖衣内層の割合が製剤全体の20〜30質量%、糖衣外層の割合が製剤全体の10〜20質量%であり、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなることを特徴とする糖衣チューインガム組成物。
〔2〕
(A)成分のポリリン酸塩の含有量が組成物全体の0.01〜15質量%、(B)成分のエリスリトールの含有量が組成物全体の5〜50質量%である〔1〕に記載の糖衣チューインガム組成物。
〔3〕
更に、チューインガム主体が、(B)成分以外の非う蝕性糖質を、(B)成分との合計含有量が組成物全体の5〜50質量%の範囲内で含有する〔1〕又は〔2〕に記載の糖衣チューインガム組成物。
〔4〕
糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層表面が、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣シロップを用い、糖衣内層表面に前記糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行い被覆することで得られたものである〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の糖衣チューインガム組成物。
〔5〕
チューインガム主体と、該チューインガム主体表面を被覆する糖衣内層と、該糖衣内層を被覆する糖衣外層とを有する糖衣チューインガムの製造方法であって、
(i)(A)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のポリリン酸塩と、
(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトール
とを含有するチューインガム主体成分で、チューインガム主体を形成する工程、
(ii)マルチトールを含有しソルビトールを含有しない糖衣内層成分で、前記チューインガム主体を被覆する糖衣内層を、製剤全体に対して20〜30質量%の割合で形成する工程、
(iii)形成された糖衣内層の表面に、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行って、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣外層成分で前記糖衣内層を被覆して、製剤全体に対する糖衣外層の割合が10〜20質量%であると共に、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層を形成する工程
を含むことを特徴とする糖衣チューインガムの製造方法。
〔6〕
前記工程(iii)において、糖衣内層表面に糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行い被覆することで、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層表面を得る〔5〕に記載の糖衣チューインガムの製造方法。
Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で示されるもの、即ち平均重合度n=2のピロリン酸ナトリウムやピロリン酸カリウム、n=3のトリポリリン酸ナトリウムやトリポリリン酸カリウム、n=4のテトラポリリン酸ナトリウムやテトラポリリン酸カリウム、高重合度のメタリン酸ナトリウムやメタリン酸カリウムなどの直鎖状のポリリン酸塩、並びに下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で示されるもの、即ち重合度m=3のトリメタリン酸ナトリウムやトリメタリン酸カリウム、m=4のテトラメタリン酸ナトリウムやテトラメタリン酸カリウム、m=6のヘキサメタリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸カリウムなどの環状のポリリン酸塩から選ばれるものが使用される。これらポリリン酸塩は、1種を単独で又は2種以上を併用して使用し得るが、これらの中では直鎖状のポリリン酸塩が好ましく、特に重合度2≦n≦50のものがより好適である。
なお、上記平均粒径は、目開き0.180〜0.710mmのJISふるいを用いて篩い分けした50%(質量%)粒径である(以下、同様。)。
マルチトールは、還元麦芽糖で、でんぷんを発芽酵素により糖化して得られる高純度の麦芽糖を水素添加して得られ、グルコースとソルビトールが結合した糖アルコールであり、ショ糖の1/2のカロリーで80〜90%の甘味を示す。消化管でゆっくり加水分解され、摂取後の血糖上昇が緩やかな為、低エネルギー甘味料として利用されている。特に30〜80%のマルチトールを配合したシロップを用いることができる。
更に、結合剤の配合量は、糖衣内層と糖衣外層とで同じでも異なっていてもよいが、各糖衣層において糖衣層成分中のマルチトールに対して0.1〜40%、とりわけ1〜30%が好ましい。
ガムベースの配合量は、組成物全体の10〜50%、特に15〜30%であることが好ましい。
上記チューインガム主体に配合される甘味剤の配合量は、組成物全体の0.001〜70%、特に0.01〜65%が望ましい。
(i)(A)上記一般式(1)で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び上記一般式(2)で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のポリリン酸塩と、(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトールとを含有するチューインガム主体成分で、チューインガム主体を形成する工程
(ii)マルチトールを含有する糖衣内層成分で、前記チューインガム主体を被覆する糖衣内層を形成する工程
(iii)形成された糖衣内層の表面にマルチトール及びソルビトールを含有する糖衣シロップをかけ、該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行って、マルチトール及びソルビトールを含有する糖衣外層成分で、前記糖衣内層を被覆し、前記糖衣外層の表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層を形成する工程
本発明の糖衣チューインガム組成物で糖衣チューインガムを製造するには、例えば、まず、ガムベース用樹脂を主成分とし、ワックス、乳化剤、充填剤等からなるガムベースに、(A)及び(B)成分、更には必要により甘味料、香料、着色料、軟化剤、矯味物質等の添加剤を加え、50℃前後にてニーダーを用いて均一に混練し、次いで、板状、ブロック状などの適宜な形状に切断し、チューインガム主体(チューインガム層)を得ることができる。この際、チューインガム主体の質量が約1〜2gになるようにすることが好ましい。
チューインガム主体表面に糖衣層を形成させるには、糖衣パン或いは回転釜を使用し、通常の方法を採用して行うことができる。
なお、糖衣工程は、食用ガム質とシロップのみを使用するいわゆるハード糖衣方法と、粉糖等からなる微細粉末原料とかかるシロップとを交互にかけるいわゆるソフト糖衣方法のいずれによってもよい。
なお、糖衣液に用いられるマルチトールシロップは乾燥し易く、このため、一般的に糖衣を形成する際に糖衣液をかけると速やかに自然乾燥し、その後に温風乾燥させるが、本発明では、糖衣外層をマルチトールと共にソルビトールを含有する糖衣シロップ液を用いて上記工程で形成することで、糖衣表面が自然乾燥しないうちに濡れている状態で急速に温風乾燥させることが可能で、上記工程を行うことにより表面を梨地状に粗面化することができる。糖衣外層表面が粗面化せず平面の場合は、本発明の効果を達成することができない。
表2に示す組成の糖衣シロップを使用し、表3〜6に示す組成の糖衣チューインガムを下記方法で調製し、歯牙に固着する着色物の剥離又は除去効果、食感及び清掃実感、舌上に付着したバイオフィルムの剥離効果を下記方法で評価した。結果を表3〜6に示す。また、糖衣外層表面の状態も併記した。
表中の組成に従い、ガムベース(ナチュラルベース(株)製)、キシリトール(三菱商事フードテック(株)製)、マルチトール(三菱商事フードテック(株)製)、還元パラチノース(三井製糖(株)製)、エリスリトール(カーギル社製)、還元水飴(物産フードサイエンス(株)製)、トリポリリン酸ナトリウム(太平化学産業(株)製)、ピロリン酸4ナトリウム(太平化学産業(株)製)、メタリン酸ナトリウム(太平化学産業(株)製)、スクラロース(三栄源エフエフアイ(株)製)、粉末香料、オイル香料等のチューインガム主体の成分を加え、50℃前後にて1kg容量ニーダー((株)トーシン製)を用いて均一に混練した。この混練物をブロック状に切断し、チューインガム主体(チューインガム層)を得た。この際、チューインガム主体の質量が約1gになるようにした。その後、糖衣パン或いは回転釜中に上記チューインガム主体を投入し、糖衣パンを10回転/分で回転させながら、最初のみマルチトール(微粉)を5回に分けて、振りかけて、その後、糖衣内層形成用の糖衣シロップ(アラビアガム含有マルチトール 表2の〈1〉)をチューインガム主体表面にかけて、乾燥させる工程を繰り返し、糖衣内層を形成させた。糖衣内層のみ(単層)の場合は、最終9Lの糖衣内層用シロップにオイル香料を混合し、ガム表面にかけて乾燥させる工程を繰り返し、糖衣内層の割合が製剤全体の20〜24%になった時点で終了した。糖衣外層を有する場合は、糖衣内層の割合が製剤全体の20〜24%になった時点で、糖衣外層形成用の糖衣シロップ(表2の〈2〉〜〈5〉のうちの1種)を糖衣表面にかけ、表面が濡れている段階で素早く風速10〜15m2/分、30〜35℃の温風を30秒間急速にかける工程を繰り返し、糖衣外層の割合が製剤全体の10〜20%になるまで繰り返し行い、糖衣外層を形成し、糖衣チューインガムを製造した。
なお、比較例の糖衣チューインガムの調製は、上記方法に準じて行った。
ヒト歯固着ステイン除去(歯面のステイン除去効果)の評価
〔1〕パネルの選定及びステイン付着度合いの評価方法
上下顎前歯(1番)4本の舌側に茶渋由来と思われる黄褐色〜褐色の汚れが付着している喫煙者40人をパネルに選別した。下記方法で糖衣チューインガムを使用し、使用後、1本当たりの歯を図1に示すように4歯面に分割し、各歯面に付着している着色汚れ(ステイン)の面積及び色調の濃さを目視にて判定し、表1の評価基準に基づき採点した。なお、1本の歯について4歯面それぞれを判定し、パネル1人につき4歯を評価し、合計した(最高80点)。
パネルには、実施例及び比較例の糖衣チューインガム2個(3g)を70回/分で5分間咀嚼させた。
評点後にパネルをステインの付着レベルが各群でほぼ同等になるように5人ずつ8つの群に層別した。
上記8つの群について、咀嚼前後のステインの評点から、下式に基づきステイン除去率を算出し、各群の平均値を求めた。60%以上のステイン除去率を合格とした。結果を表2〜6に示す。
ステイン除去率(%)=[(清掃前の評点−清掃後の評点)/清掃前の評点]×100
食感及び清掃実感の評価
上記実験例1と同様に選定した50名のパネラーに糖衣チューインガム組成物をかんでもらい、食感及び清掃実感が良好であると解答した人数によって下記のように評価した。
ここで、食感とは、シャリシャリとした感覚について、7段階(1:非常に悪い、2:かなり悪い、3:やや悪い、4:どちらでもない、5:ややよい、6:かなりよい、7:非常によい)で評点し、平均をとり、以下のような評価基準で評価した。
清掃実感とは、口腔内が洗浄された感覚について、7段階(1:非常に悪い、2:かなり悪い、3:やや悪い、4:どちらでもない、5:ややよい、6:かなりよい、7:非常によい)で評点し、平均をとり、以下のような評価基準で評価した。
食感及び清掃実感評価基準
◎:食感及び清掃実感が共に5点以上
○:食感及び清掃実感が共に4.5点以上5点未満
△:食感及び清掃実感のどちらかが4.5点以上
×:食感及び清掃実感が共に4.5点未満
舌苔除去効果(舌上に付着したバイオフィルムの剥離効果)の評価
舌苔の付着を認める被験者4名に試験3日前より当日までの舌清掃の禁止及び当日の起床時より実験終了までの口腔清掃、飲食、喫煙などすべての口腔活動の禁止を指示した。表面が粗面化したガムと表面が平坦なガムを3日間、休止期間を7日間とするクロスオーバー試験を実施した。表面が平坦なガムは、比較例7の組成を使用した。ガムの摂取は1日7回、各回2粒、20分間の使用とし、開始前、3日後に舌表面の写真撮影を行い、写真撮影した舌背を4分割し、各部位に付着した舌苔量をAdobe製のPhotoshop Elenents2.0を用いた画像解析により解析した。舌の輪郭をスキャンし、輪郭内部の総ピクセル数を舌背面積とした。舌背のうち、輝度150以上の総ピクセル数を舌苔付着面積とした。開始前に対する使用3日後の舌苔減少率を以下の基準で評価した。
舌苔量減少率
10%未満 効果なし ×
10%以上30%未満 やや効果あり △
30%以上50%未満 効果あり ○
50%以上 著効 ◎
Claims (6)
- チューインガム主体と、該チューインガム主体表面を被覆する糖衣内層と、該糖衣内層を被覆する糖衣外層とを有する糖衣チューインガム組成物であって、チューインガム主体が、
(A)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のポリリン酸塩と、
(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトール
とを含有し、糖衣内層がマルチトールを含有しソルビトールを含有せず、糖衣外層がマルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有してなり、糖衣内層の割合が製剤全体の20〜30質量%、糖衣外層の割合が製剤全体の10〜20質量%であり、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなることを特徴とする糖衣チューインガム組成物。 - (A)成分のポリリン酸塩の含有量が組成物全体の0.01〜15質量%、(B)成分のエリスリトールの含有量が組成物全体の5〜50質量%である請求項1記載の糖衣チューインガム組成物。
- 更に、チューインガム主体が、(B)成分以外の非う蝕性糖質を、(B)成分との合計含有量が組成物全体の5〜50質量%の範囲内で含有する請求項1又は2記載の糖衣チューインガム組成物。
- 糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層表面が、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣シロップを用い、糖衣内層表面に前記糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行い被覆することで得られたものである請求項1乃至3のいずれか1項記載の糖衣チューインガム組成物。
- チューインガム主体と、該チューインガム主体表面を被覆する糖衣内層と、該糖衣内層を被覆する糖衣外層とを有する糖衣チューインガムの製造方法であって、
(i)(A)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 ・・・(1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表わされる直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m ・・・(2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表わされる環状のポリリン酸塩から選ばれる少なくとも1種のポリリン酸塩と、
(B)平均粒径200〜2,000μmのエリスリトール
とを含有するチューインガム主体成分で、チューインガム主体を形成する工程、
(ii)マルチトールを含有しソルビトールを含有しない糖衣内層成分で、前記チューインガム主体を被覆する糖衣内層を、製剤全体に対して20〜30質量%の割合で形成する工程、
(iii)形成された糖衣内層の表面に、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で30〜35℃の温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行って、マルチトール10〜70質量%及びソルビトール1〜20質量%を含有する糖衣外層成分で前記糖衣内層を被覆して、製剤全体に対する糖衣外層の割合が10〜20質量%であると共に、前記糖衣外層表面が、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層を形成する工程
を含むことを特徴とする糖衣チューインガムの製造方法。 - 前記工程(iii)において、糖衣内層表面に糖衣シロップをかけ該表面が濡れている段階で温風を当てて乾燥させる工程を繰り返し行い被覆することで、糖衣内層上に無数のドーム状凸部が積み重なった状態で梨地状に粗面化されてなる糖衣外層表面を得る請求項5記載の糖衣チューインガムの製造方法。
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