JP5457079B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータに形成される各磁極部の極性を同極とするとともに、これら各磁極部間に該各磁極部の磁束が径方向に通過する鉄心部を設けたブラシレスモータに関するものである。
従来、永久磁石により形成される磁極がロータ側に設けられるブラシレスモータにおいて、そのモータトルクを向上させる方法としては、その磁極数を増加させる、或いは強力な永久磁石を用いて各磁極を形成する等が挙げられる。
しかしながら、ネオジウム磁石等といった強力な永久磁石は高価であり、また、その磁石厚みの薄型化にも限界がある。そのため、こうした強力な永久磁石を用いて多極モータ(特許文献1に示されるような8極12スロットのモータ)を製造しようとすれば、その製造コストの上昇は避けられない。
そこで、永久磁石によりロータに形成される各磁極部の極性を同極とするとともに、これら各磁極部間に該各磁極部の磁束が径方向に通過する鉄心部を設けた所謂コンシクエントポール型のロータを備えたブラシレスモータが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
具体的には、図24に示すブラシレスモータ31のように、そのロータ32側には、板状の永久磁石30により形成される複数(4つ)の磁極部33が周方向に等間隔で設けられるとともに、これらの各磁極部33は、その極性が等しく(これらの各図中では、径方向外側がS極)なるように設定される。また、各磁極部33の周方向両端には空隙34が設けられ、これが磁気抵抗となることにより、各磁極部33間には、その周方向において当該各磁極部33とは磁気的に区画された鉄心部36が形成される。
即ち、図25に示すように、各磁極部33の磁束は、その周方向両端に形成された空隙34を迂回するようにロータ32の内部を経由して各鉄心部36に流入する。そして、その磁束が径方向に通過することにより、当該各鉄心部36に、その上記各空隙34を挟んで隣り合う各磁極部33とは極性の異なる擬似的な磁極が形成されるのである(これらの各図中では、領域αに示される部分、径方向外側がN極)。
つまり、このようなコンシクエントポール型のロータ32を採用することで、図26に示されるブラシレスモータ41のように、その周方向において隣り合う各磁極(磁極部43)の極性が異極となるように各永久磁石30を当該各磁極の形成位置にそれぞれ配置する通常のロータ42を用いたものと比較して、その永久磁石30の使用量を半分にすることができる。そして、これにより、製造コストの上昇を招くことなく多極化と同様の効果を得ることが可能となっている。
特開2008−113531号公報 特開平10−150755号公報
しかしながら、モータ回転時、ロータには、その径方向外側に設けられたステータの形成する磁界が作用するため、上記のように擬似的な磁極を構成する各鉄心部において、その径方向に通過する磁束が強められる部分と弱められる部分とが生ずることになる。そして、これにより、当該鉄心部における磁気中心位置がシフトし、その結果、ロータの磁気バランスが変動しまうという問題がある。
即ち、通常、ブラスレスモータでは、ロータ側の一の磁極が二つのティースと対向する位置にあるとき、その回転方向側のティースには同磁極を吸引するような磁気力を発生する磁界が形成され、反回転方向側のティースには同磁極と反発するような磁気力を発生する磁界が形成される。
ここで、図27に示すように、その各磁極(磁極部43)の全てがその周方向位置に配置された永久磁石30により形成される通常のロータ42を採用するブラシレスモータ41では、各磁極に作用するステータ35側の磁界によっても、その永久磁石30の形成する磁束自体が部分的に弱められたり強められたりすることはない。従って、当該位置における磁極の磁気中心位置(同図中、直線N0が通過する周方向位置)が大きく変位することはなく、ロータ42の磁気バランス変動にもさしたる影響はない。
ところが、図28に示されるように、コンシクエントポール型のロータ32を採用するブラシレスモータ31の場合、その擬似的な磁極を構成する鉄心部36が、二つのティース37(37a,37b)と対向する位置にあるときには、その磁気中心位置が大きく回転方向側(同図中、反時計回り方向)にシフトしてしまう(同図中、直線N1が通過する周方向位置へ移動)。
即ち、鉄心部36のうち回転方向側のティース37aと対向する部分においては、同ティース37a(及び巻線38)の形成する磁気的吸引力により磁束が流れやすくなる一方、反回転方向側のティース37bと対向する部分においては、同ティース37bの形成する磁気的反発力により磁束が流れにくくなる。
つまり、ステータ35側の磁界により鉄心部36の回転方向側では同鉄心部36を通過する磁束が径方向に引き出される一方、反回転方向側では、その径方向における磁束の通過が抑え込まれることになり、その結果、鉄心部36における磁気中心位置は回転方向側にシフトする。そして、これにより生ずるロータ32の磁気バランス変動が、モータ出力の低下、或いは音や振動の発生要因となっており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータ回転時における磁気バランスの変動を抑制してより高性能なブラシレスモータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のティースに巻線を巻回してなるステータと、前記各ティースに対向する複数の磁極部を有して回転自在に前記ステータの内側に設けられたロータとを備え、前記ロータには、永久磁石により形成された同極性を有する前記各磁極部が周方向に等間隔で設けられるとともに、前記各磁極部間には、該各磁極部の両端に磁気抵抗となる空隙を形成することにより前記各磁極部の磁束が径方向に通過する鉄心部が形成されたブラシレスモータにおいて、前記ロータは回転方向が一方向に規定されるものであって、前記各磁極部の両端に設けられた各空隙のうち、前記ロータの回転方向側の空隙を第1の空隙とし、反回転方向側の空隙を第2の空隙とするとともに、ロータ中心及び各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第1の空隙の回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度を第1の挟み角とし、前記ロータ中心及び前記各磁極の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第2の空隙の反回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度を第2の挟み角とした場合に、前記第1の挟み角を前記第2の挟み角よりも大とし、前記第1の空隙の周方向幅を前記第2の空隙の周方向幅よりも大きく設定したこと、を要旨とする。
上記構成によれば、その鉄心部が、二つのティースと対向する際、磁気的反発力を形成する反回転方向側のティースと対向する部分の割合が小さくなる。即ち、当該反回転方向側のティースが形成する磁気的反発力により抑え込まれる磁束量が減少することで、回転方向側のティースが形成する磁気的吸引力により引き出される磁束量も減少する。その結果、当該鉄心部における回転方向への磁気中心位置のシフトを抑えて、磁気バランスの変動を抑制することができる。そして、その磁気バランスの改善により、モータ出力の向上等、更なる高性能化を図ることができるようになる。
上記構成によれば、確実に、第1の空隙の周方向幅を第2の空隙の周方向幅よりも大とすることができる。
請求項に記載の発明は、前記ロータには、各4つの磁極部及び鉄心部が形成され、前記ステータには、前記各ティース間に12個のスロットが形成されるとともに、前記各ティースに巻回された巻線には三相交流が通電されること、を要旨とする。
即ち、上記構成では、そのスロット数が鉄心部数の倍数であることから、一の鉄心部が二つのティースと対向するときには、その他全ての鉄心部も同様に二つのティースと対向することになる。従って、このような構成について上記各請求項に示される発明を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
請求項に記載の発明は、前記第1の挟み角を30°よりも大とし、前記第2の挟み角を30°よりも小としたこと、を要旨とする。
即ち、各4つの各磁極部及び鉄心部を有する構成とすることで、実質的に8極12スロットのブラシレスモータと同等となる。従って、このような構成において、請求項1に記載の発明の効果を有効なものにするためには、第1の挟み角は30°よりも大きいことが望ましい。そして、第2の挟み角は、第1の挟み角よりも小さい必要があることから、当然に30°よりも小となる。
請求項に記載の発明は、前記ロータ中心及び前記各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び該各磁極部の周方向端部を通過する直線と間の挟み角を17°〜19°とし、前記第1の挟み角を33°〜36°、及び前記第2の挟み角を27°〜29°としたこと、を要旨とする。
これにより、各磁極部と各鉄心部との関係を最適化することができる。そして、それによる磁気バランスの改善により、モータ出力の向上等、更なる高性能化を図ることができるようになる。
請求項に記載の発明は、前記ロータには、各4つの磁極部及び鉄心部が形成され、前記ステータには、前記各ティース間に24個のスロットが形成されるとともに、前記各ティースに巻回された巻線には三相交流が通電され、該巻線は複数のティースに亘って分布巻きされており、前記第1の挟み角を30°よりも大とし、前記第2の挟み角を30°以下としたこと、を要旨とする。
即ち、上記構成では、そのスロット数が鉄心部数の倍数であることから、一の鉄心部が三つのティースと対向するときには、その他全ての鉄心部も同様に三つのティースと対向することになる。従って、このような構成について上記各請求項に示される発明を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。また、各4つの各磁極部及び鉄心部を有する構成とすることで、実質的に8極24スロットのブラシレスモータと同等となる。従って、このような構成において、請求項1に記載の発明の効果を有効なものにするためには、第1の挟み角は30°よりも大きいことが望ましい。そして、第2の挟み角は、第1の挟み角よりも小さい必要があることから、当然に30°以下となる。
請求項に記載の発明は、前記ロータ中心及び前記各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記各磁極部の周方向端部を通過する直線と間の挟み角を1°〜1°とし、前記第1の挟み角を33°〜36°、及び前記第2の挟み角を28°〜30°としたこと、を要旨とする。
これにより、各磁極部と各鉄心部との関係を最適化することができる。そして、それによる磁気バランスの改善により、モータ出力(出力トルク)の向上等、更なる高性能化を図ることができるようになる。
請求項に記載の発明は、前記各磁極部は、前記永久磁石を前記ロータに埋設してなるとともに、前記第1の空隙は、前記ロータの周面に開口するように形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、第1の空隙の磁気抵抗をより大きなものとして、反回転方向側のティースの形成する磁気的反発力の影響を低減する効果を高めることができる。
請求項に記載の発明は、前記鉄心部の外側面が位置する基準の円周に対し、前記鉄心部の外側面の周方向両端部が前記基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間するように構成されたこと、を要旨とする。
この発明では、鉄心部の外側面が位置する基準の円周に対し、その外側面の周方向両端部が基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間する構成とされる。これにより、鉄心部の周方向両端部ほどステータとの径方向の間隙が次第に拡大するため、それに伴って鉄心部の磁極端部付近での磁束密度の突出変化度合いが小さくなり、また鉄心部の周方向中央付近における磁束密度の落ち込み度合いも小さくなる。そのため、磁束密度の急峻な変化が抑制、つまりコギングトルクの低減を図ることができる。
請求項に記載の発明は、前記磁極部の外側面が位置する基準の円周に対し、前記磁極部の外側面の周方向両端部が前記基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間するように構成されたこと、を要旨とする。
この発明では、磁極部の外側面が位置する基準の円周に対し、磁極部の外側面の周方向両端部が基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間する構成とされる。これにより、磁極部の周方向両端部ほどステータとの径方向の間隙が次第に拡大するため、それに伴って鉄心部の磁極端部付近での磁束密度の突出変化度合いが小さくなり、また鉄心部の周方向中央付近における磁束密度の落ち込み度合いも小さくなる。このため、磁束密度の吸収な変化がより抑制、つまりコギングトルクをより低減させることができる。
請求項1に記載の発明は、前記鉄心部はその外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、その外側面の曲率の半径R1と前記基準の円周の半径R0との比R1/R0が、0.6≦R1/R0<1の範囲内に設定されていること、を要旨とする。
この発明では、鉄心部はその外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、その外側面の曲率の半径R1と基準の円周の半径R0との比R1/R0が、0.6≦R1/R0<1の範囲内に設定される。これにより、コギングトルクの低減がなされる(図11参照)。また、前述の範囲において特に、R1/R0が0.6近傍であるほどコギングトルクが低減される。
請求項1に記載の発明は、前記鉄心部及び前記磁極部はそれら各外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、前記鉄心部の外側面の曲率の半径R1と前記基準の円周の半径R0との比R1/R0、及び前記磁極部の外側面の曲率の半径R2と前記半径R0との比R2/R0が0.6≦R2/R0=R1/R0<1となる範囲に設定されていること、を要旨とする。
この発明では、鉄心部及び磁極部はそれら各外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、鉄心部の外側面の曲率の半径R1と基準の円周の半径R0との比R1/R0、及び磁極部の外側面の曲率の半径R2と半径R0との比R2/R0が0.6≦R2/R0=R1/R0<1となる範囲に設定される。これにより。コギングトルクをより低減させることができる(図13参照)。また、前述の範囲において特に、R2/R0(R1/R0)が0.6近傍であるほどコギングトルクが低減される。
本発明によれば、ロータ回転時における磁気バランスの変動を抑制してより高性能なブラシレスモータを提供することができる。
第1実施形態のブラシレスモータの概略構成を示す模式図。 磁極部近傍におけるロータの拡大図。 永久磁石が埋設されたロータコアの斜視図。 ロータに形成された磁極部及びその両端に形成された空隙、並びにこれら磁極部及び空隙により各磁極部間に形成される鉄心部の関係を示す説明図。 本実施形態のブラシレスモータの作用説明図。 各磁極部の周方向幅を規定する挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 第1の空隙の周方向幅を規定する第1の挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 第2の空隙の周方向幅を規定する第2の挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 従来品との比較説明図。 第2実施形態のブラシレスモータのロータ形状を説明するための説明図。 ロータ形状とコギングトルクとの関係を示すグラフ。 別例のモータのロータ形状を説明するための説明図。 ロータ形状とコギングトルクとの関係を示すグラフ。 別例の永久磁石が埋設されたロータコアの平面図。 別例の永久磁石が埋設されたロータコアの斜視図。 別例の永久磁石が埋設されたロータコアの平面図。 別例の永久磁石が埋設されたロータコアの斜視図。 別例におけるブラシレスモータの概略構成を示す模式図。 別例におけるロータに形成された磁極部及びその両端に形成された空隙、並びにこれら磁極部及び空隙により各磁極部間に形成される鉄心部の関係を示す説明図。 別例における各磁極部の周方向幅を規定する挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 別例における第1の空隙の周方向幅を規定する第1の挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 別例における第2の空隙の周方向幅を規定する第2の挟み角とモータトルクとの関係を示すグラフ。 別例におけるブラシレスモータの作用説明図。 コンシクエントポール型のロータを採用する従来のブラシレスモータの概略構成を示す模式図。 鉄心部における擬似的な磁極形成の原理説明図。 一般的なロータを採用する通常のブラシレスモータの概略構成を示す模式図。 通常のブラシレスモータにおけるステータ側に形成される磁界がロータ側の磁束に与える影響を示す説明図。 コンシクエントポール型のロータを採用する従来のブラシレスモータにおけるステータ側に形成される磁界がロータ側の磁束に与える影響を示す説明図。
(第1実施形態)
以下、本発明を永久磁石埋め込み型ロータを備えたブラシレスモータ(IPMモータ)に具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータの概略構成を示す模式図であり、図2は、磁極部近傍におけるロータの拡大図である。また、図3は、永久磁石が埋設されたロータコアの斜視図である。そして、図4は、ロータに形成された磁極部及びその両端に形成された空隙、並びにこれら磁極部及び空隙により各磁極部間に形成される鉄心部の関係を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態のブラシレスモータ1は、円環部2から径方向内側に向って延設された複数のティース3に巻線4を巻回してなるステータ5と、ステータ5の内側において回転自在に設けられたロータ6とを備えてなる。
本実施形態では、ステータ5は、12本のティース3を有しており、これにより、各ティース3間には12個のスロットが形成されている。そして、これら各ティース3に巻回された巻線4には三相交流が通電されるようになっている。
一方、本実施形態のロータ6は、回転軸7に円柱状のロータコア8を固定してなる。同ロータ6は、その回転軸7が図示しない軸受に軸支されることにより、各ティース3に囲まれる態様で、ステータ5の径方向内側において回転自在に支承されている。そして、ロータ6の周縁部には、同ロータ6を包囲する上記ステータ5側の各ティース3と対向する複数の磁極部10が形成されている。
詳述すると、図1〜図3に示すように、本実施形態では、各磁極部10は、ロータコア8の周縁部に平板状の永久磁石11を埋設することにより形成される。即ち、本実施形態のブラシレスモータ1は、永久磁石埋め込み型のロータを有する所謂IPMモータとして構成されている。具体的には、ロータコア8の周縁部には、その軸線方向に穿設された磁石収容孔13が周方向に等間隔(90°間隔)で設けられている。そして、各磁極部10は、これら各磁石収容孔13に、ロータコア8の径方向と直交する態様で各永久磁石11を収容・固定することにより形成されている。
ここで、本実施形態では、各永久磁石11は、各磁石収容孔13内において、その径方向外側の面が同極(本実施形態ではS極)となるように配置されている。そして、これにより、本実施形態のロータ6には、同極性(S極)を有する4つの磁極部10が、その周方向に沿って等間隔(90°)で形成されている。また、各磁極部10の周方向両端には、空隙14(14a,14b)が形成されている。そして、これらの各空隙14が磁気抵抗となることで、各磁極部10間には、その周方向において各磁極部10とは磁気的に区画された鉄心部16が形成されている。
即ち、各磁極部10の磁束は、その周方向両端に形成された各空隙14を迂回するようにロータコア8の内部を経由して各鉄心部16に流入する。そして、その磁束が径方向外側に向って各鉄心部16を通過することにより、該各鉄心部16に、隣接する磁極部10とは極性の異なる擬似的な磁極が形成されるようになっている。尚、この鉄心部16における擬似的な磁極形成のメカニズムについては図25を参照されたい。
つまり、本実施形態のロータ6は、所謂コンシクエントポール型のロータとして構成されている。そして、これにより、そのロータ側の全ての磁極を当該位置に配置された永久磁石により形成する通常のブラシレスモータ(図26参照)との比較において、その永久磁石の使用量を半分に削減しつつ、その多極化による効果と同様に、小型化・高出力化を図ることが可能な構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のブラシレスモータ1は、その回転方向が一方向に限定される用途に最適化した構成となっている。即ち、本実施形態では、ロータ6の回転方向は一方向(各図中、反時計回り方向)に規定されている。そして、図2に示すように、上記各磁極部10の周方向両端に設けられた各空隙14(14a,14b)については、そのロータ6の回転方向側に形成された第1の空隙14aの周方向幅W1の方が、ロータ6の反回転方向側に形成された第2の空隙14bの周方向幅W2よりも大となるように設定されている。
具体的には、図4に示すように、ロータ中心O及び各磁極部10(10a)の中心位置P0を通る直線L(L1)とロータ中心O及び第1の空隙14aの回転方向側の端部P1を通る直線M1とがなす角度を第1の挟み角θ1と定義する。同様に、ロータ中心O及び各磁極部10(10b)の中心位置P0を通る直線L(L2)とロータ中心O及び第2の空隙14bの反回転方向側の端部P2を通る直線M2とがなす角度を第2の挟み角θ2と定義する。そして、本実施形態のロータ6では、これら第1の挟み角θ1と第2の挟み角θ2とを比較した場合、第1の挟み角θ1の方が第2の挟み角θ2よりも大となるように設定されている。
つまり、各磁極部10を形成する平板状の永久磁石11は、ロータコア8の周方向においてそれぞれ等間隔に配置されていることから、上記直線Lとロータ中心O及び各磁極部10(磁極部10a)の周方向端部P3を通る直線M3とがなす角度(挟み角θ0)は全て等しい値となる。従って、上記のように第1の挟み角θ1を第2の挟み角θ2よりも大とすることで、各磁極部10の周方向両端に設けられた各空隙14(14a,14b)のうち、回転方向側に形成された第1の空隙14aの周方向幅W1の方が、反回転方向側に形成された第2の空隙14bの周方向幅W2よりも大となる(図2参照)。そして、本実施形態では、これにより、上述のようなロータ回転時の鉄心部における磁気中心位置のシフト、及びそれに伴う磁気バランス変動の抑制を図る構成となっている。
即ち、ロータ回転時における磁気バランスの変動は、鉄心部が二つのティースと対向する位置にあるときに、当該鉄心部において、磁気的吸引力が作用する回転方向側の部分では磁束が流れやすくなる一方、磁気的反発力が作用する反回転方向側の部分では磁束が流れ難くなることに起因する(図28参照)。
しかし、図5に示すように、各磁極部10の回転方向側に形成される第1の空隙14aの周方向幅W1を第2の空隙14bの周方向幅W2よりも大とすることで、これら各空隙14間に形成された鉄心部16においては、上記のように二つのティース3(3a,3b)と対向する際、その反回転方向側のティース3bと対向する部分の割合が小さくなる。その結果、当該反回転方向側のティース3bの形成する磁気的反発力により抑え込まれる磁束量が減少することで、回転方向側のティース3aの形成する磁気的吸引力により引き出される磁束量も減少する。
つまり、各空隙14(14a,14b)に隔てられた各磁極部10からロータコア8の内部を経由して各鉄心部16に流入する磁束の総量は略一定であることから、その反回転方向側に作用する磁気的反発力により抑え込まれる磁束が、回転方向側に作用する磁気的吸引力により引き出される磁束となる。従って、上記のように、その反回転方向側に作用する磁気的反発力により抑え込まれる磁束を減少させることで、鉄心部16におけるロータ回転時の磁気中心位置(図5中、直線N2が通過する周方向位置)の回転方向へのシフトを抑制することができる。そして、本実施形態では、これにより、ロータ回転時における磁気バランスの変動を抑制して、更なる高出力化を図る構成となっている。
また、図1〜図3に示すように、本実施形態では、回転方向側に形成された第1の空隙14aは、ロータ6(ロータコア8)の周面18に開口するように形成されている。そして、これにより、当該第1の空隙14aの磁気抵抗をより大きなものとして、上記のような反回転方向側のティース3bの形成する磁気的反発力の影響を低減する効果を高める構成となっている。
尚、図2に示すように、本実施形態では、第1の空隙14aと磁石収容孔13との間には、両者を区画するブリッジ部19が形成されている。そして、これにより、当該第1の空隙14aをロータコア8の周面18に開口させることによる強度の低下を抑える構成となっている。
ここで、本実施形態のブラシレスモータ1は、その各磁極部10及び鉄心部16の数をそれぞれ「4」とするとともに、ステータ5側のティース3の数を「12」とすることで、実質的に8極12スロットのブラシレスモータと同等な構成になっている。即ち、各ティース3間に形成されるスロット数が鉄心部数の倍数であることから、一の鉄心部16が二つのティース3と対向するときには、その他全ての鉄心部16も同様に二つのティース3と対向することになる(図1参照)。このため、上記のように、ロータ回転時における磁気バランスの変動を抑制することで、より顕著な効果を得ることができる。
次に、各磁極部の周方向幅W0及び当該各磁極部の周方向両端にそれぞれ設けられた第1及び第2の空隙の周方向幅W1,W2を規定する上記各挟み角(θ0,θ1,θ2)の最適設計について考察する。
図6は、各磁極部10の周方向幅(径方向と直交する方向の幅)W0を規定する上記挟み角θ0(図2及び図4参照)とモータトルクとの関係を示すグラフである。本実施形態のブラシレスモータ1が、各磁極部10間に鉄心部16を形成することで実質的に8極12スロットのブラシレスモータと同等な構成を確保していることを考慮すれば、上記挟み角θ0は、略22°程度が上限であると想定される。そして、同図によれば、モータ出力は、その挟み角θ0が約18°程度である場合に最大化(100%)し、当該挟み角θ0が17°〜19°の範囲にある場合に、その99.5%以上を確保することが可能となっている。従って、各磁極部10は、その挟み角θ0が17°〜19°の範囲となるように設定することが望ましい。
また、図7は、各磁極部10の回転方向に形成される第1の空隙14aの周方向幅W1を規定する上記第1の挟み角θ1(図2及び図4参照)とモータトルクとの関係を示すグラフであり、図8は、各磁極部10の反回転方向に形成される第2の空隙14bの周方向幅W2を規定する上記第2の挟み角θ2(図2及び図4参照)とモータトルクとの関係を示すグラフである。
上記のようにブラシレスモータ1は、12個のスロットを有していることから、上記第1の挟み角θ1は30°よりも大きいことが望まれる。これは、上記図5に示される本実施形態の構成による作用を有効なものにするためには、当該第1の挟み角θ1が各ティース3の配置間隔である30°よりも大きいことが望ましいからである。そして、第2の挟み角θ2は、第1の挟み角θ1よりも小さい必要があるため、当然30°よりも小となる。
更に、図7によれば、モータ出力は、上記第1の挟み角θ1が約35°程度である場合に最大化(100%)し、当該第1の挟み角θ1が33°〜36°の範囲にある場合に、その99.5%以上を確保することが可能となっている。従って、第1の空隙14aは、この第1の挟み角θ1が33°〜36°の範囲となるように設定することが望ましい。
同様に、図8によれば、モータ出力は、第2の挟み角θ2が約28°程度である場合に最大化(100%)し、当該第2の挟み角θ2が27°〜29°の範囲にある場合に、その99.5%以上を確保することが可能となっている。従って、第2の空隙14bは、この第2の挟み角θ2が27°〜29°の範囲となるように設定することが望ましい。
以上の考察を踏まえ、本実施形態では、各磁極部10の周方向幅W0を規定する上記挟み角θ0は18°、第1の空隙14aの周方向幅W1を規定する上記第1の挟み角θ1は35°、及び第2の空隙14bの周方向幅W2を規定する第2の挟み角θ2は28°となるように、ロータ6が設計されている。そして、これにより、図9に示すように、未対策のコンシクエントポール型のロータを採用する従来品のブラシレスモータ(図24参照)との比較において、そのモータトルクの向上を図ることが可能となっている。尚、図9は、ロータ側の全ての磁極を当該位置に配置された永久磁石により形成する通常のブラシレスモータ(図26参照)のモータトルクを100%として作成されている。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)ロータ6には、同極性を有する複数の磁極部10が、その周方向に沿って等間隔で形成されるとともに、各磁極部10の周方向両端には、空隙14(14a,14b)が形成され、これにより、各磁極部10間には、その周方向において当該各磁極部10とは磁気的に区画された鉄心部16が形成される。また、ロータ6の回転方向は一方向に規定される。そして、上記各空隙14(14a,14b)は、その回転方向側に形成された第1の空隙14aの周方向幅W1の方が、ロータ6の反回転方向側に形成された第2の空隙14bの周方向幅W2よりも大となるように設定される。
即ち、上記のような所謂コンシクエントポール型のロータにおけるロータ回転時の磁気変動の問題は、その鉄心部が二つのティースと対向する位置にあるときに、同鉄心部において、磁気的吸引力が作用する回転方向側の部分では磁束が流れやすくなり、磁気的反発力が作用する反回転方向側の部分では磁束が流れ難くなることに起因する。つまり、回転方向側のティースと対向する部分では、鉄心部を通過する磁束が径方向に引き出される一方、反回転方向のティースと対向する部分では、その径方向における磁束の通過が抑え込まれる。そして、これにより当該鉄心部における磁気中心位置が回転方向にシフトすることで、ロータの磁気バランス変動が発生するのである。
しかしながら、上記構成によれば、その鉄心部16が、二つのティース3(3a,3b)と対向する際、磁気的反発力を形成する反回転方向側のティース3bと対向する部分の割合が小さくなる。即ち、当該反回転方向側のティース3bの形成する磁気的反発力により抑え込まれる磁束量が減少することで、回転方向側のティース3aの形成する磁気的吸引力により引き出される磁束量も減少する。その結果、当該鉄心部16における回転方向への磁気中心位置のシフトを抑えて、磁気バランスの変動を抑制することができる。そして、その磁気バランスの改善により、モータ出力の向上等、更なる高性能化を図ることができるようになる。
(2)ロータ中心O及び各磁極部10の中心位置P0を通る直線Lとロータ中心O及び第1の空隙14aの回転方向側の端部P1を通る直線M1とがなす角度を第1の挟み角θ1と定義する。同様に、直線Lとロータ中心O及び第2の空隙14bの反回転方向側の端部P2を通る直線M2とがなす角度を第2の挟み角θ2と定義する。そして、これら第1の挟み角θ1と第2の挟み角θ2とを比較した場合、第1の挟み角θ1の方が第2の挟み角θ2よりも大となるように設定される。
上記構成によれば、確実に、第1の空隙14aの周方向幅W1を第2の空隙14bの周方向幅W2よりも大とすることができる。
(3)ブラシレスモータ1は、各4つの各磁極部10及び鉄心部16を有するとともに、12個のスロットを有している。
即ち、スロット数が鉄心部数の倍数であることから、一の鉄心部16が二つのティース3と対向するときには、その他全ての鉄心部16も同様に二つのティース3と対向することになる。従って、このような構成のブラシレスモータ1について上記(1)の発明を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(4)第1の挟み角θ1は30°よりも大きく、第2の挟み角θ2は、30°よりも小さく設定される。
即ち、ブラシレスモータ1は、各4つの各磁極部10及び鉄心部16を有することから、実質的に8極12スロットのブラシレスモータと同等である。従って、上記(1)の発明の効果を有効なものにするためには、第1の挟み角θ1は30°よりも大きいことが望ましい。そして、第2の挟み角θ2は、第1の挟み角θ1よりも小さい必要があることから、当然に30°よりも小となる。
(5)ロータ6は、各磁極部10の周方向幅W0を規定する上記挟み角θ0は18°、第1の空隙14aの周方向幅W1を規定する上記第1の挟み角θ1は35°、及び第2の空隙14bの周方向幅W2を規定する第2の挟み角θ2は28°となるように設計される。
これにより、各磁極部10と各鉄心部16との関係を最適化することができる。その結果、その磁気バランスの改善により、モータ出力の向上等、更なる高性能化を図ることができるようになる。
(6)各磁極部10は、ロータコア8の周縁部に平板状の永久磁石11を埋設することにより形成される。そして、第1の空隙14aは、ロータ6(ロータコア8)の周面18に開口するように形成される。
上記構成によれば、第1の空隙14aの磁気抵抗をより大きなものとして、反回転方向側のティース3(3b)の形成する磁気的反発力の影響を低減する効果を高めることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ部材については同じ符号を付して図面及び説明の全て又は一部を割愛する。
図10は、第2実施形態におけるモータの断面一部を示す。図10に示すようにロータ60の鉄心部61は、径方向外側の外側面61xの周方向略中央部が各磁極部10の外側面10xを繋いだ円周C(例えばロータ中心Oからの半径22mm)に位置し、外側面61xの周方向両端部側が同円周C上から径方向内側に次第に離間する。つまり、鉄心部61の外側面61xは、各磁極部10の外側面10xを繋いだ円周Cよりも曲率が大きく(曲率半径が小さく)形成され、外側面61xの周方向略中央部から端部に向かうほど、ステータ5(ティース3)から次第に離間するように構成されている。
また、鉄心部61は、隣接する磁極部10の周方向中間位置とロータ中心Oとを通る直線CL(直線L(L2)及び直線L(L1)から45度の直線)上における所定点X1を中心とし、半径R1となる円弧を描くように形成されている。そのため、鉄心部61の回転方向側の周方向端部(回転方向側の端部)P1の方が反回転方向側の周方向端部(反回転方向側の端部)P2よりもステータ5(ティース3)から離れた位置、つまり径方向内側となるように構成されている。
ここで、各磁極部10の外側面10xを繋いだ円周Cの半径をR0、鉄心部61の外側面61xの半径をR1とした場合、その比R1/R0を変化させたときのロータ60のコギングトルクを図11に示す。尚、この図11では、上記第1実施形態でも述べたように挟み角θ0が約18°、第1の挟み角θ1が約35°、第2の挟み角θ2が約28°の時の比R1/R0の変化に伴うコギングトルクの変化を示している。
また、図11では、R1/R0=1としたとき(鉄心部61の外側面61xの曲率を変化させていない時)のコギングトルクを100%とすると、そのR1/R0が小さく(鉄心部61の外側面61xの曲率が円周Cよりも大きく)なるに連れて、コギングトルクが十分に小さくなる。そして、R1/R0が0.7≦R1/R0<1となる範囲において比較的大きくコギングトルクが減少される。そして、R1/R0が0.7より小さくなるにつれてコギングトルクの減少幅が小さくなり、R1/R0=0.6近傍からコギングトルクの減少幅は更に小さくなり、R1/R0=0.6でコギングトルクが37%程度まで減少する。また、R1/R0<0.6となるとコギングトルクの減少幅は殆どなくなり、これ以降、コギングトルクの減少が見られないことがわかる。
上述のことを踏まえ、本実施形態のロータ60では、鉄心部61の外側面61xの曲率度合いが0.6≦R1/R0<1の範囲内のいずれかに設定される。特に、コギングトルクの減少のみについて考慮すれば、0.6≦R1/R0≦0.7の範囲が望ましく、コギングトルクの減少幅(グラフにおける線の傾斜)について考慮すれば、0.7≦R1/R0<1の範囲であってもその効果を期待できる。これらのことにより、本実施形態では、磁極部10と鉄心部61との間で起こりうる磁束密度の急峻な変化が抑制され、コギングトルクの低減を図ることができる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)鉄心部61の外側面61xが位置する基準の円周に対し、その外側面61xの周方向両端部P1,P2が基準の円周Cから曲線的に径方向内側に次第に離間する構成とされる。これにより、鉄心部61の周方向両端部P1,P2ほどステータ5との径方向の間隙が次第に拡大するため、それに伴って鉄心部61の磁極端部付近での磁束密度の突出変化度合いが小さくなり、また鉄心部61の周方向中央付近における磁束密度の落ち込み度合いも小さくなる。そのため、磁束密度の急峻な変化が抑制、つまりコギングトルクの低減を図ることができる。
(2)鉄心部61はその外側面61x全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、その外側面の曲率の半径R1と基準の円周の半径R0との比R1/R0が、0.6≦R1/R0<1の範囲内に設定される。これにより、コギングトルクの低減がなされる(図11参照)。また、前述の範囲において特に、R1/R0が0.6近傍であるほどコギングトルクが低減される。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態では、挟み角θ0が約18°、第1の挟み角θ1が約35°、第2の挟み角θ2が約28°の時の比R1/R0と、コギングトルクとの関係について言及したが、これに限らない。例えば、図6〜図8に示すように挟み角θ0が17°〜19°の範囲、第1の挟み角θ1が33°〜36°の範囲、第2の挟み角θ2が27°〜29°の範囲であっても上記第2実施形態同様に比R1/R0と、コギングトルクとの関係を得ることができる。
・上記第2実施形態では、鉄心部61の外側面61xの曲率を変更することでコギングトルクの抑制を図る構成としたが、これに加え、図12に示すように磁極部62の外側面62xの曲率を変更してもよい。詳述すると図12に示すように、磁極部62は、径方向外側の外側面62xの周方向中央部が円周Cに位置し、外側面62xの周方向両端部側が同円周C上から径方向内側に次第に離間する。つまり、磁極部62の外側面62xは、円周Cよりも曲率が大きく(曲率半径が小さく)形成され、外側面62xの周方向中央部から端部に向かうほど、ステータ5(ティース3)から次第に離間するように構成されている。この時、磁極部62は、直線L(L1)、直線L(L2)上における各所定点X2を中心とし、半径R2となる円弧を描くように形成されている。尚、図12において点X2はロータ中心Oからの距離が点X1及びロータ中心O間と同じに設定され、つまりR1=R2となるように磁極部62の外側面62xが形成されている。
ここで、円周Cの半径R0と鉄心部61の外側面61xの半径R1との比R1/R0、及び円周Cの半径R0と磁極部62の外側面62xの半径R2との比R2/R0を変化させたときのロータ60のコギングトルクを図13に示す。この図13では、上記第2実施形態同様に挟み角θ0が約18°、第1の挟み角θ1が約35°、第2の挟み角θ2が約28°の時の比R1/R0及び比R2/R0の変化に伴うコギングトルクの変化を示している。尚、本構成において、図6〜図8に示すように挟み角θ0が17°〜19°の範囲、第1の挟み角θ1が33°〜36°の範囲、第2の挟み角θ2が27°〜29°の範囲であっても図13と同様の結果を得ることができる。
図11では、R1/R0=R2/R0=1としたとき(鉄心部61及び磁極部62の外側面61x,62xの曲率を変化させていない時)のコギングトルクを100%とすると、そのR1/R0及びR2/R0が小さくなるに連れて、コギングトルクが十分に小さくなる。そして、R1/R0及びR2/R0が0.7≦R1/R0=R2/R0<1となる範囲において比較的大きくコギングトルクが減少される。そして、R1/R0及びR2/R0が0.7より小さくなるにつれてコギングトルクの減少幅が小さくなり、R1/R0=0.6近傍からコギングトルクの減少幅は更に小さくなり、R1/R0=R2/R0=0.6でコギングトルクが16%程度まで減少する。つまり、鉄心部61の外側面61xの曲率の変更に加え、磁極部62の外側面62xの曲率を変更させることで、コギングトルクをより低減させることができる。
尚、上記構成において、半径R2=半径R1としたが、これに限らず、半径R1>半径R2若しくは、半径R1<半径R2となる構成であってもよい。但し、半径R1,R2がともに円周Cの半径R0より小さいこととする。
・上記第1及び第2実施形態では、ロータ6には、各4つの磁極部10及び鉄心部16が形成されるとともに、ステータ5は、12個のスロット(ティース3)を有することとした。しかし、各磁極部間に鉄心部を形成する所謂コンシクエントポール型のロータを有するブラシレスモータであれば、その磁極部数(鉄心部数)、及びスロット数は、これに限るものではない。尚、上記第1実施形態の(3)に記載のように、そのスロット数が鉄心部数の倍数である構成において、より顕著な効果を得ることができる。
・上記第1及び第2実施形態では、本発明を、各磁極部10が、ロータコア8の周縁部に永久磁石11を埋設することにより形成される所謂永久磁石埋め込み型(IPM)のロータ6に具体化した。しかし、これに限らず、本発明は、各磁極部がロータの周面に固着された永久磁石により形成されるものに具体化してもよい。
・また、上記第1及び第2実施形態では、第1の空隙14aは、ロータ6(ロータコア8)の周面18に開口するように形成されることとした。しかし、これに限らず、第2の空隙14bも周面18に開口させてもよい。また、各空隙14の双方とも周面18に開口させない構成に具体化してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、各磁極部10は、平板状の永久磁石11を用いてを形成されることとした。しかし、これに限らず、本発明は、図14及び図15に示すように、各磁極部20が、湾曲板状の永久磁石21により形成される構成に具体化してもよく、また、図16及び図17に示すように、平板状の永久磁石11をV字状に配置することによって各磁極部20を形成する構成に具体化してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、各ティース3のそれぞれに巻線4を巻回した所謂集中巻にてステータ5を構成したが、これに限らず例えば図18及び図19に示すように複数(例えば5つ)のティース50に亘って巻線51を巻回した所謂分布巻にてステータ52を構成してもよい。このような構成においても、上記各実施形態同様の効果を得ることができる。尚、分布巻にて構成されたステータ52のティース50の本数は磁極数等により適宜変更してもよい。
上記の分布巻にて構成されたステータ52に加え、例えば、上記各実施形態同様に各4つの磁極部10及び鉄心部16を形成してロータ53を構成しつつ、加えて図18に示すように、24個のスロット(ティース50)を有する構成を採用してもよい。このような構成においても、スロット数が鉄心部数の倍数であるため、一の鉄心部16が三つのティース50と対向するときには、その他全ての鉄心部16も同様に三つのティース50と対向することになる。従って、このような構成について上記第1実施形態の(1)の発明に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
また、このような構成においては、上記各実施形態同様に、例えば図19に示すように、ロータ中心O及び各磁極部10の周方向中心位置P0を通る直線Lとロータ中心O及び各磁極部10の周方向端部P3を通る直線M3とがなす角度である挟み角θ0が約16°程度であることが望ましい。例えば、図20に示すように、挟み角θ0が約16°程度である場合にモータトルク(モータ出力)が最大化(100%)し、当該挟み角θ0が15°〜17°の範囲にある場合に、99.5%以上のモータトルクを確保することが可能となっており、挟み角θ0を15°〜17°と設定しても好適なトルクを得ることができる。
また、ロータ中心O及び各磁極部10(10a)の中心位置P0を通る直線L(L1)とロータ中心O及び第1の空隙14aの回転方向側の端部P1を通る直線M1とがなす角度である挟み角θ1が約34°程度であることが望ましい。例えば、図21に示すように、第1の挟み角θ1が約34°程度である場合に、モータトルクが最大化(100%)し、当該第1の挟み角θ1が33°〜36°の範囲にある場合に99.5%以上且つ100%近傍のモータトルクを確保することが可能となっており、第1の挟み角θ1を33°〜36°と設定しても好適なトルクを得ることができる。
更に、ロータ中心O及び各磁極部10(10b)を中心位置P0を通る直線L(L2)とロータ中心O及び第2の空隙14bの反回転方向側の端部P2を通る直線M2とがなす角度である第2の挟み角θ2が約29°程度であることが望ましい。例えば、図22に示すように、第2の挟み角θ2が約29°程度である場合にモータトルクが最大化(100%)し、当該第2の挟み角θ2が28°〜30°の範囲にある場合に、99.5%以上のモータトルクを確保することが可能となっており、第2の挟み角θ2を28°〜30°と設定しても好適なトルクを得ることができる。
更に、このような分布巻のステータ52を備えたブラシレスモータ55においても、回転方向側に形成された第1の空隙14aは、ロータ53(ロータコア8)の周面18に開口するように形成されている。そのため、第1の空隙14aの磁気抵抗をより大きなものとして、上記第1実施形態でも記載したように鉄心部16と径方向において対向するティース50の内で反回転方向側のティース50aの形成する磁気的反発力の影響を低減する効果を高める構成となっている。そのため、図23にて破線にて記した矢印の長さにて示すように、鉄心部16における磁束密度の差が回転方向側及び反回転方向側において比較的少なく、所謂磁気バランスを良好とすることができる。そのため、分布巻のステータ52を備えたブラシレスモータ55においても更なる高出力化を図ることができる。
・上記第1及び第2実施形態では、各永久磁石11は、その径方向外側の面がS極となるように配置されることとした。しかし、これに限らず、その径方向外側がN極となるように各磁極部を形成する構成であってもよい。
1,31,41,55…ブラシレスモータ、3(3a,3b),37(37a,37b),50(50a)…ティース、4,38,51…巻線、5,35,52…ステータ、6,32,42,53、60…ロータ、8…ロータコア、10,20,33、62…磁極部、11,21,30…永久磁石、13…磁石収容孔、14(14a,14b),34…空隙、14a…第1の空隙、14b…第2の空隙、16,36、61…鉄心部、18…周面、61x…鉄心部の外側面、62x…磁極部の外側面、C…基準の円周、W0,W1,W2…周方向幅、O…ロータ中心、L(L1,L2),N0,N1,N2,M1,M2,M3…直線、θ0…挟み角、θ1…第1の挟み角、θ2…第2の挟み角。

Claims (11)

  1. 複数のティースに巻線を巻回してなるステータと、前記各ティースに対向する複数の磁極部を有して回転自在に前記ステータの内側に設けられたロータとを備え、前記ロータには、永久磁石により形成された同極性を有する前記各磁極部が周方向に等間隔で設けられるとともに、前記各磁極部間には、該各磁極部の両端に磁気抵抗となる空隙を形成することにより前記各磁極部の磁束が径方向に通過する鉄心部が形成されたブラシレスモータにおいて、
    前記ロータは回転方向が一方向に規定されるものであって、
    前記各磁極部の両端に設けられた各空隙のうち、前記ロータの回転方向側の空隙を第1の空隙とし、反回転方向側の空隙を第2の空隙とするとともに、ロータ中心及び各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第1の空隙の回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度を第1の挟み角とし、前記ロータ中心及び前記各磁極の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第2の空隙の反回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度を第2の挟み角とした場合に、
    前記第1の挟み角を前記第2の挟み角よりも大とし、前記第1の空隙の周方向幅を前記第2の空隙の周方向幅よりも大きく設定したこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ロータには、各4つの磁極部及び鉄心部が形成され、
    前記ステータには、前記各ティース間に12個のスロットが形成されるとともに、前記各ティースに巻回された巻線には三相交流が通電されること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記第1の挟み角を30°よりも大とし、前記第2の挟み角を30°よりも小としたこと、を特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ロータ中心及び前記各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び該各磁極部の周方向端部を通過する直線と間の挟み角を17°〜19°とし、前記第1の挟み角を33°〜36°、及び前記第2の挟み角を27°〜29°としたこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ロータには、各4つの磁極部及び鉄心部が形成され、
    前記ステータには、前記各ティース間に24個のスロットが形成されるとともに、前記各ティースに巻回された巻線には三相交流が通電されるとともに、該巻線は複数のティースに亘って分布巻きされており、
    前記ロータ中心及び各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第1の空隙の回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度である第1の挟み角を30°よりも大とし、前記ロータ中心及び前記各磁極の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記第2の空隙の反回転方向側の端部を通過する直線とがなす角度である第2の挟み角を30°以下としたこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ロータ中心及び前記各磁極部の中心位置を通過する直線と前記ロータ中心及び前記各磁極部の周方向端部を通過する直線と間の挟み角を1°〜1°とし、前記第1の挟み角を33°〜36°、及び前記第2の挟み角を28°〜30°としたこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記各磁極部は、前記永久磁石を前記ロータに埋設してなるとともに、
    前記第1の空隙は、前記ロータの周面に開口するように形成されること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記鉄心部の外側面が位置する基準の円周に対し、前記鉄心部の外側面の周方向両端部が前記基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間するように構成されたこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記磁極部の外側面が位置する基準の円周に対し、前記磁極部の外側面の周方向両端部が前記基準の円周から曲線的に径方向内側に次第に離間するように構成されたこと、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記鉄心部はその外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、その外側面の曲率の半径R1と前記基準の円周の半径R0との比R1/R0が、0.6≦R1/R0<1の範囲内に設定されていること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  11. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記鉄心部及び前記磁極部はそれら各外側面全体が一定の曲率を以て湾曲形状をなすものであり、前記鉄心部の外側面の曲率の半径R1と前記基準の円周の半径R0との比R1/R0、及び前記磁極部の外側面の曲率の半径R2と前記半径R0との比R2/R0が0.6≦R2/R0=R1/R0<1となる範囲に設定されていること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
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