JP5452574B2 - 光ファイバ接続用ユニット - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、光ケーブル端末に露出させた光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライスを固定し且つメカニカルスプライスの両側に配される光ケーブルを保持する下部ケースと、この下部ケースの上部を覆ってメカニカルスプライスを収容する上部ケースからなり、これらの間を枠状のパッキンで封止する構造が開示されている。特許文献2の図2に示すように、前記パッキンは、その長手方向両端部に、前記光ケーブル(43、45)を割り込ませる切り込み55aが形成された壁部55bを有する。
第1の発明は、壁に取り付ける光ファイバ接続用ユニットであって、2本の光ファイバケーブル端末からそれぞれ突出させた光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライスと、前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダ部と、前記スプライスホルダ部の両側でそれぞれの光ファイバケーブルを固定した引留用固定部材をそれぞれ保持するケーブル引留部と、前記スプライスホルダ部および前記ケーブル引留部を支持する支持部とを有する細長形状のユニットベースと、上方から開口を下向きにして前記ユニットベースに装着し内部に前記ユニットベースのスプライスホルダ部およびケーブル引留部を収容する細長容器状のカバーとを具備し、前記カバーは、天板部と、幅方向の一方の側板であって前記天板部から下方に突出しかつ前記ユニットベースの支持部に係合する係合部を有する第1カバー側板部と、幅方向の他方の側板であって前記天板部からの突出寸法を前記第1カバー側板部に比べて短くした第2カバー側板部とを有しており、前記カバーの長手方向両端には前記光ファイバケーブルを通すためのケーブル挿通口が切り欠き状に形成され、前記カバーの長手方向両端の壁部の内側に、前記ケーブル挿通口に通された前記光ファイバケーブルと前記ケーブル挿通口内面との間を封止する端部パッキンが組み込まれており、前記ユニットベースは、前記支持部の幅方向両側に該支持部長手方向に沿って立設される一対の突壁部を有し、前記一対の突壁部の間に前記メカニカルスプライスおよび前記引留用固定部材を保持し、前記ユニットベースにおける前記第2カバー側板部の配置される側の突壁部は、その上端部を残して下側に外面側に突出しかつその外面が前記壁の表面に対する取り付け面となっている壁状突部を有し、前記カバーは、前記壁状突部のない上壁部と前記壁状突部との境界の段差から上側を第2カバー側板部により覆うように構成されており、前記壁状突部に、該壁状突部と前記上壁部との境界の段差から下方へ延在する溝が形成されている光ファイバ接続用ユニット。
第2の発明は、前記段差は、前記溝に接近するにしたがって、下方に位置するように傾斜して形成されている第1の発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
第3の発明は、前記端部パッキンは、一対のカバー側板部の内面に沿って配置されて、前記ケーブル挿通口に通された光ファイバケーブルを両側から挟み込む一対の細長ゴム部材によって構成されている第1または2の発明の光ファイバ接続用ユニットを提供する。
まず、本発明に係る第1実施形態を説明する。
図1〜図3に示すように、ここで説明する光ファイバ接続用ユニット10は、光ファイバケーブル同士の接続(光接続)に適用可能なものである。
光ファイバ接続用ユニット10によって互いに接続する光ファイバケーブル1の一方に図中符号11、他方に図中符号12を付記する。
抗張力体3としては、例えばアラミド繊維等の抗張力繊維からなるものや、鋼線等を挙げることができる。
光ファイバ2は、裸光ファイバ2aの外周面(側面)を被覆2bで覆った構成の被覆付き光ファイバであり、例えば光ファイバ心線や光ファイバ素線等が挙げられる。裸光ファイバ2aは、例えば石英系光ファイバである。また、被覆2bは、例えば紫外線硬化性樹脂やポリアミド樹脂などを1層または複数層、ほぼ同心円状に被覆した樹脂被覆である。
光ファイバケーブル1としては、インドアケーブル、ドロップケーブル等が挙げられる。
なお、図中、符号11の光ファイバケーブルの光ファイバ2に符号11a、符号12の光ファイバケーブルの光ファイバ2に符号12aを付記する。
前記光ファイバ接続用ユニット10は、細長形状のユニットベース20の長手方向中央部のスプライスホルダ部21にメカニカルスプライス30(以下、単にスプライスとも言う)を保持した細長形状のユニット本体50と、このユニット本体50を収容する細長容器状のカバー60とを有する。
スプライス30は、光ファイバケーブル11、12端末に露出(突出)させた光ファイバ11a、12aの互いに突き合わせ接続した先端部同士を半割りの素子31、32間に挟み込んで、光ファイバ11a、12a同士の突き合わせ接続を維持するものである。
なお、本明細書においては、光ファイバ接続用ユニット10について、図1、図2、図4の上側、図3紙面手前側を上、図1、図2、図4の下側、図3紙面奥側を下、として説明する。
また、このユニットベース20は、長手方向中央部のスプライスホルダ部21と長手方向両端部のケーブル引留部22との間にファイバ案内台部23を有する。ファイバ案内台部23は、スプライスホルダ部21とケーブル引留部22とを連結する連結ベース部23c上に、ケーブル引留部22側からスプライス30の半割りの素子31、32間に挿入する光ファイバ2を案内するためのファイバガイド壁27及びファイバ案内溝27aを有する。連結ベース部23cは、ユニットベース20の支持部20a(後述。図24参照)上に突設されている。支持部20aは、スプライスホルダ部21及びケーブル引留部22を、スプライスホルダ部21の両側にケーブル引留部22が配置された状態に支持する機能を果たす。ファイバ案内台部23は、スプライスホルダ部21とユニットベース20長手方向両端部のケーブル引留部22との間にそれぞれ設けられている。
また、図1、図7、図11に示すように、光ファイバ接続用ユニット10のユニット本体50は、前記スプライス30の半割りの素子31、32間に割り入れた介挿片41が突設されているメカニカルスプライス用工具40(以下、単に、スプライス用工具とも言う)を具備する。半割りの素子31、32間に介挿片を割り入れたスプライス30を、以下、介挿部材付きスプライス(介挿部材付きメカニカルスプライス)とも言う。図示例の介挿部材付きスプライス30Aは、スプライス30の半割りの素子31、32間に、スプライス用工具40の介挿片41を割り入れた構成のものである。
スプライス30は、光ファイバ11a、12a同士を突き合わせた後、素子31、32間から介挿片41を抜き去ることで、光ファイバ11a、12aをクランプばね33の弾性によって素子31、32間に把持固定する。その結果、スプライス30は、光ファイバ11a、12aの突き合わせ接続状態を保つ。
このスプライス30は、ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材321、322、323(蓋側素子)とからなる半割り把持部材34を有する。ベース部材31と蓋部材321、322、323とは、クランプばね33の弾性によって互いに閉じ合わせ方向に弾性付勢されている。
一対の側板部33bの一方はベース部材31の蓋部材321、322、323に対向する対向面31aとは反対の背面に当接し、他方の側板部33bは蓋部材321、322、323のベース部材31に対向する対向面321a、322a、323aとは反対の背面に当接する。クランプばね33は、ベース部材31と蓋部材321、322、323とを、互いに対向する対向面31a、321a、322a、323aを閉じ合わせる方向に弾性付勢している。
ベース部材31の前記対向面31aの第1、第2サイド蓋321、323に対向する部分には、前記調心溝31bに比べて溝幅を大きくした被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において前記調心溝31bの延長上に延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31eが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、前記テーパ溝31eを介して調心溝31bと連通されている。
図示例のスプライス30において、被覆部挿入溝31c、31dは調心溝31bに比べて溝幅を大きくしたV溝である。但し、被覆部挿入溝31c、31dとしてはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝等も採用可能である。
また、被覆部挿入溝31c、31dは、光ファイバ2の被覆部外径に鑑みて、光ファイバ2の被覆部の軸線に垂直の断面の一部のみを収納し、被覆部の被覆部挿入溝31c、31dに収納されない部分がベース部材31の対向面31aからサイド蓋321、323側に突出するように、その延在方向に垂直の断面の形状及び寸法が調整される。これにより、介挿部材付きスプライス30Aのスプライス30から介挿片41を抜き去ったときに、クランプばね33の弾性によって、サイド蓋321、323とベース部材31との間に光ファイバ11a、12aの被覆部をしっかりと把持固定できる。
また、調心溝31bは、光ファイバ2の裸光ファイバ2a外径に鑑みて、裸光ファイバ2aの軸線に垂直の断面の一部のみを収納し、裸光ファイバ2aの該調心溝31bに収納されない部分がベース部材31の対向面31aから中央蓋322側に突出するように、その延在方向に垂直の断面の形状及び寸法が調整される。これにより、介挿部材付きスプライス30Aのスプライス30から介挿片41を抜き去ったときに、クランプばね33の弾性によって、中央蓋322とベース部材31との間に裸光ファイバ2aをしっかりと把持固定できる。
被覆部挿入溝を、ベース部材31及び第1サイド蓋321の互いに対向する対向面の両方に形成する場合は、光ファイバ2の被覆部の被覆部挿入溝に収納されない部分が、ベース部材31と第1サイド蓋321との間に存在するように、各被覆部挿入溝の延在方向に垂直の断面の形状及び寸法を調整する。このことは、ベース部材31及び第2サイド蓋323の互いに対向する対向面の両方に被覆部挿入溝を形成する場合も同様である。
但し、光ファイバケーブル11、12としては、裸光ファイバ2aの径以外の構成が互いに異なるものも使用可能である。また、光ファイバ11a、12aの被覆部径は、互いに異なっていても良い。この場合は、スプライスの長手方向両側の被覆部挿入溝を光ファイバ11a、12aの被覆部径に対応させて、互いに異なる構成としても良い。
なお、図9、図10等において、第1クランプばね部331の一対の側板部に符号331b、第2クランプばね部332の一対の側板部に符号332b、第3クランプばね部333の一対の側板部に符号333bを付記する。
すなわち、このスプライス30は、第1クランプばね部331の内側に第1サイド蓋321とベース部材31とを保持した第1クランプ部と、第2クランプばね部332の内側に中央蓋322とベース部材31とを保持した第2クランプ部と、第3クランプばね部333の側に第2サイド蓋323とベース部材31とを保持した第3クランプ部とを有する。
3つのクランプ部は、それぞれ、個々のクランプ部に対応するクランプばね部の弾性によって、半割りの素子(ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材(蓋側素子))の間に光ファイバを把持固定できる。3つのクランプ部は、ベース部材31と蓋部材321、322、323との間の開閉を個々に行える。
クランプばね33の両側の側板部33bは、半割り把持部材34を介して、その幅方向両側に配置されている。
このユニットベース20は細長板状の支持部20aを有する。このユニットベース20の長手方向中央部のスプライスホルダ部21は、前記支持部20aの長手方向中央部であるホルダ底壁部21aと、該ホルダ底壁部21a上に立設した2つのホルダ側壁部241、242とを有する。2つのホルダ側壁部241、242は、支持部20a長手方向に沿う細長板状の前記ホルダ底壁部21aの幅方向両側に立設され、ユニットベース20長手方向に延在形成されている。また、このスプライスホルダ部21は、そのホルダ底壁部21aの長手方向両端上に、該ホルダ底壁部21aの長手方向に垂直に形成されたストッパ壁部251、252を有する。
なお、スプライスホルダ部としては、スプライス30を、その長手方向をユニットベース20長手方向に揃えた向きで、ユニットベース20の長手方向中央部に保持可能な構成であれば良く、図示例の構成に限定されない。スプライスホルダ部としては、例えばストッパ壁部251、252を省略し、一対のホルダ側壁部241、242の間にスプライス30を保持した構成も採用可能である。
図7に示すように、スプライス30は、クランプばね33の背板部33aを第2ホルダ側壁部242に対面させ、クランプばね33の一対の側板部33bの片方をホルダ底壁部21aに当接させてスプライスホルダ部21内に収容されている。すなわち、スプライス30は、半割り把持部材34を介してクランプばね33の背板部33aとは反対の側(開放側)を第1ホルダ側壁部241に対面させてスプライスホルダ部21内に収容されている。
図示例のスプライス用工具40はプラスチック製の一体成形品である。
但し、スプライス用工具としてはプラスチック製の一体成形品に限定されず、複数部材によって組み立てた構成のものであっても良い。
また、介挿片挿入穴35としては、ベース部材31及び蓋部材321、322、323の片方のみに形成した介挿片挿入溝によって確保した構成も採用可能である。
ユニットベース20の第1ホルダ側壁部241の介挿片挿通孔24aは、スプライス30の4箇所の介挿片挿入穴35に対応して、ユニットベース20長手方向の4箇所に形成されている。
そして、ユニット本体50は、スプライス30の4箇所の介挿片挿入穴35のそれぞれに、ユニットベース20の第1ホルダ側壁部241の介挿片挿通孔24aに通した介挿片41の先端部を抜き去り可能に割り込ませた構成となっている。
但し、介挿片41は、半割りの素子31、32間を、クランプばね33の弾性に抗して、光ファイバ2の挿入が可能な程度に押し開き、かつ素子31、32間から抜き去り可能なものであれば良く、板状のものに限定されない。介挿片としては、例えば柔軟なシート状のもの、ロッド状のもの等も採用可能である。
図11に示すように、スプライス用工具40の板状の介挿片41の先端介挿部41aは、その先端が先細りに厚さが小さくなるテーパ状に形成されている。この介挿片41は、スプライス30の半割り把持部材34から抜き去った後に、その先端介挿部41aを、ベース部材31と押さえ蓋32との間に押し込んで割り込ませる(介挿部材付きスプライスを組み立てる)ことが可能である。
また、光ファイバ接続用ユニット10は、カバー60を装着していない状態のユニット本体50を、スプライス30から介挿片を取り外した状態で現場に供給し、現場にて、スプライス30の素子31、32間に介挿片を割り込ませて介挿部材付きスプライスを組み立てても良い。
そして、このケーブル引留部22は、引留部底壁部22aと2つの引留部側壁部22bとにより三方から囲まれる溝状の空間(以下、固定部材収容空間22hとも言う)に、光ファイバケーブル1端末に固定した引留用固定部材120を収容する。
また、図示例のユニット本体50は、ケーブル引留部22の引留部底壁部22a上に、ユニットベース20長手方向に沿ってスライド移動に設けられた挿入補助スライダ26を有する。この挿入補助スライダ26は、引留用固定部材120を固定した光ファイバケーブル1端末(以下、固定部材付きケーブル端末1a)を載置した状態で引留部底壁部22a上をスライド移動することで、固定部材付きケーブル端末1aのケーブル引留部22へのスプライスホルダ部21とは反対の側(後側)からの挿入を円滑にする。
この挿入補助スライダ26は、前記スライダ本体26aの押圧力受け突起26bから後側に延出する部分である固定部材載置部26c上に固定部材付きケーブル端末1aを載置できる。
図2、図12に示すように、スライダ挿入孔28のスライダ入り口は、前記第2ファイバ挿通部22gの下方に位置している。
ケーブル引留部22内側に収容した引留用固定部材120は、挿入補助スライダ26の押圧力受け突起26bがケーブル引留部22前端の固定部材ストッパ壁部22c(より具体的には受け突起当接部22k)に当接することで、スプライスホルダ部21からの距離を縮める前進が規制される。挿入補助スライダ26の固定部材載置部26c上に載置した固定部材付きケーブル端末1aは、挿入補助スライダ26の押圧力受け突起26bがケーブル引留部22前端の固定部材ストッパ壁部22cする位置が、スプライス30に対する前進限界位置(ケーブル引留部22に対する挿入限界位置)となっている。
この弾性係止片22dは、スプライス30に対する前進限界位置に達した固定部材付きケーブル端末1aの引留用固定部材120後端部に係合する。このため、スプライス30に対する前進限界位置に達した固定部材付きケーブル端末1aは、引留用固定部材120後端部に弾性係止片22dが係合することで、前記前進限界位置に固定される。
なお、前記スリット22jは、引留部側壁部22bの前端には達していない。
なお、ケーブル引留部22の後側からの挿入によってケーブル引留部22に収容した引留用固定部材120の前記スプライス30から離隔する方向の変位(スプライス30からの後退)を規制する引留手段としては、前記弾性係止片22dに限定されない。この引留手段としては、例えば、ケーブル引留部22に枢着した係合片などであっても良い。引留手段は、引留用固定部材120のスプライス30に対する前進限界位置からの後退を規制するものである。
図13(a)〜(c)は、引留用固定部材120の具体例を示す。
ここでは、引留用固定部材120として、光ファイバケーブル1端末をその両側から把持して光ファイバケーブル1端末に固定して取り付けられる外被把持部材を用いている。以下、引留用固定部材120が外被把持部材を指す場合、引留用固定部材120を外被把持部材とも言う。
この外被把持部材120は、光ファイバケーブル1を嵌め込むケーブル嵌合溝122が形成された断面コ字形の把持ベース121と、前記把持ベース121のケーブル嵌合溝122の溝幅方向両側の側壁部125の一方に枢着された押さえ蓋123とを有する。
引留用固定部材としては、外被把持部材に限定されず、例えば光ファイバケーブル1端末外周に接着剤による接着固定、熱溶着などによって固定する部材などであっても良い。
第2ファイバ挿通部22gは、固定部材ストッパ壁部22cの上端から下方へ窪む切欠状になっている。この第2ファイバ挿通部22gの底部は、ファイバ案内溝27aの端部から固定部材ストッパ壁部22cの固定部材収容空間22hに臨む後面にわたって、前記後面側に行くにしたがって末広がりに拡張するテーパ状凹所22iとされている。
第2ファイバ挿通部22g、ファイバ案内溝27a、第1ファイバ挿通部25aは、ケーブル引留部22からスプライスホルダ部21に収容されているスプライス30の被覆部挿入溝への光ファイバ2の円滑な挿入を実現するファイバ誘導手段として機能する。
そして、固定部材付きケーブル端末1aを、挿入補助スライダ26の固定部材載置部26c上に載置状態のままケーブル引留部22前端の固定部材ストッパ壁部22cに向かって前進(固定部材ストッパ壁部22cからの距離を縮めるように移動)させる。
なお、挿入補助スライダ26に載せる固定部材付きケーブル端末1aの光ファイバケーブル端末には、予め光ファイバ2を突出状態に露出させておく。
固定部材付きケーブル端末1aは、挿入補助スライダ26の固定部材載置部26c上に載置したときに、光ファイバケーブル1端末から突出する光ファイバ2が、ファイバ案内溝27aの溝底部の延長上に配置される構成とする。これにより、固定部材付きケーブル端末1aの前進によって、光ファイバ2をファイバ案内溝27aに円滑に挿入できる。
光ファイバ2は、固定部材付きケーブル端末1aのケーブル引留部22に対する前進によって、ファイバ案内溝27aの溝底、第1ファイバ挿通部25aの底部を前進させる。
固定部材付きケーブル端末1aは、前進限界位置に達した挿入補助スライダ26の押圧力受け突起26bを、引留用固定部材120と固定部材ストッパ壁部22cとの間に挟み込んだときの位置が、ケーブル引留部22に対する前進限界位置である。
また、互いに接続する光ファイバケーブル11、12の光ファイバ2の引留用固定部材120からの突出長は、光ファイバ2同士が、スプライス30の調心溝31b長手方向中央部で突き当たり、かつ、各光ファイバケーブル11、12の固定部材付きケーブル端末1aがケーブル引留部22に対する前進限界位置に達したときに、光ファイバ2に若干の撓み部(図18の撓み部5)が形成される長さとする。
例えば、図11に示すように、ベース部材31とサイド蓋(図示例では第2サイド蓋323)との間の介挿片41の介挿による開放量は、光ファイバ2が、被覆部挿入溝31dとサイド蓋323の対向面323aとの間の領域(ファイバ収納領域。図10の符号FS参照)から脱落せず、ファイバ収納領域内に挿通された状態を保てる範囲とする。ファイバ収納領域FS(図10参照)は、被覆部挿入溝と、該被覆部挿入溝が形成されている素子(図示例ではベース部材31)の対向面に垂直の方向における、前記被覆部挿入溝に対面する素子の前記被覆部挿入溝に対面する部分との間の領域である。
なお、図10においては、光ファイバ2の被覆部を挿入した被覆部挿入溝の溝底付近に確保されるクリアランス(図11参照)の図示を省略している。
裸光ファイバ収納領域FS2(図10参照)は、調心溝31bと、該調心溝31bが形成されている素子(図示例ではベース部材31)の対向面31aに垂直の方向における、中央蓋322の対向面322aの前記調心溝31bに対面する部分との間の領域である。
スプライス30の半割り把持部材34には、その長手方向両端面から先細りのテーパ状に窪むテーパ状凹所34aが開口している。図10に示すように、テーパ状凹所34aの奥端は前記ファイバ収納領域FSと連通している。
このため、ファイバ案内溝27aからスプライス30のファイバ収納領域FSへの光ファイバ2の挿入は円滑に行える。
これにより、光ファイバ11a、12a同士が突き合わせ接続状態のままスプライス30の素子31、32間に把持固定され、光ファイバ11a、12a同士の突き合わせ接続状態が維持される。また、これにより、光ファイバケーブル11、12同士が光接続される。その結果、ユニット本体50にて光ファイバケーブル11、12同士を接続してなるケーブル接続部J1が組み立てられる。
このケーブル挿通口63aには、カバー端板部63の突端面側から、光ファイバケーブル1の長手方向途中部を挿入でき、光ファイバケーブル1をその長手方向がカバー端板部63に垂直の向きで通すことができる。カバー60は、ユニット本体50のケーブル引留部22に収容された引留用固定部材120からユニット本体50外側へ延出する光ファイバケーブル1の長手方向途中部を前記カバー端板部63のケーブル挿通口63aに通すことで、カバー本体64の開口周縁部64aの端面全周をユニットベース20の鍔部20bの防水用パッキン20cに当接させることができる。
ここで説明する実施形態のユニットベース20において、前記係止部として機能する突壁部20fとしては、スプライスホルダ部21のホルダ側壁部241、242、ケーブル引留部22の引留部側壁部22b、ファイバ案内台部23の連結ベース部23cから選択される1以上を採用できる。
また、図6(a)、(b)に例示したように、カバー本体64内面側の係合爪62aを、突壁部ユニット20Aの突壁部20fに直接係合する構成は、ケース70全体、ケーブル接続部J1のユニットベース20にカバー60を装着してなるケース付きケーブル接続部J2(図16(b)参照)全体の小型化に有効に寄与する。
カバー60は、前記係合爪62aを突壁部ユニット20Aの係止凹所20eに入り込ませてユニットベース20に係止したとき、カバー本体64の枠状周壁部の開口周縁部64aがその全周にわたって防水用パッキン20cに押し付けられた状態が維持される。したがって、カバー本体64の枠状周壁部の開口周縁部64aとユニットベース20との間の防水性は安定かつ確実に維持できる。
一対の細長ゴム部材65は、カバー本体64内側にて、一対のカバー側板部62の間隔方向であるカバー幅方向両側に、それぞれ長手方向を、前記天板部61に垂直のカバー高さ方向に沿う向きとして配置されている。各細長ゴム部材65は、カバー幅方向両側のカバー側板部62の内面に沿って設けられている。
一対の細長ゴム部材65は、カバー端板部63と、仕切り壁66と、天板部61と、両側のカバー側板部62とで囲まれた内側の領域に挿入されている。
ユニットベース20の突壁部ユニット20Aは、具体的には、カバー本体64の、その長手方向両端部の仕切り壁66と、天板部61と、両側のカバー側板部62とで囲まれた内側の領域(ユニットベース収容領域)に収容される。
カバー60をユニット本体50に装着する際には、光ファイバケーブル1を前記カバー端板部63のケーブル挿通口63aのみならず、仕切り壁66のケーブル挿通用凹部66aにも通す。
カバー幅方向両側の細長ゴム部材65間の間隔(カバー側板部62内面に当接させたときの離隔距離)は、ケーブル挿通口63aのカバー幅方向の寸法(ケーブル挿通口63aの幅寸法)と同じか若干大きくしても良い。但し、一対の細長ゴム部材65間の間隔は、より高い防水性の確保の点で、図16(a)に示すように、ケーブル挿通口63aの幅寸法に比べて若干短くし、両側の細長ゴム部材65の一部がケーブル挿通口63aに臨む位置に張り出した状態としても良い。
また、図16(a)では、一対の細長ゴム部材65間の間隔を、断面扁平の光ファイバケーブル1の厚さと概ね同じに揃えた構成を例示している。
また、カバー60のケーブル挿通口63aのカバー高さ方向の寸法(挿通口高さ寸法)は、光ファイバケーブル1の断面長手方向の寸法に比べて大きくしてある。
図16(b)に示すように、細長ゴム部材65は、カバー本体64の開口周縁部64aをユニットベース20の鍔部20bの防水用パッキン20cに押し付けたときに、鍔部20bに押圧されて圧縮変形する。その結果、カバー幅方向両側の細長ゴム部材65は、光ファイバケーブル1にカバー幅方向両側から密着する。また、両側の細長ゴム部材65は、その長手方向両端部が光ファイバケーブル1の上下に回り込み、前記光ファイバケーブル1と前記ケーブル挿通口63a内面との間、鍔部20bと光ファイバケーブル1との間を封止して防水性を確保する。
図17(a)、(b)に示すように、細長ゴム部材65としては、その長手方向両端部が、長手方向中央部に対して曲がった概略アーチ形に形成されたもの(細長ゴム部材67)も採用可能である。
カバー幅方向両側に配置される一対の細長ゴム部材67は、概略アーチ形の内面側が互いに対面する向きでカバー本体64の長手方向両端部内側に組み込まれる。一対の細長ゴム部材67は、天板部61とは反対側の端部をカバー本体64の開口側に突出させてカバー本体64に設けられる。
一対の細長ゴム部材67のカバー本体64の開口側に突出させた部分の端面67aは、光ファイバケーブル1を一対の細長ゴム部材67間に誘導するケーブル誘導面として機能する。
次に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
なお、図中、第1実施形態と同様の構成には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
また、この実施形態では、カバー90として、既述の光ファイバ接続用ユニット10のカバー60について、そのカバー本体64の一対のカバー側板部62にかえて、図中符号91、92のカバー側板部を採用した細長形状のカバー本体94を用いて構成されている。このカバー90は、カバー本体94の一対のカバー側板部91、92の構成が、既述の光ファイバ接続用ユニット10のカバー60と異なる。カバー本体94は、その長手方向両端にカバー端板部63を有する。また、図20(a)〜(c)に示すように、カバー本体94は、その長手方向両端部の内側に、端部パッキンとして機能する一対の細長ゴム部材65と、仕切り壁66とを有する。このカバー90の具体的構成については後述する。
前記ユニットベース81は、幅方向両側の突壁部82の支持部20a長手方向に沿う長手方向中央部間にスプライス30を保持したスプライスホルダ部21Aと、幅方向両側の突壁部82の長手方向の端部間に固定部材付きケーブル端末1aを収容するケーブル引留部22Aとを有する。光ファイバ接続用ユニット80は、前記スプライスホルダ部21Aにスプライス30を保持したユニット本体83を具備する。
図19(a)、(b)に示すように、ユニットベース81の幅方向両側の突壁部82の一方には、スプライス30の素子31、32間に割り込ませた介挿片41を通すための介挿片挿通孔24aが形成されている。この突壁部82を、以下、第1突壁部821とも言う。ユニットベース81幅方向において、この第1突壁部821に対向する突壁部82を、以下、第2突壁部822とも言う。
図示例のユニットベース81の第1突壁部821には、スプライス30の長手方向4箇所の介挿片挿入穴35に対応して、介挿片挿通孔24aが4つ形成されている。第2突壁部822には介挿片挿通孔24aは形成されていない。
前記カバー90は、ユニット本体83にて光ファイバケーブル11、12同士を接続してなるケーブル接続部J3(図18等参照)のユニットベース81に装着することで、該カバー90とユニットベース81とからなるケース70Aを組み立てることができる。ケース70Aは、スプライス30及び一対の固定部材付きケーブル端末1aを防水性を確保して収容する。
ケーブル接続部J3のユニットベース81にカバー90を装着したとき、カバー90のカバー端板部63のケーブル挿通口63aは、前記後側延出部20hに押し付けられて圧縮変形した細長ゴム部材65によって封止され、防水性が確保される。
天板部61幅方向両端部から天板部61片面側に立設された一対のカバー側板部91、92のうち、カバー本体94の幅方向の他方の側板である第2カバー側板部92には、前記下端係合部91aは形成されていない。下端係合部91aは、第1カバー側板部91の第2カバー側板部92に対面する面の側(内面側)に突設された係合爪(下端係合爪)である。
なお、カバー本体94の第1カバー側板部91は、天板部61からの突出寸法を、カバー90をユニットベース81に装着したときにユニットベース81の支持部20aの下方にまで延出する寸法とし、天板部61からの突出方向中央部(上下方向中央部)に前記係合部91a(係合爪)が突設されている構成としても良い。
なお、ユニットベース81の一対の突壁部821、822の支持部20aからの突出寸法は互いに同じであり、また、前記突出寸法は、ユニットベース81長手方向に沿う突壁部821、822の長手方向全長にわたって一定である。
この光ファイバ接続用ユニット80は、ケーブル接続部J3のユニットベース81にカバー90を装着するだけで、スプライス30を防水性を確保して収容するケース70Aを簡単に組み立てることができる。
図18〜図21(a)、(b)に例示した光ファイバ接続用ユニット80は、係止凹所20eの形成を省略したユニットベース81と、係合爪62aの形成を省略したカバー90とによって構成されている。
これにより、ユニットベース81の第1突壁部821に形成されている介挿片挿入穴35(図19(a)等参照)は、カバー90の第1カバー側板部91によって覆われることになる。
カバー本体94の第2カバー側板部92に前記凹形切欠部92cが形成されたカバー90は、ユニットベース81に装着する際に、ユニットベース81上端部の位置をカバー90上から前記凹形切欠部92cを介して観察して目視確認可能である。カバー90の第2カバー側板部92の前記凹形切欠部92cは、ユニットベース81に装着する際の作業効率確保に有効に寄与する。
カバー90は、ユニットベース81に装着したときに、第2カバー側板部92の下側張り出し部92b及びカバー端板部63の突端部が、ユニットベース81の支持部20a外周の端面に当接される。このとき、カバー本体94の第1カバー側板部91は、既述のように、その突端部の下端係合部91aがユニットベース81の支持部20a下側に配置され、支持部20aの下面20iに係合する(図21(a)参照)。
なお、前記下端係合部91aは、必ずしも第1カバー側板部91の長手方向全長にわたって延在形成する必要は無く、例えば、第1カバー側板部91長手方向における、カバー本体94長手方向両側の仕切り壁66間に位置する区間の全長にわたって延在形成した構成、第1カバー側板部91の長手方向複数箇所に形成した構成等も採用可能である。
ここで、仮に、ユニットベース81にカバー90を装着する際に、第1カバー側板部91の下端係合部91aがユニットベース81の支持部20aの下面20iに係合すると同時に、ユニットベース81の第2突壁部822上端部及び第2カバー側板部92のうちその一方に突設した係合爪が他方に形成した係止凹所に入り込んで係合する構成とした場合について説明する。この構成の場合は、第2突壁部822上端部又は第2カバー側板部92に係合爪を突設していない構成に比べて、カバー90をユニットベース81に装着するときのカバー本体94の弾性変形が大きくなる。つまり、この構成の場合は、カバー90をユニットベース81に装着するときに、第1突壁部821外面に当接した第1カバー側板部91の下端係合部91aと、第2突壁部822上端部又は第2カバー側板部92に突設された係合爪とによってカバー本体94が弾性変形されて、第1カバー側板部91と第2カバー側板部92との間の距離が一旦押し拡げられる。次いで、カバー90をユニットベース81に対してその下方へさらにスライドさせると、前記下端係合部91aがユニットベース81の支持部20aの下面20iに係合するとともに、ユニットベース81の第2突壁部822上端部及び第2カバー側板部92のうちその一方に突設した係合爪が他方に形成した係止凹所に入り込んで係合する。
また、この構成のカバー90は、例えば第2カバー側板部92について、前記凹形切欠部92cを無くし、天板部61からの突出寸法をカバー本体64の長手方向両端のカバー端板部63の天板部61からの突出寸法と同じに揃えた場合に比べて、第1カバー側板部91と第2側板主板部92aとの間の距離を拡げる弾性変形が容易である。このことも、カバー90をユニットベース81に装着する際に要する押圧力の軽減に有効に寄与し、カバー90は、軽い力で押圧してユニットベース81に楽に(容易に)装着できる。
図21(b)に示すように、この壁状突部822aは、第2突壁部822を一部厚肉にして、第2突壁部822外面側に突出させた部分である。この壁状突部822aは、第2突壁部822の上壁部822bの下側、長手方向両端部の間の領域全体にわたって形成されている。
カバー90(より具体的にはカバー本体94)の第2カバー側板部92は、壁状突部822aと前記上壁部822bとの境界の段差822c(段差面)から上側にて、上壁部822b外面に沿って配置される。
なお、ユニットベース81上端部を収容したカバー90のユニットベース81に対する上下方向の位置は、天板部61をユニットベース81上端に当接させるだけでも決まる。このため、カバー90は、その内側に収容したユニットベース81上端に天板部61を当接させたとき、第2カバー側板部92の突端(下端)が、第2突壁部822の前記段差822cから上方に離隔して配置される構成も採用可能である。
このため、ケース付きケーブル接続部J4は、光ファイバ接続用ユニット80によって防水性が確保されており、その上方からの雨水等の降水に晒されても、光ファイバ接続用ユニット80内側への浸水を防ぐことができる。
一方、カバー90の第1カバー側板部91は、ユニットベース81の第1突壁部821側全体を覆っているため、第1カバー側板部91外面を流れる水は第1カバー側板部91下端まで第1カバー側板部91外面を円滑に流下する。
但し、ケース付きケーブル接続部J4は、支持部材に取り付けたときに、その上方からの雨水等の降水に晒される可能性がある環境下に置かれる場合、既述のように、ユニットベース81の支持部20aの上方にカバー90の天板部61が位置する向きで、取り付け面側を支持部材(あるいは取付用部材)に当接させて取り付けることが好ましい。
前記ケース付きケーブル接続部J4は、カバー90長手方向両端のケーブル挿通口63aの封止用の端部パッキン65以外の、パッキンの使用を省略できる。光ファイバ接続用ユニット80は、パッキンの使用が少なくて済むため低コスト化が容易であり、ケース付きケーブル接続部J4を低コストで組み立てることができる。
但し、前記段差面としては、例えば、図23に示すように、分割突部822e毎にその上端に形成された段差面(分割段差面822f)が、それぞれ、そのユニットベース81長手方向における中央部を頂部とする山形に形成された構成も採用可能である。この図示例の分割段差面822fは、前記頂部からユニットベース81長手方向両側に離隔するにしたがい下方に位置するように支持部20aに対して傾斜された山形に形成されている。
ユニットベース81に装着したカバー90(詳細にはカバー本体94)の第2側板主板部92aの下端は、ユニットベース81の支持部20a長手方向に平行に延在している。このため、図23では、カバー90の第2側板主板部92aと分割段差面822fとの接触部分を非常に小さくできる。したがって、図23の構成では、カバー90の第2側板主板部92aから下方へ流下する水を分割段差面822fに沿って円滑に下方へ流下させることができ、第2側板主板部92aと分割段差面822fとの間での滞留を非常に少なく抑えることができる。
Claims (3)
- 壁に取り付ける光ファイバ接続用ユニットであって、
2本の光ファイバケーブル端末からそれぞれ突出させた光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライスと、
前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダ部と、前記スプライスホルダ部の両側でそれぞれの光ファイバケーブルを固定した引留用固定部材をそれぞれ保持するケーブル引留部と、前記スプライスホルダ部および前記ケーブル引留部を支持する支持部とを有する細長形状のユニットベースと、
上方から開口を下向きにして前記ユニットベースに装着し内部に前記ユニットベースのスプライスホルダ部およびケーブル引留部を収容する細長容器状のカバーと
を具備し、
前記カバーは、天板部と、幅方向の一方の側板であって前記天板部から下方に突出しかつ前記ユニットベースの支持部に係合する係合部を有する第1カバー側板部と、幅方向の他方の側板であって前記天板部からの突出寸法を前記第1カバー側板部に比べて短くした第2カバー側板部とを有しており、
前記カバーの長手方向両端には前記光ファイバケーブルを通すためのケーブル挿通口が切り欠き状に形成され、前記カバーの長手方向両端の壁部の内側に、前記ケーブル挿通口に通された前記光ファイバケーブルと前記ケーブル挿通口内面との間を封止する端部パッキンが組み込まれており、
前記ユニットベースは、前記支持部の幅方向両側に該支持部長手方向に沿って立設される一対の突壁部を有し、前記一対の突壁部の間に前記メカニカルスプライスおよび前記引留用固定部材を保持し、
前記ユニットベースにおける前記第2カバー側板部の配置される側の突壁部は、その上端部を残して下側に外面側に突出しかつその外面が前記壁の表面に対する取り付け面となっている壁状突部を有し、前記カバーは、前記壁状突部のない上壁部と前記壁状突部との境界の段差から上側を第2カバー側板部により覆うように構成されており、
前記壁状突部に、該壁状突部と前記上壁部との境界の段差から下方へ延在する溝が形成されている光ファイバ接続用ユニット。 - 前記段差は、前記溝に接近するにしたがって、下方に位置するように傾斜して形成されている請求項1に記載の光ファイバ接続用ユニット。
- 前記端部パッキンは、一対のカバー側板部の内面に沿って配置されて、前記ケーブル挿通口に通された光ファイバケーブルを両側から挟み込む一対の細長ゴム部材によって構成されている請求項1または2に記載の光ファイバ接続用ユニット。
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