JP5453231B2 - 画像形成装置およびトナー量算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびトナー量算出方法に関するものである。
プリンター、複合機などといった電子写真方式の画像形成装置は、トナーカートリッジからトナーを取り出して画像を形成する。このような電子写真方式の画像形成装置には、トナー消費量を測定するものがある。通常、トナー消費量は、画像データなどから、間接的に測定される。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムなどに静電潜像が形成される。静電潜像のドットありの箇所とドットなしの箇所との境界部分では縁端電界が生じ、必要以上にトナーが消費されてしまう。この現象は、エッジ効果と呼ばれる。このため、エッジ効果を考慮してトナー消費量を導出する方法が種々提案されている。
特許文献1に記載の装置では、画像内で注目画素を移動させていき、注目画素においてエッジが検出された回数をカウントし、そのエッジ数および画像の画素値に基づいてトナー消費量を導出する。
特開平6−175500号公報
上述の特許文献1に記載の装置では、注目画素からの距離が1画素である周辺画素のみを考慮してエッジを検出している。しかしながら、静電潜像でのエッジ効果は、距離が2画素以上離れている画素にも影響を与えるため、トナー消費量が正確に計算されない可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、トナー消費量が正確に計算される画像形成装置およびトナー量算出方法を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る画像形成装置は、画像データ内のエッジを検出可能であるフィルター部と、フィルター部のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出するトナー量導出部とを備える。そして、フィルター部は、所定のサイズのウィンドウ内に入る注目画素周辺の画素の画素値からフィルター出力値を計算し、そのウィンドウは、注目画素から、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含む。
これにより、注目画素から2画素以上離れた画素からのエッジ効果の影響がある場合にも、トナー消費量が正確に計算される。
また、フィルター部は、注目画素からの距離が1から注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離までのそれぞれの距離について、注目画素からその距離にある周辺画素の画素値に対する複数のフィルター出力値を計算する。そして、トナー量導出部は、フィルター部によりそれぞれの距離について計算された複数のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出する。
これにより、ドットの分布状況に応じて細かくエッジ効果の影響が考慮され、トナー消費量が正確に計算される。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、トナー量導出部は、注目画素からの距離が(n−1)画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部による第1演算結果、注目画素からの距離がn画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部による第2演算結果、および注目画素からの距離が(n+1)画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部による第3演算結果に基づいて、第1演算結果の値および第3演算結果の値の両方に比べ第2演算結果の値が低い場合には、第2演算結果を注目画素の画素値に加算せずに基礎データ値を導出する。
これにより、ドットなしの画素が連続していない場合など、エッジ効果の影響が低下する状況が考慮され、トナー消費量が正確に計算される。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、トナー量導出部は、注目画素からの距離が1画素であるすべての周辺画素の画素値がゼロである場合、注目画素の画素値を基礎データ値とする。
これにより、孤立しているドットについてはエッジ効果によるトナー消費の増加が発生しないということが考慮され、トナー消費量が正確に計算される。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、フィルター部は、ラプラシアンフィルターである。
本発明に係るトナー量算出方法は、画像データ内のエッジを検出可能であるフィルターで、注目画素の画素値の周辺画素についてのフィルター出力値を計算するステップと、フィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出するステップとを備える。さらに、フィルターで、所定のサイズのウィンドウ内に入る注目画素周辺の画素の画素値からフィルター出力値を計算する。そのウィンドウは、注目画素から、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含む。さらに、フィルターで、注目画素からの距離が1から注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離までのそれぞれの距離について、注目画素からその距離にある周辺画素の画素値に対する複数のフィルター出力値を計算し、それぞれの距離について計算された複数のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出する。
これにより、注目画素から2画素以上離れた画素からのエッジ効果の影響がある場合にも、トナー消費量が正確に計算される。
本発明によれば、トナー消費量が正確に計算される。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成の一部を示す側面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成の一部を示すブロック図である。 図3は、図2におけるフィルター部の具体例について説明する図である。 図4は、図2におけるフィルター部およびトナー量計算部による基礎データ値の分布の一例を示す図である。 図5は、ドットあり領域の幅およびドットなし領域の幅とエッジ効果(トナー消費量)との関係を示す実測結果の一例を示す図である。 図6は、実施の形態2におけるフィルター部の具体例について説明する図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の機械的な内部構成の一部を示す側面図である。画像形成装置は、プリンター、ファクシミリ装置、複写機、複合機などといった、電子写真方式の印刷機能を有する装置である。
この実施の形態の画像形成装置は、タンデム方式のカラー現像装置を有する。このカラー現像装置は、感光体ドラム1a〜1d、露光装置2および現像ユニット3a〜3dを有する。感光体ドラム1a〜1dは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色の感光体である。感光体ドラム1a〜1dは、例えばアモルファスシリコン製である。
露光装置2は、感光体ドラム1a〜1dへレーザー光を走査しつつ照射して静電潜像を形成する装置である。レーザー光は、感光体ドラム1a〜1dの回転方向(副走査方向)に垂直な方向(主走査方向)に走査される。露光装置2は、レーザー光の光源であるレーザーダイオード、およびそのレーザー光を感光体ドラム1a〜1dへ導く光学素子(レンズ、ミラー、ポリゴンミラーなど)を含むレーザースキャニングユニットを有する。
さらに、感光体ドラム1a〜1dの周囲には、スコロトロン等の帯電器、クリーニング装置、除電器などが配置されている。クリーニング装置は、1次転写後に、感光体ドラム1a〜1d上の残留トナーを除去し、除電器は、1次転写後に、感光体ドラム1a〜1dを除電する。
現像ユニット3a〜3dは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナーがそれぞれ充填されるトナーカートリッジと、トナーカートリッジ内のトナーホッパーから搬送されてくるトナーを感光体ドラム1a〜1dへ付着させる現像器とを有し、そのトナーを感光体ドラム1a〜1d上の静電潜像に付着させてトナー画像を形成する。
感光体ドラム1aおよび現像ユニット3aにより、マゼンタの現像が行われ、感光体ドラム1bおよび現像ユニット3bにより、シアンの現像が行われ、感光体ドラム1cおよび現像ユニット3cにより、イエローの現像が行われ、感光体ドラム1dおよび現像ユニット3dにより、ブラックの現像が行われる。
中間転写ベルト4は、感光体ドラム1a〜1dに接触し、感光体ドラム1a〜1d上のトナー画像を1次転写される環状の像担持体(中間転写体)である。中間転写ベルト4は、駆動ローラー5に張架され、駆動ローラー5からの駆動力によって、感光体ドラム1dとの接触位置から感光体ドラム1aとの接触位置への方向へ周回していく。
転写ローラー6は、搬送されてくる用紙を中間転写ベルト4に接触させ、中間転写ベルト4上のトナー画像を用紙に2次転写する。なお、トナー画像を転写された用紙は、定着器9へ搬送され、トナー画像が用紙へ定着される。
ローラー7は、クリーニングブラシを有し、クリーニングブラシを中間転写ベルト4に接触させ、用紙へのトナー画像の転写後に中間転写ベルト4に残ったトナーを除去する。
センサー8は、中間転写ベルト4に光線を照射し、中間転写ベルト4の表面またはその表面上のトナーパターンからの反射光を検出する。例えば、センサー8は、トナー濃度調整の際に、中間転写ベルト4の所定の領域に光線を照射し光線の反射光を検出し、その光量に応じた電気信号を出力する。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的な構成の一部を示すブロック図である。図2に示すように、この画像形成装置は、通信装置11と、演算処理装置12と、印刷装置13とを備える。
通信装置11は、ネットワークや周辺機器インターフェースを介してホスト装置に接続可能であって、所定の通信プロトコルでデータ通信を行う装置である。
また、演算処理装置12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するコンピューターであり、図示せぬ記憶装置、ROMなどからRAMへプログラムをロードし、そのプログラムをCPUで実行することにより、各種処理部を実現する。
また、印刷装置13は、図1に示すような機械的構成で原稿画像を用紙に印刷する内部デバイスである。
画像形成装置の起動後に、各種プログラムが演算処理装置12により適宜実行される。この実施の形態では、演算処理装置12により、図示せぬオペレーティングシステム、通信処理部21、印刷要求処理部22、画像処理部23、コントローラー24、トナー消費量計算部25などの処理部が実現される。
通信処理部21は、通信装置11を制御してホスト装置などとデータ通信を実行する処理部である。例えば、通信処理部21は、ホスト装置から印刷要求としての原稿データを受信する。
また、印刷要求処理部22は、操作パネルに対するユーザー操作に基づく印刷要求やホスト装置から供給される印刷要求を受け付け、その要求に応じた印刷ジョブを実行させる。例えば、ホスト装置から、PDL(Page Description Language)、PDF(Portable Document Format)などの所定のデータ形式の原稿データが印刷要求として受信されると、印刷要求処理部22は、その原稿データから画像データを生成する。この画像データは、ビットマップデータであり、ホスト装置からビットマップデータの原稿データが受信されると、印刷要求処理部22は、その原稿データをそのまま画像データとする。
また、画像処理部23は、その画像データに対して所定の画像処理を実行し、印刷データ(例えば色ごとに2値化された印刷画像データ)を生成する。
また、コントローラー24は、印刷装置13などの内部デバイスを監視および制御する処理部である。コントローラー24は、上述のローラーなどを駆動する図示せぬ駆動源、現像バイアスおよび1次転写バイアスを印加するバイアス印加回路、並びに露光装置2を制御して、トナー画像の現像、転写および定着、並びに給紙、印刷および排紙を実行させる処理回路である。現像バイアスは、感光体ドラム1a〜1dと現像ユニット3a〜3dとの間にそれぞれ印加され、1次転写バイアスは、感光体ドラム1a〜1dと中間転写ベルト4との間にそれぞれ印加される。
また、トナー消費量計算部25は、印刷装置13による印刷などに伴うトナー消費量を計算する。さらに、トナー消費量計算部25は、そのトナー消費量からトナーカートリッジ内のトナー残量を計算する。さらに、トナー消費量計算部25は、トナー消費量の積算値やトナー残量を、図示せぬ操作パネルに表示させたり、トナー残量が少なくなったときに警告メッセージを図示せぬ操作パネルに表示させたりする。
トナー消費量計算部25は、フィルター部41、およびトナー量計算部42を有する。
フィルター部41は、エッジ検出用フィルターと同様のフィルターである。フィルター部41は、所定のサイズのウィンドウ内に入る注目画素周辺の画素の画素値からフィルター出力値を計算する。そのウィンドウは、注目画素から、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含むサイズを有する。つまり、ウィンドウは、注目画素を中心にして、主走査方向の前後の最大距離内であって、かつ副走査方向の前後の最大距離内にある画素をすべて含む。このため、最大距離が3画素である場合には、ウィンドウのサイズは、7×7となる。この実施の形態では、フィルター部41は、ラプラシアンフィルターである。なお、ここでいう「距離」は、2つの画素の間に存在する画素の数に1を加算した値である。つまり、隣接する画素同士の距離は1である。
トナー量計算部42は、フィルター41部のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を計算する。
この実施の形態では、フィルター部41は、注目画素からの距離が1から注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離までのそれぞれの距離について、注目画素からその距離にある周辺画素の画素値に対する複数のフィルター出力値を計算する。そして、トナー量計算部42は、フィルター部41によりそれぞれの距離について計算された複数のフィルター出力値を、注目画素の画素値に加算して得られる値に基づいてトナー消費量を導出する。
なお、トナー量計算部42は、注目画素からの距離が(n−1)画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部41による第1演算結果、注目画素からの距離がn画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部41による第2演算結果、および注目画素からの距離が(n+1)画素である周辺画素の画素値に対する、フィルター部41による第3演算結果に基づいて、第1演算結果の値および第3演算結果の値の両方に比べ第2演算結果の値が低い場合には、その第2演算結果については、注目画素の画素値に加算せずに、トナー量を導出する。なお、nは、2以上の整数である。
また、トナー量計算部42は、注目画素からの距離が1画素であるすべての画素の画素値がゼロである場合、注目画素の画素値を基礎データ値とする。
次に、上記画像形成装置の動作について説明する。
フィルター部41は、スクリーン処理後の画像データにおいて、注目画素を移動させていき、各画素についてのフィルター出力値を計算する。そして、トナー量計算部42は、各画素についてそのフィルター出力値に基づいてトナー消費量を計算し、それらの総和をその画像データに基づく画像の印刷時のトナー消費量とする。
以下、注目画素についてのトナー消費量の具体的な計算について説明する。
図3は、図2におけるフィルター部41の具体例について説明する図である。図3(A)は、フィルター部41のウィンドウの一例を示す図である。図3(B)は、フィルター部41のフィルター係数の一例を示す図である。
このウィンドウは、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離が3画素である場合のものである。したがって、図3(A)に示すように、このウィンドウは、注目画素Xが中央となる7×7画素のウィンドウとなる。
図3に示すように、注目画素Xから主走査方向および副走査方向において1画素の距離にある周辺画素A1,B1,C1,D1について、フィルター部41は、注目画素Xから1画素の距離にある周辺画素からの影響を示す第1演算結果の値S1を次式に従って計算する。
S1=k{4X−(A1+B1+C1+D1)}
ただし、kは所定の強調係数であり、Xは注目画素Xの画素値であり、A1,B1,C1,D1は、周辺画素A1,B1,C1,D1の画素値である。また、S1<0の場合、S1=0とする。
また、図3に示すように、注目画素Xから主走査方向および副走査方向において2画素の距離にある周辺画素A2,B2,C2,D2について、フィルター部41は、注目画素Xから2画素の距離にある周辺画素からの影響を示す第2演算結果の値S2を次式に従って計算する。
S2=k{4X−(A2+B2+C2+D2)}
ただし、kは所定の強調係数であり、Xは注目画素Xの画素値であり、A2,B2,C2,D2は、周辺画素A2,B2,C2,D2の画素値である。また、S2<0の場合、S1=0とする。
また、図3に示すように、注目画素Xから主走査方向および副走査方向において3画素の距離にある周辺画素A3,B3,C3,D3について、フィルター部41は、注目画素Xから3画素の距離にある周辺画素からの影響を示す第3演算結果の値S3を次式に従って計算する。
S3=k{4X−(A3+B3+C3+D3)}
ただし、kは所定の強調係数であり、Xは注目画素Xの画素値であり、A3,B3,C3,D3は、周辺画素A3,B3,C3,D3の画素値である。また、S3<0の場合、S1=0とする。
さらに、S2<S1かつS2<S3の場合、S2=0とする。
そして、トナー量計算部42は、上述の第1〜第3演算結果の値S1,S2,S3を注目画素の画素値Xに加算して、注目画素の基礎データ値X1(=X+S1+S2+S3)を計算する。ただし、注目画素の周辺画素E,F,G,H,A1,B1,C1,D1の画素値がすべてゼロ(つまり、ドットなし)である場合には、トナー量計算部42は、注目画素の画素値Xを、注目画素の基礎データ値X1(=X)とする。
図4は、図2におけるフィルター部41およびトナー量計算部42による基礎データ値の分布の一例を示す図である。図4は、「OP」というベタ塗りの文字画像に対する基礎データ値の分布を示しており、グレー部分が値1であり、黒に近づくほど、値が大きくなっている。図4に示すように、文字の内部に比べエッジ部分の基礎データ値が大きくなっており、トナー消費量の分布傾向に合致する分布になっている。
そして、トナー量計算部42は、その基礎データ値X1からその画素についてのトナー消費量を計算する。このとき、基礎データ値X1からトナー消費量への変換は、実験などにより得られたルックアップテーブルや関数式で行われる。
なお、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離は、例えば以下のようにして測定される。
図5は、ドットあり領域の幅およびドットなし領域の幅とエッジ効果(トナー消費量)との関係を示す実測結果の一例を示す図である。図5(B)は、図5(A)に示すように副走査方向に延びる幅Xのドットあり領域を、間隔Yで(つまり、幅Yのドットなし領域を挟んで)印刷した場合のトナー消費量を示している。図5(B)における値は、全面ベタ塗りの単位面積あたりのトナー消費量に対する、各条件(X,Y)で印刷した場合の単位面積あたりのトナー消費量の比率を示している。図5(B)に示すように、ドットなし画素の連続数(つまり、ドットなし領域の幅)が4以上では、単位面積あたりのトナー消費量が変化しなくなるため、この実測結果によれば、エッジ効果に影響される最大距離は3画素であると特定される。このように画像形成装置と同一のプロセス環境での実測結果からエッジ効果に影響される最大距離が特定され、その最大距離に応じたサイズのウィンドウを有するフィルター部41が使用される。
以上のように、上記実施の形態1によれば、フィルター部41は、画像データ内のエッジを検出可能であるフィルター演算を行う。トナー量計算部42は、フィルター部41のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出する。そして、フィルター部41は、所定のサイズのウィンドウ内に入る注目画素周辺の画素の画素値からフィルター出力値を計算し、そのウィンドウは、注目画素から、注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含む。
これにより、注目画素から2画素以上離れた画素からのエッジ効果の影響がある場合にも、トナー消費量が正確に計算される。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置では、フィルター部41は、実施の形態1においてフィルター演算に使用する周辺画素パターン(図3)とは異なる周辺画素パターンでフィルター出力値を計算する。
図6は、実施の形態2におけるフィルター部の具体例について説明する図である。実施の形態1では、図3に示すように、フィルター演算に使用される周辺画素は斜め方向に配列されているが、実施の形態2では、図6に示すように、フィルター演算に使用される周辺画素は主走査方向または副走査方向に沿って配列されている。
なお、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態1のものと同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3.
本発明の実施の形態1,2では、フィルター部41は2次微分フィルターであるラプラシアンフィルターを使用しているが、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置では、フィルター部41は、1次微分フィルターを使用して基礎データ値を演算する。
なお、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置のその他の構成および動作については実施の形態1,2のものと同様であるので、その説明を省略する。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、本発明をカラー画像形成装置に適用しているが、モノクロ画像形成装置に適用することも勿論可能である。
また、上記の各実施の形態において、フィルター部41は、図3に示す周辺画素および図6に示す周辺画素からなる周辺画素パターンで基礎データ値を導出するようにしてもよい。その場合、注目画素のフィルター係数を8とし周辺画素のフィルター係数を−1として、上述のS1〜S3を導出すればよい。
また、上記の各実施の形態において、フィルター部41は、主走査方向の1ラインの画素(図6(A)の画素C3〜C1,X,B1〜B3)の画素値から基礎データ値を計算するようにしてもよい。その場合、フィルター部41は、複数ラインを保持するための複数のラインバッファーを有する必要がなく、回路規模が小さくなる。
本発明は、例えば、電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。
41 フィルター部
42 トナー量計算部(トナー量導出部の一例)

Claims (5)

  1. 画像データ内のエッジを検出可能であるフィルター部と、
    前記フィルター部のフィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出するトナー量導出部と、
    を備え、
    前記フィルター部は、所定のサイズのウィンドウ内に入る前記注目画素周辺の画素の画素値から前記フィルター出力値を計算し、
    前記ウィンドウは、前記注目画素から、前記注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含み、
    前記フィルター部は、前記注目画素からの距離が1から前記注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離までのそれぞれの距離について、前記注目画素からその距離にある周辺画素の画素値に対する複数のフィルター出力値を計算し、
    前記トナー量導出部は、前記フィルター部によりそれぞれの距離について計算された前記複数のフィルター出力値を前記注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー量導出部は、前記注目画素からの距離が(n−1)画素である周辺画素の画素値に対する、前記フィルター部による第1演算結果、前記注目画素からの距離がn画素である周辺画素の画素値に対する、前記フィルター部による第2演算結果、および前記注目画素からの距離が(n+1)画素である周辺画素の画素値に対する、前記フィルター部による第3演算結果に基づいて、前記第1演算結果の値および前記第3演算結果の値の両方に比べ前記第2演算結果の値が低い場合には、前記第2演算結果を前記注目画素の画素値に加算せずに前記基礎データ値を導出することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー量導出部は、前記注目画素からの距離が1画素であるすべての周辺画素の画素値がゼロである場合、前記注目画素の画素値を前記基礎データ値とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記フィルター部は、ラプラシアンフィルターであることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 画像データ内のエッジを検出可能であるフィルターで、注目画素の画素値の周辺画素についてのフィルター出力値を計算するステップと、
    前記フィルター出力値を注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出するステップとを備え、
    前記フィルターで、所定のサイズのウィンドウ内に入る前記注目画素周辺の画素の画素値から前記フィルター出力値を計算し、
    前記ウィンドウは、前記注目画素から、前記注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離の範囲を含み、
    前記フィルターで、前記注目画素からの距離が1から前記注目画素に対してエッジ効果を与える最大距離までのそれぞれの距離について、前記注目画素からその距離にある周辺画素の画素値に対する複数のフィルター出力値を計算し、
    それぞれの距離について計算された前記複数のフィルター出力値を前記注目画素の画素値に加算して得られる基礎データ値に基づいてトナー消費量を導出すること、
    を特徴とするトナー量算出方法。
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