JP2011030069A - 高周波増幅器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力分配整合回路23と、第1および第2の増幅素子3、20と、各増幅素子3、20にベースバイアス電圧を印加するベースバイアス回路4、21と、各増幅素子3、20にコレクタバイアス電圧を印加するコレクタバイアス回路5、22と、第1の増幅素子3で増幅された入力信号のインピーダンス整合をとるローパスフィルタ形整合回路6と、第2の増幅素子20で増幅された入力信号のインピーダンス整合をとるハイパスフィルタ形整合回路7と、各整合回路6、7を介した入力信号を合成するノードAと、合成信号を出力端子2の特性インピーダンスに変換する整合回路8とを備える。入力分配整合回路23は、分配信号に対し、各整合回路6、7で生じる位相差とは逆の位相差を与える。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2、3に記載の構成では、負荷変動の影響を低減すること、および小型化を実現できるものの、低出力時の消費電力が大きく、かつ効率が低いという課題があった。
さらに、特許文献4(図1)および特許文献5(図5)に記載の構成では、負荷変動の影響を低減するとともに、低出力時の低消費電力化および高効率化をある程度は実現できるものの、回路構成が大きくなるうえ、低出力時に並列構成する個別の高周波増幅器をオフしたときに、オフ状態の高周波増幅器が高周波経路上に接続されている影響で、出力整合回路の損失が大きくなり、必要な出力電力レベルにおける消費電力が大きく、効率が低くなるという課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1に係る高周波増幅器を示す回路ブロック図である。
図1において、高周波増幅器は、入力端子1と、出力端子2と、第1の増幅素子3と、第1のベースバイアス回路4と、第1のコレクタバイアス回路5と、1段構成のローパスフィルタ(LPF)形整合回路6と、1段構成のハイパスフィルタ(HPF)形整合回路7と、整合回路8と、制御回路9と、高周波を通過させるDCカット容量14、24と、第2の増幅素子20と、第2のベースバイアス回路21と、第2のコレクタバイアス回路22と、入力分配整合回路23と、合成回路として機能するノードAとを備えている。
同様に、ハイパスフィルタ形整合回路7は、直列容量12(Cs)と、並列インダクタ13(Lp)とにより構成されている。
また、入力分配整合回路23は、分配された第1および第2の入力信号に対し、ローパスフィルタ形整合回路6とハイパスフィルタ形整合回路7とにおいて発生する位相差とは逆の位相差を与える。
一方、第2のベースバイアス回路21は、制御回路9の制御下で、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値よりも小さい(低出力の)場合には、第2の増幅素子20に印加するベースバイアス電圧をオフする。
同様に、ハイパスフィルタ形整合回路7は、第2の増幅素子20により増幅された第2の入力信号のインピーダンス整合をとり、整合後の第2の入力信号を、DCカット容量14およびノードAを介して整合回路8に入力する。
整合回路8は、ノードAにより合成された合成信号を出力端子2の特性インピーダンスに変換し、DCカット容量24を介して出力端子2から出力する。
入力端子1から入力された高周波の入力信号は、入力分配整合回路23によってインピーダンス整合されるとともに2分配され、第1の増幅素子3および第2の増幅素子20に入力される。
図2および図3は出力整合回路によるインピーダンス整合の様子を示す説明図である。
図2においては、各増幅素子3、20がオンとなるベースバイアス電圧およびコレクタバイアス電圧が供給されている場合の様子を示しており、ローパスフィルタ形整合回路6、ハイパスフィルタ形整合回路7および整合回路8によるインピーダンス軌跡を示している。
同様に、第2の増幅素子20の出力インピーダンスZHは、ハイパスフィルタ形整合回路7によって実軸上の中間インピーダンスZMHに変換される。
このとき、回路パラメータは、中間インピーダンスZML、ZMHが互いに等しくなるように決定される。
多くの場合、特性インピーダンスZoutは、50Ωであることから、2つの並列高周波増幅器のそれぞれの出力側に通過位相の異なる回路を設け、入力側には逆の位相差を持つ回路を設けた構成となるので、前述の特許文献1の場合と同様に、負荷変動に対する影響を抑制することが可能となる。
一方、図3内の反時計方向の実線矢印は、この発明の実施の形態1において第2の増幅素子20をオフした場合のインピーダンス軌跡であり、直列容量12および並列インダクタ13からなるハイパスフィルタ形整合回路7による中間インピーダンスZMHまでの軌跡を示している。
すなわち、低出力時においては、並列構成の第1および第2の増幅素子3、20のうちの第2の増幅素子20をオフすることにより、低消費電力化および高効率化を実現する。
一方、第2のベースバイアス回路21は、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値よりも小さい(低出力の)場合には、第2の増幅素子20に印加するベースバイアス電圧をオフする。
また、ローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7は、位相差を得る回路と整合回路とを兼ねているので小型化を実現することができる。
さらに、各増幅素子3、20から出力端子2までの出力整合回路は、2段インピーダンス変成となるので、広帯域化が可能となる。
たとえば、入力分配整合回路23の分配回路として、ウィルキンソン分配器、90度ハイブリッド、または180度ハイブリッドを用いてもよく、分配器を用いずに、そのまま2分配してもよい。
特に、ローパスフィルタ形整合回路6とハイパスフィルタ形整合回路7とのインピーダンス変成比が「2」の場合には、ローパスフィルタ形整合回路6とハイパスフィルタ形整合回路7とで発生する位相差が90度となり、ここで、入力分配整合回路23の分配回路に90度ハイブリッドを設けた場合には、それぞれの整合回路として同じものを用いることが可能となる。この場合、第1および第2の増幅素子3、20の入力整合が広帯域にわたって同じになるので、より広帯域な特性を実現することが可能となる。
なお、上記実施の形態1(図1)では特に言及しなかったが、図4のように、ローパスフィルタ形整合回路6とノードAとの間、ならびに、ハイパスフィルタ形整合回路7とノードAとの間に、それぞれ位相調整線路28を設けてもよい。
図4においては、ローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7とノードA(合成回路)との間に、それぞれ位相調整線路28が挿入されている点のみが前述(図1)と異なる。
したがって、2つの位相調整線路28の通過位相を同じに設定すれば、高出力時の特性は、前述(図1)と同様になる。
これにより、さらに回路損失を低減して、低出力時の高周波増幅器をさらに高効率化することができ、同一出力時の消費電力をさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態1(図1)では、出力端子2側にノードAおよび整合回路8を設けたが、図5のように、ウィルキンソン合成器15を設けてもよい。
図5はこの発明の実施の形態3に係る高周波増幅器を示す回路ブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
すなわち、図5においては、合成回路としてウィルキンソン合成器15を用い、前述の整合回路8を不要としている。
また、ウィルキンソン合成器15内において、アイソレーション抵抗16に並列接続されたスイッチ18は、制御回路9Aの制御下で、高出力時にはオフされ、低出力時にはオンされる。
まず、入力端子1からローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7までの動作は前述の実施の形態1と同様である。
このとき、高出力時であって、第1および第2の増幅素子3、20がともにオンされている場合には、ウィルキンソン合成器15内のスイッチ18は、制御回路9Aによりオフ状態となっている。
具体的には、入力側のインピーダンスをZML(=ZMH)とし、出力側のインピーダンスをZout(=50Ω)とするウィルキンソン合成器15を用いる。
また、ウィルキンソン合成器15内の2つの1/4波長線路17の特性インピーダンスZsは、以下の式(1)を満たすように決定される。
また、ポート間アイソレーションの確保されたウィルキンソン合成器15を用いていることから、負荷変動の特性への影響を抑制することができる。
これにより、低出力時の低消費電力化および高効率化が可能となる。
また、第2のベースバイアス回路21は、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値以上(高出力)の場合には、第2の増幅素子20に印加するベースバイアス電圧をオンし、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値よりも小さい(低出力の)場合には、第2の増幅素子20に印加するベースバイアス電圧をオフする。
したがって、低消費電力化および高効率化が可能となる。
さらに、図5の場合、アイソレーション特性を有するウィルキンソン合成器15を用いているので、高出力時の負荷変動に対する影響をさらに抑制することができる。
特に、ローパスフィルタ形整合回路6とハイパスフィルタ形整合回路7とのインピーダンス変成比が「2」の場合には、ローパスフィルタ形整合回路6とハイパスフィルタ形整合回路7とで発生する位相差が90度となるので、入力分配整合回路23の分配回路として90度ハイブリッドを設ければ、それぞれの整合回路は同じものを用いることが可能となる。この場合、第1および第2の増幅素子3、20の入力整合が広帯域にわたって同じとなるので、より広帯域な特性が可能となる。
なお、上記実施の形態3(図5)では特に言及しなかったが、図6のように、ローパスフィルタ形整合回路6とウィルキンソン合成器15との間、ならびに、ハイパスフィルタ形整合回路7とウィルキンソン合成器15との間に、それぞれ位相調整線路28を設けてもよい。
図6においては、ローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7とウィルキンソン合成器15との間に、それぞれ位相調整線路28が挿入されている点のみが前述(図5)と異なる。
したがって、2つの位相調整線路28の通過位相を同じに設定すれば、高出力時の特性は、前述(図5)と同様になる。
これにより、回路損失をさらに低減して、低出力時の高周波増幅器を、さらに高効率にすることができ、また、同一出力時の消費電力をより低減することができる。
なお、上記実施の形態3(図5)では、第2の増幅素子20に対する第2のベースバイアス回路21に制御回路9Aを設けたが、図7のように、第1の増幅素子3に対する第1のベースバイアス回路4に制御回路9Bを設けてもよい。
図7はこの発明の実施の形態5に係る高周波増幅器を示す回路ブロック図であり、前述(図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
ウィルキンソン合成器15B内において、スイッチ18は、2分割されたアイソレーション抵抗16の間に直列接続されている。
また、制御回路9Bは、第1のベースバイアス回路4を、高出力時には第1の増幅素子3をオンするようにベース電圧を印加し、低出力時には第1の増幅素子3をオフするようにベース電圧を印加するように制御する。
まず、高出力時には、第1および第2の増幅素子3、20がともにオンされており、直列のスイッチ18はオン状態にある。
また、ポート間アイソレーションの確保されたウィルキンソン合成器15Bを用いることにより、負荷変動の特性への影響を抑制することができる。
したがって、オンしている第2の増幅素子20で増幅された入力信号は、損失を発生することなく出力端子2から出力されるので、低出力時の低消費電力化および高効率化が可能となる。
第1のベースバイアス回路4は、制御回路9Bの制御下で、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値以上の場合には、第1の増幅素子3に印加するベースバイアス電圧をオンし、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値よりも小さい場合には、第1の増幅素子3に印加するベースバイアス電圧をオフする。
スイッチ18は、制御回路9Bの制御下で、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値以上の場合には、閉成(オン)され、出力端子2からの出力電力または入力端子1からの入力電力が一定値よりも小さい場合には、開放(オフ)される。
したがって、低消費電力化および高効率化が可能となる。
また、ローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7は、位相差を得る回路と整合回路とを兼ねているので小型化することができる。
また、各増幅素子3、20の出力側の出力整合回路は、2段インピーダンス変成となるので、広帯域化が可能となる。
さらに、アイソレーション特性を有するウィルキンソン合成器15Bを用いていることから、高出力時の負荷変動に対する影響をさらに抑制することができる。
なお、上記実施の形態5(図7)では特に言及しなかったが、図8のように、ローパスフィルタ形整合回路6とウィルキンソン合成器15Bとの間、ならびに、ハイパスフィルタ形整合回路7とウィルキンソン合成器15Bとの間に、それぞれ位相調整線路28を設けてもよい。
図8においては、ローパスフィルタ形整合回路6およびハイパスフィルタ形整合回路7とウィルキンソン合成器15Bとの間に、それぞれ位相調整線路28が挿入されている点のみが前述(図7)と異なる。
したがって、2つの位相調整線路28の通過位相を同じに設定すれば、高出力時の特性は、前述(図7)と同様になる。
したがって、ノードBからオフ状態の第1の増幅素子3を見たインピーダンスが完全にオープンとなるような通過位相量を、位相調整線路28にて与えることができる。
これにより、回路損失をさらに低減して、低出力時の高周波増幅器をさらに高効率化することができ、また、同一出力時の消費電力をさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態3〜6(図5〜図8)では特に言及しなかったが、ウィルキンソン合成器15、15B内の1/4波長線路17を、図9〜図12のいずれかのように、直列インダクタ30および並列容量31により構成してもよい。
図9〜図12においては、前述の1/4波長線路17に代えて、ウィルキンソン合成器15C〜15F内に直列インダクタ30(LL)および並列容量31(CL)を設けた点のみが異なる。
一方、図10、図12のウィルキンソン合成器15D、15Fにおいて、直列インダクタ30の出力端とグランドとの間に挿入された各並列容量31(2CL)は、1個にまとめられている。
また、1/4波長線路17が、集中定数回路素子である直列インダクタ30および並列容量31に置き換えられることにより、小型化が可能となる。
この場合、ローパスフィルタ形整合回路6D内の並列容量11Dの値Cparaは、前述の値Cpとウィルキンソン合成器15D内の値CLとを合わせた値(Cp+CL)に設定されている。
さらに、図9、図11の高周波増幅器と比べて、並列容量31の数を少なくすることができ、小型化が可能となる。
なお、上記実施の形態1〜7(図1、図4〜図12)では、ローパスフィルタ形整合回路6(6D)を、直列インダクタ10および並列容量11(11D)により構成したが、図13のように、直列線路40およびオープンスタブ41により構成してもよく、または図14のように、直列線路40および並列容量11により構成してもよい。
図13において、ローパスフィルタ形整合回路6Gは、入出力端間に挿入された直列線路40と、直列線路40の出力端に接続されたオープンスタブ41とにより構成されている。
図13のように、直列線路40およびオープンスタブ41で構成しても、図14のように、直列線路40および並列容量11で構成しても、ローパスフィルタ形整合回路6G、6Hは、前述と同様に動作するので、前述と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記実施の形態1〜7(図1、図4〜図12)では、ハイパスフィルタ形整合回路7(7D)を、直列容量12および並列インダクタ13(13D)により構成したが、図15のように、直列容量12およびショートスタブ42により構成してもよい。
図15のように、並列インダクタ13(13D)の代わりにショートスタブ42を用いても、ハイパスフィルタ形整合回路7Iは前述と同様に動作するので、前述と同様の作用効果を奏することができる。
また、並列インダクタ13の代わりにショートスタブ42を用いることにより、低損失に回路を構成することができ、さらに高効率化を実現することができる。
なお、上記実施の形態3〜7(図5〜図12)では、ウィルキンソン合成器内に開閉式のスイッチ18を設けたが、図16または図17のように、FET(HEMT)スイッチ48を設けてもよい。
図15、図16はこの発明の実施の形態10に係る高周波増幅器を示す回路ブロック図であり、それぞれ、前述の実施の形態7(図10、図12)の構成に適用した場合を示している。
同様に、図17のウィルキンソン合成器15Kにおいては、スイッチ18の代わりに、FETスイッチ48を用いた点のみが図12と異なる。
図16、図17の回路構成においても、前述(図10、図12)と同様の作用効果を奏する。
また、FETスイッチ48のドレインおよびソースが正電位となるので、ゲート電圧に負電圧を必要とせずに、正電圧のみでFETスイッチ48を制御することができ、これにより、負電圧発生回路が不要となり小型化を実現することが可能となる。
なお、上記実施の形態1〜10(図1、図4〜図17)では、それぞれ1段構成の第1および第2の増幅素子3、20を用いたが、図18〜図20のように、第1および第2の増幅素子3、20を、それぞれ多段接続した複数の増幅素子により構成し、多段接続された複数の増幅素子3、20の相互間に段間整合回路19を挿入してもよい。
図18〜図20において、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
また、前段および後段からなる第1および第2の増幅素子3、20の各段には、それぞれ、第1および第2のベースバイアス回路4、21、ならびに、第1および第2のコレクタバイアス回路5、22が接続されている。
なお、各増幅素子3、20の段数は、必要に応じて任意に設定され得る。
また、後段の増幅素子に対してのみでなく、多段高周波増幅器の全段に対して制御するように構成したので、低出力時において、されに低消費電力化および高効率化を実現することができる。
なお、ここでは、2段高周波増幅器の例を示したが、さらに多段化した高周波増幅器においても、同様の構成および制御を行うことにより、同様の作用効果を奏することができる。
Claims (15)
- 入力端子から入力される高周波の入力信号を増幅して出力端子から出力する高周波増幅器であって、
前記入力信号のインピーダンス整合をとるとともに、前記入力信号を第1および第2の入力信号に2分配する入力分配整合回路と、
前記第1の入力信号を増幅する第1の増幅素子と、
前記第2の入力信号を増幅する第2の増幅素子と、
前記第1の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第1のベースバイアス回路と、
前記第1の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第1のコレクタバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第2のベースバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第2のコレクタバイアス回路と、
前記第1の増幅素子により増幅された第1の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のローパスフィルタ形整合回路と、
前記第2の増幅素子により増幅された第2の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のハイパスフィルタ形整合回路と、
前記ローパスフィルタ形整合回路により整合された後の第1の入力信号と、前記ハイパスフィルタ形整合回路により整合された後の第2の入力信号とを合成する合成回路と、
前記合成回路により合成された合成信号を前記出力端子の特性インピーダンスに変換する整合回路とを備え、
前記入力分配整合回路は、分配された前記第1および第2の入力信号に対し、前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ハイパスフィルタ形整合回路とにおいて発生する位相差とは逆の位相差を与え、
前記第2のベースバイアス回路は、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が一定値以上の場合には、前記第2の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオンし、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が前記一定値よりも小さい場合には、前記第2の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオフすることを特徴とする高周波増幅器。 - 前記ローパスフィルタ形整合回路と前記合成回路との間、ならびに、前記ハイパスフィルタ形整合回路と前記合成回路との間に、それぞれ位相調整線路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波増幅器。
- 入力端子から入力される高周波の入力信号を増幅して出力端子から出力する高周波増幅器であって、
前記入力信号のインピーダンス整合をとるとともに、前記入力信号を第1および第2の入力信号に2分配する入力分配整合回路と、
前記第1の入力信号を増幅する第1の増幅素子と、
前記第2の入力信号を増幅する第2の増幅素子と、
前記第1の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第1のベースバイアス回路と、
前記第1の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第1のコレクタバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第2のベースバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第2のコレクタバイアス回路と、
前記第1の増幅素子により増幅された第1の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のローパスフィルタ形整合回路と、
前記第2の増幅素子により増幅された第2の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のハイパスフィルタ形整合回路と、
前記ローパスフィルタ形整合回路により整合された後の第1の入力信号と、前記ハイパスフィルタ形整合回路により整合された後の第2の入力信号とを合成するとともに、合成された合成信号を前記出力端子の特性インピーダンスに変換してインピーダンス整合を行うウィルキンソン合成器とを備え、
前記入力分配整合回路は、分配された前記第1および第2の入力信号に対し、前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ハイパスフィルタ形整合回路とにおいて発生する位相差とは逆の位相差を与え、
前記第2のベースバイアス回路は、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が一定値以上の場合には、前記第2の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオンし、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が前記一定値よりも小さい場合には、前記第2の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオフし、
前記ウィルキンソン合成器は、
前記ローパスフィルタ形整合回路および前記ハイパスフィルタ形整合回路の各出力間に挿入されたアイソレーション抵抗と、
前記ローパスフィルタ形整合回路および前記ハイパスフィルタ形整合回路の各出力と前記出力端子との間にそれぞれ挿入された1/4波長線路と、
前記アイソレーション抵抗に並列接続されたスイッチとにより構成され、
前記スイッチは、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が一定値以上の場合には、開放され、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が前記一定値よりも小さい場合には、閉成されることを特徴とする高周波増幅器。 - 前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ウィルキンソン合成器との間、ならびに、前記ハイパスフィルタ形整合回路と前記ウィルキンソン合成器との間に、それぞれ位相調整線路を設けたことを特徴とする請求項3に記載の高周波増幅器。
- 入力端子から入力される高周波の入力信号を増幅して出力端子から出力する高周波増幅器であって、
前記入力信号のインピーダンス整合をとるとともに、前記入力信号を第1および第2の入力信号に2分配する入力分配整合回路と、
前記第1の入力信号を増幅する第1の増幅素子と、
前記第2の入力信号を増幅する第2の増幅素子と、
前記第1の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第1のベースバイアス回路と、
前記第1の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第1のコレクタバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のベース端子にベースバイアス電圧を印加する第2のベースバイアス回路と、
前記第2の増幅素子のコレクタ端子にコレクタバイアス電圧を印加する第2のコレクタバイアス回路と、
前記第1の増幅素子により増幅された第1の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のローパスフィルタ形整合回路と、
前記第2の増幅素子により増幅された第2の入力信号のインピーダンス整合をとる1段のハイパスフィルタ形整合回路と、
前記ローパスフィルタ形整合回路により整合された後の第1の入力信号と、前記ハイパスフィルタ形整合回路により整合された後の第2の入力信号とを合成するとともに、合成された合成信号を前記出力端子の特性インピーダンスに変換してインピーダンス整合を行うウィルキンソン合成器とを備え、
前記入力分配整合回路は、分配された前記第1および第2の入力信号に対し、前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ハイパスフィルタ形整合回路とにおいて発生する位相差とは逆の位相差を与え、
前記第1のベースバイアス回路は、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が一定値以上の場合には、前記第1の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオンし、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が前記一定値よりも小さい場合には、前記第1の増幅素子に印加するベースバイアス電圧をオフし、
前記ウィルキンソン合成器は、
前記ローパスフィルタ形整合回路および前記ハイパスフィルタ形整合回路の各出力間に挿入されたアイソレーション抵抗と、
前記ローパスフィルタ形整合回路および前記ハイパスフィルタ形整合回路の各出力と前記出力端子との間にそれぞれ挿入された1/4波長線路と、
前記アイソレーション抵抗に直列接続されたスイッチとにより構成され、
前記スイッチは、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が一定値以上の場合には、閉成され、
前記出力端子からの出力電力または前記入力端子からの入力電力が前記一定値よりも小さい場合には、開放されることを特徴とする高周波増幅器。 - 前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ウィルキンソン合成器との間、ならびに、前記ハイパスフィルタ形整合回路と前記ウィルキンソン合成器との間に、それぞれ位相調整線路を設けたことを特徴とする請求項5に記載の高周波増幅器。
- 前記1/4波長線路は、
前記ローパスフィルタ形整合回路および前記ハイパスフィルタ形整合回路と前記出力端子との間にそれぞれ直列に挿入された直列インダクタと、
前記直列インダクタの少なくとも一端とグランドとの間に挿入された並列容量と
により構成されたことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。 - 前記スイッチは、FETスイッチにより構成されたことを特徴とする請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ローパスフィルタ形整合回路と前記ハイパスフィルタ形整合回路とのインピーダンス変成比は、「2」に設定されたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ローパスフィルタ形整合回路は、直列インダクタと並列容量とにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ローパスフィルタ形整合回路は、直列線路と並列容量とにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ローパスフィルタ形整合回路は、直列線路とオープンスタブとにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ハイパスフィルタ形整合回路は、直列容量と並列インダクタとにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記ハイパスフィルタ形整合回路は、直列容量とショートスタブとにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
- 前記第1および第2の増幅素子は、それぞれ多段接続された複数の増幅素子からなり、
多段接続された前記複数の増幅素子の相互間には、段間整合回路が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の高周波増幅器。
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