JP4301401B2 - フロントエンドモジュール及び通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、送受共用型のアンテナを用いる無線通信機器のフロントエンドモジュールに係り、とくに、複数の通信方式に対応していて、送受共用型のアンテナに接続されたスイッチ回路により複数の送受信信号を切り換える無線通信機器において、アンテナから放射される送信時の高調波を軽減できるフロントエンドモジュール及びそれを用いた通信端末に関する。
移動体通信等の無線通信機器の端末機器、例えば自動車電話機、携帯電話機等では、送信系と受信系は1つのアンテナを共有している。この場合、通常アンテナと送信系及び受信系間にスイッチ回路が挿入されており、送信時にアンテナが送信系に切り換えられ、受信時にアンテナは受信系に切り換えられるようになっている。
このように構成されている端末機器において、送信するとき、送信系の送信回路によって発生した高周波の送信信号がスイッチ回路を通してアンテナに伝搬され、アンテナによって電波信号として空中に放射される。受信時はアンテナで受信した高周波信号がスイッチ回路を通して受信系の受信回路に供給される。
ところで、スイッチ回路は半導体素子を用いたものであり、仮に送信回路が高調波を出さなくとも、大電力(例えば30dBm以上)をスイッチ回路に通すと、スイッチ回路自体の非線形性により高調波が発生してしまう。
この送信時の高調波を抑える方法として、スイッチ回路とアンテナ間にフィルタ(高調波を除去するローパスフィルタ等)を配置する構成が考えられる。しかし、受信回路に対しても損失になって不利なだけでなく、複数の通信方式に対応する場合には原理的にも困難である。例えば、GSM(900MHz)の2次高調波(1800MHz)がDCS(1750MHz)の基本波に近いし、GSM(800MHz)の3次高調波(2400MHz)がPCS(1950MHz)の基本波に近いという問題がある。
また、送信時の高調波を抑える他の方法として、下記特許文献1に提案された回路を用いるものがある。図5は特許文献1に示されたスイッチ回路SWの高調波を、スイッチ回路SWと送信系との間に配置されたローパスフィルタLPFで抑制する概念図である。図5において、スイッチ回路SWはアンテナ方向と送信系方向に同時に高調波を発生する。つまり、アンテナ方向には高調波(A)が、送信系方向には高調波(B)が生じる。送信系方向の高調波(B)をローパスフィルタLPFでうまく位相を調整して反射すると、アンテナ方向の高調波(A)を相殺してアンテナANTから放射される高調波を弱めることができる。
特開2001−86026号公報
ところで、図5に述べた従来回路ではアンテナ側での高調波をある程度弱めることは可能であるが、完全には相殺できず、例えば携帯電話機に要求される高調波の抑圧レベルを満足させることができない場合がある。その原因は下記のような理由で、送信系方向の高調波(B)をローパスフィルタLPFで反射した反射波(B')と、アンテナ方向の高調波(A)を重ね合わせるとき、逆位相にはできても同振幅には出来ないためと考えられる。
(1) スイッチ回路SWの非対称性により、発生した高調波レベルがスイッチ回路SWの入出力端で非対称である。
(2) ローパスフィルタLPFは無損失にできないので反射波(B')は高調波(B)よりも振幅が小さい。
(3) 反射波(B')はスイッチ回路SWの損失によりさらに減衰して反射波(B”)となるため、実際に高調波(A)と重ね合わせるときにはさらに振幅が小さくなる。
本発明は、上記の点に鑑み、小型で、かつ高調波を十分低く抑制できる携帯電話機等の無線通信機器におけるフロントエンドモジュール及び通信端末を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明に係るフロントエンドモジュールは、1つのアンテナを送信と受信とに切り換えるスイッチ回路と、送信信号を電力増幅するパワーアンプと、前記スイッチ回路とパワーアンプ間に挿入されたローパスフィルタとを少なくとも一体化したものであって、
前記スイッチ回路から前記パワーアンプの方向に発生した第1の高調波を前記ローパスフィルタで反射するときの位相及び振幅は、当該ローパスフィルタで調整し、
前記パワーアンプから発生して前記アンテナに向かう第2の高調波の位相及び振幅は、前記パワーアンプのマッチング回路で調整し、
前記第1の高調波をローパスフィルタで反射した反射波と、前記第2の高調波とで、前記スイッチ回路から発生して前記アンテナ方向に向かう第3の高調波を相殺したことを特徴としている。
この請求項1のフロントエンドモジュールによれば、複合高周波部品を成すスイッチ回路−ローパスフィルタ間、及びローパスフィルタ−パワーアンプ間が多層基板に内蔵あるいは搭載できるため、スイッチ回路とローパスフィルタの間の整合及びパワーアンプとローパスフィルタの整合が容易となり、スイッチ回路とローパスフィルタの間の整合回路及びパワーアンプとローパスフィルタ間の整合回路を設ける必要が無くなる。そのため、小型化ができ、部品間の配線による損失を改善できる。さらに、各部品を一体化するための多層基板に高誘電率のものを用いれば、インダクタとストリップラインが波長短縮効果により長さを短縮することができるので挿入損失を低減させ、小型化、低損失化を実現することができる。
本願請求項の発明に係るフロントエンドモジュールは、1つのアンテナを送信と受信とに切り換えるスイッチ回路と、送信信号を電力増幅するパワーアンプと、前記スイッチ回路とパワーアンプ間に挿入されたローパスフィルタとを少なくとも一体化したフロントエンドモジュールであって、
前記パワーアンプのマッチング回路が前記ローパスフィルタを兼ねており、前記スイッチ回路から前記パワーアンプの方向に発生した第1の高調波を反射するときの位相及び振幅及び前記パワーアンプから発生して前記アンテナに向かう第2の高調波の位相及び振幅を、前記マッチング回路で調整し、
前記第1の高調波を前記マッチング回路で反射した反射波と、前記第2の高調波とで、前記スイッチ回路から発生して前記アンテナ方向に向かう第3の高調波を相殺したことを特徴としている。
本願請求項の発明に係るフロントエンドモジュールは、請求項1又は2において、前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化されたことを特徴としている。
本願請求項の発明に係るフロントエンドモジュールは、請求項1又は2において、前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化され、かつ前記少なくとも1つの受信系に対応した少なくとも1つのダイプレクサが一体化されたことを特徴としている。
この請求項のフロントエンドモジュールによれば、複合高周波部品を成すダイプレクサが多層基板に内蔵あるいは搭載できるため、スイッチ回路とダイプレクサ間の整合が容易となり、スイッチ回路とダイプレクサ間の整合回路を設ける必要が無くなる。そのため、小型化ができ、部品間の配線による損失を改善できる。さらに、各部品を一体化するための多層基板に高誘電率のものを用いれば、インダクタとストリップラインが波長短縮効果により長さを短縮することができるので挿入損失を低減させ、小型化、低損失化を実現することができる。
また、スイッチ回路の送信回路側と受信回路側との間のアイソレーションが十分とれていない場合、受信回路側のインピーダンスが送信回路側に影響し、また送信回路側のインピーダンスが受信回路側に影響する。請求項のように一体化をすることにより、送信回路側の整合は受信回路側のインピーダンスの影響を考慮した整合とすることができ、受信回路側の整合は送信回路側のインピーダンスの影響を考慮した整合をすることができ、より特性が向上する。
本願請求項の発明に係るフロントエンドモジュールは、請求項1又は2において、前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化され、かつ前記少なくとも1つの受信系に対応した少なくとも1つのSAWフィルタが一体化されたことを特徴としている。
この請求項のフロントエンドモジュールによれば、複合高周波部品を成すスイッチ回路及びSAWフィルタが多層基板に内蔵あるいは搭載できるため、スイッチ回路とSAWフィルタ間の整合が容易となり、スイッチ回路とSAWフィルタ間の整合回路を設ける必要が無くなる。そのため、小型化ができ、部品間の配線による損失を改善できる。さらに、各部品を一体化するための多層基板に高誘電率のものを用いれば、インダクタとストリップラインが波長短縮効果により長さを短縮することができるので挿入損失を低減させ、小型化、低損失化を実現することができる。また、請求項のように一体化することで、送信回路側の整合は受信回路側のインピーダンスの影響を考慮した整合とすることができ、受信回路側の整合は送信回路側のインピーダンスの影響を考慮した整合をすることができ、より特性が向上する。
本願請求項の発明に係るフロントエンドモジュールは、請求項1,2,3,4又は5において、前記複数のパワーアンプに対応したAPC回路が前記スイッチ回路と一体化されていることを特徴としている。
本願請求項の発明に係る通信端末は、前記請求項1乃至のいずれかに記載のフロントエンドモジュールを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、1つのアンテナを送信と受信とに切り換えるスイッチ回路と、送信信号を電力増幅するパワーアンプと、前記スイッチ回路とパワーアンプ間に挿入されたローパスフィルタとを少なくとも一体化した構成において、前記スイッチ回路から前記パワーアンプの方向に発生した第1の高調波をローパスフィルタで反射した反射波と、前記パワーアンプから発生して前記アンテナに向かう第2の高調波とで、前記スイッチ回路から発生して前記アンテナ方向に向かう第3の高調波を相殺することによって、前記アンテナから放射される高調波を十分抑制する(例えば−30dBm未満)ことが可能となる。また、GaAsトランジスタ等を用いた簡素なスイッチ回路を採用でき、小型化を図ることができる。とくに、スイッチ回路のポート数が増加すると非線形性による高調波発生は顕著になるため、送受信システム数が多くなる程、高調波抑制効果が大きくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、本発明に係るフロントエンドモジュールの実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明に係るフロントエンドモジュール(点線内)及びそれを用いた通信端末の第1の実施の形態を示す概念図である。この図において、1つのアンテナANTがスイッチ回路SWで切り換えられることにより、受信系10と送信系20とに共用されており、送信系20(この場合はパワーアンプPAで電力増幅する前の送信信号を発生する送信信号発生手段)の送信信号を電力増幅するパワーアンプPAとスイッチ回路SW間にローパスフィルタLPFが挿入されている。また、スイッチ回路SWとローパスフィルタLPF間、ローパスフィルタLPFとパワーアンプPA間には位相調整手段としての位相器21,22がそれぞれ挿入されている。ここで、スイッチ回路SWとローパスフィルタLPFとパワーアンプPAと、位相器21,22とがフロントエンドモジュールとして一体化されており、例えば同一多層配線基板上に搭載され、相互の位置関係、接続線路長等が規定されている。スイッチ回路SWの共通ポートはアンテナANTを接続するためのアンテナ端子31に、スイッチ回路SWの2個の切換ポート(入出力端)の一方は受信系接続のための受信用端子32に、他方は位相器21、ローパスフィルタLPF、位相器22を経てパワーアンプPAの出力側にそれぞれ接続され、パワーアンプPAの入力側が送信系20からの送信信号を受ける送信用端子33に接続されている。前記パワーアンプPA内の出力側にはアンテナ側とのインピーダンス整合等のためのマッチング回路23が内蔵されている。
図1の概念図において、スイッチ回路SWの切り換えによりアンテナANTを受信系10に接続したときは、スイッチ回路SWの非線形性は問題にならず、受信系10による受信動作が行われる。
スイッチ回路SWの切り換えによりアンテナANTを送信系20に接続するときは、スイッチ回路SWの非線形性に起因する高調波が問題になるが、本実施の形態ではスイッチ回路SWからパワーアンプPAの方向に発生した高調波(B)をローパスフィルタLPFで反射した反射波(B')と、パワーアンプPAから発生してアンテナANTに向かう高調波(C)とで、スイッチ回路SWから発生してアンテナ方向に向かう高調波(A)を相殺することで、その問題を解消している。すなわち、反射波(B')とパワーアンプPAからの高調波(C)とがスイッチ回路SWを通過した後の重畳波形(D)が、スイッチ回路SWから発生してアンテナ方向に向かう高調波(A)と同振幅で、位相が180°ずれていればアンテナANTから放射される高調波を完全に抑制できることになる。高調波(C)の位相は位相器22で調整でき、反射波(B')の位相は(同時に高調波(C)の位相も)位相器21で調整できる。また、高調波(C)の振幅はマッチング回路23やローパスフィルタLPFの回路定数で調整でき、反射波(B')振幅はローパスフィルタLPFの回路定数で調整できる。ここで、高調波(C)はローパスフィルタLPF通過時に減衰を受けるが、アンテナ側での高調波抑圧に必要な振幅は微弱なレベルであり、ローパスフィルタLPFで減衰を受けた微弱レベルでよい。
図1の構成では、少なくもと、パワーアンプPAがスイッチ回路SW及びローパスフィルタLPFと一体化されていることが必要条件であり、パワーアンプPAが別モジュールとなっていると、モジュール間の線路長のバラツキ等に起因して位相等が変動するため、アンテナ側での高調波抑制は困難になる。
なお、図1の概念図においては、説明を判り易くするために、反射波(B')やパワーアンプPAからの高調波(C)の位相を調整するために、位相器21,22を用いるとしたが、実際にはローパスフィルタLPFやパワーアンプPAに内蔵されたマッチング回路23の回路定数等で反射波や高調波の振幅及び位相を適切に設定可能であり、このときは位相器21,22を省略可能である。
図6はスイッチ回路SWが出す高調波レベルの測定ブロック図であり、信号発生器40で発生された高周波信号が電力増幅器41で電力増幅され、アイソレータ42、チューナブルバンドパスフィルタ(Tunable BPF)43、位相器44及び直流阻止コンデンサ45を通してスイッチ回路SWに加えられる(基本波レベルは35dBmとした)。これは図5の従来回路において電力増幅後の送信信号をスイッチ回路SWに加えることに相当する。チューナブルバンドパスフィルタ43は基本波(信号発生器の信号周波数)以外は全反射するものであり、スイッチ回路SWからの高調波を反射する動作は図5の従来回路におけるローパスフィルタLPFに相当する。
前記スイッチ回路SWの非線形性に起因する高調波は、直流阻止コンデンサ46、20dB減衰器47を通り、バンドエリミネイトフィルタ(BEF)48で基本波成分が除去されてスペクトラムアナライザ49で測定される。このスペクトラムアナライザ49による高調波の測定値から図5の従来回路においてアンテナANTから放射される高調波のレベルを測定できる。
この図6でスイッチ回路SWがアンテナ側に発生する高調波を評価した場合、位相器44を調整することで、位相により高調波電力が変わることを比較的容易に測定できる。例えば、高調波電力の最良値が−30dBm、最悪値が−20dBmだったとする。そうすると、図5の従来回路においてローパスフィルタLPFで反射する高調波の振幅と位相を工夫しただけでは−30dBm程度がベストであることが判る。この値は、図6ではもともとアンテナに向かった高調波とチューナブルバンドパスフィルタ方向に出て反射されて戻ってきた高調波の重ね合わせと考えられる。重ね合わされる前を単純計算すると、もともとアンテナに向かった高調波は−22.6dBm程度、反射波は−23.5dBm程度と計算できる。この不均衡により、図5の従来回路のようにローパスフィルタLPF側だけで対策するのは限界がある。新たに別の高調波信号を導入し、重ね合わせなければ、アンテナ側に残存する高調波を打ち消すことはできない。
図1の第1の実施の形態に示すように、送信系20からの送信信号を電力増幅するパワーアンプPAまでをスイッチ回路SW等と一体化し、パワーアンプPAから発生する高調波をローパスフィルタLPFを通して意図的に漏らし、位相と振幅を最適化すれば、アンテナ側における高調波はほぼ完全に打ち消すことが可能になる。
シミュレーションで計算した効果の試算例を図7に示す。図7(A)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力とパワーアンプ方向に出る高調波電力が同じレベルの場合であり、この場合はローパスフィルタLPFで高調波を全反射し、その反射波の位相をうまく選べば(調整すれば)、アンテナ側に出た高調波電力と相殺させることが可能で、アンテナから放射される高調波を抑制できる(−30dBm未満に抑圧できる位相範囲がある)。但し、殆どのスイッチ回路ではアンテナ方向に出る高調波電力とパワーアンプ方向に出る高調波電力が同じレベルではないため、以下の図7(B)で述べる問題を生じる。
図7(B)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力がパワーアンプ方向に出る高調波電力より大きい場合であり、この場合はローパスフィルタLPFをうまく設計しただけではアンテナ側での高調波の抑制は不十分となる(−30dBm未満に抑圧できる位相範囲が存在しない)。
図7(C)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力がパワーアンプ方向に出る高調波電力より大きいときに、さらにパワーアンプから高調波を注入した場合(第1の実施の形態の場合)であり、パワーアンプから振幅と位相を調整した高調波を注入すると、アンテナ側での高調波を高いレベルで抑制(ほぼ完全に抑制)することが可能となる。さらに、位相余裕度も上がっている(−30dBm未満に抑圧できる位相範囲が広がっている)。
図2は本発明のフロントエンドモジュール及び通信端末の第2の実施の形態であり、複数の受信系及び複数の送信系に対応可能な、より実際的な回路構成を示す。この図2において、フロントエンドモジュールは、スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF1,LPF2、パワーアンプPA1,PA2、ダイプレクサ(帯域分離回路)DIP1,DIP2、及びESD対策フィルタ60を同一基板上に搭載して一体化したものである。
ここで、スイッチ回路SWは図3に示すように、GaAsトランジスタを複数組み合わせたSP4Tタイプ(1回路4ポート)であり、アンテナ側に接続される1つの共通ポートP0に対して、選択的に導通される4つの切換ポートP1〜P4を有している。図3の場合、共通ポートP0とポートP1間がオン(ON)、その他はオフ(OFF)となっている。この図3のスイッチ回路SWにおいて、オフ状態のトランジスタが特に高調波を出すと考えられる。切り換えられる数が多いほど高調波が大きくなる傾向がある。
図3のスイッチ回路SWの共通ポートP0は図2のようにアンテナANTを接続するためのアンテナ端子50にESD対策フィルタ60を通して接続されている。ESD対策フィルタ60はスイッチ回路SWが有するトランジスタが静電気に対して弱いため、静電気からトランジスタを保護するためのものである。
スイッチ回路SWのポートP1はローパスフィルタLPF1を経てパワーアンプPA1の出力側に接続され、パワーアンプPA1の入力側が送信系TX1,TX2からの送信信号を受ける送信用端子51に接続されている。同様にスイッチ回路SWのポートP2はローパスフィルタLPF2を経てパワーアンプPA2の出力側に接続され、パワーアンプPA2の入力側が送信系TX3,TX4からの送信信号を受ける送信用端子52に接続されている。
スイッチ回路SWのポートP3はダイプレクサ(帯域分離回路)DIP2を介して分岐されて受信用端子53,54に接続され、ポートP4はダイプレクサDIP1を介して分岐されて受信用端子55,56に接続される。
なお、受信用端子55,56には受信系RX1,RX2がそれぞれ接続され、受信用端子53,54には受信系RX3,RX4がそれぞれ接続されている。例えば、送信系TX1,TX2がGSM,A−GSM、TX3,TX4がDCS,PCSに対応し、受信系RX1,RX2がGSM,DCS、RX3,RX4がA−GSM,PCSに対応する。
図2において、スイッチ回路SWがポートP1を選択したときは、送信系TX1又はTX2による送信が、ポートP2を選択したときは、送信系TX3又はTX4による送信が行われる。また、ポートP3を選択したときは、受信系RX3又はRX4による受信が行われ、ポートP4を選択したときは、受信系RX1又はRX2による受信が行われる。
この第2の実施の形態の場合も、スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF1、パワーアンプPA1の系統では、スイッチ回路SWからパワーアンプPA1の方向に発生した高調波をローパスフィルタLPF1で反射した反射波と、パワーアンプPA1から発生してアンテナANTに向かう高調波とで、スイッチ回路SWから発生して前記アンテナ方向に向かう高調波を相殺するように、ローパスフィルタLPF1やパワーアンプPA1に含まれるマッチング回路の回路定数等を設定する。つまり、スイッチ回路SWからパワーアンプPA1の方向に発生した高調波をローパスフィルタLPF1で反射するときの位相及び振幅は当該ローパスフィルタLPF1で調整し、前記パワーアンプPA1から発生して前記アンテナANTに向かう高調波の位相及び振幅は、前記パワーアンプPA1に含まれるマッチング回路で調整する。あるいは、マッチング回路がローパスフィルタLPF1を兼ねる(ローパスフィルタ機能を合わせ持つ)ことにより、ローパスフィルタLPF1を省略する構成としてもよい。スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF2、パワーアンプPA2の系統についても同様にしてアンテナANTから放射される高調波を十分抑制できる。
図4は本発明の第3の実施の形態であり、複数の受信系及び複数の送信系に対応可能な、より実際的な回路構成であってダイプレクサの代わりに帯域フィルタの機能を持つSAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)を用いた例を示す。この図4において、フロントエンドモジュールは、スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF1,LPF2、パワーアンプPA1,PA2、SAWフィルタSAW1,SAW2,SAW3、位相調整のための位相回路PH1,PH2,PH3,PH4、及びESD対策フィルタ60を同一基板上に搭載して一体化したものである。
ここで、スイッチ回路SWは、GaAsトランジスタを複数組み合わせたSP3Tタイプ(1回路3ポート)であり、アンテナ側に接続される1つの共通ポートP0に対して、選択的に導通される3つの切換ポートP1〜P3を有している。また、各SAWフィルタSAW1,SAW2,SAW3にそれぞれ受信系RX1,RX2,RX3が端子61,62,63を介して接続される。その他の構成は、前述の第2の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
この第3の実施の形態の高調波抑圧機能は第2の実施の形態と同様に行われる。
図8は本発明のフロントエンドモジュール及び通信端末の第4の実施の形態であり、図2に示した第2の実施の形態の構成に加えてAPC回路(自動電力制御回路)70をさらに一体化したものである。すなわち、図8において、フロントエンドモジュールは、スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF1,LPF2、パワーアンプPA1,PA2、それらのパワーアンプに対応したAPC回路70、ダイプレクサ(帯域分離回路)DIP1,DIP2、及びESD対策フィルタ60を同一基板上に搭載して一体化したものである。
ここで、APC回路70は、各パワーアンプPA1,PA2の出力電力を検出し、これを基に各パワーアンプPA1,PA2のAPC端子の電圧を制御することで、各パワーアンプPA1,PA2から出力される電力を所要電力値に制御する役割を担っている。APC回路70に印加されるパワーコントロール電圧は、APC回路70を介して各パワーアンプPA1,PA2の出力電力を所定値に設定するための制御電圧である。
パワーアンプPA1,PA2の出力電力を検出するには下記のような方法がある。
(1) パワーアンプPA1,PA2とローパスフィルタLPF1,LPF2間にカプラを挿入し、わずかな高周波電力を取り出し、APC回路70内の検波回路で検波する。
(2) パワーアンプPA1,PA2の電源端子に流れ込む電流を、微小な抵抗を挿入することで電圧として検出し、電力測定の代用とする(出力電力と電源端子に流れ込む電流とは相関があることを利用)。
いずれにしても、微小な電圧を扱うので、パワーアンプPA1,PA2からAPC回路70までの配線の引き回しが長くなると、パワーコントロールは不安定となり、結果として、パワーアンプの出力電力はばらつくことになる。
この第4の実施の形態のようにAPC回路70をスイッチ回路SWやパワーアンプPA1,PA2等を搭載した基板に一体化することにより、パワーコントロールは安定する。
本発明の第1の実施の形態において、パワーアンプから出力される高調波のパワーと位相を制御することが、フロントエンドモジュールとしての高調波を抑制する為に重要であることを述べているが、パワーアンプの出力端子とローパスフィルタ間にカプラが挿入されると高調波におけるインピーダンスがカプラにつながる外部の回路に影響されるようになる。基本波に対しては僅かな結合であっても、2倍、3倍の高い高調波の周波数に対しては結合が大きいということが起こり得る。よって、第4の実施の形態のように、APC回路をスイッチ回路やパワーアンプ等と一体化する方が、より安定して高調波を抑制できる。
なお、第4の実施の形態におけるその他の構成、作用効果は前述の第2の実施の形態と同様である。
図9は本発明の第5の実施の形態であり、図4に示した第3の実施の形態の構成に加えてAPC回路(自動電力制御回路)70をさらに一体化したものである。すなわち、図9において、フロントエンドモジュールは、スイッチ回路SW、ローパスフィルタLPF1,LPF2、パワーアンプPA1,PA2、それらのパワーアンプに対応したAPC回路70、SAWフィルタSAW1,SAW2,SAW3、位相調整のための位相回路PH1,PH2,PH3,PH4、及びESD対策フィルタ60を同一基板上に搭載して一体化したものである。
この第5の実施の形態の場合、APC回路70を一体化したことにより、前述した第4の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、第5の実施の形態におけるその他の構成、作用効果は前述した第3の実施の形態と同様である。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係るフロントエンドモジュール及び通信端末の第1の実施の形態を示す概念図である。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態で用いるスイッチ回路の一例の回路図である。 本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。 従来回路を示す概念図である。 スイッチ回路が出す高調波レベルの測定ブロック図である。 シミュレーションによる高調波抑制効果検証例であり、(A)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力とパワーアンプ方向に出る高調波電力が同じレベルの場合、(B)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力がパワーアンプ方向に出る高調波電力より大きい場合、(C)はスイッチ回路のアンテナ方向に出る高調波電力がパワーアンプ方向に出る高調波電力より大きいときに、さらにパワーアンプから高調波を注入した場合(第1の実施の形態の場合)をそれぞれ示す位相とアンテナ側における高調波レベルとの関係を示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態を示すブロック図である。
符号の説明
10,RX1,RX2,RX3,RX4 受信系
20,TX1,TX2,TX3,TX4 送信系
21,22,44 位相器
23 マッチング回路
31,50 アンテナ端子
32,53,54,55,56 受信用端子
33,51,52 送信用端子
40 信号発生器
41 電力増幅器
42 アイソレータ
43 チューナブルバンドパスフィルタ
45,46 直流阻止コンデンサ
47 減衰器
48 バンドエリミネイトフィルタ
49 スペクトラムアナライザ
50 アンテナ端子
60 ESD対策フィルタ
70 APC回路
ANT アンテナ
DIP1,DIP2 ダイプレクサ
LPF,LPF1,LPF2 ローパスフィルタ
PA,PA1,PA2 パワーアンプ
P0,P1,P2,P3,P4 ポート
SAW1,SAW2,SAW3 SAWフィルタ
SW スイッチ回路

Claims (7)

  1. 1つのアンテナを送信と受信とに切り換えるスイッチ回路と、送信信号を電力増幅するパワーアンプと、前記スイッチ回路とパワーアンプ間に挿入されたローパスフィルタとを少なくとも一体化したフロントエンドモジュールであって、
    前記スイッチ回路から前記パワーアンプの方向に発生した第1の高調波を前記ローパスフィルタで反射するときの位相及び振幅は、当該ローパスフィルタで調整し、
    前記パワーアンプから発生して前記アンテナに向かう第2の高調波の位相及び振幅は、前記パワーアンプのマッチング回路で調整し、
    前記第1の高調波をローパスフィルタで反射した反射波と、前記第2の高調波とで、前記スイッチ回路から発生して前記アンテナ方向に向かう第3の高調波を相殺したことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  2. 1つのアンテナを送信と受信とに切り換えるスイッチ回路と、送信信号を電力増幅するパワーアンプと、前記スイッチ回路とパワーアンプ間に挿入されたローパスフィルタとを少なくとも一体化したフロントエンドモジュールであって、
    前記パワーアンプのマッチング回路が前記ローパスフィルタを兼ねており、前記スイッチ回路から前記パワーアンプの方向に発生した第1の高調波を反射するときの位相及び振幅及び前記パワーアンプから発生して前記アンテナに向かう第2の高調波の位相及び振幅を、前記マッチング回路で調整し、
    前記第1の高調波を前記マッチング回路で反射した反射波と、前記第2の高調波とで、前記スイッチ回路から発生して前記アンテナ方向に向かう第3の高調波を相殺したことを特徴とするフロントエンドモジュール。
  3. 前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化されている請求項1又は2記載のフロントエンドモジュール。
  4. 前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化され、かつ前記少なくとも1つの受信系に対応した少なくとも1つのダイプレクサが一体化されている請求項1又は2記載のフロントエンドモジュール。
  5. 前記スイッチ回路は少なくとも1つの受信系及び複数の送信系に接続するポートを有し、前記複数の送信系に対応した複数のパワーアンプ及びローパスフィルタの組が前記スイッチ回路と一体化され、かつ前記少なくとも1つの受信系に対応した少なくとも1つのSAWフィルタが一体化されている請求項1又は2記載のフロントエンドモジュール。
  6. 前記パワーアンプに対応したAPC回路が前記スイッチ回路と一体化されている請求項1,2,3,4又は5記載のフロントエンドモジュール。
  7. 前記請求項1乃至のいずれかに記載のフロントエンドモジュールを備えた通信端末。
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