JP5453659B2 - 非常用マンホールトイレ - Google Patents
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Description
以下の(1)、(2)及び(4)項は、請求項1から3に対応する本発明の態様を示す。
本項によれば、円筒状筒体の高さを自在に変えることができる。また、本項によれば、円筒状筒体を水平分割し小分けした複数個の円筒状小筒体で構成することができるため、製造時、運搬時等のハンドリングを容易にすることができる。さらに、円筒状筒体の水平分割した円筒状小筒体が破損又は激しく汚れたとき等には、その部分のみを交換することができる。
(4)項の非常用マンホールトイレは、排気筒を備えているため、該排気筒を、マンホール内から地上の大気に通じるように配管することで、マンホール内の臭気を大気に放出でき、非常用マンホールトイレの内部空間のみに臭気が充満することがないようにすることができる。さらに、排気筒の、大気側開放端の近くの外周面に螺刻部を設け、この螺刻部に螺合できる螺刻部を内周面に備えたキャップ部材を準備し、非常用マンホールトイレの不使用時には、排気筒からキャップ部材を取り外して清掃することができ、また、非常用マンホールトイレの使用時には、排気筒の開放端にこのキャップ部材を螺合、螺着して密閉するようにすることができる。
かかるキャップ部材付きの排気筒は、非常事態が解除されたトイレ不使用時に、便器やテントシート等の地上構造体を撤去した後にも、キャップ部材を含む部分を地面から突出させておくことで非常用マンホールトイレの目印にもなる。
本項で、「非常用マンホールトイレの不使用時」とは、例えば天災が起こる前や天災発生後にライフラインが復旧し正常に各家庭若しくは公営のトイレが使用できるようになった場合を指す。係る場合にはもはやドーム型テントや非常用洋式便器等は不要であり、これらの設備を撤去し、マンホールの開口部をFRP製マンホール蓋で閉鎖して、地上面と同一平面を形成する。このようにすることで、非常用マンホールトイレ設置場所であったところに、例えばプランターを配置し花壇としてその場所を有効利用することができる。
この際、(1)項のソーラ誘導灯や(3)項の排気筒を設けることにより、ソーラ誘導等や排気筒のキャップ部材が地上に飛び出ているため、非常時に他の花壇とは異なることがすぐに識別でき、そこが非常用マンホールトイレの設置箇所であることがすぐ分かるようにする衆知させることができる。設置作業者も、非常用マンホールトイレの上に配置されていたプランターを撤去し、(1)〜(4)項の非常用マンホールトイレを速やかに設置することができる。
以下、設定完了までの非常用マンホールトイレ1の好適実施形態を、図1、2を参照し、地面GLを境にして存在する地下構造体1Uと地上構造体1Aを分けて説明する。
図1は、地下構造体1Uと地上構造体1Aとからなる非常用マンホールトイレ1の垂直断面を概略的に示す。
図1から分かるように、地下構造体1Uは、地面GLの下に埋設されるマンホール10の構造体であり、コンクリート製の円筒状筒体10Cと、コンクリート製の角蓋(矩形状蓋板)11と、FRP製のマンホール蓋12(図2(b)参照)と、コンクリート製の底板13を備えている。かかる地下構造体1Uは、図4を参照して後述するが例えば公園の柵や塀の近辺のような、交通の妨げとならない所に予め埋設しておく。
なお、後述するが、マンホール蓋12は円形基板18付き洋式簡易便器17(図2(b))と二者択一的に使用される。
また、円筒状筒体10Cは、設置場所に応じて、複数個の円筒状小筒体を積み重ねて構成される。例えば、図1に示されるように、参照符号10C1及び10C2に示す水平線で切り取られる対向面を境目にして3分割することができる。この際、円筒状筒体10Cは、参照符号10C1及び10C2に示す箇所の対向面が、一方の対向面にその周縁に沿って環状溝が形成されており、かつ、他方の対向面にその周縁に沿って上記環状溝と嵌め込み可能な環状突条が形成される。そして、非常用マンホールトイレ1の設置時に、円筒状筒体10Cを構成する複数個の円筒状小筒体を積み重ねて、各円筒状小筒体の各環状溝と各環状突状とを嵌め込んで円筒状筒体10Cの側壁を作製することができる。
このとき、環状溝16´に環状突条15−1が嵌合し、かつ、環状突条16が環状溝13−1に嵌合するように形成されており、これにより、円筒状筒体10C、角蓋11、底板13が位置決めされる。
なお、図1から分かるように、底板13に、環状溝13−1より径が小さい環状溝13−2が、また角蓋11に、環状突条15−1より径が小さい環状突条15−2が形成されている。このように同心状に複数の環状溝及び環状突条を角蓋11、底板13に形成し、かつ、円筒状筒体10C側にも対応した径の環状突条及び環状溝(不図示)を形成しておくことにより、要望に応じてマンホール径を切り替えることができる。
角蓋11は、四隅が面取りされている一定厚のコンクリート製の水平断面が略正方形の板状部材であり、その中央部には、洋式簡易便器17の下に固着されている円形基板18のものと略同一の外形面を備え、かつFRP製マンホール蓋12で閉鎖できる開口19が形成されている。より詳細には、角蓋11は、開口19を取り囲む周囲部11Eの垂直断面は略L字状に形成されている。この略L字状の周囲部11Eの内周部11E1は、外径が略同一寸法であるマンホール蓋12又は円形基板18を、それぞれ、トイレの不使用時又は使用時に、交換、嵌合可能であり、かつ、マンホール蓋12又は円形基板18の落下防止のために環状段部20が形成されている。そして、洋式簡易便器17の底部には、角蓋11の段部20にスナップ嵌めして閉鎖できる断面T字状の突起部18Pが垂直かつ環状に形成されている。
また、手摺22L、22Rが角蓋11に固定されることになる両下端には、図2(c)に示されるように、所定のボルト(不図示)が貫通できる貫通孔22H付きの矩形板状の取付けプレート22L´、22R´の手摺22L、22Rの長尺方向に対して直角方向になるように溶接されている。また、図2(b)に示されるように、角蓋11には、取付けプレート22L´、22R´を角蓋11に設置する箇所に対応させて貫通孔22Hと対応する箇所に螺刻穴40〜43、40´〜43´が形成されている。
そして、取付けプレート22L´、22R´を角蓋11上で位置合わせし、螺刻穴40〜43、40´〜43´にボルトを貫通し、螺刻穴40〜43、40´〜43´にボルトを螺合して、手摺22L、22Rを角蓋11に取り付けることができる。
これらのフックF1〜F4は、角蓋11の端部周辺部の好適箇所に凹部h1〜h4を設け、さらにフックF1〜F4の頂部が地面GLから突出しないように凹部h1〜h4に埋設させて設けられている。
また、角蓋11には、非常用マンホールトイレ1の設置位置を容易に認識できる位置に、ソーラー誘導灯30用の誘導灯支持部31の取付部32が設けられている。
当該トイレ使用開始前に、マンホール蓋12を角蓋11の開口19から取り外し、この開口19に円形基板18付きの洋式簡易便器17を設置する(図2(a)参照)。このとき、角蓋11の開口19(図1参照)の中心と、洋式簡易便器17の開口17H(図1参照)の中心とが略同一線上にあるように、かつ、2本の手摺22L、22Rのほぼ中間に、マンホール蓋12と略同一径の開口17Hが中央にある円形基板18を備えた洋式簡易便器17を設置する。洋式簡易便器17は、好適には軽量かつ比較的頑強な樹脂製の市販の洋式簡易便器等を用いればよい。もちろん、当業者によって適宜変更が可能であり、洋式の代わりに和式のものを使用してもよい。
図3を参照して、ドーム型テント23は、市販のキャンプ用のドーム型テントを縦長にした構造のテントであり、可撓性であり曲げても元に形状が戻る四本のテント用ポール23´とテントシート23´´とからなる。4本のテント用ポール23´のそれぞれは、テントシート23´´の内面の四箇所に略逆放物線状かつ袋状に形成されているパイプ部(不図示)に通され、略逆放物線状に曲げられて、ドーム型テント23の4つの略逆放物線状の四方面に存在する壁部分(図3で参照符号23´´が指す部分)を形成する。
図3は、上記の方法で組み立てられた非常用マンホールトイレ1の実施例を示す立体斜視図である。図3を参照しながら、仮設が完了した状態の非常用マンホールトイレ1について説明する。既述の説明と重複する内容は適宜省略する。
地面から排気筒10Pの一部とキャップ部材10P3が突出しており、また、角蓋11の左端上面部のやや前方寄りに設けた誘導灯支持部31上にソーラー誘導灯30が設置されている。
係る非常用マンホールトイレ1は、下部構造体1Uがコンクリート製のため、非常時において天災が連続的、断続的に起こる場合にも容易には破損しない。
非常事態が長期化するときは、洋式簡易便器17の開口17Hからバキュームカーのホースを投入して衛生上または快適使用の観点からある程度定期的に内部の物を排出することが望ましい。
ただし、平常時に戻っても、非常用マンホールトイレ1の位置を衆知させておくことは必要である。
そこで、図4に示すように、ソーラ誘導灯30及び誘導支持部31、並びに、排気筒10Pの一部及びキャップ部10P3は地上面から突出させた状態にしておく。
そして、図2(b)に示されるように角蓋11にFRP製マンホール蓋12を嵌め込んでおき、誤って人間、動物、物等が落下しないようにしておく。
この態様によれば、この非常マンホールトイレ1の撤去後の設置場所を有効利用することができ、かつ、FRP製マンホール蓋12や角蓋11の部分を覆い隠すことができ、特に設置場所が公園のときは、平常時の、公園の美化に寄与しうる。
また、ソーラー誘導灯30は、例えば、非常用マンホールトイレ1の頂部にも設置してよく、1つではなく例えばソーラー誘導灯30を4つ準備し四隅に設けるようにしてもよい。このようにすれば多方面から非常用マンホールトイレ1を認識できるようになる。
また、テントシート23´´の生地は、汎用キャンプ用テントの生地を用いればよいが、例えば、テフロン(登録商標)やシンサレート(登録商標)のような撥水性と通気性を兼ね備えた丈夫な生地を用いることができる。
Claims (3)
- マンホールの開口部を閉鎖するFRP製マンホール蓋と同形状の基板上に配置された便器を利用する非常用マンホールトイレであって、
前記マンホールは、底板と、該底板の上面に設置される円筒状筒体と、該円筒状筒体の上端を閉鎖する矩形状蓋板と、から構成され、
前記矩形状蓋板は、前記FRP製マンホール蓋で閉鎖される円形開口部を備え、また、該円形開口部の周囲に、テント掛止用の掛止部と、手摺支持部と、誘導灯支持部と、を備えることを特徴とする非常用マンホールトイレ。 - 前記円筒状筒体は、上端部周縁に沿って形成された環状溝と下端部周縁に沿って形成された環状突条を備えており、
前記底板は、前記環状突条を嵌め込む同心状の複数の環状溝を備え、かつ、
前記矩形状蓋板は、前記円筒状筒体の環状溝に嵌め込む同心状の複数の環状突条を備えていることを特徴とする請求項1に記載の非常用マンホールトイレ。 - 前記円筒状筒体は、排気筒を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の非常用マンホールトイレ。
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