JPH10341590A - 保持ブレーキ機能を備えたブラシレスdcモータ装置 - Google Patents

保持ブレーキ機能を備えたブラシレスdcモータ装置

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JPH10341590A
JPH10341590A JP9150640A JP15064097A JPH10341590A JP H10341590 A JPH10341590 A JP H10341590A JP 9150640 A JP9150640 A JP 9150640A JP 15064097 A JP15064097 A JP 15064097A JP H10341590 A JPH10341590 A JP H10341590A
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motor
rotor
brake
coil
brushless
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JP9150640A
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Kazumori Otogao
司守 乙顔
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KOFU MEIDENSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡単・堅牢にすると共に、停止時にお
いてロータを確実に停止させるブレーキトルクを発生す
る。 【解決手段】 通常のアウタロータ形のブラシレスDC
モータ20は、その回転に応じて、インバータ部31か
ら3相のコイル25に供給する電流を切り換えることに
より、回転駆動する。回転速度検出器34によりモータ
停止を判断したら、リレーの接点rが投入され、V,W
相のコイル25には、直流励磁供給ラインLDCを介し
て、低電圧スイッチング電源回路32から、直流励磁電
流が流される。このため、直流励磁電流により生じた磁
気吸引力により、ロータ磁石が吸引され、ロータの回転
状態を保持するブレーキトルクが発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保持ブレーキ機能を
備えたブラシレスDCモータ装置に関し、構成が簡単・
堅牢で組立が容易になり、しかも、停止時においてロー
タを停止させて位置保持させるブレーキトルクを確実に
発生させることができるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】保持ブレーキ機能を備えた従来のブラシ
レスDCモータを、図7及び図8(図7のVIII−V
III断面)を基に説明する。このブラシレスDCモー
タは、アウタロータ型のブラシレスDCモータとVR形
(バリアブルリラクタンス形)ブレーキとを構造的に一
体としたものである。
【0003】即ち、図7及び図8に示すように、固定部
であるフランジ1には、軸受2を介して軸3が回転自在
に支持されている。フランジ1には、モータステータ鉄
心4が配置されており、このモータステータ鉄心4に
は、モータコイル5が巻装されている。
【0004】モータとブレーキに共用される共用ロータ
6は、前記軸3に固定されており、しかも、モータステ
ータ鉄心4の外周側に位置するように配置されている。
この共用ロータ6の内周面、即ち、モータステータ鉄心
4の外周面に対向する側の面には、複数個のモータロー
タ磁石7が周方向に並んで配置されている。もちろん、
モータロータ磁石7の隣接するもの同志の磁気極性(N
またはS)は、異ならせている。一方、共用ロータ6の
外周面には、複数のブレーキ用突起6aが周方向に亘り
間隔をあけて形成されている。
【0005】ブレーキステータ鉄心8はフランジ1に取
付けられており、しかも、共用ロータ6の外周側に位置
するように配置されている。このブレーキステータ鉄心
8には、ブレーキコイル9が巻装されている。そして、
ブレーキステータ鉄心8の内周面と、共用ロータ6に形
成したブレーキ用突起6aの外周面との間には、極く僅
かな(例えば0.1mm〜0.2mmの) エアギャップが形
成されるようにしている。
【0006】更に、モータステータ鉄心4には、モータ
ロータ磁石7の極性や位置を検出するためのホールセン
サ10が配置されている。また、カバー11により内部
部材を覆っている。
【0007】かかる構造のブラシレスDCモータでは、
ホールセンサ10により検出したモータロータ磁石7の
磁気極性と位置に応じて、モータコイル5の各相コイル
に流す電流を切り換えていくことにより、共用ロータ6
(及びモータロータ磁石7)が回転していく。
【0008】一方、共用ロータ6の外周面とブレーキス
テータ鉄心8の内周面の間のエアーギャップの磁気抵抗
は、共用ロータ6とブレーキステータ鉄心8との相対回
転位置によって変化してくる。つまり、図8に示すよう
にブレーキ用突起6aがブレーキステータ鉄心8と正対
したときが、前記磁気抵抗が最小である。そして、ブレ
ーキ用突起6aがブレーキステータ鉄心8と正対した位
置状態からずれていると前記磁気抵抗が大きくなる。
【0009】このため共用ロータ6が停止しているとき
にブレーキコイル9に通電をすると、共用ロータ6の外
周面とブレーキステータ鉄心8の内周面の間のエアーギ
ャップの磁気抵抗が最小となる位置状態において、即
ち、図8に示すようにブレーキ用突起6aがブレーキス
テータ鉄心8と正対した位置状態において、ブレーキコ
イル9により発生した磁気吸引力により共用ロータ6が
吸引される。結局、ブレーキ用突起6aがブレーキステ
ータ鉄心8と正対した位置状態において、共用ロータ6
を停止させて位置保持させる停止位置保持トルク(ブレ
ーキトルク)が発生して、共用ロータ6を確実に停止さ
せることができる。
【0010】かかる構造の保持ブレーキ機能を備えたブ
ラシレスDCモータでは、無通電時のコギングトルクは
少なく、ブレーキコイル9を励磁することによりブレー
キトルクを発生することができる。このため、このタイ
プのブラシレスDCモータは、種々の理由によりステッ
ピングモータを適用することができない用途において、
ステッピングモータの代わりに使用されることがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7および
図8に示す従来のブラシレスDCモータでは、次のよう
な問題があった。
【0012】(1)上記従来技術では、共用ロータ6に
より、モータ部とブレーキ部のモータを共用して構造的
に一体化されているが、磁気回路的には、モータ部とブ
レーキ部が全く別々の構成となっており、比較的複雑な
構造となっている。
【0013】(2)ブレーキ部のエアギャップ(ブレー
キステータ鉄心8とブレーキ用突起6aとの間のギャッ
プ)は、大きな保持トルクを得るためには少ない程よ
い。実用的にはこのエアギャップを0.1〜0.3mmと
することが多いため、高い加工精度及び組立精度を必要
とし、コスト高であると共に、外部からの振動や衝撃に
対して信頼性が劣る。
【0014】(3)モータコイル5とブレーキコイル9
という2種類の巻線構造を必要とし、巻線構造が複雑で
ある。
【0015】(4)鉄心として、モータ側のモータステ
ータ鉄心4とブレーキ側のブレーキステータ鉄心8とい
う2種類の鉄心構造を必要とし、構造が複雑になる。鉄
心は、プレス抜き打ち、積層など複数の手間のかかる工
程を経て製作されるため、鉄心が多いとそれだけ製作手
数がかかる。
【0016】本発明は、上記従来技術に鑑み、構成が簡
単で堅牢であり、しかも、製作が容易で確実な停止位置
保持トルク(ブレーキトルク)を発生することができ
る、保持ブレーキ機能を備えたブラシレスDCモータ装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、ステータ鉄心に3相のコイルが巻装されて
おりロータにロータ磁石が配置されているブラシレスD
Cモータと、前記ロータの回転速度を検出する回転速度
検出手段と、回転速度検出手段により検出した速度がゼ
ロないし、予め設定した規定速度以下である場合に、モ
ータ停止状態であると判別する停止状態判別手段と、停
止状態判別手段によりモータ停止状態であると判別され
たときに、前記3相のコイルのうち2相分のコイルに直
流励磁電流を流す直流電流供給手段と、を有することを
特徴とする。
【0018】また本発明の構成は、ステータ鉄心に3相
のコイルが巻装されておりロータにロータ磁石が配置さ
れているブラシレスDCモータと、前記ロータの回転速
度を検出する回転速度検出手段と、前記3相のコイルの
うちの2相分に沿って配置されたブレーキコイルと、回
転速度検出手段により検出した速度がゼロないし、予め
設定した規定速度以下である場合に、モータ停止状態で
あると判別する停止状態判別手段と、停止状態判別手段
によりモータ停止状態であると判別されたときに、前記
ブレーキコイルに直流励磁電流を流す直流電流供給手段
と、を有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
る、保持ブレーキ機能を備えたブラシレスDCモータ装
置を示す回路構成図、図2及び図3(図2のIII−I
II断面)はこの装置に用いるブラシレスDCモータを
示す。
【0021】先ずはじめに、図2,図3を参照して第1
の実施の形態で用いているブラシレスDCモータ20に
ついて説明する。このブラシレスDCモータ20は通常
のアウタロータ形の3相ブラシレスDCモータである。
つまり、固定部であるフランジ21には、軸受22を介
して軸23が回転自在に支持されている。フランジ21
には、ステータ鉄心24が配置されており、このステー
タ鉄心24には、3相のコイル25が巻装されている。
【0022】ロータ(ロータ鉄部)26は、前記軸23
に固定されており、しかも、ステータ鉄心24の外周側
に位置するように配置されている。このロータ26の内
周面、即ち、ステータ鉄心24の外周面に対向する側の
面には、複数個のロータ磁石27が周方向に並んで配置
されている。もちろん、ロータ磁石27の隣接するもの
同志の磁気極性(NまたはS)は、異ならせている。
【0023】更に、ステータ鉄心24には、ロータ磁石
27の極性や位置ひいてはロータ26の回転速度を検出
するためのホールセンサ28が配置されている。また、
カバー29により内部部材を覆っている。
【0024】かかる構造のブラシレスDCモータ20で
は、ホールセンサ28により検出した、ロータ磁石27
の磁気極性と位置とロータ26の回転速度に応じて、コ
イル25の各相(U,V,Wの各相)コイルに流す電流
(後述するようにインバータから供給する電流)を切り
換えていくことにより、ロータ26(及びロータ磁石2
7)が回転していく。
【0025】次に、図1を参照して、第1の実施の形態
の全体の構成及び動作を説明する。同図に示すように、
インバータ部31は、直流供給ラインP,Nから直流電
流が供給され、インバータ動作(スイッチング動作)を
することにより、交流電流(流れ方向の異なる電流)を
発生して、ブラシレスDCモータ20の各相(U,V,
W相)のコイル25に交流電流を供給している。
【0026】複数個のホールセンサ28は、ロータ磁石
27を検出する毎に検出信号を出力する。図示しない磁
石位置検出機構は、各ホールセンサ28の検出信号を基
に、各ロータ磁石27の磁気極性と位置と、ロータ26
の回転速度を検出する。このようにして検出した、各ロ
ータ磁石27の磁気極性と位置と、ロータ26の回転速
度に応じて、インバータ31から、ブラシレスDCモー
タ20の各相(U,V,W相)のコイル25に供給する
電流方向を切り換えることにより、ロータ26(及びロ
ータ磁石27)が回転していく。かかる回転動作制御
は、従来から汎用されているブラシレスDCモータ駆動
技術により行う。
【0027】低電圧スイッチング電源回路32は、直流
供給ラインP,Nから直流電源が供給されており、ま
た、2本の直流励磁供給ラインLDCを介して、コイル2
5のうちV相とW相の2つの相のコイル25に対して直
流電流(直流励磁電流)を供給できるようになってい
る。この低電圧スイッチング電源回路32の出力電圧
(V相,W相コイルの励磁電圧)は、V相とW相のコイ
ル25の抵抗値(2相分のコイル抵抗値)に、励磁電流
値を乗算した程度の値の、低電圧で十分である。
【0028】2本の各直流励磁供給ラインLDCには、そ
れぞれ、電磁リレー(常開接点形の電磁リレー)の接点
rが介装されていると共に、2本の直流励磁供給ライン
DCの間にはサージアブソーバ33が介装されている。
【0029】回転速度検出器34は、各ホールセンサ2
8から出力される検出信号(各ロータ磁石27を検出し
たことを示す検出信号)を基に、ロータ26(及びロー
タ磁石27)の回転速度を検出して、回転速度検出信号
1 を出力する。一方、規定速度設定器35は、規定速
度(停止に近い予め設定した低速度)を示す規定速度信
号V2 を出力する。回転低下判別器36は、回転速度検
出信号V1 と、規定速度信号V2 とを比較しており、回
転速度検出信号V1 が規定速度信号V2 よりも小さくな
ったら、ロータ26の回転数が、規定速度以下に低下し
たと判定する。
【0030】アンドゲート37は、回転低下判別器36
により、ロータ26の回転数が規定速度以下に低下した
と判定され、かつ、ブレーキ励磁指令Bが入力される
(操作者により入力される)ことを条件に、トランジス
タ38を励磁(ベースをハイレベルにする)してトラン
ジスタ38を導通状態にする。トランジスタ38が導通
状態になると、電磁リレーのコイルRが励磁され、接点
rが投入される。
【0031】第1の実施の形態では、ロータ26の回転
数が規定速度以下に低下し、かつブレーキ励磁指令Bが
入力されると、接点rが投入される。このため、直流励
磁供給ラインLDCを介して、低電圧スイッチング電源回
路32から、V相のコイル25とW相のコイル25に直
流励磁電流が流れる。規定回転数以下の回転速度または
回転停止しているロータ26のロータ磁石27は、V,
W相のコイル25に直流励磁電流が流れることにより生
じた電磁吸引力により吸引される。このとき、V,W相
のコイル25に直流励磁電流が流れることにより生じた
磁気特性と、ロータ磁石27の磁気特性が逆極性となっ
た位置にて、電磁吸引による回転停止が行われ、停止位
置保持トルク(ブレーキトルク)が発生して、ロータ2
6を確実に停止させることができる。
【0032】一方、ブレーキ励磁指令Bが入力されなく
なると、トランジスタ38が遮断状態となって電磁リレ
ーのコイルRが消磁され接点rが開放される。このた
め、前記停止位置保持トルク(ブレーキトルク)がなく
なり、ロータ26は回転をすることができる。接点rが
開放されたときに生じるサージ電圧は、サージアブソー
バ33により吸収される。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態にかか
る、保持ブレーキ機能を備えたブラシレスDCモータ装
置について、図4,図5,図6を参照しつつ説明する。
【0034】第2の実施の形態では、ブラシレスDCモ
ータ20−1のステータ鉄心24に、通常の3相のコイ
ル25(U,V,W)の他に、V相のコイル25(V)
に沿ってブレーキコイル40(V)が配置されており、
W相のコイル25(W)に沿ってブレーキコイル40
(W)が配置されている。ブレーキコイル40(V),
40(W)は直列接続されており、直流励磁供給ライン
DCを介して、直流供給ラインP,Nから直流電流が供
給されるようになっている。
【0035】ここで、通常の3相のコイル25と、ブレ
ーキコイル40の巻線配置状態の具体例を2つ示してお
く。図5の例では、ステータ鉄心24に通常の3相のコ
イル25を巻装するとともに、2つの相(V相とW相)
のコイル溝には、粘着絶縁テープ41を介在させて、ブ
レーキコイル40を巻装している。2つの相(V相とW
相)では、粘着絶縁テープ41により、コイル25とブ
レーキコイル40との間の絶縁を確保している。
【0036】図6の例では、絶縁成形物(インシュレー
ター)42によりコイルスペース(コイル溝)を2分化
させておき、各コイル溝には通常の3相のコイル25を
巻装するとともに、2つの相(V相とW相)のコイル溝
では、絶縁成形物(インシュレーター)42により2分
化された一方のコイルスペースにブレーキコイル40を
巻装している。
【0037】前述したブラシレスDCモータ20−1の
うち、他の部分の構成は、図2,図3に示す通常のアウ
タロータ形の3相ブラシレスDCモータと同様な構成と
なっている。また、図4に示す構成のうち、図1と同一
符号を付した部材は、図1の部材と同一の機能を果た
す。
【0038】第2の実施の形態では、ロータ26の回転
数が規定速度以下に低下し、かつブレーキ励磁指令Bが
入力されると、接点rが投入される。このため、直流励
磁供給ラインLDCを介して、直流供給ラインP,Nか
ら、V相とW相のブレーキコイル40に直流励磁電流が
流れる。規定回転数以下の回転速度または回転停止して
いるロータ26のロータ磁石27は、V,W相のブレー
キコイル40に直流励磁電流が流れることにより生じた
電磁吸引力により吸引される。このとき、V,W相のブ
レーキコイル40に直流励磁電流が流れることにより生
じた磁気特性と、ロータ磁石27の磁気特性が逆極性と
なった位置にて、電磁吸引による回転停止が行われ、停
止位置保持トルク(ブレーキトルク)が発生して、ロー
タ26を確実に停止させることができる。
【0039】一方、ブレーキ励磁指令Bが入力されなく
なると、トランジスタ38が遮断状態となって電磁リレ
ーのコイルRが消磁され接点rが開放される。このた
め、前記停止位置保持トルク(ブレーキトルク)がなく
なり、ロータ26は回転をすることができる。接点rが
開放されたときに生じるサージ電圧は、サージアブソー
バ33により吸収される。
【0040】第2の実施の形態では、直流供給ライン
P,Nの電圧に適応できるような耐圧のブレーキコイル
40を、ブラシレスDCモータ20−1のステータ鉄心
24に巻装するようにしたので、図1の第1の実施の形
態で用いていた低電圧スイッチング電源回路32は不要
になり、その分だけ回路構成が簡略化できる。
【0041】また、第2の実施の形態では、モータ回転
中においてブレーキコイル40に、高圧誘起起電力が発
生するため、サージアブソーバ33や電磁リレー(の接
点r)は、高耐圧のものを採用している。更に、第2の
実施の形態では、ブレーキコイル40を配置するための
スペースが必要であるため、やや大きめの体格のモータ
に適用して好適である。
【0042】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように、本発明によれば、モータ部とブレーキ部の磁路
を全て共用化したため、部品点数が減少し、構造を簡単
化することができる。したがって、小型化、軽量化、コ
ストダウンを実現することができる。
【0043】しかも、ロータ停止時に、3相のコイルの
うちの2相分のコイルや、3相のコイルとは別に設置し
たブレーキコイルに直流励磁電流を流すようにしたの
で、この直流励磁電流を流すことにより発生した磁気吸
引力により、ロータに設置したロータ磁石を吸引するこ
とができ、ロータを確実に停止させて位置保持すること
ができる。
【0044】また、本発明におけるロータ磁石とステー
タ鉄心との間のエアギャップは、従来技術における共用
ロータとブレーキステータ鉄心との間のエアギャップに
比べて大きくすることができるので、外部からの振動や
衝撃に対して信頼性が向上して堅牢になり、また、高い
精度の加工や組立が不要となり、その分だけコストが安
くなる。
【0045】本発明のブラシレスDCモータの鉄心は、
ステータ鉄心のみとなり、鉄心は1種類のプレス打ち抜
き型により得た鉄心を積層するだけで、容易に製作する
ことができ、製作に要する設備費、型費を安くでき、工
数的にもコストダウンを図ることができる。
【0046】また、直流励磁電流を、ブラシレスDCモ
ータの3相のコイルのうちの2相分のコイルに流した
り、3相のコイルのうちの2相分のコイルに沿って配置
したブレーキコイルに流すようにしたので、従来技術に
比べて、巻線構造が簡単になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる保持ブレー
キ機能を備えたブラシレスDCモータ装置を示す回路構
成図。
【図2】第1の実施の形態に用いるブラシレスDCモー
タを示す構成図。
【図3】図2のIII−III断面を示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる保持ブレー
キ機能を備えたブラシレスDCモータ装置を示す回路構
成図。
【図5】第2の実施の形態に用いるブレーキコイルの巻
線配置状態の第1の具体例を示す構成図。
【図6】第2の実施の形態に用いるブレーキコイルの巻
線配置状態の第2の具体例を示す構成図。
【図7】保持ブレーキ機能を備えた従来のブラシレスD
Cモータを示す構成図。
【図8】図7のVIII−VIII断面を示す断面図。
【符号の説明】
1 フランジ 2 軸受 3 軸 4 モータステータ鉄心 5 モータコイル 6 共用ロータ 6a ブレーキ突起 7 モータロータ鉄心 8 ブレーキステータ鉄心 9 ブレーキコイル 10 ホールセンサ 11 カバー 20,20−1 ブラシレスDCモータ 21 フランジ 22 軸受 23 軸 24 ステータ鉄心 25 コイル 26 ロータ 27 ロータ磁石 28 ホールセンサ 29 カバー 31 インバータ部 32 低電圧スイッチング電源回路 33 サージアブソーバ 34 回転速度検出器 35 規定速度設定器 36 回転低下判別器 37 アンドゲート 38 トランジスタ 40 ブレーキコイル 41 粘着絶縁テープ 42 絶縁成形物(インシュレータ) R 電磁リレーのコイル r 電磁リレーの接点 LDC 直流励磁供給ライン P,N 直流供給ライン B ブレーキ励磁指令 V1 回転速度検出信号 V2 規定速度信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ鉄心に3相のコイルが巻装され
    ておりロータにロータ磁石が配置されているブラシレス
    DCモータと、 前記ロータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、 回転速度検出手段により検出した速度がゼロないし、予
    め設定した規定速度以下である場合に、モータ停止状態
    であると判別する停止状態判別手段と、 停止状態判別手段によりモータ停止状態であると判別さ
    れたときに、前記3相のコイルのうち2相分のコイルに
    直流励磁電流を流す直流電流供給手段と、 を有することを特徴とする保持ブレーキ機能を備えたブ
    ラシレスDCモータ装置。
  2. 【請求項2】 ステータ鉄心に3相のコイルが巻装され
    ておりロータにロータ磁石が配置されているブラシレス
    DCモータと、 前記ロータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、 前記3相のコイルのうちの2相分に沿って配置されたブ
    レーキコイルと、 回転速度検出手段により検出した速度がゼロないし、予
    め設定した規定速度以下である場合に、モータ停止状態
    であると判別する停止状態判別手段と、 停止状態判別手段によりモータ停止状態であると判別さ
    れたときに、前記ブレーキコイルに直流励磁電流を流す
    直流電流供給手段と、 を有することを特徴とする保持ブレーキ機能を備えたブ
    ラシレスDCモータ装置。
JP9150640A 1997-06-09 1997-06-09 保持ブレーキ機能を備えたブラシレスdcモータ装置 Pending JPH10341590A (ja)

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Cited By (7)

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