JP6308920B2 - 広帯域増幅器 - Google Patents

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Description

この発明は、主として、1オクターブを超える広帯域にわたって良好な整合を実現する広帯域増幅器に関するものである。
近年、通信量の増大を受けた通信帯域の広帯域化に対応するため、広帯域な整合を実現する増幅器が求められている。しかしながら、信号の位相が同相で合成分配される一般的な回路(例えばウィルキンソン回路)で増幅器を構成した場合、広帯域に良好な整合を得ることは困難となる。これは、出力合成回路において、動作周波数が、ある周波数Fから1オクターブ高い周波数2Fに変化した場合、F動作時の2倍波インピーダンスと、2F動作時の基本波インピーダンスが一致するためである。この場合、一般的に基本波と高調波の最適インピーダンス点は異なり、広帯域に良好な特性を得る整合を実現することが困難となる。
これに対し、2つの出力端子間の位相が逆相となるバランを入出力の分配合成に用いた増幅器も知られている(例えば特許文献1参照)。バランを用いた場合、基本波は出力端で同相合成されるが、2倍波は逆相で合成される。つまり2倍波の出力インピーダンスは動作周波数によらずインピーダンス的にショートになる。この状態は、理想的なバランの場合、1オクターブ以上動作周波数が変化しても維持される。この結果、上記とは異なり、動作周波数が、ある周波数Fから1オクターブ高い周波数2Fに変化した場合でも、F動作時の2倍波インピーダンスと、2F動作時の基本波インピーダンスは一致しない状態となる。このため、基本波インピーダンスと高調波インピーダンスの競合が回避され、1オクターブ以上の広帯域にわたって良好な特性を得る整合が実現できる。
米国特許第5017886号明細書
しかしながら、この特許文献1に開示された従来技術において、バランを構成するフェライトコア変成器は高周波域で動作しないため、高周波域において良好な特性を持つバランを製作するのは困難であるという課題がある。一方、高周波域においては伝送線路で形成されたバランを用いることができる。しかしながら、現在の技術では、製造上、低損失でバランスの良好な伝送線路バランを作成することは困難であるという課題がある。
以上の理由から、従来技術の構成では、近年の通信のキャリア周波数の高周波化に対応できない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、バランを用いずに、高周波域において1オクターブを超える広帯域にわたって良好な整合を実現する広帯域増幅器を提供することを目的としている。
この発明に係る広帯域増幅器は、利用する周波数帯域にわたって位相差を有し、且つ当該周波数帯域の中心周波数より低い周波数において位相差が打ち消された2つの信号各々に対応して設けられ、対応する当該信号に対して入力整合を施して増幅するアンプと、2つの信号各々に対応して設けられ、対応するアンプの出力容量と共振し、当該アンプにより増幅された信号に対して出力整合を施す出力整合回路と、2つの出力整合回路により出力整合が施された信号に対し、アンプの入力側で付けられた位相差を補償する位相調整回路と、位相調整回路により位相差が補償された信号を合成するアイソレーションのない電力合成部とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、バランを用いずに、高周波域において1オクターブを超える広帯域にわたって良好な整合を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における出力整合回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるインダクタの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における2つのアンプの入力側での信号の位相差の周波数依存性を示す図である。 この発明の実施の形態1における2つのアンプの出力側の合成点での信号の位相差の周波数依存性を示す図である。 この発明の実施の形態1における基本波と2倍波の整合の周波数依存性を示す図である。 この発明の実施の形態2における出力整合回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3における出力整合回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4における出力整合回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態7に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態8に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態9に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。
広帯域増幅器は、図1に示すように、入力側回路1、アンプ2,3及び出力側回路4から構成されている。また、入力側回路1は、入力端子11、アイソレーションされた方向性結合器12、及び伝送線路13から構成されている。また、出力側回路4は、出力整合回路41,42、伝送線路43、アイソレーションのない電力合成器44、及び出力端子45から構成されている。
方向性結合器12は、アイソレーションが施され、入力端子11から入力された信号(進行波)から一部の信号を取り出して、2つの信号を出力するものである。この方向性結合器12では、利用する周波数帯域にわたって(すなわち周波数に依存せず)、ダイレクトポート(第1のポート)出力に対しカップルポート(第2のポート)出力に常に一定の位相差(θcoupler)があるように設定されている。この方向性結合器12のダイレクトポートからの信号は伝送線路13に出力され、カップルポートからの信号はアンプ3に出力される。
伝送線路13は、方向性結合器12のダイレクトポートからの信号を伝送するものである。この伝送線路13は、利用する周波数帯域の中心周波数より低い周波数において、方向性結合器12のカップルポート出力とダイレクトポート出力の位相差を打ち消すような電気長(θoffset)に構成されている。つまり、上記中心周波数より低い周波数において、θcouplerとθoffsetが等しくなるように設定されている。この伝送線路13を伝送した信号はアンプ2に出力される。
なお、伝送線路13は、本発明の「前記方向性結合器の第1のポートから出力された信号の位相を遅らせて、前記周波数帯域の中心周波数より低い周波数における位相差を打ち消す第2の位相調整回路」を構成する。
アンプ2は、B級又はAB級にバイアスされ、伝送線路13からの信号に対して入力整合を施して増幅するものである。このアンプ2により増幅された信号は出力整合回路41に出力される。
アンプ3は、B級又はAB級にバイアスされ、方向性結合器12のカップルポートからの信号に対して入力整合を施して増幅するものである。このアンプ3により増幅された信号は出力整合回路42に出力される。
出力整合回路41は、インダクタンス成分がアンプ2を構成するトランジスタの出力容量と共振するように設定され、アンプ2からの信号に対して出力整合を施すものである。この出力整合回路41により出力整合が施された信号は電力合成器44に出力される。
出力整合回路42は、インダクタンス成分がアンプ3を構成するトランジスタの出力容量と共振するように設定され、アンプ3からの信号に対して出力整合を施すものである。この出力整合回路42により出力整合が施された信号は伝送線路43に出力される。
この出力整合回路41(42)は、図2に示すように、アンプ2(3)の出力容量と共振するシャント型のインダクタ411(421)を有している。図3はインダクタ411(421)の具体的な構成図であり、インダクタンス4111(4211)又は伝送線路スタブ4113(4213)と、直流カットコンデンサ4112(4212)から構成される。
伝送線路43は、出力整合回路42からの信号を伝送するものである。この伝送線路43は、その電気長(θout)が伝送線路13の電気長(θoffset)より小さく、利用する周波数帯域の中心周波数付近において、θcouplerとθoutを加えた値がθoffsetと等しくなるように設定されている。つまり、伝送線路43により、アンプ2,3の入力側で付けられた位相差を補償する。この伝送線路43を伝送した信号は電力合成器44に出力される。
なお、伝送線路43は、本発明の「2つの前記出力整合回路により出力整合が施された信号に対し、前記アンプの入力側で付けられた位相差を補償する位相調整回路」を構成する。
電力合成器44は、アイソレーションが施されず、出力整合回路41からの信号と伝送線路43からの信号とを合成するものである。この電力合成器44により合成された信号は出力端子45に出力される。
次に、上記のように構成された広帯域増幅器の動作について説明する。
まず、信号が入力端子11からアイソレーションされた方向性結合器12に入力される。そして、方向性結合器12は、この信号をダイレクトポートから出力するとともに、当該信号から一部の信号を取り出し、位相差(θcoupler)を持たせてカップルポートから出力する。
方向性結合器12のダイレクトポートから出力された信号は伝送線路13を伝送し、その電気長(θoffset)に応じた遅れを持ってアンプ2に入力される。一方、方向性結合器12のカップルポートから出力された信号はそのままアンプ3に入力される。ここで、図4に示すように、ある周波数(利用する周波数帯域の中心周波数より低い周波数)において、アンプ2,3の入力端での信号が同相であった場合(図4の領域A)、周波数がその周波数から離れるに従って当該信号の位相にはずれが生じる(図4の領域B)。なお図4において、実線がアンプ2の入力端での信号を示し、破線がアンプ3の入力端での信号を示している。
アンプ2,3に入力された信号は、入力端の位相差を保ったまま増幅される。そして、出力が大きくなると、アンプ2,3の出力容量が出力整合回路41,42のインダクタンスと最大に整合した状態となる。その後、伝送線路43によって、アンプ2,3の出力信号の位相差はある程度補償されるが、図5に示すように、周波数に依存して位相のずれが生じる。なお図5において、実線がアンプ2の出力端の合成点(出力整合回路41出力)での信号を示し、破線がアンプ3の出力端の合成点(伝送線路43出力)での信号を示している。その後、アイソレーションのない電力合成器44により両信号が合成されて出力端子45に出力される。
次に、出力側回路4側の動作について数式を用いて説明する。
アンプ2,3からの信号の位相ずれ(位相差)が、基本波ではθ1f、2倍波ではθ2f、さらに高次の高調波ではθNfであるとする。この場合、動作周波数Fに対する各位相差は下式(1)で記述される。
Figure 0006308920
さらに、基本波の電圧V1f、2倍波の電圧V2fは下式(2),(3)で記述される。
Figure 0006308920

Figure 0006308920
なお、Zout(F)は出力側回路4の2ポートZ行列の周波数依存性である。
この式(2),(3)をそれぞれの電流成分で割ると、アンプ2,3のトランジスタの動的なインピーダンスZ1F,Z2Fが得られる。一般的に、アンプ2,3の入力端における位相差に関して、ある動作周波数Fに対する2倍波の電流の位相差と、ある周波数Fの2倍の動作周波数2Fに対する基本波の電流の位相差は一致しない(下式(4))。
Figure 0006308920
そのため、基本波のインピーダンスZ1Fに対して1オクターブ以上良好な整合をしたとしても、高調波のインピーダンスZNFは基本波のインピーダンスZ1Fに依存しない。この結果、基本波のインピーダンスと高調波のインピーダンスとの競合は回避され、広帯域化が実現する。
図6はアンプ2,3の整合特性を示す図であり、(a)は基本波の場合を示し、(b)は2倍波の場合を示している。なお図6において、実線はアンプ2の整合特性を示し、破線はアンプ3の整合特性を示している。
この図6から、広帯域にわたって、基本波に対しては−20dBでの整合が、2倍波に対しては、基本波より10dB高い−10dBでの整合が実現していることがわかる。
以上のように、この実施の形態1によれば、利用する周波数帯域にわたって位相差を有する2つの信号を出力するアイソレーションされた方向性結合器12と、ダイレクトポートからの信号の位相を遅らせて、上記周波数帯域の中心周波数より低い周波数における位相差を打ち消す第2の位相調整回路(伝送線路13)と、カップルポートからの信号と伝送線路13からの信号に対して入力整合を施して増幅するアンプ2,3と、アンプ2,3の出力容量と共振し、アンプ2,3からの信号に対して出力整合を施す出力整合回路41,42と、出力整合回路41,42からの信号に対し、アンプ2,3の入力側で付けられた位相差を補償する位相調整回路(伝送線路43)と、位相差が補償された信号を合成するアイソレーションのない電力合成部44とを備えたので、バランを用いずに、基本波インピーダンスと高調波インピーダンスとの競合を回避でき、高周波域において1オクターブを超える広帯域にわたって良好な整合を実現し、高効率化、高線形化を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、出力整合回路41,42の別の構成例について示す。図7は実施の形態2における出力整合回路41(42)の構成を示す図である。この図7に示す実施の形態2における出力整合回路41(42)は、図2に示す実施の形態1における出力整合回路41(42)にシャント型のコンデンサ412(422)を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
ここで、アンプ2,3のトランジスタの最大効率は、トランジスタのQが1〜2の範囲で実現される(下式(5))。
Figure 0006308920
そして、トランジスタのQが動作周波数に対して非常に高い場合、出力整合回路41,42にコンデンサ412,422を装荷することで、適切なQを実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、出力整合回路41,42の別の構成例について示す。図8は実施の形態3における出力整合回路41(42)の構成を示す図である。この図8に示す実施の形態3における出力整合回路41(42)は、図2に示す実施の形態1における出力整合回路41(42)にシリーズ型のインダクタ413(423)を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
ここで、一般的に、高調波にとって高いインピーダンスを実現することは、効率の改善に寄与する。そこで、出力整合回路41,42にインダクタ413,423を装荷することで、高調波にとって高いインピーダンスを実現し、効率の改善を実現する。また、これにより、高次の高調波の出力端子45へのフィルタも実現される。
実施の形態4.
実施の形態4では、出力整合回路41,42の別の構成例について示す。図9は実施の形態4における出力整合回路41(42)の構成を示す図である。この図9に示す実施の形態4における出力整合回路41(42)は、図2に示す実施の形態1における出力整合回路41(42)にシャント型のコンデンサ412(422)及びシリーズ型のインダクタ413(423)を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(a)に示す構成では、アンプ2,3のトランジスタの出力端にシャント型のコンデンサ412,422を装荷し、その後段にシリーズ型のインダクタ413,423を装荷している。この構成は、低周波動作のトランジスタでコンデンサ412,422がトランジスタのチップに埋め込まれている場合に相当する。
図9(b)に示す構成では、アンプ2,3のトランジスタの出力端にシリーズ型のインダクタ413,423を装荷し、その後段にシャント型のコンデンサ412,422を装荷している。この構成は、フィルタ機能やトランジスタの動作周波数域の調整に用いられる。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。この図10に示す実施の形態5に係る広帯域増幅器は、図1に示す実施の形態1に係る広帯域増幅器の伝送線路13を伝送線路13b(第2の伝送線路)に変更し、伝送線路14(第1の伝送線路)を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
伝送線路14は、方向性結合器12のカップルポートからの信号を伝送するものである。この伝送線路14を伝送した信号はアンプ3に出力される。
伝送線路13bは、方向性結合器12のダイレクトポートからの信号を伝送するものである。この伝送線路13bは、利用する周波数帯域の中心周波数より低い周波数において、方向性結合器12のカップルポート出力と伝送線路14出力の位相差を打ち消すような電気長に構成されている。つまり、伝送線路13bの電気長と伝送線路14の電気長との差分が、図1に示す伝送線路13の電気長に相当する。よって、電気的には、図1と図10に示す広帯域増幅器のアンプ2,3の入力端における2つの信号の位相差は等しくなる。この伝送線路13bを伝送した信号はアンプ2に出力される。
伝送線路13b,14を用いることで、図1と図10に示す広帯域増幅器において、電気的な特性に変化は生じないが、物理的に方向性結合器12とアンプ2,3とを離すことが可能となる。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。この図11に示す実施の形態6に係る広帯域増幅器は、図10に示す実施の形態5に係る広帯域増幅器に可変移相器15(第1可変移相器)及び制御器16を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
可変移相器15は、伝送線路13bからの信号に対して位相を可変するものである。この可変移相器15により位相が可変された信号はアンプ2に出力される。
制御器16は、可変移相器15による移相量を制御するものである。
これにより、動作周波数に応じて方向性結合器12とアンプ2の間の電気長を制御することが可能になる。その結果、アンプ2,3の入力端における信号の位相差を周波数に応じてより急峻にすること等が可能になる。加えて、製造時のばらつきによる位相差の誤差修正や、負荷不整合の調整が可能になる。
また、図11に示す構成では、伝送線路13bによって電気長にオフセットを付けることができるため、可変移相器15の位相変化範囲を低減することができる。
なお上記では、図10に示す構成に可変移相器15及び制御器16を設けた場合について示したが、これに限るものではなく、図1に示す構成に可変移相器15及び制御器16を設けてもよい。
実施の形態7.
図12はこの発明の実施の形態7に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。この図12に示す実施の形態7に係る広帯域増幅器は、図10に示す実施の形態5に係る広帯域増幅器に可変移相器17(第2可変移相器)及び制御器16bを装荷したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
可変移相器17は、伝送線路14からの信号に対して位相を可変するものである。この可変移相器17により位相が可変された信号はアンプ3に出力される。
制御器16bは、可変移相器17による移相量を制御するものである。
これにより、動作周波数に応じて方向性結合器12とアンプ3の間の電気長を制御することが可能になる。その結果、アンプ2,3の入力端における信号の位相差を周波数に応じてより急峻にすること等が可能になる。加えて、製造時のばらつきによる位相差の誤差修正や、負荷不整合の調整が可能になる。
また、図12に示す構成では、伝送線路14によって電気長にオフセットを付けることができるため、可変移相器17の位相変化範囲を低減することができる。
なお上記では、図10に示す構成に可変移相器17及び制御器16bを設けた場合について示したが、これに限るものではなく、図1に示す構成に可変移相器17及び制御器16bを設けてもよい。
実施の形態8.
図13はこの発明の実施の形態8に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。この図13に示す実施の形態8に係る広帯域増幅器は、図10に示す実施の形態5に係る広帯域増幅器に可変移相器15,17及び制御器16cを装荷したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
可変移相器15は、伝送線路13bからの信号に対して位相を可変するものである。この可変移相器15により位相が可変された信号はアンプ2に出力される。
可変移相器17は、伝送線路14からの信号に対して位相を可変するものである。この可変移相器17により位相が可変された信号はアンプ3に出力される。
制御器16cは、可変移相器15,17による移相量をそれぞれ制御するものである。
これにより、動作周波数に応じて方向性結合器12とアンプ2及びアンプ3の間の電気長を制御することが可能になる。その結果、アンプ2,3の入力端における信号の位相差を周波数に応じてより急峻にすることなどが可能になる。加えて、製造時のばらつきによる位相差の誤差修正や、負荷不整合の調整が可能になる。
また、図13に示す構成では、伝送線路13b,14によって電気長にオフセットを付けることができるため、可変移相器15,17の位相変化範囲を低減することができる。
なお上記では、図10に示す構成に可変移相器15,17及び制御器16cを設けた場合について示したが、これに限るものではなく、図1に示す構成に可変移相器15,17及び制御器16cを設けてもよい。
実施の形態9.
図14はこの発明の実施の形態9に係る広帯域増幅器の構成を示す図である。この図14に示す実施の形態9に係る広帯域増幅器は、図1に示す実施の形態1に係る広帯域に増幅器の入力側回路1をアンプ2,3の入力端面18のみで構成したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
この図14の構成は、広帯域増幅器の前段のアンプチェーンにおいて、既にアンプ2,3に対して入力される信号が適切な位相差を持つ場合(利用する周波数帯域にわたって位相差を有し、且つ当該周波数帯域の中心周波数より低い周波数において位相差が打ち消された2つの信号が入力される場合)に適用できる。この構成により、入力側の方向性結合器12及び伝送線路13が不要になるため、さらなる小型化が可能になる。
また、アンプ2,3それぞれに対して前段が利得可変の状態である場合、さらなる出力と効率の調整が可能になる。この効果は負荷不整合の際の特性改善に特に有効である。
実施の形態10.
実施の形態1−9に係る広帯域増幅器において、各機能部は集中定数部品で構成してもよいし、等価な分布定数線路で構成してもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 入力側回路、2,3 アンプ、4 出力側回路、11 入力端子、12 方向性結合器、13 伝送線路(第2の位相調整回路)、13b 伝送線路(第1の伝送線路)、14 伝送線路(第2の伝送線路)、15 可変移相器(第1可変移相器)、16,16b,16c 制御器、17 可変移相器(第2可変移相器)、18 入力端面、41,42 出力整合回路、43 伝送線路(位相調整回路)、44 電力合成器、45 出力端子、411,413,421,423 インダクタ、412,422 コンデンサ、4111,4211 インダクタンス、4112,4212 直流カットコンデンサ、4113,4213 伝送線路スタブ。

Claims (11)

  1. 利用する周波数帯域にわたって位相差を有し、且つ当該周波数帯域の中心周波数より低い周波数において位相差が打ち消された2つの信号各々に対応して設けられ、対応する当該信号に対して入力整合を施して増幅するアンプと、
    前記2つの信号各々に対応して設けられ、対応する前記アンプの出力容量と共振し、当該アンプにより増幅された信号に対して出力整合を施す出力整合回路と、
    2つの前記出力整合回路により出力整合が施された信号に対し、前記アンプの入力側で付けられた位相差を補償する位相調整回路と、
    前記位相調整回路により位相差が補償された信号を合成するアイソレーションのない電力合成部と
    を備えた広帯域増幅器。
  2. 前記周波数帯域にわたって位相差を有する2つの信号を第1,2のポートから出力するアイソレーションされた方向性結合器と、
    前記方向性結合器の第1のポートから出力された信号の位相を遅らせて、前記周波数帯域の中心周波数より低い周波数における前記位相差を打ち消す第2の位相調整回路とを備え、
    前記2つのアンプは、前記方向性結合器の第2のポートから出力された信号と前記第2の位相調整回路により処理された信号を入力する
    ことを特徴とする請求項1記載の広帯域増幅器。
  3. 前記出力整合回路は、シャント型のコンデンサを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の広帯域増幅器。
  4. 前記出力整合回路は、シリーズ型のインダクタを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の広帯域増幅器。
  5. 前記出力整合回路は、シャント型のコンデンサ及びシリーズ型のインダクタを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の広帯域増幅器。
  6. 前記方向性結合器の第2のポートから出力された信号を伝送する第1の伝送線路を備え、
    前記第2の位相調整回路は、前記方向性結合器の第1のポートから出力された信号を伝送する第2の伝送線路を有し、当該第2の伝送線路により、前記第1の伝送線路を伝送した信号との間で前記周波数帯域の中心周波数より低い周波数における前記位相差を打ち消す
    ことを特徴とする請求項2記載の広帯域増幅器。
  7. 前記方向性結合器の第1ポートから出力された信号の位相を可変とする第1可変移相器と、
    前記第1可変移相器による移相量を制御する制御器と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の広帯域増幅器。
  8. 前記方向性結合器の第2ポートから出力された信号の位相を可変とする第2可変移相器と、
    前記第2可変移相器による移相量を制御する制御器と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の広帯域増幅器。
  9. 前記方向性結合器の第1ポートから出力された信号の位相を可変とする第1可変移相器と、
    前記方向性結合器の第2ポートから出力された信号の位相を可変とする第2可変移相器と、
    前記第1,2可変移相器による移相量をそれぞれ制御する制御器と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の広帯域増幅器。
  10. 各機能部は集中定数部品で構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の広帯域増幅器。
  11. 各機能部は分布定数線路で構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の広帯域増幅器。
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