JP5453637B2 - 基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物および基板収納容器用ガスケット成形体 - Google Patents

基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物および基板収納容器用ガスケット成形体 Download PDF

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Description

本発明は射出成形性、柔軟性に優れ、かつ発生する揮発性ガスが少ないことによる基板表面に付着する有機物の少ない基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物および基板収納容器用ガスケット成形体に関するものである。
従来から、基板収納容器およびそれに付随した治具に代表される用途においては、容器内に格納される基板を汚染しない低汚染性熱可塑性樹脂が求められているが、近年、この汚染性レベルのより低いものが求められるようになってきている。これは、基板の大口径化や基板上に形成される回路の細径化に伴い、基板の汚染により歩留まりが大きく低下するためである。特に、基板収納容器に用いられるガスケットは、低汚染性でかつ外部からの汚染物質の侵入を防ぐ気密性を保持するために柔軟性を有する素材が要求される。しかし気密性を高めたより柔軟な素材は、発生する揮発性ガスが多く基板を汚染し易くなる問題がある。
基板収納容器に用いられるガスケットの素材としては、NBR、イソプレンゴム、EPDM、SBR、シリコーンゴム、フッ素ゴム、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマーが提案されている(例えば、特許文献1、2、3、4参照)。また、表面硬度と発生する揮発性ガスの量を規定した熱可塑性ポリエステル系エラストマーが提案されている(例えば、特許文献5、6参照)。
しかるに、上記文献1、2、3、4に開示された素材は、確かに柔軟であるため高い気密性を保持するが、発生する揮発性ガスが多いため、その揮発性ガスにより基板を汚染するという問題があり、基板収納用ガスケットとしては不十分であった。
また、上記文献5、6に開示された素材は、確かに柔軟であるため高い気密性を保持し、かつ発生する揮発性ガスが少ないことから、基板収納容器用ガスケットとしては適しているが、いずれも軟化材を一切含まない単一の熱可塑性ポリエステル系エラストマー樹脂1種の構成であるため、成形性の低下や粘着性の増大により基板収納容器へのガスケットの装着性が低下するという問題があった。
特開2003−60021号公報 特開2004−119427号公報 特開2005−353898号公報 特開2003−118776号公報 特開2006−303261号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、射出成形性、柔軟性に優れ、かつ発生する揮発性ガスが少ないことによる基板表面に付着する有機物の少ない基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物および基板収納容器用ガスケット成形体を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上であるポリエーテルエステルブロック共重合体と、水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマーを分散相とする熱可塑性エラストマー樹脂組成物であって、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が40MPa以下であり、かつスタティックヘッドスペース法にて80℃、2時間の加熱条件で測定される揮発性ガス量が重量当たり3ppm以下である熱可塑性エラストマー樹脂組成物により上記の目的が効果的に達成されることを見いだし、本発明に達した。
すなわち、上記目的を達成するために本発明によれば、主として結晶性芳香族ポリエステルからなる高融点結晶性重合体セグメント(a1)と、主として脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(a2)とを主たる構成成分とし、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上であるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)50〜98重量%と、水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)および/またはオレフィン系エラストマー(b2)から選ばれた1種以上の熱可塑性エラストマー(B)2〜50重量%とからなり、前記熱可塑性エラストマー(B)を分散相とする熱可塑性エラストマー樹脂組成物であって、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が40MPa以下であり、かつスタティックヘッドスペース法にて80℃、2時間の加熱条件で測定される揮発性ガス量が重量当たり3ppm以下であることを特徴とする基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物が提供される。
なお、本発明の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物においては前記ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a1)が、ポリブチレンテレフタレート単位、またはポリブチレンテレフタレート単位とポリブチレンイソフタレート単位で構成されること、
前記ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(a2)が、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物、およびエチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体グリコールから選ばれた少なくとも一種で構成されること、
前記水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)および/またはオレフィン系エラストマー(b2)から選ばれる1種以上で構成されること、
前記水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)が、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレン/ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレンブタジエンラバーから選ばれる1種以上で構成されること、
前記オレフィン系エラストマー(b2)が、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン・α−オレフィン系共重合体で構成されること、
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を適用することにより、一層優れた効果の取得を期待することができる。
また、本発明の基板収納容器ガスケット成形体は、前記の熱可塑性エラストマー樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする。
本発明の基板収納容器に用いるガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物は、射出成形性に優れ、柔軟性、ならびに基板を汚染する揮発性ガス量が低く抑えられており、それを利用した基板収納容器ガスケット成形体は基板の汚染が極めて少ないという優れた特性を発揮する。
粘着性試験の概略を示す平面図(イ)と側面図(ロ)である。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いられるJIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上であるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a1)は、主として芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、ジオールまたはそのエステル形成性誘導体から形成されるポリエステルであり、芳香族ジカルボン酸の具体例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、ジフェニル−4,4'−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、4,4'−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸、および3−スルホイソフタル酸ナトリウムなどが挙げられる。主として芳香族ジカルボン酸を用いるが、必要によっては、芳香族ジカルボン酸の一部を、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、4,4'−ジシクロヘキシルジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸や、アジピン酸、コハク酸、シュウ酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、およびダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸に置換してもよい。ジカルボン酸のエステル形成性誘導体、たとえば低級アルキルエステル、アリールエステル、炭酸エステル、および酸ハロゲン化物などももちろん同等に用い得る。 ジオールとしては、分子量400以下のジオール、例えば1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコールなどの脂肪族ジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ジシクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノールなどの脂環族ジオール、キシリレングリコール、ビス(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(2−ヒドロキシ)フェニル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシ−p−ターフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−p−クオーターフェニルなどの芳香族ジオールが好ましく、かかるジオールもエステル形成性誘導体、例えばアセチル体、アルカリ金属塩等の形でも用い得る。
これらのジカルボン酸およびその誘導体またはジオール成分を2種以上併用してもよい。そして、最も好ましい高融点結晶性重合体セグメント(a1) の例はテレフタル酸および/またはジメチルテレフタレートと1,4−ブタンジオールから誘導されるポリブチレンテレフタレートである。
本発明に用いられるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(a2)は、脂肪族ポリエーテルであり、脂肪族ポリエーテルとしては、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物、エチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体グリコールなどが挙げられる。これらの脂肪族ポリエーテルのなかで得られるポリエステルブロック共重合体の弾性特性からポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物などが好ましい。
本発明に用いられるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)は、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上、好ましくは35MPa以上である。引張弾性率が30MPa未満では目的とする揮発性ガス量が得られないため好ましくない。
本発明に用いられるJIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上であるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(a2)の共重合量は、通常、10〜75重量%、好ましくは15〜70重量%、さらに好ましくは20〜65重量%である。特に10重量%以下では柔軟性が不足し、75重量%以上では、結晶性が低く成形性に劣る傾向となる。
また、異なる組成のポリエーテルエステルブロック共重合体を二種類以上併用してもよい。
本発明に用いられるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)は、公知の方法で製造することができる。例えば、ジカルボン酸の低級アルコールジエステル、過剰量の低分子量グリコール、および低融点重合体セグメント成分を触媒の存在下エステル交換反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法、あるいはジカルボン酸と過剰量のグリコールおよび低融点重合体セグメント成分を触媒の存在下エステル化反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法、またはあらかじめ高融点結晶性セグメントを作っておき、これに低融点セグメント成分を添加してエステル交換反応によりランダム化せしめる方法、高融点結晶性セグメントと低融点重合体セグメントを鎖連結剤でつなぐ方法などのいずれの方法をとってもよい。
本発明に用いられる水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)は、芳香族ビニル系単量体からなるブロックと、共役ジエンからなるブロックから形成されるスチレン系ブロック共重合体や、芳香族ビニル系単量体と共役ジエンからなるスチレンブタジエンラバーを水素添加して得られるものである。
上記芳香族ビニル系単量体の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、およびo,p−ジクロルスチレンなどが挙げられる。
また、共役ジエンの具体例としては、ブタジエン、イソプレン、ブタジエン/イソプレン共重合体、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、およびクロロプレンなどが挙げられる。
これらの中でも、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレン/ブタジエンブロック共重合体、および水素添加スチレンブタジエンラバーから選ばれた少なくとも1種が好ましい。
本発明に用いられる水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)は、変性されていても良い。変性はカルボキシル基含有不飽和化合物または酸無水物含有不飽和化合物、あるいはエポキシ基含有モノマーによって行われる。カルボキシル基含有不飽和化合物の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、およびマレイン酸などが挙げられる。酸無水物含有不飽和化合物の具体例としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、クロロ無水マレイン酸、無水シトラコン酸、ブテニル無水コハク酸、およびテトラヒドロ無水フタル酸などが挙げられる。エポキシ基含有モノマーの具体例としては、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ビニルグリシジルエーテル、およびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのグリシジルエーテルなどが挙げられる。変性された水素添加スチレン系ブロック共重合体の中でも、変性された水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体、変性された水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体、変性された水素添加スチレン−イソプレン/ブタジエン共重合体、および水素添加スチレンブタジエンラバーが好ましい。
本発明に用いられるオレフィン系エラストマー(b2)は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン・α−オレフィン系共重合体が好ましい。
上記エチレン・α−オレフィン系共重合体は、エチレンおよび炭素数3〜20を有する少なくとも1種以上のα−オレフィンを構成成分とする共重合体であり、炭素数3〜20のα−オレフィンの具体例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンおよびこれらの組み合わせが挙げられる。これらα−オレフィンの中でも炭素数6〜12であるα−オレフィンを用いた共重合体が好ましい。
また、本発明に用いられるオレフィン系エラストマー(b2)は、変性されていても良い。変性は不飽和カルボン酸またはその誘導体によって行われる。不飽和カルボン酸またはその誘導体の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、シトラコン酸、グルタコン酸およびこれらカルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、マレイン酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、マレイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、シトラコン酸グリシジルなどが挙げられる。変性されたオレフィン系エラストマーの中でも不飽和カルボン酸およびその酸無水物で変性された炭素数6〜12のα−オレフィン共重合体が好ましい。
本発明においては、ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)50〜98重量%に対し、水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマー(B)を2〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、さらに好ましくは10〜40重量%、分散相として配合してなるものを主たる構成成分とする。水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマー(B)の配合量が上記の範囲に満たない場合は、柔軟性が不足して気密性が低下するため、基板収納容器用ガスケットとして適さない。一方、上記の範囲を越える場合は、成形性が劣り、発生する揮発性ガスが多く、ガスケット成形体自身の粘着性が増すため、収納容器へのガスケットの装着がし難しくなる。
本発明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物は、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が40MPa以下、さらに好ましくは35MPa以下である。引張弾性率が40MPa以上の場合は、気密性が低下するため好ましくない。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、スタティックヘッドスペース法にて80℃、2時間の加熱条件で測定される揮発性ガス量が重量当たり3ppm以下であることが好ましい。スタティックヘッドスペース法にて80℃、2時間の加熱条件で測定される揮発性ガス量が重量当たり3ppm以上の場合は、基板に付着する有機成分が多くなるという好ましくない傾向が招かれる。
本発明の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物の製造方法については、特に限定されるものではないが、ポリエーテルエステルブロック共重合体、水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマーを一緒に配合した原料をスクリュー式押出機に供給し溶融混練する方法、またスクリュー押出機に、まずポリエーテルエステルブロック共重合体を供給し、さらに他の供給口より水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマーを供給混練する方法など適宜採用することができる。
なお、本発明の基板収納容器ガスケットは上記の熱可塑性エラストマー樹脂組成物を常法に従い射出成形することにより製造されるが、この場合には特に、溶融混練する際に、押出機シリンダー部のベント口から真空脱気処理を行うこと、および樹脂組成物を80℃〜140℃の実質的に固相重合が起こらない温度で脱気処理を行うことが好ましい条件として挙げられる。
そして、本発明の基板収納容器用ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物を射出成形する際には、柔軟かつ発生する揮発性ガスの少ないガスケット成形体を与える。
以下に、実施例によって本発明の効果を説明する。なお、実施例中の%と部は、断りのない場合すべて重量基準である。また例中に示される物性は次のように測定した。
[溶融粘度指数(MFR)]
ASTM D−1238に従って、温度220℃、荷重2160gで測定した。
[機械的特性]
JIS K7113に従って、23℃における引張破断強度と引張破断伸度を測定した。
[引張弾性率]
JIS K7113に従って、23℃で測定した。
[粘着性指数]
シリンダー温度220℃、金型温度30℃の条件で射出成形した縦125mm、横75mm、厚さ2mmの板から巾25mm長さ125mmの短冊試験片を打ち抜きにより作製した。次に、図1に示すように2つの短冊試験片(1),(1’)を50mm重ね合わせ、2kgの錘で1分間圧着した後、23℃、引張速度50mm/分の条件で粘着剪断荷重を測定した。
[揮発性ガス量]
(1)前処理
熱可塑性エラストマー樹脂組成物を、シリンダー温度220℃、金型温度30℃の条件で射出成形した縦125mm、横75mm、厚さ2mmの角板を予めバックグランドを測定した4Lガラス容器に入れて密閉し、80℃で2時間加温した。その後、直ちに捕集剤(Tenax−GR:100mg)を接続し、容器中の空気をサンプリングするため、ポンプで空気を通気させた。サンプリングはクリーンルーム内で行い、サンプリングしたガス量はガラス容器体積の2倍となる8Lとした。
(2)測定
捕集剤(Tenax−GR)を次の条件で熱脱離し、GC/MS分析した。
・熱脱離装置:TDSA+CIS4(Gerstel)
・脱着温度×時間 :280℃×15分
・トラップ温度:−150℃
・GC/MS:GC6890+MSD5973(Agilent)
・カラム:SPB−1Sulfur(30m×0.32mmID 膜厚4.0μm)
・オーブン温度:40℃〜300℃(10℃/分)
・Scan範囲:m/z29〜600。
(3)定量
ノルマルヘキサデカンを標準物質として検量線を作成し、定量を行った。
[参考例
[ポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)]
テレフタル酸348部、1,4−ブタンジオール340部および数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール645部を、チタンテトラブトキシド0.2部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物に”イルガノックス”1098(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤)0.5部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で2時間45分重合を行わせた。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングを行なってペレットとした。
このようにして得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)の引張弾性率は42MPaであった。
[ポリエーテルエステルブロック共重合体(A−2)]
テレフタル酸293部、イソフタル酸85部、および1,4−ブタンジオール415部、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール(数平均分子量約1400)467部を、チタンテトラブトキシド1.5部およびトリメリット酸無水物3部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、210℃で2時間30分加熱して、理論メタノール量の95%のメタノールを系外に留出させた。反応混合物に“イルガノックス”1010を0.75部添加した後、245℃に昇温し、次いで40分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で2時間40分重合を行なった。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
このようにして得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−2)の引張弾性率は41MPaであった。
[ポリエーテルエステルブロック共重合体(A−3)]
ジメチルテレフタレート320部、ジメチルイソフタレート93部、1,4−ブタンジオール345部、およびエチレンオキシドで末端をキャッピングしたポリ(プロピレンオキシド)グリコール(数平均分子量2200、EO含量26.8%)550部を、チタンテトラブトキシド2部およびトリメリット酸無水物3部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、210℃で2時間30分加熱して、理論メタノール量の95%のメタノールを系外に留出させた。反応混合物に“イルガノックス”1010を0.75部添加した後、245℃に昇温し、次いで、50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で1時間50分重合を行なった。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
このようにして得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−3)の引張弾性率は21MPaであった。
[実施例1〜5、参考例2〜4
参考例で得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)、(A−2)、(A−3)に、水素添加されたスチレン系エラストマーおよび/またはオレフィン系エラストマーとして
旭化成(株)製“タフテック”H1221(水添SEBS)(B−1)、
旭化成(株)製“タフテック”H1052(水添SEBS)(B−2)、
旭化成(株)製“タフテック”M1943(変性水添SEBS)(B−3)、
三井化学(株)製“タフマー”A4050S(エチレン/1−ブテン共重合体)(B−4)、
三井化学(株)製“タフマー”MH7020(変性エチレン/1−ブテン共重合体)(B−5)
を、それぞれ表1に示す配合比率でドライブレンドし、26mmφのシリンダー径を有する二軸押出機を用い、シリンダー中央部分と、吐出口に近い部分の二箇所のベント口から真空脱気処理をしながら、210℃で溶融混練した後ペレット化した。得られたペレットを棚段式熱風乾燥機に仕込み、100℃で10時間の乾燥を施して、基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー組成物を得た。次いで、射出成形機を用いて、シリンダー温度220℃、金型温度30℃の条件で成形した。評価した結果を表2に示す。
[比較例1〜5]
各成分を表1に示す配合比率でドライブレンドし、実施例1〜5、参考例2〜4と同様にペレット化した。実施例1〜5、参考例2〜4と同様に評価した結果を表2に示す。
Figure 0005453637
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本発明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物成形体は、射出成形性に優れ、高い気密性、ならびに揮発性ガスの量を低く抑えられることから基板収納容器用ガスケット材として極めて有用である。
1,1’・・・短冊試験片

Claims (6)

  1. 主として結晶性芳香族ポリエステルからなる高融点結晶性重合体セグメント(a1)と、主として脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(a2)とを主たる構成成分とし、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が30MPa以上であるポリエーテルエステルブロック共重合体(A)50〜98重量%と、水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)および/またはオレフィン系エラストマー(b2)から選ばれた1種以上の熱可塑性エラストマー(B)2〜50重量%とからなり、前記熱可塑性エラストマー(B)を分散相とする熱可塑性エラストマー樹脂組成物であって、JIS K7113に記載された方法に従って23℃で測定した引張弾性率が40MPa以下であり、かつスタティックヘッドスペース法にて80℃、2時間の加熱条件で測定される揮発性ガス量が重量当たり3ppm以下であることを特徴とする基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  2. 前記ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a1)が、ポリブチレンテレフタレート単位、またはポリブチレンテレフタレート単位とポリブチレンイソフタレート単位とからなることを特徴とする請求項1に記載の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  3. 前記ポリエーテルエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(a2)が、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物、およびエチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体グリコールから選ばれた少なくとも一種からなることを特徴とする請求項1または2に記載の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  4. 前記水素添加されたスチレン系エラストマー(b1)が、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素添加スチレン−イソプレン/ブタジエンブロック共重合体、および水素添加スチレンブタジエンラバーから選ばれた1種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  5. 前記オレフィン系エラストマー(b2)が、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン・α−オレフィン系共重合体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板収納容器ガスケット用熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする基板収納容器用ガスケット成形体。
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