JP2008187802A - 回転電機の回転子及び回転電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転子14は、ロータコア15とロータ軸16とを備えており、ロータコア15の外周面がティース12と所定の間隔を置いた状態で、ハウジングの軸受けにロータ軸16を介して回転可能に支持されている。回転子14は、回転子14の中心軸側に向かって凸となるように、各極に永久磁石18が埋め込まれている。各永久磁石18は、全体が平行着磁となるように構成されている。平行着磁とは、各層の中心と回転子14の中心とを通る直線に対して永久磁石18の着磁方向(磁化配向)が平行であることを意味する。
【選択図】図1
Description
電動機が負荷状態で駆動される場合は、固定子11のコイル13に通電されて回転子14に回転磁界が作用する。そして、d軸磁束の流れは、回転子14に2層に設けられた永久磁石18の端部と交差する状態になる。この状態における磁束の流れと永久磁石18の磁化方向との関係を、永久磁石18がラジアル着磁された従来技術に相当する比較例の回転子14と、永久磁石18が平行着磁された本発明の回転子14とで比較すると、図2(a),(b)に示す状態となる。ラジアル着磁とは、着磁方向(磁化方向)が断面円弧状の永久磁石18の仮想円の半径方向となる着磁状態を意味する。
(1)回転子14は、回転子14の中心軸側に向かって凸となるように各極に永久磁石18が埋め込まれるとともに、各永久磁石18両端部が平行着磁となるように構成されている。そのため、永久磁石18の端部が回転子14の表面(外周面)近くに位置する状態に永久磁石18を配置しても、永久磁石18の端部が減磁し難くなる。したがって、永久磁石18を回転子14の表面近くまで配置して回転子14に埋め込む永久磁石18の総量を多くすることができ、電動機のトルクを向上させることができる。また、ラジアル着磁に比べて、永久磁石18の磁束が集中することが抑制され、磁束が有効に利用できる。
(5)永久磁石18としてフェライト磁石が使用されている。フェライト磁石は希土類永久磁石に比較して発生する磁束量が少なく(約1/3)、高速回転時の弱め界磁が不要になり、モータ効率が向上する。また、フェライト磁石は希土類永久磁石に比較して安価であるため、回転子14の製造コストを低減できる。
○ 回転子14の極数は8極に限らず、4極以上の偶数極であればよく、回転子14の大きさにより適宜設定される。6極以上であれば、d軸磁束の流れFと永久磁石端部の磁化配向方向が直交する状態により近くなるので、より減磁し難くなる。
○ 一端部を平行着磁する代わりに、磁化配向方向がd軸磁束の流れ方向となす角が90°以上180°未満になるように着磁してもよい。この場合もラジアル着磁に比べて減磁が抑制される。また、90°以上135°未満になるように着磁することが好ましい。この場合、磁化配向方向のうちでd軸磁束の流れFと反対方向成分は、d軸磁束の流れFと直交方向成分より小さくなり、より減磁に対して有利である。
○ 各極の永久磁石18を3層以上設ける場合、外側から3層目より内側に配置される永久磁石18は、配置位置によっては平行着磁でなくても反磁界の方向が永久磁石18の磁化配向方向と一致しなくなる場合がある。そのような場合は平行着磁しなくてもよい。即ち、永久磁石18は、永久磁石18の回転子14の外周側の部分が、平行着磁となるように構成されていればよい。
○ 永久磁石18は、フェライト磁石に限らず、希土類永久磁石やボンド磁石を使用してもよい。希土類永久磁石を使用する場合は、フェライト磁石を使用する場合より永久磁石18を薄くしても同程度のトルクが得られる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1に記載の発明において、前記永久磁石は3個に分割されるとともに、中央に配置された永久磁石は断面円弧状に形成されるとともにラジアル着磁され、外側に配置された永久磁石は平板状に形成されるとともに平行着磁されている。
Claims (10)
- 回転子の中心軸側に向かって凸となるように各極に永久磁石が埋め込まれた回転電機の回転子であって、
前記回転子には各極に複数層ずつフラックスバリアが設けられ、
前記永久磁石は各極毎に前記フラックスバリアのうち少なくとも1層に埋め込まれ、
各極において前記永久磁石が埋め込まれた層のうち少なくとも1層の少なくとも一端部
が平行着磁となるように構成されていることを特徴とする回転電機の回転子。 - 回転子の中心軸側に向かって凸となるように各極に永久磁石が埋め込まれた回転電機の回転子であって、
前記回転子には各極に複数層ずつフラックスバリアが設けられ、
前記永久磁石は各極毎に前記フラックスバリアのうち少なくとも1層に埋め込まれ、
各極において前記永久磁石が埋め込まれた層のうち少なくとも1層の回転子外周側の部分が平行着磁となるように構成されていることを特徴とする回転電機の回転子。 - 前記永久磁石は、全体が平行着磁となるように構成されている請求項1に記載の回転電機の回転子。
- 前記永久磁石は、各層が複数に分割された平板状の永久磁石で構成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
- 前記永久磁石は、各層が3個以上に分割されるとともに、両側に配置された永久磁石のうち少なくとも一方が平行着磁となるように構成されている請求項4に記載の回転電機の回転子。
- 回転子の中心軸側に向かって凸となるように各極に永久磁石が埋め込まれた回転電機の回転子であって、
前記回転子には各極に複数層ずつフラックスバリアが設けられ、
前記永久磁石は各極毎に前記フラックスバリアのうち少なくとも1層に埋め込まれ、
各極において前記永久磁石が埋め込まれた層のうち少なくとも1層の少なくとも一端部の磁化配向方向は、固定子からのd軸磁束の流れ方向となす角が90°以上180°未満になるように構成されていることを特徴とする回転電機の回転子。 - 前記磁化配向方向は、固定子からのd軸磁束の流れ方向となす角が90°以上135°未満になるように構成されている請求項6に記載の回転電機の回転子。
- 前記フラックスバリアの全てに前記永久磁石が埋め込まれている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
- 前記回転子は6極以上である、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
- 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の回転子を備えた回転電機。
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JP2007017988A JP2008187802A (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | 回転電機の回転子及び回転電機 |
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