JP5782655B2 - 防護型住宅建造物 - Google Patents
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各実施形態で説明する各案は他の実施形態においても適用することができる。
これらの図において、1は設置基盤で、同基盤1は、津波襲来のおそれのない高台でなく津波が現にあるいは将来襲来するおそれのある海岸縁や一般平坦地などをその対象としている。しかし、前記高台であっても津波や土砂崩れなどの襲来のおそれがあるので、設置対象として前記高台などを除外する意味はない。また、設置基盤1は、土地である必要はなくコンクリートや金属板造りなどのこともある。
3は支柱で、金属パイプ製であり、この支柱2は、直径1m前後の太径のものとされて正方形あるいは長四角形の頂点位置にあるように4本配備されている。同支柱2は、底面の取付フランジ4を基礎2上に載せアンカー5により垂直に固定立設されている。これら支柱3のうち2本のもの(図1の下側2本のもの、図2の手前2本のもの)は、津波の襲来が想定される海岸縁あるいは河川縁に向けられる。支柱3のうちの1本のみが先行して津波の襲来してくる側に向くようにしてもよい。
支柱3をラセン階段7や簡易エレベータ8などとして利用してあるが、中は単なる空間であってもよい。空間の場合は収納空間として活用することもできる。
図2に示すように、隣家との間を連結補強材17でつないでもよいし、さらに、高台18に接続する避難連絡橋19を架設してもよい。この場合、前記連結補強材17は連結機能とともに避難路機能ももたせて津波の際離れた人でも隣からその隣へと移り避難することで最終的に高台18へ避難できるようにしてもよい。この場合の高台18は、山や丘などの他に図16以降に説明する鉄骨構造の避難施設物などの人工避難所でもよい。
支柱3は丸形以外に角形その他でもよい。
前記住宅構造体11を仮設住宅タイプとする場合、強化型とすることができる。この強化型とは、金属製底面・天面フレームおよびパネルフレームを断面サイズの大きいものにし剛強なブレースにより全体を強固に締め付けるタイプのものが好ましい。このことは以下の実施形態でも同様にいえる。
支柱23は住宅構造体29内を貫通するようにしてあるが、図6の右欄に示すように、支柱23の上端のフランジ36上を介して住宅構造体29の底版フレーム29aを連結固定するようにしてもよい。これは図1ないし図3の実施形態でも同様にいえる。この場合、フランジ36と住宅構造体29との間には本震は勿論余震の恐怖を軽減するための弾性吸収パッド37を介装してもよい。尚、同右欄図において38は金属製で外周および縦横に渡される底フレーム、39は底パネルである。
支柱23は図5の右欄ように3本タイプであってもよい。住宅構造体29は仮設タイプの他に正規生活タイプのいずれでもよい。津波避け31は矢印方向である津波襲来方向を想定してその前側となる部分を高くして津波が屋上に入り込まないようにしてあるが、上端が水平な高さのものでもよい。
前記階段30はラセン型にすることができる。前記支柱23内にラセン階段を設けたり、収納空間とすることができる。
住宅構造体29の屋上には救助ネット35を張って津波で流されないようにすることができる。
また、住宅構造体46の津波襲来側の面が図10の左欄に示されているが、天フレーム55と底フレーム56を受けにして縦向きの金属製抵抗受材57…を多数本固定しておき、それらを受けにして金属製等のメッシュ58を張設しておけば津波流に耐えることができる。抵抗受材57は、半割りパイプでその溝が前面に向くように配備すると溝に沿って水が排除されて住宅構造体46の方向に向かう水の量は半減する。抵抗受材57は住宅構造体46の外面より少し離すのが損壊を少なくする意味で好ましい。この構造は、返し波が来るであろう側にも配備することができる。この構造は、他の実施形態にも適用される。
尚、図16のように、住宅構造体70を蒲鉾形にしたり、図17のように、住宅構造体71を前後に斜面をもつ台形状にしてもよい。
また、図18のように、支柱46は住宅構造体72に貫通するのでなく、支柱46を高く伸ばしてその上部間に住宅構造体72を介装支持するようにしてもよい。73は底受フレーム、74は上受フレームで、これらは支柱46に対し締め付け固定される抱持体75を介して固定される。さらに底受フレーム73と上受フレーム74間の外側には、両フレーム73,74を締め付け固定し外部を防護する対抗材76…が多数本配列されている。この対抗材76のさらに外側面にはメッシュを付すことができる。
階段89については、付加階段98を接続するが、実線のような直型と折り返し型のものとがある。また、底上げのための方法として、前記のようなスチールパイプでなく図20の右下欄に示すような基礎ブロック97と底上げ体91とを一体のコンクリートブロックとした形の底上げ体99としてもよい。100は底フランジ83を押さえ付けて固定するための押さえ板である。この押さえ板100には、底フランジ83の基部を抱き持つ半円形の受筒100aを一体に立設しておけば抵抗力が増す。この受筒100a同士は図23左欄のようにボルト締めすればより強固になる。
尚、右上欄図のように、PCパイルである支柱112を付加支柱119上端程度まで高くし、同支柱112に被さる付加パイプ123を介して避難ステージ124を設けることもできる。右下欄のように、避難ステージ125を付加パイプ123より高く設定することもできる。
尚、付加避難ステージ118上には緩衝ゴムa付きのワイヤ架台126を立設して、一端と他端を共にワイヤアンカー127に引張状態で係合した牽張ワイヤWの中途部分を載せ掛けるようにしてもよい。この場合、ワイヤWの基部などには緩衝手段(バネやオイルダンパーなど)Rを付加してもよい。これによると津波流Xで船舶などが流れてきても緩衝機能をもつワイヤWによって緩やかに船舶などが受け留められ避難用施設やそれ以降の住宅などにこの船舶が衝当して被害を及ぼすおそれがなくなる。尚、ワイヤWは図面に直交する方向に複数本配備する。
尚、図19ないし図25(図21を除く)の各実施形態では、既設の避難用施設に対し底上げや嵩上げする場合について説明したが、これら完成した形を新規構築する場合もある。例えば、図20の全体形態をすべて新規に構築するような場合がそれに相当する。
尚、右欄図のように、安全ガード151は柵状でなく円筒面状のものでもよい。
また、安全ガード151の内周面にはラセン状に上る階段を設けてもよい。
尚、中段に示す例は、設置基盤165の各一端を山161の高台170に掛かるように支持されたものであり、両基盤165間は連絡橋171で接続して往き来可能にしたものである。前記高台170は道路とすることがある。
また、下段に示す例は、山161間を橋梁方式の設置基盤173で単一本で接続したものである。同基盤173は図に直交する方向に幅の広いものでその上に前記住宅やマンションなどの建造物174…が設置される。
図35は前記と同様の目的をもつ提案例で、避難所の外側に受容器225を設置して焚き火ができるようにするとともに、その焚き火からの熱分を避難所に通した貫通パイプ226に通してのちは排気することで避難所の室内が暖気になるようにしたものである。
図36は同じく受容器228で焚き火ができるようにしそれを土管229を通じて避難所の床下空間に持ち込むようにして排気も可能にしたものであり、これによって、避難所の床面および室内が暖気可能になる。
図37は、避難所の床上に断熱シートを介してレンガなどの台座230を配し、その上に断熱容器231を配して受ブロック232を介して焚き火のできる受容器233を載せ付けたものである。上部には排煙装置234を配してある。これにより、焚き火をすれば室内が暖気になるとともに、脚付き鉄板235を載せ付けておくことで例えば、焼そばや多くの料理をすることが可能となる。
尚、支柱アンカー302は、長柱aと短柱bとからなって衝撃を緩和し得るようにしてフランジ接合されている。このフランジ接合は図示のように周凹みを複数形成しその中にボルトナットが納まる細径接続タイプのものにしてあるが、一般の大径フランジ板同志を接続するものにしてもよい。
307は下部避難ステージで、図40に仮想線で示すよう上からみると正方形をした外枠とその枠内に縦横に配された内枠とでなり、これら内枠の交差する個所を介して支柱303上端のフランジ308を脱着可能に結合することで載置固定してある。
311は上部避難ステージで、このステージ311は、支柱303に対応する4個所に立設されたステージ内支柱312を介して支持されている。これら上部と下部の避難ステージ311,307は上からみて略同じ面積をもつとともに、上下間の外周全体には、網入り強化ガラス313が張設されることで一定期間生活可能で津波や洪水などの非常事態のときにも安全な避難部屋(展望台)314が形成されている。強化ガラス313の下部には光触媒による外壁材317が設けられているとともに、避難部屋314内には太陽光発電(風力発電も組み合わせることがある)を電源とするLED照明315が設けられている。避難部屋314はグラスウール製の断熱天井316が施されているとともに、同部屋314内には、一定期間生活可能なように、水洗トイレ・風呂・キッチン・冷暖房設備が装備されている。
避難ステージは上部311と下部307の2層であるが、3層あるいはそれ以上に構築することがある。層数を増やせばそれだけ避難可能人員は増える。325は上部手摺で、例え津波流が上部避難ステージ311上を越えるようなことがあってもこの手摺325に掴まっておけば流されずに済むようにしてある。水タンク323はこの手摺325にヒモで結んでおいてもよい。
Claims (1)
- 設置基盤の離れた複数個所に設けられた基礎には、金属パイプやPCパイルなどのパイプ状長尺物を基材とする支柱が立設され、これらの支柱の上位には、内部空間で生活が可能とされた住宅構造体がその下方を津波などの通過空間として設けられた防護型住宅建造物であって、前記支柱は、その上部が屋上と屋上周りの津波避けとを有する住宅構造体の内部に通されるとともに、これらの支柱のうち1本のものは、前記基礎から住宅構造体の屋上へと伸びたものとされ、該支柱の内部には、前記通過空間と住宅構造体の内部空間および住宅構造体の屋上との間において登降可能とするラセン階段が設けられるとともに、各基礎からは防護柱が立設されてその下部が複数本の前記支柱の各外側の離れた位置に対向しかつ上部が住宅構造体の高さ範囲の外部に対向するようになっていることを特徴とする防護型住宅建造物。
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