JP2000244252A - 歪み補償装置 - Google Patents

歪み補償装置

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JP2000244252A
JP2000244252A JP11046059A JP4605999A JP2000244252A JP 2000244252 A JP2000244252 A JP 2000244252A JP 11046059 A JP11046059 A JP 11046059A JP 4605999 A JP4605999 A JP 4605999A JP 2000244252 A JP2000244252 A JP 2000244252A
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distortion
amplifier
terminal
order distortion
phase
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Terubumi Nagano
光史 長野
Yoichi Okubo
陽一 大久保
Yasuo Sera
泰雄 世良
Masaki Sudo
雅樹 須藤
Hidefumi Ito
英文 伊藤
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3276Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using the nonlinearity inherent to components, e.g. a diode
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/294Indexing scheme relating to amplifiers the amplifier being a low noise amplifier [LNA]
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/372Noise reduction and elimination in amplifier

Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅器で発生する3次歪みを補償する歪み補
償装置において、装置の小型化等を実現する。 【解決手段】 歪み補償装置は例えば4つの端子を有す
る3dBカプラQ1から構成され、第1端子P1は増幅
器に入力する又は増幅器から出力される信号を入力し、
第2端子P2は入力信号に応じて増幅器で発生する3次
歪みを相殺する振幅を有する3次歪みを発生させる3次
歪み発生器を備え、第3端子P3は入力信号の位相を調
整して当該入力信号と3次歪み発生器で発生させる3次
歪みとの位相差を増幅器で発生する3次歪みを相殺する
位相差とする位相調整器を備え、第4端子P4は3次歪
み発生器で発生させた3次歪みと位相調整器で調整した
入力信号とを合成して出力することで、増幅器で発生す
る3次歪みを補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅器で発生する
3次歪みを補償する歪み補償装置に関し、特に、3次歪
み発生器や位相調整器を備えた4端子電力分配器から構
成することで装置の小型化等を実現する歪み補償装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば信号を増幅器で増幅すると高次の
歪みが発生することが知られており、特に、増幅器で発
生する3次歪みが信号処理に大きな悪影響を与えてしま
うことが知られている。ここで、増幅器に入力される或
る周波数の信号を基本信号とすると、当該増幅器では当
該基本信号に応じて当該基本信号とは異なる周波数の3
次歪み等を発生する。
【0003】このような増幅器での3次歪みを補償する
仕方としては、例えば増幅器の前段で歪み補償用の3次
歪みを発生させ、当該3次歪みにより増幅器で発生する
3次歪みを相殺する仕方が考えられる。また、このよう
な歪み補償用の3次歪みを発生させる歪み補償装置の構
成としては、例えば位相変調器で発生した3次歪みを線
形信号と適当な位相関係で合成して後段の増幅器へ出力
するものや、また、例えば3次歪み発生器や広帯域位相
器等を用いたものが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
歪み補償装置では、例えば入力した基本信号を扱う信号
処理系と3次歪みを発生させる信号処理系とが別個に設
けられるとともにこれら2つの信号処理系からの出力信
号(基本信号と3次歪み信号)を合成する合成器が更に
別個に設けられる等といった構成であったため、装置が
大規模になってしまい、小型化に適さないといった不具
合があった。
【0005】また、従来の歪み補償装置では、例えば3
次歪みを発生させる際の信号損失が大きいことから当該
3次歪みを増幅する広帯域のLNA(Low Noise Amplif
ier)を必ず設けなければならず、また、例えば歪み補
償に適当な3次歪みを発生させるためには高精度な制御
が必要となることから複雑な外部制御回路や制御情報を
記憶した記憶回路を必ず設けなければならなかった。
【0006】以上のようなことから、上記したように小
型化に適した歪み補償装置の開発が望まれており、ま
た、例えば消費電力の低減といったことを実現すること
も望まれていた。本発明は、このような従来の課題を解
決するためになされたもので、増幅器で発生する3次歪
みを補償する歪み補償装置において、小型化に適した歪
み補償装置を提供することを目的とする。また、本発明
の歪み補償装置では例えば消費電力の低減を実現するこ
とも可能とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る歪み補償装置では、次のような構成に
より、増幅器で発生する3次歪みを補償する。すなわ
ち、本発明に係る歪み補償装置は4つの端子を有する電
力分配器から構成され、第1端子は増幅器に入力する又
は増幅器から出力される信号を入力し、第2端子は入力
信号に応じて増幅器で発生する3次歪みを相殺する振幅
を有する3次歪みを発生させる3次歪み発生器を備え、
第3端子は入力信号の位相を調整して当該入力信号と3
次歪み発生器で発生させる3次歪みとの位相差を増幅器
で発生する3次歪みを相殺する位相差とする位相調整器
を備え、第4端子は3次歪み発生器で発生させた3次歪
みと位相調整器で調整した入力信号とを合成して出力す
る。
【0008】従って、本発明では3次歪み発生器や位相
調整器を備えた4端子電力分配器から歪み補償装置が構
成されるため、例えばこのような1つのカプラを用いた
カプラユニットから歪み補償装置を構成することがで
き、装置の小型化に非常に適している。なお、3次歪み
発生器で発生させる3次歪みの振幅の設定の仕方や位相
調整器で調整する前記位相差の設定の仕方の具体例につ
いては後述する実施例で述べる。
【0009】ここで、「第1端子は増幅器に入力する又
は増幅器から出力される信号を入力」するとは、本発明
に係る歪み補償装置が増幅器の前段に備えられて増幅器
に入力する信号を第1端子から入力してもよく、増幅器
の後段に備えられて増幅器から出力される信号を第1端
子から入力してもよいことを示す。いずれの場合におい
ても、増幅器で発生する3次歪みを相殺する3次歪みを
歪み補償装置が生成することにより、増幅器で発生する
3次歪みを補償することができる。
【0010】また、歪み補償の対象となる増幅器の数と
しては、必ずしも1つでなくともよく、例えば歪み補償
装置がその前段に備えられた複数の増幅器で発生する3
次歪みを補償する構成とすることや、歪み補償装置がそ
の後段に備えられた複数の増幅器で発生する3次歪みを
補償する構成とすることや、歪み補償装置がその前段に
備えられた1つ以上の増幅器と後段に備えられた1つ以
上の増幅器で発生する3次歪みを補償する構成とするこ
ともできる。
【0011】このように歪み補償装置が複数の増幅器で
発生する3次歪みを補償する場合には、歪み補償装置で
はこれら複数の増幅器で発生する3次歪みの総和を補償
することができるような3次歪みを生成する。本発明で
言う「増幅器で発生する3次歪みを相殺する」とは、必
ずしも1つの増幅器で発生する3次歪みを相殺する態様
ばかりでなく、上記のように複数の増幅器で発生する3
次歪みの総和を相殺する態様をも含む概念である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係る歪み補
償装置を図面を参照して説明する。図1には、本例に係
る歪み補償装置の概略的な構成例を示してある。同図に
示されるように、本例の歪み補償装置は、入力端子T1
と出力端子T2と90°端子と0°端子といった4つの
端子を有する3dBカプラQから構成されており、90
°端子には例えば半導体能動素子等を用いて3次歪みを
発生させる3次歪み発生器Z1が接続されているととも
に、0°端子には入力端子T1からの入力信号の位相を
調整する位相調整器Z2が接続されている。
【0013】ここで、本例では、一例として、本例の歪
み補償装置が通信システムに備えられた携帯電話基地局
および端末等に適用される場合を示し、当該携帯電話基
地局および端末等に備えられた増幅器で発生する3次歪
みを本例の歪み補償装置により補償する場合を示す。ま
た、本例では、歪み補償装置が歪み補償対象となる増幅
器の前段に備えられ、当該増幅器に入力する基本信号
(本例では、例えば携帯電話端末等により通信する高周
波信号)が上記した入力端子T1から入力される場合を
例として歪み補償装置の構成等を説明する。また、歪み
補償装置が増幅器の後段に備えられる場合の例について
も図7を用いて後述する。
【0014】上記図1に示した歪み補償装置では、入力
端子T1から基本信号が入力されることに応じて、3次
歪み発生器Z1が3次歪みを発生させるとともに、位相
調整器Z2が入力基本信号の位相を調整し、3dBカプ
ラQが発生させた3次歪みの反射波と位相調整した基本
信号とを合成して出力端子T2から出力する。
【0015】ここで、上記した3dBカプラQでは、例
えば90°端子及び0°端子の両端子を短絡状態或いは
開放状態にすると信号波が全反射となり、入力端子T1
に入力される基本信号を理想的な効率で出力端子T2か
ら出力することができる。本例では、このような3dB
カプラQの性質を利用して信号の通過減衰量を少なくす
るために、上記図1に示した3次歪み発生器Z1の端子
T3及び位相調整器Z2の端子T5の両端子を短絡状態
或いは開放状態としてある。
【0016】また、本例のように3dBカプラQを用い
ると、例えば3次歪み発生器Z1で3次歪みと共に寄生
的に偶数次の歪みが発生してしまった場合であっても当
該偶数次歪みを除去することができ、また、例えば他の
システム(例えば通信システム等)やローカル信号の漏
れ波等といった不要な信号成分を除去することもできて
好ましい。
【0017】また、本例の歪み補償装置には、3次歪み
発生器Z1で発生させる3次歪みの振幅を制御するため
のコントロール電圧端子T4や、基本信号と3次歪みと
の位相差を制御するためのコントロール電圧端子T6が
備えられており、それぞれのコントロール端子T4、T
6に印加する直流電圧の大きさによって3次歪みと基本
信号との振幅比や位相差を制御することができる。ま
た、これらの直流電圧の可変によっても、歪み補償装置
における通過損失の変動は少なく安定している。
【0018】次に、本例の歪み補償装置の更に具体的な
構成例を説明する。図2には、本例の歪み補償装置の回
路構成例を示してあり、3dBカプラQ1と入力端子
(IN)P1と90°端子P2と0°端子P3と出力端
子(ISO)P4と3次歪み発生器のコントロール電圧
端子P5については上記図1に示したものと同様であ
る。また、同図では、位相調整器のコントロール電圧端
子については図示を省略してある。
【0019】本例では、3dBカプラQ1により本発明
に言う4つの端子を有する電力分配器が構成され、入力
端子P1により増幅器に入力する又は増幅器から出力さ
れる信号を入力する第1端子が構成され、90°端子P
2により入力信号に応じて3次歪みを発生させる3次歪
み発生器を備える第2端子が構成され、0°端子P3に
より入力信号の位相を調整する位相調整器を備える第3
端子が構成され、出力端子P4により3次歪み発生器で
発生させた3次歪みと位相調整器で調整した入力信号と
を合成して出力する第4端子が構成されている。
【0020】90°端子P2に接続される3次歪み発生
器の回路構成例を説明する。本例の3次歪み発生器は、
90°端子P2と接続された固定抵抗R1と、当該固定
抵抗R1と直列に接続されたコンデンサC1と、当該コ
ンデンサC1と逆並列接続されたダイオード部D1、D
2と、各ダイオード部D1、D2と直列接続された2つ
のコンデンサC2、C3と、これらのコンデンサC2、
C3を接地する固定抵抗R2と、一方のダイオード部D
1とコンデンサC2との間に接続される固定抵抗R3
と、当該固定抵抗R3を接地するコンデンサC4と、他
方のダイオード部D2とコンデンサC3との間を接地す
る固定抵抗R4とから構成されており、前記一方のダイ
オード部D1には前記固定抵抗R3を介してコントロー
ル電圧端子P5が接続されている。
【0021】上記した固定抵抗R1は90゜端子P2と
3次歪み発生器とのインピーダンスを整合させる整合抵
抗であり、3つのコンデンサC1〜C3は直流電圧を阻
止して高周波的に短絡となる直流電圧阻止用コンデンサ
であり、また、上記した固定抵抗R2としては高周波的
に終端或いは開放となる抵抗が用いられる。また、ダイ
オード部D1、D2は歪み発生素子であるショットキー
バリアダイオード等を直列に接続して備えており、例え
ば高周波信号が入力される場合に当該ショットキーバリ
アダイオード等により3次歪みを発生させる機能を有し
ている。また、高周波開放抵抗である2つの抵抗R3、
R4と高周波遮断用コンデンサであるコンデンサC4と
からダイオード部D1、D2のバイアス回路が構成され
ており、このバイアス回路により高周波的に開放または
短絡が実現されている。
【0022】ここで、上記したダイオード部D1、D2
としては、必ずしも2つのダイオード部が逆並列接続さ
れなくともよく、例えば1つのダイオード部のみが備え
られてもよいが、本例のように2つのダイオード部を備
えて逆並列接続すると、温度変化による特性変動を低減
すること等ができて好ましい。また、ダイオード部D
1、D2に備えられるダイオードの数としては特に限定
はなく、例えば入力電力や要求される出力波と3次歪み
との振幅比等に基づいて設定される。
【0023】また、上記した固定抵抗R2により高周波
的に終端とした場合には例えばコンデンサC1とダイオ
ード部D1、D2との接続点で反射波を起こすことがで
きる一方、上記した固定抵抗R2により高周波的に開放
とした場合には例えばコンデンサC2、C3と当該固定
抵抗R2との間で反射波を起こすことができ、歪み補償
対象となる増幅器に応じて好ましい方の構成を用いるこ
とが可能である。
【0024】以上の構成から成る3次歪み発生器では、
入力端子P1から90°端子P2に基本信号が入力され
ることに応じて、ダイオード部D1、D2で当該基本信
号に対する3次歪みを発生させることができ、発生させ
た3次歪みを含む反射波を出力端子P4へ出力すること
ができる。また、本例の3次歪み発生器では、コントロ
ール電圧端子P5からの直流電圧を制御することによ
り、発生させた3次歪みのみの振幅を可変に制御するこ
とができる。
【0025】ここで、3次歪み発生器で発生させる3次
歪みの振幅としては、歪み補償対象となる増幅器で発生
する3次歪みを相殺する振幅が設定される。理論的に
は、歪み補償装置に入力される基本信号と当該歪み補償
装置で発生させる3次歪みとの振幅比を、歪み補償対象
となる増幅器に入力される基本信号と当該増幅器で発生
する3次歪みとの振幅比と同じ値にしておくことで、当
該増幅器で発生する3次歪みを相殺するための振幅に係
る要件を満たすことができる。なお、実際の装置では、
要求される歪み補償の精度等に応じて3次歪み発生器で
発生させる3次歪みの振幅が任意に設定されてもよい。
【0026】また、0°端子P3に接続される位相調整
器の回路構成例を説明する。本例の位相調整器は、0°
端子P3と並列に接続される固定抵抗R5及び可変コン
デンサC5と、当該可変コンデンサC5と直列に接続さ
れるインダクタIとから構成されており、前記固定抵抗
R5の他端や前記インダクタIの他端は接地されてい
る。ここで、固定抵抗R5は例えば100kΩ等の高周
波開放抵抗であり、当該固定抵抗R5と可変コンデンサ
C5との並列接続により広範囲の周波数での開放が実現
されている。また、本例の可変コンデンサC5は例えば
可変容量ダイオードから構成されており、また、当該可
変コンデンサC5は例えばトリマコンデンサ等から構成
することもできる。
【0027】以上の構成から成る位相調整器では、直列
に接続される可変コンデンサC5とインダクタIとの合
成リアクタンスに応じて共振により基本信号のみの位相
を調整することができる。具体的には、入力端子P1か
ら0°端子に基本信号が入力されることに応じて、当該
基本信号のみの位相を調整して当該基本信号と3次歪み
発生器で発生させる3次歪みとの位相差を調整すること
ができ、位相調整した基本信号の反射波を出力端子P4
へ出力することができる。また、本例の位相調整器で
は、コントロール電圧端子(図示せず)からの直流電圧
で可変コンデンサC5の容量を制御することにより、基
本信号と3次歪みとの位相差を可変に制御することがで
きる。
【0028】ここで、位相調整器で調整する前記位相差
としては、歪み補償対象となる増幅器で発生する3次歪
みを相殺する位相差が設定される。理論的には、歪み補
償装置から出力する基本信号と3次歪みとの位相差が、
歪み補償対象となる増幅器に入力される基本信号と当該
増幅器で発生する3次歪みとの位相差に対して逆位相
(180°ずらした値)の関係となるようにしておくこ
とで、当該増幅器で発生する3次歪みを相殺するための
位相差に係る要件を満たすことができる。
【0029】具体的には、例えば増幅器での基本信号に
対する3次歪みの位相差がαであるとすると、歪み補償
装置での基本信号に対する3次歪みの位相差を(α+1
80°)とすればよく、本例では上記した逆位相の関係
とはこのような関係を言う。なお、実際の装置では、要
求される歪み補償の精度等に応じて位相調整器で調整す
る位相差が任意に設定されてもよい。
【0030】上記した3次歪み発生器で発生させる3次
歪みの振幅の要件と位相調整器で調整する位相差の要件
とを満たすことにより、歪み補償装置では、歪み補償対
象となる増幅器で発生する3次歪みを相殺する3次歪み
を生成することができる。なお、上記した本例の歪み補
償装置により行われる歪み補償処理における各端子P1
〜P4での基本信号や3次歪みの振幅及び位相の一例を
図3〜図6を用いて示す。これらの図では、複素平面上
のベクトルとして基本信号(基本信号波)や3次歪みを
示してあり、ベクトルの長さが振幅成分を示し、ベクト
ルの回転角が位相成分を示している。
【0031】図3には、3dBカプラQ1の入力端子P
1に入力される基本信号の一例を示してあり、以下の図
4〜図6では、図3に示した基本信号が入力端子P1に
入力される場合の例を示す。図4には、3dBカプラQ
1の90°端子P2における3次歪みの反射波と基本信
号の一例を示してあり、本例では上記したように3次歪
みの振幅を可変に制御することが可能である。
【0032】図5には、3dBカプラQ1の0°端子P
3における基本信号の反射波の一例を示してあり、本例
では上記したように基本信号の位相を可変に制御して回
転させることが可能である。図6には、3dBカプラQ
1の出力端子P4から出力される基本信号と3次歪みの
一例を示してあり、以上の制御により本例の歪み補償装
置では、基本信号と3次歪みとの振幅比や位相差を任意
に設定することが可能である。
【0033】以上に示したように、本例の歪み補償装置
では、3次歪み発生器が入力信号(本例では基本信号)
に応じて増幅器で発生する3次歪みを相殺する振幅を有
する3次歪みを発生させるとともに、位相調整器が入力
信号(本例では基本信号)の位相を調整して当該入力信
号と3次歪み発生器で発生させる3次歪みとの位相差を
増幅器で発生する3次歪みを相殺する位相差とし、発生
させた3次歪みと位相調整した入力信号とを合成して出
力端子P4から出力することにより、増幅器で発生する
3次歪みを補償することができる。
【0034】一例として、一般に増幅器での消費電力を
低下させるとインターセプトポイントIP3が低下する
(すなわち、出力信号に含まれる3次歪みの割合が高く
なる)といったことがあるが、本例の歪み補償装置を適
用して3次歪みを補償することにより、見かけ上のイン
ターセプトポイントIP3を高くする(すなわち、出力
信号に含まれる3次歪みの割合を低くする)ことがで
き、これにより、例えば出力飽和レベルの低い増幅器を
用いた場合であっても、低歪みの高周波増幅器が実現さ
れ、これらの装置の小型化や低消費電力化や低コスト化
に貢献することができる。
【0035】なお、増幅器で発生する3次歪みを補償す
ることができる程度(歪み改善量)は、3次歪み発生器
や位相調整器のコントロール電圧端子に印加する直流電
圧の制御によって変動するが、本例のように3dBカプ
ラQ1を用いた構成では、例えば当該直流電圧を固定的
に設定した場合においても常に6dB程度の歪み改善量
を得ることが可能であり、これは、インターセプトポイ
ントIP3が3dB増加したことに相当し、歪み補償を
行わない場合に比べて消費電力を約半分にすることがで
きる。
【0036】また、上記したように本例では3dBカプ
ラQ1を用いているため、例えばダイオード部D1、D
2で偶数次の歪みが発生してしまった場合であっても、
基本信号と3次歪み以外の周波数帯域の信号を除去する
(減衰させる)ことができ、これにより、発生した偶数
次歪みを除去することができる。また、これとともに、
本例の構成では、3dBカプラQ1の90°端子P2や
0°端子P3に接続される3次歪み発生器や位相調整器
での消費電力を非常に小さく(例えば、ほぼゼロに)す
ることができ、入力した基本信号を少ない減衰量で出力
することができるため、消費電力の大幅な低減を図るこ
とができる。
【0037】なお、本例の歪み補償装置では、3次歪み
発生器のダイオード部D1、D2で発生させる3次歪み
の位相は、通常、後段の歪み補償対象となる増幅器で発
生する3次歪みの位相とは反転した関係(上記した逆位
相の関係)を有するものとなるため、必ずしも本例のよ
うに位相調整器により基本信号の位相を可変に制御し得
るようにしなくともよい。
【0038】本発明では、例えば位相調整器により変化
させる基本信号の位相量が固定的に設定されていてもよ
く、一例として、本例の場合には、位相調整器が入力し
た基本信号の位相を変化させることなく(すなわち、入
力したときの位相に調整して)出力するといった構成と
することもできる。なお、本例で基本信号の位相を可変
に制御し得る構成としている理由は、例えば実際のショ
ットキーバリアダイオードや歪み補償対象となる増幅器
がそれぞれ特有の歪み特性を有しているためであり、こ
のような歪み特性によって生じる若干の位相誤差を可変
に調整して理想的な歪み補償を実現するためである。
【0039】また、同様に、3次歪み発生器で発生させ
る3次歪みの振幅の調整としても、必ずしも当該振幅が
可変に制御され得る構成が用いられなくともよい。すな
わち、本発明では、3次歪み発生器で発生させる3次歪
みの振幅が歪み補償対象となる増幅器で発生する3次歪
みを相殺することができるようなものに設定されていれ
ば、当該振幅が固定的に設定されていてもよい。
【0040】以上のように、本例の歪み補償装置は、3
次歪み発生器や位相調整器を備えたカプラから構成され
ているため、例えばこのような1つのカプラを用いたカ
プラユニットから歪み補償装置を構成することができ、
装置の小型化に非常に適している。本例の場合には、こ
のような歪み補償装置の小型化を実現することで、当該
歪み補償装置が備えられる携帯電話端末等を軽量化等す
ることができ、当該携帯電話端末等の持ち運びを便利に
することができる。また、上記したように、本例の歪み
補償装置では、消費電力を低減することも可能である。
【0041】次に、上記した本例の歪み補償装置を用い
て増幅器で発生する3次歪みを補償する構成の具体例を
示す。図7には、本例の歪み補償装置が適用された例え
ば携帯電話端末の信号処理部の一例を示してあり、この
信号処理部は、直列に接続された増幅器(AMP)1と
本例の歪み補償装置2と増幅器3と減衰器(ATT)4
と増幅器5と減衰器6と増幅器7とから構成されてい
る。なお、増幅器1は例えば低歪み増幅器であり、増幅
器3、5、7は例えば電力増幅器である。
【0042】上記した信号処理部では、例えば周波数変
換された変調信号が入力端N1から増幅器1に入力さ
れ、当該信号が歪み補償装置2や増幅器3等を通過して
出力端N2から出力される。本例では、上記した歪み補
償装置2により4つの増幅器1、3、5、7で発生する
3次歪みをまとめて補償する場合を示す。すなわち、歪
み補償装置2では4つの増幅器1、3、5、7で発生す
る3次歪みの総和を相殺する3次歪みを生成して出力す
る。
【0043】ここで、上記した図7中の(a)〜(f)
には、このような歪み補償が行われる場合における基本
信号(基本信号波)や3次歪みのスペクトルの一例を概
念的に示してあり、それぞれ横軸は周波数を示し、縦軸
は信号強度を示している。なお、本例では、説明の便宜
上から、入力端N1に入力される変調信号の周波数帯域
内にある2つの周波数の信号を基本信号として示す。
【0044】同図中の(a)には、入力端N1に入力さ
れる基本信号の一例を示してある。同図中の(b)に
は、増幅器1から出力される信号の一例を示してあり、
当該増幅器1で発生した3次歪みが基本信号と共に出力
されている。同図中の(c)には、歪み補償装置2から
出力される信号の一例を示してあり、当該歪み補償装置
2で発生させた3次歪みが前記増幅器1で発生した3次
歪みに加えられて出力されている。
【0045】同図中の(d)には、増幅器3から出力さ
れる信号の一例を示してあり、当該増幅器3で発生した
3次歪みが前記歪み補償装置2から出力された3次歪み
に加えられて出力されている。同図中の(e)には、増
幅器5から出力される信号の一例を示してあり、当該増
幅器5で発生した3次歪みが前記増幅器3から出力され
た3次歪みに加えられて出力されている。
【0046】同図中の(f)には、増幅器7から出力端
N2へ出力される信号の一例を示してあり、当該増幅器
7で発生した3次歪みが前記増幅器5から出力された3
次歪みに加えられて出力されている。図示のように、歪
み補償装置2が発生させる3次歪みにより4つの増幅器
1、3、5、7で発生する3次歪みが相殺され、これに
より、出力端N2から3次歪みが出力されてしまうのを
防止することができる。
【0047】次に、本発明の第2実施例に係る歪み補償
装置を図8を参照して説明する。同図には、本例に係る
歪み補償装置の回路構成例を示してあり、本例の歪み補
償装置の構成は、例えば0°端子P3に接続される位相
調整器の構成が異なるといった点を除いては、上記第1
実施例の図2に示したものと同様である。このため、本
例では、上記図8に示した位相調整器の構成のみを説明
する。
【0048】本例の位相調整器は、0°端子P3と接続
されて基本信号の位相を回転させるスタブSと、当該ス
タブSと接続されて基本信号の位相を可変にする可変コ
ンデンサC6とから構成されており、当該可変コンデン
サC6の他端は接地されている。ここで、スタブSとし
ては例えばオープンスタブやショートスタブを用いるこ
とができ、当該スタブSの長さによってリアクタンス成
分が誘導性或いは容量性となり基本信号のみの位相を調
整することができる。
【0049】また、上記した可変コンデンサC6として
は、例えば部品の性能のばらつき等により生じる若干の
位相誤差を調整する場合にはトリマコンデンサを用いる
のが好ましく、また、例えば自動制御等に応用する場合
には外部電圧制御によって容量を可変することができる
可変容量コンデンサを用いるのが好ましい。以上に示し
た本例の位相調整器においても、例えば上記第1実施例
で示した場合と同様に、基本信号のみの位相を調整する
ことができ、また、例えば可変コンデンサC6を制御す
ることで基本信号と3次歪みとの位相差を可変に制御す
ることもできる。
【0050】次に、本発明の第3実施例に係る歪み補償
装置を図9を参照して説明する。同図には、本例に係る
歪み補償装置の回路構成例を示してあり、本例の歪み補
償装置の構成は、例えば0°端子P3に接続される位相
調整器の構成が異なるといった点を除いては、上記第1
実施例の図2に示したものと同様である。このため、本
例では、上記図9に示した位相調整器の構成のみを説明
する。
【0051】本例の位相調整器は、0°端子P3と並列
に接続される固定抵抗R6と可変コンデンサC7とから
構成されており、当該固定抵抗R6の他端や当該可変コ
ンデンサC7の他端は接地されている。ここで、固定抵
抗R6は例えば100kΩ等の高周波開放抵抗であり、
当該固定抵抗R6と可変コンデンサC7との並列接続に
より広範囲の周波数での開放が実現されている。また、
本例の可変コンデンサC7は例えば可変容量ダイオード
から構成されており、また、当該可変コンデンサC7は
例えばトリマコンデンサ等から構成することもできる。
【0052】以上に示した本例の位相調整器において
も、例えば上記第1実施例で示した場合と同様に、基本
信号のみの位相を調整することができ、また、例えば可
変コンデンサC7を制御することで基本信号と3次歪み
との位相差を可変に制御することもできる。
【0053】ここで、以上の第1実施例〜第3実施例で
示した歪み補償装置では、3dBカプラQ1の90°端
子P2に3次歪み発生器を接続する一方、0°端子P3
に位相調整器を接続する構成を示したが、例えば90°
端子P2に位相調整器を接続する一方、0°端子P3に
3次歪み発生器を接続する構成を用いることもでき、こ
のような構成においても以上の実施例で示した場合と同
様に、増幅器で発生する3次歪みを補償する3次歪みを
生成して出力することができる。
【0054】また、本発明の歪み補償装置の構成として
は、必ずしも以上の第1実施例〜第3実施例で示したも
のに限られず、種々な構成が用いられてもよい。一例と
して、3次歪みを発生させる素子として例えばFET等
を用いることも可能である。
【0055】また、歪み補償装置により歪み補償する増
幅器の数としては、例えば1つであってもよく、また、
例えば複数であってもよい。また、歪み補償装置は、実
用上では例えば歪み補償の対象となる増幅器の内で最終
段に位置する増幅器(歪み補償の対象となる増幅器が1
つである場合には当該増幅器)よりも前段に備えられる
のが好ましいが、本発明では、歪み補償装置が例えば当
該増幅器の後段に備えられた場合であっても歪み補償を
実現することができる。
【0056】また、以上の第1実施例〜第3実施例で
は、一例として本発明に係る歪み補償装置を通信システ
ムに備えられた携帯電話端末等に適用した場合を示した
が、本発明は、増幅器で発生する3次歪みを補償するこ
とが行われる種々な分野に適用することができる。な
お、例えばW−CDMAでの通信に用いられる携帯電話
端末等のように広い周波数帯域の信号を増幅器で増幅す
ることが行われる装置では、増幅器で発生する3次歪み
を補償することが特に重要となるため、本発明を適用す
ると非常に有効である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る歪み
補償装置によると、当該歪み補償装置を4端子電力分配
器から構成して、第1端子が増幅器に入力等される信号
を入力し、第2端子の3次歪み発生器が増幅器で発生す
る3次歪みを相殺する振幅を有する3次歪みを発生さ
せ、第3端子の位相調整器が入力信号と3次歪み発生器
で発生させる3次歪みとの位相差を増幅器で発生する3
次歪みを相殺する位相差とし、第4端子が発生させた3
次歪みと位相調整した入力信号とを合成して出力するこ
とで増幅器で発生する3次歪みを補償するようにしたた
め、例えばこのような1つのカプラを用いたカプラユニ
ットから歪み補償装置を構成すること等ができ、装置の
小型化等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る歪み補償装置の概略
的な構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る歪み補償装置の回路
構成例を示す図である。
【図3】入力端子における基本信号の振幅及び位相の一
例を示す図である。
【図4】90°端子における基本信号や3次歪みの振幅
及び位相の一例を示す図である。
【図5】0°端子における基本信号の振幅及び位相の一
例を示す図である。
【図6】出力端子における基本信号や3次歪みの振幅及
び位相の一例を示す図である。
【図7】歪み補償装置を備えた信号処理部の一例を示す
図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る歪み補償装置の回路
構成例を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る歪み補償装置の回路
構成例を示す図である。
【符号の説明】
Q、Q1・・3dBカプラ、 T1、P1・・入力端
子、T2、P4・・出力端子、 T3、T5・・端子、
T4、T6、P5・・コントロール電圧端子、 Z1・
・3次歪み発生器、Z2・・位相調整器、 P2・・9
0°端子、 P3・・0°端子、R1〜R6・・抵抗、
C1〜C4・・コンデンサ、D1、D2・・ダイオー
ド部、 C5〜C7・・可変コンデンサ、I・・インダ
クタ、 S・・スタブ、 N1・・入力端、 N2・・
出力端、7・・増幅器、 2・・歪み補償装置、 4、
6・・減衰器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世良 泰雄 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 須藤 雅樹 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 伊藤 英文 秋田県南秋田郡天王町天王字鶴沼台43− 224 五洋電子工業株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA04 AA41 CA27 CA92 FA08 FA19 GN03 GN04 HA19 HA25 HA29 HA30 HA33 KA16 KA23 KA68 MA08 SA14 TA01 TA02 TA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅器で発生する3次歪みを補償する歪
    み補償装置において、 4つの端子を有する電力分配器から構成され、 第1端子は増幅器に入力する又は増幅器から出力される
    信号を入力し、 第2端子は入力信号に応じて増幅器で発生する3次歪み
    を相殺する振幅を有する3次歪みを発生させる3次歪み
    発生器を備え、 第3端子は入力信号の位相を調整して当該入力信号と3
    次歪み発生器で発生させる3次歪みとの位相差を増幅器
    で発生する3次歪みを相殺する位相差とする位相調整器
    を備え、 第4端子は3次歪み発生器で発生させた3次歪みと位相
    調整器で調整した入力信号とを合成して出力することを
    特徴とする歪み補償装置。
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