JP3937093B2 - 避難施設 - Google Patents

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本発明は、避難施設(災害用、避難用、防犯用、収納庫等のシェルター)に関する。
従来の避難施設は、建物の中に設けるシェルターと、この建物とは個別に設けるシェルターに大別される。この中で本発明は、後者の類に属する。そして、これらの後者に属する先行文献を列挙すると次のような発明が挙げられる。文献(1)として、特開2003−20663の「緊急避難用シェルター」、また文献(2)として実用新案登録第3018402号の「防災シェルター」が挙げられる。以下、その概要を説明する。
この文献(1)は、災害緊急時の避難場所を低コストで確保し、この避難場所に災害弱者である高齢者、子供・幼児、又は妊婦・身体障害者、病人・怪我人等(健常者以外の人を云う)、或いは避難場所が遠い地域の人達等が、短時間のうちに、かつ安全に避難できることを意図する。そして、この発明は、アースアンカーを備えた地下室(容器)の出入り口を密閉式の扉(蓋)で開閉し、この地下室に人の生活できる空気の取入れ口を設けるとともに、土圧・水圧等にも耐えられて割れ難い材質(ドラム缶)で作製した緊急避難用シェルターである。
また文献(2)は、地震や火災等の災害時に一般家庭用の一時的な避難場所として数日間利用するために、既設の建物に付属させた防災避難場所であって、外部からの異物による衝撃、地震による倒壊、又は火災による延焼等から保護することを意図する。そして、この考案は、鋼管、鋼板を円筒状に成形した内外筒及び端板とでなる断熱材を内装した二重構造のシェルター本体と、このシェルター本体の外周面側に冷却水を循環させるパイプを配設し、またこのシェルター本体、端板の外周面を耐火ボードで保護するとともに、外装に耐熱性塗装を施し、当該シェルター本体に生活必需用の設備と、発煙筒、照明弾等の付帯品、又は自家発電機等を設備した避難設備を備えた防災シェルターである。
特開2003−20663 実用新案登録第3018402号
前記文献(1)は、地中に埋設する構造であり、この構造では、地上に構築するには問題があり、また土石流に対する対策が十分でなく、利用範囲が限定されるものと考えられる。またこの文献(1)では、外壁の強度を確保する構造が開示されていないことから、例えば、土圧抵抗、土石流等の外圧に対する問題点が解消されていない。従って、この問題点の解消が要望される処である。
次に文献(2)は、鋼板を採用したシェルターであって、地上に横設する構造であり、この構造では、多数個のシェルターを連設して構築するには場所の確保等の問題があり、利用範囲が限定されるものと考えられる。また文献(2)は、このシェルターの内外壁を鋼板で構成する。しかし、この鋼板では、十分な強度を確保できる構造とは考えられず、例えば、土圧抵抗、土石流等の外圧に対する問題点が解消されていない。従って、この問題点の解消が要望される処である。
請求項1の発明は、略全ての災害(地震、津波、火災、台風、竜巻、地滑り、雪崩、土石流等、又はその他貴重品の倉庫・書庫・収容室、さらには演奏空間等)に有効に対応できる避難施設を提供すること、略数人が生活可能な領域を確保して、災害から保護すること等を意図する。また積重ねることにより、大小の避難施設を確保できる構成として、利用範囲の拡充と、できる限り多数の人が避難できる空間を確保すること、各部屋の利便性、生活環境の確保や快適な居住空間を確保すること、また再度の避難と、外気・光の取り入れ、及び/又は換気の確保、また避難施設の防護機能の強化と、より安全性を高めること等を意図する。
請求項1は、地中から地上まで延設される環状の基礎部分内に略円筒形の避難用の部屋を設けるとともに多数個積重ねて、上段の部屋の上方に雨水の貯め部と天窓を設けた天井部を設け、また、段積みした各部屋間を移動できる通路用の出入り口と、配管・電線・配水管等の穴を個別に開設して長手方向に連通させるとともに扉を基礎部分より高い部屋に設けた避難所を形成し、この避難所の少なくとも一方側に、収斂部が外側に位置する略三角形状をした土石流、流木、石、その他の崩壊物等の衝突を回避する分岐帯域を付設したことを特徴とする避難施設である。
請求項2の発明は、再度の避難の確保等を意図する
請求項2は、請求項1の避難施設の天窓に、避難用の梯子を設けることを特徴とする避難施設である。
請求項1の発明は、地中から地上まで延設される環状の基礎部分内に略円筒形の避難用の部屋を設けるとともに多数個積重ねて、上段の部屋の上方に雨水の貯め部と天窓を設け た天井部を設け、また、段積みした各部屋間を移動できる通路用の出入り口と、配管・電線・配水管等の穴を個別に開設して長手方向に連通させるとともに扉を基礎部分より高い部屋に設けた避難所を形成し、この避難所の少なくとも一方側に、収斂部が外側に位置する略三角形状をした土石流、流木、石、その他の崩壊物等の衝突を回避する分岐帯域を付設した避難施設である。
従って、請求項1は、略全ての災害(地震、津波、火災、台風、竜巻、地滑り、雪崩、土石流等)に有効に対応できる避難施設を提供できること、略数人が生活可能な領域を確保して、災害から保護できること等の特徴がある。また積重ねを可能として、大小の避難施設を確保できる構成として、利用範囲の拡充と、できる限り多数の人が避難できる空間確保、また各部屋の利便性、生活環境の確保と、快適な居住空間の確保、さらに再度の避難と、外気・光の取り入れ、及び/又は換気の確保、また避難施設の防護機能の強化と、より安全性を高め得ること等の実益がある。
請求項2の発明は、請求項1の避難施設の天窓に、避難用の梯子を設けた避難施設である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、再度の避難ができる実益がある。
本発明の一例を説明する。
本発明は、地中Eに設けた基礎部分1を地上に延設する。この基礎部分1は、H形鋼、C形鋼等の鋼材100を適宜間隔で、環状に配し、この鋼材100をコンクリート101で囲繞するか、又は必要により配筋(図示せず)した構造として、避難施設としての役割を果たすことを意図する。尚、この基礎部分1は、望ましくは、地中Eの岩盤に達すること、又は地上1階程度(通常の階の高さ)とし、望ましくは2階まで設けることで避難施設として有益である。
そして、この基礎部分1には、1階となる略円筒形の避難用の部屋2を設ける。この部屋2は、鋼材200(及び/又は鉄筋)を配したコンクリート201で構成する。尚、補強を兼ねてH形鋼、C形鋼等の鋼材(図示せず)を適宜間隔で、環状に配することも可能である。この鋼材を配することが避難施設としては有益である。そして、この部屋2は、段積み可能な構造を基本原理としており、この例では凹凸嵌合(凸凹嵌合)を利用する。例えば、突出杆202と、凹部202aとの嵌合を利用する。そして、望ましくは上下面に凹凸部203、204(凸凹部204、203)を形成し、この凹凸部203、204を嵌合してズレ防止と、密着性の向上等を図り、災害に強い段積み構造とする。また図示しないが緊結の際に、各部屋2の隙間をパッキンを利用して水密に構成する。この密封構造を確保することで、水害、暴風雨、悪臭等の災害より保護できる。図中3は扉を示すが、この扉3も水密構造である。また部屋2の床面2a(底面)には、人が出入りする出入り口205及び/又は水道用のホース207(配水管)、また空気、水、食物搬送等の緊急用の配管、又は配線(電線、電話線、その他の線)、空気用の配管(空気管)、その他の生活必需品用の部材を通すパイプ206を設ける。そして、この出入り口205、パイプ206は各部屋2を連通する構造が理想であり、また出入り口205には梯子、ポール(図示せず)等の昇降手段を付設することもあり得る。またパイプ206には換気口206aを開設し、またホース207の蛇口206bを突設する。尚、前記床面2aは鉄筋コンクリートか、又は鋼板を使用する。また部屋2間に梯子、ロープ、棒、エレベータ等の昇降手段208を設けることもあり得る。また突出杆202と、凹凸部203、204とは、ナット及び/又はボルト、又はその他の緊締具、ジョイント手段等のジョイント金具209を利用して緊締することが望ましい。
4は天井部であり、この天井部4は部屋2の凹部203(凸部204)と天井部4の凸部400(凹部401)とを利用して固止する。この固止は水密構造とするが一例である。そして、この天井部4には雨水貯め部402と天窓403を設ける。この雨水貯め部402は、濾過器(図示せず)を利用して緊急時の飲み水・水道代替水、場合により散水等として利用する。他は部屋2の連結機構に準ずる。
5は着脱式の避難用の梯子で、この例では、天窓403より吊り下げして緊急時の避難路とする。また図中6は部屋2の内面に設けた断熱材を示す。
尚、図面では基礎部分1と部屋2とを一体構造とした一例を示したが、この一例に限定されない。
また図5は、土石流、山崩れ、流木・石(岩石)等の衝撃を回避する分岐帯域10を示すものであり、この分岐帯域10は、平面視して略三角形状をしており、その収斂部が外側に位置する構成として、前記土石流、山崩れ、流木・石等を分岐する構造である。この例では、H形鋼、C形鋼等の鋼材1000を適宜間隔で配し、この鋼材1000をコンクリート1001で囲繞するか、又は必要により配筋(図示せず)した構造として、分岐帯域10及び/又は避難施設としての役割を果たすことを意図する。そして、この分岐帯域10は、山側に設置する。尚、海岸では原則として不要と考えられるが、必要により設置し、流木、津波に対応することも可能である。
尚、地下には排水用の溜め枡11を設け、部屋2の排水を図る。そして、図示しないが、各人の生活に必要な各種の設備(電灯、換気扇、電話、ファックス等の通信機器等)を、適宜設けることは当然である。
本発明の好ましい一例を示した断面図 図1の例の要部の拡大正面図 図1の例の横断面図 図1の例の部屋の横断面図 図1の例の部屋と部屋との連結状態を示した横断面図 本発明の分岐帯域を示した横断面図 本発明を示した一部欠截の正面図
符号の説明
1 基礎部分
100 鋼材
101 コンクリート
2 部屋
2a 床面
200 鋼材
201 コンクリート
202 突出杆
202a 凹部
203 凹部
204 凸部
205 出入り口
206 パイプ
206a 換気口
206b 蛇口
207 ホース
208 昇降手段
209 ジョイント金具
3 扉
4 天井部
400 凸部
401 凹部
402 雨水貯め部
403 天窓
5 避難用の梯子
6 断熱材
10 分岐帯域
1000 鋼材
1001 コンクリート
11 溜め枡
E 地中

Claims (2)

  1. 地中から地上まで延設される環状の基礎部分内に略円筒形の避難用の部屋を設けるとともに多数個積重ねて、上段の部屋の上方に雨水の貯め部と天窓を設けた天井部を設け、また、段積みした各部屋間を移動できる通路用の出入り口と、配管・電線・配水管等の穴を個別に開設して長手方向に連通させるとともに扉を基礎部分より高い部屋に設けた避難所を形成し、この避難所の少なくとも一方側に、収斂部が外側に位置する略三角形状をした土石流、流木、石、その他の崩壊物等の衝突を回避する分岐帯域を付設したことを特徴とする避難施設。
  2. 請求項1の避難施設の天窓に、避難用の梯子を設けることを特徴とする避難施設。
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