JP6531361B2 - ブラシレスモータ及びモータ駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータ及びモータ駆動制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレスモータ及びモータ駆動制御装置に関するものである。
従来、車両用のスライドドアを開閉駆動するパワースライドドア(PSD)装置には、ブラシ付きモータが用いられている。PSD装置において、車両が坂道等の傾斜地にある場合にドアの自重によりスライドドアが動いてしまう虞があった。これは、ブラシ付きモータの小型化が進むにつれて顕著となっていた。そこで、スライドドアの不意の移動を制限する技術が特許文献1に提案されている。
特開2012−167481号公報
しかしながら、特許文献1では、モータの駆動回路及びその駆動制御が複雑で、その制御の実行するために複雑なシステムを構築しなければならず、パワースライドドア(PSD)装置のコストを高くしてしまう問題があった。
そのため、小型で停止時に保持力が大きく、停止時の制御が容易となるモータが望まれているとともに、それにともなって安価なパワースライドドア(PSD)装置が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、小型で停止時の保持力が大きく、停止時の制御が容易なブラシレスモータ及び制御が容易で安価なモータ駆動制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのブラシレスモータは、中心軸を回転中心として回転する第1の磁極と第2の磁極が周方向に交互に形成されたロータと、前記ロータに対向配置されるように径方向に延設されたティースを周方向に複数個設け、前記各ティースにインシュレータを介して巻回された駆動巻線を通電することにより回転磁界を発生させるステータとを備えたブラシレスモータであって、前記複数のティースのうち予め定めたティースには、前記駆動巻線とともに前記ロータの停止を保持するための保持巻線が巻回されるとともに、該保持巻線は、巻回されない1つ以上の前記ティースを挟んで周方向の複数箇所に巻回されており、前記ロータの第2の磁極は、周方向に均等な間隔で配置された永久磁石により形成され、前記保持巻線の巻回された前記ティースの数は、前記ロータの第2の磁極を形成する前記永久磁石の数と等しく、該保持巻線の巻回された前記ティースは、周方向に均等な間隔で配置されており、前記保持巻線の巻き数は、前記駆動巻線の巻き数よりも多く、前記ロータ停止時に前記保持巻線に直流電流を通電したとき、該保持巻線の巻回された前記ティースは前記ロータの第1の磁極と同じ極性の磁極となり、該保持巻線の巻回された前記ティースと、前記ロータの第2の磁極を形成する前記永久磁石とは、それぞれ正対する。
上記構成によれば、ロータ停止時に、保持巻線に直流電流を流すと、ティースの先端は、ロータの第1の磁極と同じ極性の磁極となり、ロータに形成された第2の磁極が引き合い、ロータを停止保持する保持力を大きくすることができる。
また、保持巻線は、駆動巻線が巻回されたティースに合わせて巻回されることから、ステータの体格を小さくでき、モータ全体の体格を小型化できる。
また、保持巻線は、巻回されない1つ以上のティースを挟んで周方向の複数箇所に巻回されているため、駆動巻線と保持巻線を巻回するためのスペース(スロット面積)が足りなくなることを抑えることができる。即ち、異なるティースに巻回される保持巻線が1つのスロットに共存するように配置される構成では、駆動巻線と保持巻線を巻回するためのスペース(スロット面積)が足りなくなり、例えば、巻回が困難となるが、これを回避することができる。
上記構成において、前記駆動巻線は、U相、V相、及びW相の3相の駆動巻線からなり、それぞれ各相の駆動巻線は、前記ティースに巻回されてなり、前記保持巻線は、U相、V相、及びW相のいずれか1つの相の駆動巻線が巻回されている一部又は全てのティースに巻回されていることが好ましい。
上記構成によれば、その1相の一部又は全てのティースは、ロータ停止時に、保持巻線に直流電流を流すと、そのティースの先端は、ロータの1の磁極と同じ極性の磁極となる。
上記構成において、前記保持巻線は、前記インシュレータを介して前記ティースに巻回した駆動巻線の外周に巻回したことが好ましい。
上記構成によれば、駆動巻線を巻回した後に、保持巻線を巻回できることから、容易に保持巻線を形成することができる。
上記構成において、前記駆動巻線及び前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されたものであり、前記保持巻線を形成する導線の線径は、前記駆動巻線を形成する導線の線径より小さいことが好ましい。
上記構成によれば、保持巻線は、駆動巻線の巻回スペースを損なうことなく、巻き数を多くティースに巻回することができる。このとき、保持巻線は、駆動巻線を形成する導線間の谷間に保持巻線を形成する導線を介在させて形成させることができることから、さらに、駆動巻線の巻回スペースを損なうことなく、巻き数を多くティースに巻回できる。
上記構成において、前記駆動巻線は、断面四角形の導線にて形成されたものであり、前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されたものであり、前記保持巻線の形成する導線の断面積は、前記駆動巻線を形成する導線の断面積より小さいことが好ましい。
上記構成によれば、駆動巻線の外周表面形状が平坦となることから、保持巻線は整列した状態で巻回される。
上記構成において、前記保持巻線は、前記ティースに巻回した駆動巻線の外周に装着した第2インシュレータを介して巻回したことが好ましい。
上記構成によれば、保持巻線は、第2インシュレータを介して巻回されることから、駆動巻線に左右されずに整列した状態で巻回される。
上記構成において、前記駆動巻線及び前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されるとともに、前記保持巻線を形成する導線の線径は、前記駆動巻線を形成する導線の線径より小さいものであり、前記駆動巻線及び前記保持巻線は、前記インシュレータを介して前記ティースにそれぞれ多層に巻回され、一層巻回される毎に前記駆動巻線と前記保持巻線を変更して前記ティースに巻回されることが好ましい。
上記構成によれば、駆動巻線の各層の間に形成される隙間に保持巻線の層を形成させることができ、駆動巻線及び保持巻線の占積率を上げることができる
上記構成において、前記ティースは、延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、ティースは、延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成されるため、保持巻線がティースの延設方向先端部から脱落してしまうことが抑制される。
上記課題を解決するためのブラシレスモータ駆動制御装置は、上記ブラシレスモータを駆動制御するモータ駆動制御装置であって、前記ブラシレスモータの前記駆動巻線に回転駆動のための駆動電流が遮断された時、前記保持巻線に直流電流を通電するコントローラを設けた。
上記構成によれば、ロータを停止させるべく駆動巻線への駆動電流の通電を遮断した時、コントローラは、保持巻線に直流電流を通電する。これによって、保持巻線を巻回したティースの先端は、第1又は第2の磁極の一方の磁極となり、ロータに形成された第1の磁極又は第2の磁極の他方の磁極が引き合って、大きな保持力でロータを停止保持する。つまり、保持巻線に直流電流を通電する簡単な制御で、大きな保持力でロータを停止保持することができ、安価なモータ駆動制御装置を実現できる。
上記構成において、前記ブラシレスモータは、車両に装備されたスライドドアの開閉移動させるモータであることが好ましい。
上記構成によれば、大きな保持力でロータを停止保持することから、ブラシレスモータの停止中にスライドドアが移動することはない。
本発明によれば、小型で停止時の保持力が大きく、停止時の制御が容易にできる。
実施形態のブラシレスモータを径方向から見た断面図。 同じく、ブラシモータを軸方向から見た要部断面図。 同じく、(a)は各相の駆動巻線展開図、(b)は保持巻線展開図。 同じく、駆動巻線と保持巻線の巻回状態を説明するための説明図。 同じく、パワースライドドア装置の電気ブロック回路図。 駆動巻線と保持巻線の巻回の別例を説明する説明図。 駆動巻線と保持巻線の巻回の別例を説明する説明図。 駆動巻線と保持巻線の巻回の別例を説明する説明図。 別例のブラシレスモータを軸方向から見た一部断面図。 別例のブラシレスモータを軸方向から見た一部断面図。 別例のティースの形状を説明するための説明図。
以下、ブラシレスモータの実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ1は、スライド式の図示しないドア(スライドドア)を開閉させる駆動源としての用いられるモータである。ブラシレスモータ1はモータケース2を有している。モータケース2は、有蓋筒状に形成された磁性体よりなるリアハウジング3と、そのリアハウジング3の開口部を閉塞する磁性体よりなるフロントプレート4とを有している。
ブラシレスモータ1は、リアハウジング3の内周面にステータ5が固定され、そのステータ5の内側には、中心軸である回転軸6に固着され同回転軸6とともに一体回転するロータ7が配設されている。回転軸6は、非磁性体のステンレス製シャフトであって、リアハウジング3に形成した軸受保持部3aに収容固定された軸受8及びフロントプレート4に形成した軸受保持部4aに収容固定された軸受9にて、モータケース2に対して回転可能に支持されている。
回転軸6の先端部は、フロントプレート4から突出している。そして、回転軸6の回転駆動によって、スライド式のドアを開閉させるようになっている。
ステータ5は、円環状のステータコア10を有し、ステータコア10の外周面がリアハウジング3の内周面に固定されている。ステータコア10は、電磁鋼板を複数積層して形成され、リアハウジング3の内周面に固定される環状部11と、その環状部11の内周面から径方向内側に延設された12個のティースTとを備えている。各ティースTの先端面は、周方向に湾曲した円弧面であって回転軸6の中心軸線Oを中心とする同心円を形成する円弧面となる。
ここで、図2に示すように、径方向内側を向いた12個のティースTをそれぞれ特定して説明する場合には、第1〜第12ティースT1〜T12という。そして、第1〜第12ティースT1〜T12は、周方向反時計回り方向に順番に互いに離間した状態で配置されている。従って、12個の第1〜第12ティースT1〜T12は、周方向に等ピッチ(30°間隔)に配置されている。そして、これらのティースT1〜T12は、図1、図2及び図3(a)に示すように、インシュレータ12が装着され、それらを介して巻回方向が同じ向きで巻き数が同じの駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4が集中巻にて巻回されている。
図2に示すように、第1、第4、第7、第10ティースT1,T4,T7,T10には、U相用の駆動巻線U1,U2,U3,U4が形成されている。また、第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11には、V相用の駆動巻線V1,V2,V3,V4が形成されている。さらに、第3、第6、第9、第12ティースT3,T6,T9,T12には、W相の駆動巻線W1,W2,W3,W4が形成されている。なお、図2において、各ティースTに装着されるインシュレータ12は省略している。
従って、周方向反時計回り方向に、駆動巻線U1→駆動巻線V1→駆動巻線W1→駆動巻線U2→駆動巻線V2→駆動巻線W2→駆動巻線U3→駆動巻線V3→駆動巻線W3→駆動巻線U4→駆動巻線V4→駆動巻線W4が順番に配置される。
そして、図3(a)に示すように、U相の各駆動巻線U1〜U4は、第1ティースT1→第4ティースT4→第7ティースT7→第10ティースT10の順番で絶縁被膜した1つの導線Lが連続して巻回されて、駆動巻線U1→駆動巻線U2→駆動巻線U3→駆動巻線U4が順に形成されている。従って、駆動巻線U1と駆動巻線U2の間、駆動巻線U2と駆動巻線U3の間、及び、駆動巻線U3と駆動巻線U4の間には、それぞれU相の駆動渡り線Luが形成される。
また、V相の各駆動巻線V1〜V4は、第2ティースT2→第5ティースT5→第8ティースT8→第11ティースT11の順番で絶縁被膜した1つの導線Lが連続して巻回されて、駆動巻線V1→駆動巻線V2→駆動巻線V3→駆動巻線V4が順に形成されている。
従って、駆動巻線V1と駆動巻線V2の間、駆動巻線V2と駆動巻線V3の間、及び、駆動巻線V3と駆動巻線V4の間には、それぞれV相の駆動渡り線Lvが形成される。
さらに、W相の各駆動巻線W1〜W4は、第3ティースT3→第6ティースT6→第9ティースT9→第12ティースT12の順番で絶縁被膜した1つの導線Lが連続して巻回されて、駆動巻線W1→駆動巻線W2→駆動巻線W3→駆動巻線W4が順に形成されている。
従って、駆動巻線W1と駆動巻線W2の間、駆動巻線W2と駆動巻線W3の間、及び、駆動巻線W3と駆動巻線W4の間には、それぞれW相の駆動渡り線Lwが形成される。
そして、U相の駆動巻線U4の巻き終わりの終端部LEu、V相の駆動巻線V4の巻き終わりの終端部LEv、及び、W相の駆動巻線W4の巻き終わりの終端部LEwは互いに接続されている。また、U相の駆動巻線U1の巻き始めの始端部LSu、V相の駆動巻線V1の巻き始めの始端部LSv、及び、W相の駆動巻線W1の巻き始めの始端部LSwは、それぞれ対応するU相、V相、W相の3相駆動電源が供給されるようになっている。
つまり、U相の各駆動巻線U1〜U4、V相の各駆動巻線V1〜V4、及び、W相の各駆動巻線W1〜W4がスター結線されている。
そして、これら巻回した各相の駆動巻線に3相の駆動電流が供給されてステータ5に回転磁界を形成し、同ステータ5の内側に配置したロータ7を、正逆回転させるようになっている。
また、図2に示すように、V相用の駆動巻線V1,V2,V3,V4が巻回された第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11には、巻回方向が同じ向きで巻き数が同じの保持用の保持巻線VA1,VA2,VA3,VA4が集中巻にて形成されている。
図4に示すように、保持巻線VA1,VA2,VA3,VA4は、V相用の駆動巻線V1,V2,V3,V4の外周にそれぞれ巻回されている。
ちなみに、第1〜第12ティースT1〜T12は、周方向に30°間隔に配置されていることから、中心軸線OからV相の各ティースT2,T5,T8,T11の周方向中間位置を通る中間線は、等ピッチとなりそれぞれ90°となる。
図3(b)に示すように、各保持巻線VA1〜VA4は、第2ティースT2→第5ティースT5→第8ティースT8→第11ティースT11の順番で絶縁被膜した1つの導線L2が連続して巻回されて、保持巻線VA1→保持巻線VA2→保持巻線VA3→保持巻線VA4が順に形成されている。従って、保持巻線VA1と保持巻線VA2の間、保持巻線VA2と保持巻線VA3の間、及び、保持巻線VA3と保持巻線VA4の間には、それぞれ保持渡り線LAvが形成される。
そして、保持巻線VA1の巻き始めの始端部LASと保持巻線VA4の巻き終わりの終端部LAEとの間には、直流電源が印加されようになっている。詳述すると、各相の各駆動巻線に3相の駆動電源を供給していないときに、各保持巻線VA1〜VA4に直流電流を流すようにしている。つまり、ブラシレスモータ1の停止時の保持力を高めるようになっている。
ちなみに、各保持巻線VA1〜VA4に直流電流が供給されたとき、V相用の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11の先端側(径方向内側)が第1の磁極としてのN極になるように設定されている。
なお、図4に示すように、保持巻線VA1〜VA4を形成する導線L2は、駆動巻線U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4を形成する導線Lと同じ丸線であるが、遙かに細い線径である。そのため、駆動巻線V1〜V4を形成する導線L間の谷間(隙間)を利用して導線L2が巻回されて保持巻線VA1〜VA4が形成される。そして、保持巻線VA1〜VA4の巻き数を駆動巻線V1〜V4の巻き数よりも多くしている。
(ロータ7)
図1に示すように、ステータ5の内側に配設されたロータ7は、電磁鋼板を複数積層して形成されたロータコア20を有している。
ロータコア20は、円柱状をなし、周方向に8等分してその8等分した周方向の各領域において、1つおきに4個の凹部21を軸線方向に沿って凹設している。そして、4個の凹部21を形成することで、それぞれ各凹部21の間には、4個の疑似磁極22が形成される。
4個の凹部21には、永久磁石MGが嵌合固着されている。各凹部21に嵌合固着された永久磁石MGの径方向外側の外周面は、疑似磁極22の外周面である中心軸線Oを中心とする円弧面と面一するように形成されている。
各永久磁石MGは、本実施形態ではフェライト磁石よりなり、磁極が径方向において外側が第2の磁極としてのS極、内側が第1の磁極としてのN極となるように磁化され、それぞれ対応する各凹部21に貼付け固着される。従って、各永久磁石MG間に形成された疑似磁極22は、磁極がN極として機能する。その結果、ロータ7は、N極とS極が周方向に交互に配置され、極対数が4個に設定されている。即ち、ロータ7は、8磁極のコンシクエントポール型のロータである。
ちなみに、中心軸線Oから各永久磁石MGの周方向中間位置を通る中間線は、等ピッチとなりそれぞれ90°となる。
ロータコア20のフロントプレート4側の側面には、ロータ7の回転を検出するための被検出用リング磁石25が取着されている。被検出用リング磁石25は、円環状に形成され周方向にN極とS極が交互に等間隔に複数形成されている。
次に、ブラシレスモータ1を駆動させてスライドドアを開閉させる車両に搭載されたパワースライドドア(PSD)装置30の電気的構成について図5に従って説明する。
図5に示すように、PSD装置30は、ブラシレスモータ1を駆動制御するコントローラ31を備えている。
コントローラ31は、ワンチップマイコンを有し、ワンチップ上には制御部(CPU)、ROM、RAM、タイマ、各種入出力インターフェース等が形成されている。そして、制御回路(制御部)は、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、ブラシレスモータ1を駆動制御するための演算処理を実行する。
コントローラ31は、ブラシレスモータ1のモータケース2内に設けた回転センサ32からの検出信号を入力する。回転センサ32は、ホールICよりなり、回転するロータ7に設けた被検出用リング磁石25の通過を検知して、ロータ7の回転方向、回転数、回動量及び回動位置を算出するための検出信号をコントローラ31に出力する。
コントローラ31は、回転センサ32からの検出信号に基づいてその時々のブラシレスモータ1(ロータ7)の回転方向、回転数、回動量及び回動位置を算出する。そし、その算出結果から、コントローラ31は、さらに、スライドドアの移動の有無、移動方向、移動速度、移動量及び移動位置を逐次演算する。
コントローラ31は、図示しない外部装置から、スライドドアを「全開位置」に移動させるための開信号OPS及びスライドドアを「全閉位置」に移動させるための閉信号CLSが入力される。そして、コントローラ31は、開信号OPSを入力したとき、スライドドアを「全開位置」に移動させるべくブラシレスモータ1を駆動制御(正転駆動制御)する。反対に、コントローラ31は、閉信号CLSを入力したとき、スライドドアを「全閉位置」に移動させるべくブラシレスモータ1を駆動制御(逆転駆動制御)する。
また、コントローラ31は、開信号OPS及び閉信号CLSを入力していないとき、各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4への駆動電流に供給を遮断する同時に、各保持巻線VA1〜VA4に直流電流を供給する。つまり、各保持巻線VA1〜VA4が巻回されたV相用の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11をN極にして、径方向外側がS極のロータ7の永久磁石MGとの間で保持力を生じさせる。
次に、上記のように構成したPSD装置30の作用について説明する。
いま、コントローラ31に開信号OPSが入力されると、コントローラ31は、ブラシレスモータ1のステータ5に正転駆動のための回転磁界を発生させるべく各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4にそれぞれU相、V相、W相の駆動電流に供給する。これによって、ブラシレスモータ1は、正転しスライドドアを「全開位置」へ移動させる。
また、コントローラ31に閉信号CLSが入力されると、コントローラ31は、ブラシレスモータ1のステータ5に逆転駆動のための回転磁界を発生させるべく各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4にそれぞれU相、V相、W相の駆動電流に供給する。これによって、ブラシレスモータ1は、逆転しスライドドアを「全閉位置」へ移動させる。
また、コントローラ31に開信号OPS及び閉信号CLSが入力されてないとき、コントローラ31は、各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4への駆動電流の供給を遮断する同時に、各保持巻線VA1〜VA4に直流電流を供給する。
つまり、各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4への駆動電流の遮断によって、回転磁界が消失してブラシレスモータ1は停止する。また、各保持巻線VA1〜VA4に直流電流が供給されることによって、V相用の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11がN極となる。
これによって、ロータ7に設けた径方向外側がS極の永久磁石MGが、N極の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11と引き合う。そして、図2に示すように、90°間隔に設けた第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11に対して、同じくロータコア20に90°間隔に設けた各永久磁石MGがそれぞれ正対した時、磁束が最も安定した状態となり、その状態位置でロータ7は停止保持される。
また、保持巻線VA1〜VA4を形成する導線L2は、駆動巻線V1〜V4を形成する導線Lより遙かに細い線径であることから駆動巻線V1〜V4を形成する導線L間の谷間(隙間)を利用して導線L2を巻回して保持巻線VA1〜VA4を形成している。そのため、第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11に形成する駆動巻線V1〜V4の巻回スペースを損なうことなく、巻き数を多くすることができる。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、ブラシレスモータ1を停止させたとき、保持巻線VA1〜VA4に直流電流を通電し、第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11にN極の磁極を発生させた。そして、各ティースT2,T5,T8,T11に対して、各永久磁石MGをそれぞれ正対させるようにした。従って、各永久磁石MGは、第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11との間で、磁束が最も安定した状態となり、その状態位置でロータ7は停止保持される。その結果、ブラシレスモータ1は、停止時において、保持巻線VA1〜VA4に直流電流を通電させるだけで、ロータ7を停止保持する保持力(ディテントトルク)を大きくすることができる。
つまり、PSD装置30は、例えば、傾斜地で車両を止めた状態でスライドドアが半開状態で停止しているとき、スライドドアに自重で同ドアが移動することを、保持巻線VA1〜VA4に直流電流を通電させるという簡単な構成によって防止することができる。
(2)本実施形態によれば、保持巻線VA1〜VA4は、既存の駆動巻線V1〜V4を巻回したティースT2,T5,T8,T11に巻回した。従って、ステータ5に保持巻線VA1〜VA4を巻回するための専用のティースを設ける必要がなく、専用のティースを設けない分だけステータを小型化することができる。
(3)本実施形態によれば、V相の4つのティースT2,T5,T8,T11に保持巻線VA1〜VA4を形成し、90°の間隔で4つのN極を形成し、ロータ7に形成した90°間隔に形成した4個の永久磁石MGとそれぞれ正対させるように構成したので、平衡がとれた大きな保持力を得ることができる。
(4)本実施形態によれば、保持巻線VA1〜VA4を形成する導線L2は、駆動巻線V1〜V4を形成する導線Lより遙かに細い線径にして実施した。従って、保持巻線VA1〜VA4は、V相の各ティースT2,T5,T8,T11に形成する駆動巻線V1〜V4の巻回スペースを損なうことなく、巻き数を多くすることができる。
しかも、駆動巻線V1〜V4を形成した後に、駆動巻線V1〜V4の外周に保持巻線VA1〜VA4を導線L2にて形成した。従って、保持巻線VA1〜VA4は、駆動巻線V1〜V4を形成する導線L間の谷間(隙間)に導線L2を介在させて形成させることができることから、さらに、駆動巻線V1〜V4の巻回スペースを損なうことなく、巻き数を多くすることができる。
(5)本実施形態によれば、駆動巻線V1〜V4をティースT2,T5,T8,T11に巻回した後に、保持巻線VA1〜VA4を巻回することから、容易に保持巻線VA1〜VA4をティースT2,T5,T8,T11形成することができる。
(6)保持巻線VA1〜VA4は、巻回されない1つ以上のティース(本実施形態ではU相とW相のティース)を挟んで周方向の複数箇所(本実施形態では4箇所)に巻回されている。よって、駆動巻線V1〜V4と保持巻線VA1〜VA4を巻回するためのスペース(スロット面積)が足りなくなることを抑えることができる。即ち、異なるティースに巻回される保持巻線が1つのスロットに共存するように配置される構成では、駆動巻線と保持巻線を巻回するためのスペース(スロット面積)が不足し易くなり、例えば、巻回作業が困難となるが、これを回避することができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
○図6に示すように、第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11にそれぞれ駆動巻線V1〜V4を巻回した後に、それら各駆動巻線V1〜V4を覆う第2インシュレータ13を第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11にそれぞれ装着する。そして、装着した第2インシュレータ13に、それぞれ保持巻線VA1〜VA4を巻回するように実施してもよい。
これによって、保持巻線VA1〜VA4は、駆動巻線V1〜V4の外周表面形状に左右されずに平坦な第2インシュレータ13に巻回される。その結果、保持巻線VA1〜VA4は、整列して巻回でき保持巻線VA1〜VA4の占積率を上げることができる。
○図7に示すように、駆動巻線V1〜V4及び保持巻線VA1〜VA4を、インシュレータ12を介してティースT2,T5,T8,T11にそれぞれ多層に巻回する際、一層巻回される毎に駆動巻線V1〜V4と保持巻線VA1〜VA4を変更して巻回するようにして実施してもよい。
これによって、駆動巻線V1〜V4の各層の間に形成される隙間に保持巻線VA1〜VA4の層を形成させることができ、駆動巻線V1〜V4及び保持巻線VA1〜VA4の占積率を上げることができる。
○図8に示すように、駆動巻線V1〜V4を断面四角形状にして実施してもよい。これによって、先に巻回される駆動巻線V1〜V4の外周表面形状が平坦となることから、保持巻線VA1〜VA4は、整列して巻回でき保持巻線VA1〜VA4の占積率を上げることができる。勿論、この場合でも、図6に示す第2インシュレータ13を駆動巻線V1〜V4と保持巻線VA1〜VA4との間に設けて実施してもよい。
○上記実施形態では、V相の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11全てに対して、保持巻線VA1〜VA4を形成した。これをU相のティース又はW相のティースに保持巻線を形成して実施してもよい。
○上記実施形態では、V相の第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11全てに対して、保持巻線VA1〜VA4を形成したが、V相の4個のティースT2,T5,T8,T11の内、1つ、2つ、または、3つに保持巻線を形成して実施してもよい。
○上記実施形態では、保持巻線VA1〜VA4をティースT2,T5,T8,T11の径方向内側の先端がN極になるようにしたが、S極になるように実施してもよい。この場合、保持巻線VA1〜VA4の巻き方を逆にしたり、保持巻線VA1〜VA4に流す向きを逆にしたりして実施することになる。そして、ロータ7に設けたN極の各疑似磁極22が、S極になった第2、第5、第8、第11ティースT2,T5,T8,T11とそれぞれ引き合う。
○上記実施形態では、SPM(Surface Permanent Magnet Motor)型ブラシレスモータに具体化したが、IPM(Interior Permanent Magnet Motor)型ブラシレスモータに応用してもよい。
○上記実施形態では、コンシクエントポール型のロータ7であったが、1つの界磁磁石と、それを挟持する2つのロータコアを有し、それらロータコアのロータ側爪状磁極をそれぞれ周方向に交互に配置してなる所謂ランデル型のロータを、本実施形態のステータ5の内側に配置したブラシレスモータに応用してもよい。
○上記実施形態では、インナーロータ型のブラシレスモータに具体化したが、ティースが径方向外側に延設されるアウターロータ型のブラシレスモータに具体化してもよい。
例えば、図9に示すように変更してもよい。この例では、ステータ51は、環状部52から径方向外側に延設されるティースT1〜T12を有するステータコア53と、各ティースT1〜T12に、図示しないインシュレータを介して集中巻にて巻回された駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4とを備えている。又、ロータ61は、略有底筒状に形成されてその底部中央が図示しない回転軸(中心軸)に固定されたロータヨーク62と、該ロータヨーク62の内周面に固定されて前記ステータ51(ティースT1〜T12)と径方向に対向する8個の永久磁石MGとを備えている。尚、この永久磁石MGは、周方向に隣り合う永久磁石MG同士がそれぞれ異なる(第1及び第2の)磁極となるように径方向に着磁されて設けられている。
そして、複数のティースT1〜T12のうち予め定めたティースに、ロータ61の停止を保持するための保持巻線VB1〜VB4が巻回されている。詳しくは、この例(図9参照)では、保持巻線VB1は、第1及び第2ティースT1,T2に跨って巻回されている。又、保持巻線VB2は、第4及び第5ティースT4,T5に跨って巻回されている。又、保持巻線VB3は、第7及び第8ティースT7,T8に跨って巻回されている。又、保持巻線VB4は、第10及び第11ティースT10,T11に跨って巻回されている。
そして、駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4及び保持巻線VB1〜VB4は、上記実施形態と同様にコントローラ31に接続され、各相の駆動巻線U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4への駆動電流の供給が遮断された時、保持巻線VB1〜VB4に直流電流が供給される。すると、保持巻線VB1〜VB4が巻回されたティースT1,T2,T4,T5,T7,T8,T10,T11の先端は、例えばN極となり、ロータ61の他方の磁極であるS極が引き合って、大きな保持力でロータ61が停止保持される。
又、この例では、特に、保持巻線VB1〜VB4は、複数のティースに跨って巻回されているため、上記実施形態のように1つのティースに巻回された構成に比べて、磁気飽和となることを抑えることができ、保持力を良好に得ることができる。
又、保持巻線VB1〜VB4は、径方向外側に延設されているティースの複数に跨って巻回されることで、巻回される対象が延設方向先端側(径方向外側)ほど周方向幅が広くなり、巻回時に保持巻線VB1〜VB4にかかったテンションの分力が延設方向基端側(径方向内側)にかかることになる。よって、保持巻線VB1〜VB4がティースT1,T2,T4,T5,T7,T8,T10,T11の延設方向先端部(径方向外側端部)から脱落してしまうことが抑制される。
又、上記別例(図9参照)は、図10に示すように、変更してもよい。即ち、この例(図10参照)では、第1、第2、第7、第8ティースT1,T2,T7,T8にU相用の駆動巻線U1,U2,U3,U4が巻回されている。又、第3、第4、第9、第10ティースT3,T4,T9,T10にV相用の駆動巻線V1,V2,V3,V4が巻回され、第5、第6、第11、第12ティースT5,T6,T11,T12にW相用の駆動巻線W1,W2,W3,W4が巻回されている。そして、ロータ61には10個の永久磁石MGが設けられている。
そして、保持巻線VC1は、U相用の第1及び第2ティースT1,T2に跨って巻回され、保持巻線VC2は、U相用の第7及び第8ティースT7,T8に跨って巻回されている。
このようにしても、大きな保持力でロータ61を停止保持することができるとともに、上記別例(図9参照)の効果と同様の効果を得ることができる。
○上記実施形態及び別例におけるティースT1〜T12は、延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成された形状に変更してもよい。
例えば、図11に示すように、上記実施形態のティースT2(T5,T8,T11)を延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成された形状としてもよい。このようにすると、保持巻線VA1(VA2〜VA4)がティース(T5,T8,T11)の延設方向先端部から脱落してしまうことが抑制される。又、特に、保持巻線が複数のティースに跨って巻回される構成において、ティースを延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成された形状に変更すると、保持巻線がティースの延設方向先端部から脱落してしまうことがより抑制される。
1…ブラシレスモータ、2…モータケース、3…リアハウジング、3a…軸受保持部、4…フロントプレート、4a…軸受保持部、5,51…ステータ、6…回転軸、7,61…ロータ、8…軸受、9…軸受、10…ステータコア、11…環状部、12…インシュレータ、13…第2インシュレータ、20…ロータコア、21…凹部、22…疑似磁極、25…被検出用リング磁石、30…パワースライドドア(PSD)装置(モータ駆動制御装置)、31…コントローラ、32…回転センサ、T…ティース、T1〜T12…第1〜第12ティース、U1〜U4,V1〜V4,W1〜W4…駆動巻線、VA1〜VA4,VB1〜VB4,VC1,VC2…保持巻線、Lu,Lv,Lw,LAv…渡り線、LSu,LSv,LSw,LAS…始端部、LEu,LEv,LEw,LAE…終端部、L,L2…導線、MG…永久磁石、OPS…開信号、CLS…閉信号。

Claims (10)

  1. 中心軸を回転中心として回転する第1の磁極と第2の磁極が周方向に交互に形成されたロータと、
    前記ロータに対向配置されるように径方向に延設されたティースを周方向に複数個設け、前記各ティースにインシュレータを介して巻回された駆動巻線を通電することにより回転磁界を発生させるステータと
    を備えたブラシレスモータであって、
    前記複数のティースのうち予め定めたティースには、前記駆動巻線とともに前記ロータの停止を保持するための保持巻線が巻回されるとともに、該保持巻線は、巻回されない1つ以上の前記ティースを挟んで周方向の複数箇所に巻回されており、
    前記ロータの第2の磁極は、周方向に均等な間隔で配置された永久磁石により形成され、
    前記保持巻線の巻回された前記ティースの数は、前記ロータの第2の磁極を形成する前記永久磁石の数と等しく、該保持巻線の巻回された前記ティースは、周方向に均等な間隔で配置されており、
    前記保持巻線の巻き数は、前記駆動巻線の巻き数よりも多く、
    前記ロータ停止時に前記保持巻線に直流電流を通電したとき、該保持巻線の巻回された前記ティースは前記ロータの第1の磁極と同じ極性の磁極となり、該保持巻線の巻回された前記ティースと、前記ロータの第2の磁極を形成する前記永久磁石とは、それぞれ正対することを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記駆動巻線は、U相、V相、及びW相の3相の駆動巻線からなり、それぞれ各相の駆動巻線は、前記ティースに巻回されてなり、
    前記保持巻線は、U相、V相、及びW相のいずれか1つの相の駆動巻線が巻回されている一部又は全てのティースに巻回されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記保持巻線は、前記インシュレータを介して前記ティースに巻回した駆動巻線の外周に巻回したことを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記駆動巻線及び前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されたものであり、
    前記保持巻線を形成する導線の線径は、前記駆動巻線を形成する導線の線径より小さいことを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記駆動巻線は、断面四角形の導線にて形成されたものであり、
    前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されたものであり、
    前記保持巻線の形成する導線の断面積は、前記駆動巻線を形成する導線の断面積より小さいことを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項のいずれか1つに記載のブラシレスモータにおいて、
    前記保持巻線は、前記ティースに巻回した駆動巻線の外周に装着した第2インシュレータを介して巻回したことを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記駆動巻線及び前記保持巻線は、断面円形の導線にて形成されるとともに、前記保持巻線を形成する導線の線径は、前記駆動巻線を形成する導線の線径より小さいものであり、
    前記駆動巻線及び前記保持巻線は、前記インシュレータを介して前記ティースにそれぞれ多層に巻回され、一層巻回される毎に前記駆動巻線と前記保持巻線を変更して前記ティースに巻回されることを特徴とするブラシレスモータ。
  8. 請求項1〜のいずれか1つのブラシレスモータにおいて、
    前記ティースは、延設方向先端側の周方向幅より延設方向基端側の周方向幅が狭く形成されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  9. 請求項1〜のいずれか1つに記載のブラシレスモータを駆動制御するモータ駆動制御装置であって、
    前記ブラシレスモータの前記駆動巻線に回転駆動のための駆動電流が遮断された時、前記保持巻線に直流電流を通電するコントローラを設けたことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  10. 請求項に記載のモータ駆動制御装置おいて、
    前記ブラシレスモータは、車両に装備されたスライドドアの開閉移動させるモータであることを特徴とするモータ駆動制御装置。
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