JP2002019369A - 筆記具用ペン先 - Google Patents
筆記具用ペン先Info
- Publication number
- JP2002019369A JP2002019369A JP2000204150A JP2000204150A JP2002019369A JP 2002019369 A JP2002019369 A JP 2002019369A JP 2000204150 A JP2000204150 A JP 2000204150A JP 2000204150 A JP2000204150 A JP 2000204150A JP 2002019369 A JP2002019369 A JP 2002019369A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- writing
- pen point
- acrylic
- vinylon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐溶剤性、耐ドレインバック性ともに優れて
いて、しかも、筆感がソフトであって、ペン先の太さに
応じた線幅に筆記可能であるところの油性インク用およ
びホワイトボード用として有用な筆記具用ペン先を提供
すること。 【解決手段】 多孔質の棒状集束繊維体からなり、この
棒状集束繊維体の繊維をアクリル繊維とビニロン繊維の
混合綿で形成してある。
いて、しかも、筆感がソフトであって、ペン先の太さに
応じた線幅に筆記可能であるところの油性インク用およ
びホワイトボード用として有用な筆記具用ペン先を提供
すること。 【解決手段】 多孔質の棒状集束繊維体からなり、この
棒状集束繊維体の繊維をアクリル繊維とビニロン繊維の
混合綿で形成してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油性インク用、ホワ
イトボード用として有用な筆記具用ペン先に関する。
イトボード用として有用な筆記具用ペン先に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の油性インク用およびホワ
イトボード用のペン先には、ポリエステル製のペン先と
アクリル製のペン先があり、前者のポリエステル製ペン
先はアクリル製ペン先に比べて筆感をソフトにすること
が可能であるが、耐溶剤性、耐ドレインバック性の面で
劣る。一方、後者のアクリル製ペン先は耐溶剤性、耐ド
レインバック性が優れているものの、筆感が硬く、ペン
先の太さに応じた線幅も得られない不満がある。
イトボード用のペン先には、ポリエステル製のペン先と
アクリル製のペン先があり、前者のポリエステル製ペン
先はアクリル製ペン先に比べて筆感をソフトにすること
が可能であるが、耐溶剤性、耐ドレインバック性の面で
劣る。一方、後者のアクリル製ペン先は耐溶剤性、耐ド
レインバック性が優れているものの、筆感が硬く、ペン
先の太さに応じた線幅も得られない不満がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、耐溶剤性、耐ドレインバック性ともに優れていて、
しかも、筆感がソフトであって、ペン先の太さに応じた
線幅に筆記可能であるところの油性インク用およびホワ
イトボード用として有用な筆記具用ペン先を提供するこ
とにある。
は、耐溶剤性、耐ドレインバック性ともに優れていて、
しかも、筆感がソフトであって、ペン先の太さに応じた
線幅に筆記可能であるところの油性インク用およびホワ
イトボード用として有用な筆記具用ペン先を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、多孔質の棒状集束繊維体からなり、この
棒状集束繊維体の繊維を、アクリル繊維と、アクリル繊
維に比べ柔らかいビニロン繊維の混合綿で形成してある
ことを特徴とする。また本発明では、混合綿のアクリル
繊維に対するビニロン繊維の混綿比を、50/50〜5
/95%の重量比率にしてあることを特徴とする。本発
明における棒状集束繊維体におけるアクリル繊維および
ビニロン繊維は、スライバー状、フィラメント状のいず
れでも良く、任意の繊維径(dt)のものになる。この
繊維のバインダーとしては、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、尿素樹脂が挙げられる。これらの樹脂、例えばメ
ラミン樹脂は、アクリル繊維との接着性は良いが、ビニ
ロン繊維との接着性が弱く、アクリル繊維単独のものに
おける接着性と比べて、アクリル繊維とビニロン繊維の
混綿における接着性が相対的に低くなるため、繊維体全
体としての筆感をソフトにするのに寄与している。そし
て、アクリル繊維に対するビニロン繊維の混綿比は、5
〜50%の範囲であり、油性インク用およびホワイドボ
ード用として好適であるソフトな筆感を有し、筆記部に
毛羽立ちもない。この点、アクリル繊維に対するビニロ
ン繊維の混綿比が、5%を下回る場合では、筆感が硬く
て、ホワイトボード用および太い筆記線幅が要求される
場合の油性インク用に不向きであり、50%を超える場
合には筆感が軟らかすぎて油性インク用およびホワイド
ボード用に不向きであると共に、筆記部に繊維の毛羽立
ちが生じて、線幅が不安定になったり、キャップを汚し
たりし、さらに、インクの垂れ落ちさえ危惧されるとこ
ろである。
達成するため、多孔質の棒状集束繊維体からなり、この
棒状集束繊維体の繊維を、アクリル繊維と、アクリル繊
維に比べ柔らかいビニロン繊維の混合綿で形成してある
ことを特徴とする。また本発明では、混合綿のアクリル
繊維に対するビニロン繊維の混綿比を、50/50〜5
/95%の重量比率にしてあることを特徴とする。本発
明における棒状集束繊維体におけるアクリル繊維および
ビニロン繊維は、スライバー状、フィラメント状のいず
れでも良く、任意の繊維径(dt)のものになる。この
繊維のバインダーとしては、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、尿素樹脂が挙げられる。これらの樹脂、例えばメ
ラミン樹脂は、アクリル繊維との接着性は良いが、ビニ
ロン繊維との接着性が弱く、アクリル繊維単独のものに
おける接着性と比べて、アクリル繊維とビニロン繊維の
混綿における接着性が相対的に低くなるため、繊維体全
体としての筆感をソフトにするのに寄与している。そし
て、アクリル繊維に対するビニロン繊維の混綿比は、5
〜50%の範囲であり、油性インク用およびホワイドボ
ード用として好適であるソフトな筆感を有し、筆記部に
毛羽立ちもない。この点、アクリル繊維に対するビニロ
ン繊維の混綿比が、5%を下回る場合では、筆感が硬く
て、ホワイトボード用および太い筆記線幅が要求される
場合の油性インク用に不向きであり、50%を超える場
合には筆感が軟らかすぎて油性インク用およびホワイド
ボード用に不向きであると共に、筆記部に繊維の毛羽立
ちが生じて、線幅が不安定になったり、キャップを汚し
たりし、さらに、インクの垂れ落ちさえ危惧されるとこ
ろである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の筆記具用ペン先における
実施の1形態を説明する。ペン先は、多孔質の棒状集束
繊維体からなり、この棒状集束繊維体の繊維がアクリル
繊維とビニロン繊維の混合綿で形成されている。そし
て、混合綿のアクリル繊維に対するビニロン繊維の混綿
比は、50/50〜5/95%の重量比率に形成してあ
る
実施の1形態を説明する。ペン先は、多孔質の棒状集束
繊維体からなり、この棒状集束繊維体の繊維がアクリル
繊維とビニロン繊維の混合綿で形成されている。そし
て、混合綿のアクリル繊維に対するビニロン繊維の混綿
比は、50/50〜5/95%の重量比率に形成してあ
る
【0006】次に、本発明の筆ペン用ペン先の製造例を
示す。単糸が3.33dtのアクリル繊維と、単糸が
3.33dtのビニロン繊維を、アクリル繊維80%、
ビニロン繊維20%の比率の混合綿に集束して、210
〜230度の温度の成形金型に0.26m/minの引
き抜きスピードで加熱成形して4.7mmの径の棒状体
を成形し、続いて、20%固形分のメラミン樹脂溶液に
浸漬した後、乾燥硬化させてアクリル繊維とビニロン繊
維とバインダーとしてのメラミン樹脂との複合体棒状物
を成形し、然る後に、カット・研磨して油性インク用お
よびホワイトボード用のペン先を形成した。
示す。単糸が3.33dtのアクリル繊維と、単糸が
3.33dtのビニロン繊維を、アクリル繊維80%、
ビニロン繊維20%の比率の混合綿に集束して、210
〜230度の温度の成形金型に0.26m/minの引
き抜きスピードで加熱成形して4.7mmの径の棒状体
を成形し、続いて、20%固形分のメラミン樹脂溶液に
浸漬した後、乾燥硬化させてアクリル繊維とビニロン繊
維とバインダーとしてのメラミン樹脂との複合体棒状物
を成形し、然る後に、カット・研磨して油性インク用お
よびホワイトボード用のペン先を形成した。
【0007】上記のように作製した油性インク用および
ホワイトボード用のペン先を、従来のペン先と比較・評
価し、図1の表にまとめた。筆圧は200gfとした。
この図1の表のように、本発明の実施例は油性
インク用およびホワイドボード用として好適であるソフ
トな筆感を有し、筆記部に毛羽立ちも認められなかっ
た。これに対して、比較例は毛羽立ちはないものの筆
感が硬く、比較例は筆感がソフト過ぎ、しかも、毛羽
立ちが認められた。
ホワイトボード用のペン先を、従来のペン先と比較・評
価し、図1の表にまとめた。筆圧は200gfとした。
この図1の表のように、本発明の実施例は油性
インク用およびホワイドボード用として好適であるソフ
トな筆感を有し、筆記部に毛羽立ちも認められなかっ
た。これに対して、比較例は毛羽立ちはないものの筆
感が硬く、比較例は筆感がソフト過ぎ、しかも、毛羽
立ちが認められた。
【0008】
【発明の効果】A.請求項1により、耐溶剤性、耐ドレ
インバック性ともに優れていると共に、筆感がソフトで
あって、しかも、筆記部に毛羽立ちがなくて、ペン先の
太さに応じた線幅に筆記可能であるから、油性インク用
およびホワイトボード用の筆記具用ペン先として有用で
ある。
インバック性ともに優れていると共に、筆感がソフトで
あって、しかも、筆記部に毛羽立ちがなくて、ペン先の
太さに応じた線幅に筆記可能であるから、油性インク用
およびホワイトボード用の筆記具用ペン先として有用で
ある。
【図1】 本発明の筆記具用ペン先における実施例
と比較例の線幅および毛羽立ちの有無を示すデ
ーターである。
と比較例の線幅および毛羽立ちの有無を示すデ
ーターである。
Claims (2)
- 【請求項1】 多孔質の棒状集束繊維体からなり、この
棒状集束繊維体の繊維をアクリル繊維とビニロン繊維の
混合綿で形成してあることを特徴とする筆記具用ペン
先。 - 【請求項2】 混合綿のアクリル繊維に対するビニロン
繊維の混綿比を、50/50〜5/95%の重量比率に
してあることを特徴とする請求項1記載の筆記具用ペン
先。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204150A JP2002019369A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 筆記具用ペン先 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204150A JP2002019369A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 筆記具用ペン先 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002019369A true JP2002019369A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18701460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204150A Pending JP2002019369A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 筆記具用ペン先 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002019369A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074193A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Pilot Ink Co Ltd | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット |
JP2013123839A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | マーキングペン用ペン先 |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000204150A patent/JP2002019369A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074193A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Pilot Ink Co Ltd | 記録媒体表記面用筆記、消去具セット |
JP2013123839A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | マーキングペン用ペン先 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5947624A (en) | Capillary feed ink marker assembly adapted for making erasable markings on the surface of a substantially non-porous marking substrate | |
JP2002019369A (ja) | 筆記具用ペン先 | |
JP3121560U (ja) | タッチペン | |
JP6021535B2 (ja) | 塗布具用ペン芯及びそれを用いたマーキングペン | |
JP7258978B2 (ja) | 塗布具用ペン芯 | |
CN105500960A (zh) | 一种弹性度高的毛笔 | |
CN211441697U (zh) | 能削尖的笔 | |
CN113637360A (zh) | 一种笔芯、木材替代物、铅笔及其制备方法 | |
JP2002019368A (ja) | 筆ペン用ペン先 | |
JP7123570B2 (ja) | 筆記具 | |
JP4560813B2 (ja) | 繊維製ペン先及びその製造方法 | |
CN201124651Y (zh) | 木杆铅笔 | |
JPH01160697A (ja) | サインペン用芯体 | |
JP3284337B2 (ja) | マーキングペン用ペン先 | |
KR200235906Y1 (ko) | 양방향 볼펜 | |
JP2013123839A (ja) | マーキングペン用ペン先 | |
JP2003011579A (ja) | 筆記具及びそのペン先 | |
CN203142099U (zh) | 一种护腕笔 | |
CN105252929A (zh) | 一种环保铅笔 | |
JPH03215099A (ja) | 筆記用ペン先 | |
CN201172320Y (zh) | 一种竹制高尔夫记分笔 | |
CN207772700U (zh) | 热可擦笔 | |
CN201205808Y (zh) | 笔具结构 | |
CN201099086Y (zh) | 一种笔 | |
KR200200309Y1 (ko) | 필기구의 마개를 활용한 다기능 펜 |