JP5452283B2 - 歪み補償装置 - Google Patents

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本発明は、衛星通信用増幅器、移動体通信用増幅器、および地上マイクロ波通信用増幅器に適用され、振幅非線形性および位相非線形性を補償する低歪み増幅器用の歪み補償装置に関する。
従来例1として、次のような歪み補償回路がある(例えば、特許文献1参照)。従来例1における歪み補償回路は、抵抗と直流電源が直列に接続された回路、およびインダクタまたは抵抗のいずれか少なくとも1つを含む回路と順方向にバイアスされたダイオードが直列に接続された回路が、信号路に対し並列に接続され、信号路の入力側および出力側には、キャパシタが直列に接続された構成を有する。
このような構成を備えることで、入力電力Pinの増加に対し、利得Gainが増加し、位相Phaseが遅れる特性が得られる。また、直流電圧を変化させることで、歪み補償回路の利得、通過位相特性を容易に調整できる。さらに、抵抗値を変化させることで、利得、通過位相特性の調整および入力電力に対する感度を調整できる。
また、従来例2として、次のような歪み補償回路がある(例えば、特許文献2参照)。従来例2における歪み補償回路は、所定の信号を入力する入力端子と、入力端子と直接的に接続された非線形素子としてのダイオードと、ダイオードに電圧を印加するための、抵抗、電源端子およびコンデンサで構成されるバイアス供給回路と、特定周波数抑圧手段と、信号を出力する出力端子とを備える。
そして、特定周波数抑圧手段は、ダイオードの両側に他の素子を介さず直接接続されており、直流に相当する周波数から、入力端子に入力される入力信号の占有帯域幅に相当する周波数までの全部もしくは一部の周波数、および/または入力信号の搬送波の少なくとも1つの高調波の周波数を抑圧することができる。
さらに、従来例3として、次のような歪み補償回路がある(例えば、特許文献3参照)。従来例3における歪み補償回路は、希望波周波数帯域の特性に影響を与えることなく、相互変調歪みの振幅および位相を調整することにより、増幅器等において発生する相互変調歪みを一段と有効に低減することができる。
さらに、従来例3における歪み補償回路は、歪み発生回路の前段または後段のうちの少なくとも一方に、インピーダンス変換回路が設けられている。そして、このインピーダンス変換回路は、希望波周波数帯域を通過させるとともに、入力される2つの希望波の周波数の差に相当する周波数帯域に対するインピーダンスを変化させることができる。
これにより、希望波周波数帯域の特性に影響を与えることなく、歪み補償回路において発生する相互変調歪みの振幅および位相特性の調整を可能とすることができる。従って、増幅器等において発生する相互変調歪みを、一段と有効に低減することができる。
特許第3335907号公報 特許第3698647号公報 特開2004−15390号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
増幅器の歪みは、非線形に起因する第1の歪み成分と、メモリ効果歪みと呼ばれる第2の歪み成分に大別される。
そして、非線形に起因する代表的な第1の歪み成分の要因としては、
(要因1)増幅器の入力電力に対する利得特性と位相特性の非線形に起因する歪み
が挙げられる。
一方、メモリ効果歪みに相当する代表的な第2の歪み成分の要因としては、
(要因2)負荷インピーダンスの周波数特性に起因する歪み、
(要因3)利得特性、群遅延時間の周波数特性に起因する歪み、
(要因4)トランジスタの熱応答に起因する歪み、
(要因5)トランジスタのトラップに起因する歪み成分、
のそれぞれが挙げられる。
特に、低歪み増幅器において、(要因2)に起因する歪み成分は、寄与が大きく、増幅器の歪みの悪化原因の1つとなっている。そして、低歪みな増幅器を実現するには、第1の歪み成分に属する(要因1)だけでなく、第2の歪み成分に属する(要因2)〜(要因5)の歪みに対しても、低減する必要がある。
従来例1では、(要因1)に起因する第1の歪み成分を改善する効果はあるが、メモリ効果歪みと呼ばれる(要因2)〜(要因5)に起因する第2の歪み成分に対しては、効果がない。この状況を、図23、図24を用いて説明する。
図23は、従来例1における第1の歪み成分の改善効果を示す説明図である。図23において、f1、f2は信号、f3、f4は相互変調歪みである。図23(a)に示すような歪み成分f3、f4が、(要因1)にのみ起因している場合を考える。この場合には、従来例1の歪み補償回路で、図23(b)に示すような逆歪みを作り出し、打ち消しあうことによって、図23(c)に示すように、f1、f2の信号のみが出力され、完全に歪み補償することができる。
これに対して、図24は、従来例1における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果を示す説明図である。図24(a)に示すような歪み成分f3、f4としては、(要因1)に起因する第1の歪み成分f3(1)、f4(1)と、(要因2)〜(要因5)に起因する第2の歪み成分f3(2)、f4(2)とのベクトル合成として構成される。したがって、図24(b)のような、従来例1の歪み補償回路で逆歪みを作り出しても、図24(c)に示すように、メモリ効果歪みの(要因2)〜(要因5)に起因する歪み成分f3(2)、f4(2)が残る結果となる。
そこで、次に、メモリ効果歪みのうち、支配的な(要因2)に起因する歪み成分を改善する歪み補償回路について説明する。(要因2)に起因する歪みを改善するためには、歪み補償回路で、(要因2)に起因する歪み成分の逆特性を発生させる必要がある。(要因2)に起因する歪み成分の逆特性を発生させるためには、歪み補償回路の能動素子(ダイオードなど)の負荷インピーダンス(偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数の振幅と位相)を適切に制御する必要がある。
従来例2、3では、従来例1と同じく、(要因1)に起因する第1の歪み成分を改善する効果はある。しかしながら、従来例2、3は、メモリ効果歪みの位相条件を制御していないため、(要因2)に起因する歪み成分に対しては、効果がある場合と悪化させる場合とがある。
従来例2における特定周波数抑圧手段を用いた場合には、特定周波数と呼ばれる周波数の信号とRF信号とのミキシングによって、RF信号近傍で発生するメモリ効果歪み成分の位相条件が、増幅器で発生する(要因2)に起因する歪みの位相条件が打ち消す条件であれば、歪み成分は改善される。しかしながら、位相条件が合成される条件になると、歪み成分は悪化する。
同様に、従来例3における差周波数帯域インピーダンス変換回路を用いた場合には、差周波数帯域と呼ばれる周波数帯域の信号とRF信号とのミキシングによって、RF信号近傍で発生するメモリ効果歪み成分の位相条件が、増幅器で発生する(要因2)に起因する歪みの位相条件が打ち消す条件であれば、歪み成分は改善される。しかしながら、位相条件が合成される条件になると、歪み成分は悪化する。
この原因は、歪み補償回路の特定周波数と呼ばれる周波数、あるいは差周波数帯域と呼ばれる周波数帯域のインピーダンスを調整することで、歪み補償回路でメモリ効果を発生させて、RF周波数近傍に発生する歪みの大きさを制御しており、発生したメモリ効果歪みの位相を制御していないために起こるものである。この状況を、図25、図26を用いて説明する。
まず始めに、位相条件が打ち消す条件の場合について説明する。図25は、従来例2あるいは従来例3における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果として、位相条件が打ち消す条件のときの説明図である。図25において、f1、f2は信号、f3、f4は相互変調歪みである。
図25(a)に、増幅器の信号成分f1、f2と、歪み成分f3、f4を示す。歪み成分f3、f4は、(要因1)に起因する第1の歪み成分f3(1)、f4(1)と、(要因2)に起因する第2の歪み成分f3(2)、f4(2)とのベクトル合成として構成される。
図25(b)に、従来例2もしくは従来例3を用いた場合の、歪み補償回路で作り出される逆歪み成分について示す。(要因1)に起因する歪みf3(1)、f4(1)は、f3(1)’、f4(1)’で補償し、(要因2)に起因する歪みf3(2)、f4(2)は、f3(2)’、f4(2)’で補償する。補償後の歪み成分は、図25(c)に示すように、f3(2)’’<f3(2)’、f4(2)’’<f4(2)’となり、小さくなっている。
次に、位相条件が合成する条件の場合について説明する。図26は、従来例2あるいは従来例3における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果として、位相条件が合成する条件のときの説明図である。図26(a)に、増幅器の信号成分f1、f2と、歪み成分f3、f4を示す。歪み成分f3、f4は、(要因1)に起因する第1の歪み成分f3(1)、f4(1)と、(要因2)に起因する第2の歪み成分f3(2)、f4(2)とのベクトル合成として構成される。
図26(b)に、従来例2もしくは従来例3を用いた場合の、歪み補償回路で作り出される逆歪み成分について示す。(要因1)に起因する歪みf3(1)、f4(1)は、f3(1)’、f4(1)’で補償し、(要因2)に起因する歪みf3(2)、f4(2)は、f3(2)’、f4(2)’で補償する。しかしながら、f4(2)は、f4(2)’で補償することが可能であるが、f3(2)は、f3(2)’で補償することができない。
従来例2を用いた場合の歪み補償回路では、逆歪みの振幅特性を変化させることが可能であり、f3(2)’の振幅を0にした場合が一番補償される。しかしながら、補償後の歪み成分は、図26(c)に示すように、f3(2)’’≧f3(2)’、f4(2)’’≦f4(2)’となる。
また、従来例3を用いた場合には、歪み補償回路で発生する相互変調歪みの振幅および位相を調整できると特許文献3には記載されている。具体的には、この特許文献3における実施の形態2に記載された回路では、コンデンサ、インダクタ、抵抗からなる直列共振回路が用いられており、抵抗を変化させることで、相互変調歪みの振幅および位相を調整するとなっている。
しかしながら、このような回路では、直列共振回路の共振周波数が差周波数であり、抵抗のみを変化させても能動素子であるダイオードからみた負荷インピーダンスは、振幅のみしか変化していない。したがって、補償後の歪み成分は、従来例2と同様に、図26(c)に示すように、f3(2)’’≧f3(2)’、f4(2)’’≦f4(2)’となる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることを目的とする。
本発明に係る歪み補償装置は、直流電源と、直流電源から供給される直流電圧をパラメータとして変化させることで入力電力に対する利得特性および通過位相特性の非線形性に起因する非線形歪み成分を調整する歪み補償回路と、変調波信号の高調波およびベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも高調波に対して振幅と位相を制御することで、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを決定し、メモリ効果歪み成分を調整する整合回路とを備えた歪み補償装置であって、整合回路は、歪み補償装置の入出力端子を結ぶ信号路に対して縦続に接続され、振幅と位相を制御することで、メモリ歪み成分を調整し、歪み補償装置の前段または後段に接続される増幅器の歪み成分と逆特性を持つ歪み成分を、非線形歪み成分とメモリ歪み成分との合成ベクトルとして歪み補償回路から発生させるものである。
本発明に係る歪み補償装置によれば、ベースバンド変調周波数および高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えることで、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生する歪み成分を調整することにより、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
本発明の歪み補償装置による歪み補償メカニズムの説明図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置の全体構成図の一例である。 本発明の実施の形態1における歪み補償回路の入力電力に対する利得、通過位相特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置を増幅器に適用した一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの利得特性と、増幅器単体の利得特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの通過位相特性と、増幅器単体の通過位相特性を示す図である。 従来の歪み補償装置(従来例1)を増幅器と組み合わせたときのスペクトラム特性と、歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性と、歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、従来の歪み補償装置(従来例2)と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、および歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの歪み特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときの歪み特性、および歪み補償前の増幅器単体の歪み特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの効率特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときの効率特性、および歪み補償前の増幅器単体の効率特性を示す図である。 本発明の実施の形態1における整合回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態3における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態4における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態5における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態6における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態7における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態8における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態9における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態10における歪み補償装置の構成例である。 本発明の実施の形態11における歪み補償装置の構成例である。 従来例1における第1の歪み成分の改善効果を示す説明図である。 従来例1における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果を示す説明図である。 従来例2あるいは従来例3における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果として、位相条件が打ち消す条件のときの説明図である。 従来例2あるいは従来例3における第1の歪み成分および第2の歪み成分の改善効果として、位相条件が合成する条件のときの説明図である。
以下、本発明の増幅器の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
詳細な実施の形態を説明する前に、図1を用いて、本発明の増幅器が、(要因1)および(要因2)に起因する歪みを補償するためのメカニズムを説明する。図1は、本発明の歪み補償装置による歪み補償メカニズムの説明図である。図1(a)に、増幅器の信号成分f1、f2と、歪み成分f3、f4を示す。歪み成分f3、f4は、(要因1)に起因する第1の歪み成分f3(1)、f4(1)と、(要因2)に起因する第2の歪み成分f3(2)、f4(2)とのベクトル合成として構成される。
図1(b)のように、本発明における歪み補償装置は、(要因2)に起因する歪みを補償するために、ベースバンド変調周波数(低周波)f(b)および高調波f(h)について振幅と位相を制御する整合回路を備えることで、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みf(2)を調整する。
図1(c)に、調整後の歪み補償回路で発生させる歪み成分f3’、f4’を示す。ベースバンド変調周波数(低周波)f(b)および高調波f(h)について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えることで、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、(要因1)と(要因2)に起因する歪み成分の逆特性を作り出せていることがわかる。図1(d)に、歪み補償後の増幅器の特性を示す。歪み成分が完全に打ち消し合っていることがわかる。
以上の歪み補償メカニズムに基づいて、具体的な実施の形態1〜11を、次に説明する。
実施の形態1.
図2は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置の全体構成図の一例であり、インピーダンス決定する整合回路10、歪み補償回路20、および直流電源30を備えて構成されている。なお、以下の説明においては、整合回路10、歪み補償回路20、および直流電源30を備えた全体の構成を「歪み補償装置」と称し、歪み補償回路20と区別することとする。
整合回路10は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する。そして、図2に示すように、整合回路10は、入出力端子間に縦続接続されており、また、歪み補償回路20は、直流電源30により、入力電力に対する利得、通過位相特性を調整できる構成となっている。ここで、本発明において、インピーダンスを決定する整合回路10は、入出力端子間に縦続接続されていればよく、その他の構成は、先の図2に限定されるものではない。
図3は、本発明の実施の形態1における歪み補償回路20の入力電力に対する利得、通過位相特性の一例を示す図である。図3に示すように、直流電源30により直流電圧を変化させることにより、歪み補償回路20は、入力電力に対して、利得、通過位相特性を変化させることができる。
なお、この図3に示した一例では、歪み補償回路20は、入力電力の増加に対して、利得が増加し、通過位相が遅れる特性になっている。しかしながら、本発明は、このような特性に限定されるものではなく、歪み補償回路20の回路構成を適切に選択することで、歪み補償回路20の特性を、図3の特性とは異なる特性に変えることができる。例えば、入力電力の増加に対して、利得は増加、もしくは減少、もしくはいったん増加して減少、もしくはいったん減少して増加、といった種々の特性にすることが可能である。
また、増幅器の特性に応じて、歪み補償回路20の有する通過位相特性も、同様に、入力電力の増加に対して、進むもしくは遅れる、もしくはほぼ一定、もしくはいったん進んでその後遅れる、もしくはいったん遅れてその後進む、といった種々の特性をもつ回路にしてもよい。
次に、本発明の実施の形態1における歪み補償装置の動作について説明する。先の図2に示した回路構成では、入力された変調波信号は、インピーダンスを決定する整合回路10を通り、歪み補償回路20を通り出力される。インピーダンスを決定する整合回路10により、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対して、歪み補償回路20の能動素子からみた負荷インピーダンスが決定される。
図4は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置を増幅器に適用した一例を示す図である。また、図5は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの利得特性と、増幅器単体の利得特性を示す図である。図5に示すように、本実施の形態1による歪み補償装置を用いることで、増幅器の利得特性の線形性が改善されていることがわかる。
また、図6は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの通過位相特性と、増幅器単体の通過位相特性を示す図である。図6に示すように、本実施の形態1による歪み補償装置を用いることで、通過位相の線形性も改善されていることがわかる。ただし、この状態は、(要因1)に起因する歪み特性であり、従来の歪み補償装置を用いても、同様の結果になる。
次に、図7〜図11を用いて、本発明の歪み補償装置固有の効果について説明する。図7は、従来の歪み補償装置(従来例1)を増幅器と組み合わせたときのスペクトラム特性と、歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。図7において、低周波側の歪み改善量がA、高周波側の歪み改善量がBで、それぞれ表されており、低周波側と高周波側で歪みの改善量が異なり、A<Bとなっている。
次に、図8は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性と、歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。低周波側と高周波側での歪み改善量は、A=Bで同じになっている。図7と図8を比較すると、本発明の歪み補償装置を適用することで、低周波側の歪み改善量Aが増加し、結果として、歪み補償量が増加していることがわかる。
図9は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、従来の歪み補償装置(従来例2)と増幅器を組み合わせたときのスペクトラム特性、および歪み補償前の増幅器単体のスペクトラム特性を示す図である。
図9において、A1は、従来の歪み補償装置(従来例2)を適用したときの歪み改善量、A2は、従来の歪み補償装置(従来例1)を適用したときの歪み改善量、そして、A3は、本発明の歪み補償装置を適用したときの歪み改善量である。図9に示すように、歪み改善量は、A1<A2<A3となり、従来の歪み補償装置に比べて、本発明の歪み補償装置による歪み改善量が増大していることがわかる。従来例2では、高周波側では改善量が高いが、低周波側で改善量が悪化しており、これは、(要因2)に起因する歪みの位相が合成されたためである。
図10は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの歪み特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときの歪み特性、および歪み補償前の増幅器単体の歪み特性を示す図である。ある一定の歪みを満足する出力電力(図10における1点鎖線で示された歪み以下となる出力電力に相当)が、従来例1ではAの範囲であるのに対し、本発明ではAよりも広範囲であるBの範囲に改善されていることがわかる。従って、本発明の歪み補償装置を用いることにより、ある一定の歪みを満たす出力電力の範囲が、さらに向上していることがわかる。
図11は、本発明の実施の形態1における歪み補償装置と増幅器を組み合わせたときの効率特性、従来の歪み補償装置(従来例1)と増幅器を組み合わせたときの効率特性、および歪み補償前の増幅器単体の効率特性を示す図である。この図11において、先の図10から求めたある一定の歪みを満足する出力電力が、それぞれ黒丸で示されている。
従来例1を適用することで、図11中のAで示す効率が改善しているが、本発明を適用することで、図11中のAよりも大きいBで示す効率が改善している。したがって、本発明の歪み補償装置を用いることで、従来の歪み補償装置を用いた場合と比較して、スペクトラムの低周波側と高周波側の異なる歪みレベルを低減することにより、歪みをさらに改善することができ、一定の歪みを満たす出力電力範囲が拡大し、効率改善の効果が得られる。
図12は、本発明の実施の形態1における整合回路10の構成例を示す図である。具体的には、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対して、インピーダンスを決定する整合回路10の構成例を(a)〜(i)として示している。これらの構成例では、図中のOut側に、歪み補償回路20が接続される。
破線で囲まれた領域が、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10の部分であり、その他のインダクタもしくは線路が、位相調整回路の部分である。
以上のように、実施の形態1によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド変調周波数および高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えることで、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態2.
以下の実施の形態2〜11では、先の実施の形態1で説明した本発明の歪み補償装置を実現する具体的な実際の回路構成について説明する。
図13は、本発明の実施の形態2における歪み補償装置の構成例である。利得特性が入力電力に対して減少し、位相特性が進んでいる増幅器(先の図5、図6で説明した増幅器に相当)の歪み補償を行う場合の、具体的な回路構成を示している。したがって、本実施の形態2における歪み補償装置の動作、効果は、先の実施の形態1における歪み補償装置と同じである。
図13(a)(b)において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、ベースバンド周波数のインピーダンスを決定している整合回路10を示している。
ベースバンド変調周波数のインピーダンスを決定する整合回路10は、コンデンサ11と、インダクタンス12a、12bと、抵抗13とから構成されている。このような構成を有する整合回路10では、コンデンサ11とインダクタンス12aで整合周波数を決定し、抵抗13で振幅を決定し、インダクタンス12bで位相を決定することで、インピーダンスを決定する。
整合回路10は、抵抗3を介して直流電源30に接続されている。そして、直流電源30から抵抗3を介して印加されたバイアス電圧は、歪み補償回路20の振幅調整用の抵抗23を介して歪み補償用のダイオード22に印加される。コンデンサ21は、位相調整用である。また、コンデンサ1、2は、バイアスカット用である。
図13(b)は、ベースバンド変調周波数のインピーダンスを決定する整合回路10を、バイアス部と分離した構成になっており、動作は、図13(a)の構成の動作と変わらない。
次に、図13(a)の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、コンデンサ1を通り、ベースバンド周波数を決定する整合回路10を通り、コンデンサ2を通り出力される。歪み補償回路20の振幅調整用の抵抗23に変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、ダイオード22に流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
その際に、ベースバンド周波数のインピーダンスは、整合回路10内のコンデンサ11と、インダクタンス12a、12bと、抵抗13とで決定され、ベースバンドのインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、インダクタンス12bを用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
また、この一例では、インダクタンスを用いたが、インダクタンスの代わりに線路を用いてもよい。さらに、ベースバンドの振幅を大きくしたい場合には、抵抗13を取り除くことも可能である。
また、本実施の形態2は、ベースバンド変調周波数の位相、振幅が支配的であった場合の一例を示したものであるが、高調波のインピーダンスをさらに制御してもよい。
以上のように、実施の形態2によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド変調周波数および高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態3.
図14は、本発明の実施の形態3における歪み補償装置の構成例である。図14において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、2次高調波と3次高調波とベースバンド周波数のインピーダンスを決定している整合回路10を示している。
2次高調波と3次高調波とベースバンド周波数のインピーダンスを決定している整合回路10は、コンデンサ11と、インダクタンス12と、抵抗13、線路14a〜14cと、オープンスタブ15a、15bとから構成されている。
ベースバンド周波数のインピーダンスを決定する整合回路10は、コンデンサ11とインダクタンス12で整合周波数を決定し、抵抗13で振幅を決定し、線路14aで位相を決定し、ベースバンド周波数のインピーダンスを決定している。
また、2次高調波を決定する回路は、線路14b、14c、オープンスタブ15aで構成され、オープンスタブ15aで2次高調波の整合周波数を決定し、線路14b、14cで位相を決定し、2次高調波のインピーダンスを決定している。
さらに、3次高調波を決定する回路は、線路14b、オープンスタブ15bで構成され、オープンスタブ15bで2次高調波の整合周波数を決定し、線路14bで位相を決定し、3次高調波のインピーダンスを決定している。なお、図14には示していないが、オープンスタブ15a、15bとの接続部に抵抗を挿入し、振幅を制御する場合がある。
次に、図14の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、コンデンサ1を通り、2次高調波と3次高調波とベースバンド周波数を決定している整合回路10を通り、コンデンサ2を通り出力される。歪み補償回路20のダイオード22には、直流電源30によりバイアス電圧が印加されている。歪み補償回路20のダイオード22に変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、ダイオード22に流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
この歪み補償回路20では、入力電力の増加に対して利得が増加、位相が遅れる特性を作り出す。ここで、オープンスタブ24は、変調波周波数に対して、その周波数でショートになるように長さが決定されている。また、オープンスタブ24は、ラジアルスタブを用いてもよい。
ベースバンド周波数のインピーダンスは、整合回路10内のコンデンサ11と、インダクタンス12と、抵抗13と、線路14aで決定され、ベースバンドのインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14aを用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
同時に、2次高調波のインピーダンスも、線路14b、14cとオープンスタブ15aで決定され、また、3次高調波のインピーダンスも、線路14bとオープンスタブ15bで決定され、2次高調波と3次高調波のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14b、14cを用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
以上のように、実施の形態3によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド変調周波数および2次高調波、3次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1、2と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態4.
図15は、本発明の実施の形態4における歪み補償装置の構成例である。図15において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、偶数次高調波、奇数次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定する整合回路10を示している。
偶数次高調波、奇数次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定している整合回路10は、コンデンサ11、インダクタンス12から構成されている。
次に、図15の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、コンデンサ1を通り、ダイオード22、インダクタンス12、コンデンサ2を通り出力される。ダイオード22には、直流電源30によりバイアス電圧が印加されている。歪み補償回路20のダイオード22に変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、ダイオード22に流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
この歪み補償回路20では、入力電力の増加に対して利得が減少、位相が進む特性を作り出す。ベースバンド周波数のインピーダンスは、コンデンサ11とインダクタンス12で決定され、ベースバンドのインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、コンデンサ11とインダクタンス12を用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
同時に、偶数次高調波、奇数次高調波も、コンデンサ11とインダクタンス12で決定され、偶数次高調波、奇数次高調波のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。よって、増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。ただし、本実施の形態4の整合回路10は、コンデンサ11とインダクタンス12のローパスフィルタ型で最適なインピーダンスに調整する。このため、歪み補償回路20に影響を与えやすく、歪み補償回路20とインピーダンスを決定する整合回路10の合わせた特性を、変調波周波数に対する振幅特性と位相特性として扱う必要がある。
以上のように、実施の形態4によれば、メモリ効果歪みを補償するために、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜3と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態5.
図16は、本発明の実施の形態5における歪み補償装置の構成例である。図16において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定する整合回路10を示している。
2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定している整合回路10は、コンデンサ11、インダクタンス12、線路14から構成されている。
次に、図16の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、コンデンサ1を通り、アンチパラレルダイオード対22a、線路14、コンデンサ2を通り出力される。アンチパラレルダイオード対22aには、直流電源30によりバイアス電圧が印加されている。歪み補償回路20のアンチパラレルダイオード対22aに変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、アンチパラレルダイオード対22aに流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
この歪み補償回路20では、入力電力の増加に対して利得がいったん減少し、さらに入力電力が増加すると利得が増加、位相はいったん進み、さらに入力電力が増加すると位相が遅れる特性を作り出す。2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスは、コンデンサ11、インダクタンス12、線路14で決定され、2次高調波、ベースバンドのインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14を用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。また、線路14には、インダクタンスを用いてもよい。
以上のように、実施の形態5によれば、メモリ効果歪みを補償するために、2次高調波、またはベースバンド変調波周波数について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜4と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態6.
図17は、本発明の実施の形態6における歪み補償装置の構成例である。図17において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10を示している。
2次高調波のインピーダンスを決定している整合回路10は、線路14a、14b、オープンスタブ15a、15bから構成されている。オープンスタブ15a、15bで2次高調波の整合周波数を決定し、線路14a、14bで位相を決定し、2次高調波のインピーダンスを決定している。
次に、図17の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、180度分配器5を通り、変調波信号は2分岐される。2分岐された信号は、180度分配器5により、180度位相が異なっている。2分岐された変調波信号のそれぞれは、バイアスカット用コンデンサ1a、1bを通り、2次高調波のインピーダンスを決定している整合回路10を通り、バイアスカット用コンデンサ2a、2bを通り、180度合成器6で信号が合成され、出力される。
歪み補償回路20のダイオード22は、直流電源30によりバイアス電圧が印加されている。歪み補償回路20のダイオード22に変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、ダイオード22に流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
この歪み補償回路20では、入力電力の増加に対して利得が減少、位相が進む特性を作り出す。ここで、2分岐された変調波信号は、180度の位相差があるため、ダイオード22の真ん中にRF的に仮想グランドが形成される。このため、2分岐された変調波信号は、並列に接続されたダイオードに見え、入力電力の増加に対して、利得が減少、位相が進む特性になる。ここで、オープンスタブ15a、15bは、変調波周波数に対して2次高調波でオープンとなるように長さが決定されている。
2次高調波のインピーダンスは、線路14a、14b、オープンスタブ15a、15bで決定され、2次高調波のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14a、14bを用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
以上のように、実施の形態6によれば、メモリ効果歪みを補償するために、2次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜5と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態7.
図18は、本発明の実施の形態7における歪み補償装置の構成例である。図18において、破線で囲まれた部分は、偶数次高調波、奇数次高調波、またはベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも1つに対してインピーダンスを決定する整合回路10に相当する。ここでは、一例として、2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定する整合回路10を示している。
2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスを決定している整合回路10は、コンデンサ11、線路14a、14bから構成されている。
次に、図18の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、コンデンサ1を通り、ダイオード22、線路14b、コンデンサ2を通り出力される。ダイオード22には、直流電源30によりバイアス電圧が印加されている。歪み補償回路20のダイオード22に変調波信号が入力され、入力信号の大きさが大きくなると、ダイオード22に流れる電流が増加し、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
この歪み補償回路20では、入力電力の増加に対して利得が減少、位相が進む特性を作り出す。2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンスは、線路14aとコンデンサ11で決定され、2次高調波、ベースバンド変調波周波数のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14bを用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを補償できる。
以上のように、実施の形態7によれば、メモリ効果歪みを補償するために、2次高調波、またはベースバンド変調波周波数について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜6と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態8.
図19は、本発明の実施の形態8における歪み補償装置の構成例である。本実施の形態8の歪み補償装置は、変調波周波数の利得、位相補償用の歪み補償回路20と、歪み補償回路20の調整用の直流電源30と、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10から構成される。
ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10は、線路14、ショートスタブ16から構成され、ショートスタブ16は、変調波周波数で1/4λ線路となる長さである。
次に、図19の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10を通り、歪み補償回路20を通過し、出力される。歪み補償回路20を通過した際に、入力電力の大きさに対して、変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
その際に、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスは、ショートスタブ16、線路14で決定され、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件とするように、線路14を用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを効果的に補償できる。
以上のように、実施の形態8によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド周波数と2次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜7と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態9.
図20は、本発明の実施の形態9における歪み補償装置の構成例である。本実施の形態9の歪み補償装置は、変調波周波数の利得、位相補償用の歪み補償回路20と、歪み補償回路20の調整用の直流電源30と、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10から構成される。
ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10は、ベースバンド短絡用コンデンサ11a、線路14a、14bから構成され、線路14bは、変調波周波数で1/4λ線路となる長さである。ここで、線路14bとベースバンド短絡用コンデンサ11aで、ショートスタブが形成されている。従って、本実施の形態8における歪み補償装置の動作は、先の実施の形態8における歪み補償装置の動作と同様である。
以上のように、実施の形態9によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド周波数と2次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜8と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態10.
図21は、本発明の実施の形態10における歪み補償装置の構成例である。本実施の形態10の歪み補償装置は、変調波周波数の利得、位相補償用の歪み補償回路20と、歪み補償回路20の調整用の直流電源30と、ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10から構成される。
ベースバンド周波数と2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10は、ベースバンド短絡用コンデンサ11a、抵抗13、線路14a、14bから構成され、線路14bは、変調波周波数で1/4λ線路となる長さである。また、線路14bは、抵抗13を介して接続されており、線路14bとベースバンド短絡用コンデンサ11aでショートスタブに対して2次高調波とベースバンド周波数の振幅を調整することができる。この結果、先の実施の形態9よりも、精度よくメモリ効果歪みを低減できる。
以上のように、実施の形態10によれば、メモリ効果歪みを補償するために、ベースバンド周波数と2次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜9と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
実施の形態11.
図22は、本発明の実施の形態11における歪み補償装置の構成例である。本実施の形態11の歪み補償装置は、変調波周波数の利得、位相補償用の歪み補償回路20と、歪み補償回路20の調整用の直流電源30と、2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10から構成される。2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10は、線路14、オープンスタブ17から構成され、オープンスタブ17は、2次高調波で1/4λ線路となる長さである。
次に、図22の構成を備えた歪み補償装置の動作を詳細に説明する。入力された変調波信号は、2次高調波のインピーダンスを決定する整合回路10を通り、歪み補償回路20を通過し、出力される。歪み補償回路20を通過した際に、入力電力の大きさに対して変調波信号の周波数帯域では振幅、位相歪みを発生させ、増幅器の利得、位相特性の逆特性を作り出す。
その際に、2次高調波のインピーダンスは、オープンスタブ17、線路14で決定され、2次高調波のインピーダンス条件に従って、メモリ効果歪みが発生する。このメモリ効果歪みを、増幅器のメモリ効果歪みを打ち消す位相条件となるように、線路14を用いて最適な位相条件にすることで、効果的に増幅器のメモリ効果歪みを効果的に補償できる。また、オープンスタブ17との接続部に抵抗を装荷してもよい。
以上のように、実施の形態11によれば、メモリ効果歪みを補償するために、2次高調波について振幅と位相を適切に制御する整合回路を備えている。これにより、歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを調整し、歪み補償回路から発生するメモリ効果歪みを調整することができる。この結果、先の実施の形態1〜10と同様に、従来では得ることのできなかった、メモリ効果歪みを効果的に打ち消すことのできる歪み補償装置を得ることができる。
1、2 コンデンサ、1a、1b、2a、2b バイアスカット用コンデンサ、3 抵抗、4、4a、4b インダクタンス、5 180度分配器、6 180度合成器、10 整合回路、11 コンデンサ、11a ベースバンド短絡用コンデンサ、12、12a、12b インダクタンス、13 抵抗、14、14a、14b 線路、15a、15b オープンスタブ、16 ショートスタブ、17 オープンスタブ、20 補償回路、21 コンデンサ、22 ダイオード、22a アンチパラレルダイオード対、23 抵抗、24 オープンスタブ、30 直流電源。

Claims (11)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源から供給される直流電圧をパラメータとして変化させることで入力電力に対する利得特性および通過位相特性の非線形性に起因する非線形歪み成分を調整する歪み補償回路と、
    変調波信号の高調波およびベースバンド変調波周波数のうち、少なくとも前記高調波に対して振幅と位相を制御することで、前記歪み補償回路の能動素子からみた負荷インピーダンスを決定し、メモリ効果歪み成分を調整する整合回路と
    を備えた歪み補償装置であって、
    前記整合回路は、前記歪み補償装置の入出力端子を結ぶ信号路に対して縦続に接続され、前記振幅と前記位相を制御することで、前記メモリ歪み成分を調整し、前記歪み補償装置の前段または後段に接続される増幅器の歪み成分と逆特性を持つ歪み成分を、前記非線形歪み成分と前記メモリ歪み成分との合成ベクトルとして前記歪み補償回路から発生させる
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  2. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記歪み補償回路は、
    順方向にバイアスされ、一端が短絡されたダイオードと、
    前記直流電源に直列に接続された抵抗と
    を有し、
    前記ダイオードと前記抵抗は、前記信号路に対し並列に接続されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  3. 請求項2に記載の歪み補償装置において、
    前記ダイオードは、一端が1/4波長先端開放スタブによってRF的に短絡されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  4. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記歪み補償回路は、
    順方向にバイアスされたダイオードと、
    前記直流電源に直列に接続された抵抗と、
    短絡されたインダクタと
    を有し、
    前記ダイオードは、前記信号路に対し直列に接続されており、
    前記抵抗と前記インダクタは、前記信号路に対し並列に接続されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  5. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記歪み補償回路は、
    順方向および逆方向にバイアスされたダイオードと、
    前記直流電源に直列に接続された抵抗と、
    短絡されたインダクタと
    を有し、
    前記ダイオードは、前記信号路に対し直列に接続されており、
    前記抵抗と前記インダクタは、前記信号路に対し並列に接続されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  6. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記歪み補償回路は、
    入力端子側に設けられ、入力信号を2分配する分配器と、
    出力端子側に設けられ、2分配された入力信号を合成する合成器と、
    前記分配器と前記合成器との間に等しい経路長として構成された2経路と、
    順方向にバイアスされたダイオードと、
    前記直流電源に直列に接続された2つの抵抗と
    を有し、
    前記ダイオードは、前記2経路を橋絡するように接続されており、
    前記2つの抵抗は、前記2経路に対しそれぞれ並列に接続されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  7. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記歪み補償回路は、
    順方向にバイアスされたダイオードと、
    前記直流電源に直列に接続された第1インダクタと、
    短絡された第2インダクタと
    を有し、
    前記ダイオードは、前記信号路に対し直列に接続されており、
    前記第1インダクタと前記第2インダクタは、前記信号路に対し並列に接続されている
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  8. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記整合回路は、前記信号路に対して並列に接続された、基本波に対して1/4波長となる先端短絡スタブを有する
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  9. 請求項8に記載の歪み補償装置において、
    前記整合回路は、前記先端短絡スタブの先端に接続されたベースバンド変調周波数短絡用コンデンサをさらに有する
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  10. 請求項8に記載の歪み補償装置において、
    前記整合回路は、前記先端短絡スタブの先端に接続された、ベースバンド変調周波数短絡用コンデンサおよび抵抗からなる直列回路をさらに有する
    ことを特徴とする歪み補償装置。
  11. 請求項1に記載の歪み補償装置において、
    前記整合回路は、前記信号路に対して並列に接続された、2倍波に対して1/4波長となる先端短絡スタブを有する
    ことを特徴とする歪み補償装置。
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