JP5516425B2 - 高周波電力増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、電力増幅器と、その電力増幅方法とに係り、特に、プッシュプル型の電力増幅器と、その電力増幅方法とに係る。
移動体基地局に代表されるように、伝送レートを向上させるための、信号の高度変調化がすすんでいる。それに伴い増幅器には高い歪特性が要求され、飽和出力状態より大きくバックオフして動作させる必要が生じている。そのため、増幅器の高出力化が求められている。その解決策の一つとして、プッシュプル型増幅器のように電力を合成する方法が用いられている。
図1は、関連技術におけるプッシュプル型の高周波電力増幅器の構成を示すブロック図である。図1において、関連技術における電力増幅器は、入力側バラン回路としての第1のマーチャントバラン100と、第1のトランジスタ200と、第2のトランジスタ300と、出力側バラン回路としての第2のマーチャントバラン400とを具備する。第1のマーチャントバラン100は、入力部としてのRF(Radio Frequency:高周波)信号入力部110と、グランド120に接地された接地用端部と、第1および第2の出力部とを具備する。2つのトランジスタ200、300は、同一の特性を有している。第2のマーチャントバラン400は、第1および第2の入力部と、出力部としてのRF信号出力部430と、グランド440に接地された接地用端部とを具備する。第1のマーチャントバラン100の第1の出力部は、第1のトランジスタ200のゲートに接続されている。第1のトランジスタ200の、ソースまたはドレインの一方は、第2のマーチャントバラン400の第1の入力部に接続されている。第1のトランジスタ200の、ソースまたはドレインの他方は、接地されている。第1のマーチャントバラン100の第2の出力部は、第2のトランジスタ300のゲートに接続されている。第2のトランジスタ300の、ソースまたはドレインの一方は、第2のマーチャントバラン400の第2の入力部に接続されている。第2のトランジスタ300の、ソースまたはドレインの他方は、接地されている。
図2は、図1の関連技術における出力側バラン回路のポートを示すための概略図である。この出力側バラン回路としてのマーチャントバラン400であり、第1の入力部としての第1のポート410と、第2の入力部としての第2のポート420と、図1ではRF信号出力部430と記した第3のポート430と、グランド440に接地された接地用端部とを具備する。例えば、このマーチャントバラン400を出力側バラン回路として用いた場合、第1のトランジスタ200がマーチャントバラン400に向けて出力した信号は、第1のポート410に供給されて、第3のポート430に向けて伝送される。同様に、第2のトランジスタ300がマーチャントバラン400に向けて出力した信号は、第2のポート420に供給されて、第3のポート430に向けて伝送される。
このとき、第1のポート410と第3のポート430との距離を、第2のポート420と第3のポート430との距離よりも、入力する信号の基本波における1/2波長だけ長くしておく。こうすることにより、第1のトランジスタ200と、第2のトランジスタ300が出力する、位相がお互いにπラジアン異なる信号を、損失なく合成することが可能である。
なお、このとき、2つのトランジスタ200、300において発生する2倍波は、同位相である。
出力側バラン回路として、通常のマイクロストリップ線路を用いる場合について考える。このとき、2倍波においては、第1のポート410から第3のポート430までの距離と、第2のポート420から第3のポート430までの距離との差が、位相差0に相当する。したがって、このようなバラン回路において2倍波は完全に合成されてしまう。
また、3倍波においては、第1のポート410から第3のポート430までの距離と、第2のポート420から第3のポート430までの距離との差が、1.5波長となり、これはπラジアンの位相差に相当する。したがって、第1のトランジスタ200および第2のトランジスタ300が、基本波と同様にπラジアンの位相差をもって出力する3次高調波は、ほぼ同相で合成される。すなわち、このようなバラン回路においては、3倍波のキャンセル効果もない。
次に、出力側バラン回路として、マーチャントバラン400を用いる場合について考える。このとき、2倍波においては、第1のポート410と第3のポート430との距離が、第2のポート420と第3のポート430との距離よりも約1/2波長分長くなる。このことにより、2倍波に対してキャンセル効果が働き、歪低減効果が得られる。
しかしながら、このとき、3倍波においては、基本波と同様に、ほぼ同相で合成される。このため、3倍波のキャンセル効果は極めて小さい。
以上に説明したように、通常の伝送線路における長さの制御によりバラン回路を作製し、基本周波数で1/2波長差を実現した場合には、2倍波、3倍波ともにキャンセル効果が得られない。また、マーチャントバランのようなバラン回路を用いた場合、2倍波に対しては、概ね1/2波長差となっていて、ある程度の2倍波キャンセル効果が得られる。ただし、バラン回路長差の周波数依存性により、完全なキャンセル効果は得られない。さらに、3倍波のキャンセル効果はほとんど無い。
つまり、上記の関連技術によるバラン回路では、基本波周波数で1/2波長差、2倍波周波数で1/2波長差、3倍波周波数で波長差なし、を同時に実現することが困難であった。そのために、増幅器の歪特性が悪く、システムとして所望の歪特性を得るためには、別途歪補償回路を付加する必要があり、増幅器が大型化してしまうという問題があった。
上記に関連して、特許文献1(特開2005−39799号公報)には、電力増幅器に係る記載が開示されている。特許文献1に記載の電力増幅器は、高周波信号を増幅するためのものである。この電力増幅器は、第1の増幅素子と、第2の増幅素子と、第1の分布定数線路と、第1の共振回路と、出力端子とを備える。ここで、第1の増幅素子は、第1の信号を増幅するためのものである。第2の増幅素子は、第1の増幅素子とプッシュプル型に接続されており、第1の信号と逆相の第2の信号を増幅するためのものである。第1の分布定数線路は、第1の増幅素子によって増幅された第1の信号における基本波成分の位相を反転させる線路長を有する。第1の共振回路は、短絡させたい偶数次高調波成分の位相が反転する第1の分布定数線路上の位置と第2の増幅素子の出力側との間に接続され、短絡させたい偶数次高調波成分の周波数で直列共振するものである。出力端子は、第1の分布定数線路からの信号と第2の増幅素子からの信号とを合成して出力するものである。
特開2005−39799号公報
本発明の目的は、バラン回路において2倍波、3倍波のキャンセル効果を高めることによって、低い歪特性を実現できるプッシュプル型の電力増幅器と、その電力増幅方法とを提供することである。
本発明の電力増幅器は、増幅回路(100、200、300)と、第1の伝送線路(530)と、第2の伝送線路(520)と、第3の伝送線路(540)とを具備する。ここで、増幅回路(100、200、300)は、基本周波数を有する入力信号を増幅して、第1の増幅信号と、第1の増幅信号とは位相が逆転している第2の増幅信号とを生成する。第1の伝送線路(530)は、左手系材料を用いて周波数に応じて異なる第1の位相群を第1の増幅信号に加えて第1の伝送信号を生成する。第2の伝送線路(520)は、右手系材料を用いて周波数に応じて異なる第2の位相群を第2の増幅信号に加えて第2の伝送信号を生成する。第3の伝送線路(540)は、第1および第2の伝送信号を合成して出力信号を生成する。なお、第1および第2の位相群は、基本周波数の2倍および3倍の周波数をそれぞれ有する2倍波および3倍波を弱める位相差を有する。
本発明の電力増幅方法は、(a)基本周波数を有する入力信号を増幅して、第1の増幅信号と、第1の増幅信号とは位相が逆転している第2の増幅信号とを生成するステップと、(b)左手系材料を用いて周波数に応じて異なる第1の位相群を第1の増幅信号に加えるステップと、(c)右手系材料を用いて周波数に応じて異なる第2の位相群を第2の増幅信号に加えるステップと、(d)ステップ(b)で得られる第1の伝送信号と、ステップ(c)で得られる第2の伝送信号とを合成するステップとを具備する。ここで、基本周波数の2倍および3倍の周波数をそれぞれ有する2倍波および3倍波を弱める位相差を有する。
左手系伝送線路と、右手系伝送線路とを組み合わせて出力側バラン回路を構成し、左手系伝送線路と、右手系伝送経路との間で、基本波において位相差を発生する。さらに、各インダクタと各コンデンサの値を調節して、2倍波と3倍波のキャンセル効果を高めることが可能となる。
図1は、関連技術におけるプッシュプル型の高周波電力増幅器の構成を示すブロック図である。 図2は、関連技術における出力側バラン回路のポートを示すためのブロック図である。 図3は、本発明の実施形態による電力増幅器の全体的な構造を説明するためのブロック図である。 図4Aは、本発明の実施形態による出力側のバラン回路の全体的な構成を説明するための正面図である。 図4Bは、図4AのA−A’によるバラン回路の断面図である。 図5は、入力信号の周波数の変化に対する、出力側バラン回路の各位相差における変化の例を示すグラフである。 図6は、本発明の電力増幅器と、関連技術による電力増幅器とに、同じ信号を入力して得られる出力スペクトラムを比較するためのグラフである。 図7Aは、本発明による電力増幅器の出力スペクトラムを示すグラフである。 図7Bは、関連技術による電力増幅器の出力スペクトラムを示すグラフである。
添付図面を参照して、本発明による電力増幅器と、その電力増幅方法とを実施するための形態を以下に説明する。
図3は、本発明の実施形態による電力増幅器の全体的な構造を説明するためのブロック図である。この電力増幅器は、入力側バランとしてのマーチャントバラン100と、第1のトランジスタ200と、第2のトランジスタ300と、出力側のバラン回路400とを具備する。なお、図3において、2つのトランジスタ200、300が動作するためのバイアス回路は図示しない。
マーチャントバラン100は、RF信号入力部110と、グランド120に接地された接地用端部と、第1の出力部と、第2の出力部とを具備する。
第1のトランジスタ200と、第2のトランジスタ300とは、同じ特性を有し、プッシュプル型の電力増幅を行う。ここでは、トランジスタの例としてFETを用いるが、他のトランジスタを用いても構わない。2つのトランジスタ200、300は、ソースと、ゲートと、ドレインとをそれぞれ具備するものとして説明を続ける。
出力側のバラン回路400は、第1の入力部と、第2の入力部と、出力部とを具備する。詳細については後述する。
マーチャントバラン100の第1の出力部は、第1のトランジスタ200のゲートに接続されている。マーチャントバラン100の第2の出力部は、第2のトランジスタ300のゲートに接続されている。第1のトランジスタ200のソースと、第2のトランジスタ300のソースは、それぞれグランドに接地されている。第1のトランジスタ200のドレインと、第2のトランジスタ300のドレインとは、バラン回路500の第1の入力部と、第2の入力部とに、それぞれ接続されている。なお、この説明におけるソースとドレインは、2つのトランジスタ200、300の極性に応じて適宜入れ替えても構わない。
図4Aは、本発明の実施形態による出力側のバラン回路500の全体的な構成を説明するための正面図である。図4Bは、図4AのA−A’によるバラン回路500の断面図である。このバラン回路500は、誘導体基板510と、第2の入力部に対応する伝送線路520と、第1の入力部に対応する複数の単位セル530と、出力部に対応する伝送線路540と、裏面メタル550とを具備する。ここで、単位セル530の総数をNと記す。Nは、図4Aでは4であるが、この値に限定されない。ただし、Nは2以上の整数とする。ここでは、4つの単位セル530を、左から順に第1〜第4の単位セルと呼ぶ。
伝送線路520および伝送線路540は、誘電体基板510の一方の表面に形成されており、裏面メタル550は誘電体基板510のもう一方の表面に形成されている。言い換えれば、伝送線路520および伝送線路540は、誘電体基板510によって、裏面メタル550から絶縁されている。裏面メタル550は、グランドに接続されている。
複数の単位セル530はそれぞれ、伝送線路531と、チップインダクタ532と、貫通穴533と、コンデンサ534とを具備する。ここで、貫通穴533は、誘電体基板510を貫通しており、その内部には金属が埋め込まれている。また、伝送線路531は、誘電体基板510における、伝送線路520や伝送線路540が形成されている面と同じ面に形成されている。
第1の単位セル530における各構成要素の接続関係について説明する。第1のトランジスタ200におけるドレインは、単位セル530の伝送線路531に接続されている。この伝送線路531は、チップインダクタ532における第1の接続部と、コンデンサ534における第1の接続部とに接続されている。チップインダクタ532の第2の接続部は、貫通穴533に埋め込まれた金属を介して、裏面メタル550に接続されている。コンデンサ534の第2の接続部は、第2の単位セル530の伝送線路531に接続されている。
一般化すると、第iの単位セル530におけるコンデンサ534が第i+1の単位セル530の伝送線路531に接続されている。このように直列に接続されたN個の単位セル530は、負の屈折率すなわち負の誘電率および負の透磁率を有するいわゆる左手系材料としての特性を有し、したがっていわゆる左手系伝送線路として機能する。なお、伝送線路520、540は、通常の材料で構成された通常の伝送線路であるが、いわゆる右手系材料で構成されたいわゆる右手系の伝送線路であるとも言える。
最後の単位セル530におけるコンデンサ534は、出力部としての伝送線路540に接続されている。
トランジスタ300におけるドレインは、バラン回路500における第2の入力部としての伝送線路520の一方の端部に接続されている。伝送線路520の他方の端部は、伝送線路540に接続されている。この伝送線路520は、通常の、いわゆる右手系伝送線路である。
すなわち、本実施形態による出力側バラン回路の最大の特徴は、2つの入力用伝送線路のうち、片方が左手系伝送線路であり、もう片方が右手系伝送線路である点であるとも言える。なお、左手系伝送線路を実現する方法は、上述した単位セルの集合体以外の構成であっても構わない。
以上のように構成されたプッシュプル型電力増幅器の動作、すなわち本発明による電力増幅方法について説明する。
まず、入力側バラン回路としてのマーチャントバラン100の動作について説明する。マーチャントバラン100は、RF信号入力部110に供給される高周波信号を、電力的に均等な2つの信号に分配する。このとき、これら2つの信号の間には、πラジアンの位相差が設けられる。これら2つの信号のうち、一方は第1のトランジスタ200のゲートに、もう一方は第2のトランジスタ300のゲートに、それぞれ供給される。
次に、第1のトランジスタ200および第2のトランジスタ300の動作について説明する。上記のように構成された2つのトランジスタ200、300は、合わせて、プッシュプル型増幅回路部として動作する。プッシュプル型増幅回路部としてのトランジスタ200、300は、マーチャントバラン100が出力した2つの信号を増幅する際に、基本周波数のn倍の周波数を有する高調波を発生する。これらの高調波は、各トランジスタ200、300の非線形特性によって発生する。
このとき、第1のトランジスタ200が増幅して出力した信号の、基本波における位相を基準として「0」と置くと、第1のトランジスタ200で発生する2倍波の位相はπラジアンとなる。同様に、第1のトランジスタ200で発生する3倍波周波数の位相は0となる。
また、第2のトランジスタ300が増幅して出力した信号の、基本波における位相はπラジアンとなり、第2のトランジスタ300で発生する2倍波の位相はπラジアンとなる。同様に、第2のトランジスタ300で発生する3倍波の位相はπラジアンとなる。
次に、出力側のバラン回路500の動作ついて説明する。第1のトランジスタ200のドレインが出力する信号は、出力側バラン回路500の左手系伝送線路に供給されることによって、基本波および2倍波においてはπラジアンの位相差を実現する。
ここで、出力側バラン回路500の各チップインダクタ532が有するインダクタンスをLと表記する。同じく、各コンデンサ534が有する容量をCと表記する。また、入力信号の周波数、すなわちプルプッシュ型増幅回路部が出力する信号における基本波周波数をfと表記する。
およびCを用いた左手系線路部の位相をφLと表記する。φLは、次の式から求められる。
φL=N/(f・2・π・(L・C1/2) (式1)
ここで、
Q=N/(2・π・(L・C1/2) (式2)
と定義すると、
φL=Q/f (式3)
と表記できる。
また、右手系伝送線路の位相差をφRと表記する。右手系伝送線路を集中乗数的な等価回路で表すとき、この等価回路は、直列に接続されたインダクタと、接地されたコンデンサとを具備する。直列に接続されたインダクタのインダクタンスをLと表記し、接地されたコンデンサの容量をCと表記する。このとき、φRは、次の式から求められる。
φR=−N・2・π・(L・C1/2・f (式4)
ここで、
P=N・2・π・(L・C1/2 (式5)
と定義すると、
φR=−P・f (式6)
と表記できる。
左手系伝送線路を通る信号と、右手系伝送線路を通る信号とは、出力側の伝送線路540で合成される。ここで、ポート1からポート3までの伝送線路と、ポート2からポート3までの伝送線路との間に生じる位相差をΔφと表記する。Δφは、上記の左手系伝送線路による位相差φLと、同じく右手系伝送線路による位相差φRとの差に等しく、次の式から求められる。
Δφ=φL−φR (式7)
図5は、入力信号の周波数fの変化に対する、出力側のバラン回路500の各位相差φL、φR、Δφにおける変化の例を示すグラフである。
基本波周波数fにおいて、位相差Δφがπ(モジュロ2π)ラジアンである場合について考える。この場合、本実施形態による電力増幅器は、完全なプッシュプル増幅器として動作する。これはすなわち、任意の整数nにおいて、
Q/f+P・f=(2n+1)・π (式8)
の関係が満たされることに等しい。
基本波周波数fから、2倍波周波数(2・f)までの間における、周波数による位相差Δφの変化について考える。周波数fが増大すると、式1によってφLは減少し、式2によって(−φR)は増加する。結果、この周波数帯域では、位相が大きく変化することなく、2倍波周波数2・fにおいても位相差Δφはほぼπラジアンとなる。したがって、2倍波周波数においても十分なキャンセル効果が得られる。
さらには、増幅器の2倍波周波数(2・f)において、位相差Δφをπ(モジュロ2π)ラジアンにすることが可能である。すなわち、任意の整数n’において、
Q/(2・f)+2・P・f=(2・n’+1)・π (式9)
が、式8と同時に実現可能である。この場合、2倍波がほぼ完全にキャンセルされ、より低歪なプッシュプル型電力増幅器が実現可能となる。
特に、式8においてn=0、かつ、式9においてn’=0の場合について考える。つまり、
P=π/(3・f) (式10)
かつ
Q=2・π・f/3 (式11)
の関係が満たされるように、左手系伝送線路と、右手系伝送線路とを作製する。この場合、全体の線路長を短くすることが可能となる。すなわち、2倍波がほぼ完全にキャンセルされた低歪なプッシュプル型電力増幅器をさらに低損失なものとすることができる。
次に、3倍波のキャンセルについて考える。そのためには、式8を満たすと同時に、基本波周波数fの3倍波周波数(3・f)において、位相差Δφの値を0(モジュロ2π)ラジアンにする。これは、任意の整数n’’において、
Q/(3・f)+3・P・f=2・n’’・π (式12)
の関係を満たすことに等しい。式8と、式12とを同時に実現すると、3倍波がほぼ完全にキャンセルされ、低歪なプッシュプル型電力増幅器を実現可能である。
特に、式8においてn=0、かつ、式12においてn’’=0の場合について考える。つまり、
P=5・π/(8・f) (式13)
かつ、
Q=3・π・f/8 (式14)
の関係が満たされるように、左手系伝送線路と、右手系伝送線路とを作製する。この場合、全体の線路長を短くすることが可能となる。すなわち、3倍波がほぼ完全にキャンセルされた低歪なプッシュプル型電力増幅器をさらに低損失なものとすることができる。
本発明による電力増幅器では、基本波周波数、2倍波周波数、3倍波周波数のすべてにおいて同時に完全なキャンセルを行うのが理想的である。そのためには、位相差Δφの値を、基本波周波数および2倍波周波数ではπ(モジュロ2π)ラジアン、3倍波周波数では0(モジュロ2π)ラジアンに、同時に設定する必要がある。しかし、式8と、式9と、式12とを同時に満たす解は数学的に存在しない。
その一方で、本発明では、位相差Δφの値を、基本波周波数ではπ(モジュロ2π)ラジアンとしつつ、2倍波周波数ではπ±π/3(モジュロ2π)ラジアン、3倍波周波数では±π/3(モジュロ2π)ラジアンにすることは可能である。このとき、完全なキャンセル効果ではないものの、2倍波周波数と3倍波周波数との両方において、十分に大きなキャンセル効果を実現出来ることを確認した。その結果、歪特性がさらに改善した電力増幅器の提供が可能となった。
より具体的には、任意の整数n、n’およびn’’において、
Q/f+P・f=(2n+1)・π (式15)
かつ、
(2n’+1)・π−π/3<Q/(2・f)+2・P・f<(2n’+1)・π+π/3 (式16)
かつ、
2n’’・π+π/3<Q/(3・f)+3・P・f<2n’’・π+π/3 (式17)
の関係が満たされるように、左手系伝送線路と、右手系伝送線路とを作製する。
図6は、本発明の電力増幅器と、図1の関連技術による電力増幅器とに、同じ信号を入力して得られる出力スペクトラムを比較するためのグラフである。このグラフにおいて、横軸は出力信号の周波数であり、基本波周波数は入力信号と同じ2GHz、2倍波周波数は4GHz、3倍波周波数は6GHzである。また、縦軸は、基本波周波数における出力電力を基準とした相対的な電力を表す。
両者の基本波出力電力に差はないが、本発明による電力増幅器では、2倍波周波数でも、3倍波周波数でも、出力電力を関連技術よりも10dB以上低減できていることが分かる。
図7Aは、本発明による電力増幅器の出力スペクトラムを示すグラフである。図7Bは、関連技術による電力増幅器の出力スペクトラムを示すグラフである。両グラフを比較すると、本実施形態の電力増幅器では、3次歪を10dB程度低減できていることが分かる。
上記実施の形態において、コンデンサとインダクタはチップ形状のものを用いたが、これに限定されない。例えば、コンデンサとしてはインターデジット型やMIMキャパシタを、また、インダクタとしては、誘電体基板上のマイクロストリップ線路などの伝送線路を用いることができる。
また、上記実施の形態では、短い伝送線路中に伝送線路と接地との間に付加されたインダクタと伝送線路に直列に接続されたコンデンサを単位セルとして、前記単位セルが直列に接続した伝送線路を備えたが、これに限定されない。例えば、長い伝送線路中に同様な単位セルを直列に接続した伝送線路を用いても良いし、双方を併用してもよい。
以下、本発明の電力増幅器および電力増幅方法の例を付記として記載する。
(付記1)
本発明の電力増幅器は、
入力信号を、第1の信号と、前記第1の信号とは逆の位相を有する第2の信号とに分離する入力側バラン回路部と、
第1の信号を増幅する第1の増幅器と、
第1の増幅器と同じ特性を有し、第2の信号を第1の信号と同じ条件で増幅する第2の増幅器と、
第1の増幅器が出力する第1の増幅信号と、第2の増幅器が出力する第2の増幅信号とを入力して合成する出力側バラン回路と
を具備し、
出力側バラン回路は、
第1の増幅信号を伝送する左手系伝送線路と、
第2の増幅信号を伝送する右手系伝送線路と、
左手系伝送線路の出力信号と、右手系伝送線路の出力信号とを合成する出力用伝送線路と
を具備するものであってもよい。
(付記2)
本発明の電力増幅器は、上記付記1の電力増幅器において、
左手系伝送線路が、
直列に接続された複数の単位セル
を具備し、
複数の単位セルのそれぞれが、
接地されたインダクタンスと、
前記第1の入力用伝送線路に対して直列に接続されたコンデンサと
を具備するものであってもよい。
(付記3)
本発明の電力増幅器は、上記付記1または付記2において、
右手系伝送線路が、
左手系伝送線路に対して所定の位相差を発生するための長さ
を具備するものであってもよい。
(付記4)
本発明の電力増幅器は、上記付記1〜上記付記3のいずれかにおいて、
第1の増幅器と、前記第2の増幅器とが、前記入力側バラン回路部の後段に
プッシュプル型に接続されているものであってもよい。
(付記5)
本発明の電力増幅器は、上記付記2〜上記付記4いずれかにおいて、
入力信号の周波数をf1と置き、
左手系伝送線路における複数の単位セルの総数をN1と置き、
複数の単位セルのそれぞれにおけるインダクタのインダクタンスをL1と置き、
それぞれの単位セルにおけるコンデンサの容量をC1と置き、
右手系伝送線路を、接地されて容量C2を有するコンデンサと、直列に接続されてインダクタンスL2を有するインダクタとを含む集中定数的等価回路として表し、
周波数f1において、左手系伝送線路と右手系伝送線路との間に生じる位相差を表す繰り返し数をN2と置き、
任意の整数nを置く場合に、
Q/f1+P・f1=(2n+1)・π、ただし
P=N2・2・π・(L2・C2)1/2、かつ
Q=N1/(2・π・(L1・C1)1/2)
の関係を満たすものであってもよい。
(付記6)
本発明の電力増幅器は、上記付記5において、
任意の整数n’をさらに置く場合に、
Q/(2・f1)+2・P・f1=(2・n’+1)・π
の関係を満たすものであってもよい。
(付記7)
本発明の電力増幅器は、上記付記6において、
前記任意の整数nと、前記任意の整数n’とが、
n=0、かつ
n’=0
の関係を満たすものであってもよい。
(付記8)
本発明の電力増幅器は、上記付記5において、
任意の整数n’’をさらに置く場合に、
Q/(3・f1)+3・P・f1=(2・n’’)・π
の関係を満たすものであってもよい。
(付記9)
本発明の電力増幅器は、上記付記8において、
任意の整数nと、前記任意の整数n’’とが、
n=1、かつ
n’’=1
の関係を満たすものであってもよい。
(付記10)
本発明の電力増幅器は、上記付記5において、
2つの任意の整数n’およびn’’をさらに置く場合に、
(2n’+1)・π−π/3<Q/(2・f1)+2・P・f1<(2n’+1)・π+π/3、かつ
2n’’・π+π/3<Q/(3・f1)+3・P・f1<2n’’・π+π/3
の関係を満たすものであってもよい。
(付記11)
本発明の電力増幅方法は、
(a)入力信号を、第1の信号と、第1の信号とは逆の位相を有する第2の信号とに分離するステップと、
(b)第1の信号を増幅するステップと、
(c)第2の信号を、ステップ(b)と同じ条件で増幅するステップと、
(d)ステップ(b)で得られる第1の増幅信号と、ステップ(c)で得られる第2の増幅信号とを入力して合成するステップと
を具備し、
ステップ(d)は、
(d−1)第1の増幅信号を、左手系伝送線路を介して伝送するステップと、
(d−2)第2の増幅信号を、右手系伝送線路を介して伝送するステップと、
(d−3)ステップ(d−1)で伝送された信号と、前記ステップ(d−2)で伝送された信号とを合成するステップと
を具備するものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
本出願は、2009年2月4日に出願された日本国特許出願2009−023531を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (5)

  1. 基本周波数を有する入力信号を増幅して、第1の増幅信号と、前記第1の増幅信号とは位相が逆転している第2の増幅信号とを生成する増幅回路と、
    左手系材料を用いて周波数に応じて異なる第1の位相を前記第1の増幅信号に加えて第1の伝送信号を生成する第1の伝送線路と、
    右手系材料を用いて周波数に応じて異なる第2の位相を前記第2の増幅信号に加えて第2の伝送信号を生成する第2の伝送線路と、
    前記第1および前記第2の伝送信号を合成して出力信号を生成する第3の伝送線路と
    を具備し、
    前記第1および前記第2の位相は、
    前記基本周波数の2倍および3倍の周波数をそれぞれ有する2倍波および3倍波を弱める位相差
    を有し、
    前記第1の位相と、前記第2の位相との差は、
    前記入力信号が有する基本周波数においてはπ(モジュロ2π)ラジアンであって、
    前記基本周波数の2倍の周波数においてはπ±π/3(モジュロ2π)ラジアンであって、
    前記基本周波数の3倍の周波数においてはπ±π/3(モジュロ2π)ラジアンである
    電力増幅器。
  2. 請求項1に記載の電力増幅器において、
    前記第1の伝送線路は、
    直列に接続された複数の単位セル
    を具備し、
    前記複数の単位セルのそれぞれは、
    伝送線路と、
    一方の端部が前記伝送線路に接続されて、他方の端部が接地されたインダクタと、
    前記伝送線路に対して直列に接続されたコンデンサと
    を具備する
    電力増幅器。
  3. 請求項1または2に記載の電力増幅器において、
    前記第2の伝送線路は、
    前記基本周波数において、前記第1の伝送線路に対して所定の位相差を発生するための長さ
    を具備する
    電力増幅器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電力増幅器において、
    前記増幅回路は、
    入力信号に基づいて、第1の信号と、前記第1の信号とは逆の位相を有する第2の信号とを生成する入力側バラン回路部と、
    前記第1の信号を増幅して前記第1の増幅信号を生成する第1の増幅器と、
    前記第2の信号を、前記第1の増幅と同じ条件で増幅して前記第2の増幅信号を生成する第2の増幅器と
    を具備し、
    前記第1の増幅器と、前記第2の増幅器とは、前記入力側バラン回路部の後段にプッシュプル型に接続されている
    電力増幅器。
  5. (a)基本周波数を有する入力信号を増幅して、第1の増幅信号と、前記第1の増幅信号とは位相が逆転している第2の増幅信号とを生成するステップと、
    (b)左手系材料を用いて周波数に応じて異なる第1の位相を前記第1の増幅信号に加えるステップと、
    (c)右手系材料を用いて周波数に応じて異なる第2の位相を前記第2の増幅信号に加えるステップと、
    (d)前記ステップ(b)で得られる第1の伝送信号と、前記ステップ(c)で得られる第2の伝送信号とを合成するステップと
    を具備し、
    前記基本周波数の2倍および3倍の周波数をそれぞれ有する2倍波および3倍波を弱める位相差を有し、
    前記第1の位相と、前記第2の位相との差は、
    前記入力信号が有する基本周波数においてはπ(モジュロ2π)ラジアンであって、
    前記基本周波数の2倍の周波数においてはπ±π/3(モジュロ2π)ラジアンであって、
    前記基本周波数の3倍の周波数においてはπ±π/3(モジュロ2π)ラジアンである
    電力増幅方法。
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