JP5452153B2 - 記録媒体表記面用筆記、消去具セット - Google Patents
記録媒体表記面用筆記、消去具セット Download PDFInfo
- Publication number
- JP5452153B2 JP5452153B2 JP2009226513A JP2009226513A JP5452153B2 JP 5452153 B2 JP5452153 B2 JP 5452153B2 JP 2009226513 A JP2009226513 A JP 2009226513A JP 2009226513 A JP2009226513 A JP 2009226513A JP 5452153 B2 JP5452153 B2 JP 5452153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- writing
- recording medium
- erasing
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Description
前記マーキングペンを用いて記録媒体表面に形成される筆跡は、はじきがみられず、明瞭な筆跡であるものの、筆跡を消去することはできないため、書き間違えた場合や記録内容の変更に伴って記載事項を変更したい場合は、空白の箇所に新たに筆記する必要がある。そのため、変更前の筆跡は塗りつぶすことによって見栄えを損なったり、そのままの状態で放置すると、記録内容が正確に把握できずに混乱する虞がある。
更には、前記インキ消去液に含まれる樹脂がポリビニルブチラール樹脂であること、前記インキ消去液を収容したインキ消去具が軸筒内にインキ消去液を収容し、チップからインキ消去液を吐出させる塗布具形態のインキ消去具であり、前記チップがポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップであること、前記インキ消去具が軸筒の両端に太さの異なるチップを備えた両頭式インキ消去具であること、前記マーキングペンのチップが、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップであること、前記マーキングペンが軸筒の両端に太さの異なるチップを備えた両頭式マーキングペンであること、色調の異なるインキ組成物をそれぞれ内蔵した複数本の記録媒体表記面用マーキングペンと、インキ消去具とからなること等を要件とする。
更には、前記記録媒体表記面用マーキングペン及びインキ消去具と、光ディスクから選ばれる記録媒体とからなる記録媒体表記面用筆記、消去具セットを要件とする。
前記染料としては、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等が挙げられる。
前記顔料としては、カーボンブラック、群青、二酸化チタン顔料等の無機顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、スレン顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、スレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、イソインドリノン系顔料等の有機顔料、蛍光顔料、アルミニウム粉やアルミニウム粉表面を着色樹脂で処理した金属光沢顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆した透明性金属光沢顔料等が挙げられる。
前記着色剤は一種又は二種以上を併用してもよく、インキ組成物中3〜40重量%の範囲で用いられる。
なお、前記着色剤としては、インキ中での安定性が高い油溶性染料が好適に用いられる。
炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。
更に、筆記描線の白化を抑える目的で、フェニルグリコール、γ−ブチロラクトン、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の低蒸気圧成分を添加することもできる。
具体的には、ケトン樹脂、アミド樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリメタクリル酸エステル、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、α−及びβ−ピネン・フェノール重縮合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物等が挙げられる。
これらの樹脂は一種又は二種以上を混合して用いてもよく、インキ組成中0.5〜40重量%、好ましくは1〜35重量%の範囲で用いられる。0.5重量%未満では筆跡の滲み抑制、定着性向上、堅牢性付与等の充分な効果を発揮できず、40重量%を越えて添加すると、樹脂の溶剤への溶解性が低下し、インキの流動性が低下する。
前記界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤又はフッ素系界面活性剤が用いられる。
前記シリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、片末端変性シリコーンが挙げられ、一種又は二種以上を併用して用いることもできる。
前記ポリエーテル変性シリコーンとしては、日本ユニカー(株)製、商品名:L−720、FZ−2104、FZ−2191、信越シリコーン(株)製、商品名:P−316、KP−316A、東芝シリコーン(株)製、TSF4440を例示できる。
前記ポリエーテル変性シリコーンのうち、側鎖ポリエーテル変性シリコーンは、ポリシロキサンの側鎖の一部に有機基を導入したものであり、プラスチックからなる記録媒体表面に筆記した際、にじみのない明瞭な筆跡を形成することができるため、好適に用いられる。
特に、前記ポリエーテル基は、ポリオキシエチレン鎖単独で構成される、又は、少なくともポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとにより構成され、前記ポリオキシプロピレンの含有量が重量比で50重量%未満(ポリエーテル中)であることが好ましい。これは、ポリオキシエチレンの含有量が多くなるにつれて、アルコール系溶剤やグリコールエーテル系溶剤等の極性溶剤に対する溶解性が向上することから、溶解安定性、経時安定性が有利になるためである。
また、前記側鎖ポリエーテル変性シリコーンは、HLBが10以下、好ましくは2〜9の範囲のものが用いられ、更に好適には、少量の添加で高い効果が得られることから3〜6の範囲のものが用いられる。
HLBが10より大きいと非吸収面に筆記した際にインキはじきが生じ易くなる。
前記側鎖ポリエーテル変性シリコーンとしては、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SH3775M、東芝シリコーン(株)製、商品名:TSF4445を例示できる。
前記アルキル変性シリコーンとしては、東芝シリコーン社製、商品名:TSF4421、TSF4422を例示できる。
前記アミノ変性シリコーンとしては、東芝シリコーン社製、商品名:TSF4700、TSF4701、信越シリコーン(株)製、商品名:KP−356、KP−357を例示できる。
更に、前記ノニオン性フッ素系界面活性剤として、フルオロ基を導入したアクリルオリゴマーも好適に用いられる。前記アクリルオリゴマーとしては、フルオロ基・親油性基含有オリゴマーであればどのようなものでも適用でき、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、アルキドアクリレート、シリコンアクリレート等を骨格とするものが適用できる。特に、パーフルオロアルキル基・親油性基含有オリゴマーが好適に用いられる。
前記シリコーン系界面活性剤又はフッ素系界面活性剤は、インキ全量に対して、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲で添加することができる。0.01重量%未満では、インキ組成物の表面張力が必要な物性値に達せず、記録媒体表記面に対する濡れ性が不充分となり筆記描線のはじきが生じる。また、10重量%を超えて添加すると、いわゆる海島現象が発生し、筆記描線にムラが生じて不鮮明な描線となったり、記録媒体表記面に対するインキ付着性が不充分となる。
紫外線吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル5′−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、p−安息香酸−2−ヒドロキシベンゾフェノン等が例示できる。
防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、サポニン等が例示できる。
潤滑剤としては、オレイン酸等の高級脂肪酸、長鎖アルキル基を有するノニオン系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオイル、チオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルメチルエステル)やチオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルエチルエステル)等のチオ亜燐酸トリエステル等が例示できる。
消泡剤としては、ジメチルポリシロキサン等が使用できる。
耐ドライアップ性付与剤としては、ポリオキシエチレン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、パラフィンワックス等が例示できる。
前記添加剤はいわゆる慣用的添加剤と呼ばれるもので、公知の化合物から適宜必要に応じて使用することができる。
前記マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構により前記筆記先端部に所定量のインキを供給する構造等のマーキングペンが挙げられる。更に、前記各構造を有するマーキングペンを軸筒の前後両側に備えた両頭式筆記具や、一本のインキ吸蔵体の両端に筆記先端部を設けた両頭式筆記具とすることもできる。なお、前記両頭式筆記具は、太さの異なるチップを備えることにより記録媒体表記面に太さの異なる文字を形成できるため、記載した内容を識別性を高めることができる。
2.5mm以下のものを用いた場合、本発明のインキが筆跡の滲みやはじきを抑制できるため、細かい文字や像を形成してもインキ滲みにより潰れることなく形成できる。
また、ペン先の強度や製造の容易性等から、筆記先端部分の直径は0.05mm以上が好ましい。
前記チップの材質としては、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップが好適に用いられ、筆記時のチップの接触によって記録媒体表記面にキズが付くことを防止できる。
前記チップとして具体的には、ポリエステル繊維束チップ、ナイロン繊維束チップ、ポリエチレ繊維束チップ、ポリプロピレン繊維束チップ、ポリエチレン粒子の相互の接点が融着したチップ、ポリプロピレン粒子の相互の接点が融着したチップ、連続気孔を有するポリウレタンからなるポーラスチップが好適に用いられ、筆記時のチップの接触によって記録媒体表記面にキズが付くことを防止できる。
前記ポリビニルブチラール樹脂としては、ヘキスト社製、商品名:Mowital B20H、B30B、B30H、B60T、B60H、B60HH、B70H、積水化学工業(株)製、商品名:エスレックB、BH−3、BL−1、BL−2、BL−L、BL−S、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S、電気化学工業(株)製、商品名:デンカブチラール#2000−L、#3000−1、#3000−2、#3000−3、#3000−4、#3000−K、#4000−1、#5000−A、#6000−C等が挙げられる。
前記樹脂は消去液全量中0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲で配合される。
前記界面活性剤としては非イオン系界面活性剤が用いられる。
そのうち、ポリエーテル変性シリコーンとして、東レダウコーニング(株)製、商品名:FZ−2208、FZ−2222、FZ−2231、SH3775M、SH3772M、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・シャパン社製、商品名:TSF4446、TSF4445、SILWET L8500、L8500、L8640、L8620等が挙げられる。
前記界面活性剤は、消去液全量中0.5〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で配合される。
前記高級脂肪酸エステルとしては、炭素数が6以上の高級脂肪酸と炭素数が2以上の一価アルコールとの高級脂肪酸アルキルエステルが好ましく、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソブチル、オレイン酸イソブチル等が挙げられる。
また、脂肪酸エステルとして炭素数が6以上の高級脂肪酸と炭素数が2以上の多価アルコールとの高級多価アルコールエステルであってもよい。
前記炭化水素油は、パラフィン系炭化水素やオレフィン系炭化水素が好ましく、流動パラフィンが挙げられる。
前記液状化合物は、消去液全量中1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%の範囲で配合される。
また、塗布具形態の消去具であってもよく、塗布部に繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ、筆穂等の塗布部を装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなる吸蔵体に消去液を含浸させ、塗布部に消去液を供給する構造、軸筒内部に直接消去液を収容し、櫛溝状の液体流量調節部材や繊維束からなる液体流量調節部材を介在させて塗布部に消去液を供給する構造、軸筒内部に直接消去液を収容して、弁機構により塗布部に消去液を供給する構造の塗布具を例示できる。
更に、一本のインキ吸蔵体の両端に筆記先端部を設けた両頭式筆記具とすることもできる。なお、前記両頭式筆記具は、太さの異なるチップを備えることにより記録媒体表記面に記載した文字の大きさや面積によって使い分けることができ、消去性を向上させることができる。
前記チップの材質としては、記録媒体表記面用マーキングペンと同様のポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップが好適に用いられ、消去時のチップの接触によって記録媒体表記面にキズが付くことを防止できる。
前記消去液を収容したインキ消去具を用いて、記録媒体に形成した筆跡上に消去液を塗布した直後、或いは、塗布して暫くした後でも拭き取ることによって筆跡を消去できると共に、拭き取る時にインキ中の着色剤によって筆跡を形成していない空白部分を汚染することがない。
前記記録媒体表記面用マーキングペンを用いて各種記録媒体表示面、特に光ディスクの表記面に記録した内容のタイトルや分類等を表記する。
記載する内容を書き間違えた場合や記録内容の変更に伴って記載事項を変更したい場合は、前記インキ消去具を用いて、筆跡上に消去液を塗布し、その後、拭き取ることにより筆跡を除去し、再び記録媒体表記面用マーキングペンを用いて筆跡(タイトルや分類等)を形成する。
前記記録媒体表記面用筆記、消去具セットは、記録媒体表記面用マーキングペンとインキ消去具を各一本組み合わせる他、色調や太さの異なる複数本の記録媒体表記面用マーキングペンと、インキ消去具を組み合わせることにより、記録媒体表記面にカラフル文字を記載したり、太さの異なる文字を記載できるため、応用性を付与できる。
更に、前記記録媒体表記面用マーキングペン及びインキ消去具と、光ディスクから選ばれる記録媒体を組み合わせて利便性に富む記録媒体表記面用筆記、消去具セットを得ることもできる。
以下の表にインキ組成物の配合を示す。尚、表中の数値は重量部を示す。
(1)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファストブラック3810
(2)オリエント化学工業(株)製、商品名:オイルブルー613
(3)デグザ社(株)製、商品名:シンセチックレジンSK
(4)東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SH3775M、側鎖ポリエーテル変性シリコーン、HLB=5、POE/POP=100/0
(5)ダイキン工業(株)製、商品名:ユニダインDS−403
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆したインキ吸蔵体内に、インキ組成物1を含浸させて軸筒内に収容し、先端部にインキ吸蔵体と連通するように2種類の先細状チップ(ポリエステル繊維束を樹脂で結着した基部外径0.8mmのチップ、ポリエステル繊維束を樹脂で結着した基部外径2mmのチップ)を設けて両頭式の記録媒体表記面用マーキングペンAを得た。
前記記録媒体表記面用マーキングペンには着脱自在のキャップを備えてなる。
インキ組成物2を用いて、ポリエステル繊維束からなるチップを用いた以外は前記と同様の構成にて記録媒体表記面用マーキングペンBを得た。
なお、インキ消去液1乃至5は実施例で用いられる消去液であり、6乃至9は比較例で用いられる消去液である。
(1)東レダウコーニング(株)製、商品名:SH3775M
(2)東レダウコーニング(株)製、商品名:FZ−2222
(3)積水化学工業(株)製、商品名:エスレックBL−1
ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆したインキ吸蔵体内に、インキ消去液1を含浸させて軸筒内に収容し、先端部にインキ吸蔵体と連通するように2種類の先細状チップ(ナイロン繊維束を樹脂で結着した基部外径0.8mmのチップ、ナイロン繊維束を樹脂で結着した基部外径2mmのチップ)を設けて両頭式のインキ消去具1を得た。
前記インキ消去具には着脱自在のキャップを備えてなる。
インキ消去液2を用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具2を得た。
インキ消去液3を用いて、ポリエステル繊維束からなるチップを用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具3を得た。
インキ消去液4を用いて、アクリル繊維束からなるチップを用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具4を得た。
インキ消去液5を用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具5を得た。
インキ消去液6を用いて、ポリエステル繊維束からなるチップを用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具6を得た。
インキ消去液7を用いて、ポリエチレン粒子とポリプロピレン粒子の接点が融着したチップを用いた以外は前記と同様の構成にてインキ消去具7を得た。
前記記録媒体表記面用マーキングペンA、Bを用いてDVD−RWの表記面(ポリカーボネート樹脂)、USBフラッシュメモリの表記面(ABS樹脂)、SDカードの表記面上に文字(筆跡)を形成し、5分後にインキ消去具1乃至7を用いて表記面上に形成した文字上にインキ消去液塗布し、インキ消去液が乾燥した後に乾布を用いて3回擦過して筆跡箇所の状態を目視により観察した。
消去試験〔2〕
前記記録媒体表記面用マーキングペンA、Bを用いてポリカーボネート樹脂からなるDVD−RWの表記面に文字(筆跡)を形成し、5分後にインキ消去具1乃至7を用いて表記面上に形成した文字上にインキ消去液塗布し、インキ消去液が乾燥した後に乾布を用いて3回擦過する試験を10回繰り返した後、筆跡箇所の状態を目視により観察した。
液の配合を示す。尚、表中の数値は重量部を示す。
○:文字は完全に消去されている。
△:インキによる薄い汚れが見られる。
▲:表記面上にキズが見られる。
×:文字を消去できない。
××:表記面上にキズが見られる。
×××:文字を消去できない。
Claims (8)
- インキ組成物を内蔵した記録媒体表記面用マーキングペンと、インキ消去液を収容したインキ消去具とからなり、前記インキ組成物は、着色剤と、炭素数4以下のアルコール及び/又は炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤と、樹脂と、界面活性剤とから少なくともなり、前記インキ消去液は、炭素数4以下のアルコール及び/又は炭素数6以下のグリコールエーテル系溶剤と、樹脂と、前記インキ組成物に含まれる樹脂と相溶し、且つ、インキ組成物及びインキ消去液に含まれる樹脂の可塑化能を有する非イオン系界面活性剤としてポリエーテル変性シリコーンと、前記インキ消去液に含まれる溶剤よりも蒸気圧が低く、且つ、前記インキ組成物及びインキ消去液に含まれる樹脂と相溶しない液状化合物とから少なくともなる記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 前記インキ消去液に含まれる樹脂がポリビニルブチラール樹脂である請求項1記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 前記インキ消去液を収容したインキ消去具が軸筒内にインキ消去液を収容し、チップからインキ消去液を吐出させる塗布具形態のインキ消去具であり、前記チップがポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップである請求項1又は2記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 前記インキ消去具が軸筒の両端に太さの異なるチップを備えた両頭式インキ消去具である請求項3記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 前記マーキングペンのチップが、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンから選ばれる樹脂製チップである請求項1記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 前記マーキングペンが軸筒の両端に太さの異なるチップを備えた両頭式マーキングペンである請求項5記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 色調の異なるインキ組成物をそれぞれ内蔵した複数本の記録媒体表記面用マーキングペンと、インキ消去具とからなる請求項1乃至6のいずれか一項に記載の記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の記録媒体表記面用マーキングペン及びインキ消去具と、光ディスクから選ばれる記録媒体とからなる記録媒体表記面用筆記、消去具セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009226513A JP5452153B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009226513A JP5452153B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011074193A JP2011074193A (ja) | 2011-04-14 |
JP5452153B2 true JP5452153B2 (ja) | 2014-03-26 |
Family
ID=44018523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009226513A Active JP5452153B2 (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5452153B2 (ja) |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5521428A (en) * | 1978-07-31 | 1980-02-15 | Pentel Kk | Character-erasing liquid |
JPS6337173A (ja) * | 1986-07-31 | 1988-02-17 | Pentel Kk | インキ消し液 |
JPH0211670A (ja) * | 1988-06-29 | 1990-01-16 | Pentel Kk | インキ消し液 |
JP2652427B2 (ja) * | 1988-09-29 | 1997-09-10 | ぺんてる株式会社 | 光情報記録媒体用インキ消し液 |
JP2546809Y2 (ja) * | 1991-04-24 | 1997-09-03 | シヤチハタ工業株式会社 | 両頭筆記具 |
AU730724B2 (en) * | 1996-02-22 | 2001-03-15 | Berol Corporation | Ink eradicator system |
JP2000017292A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Pentel Kk | クリーナー液 |
JP2002019369A (ja) * | 2000-07-05 | 2002-01-23 | Teiboo Kk | 筆記具用ペン先 |
JP3952172B2 (ja) * | 2002-07-03 | 2007-08-01 | Nok株式会社 | ステアリングシャフト用軸継手 |
JP3864115B2 (ja) * | 2002-07-05 | 2006-12-27 | 三菱鉛筆株式会社 | 光ディスク表面用マーキング用インキ組成物 |
JP2007118375A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Mitsubishi Kagaku Media Co Ltd | 光記録媒体収容用ケースに脱着可能な筆記具 |
JP5026158B2 (ja) * | 2007-06-18 | 2012-09-12 | パイロットインキ株式会社 | インキ消去液及びそれを収容したインキ消去具 |
JP5164530B2 (ja) * | 2007-11-09 | 2013-03-21 | パイロットインキ株式会社 | 皮革用マーキングセット |
-
2009
- 2009-09-30 JP JP2009226513A patent/JP5452153B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011074193A (ja) | 2011-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100476992B1 (ko) | 볼펜용잉크플로워조성물 | |
JP4737909B2 (ja) | 油性ボールペンインキ組成物及び油性ボールペン | |
JP2010221479A (ja) | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット | |
JP6411203B2 (ja) | ボールペン用油性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP5452153B2 (ja) | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット | |
JP4934461B2 (ja) | マーキングペン用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP3864115B2 (ja) | 光ディスク表面用マーキング用インキ組成物 | |
JP5145149B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP5501641B2 (ja) | 油性ボールペン | |
JP2009067922A (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP2006124562A (ja) | 記録媒体表記面用マーキングペンインキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン | |
JP6058481B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP2006124456A (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 | |
JP5295601B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP5026158B2 (ja) | インキ消去液及びそれを収容したインキ消去具 | |
JP4502607B2 (ja) | 流動体塗布具 | |
JP4064715B2 (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 | |
JP4934434B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP2005132933A (ja) | 筆記具用油性インキ組成物 | |
JP2012016866A (ja) | 筆記具 | |
JP6611224B2 (ja) | ボールペン | |
JP2006316122A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物及びそれを収容した筆記具 | |
JP4460976B2 (ja) | 筆記具用油性インキ組成物 | |
JP2008144038A (ja) | 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容したマーキングペン | |
JP2005023283A (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131015 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5452153 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |