JP5451343B2 - 筆記具のグリップ並びにこれを具えた筆記具 - Google Patents

筆記具のグリップ並びにこれを具えた筆記具 Download PDF

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Description

本発明は、ボールペンやシャープペン等の筆記具の把持部に外嵌されるスリーブ状の把持補助具に関するものであって、特に筆記動作時に、底付き感の発生、浮き上がり、ねじれ等の変形を引き起こしてしまうことがなく、把持感、耐久性に優れた新規な筆記具のグリップ並びにこれを具えた筆記具に係るものである。
従来より、ボールペンやシャープペン等の筆記具の持ちやすさ(把持感)の向上や、筆記による疲労の軽減を目的として、筆記具の把持部に対して柔軟な素材から成るグリップを設けることが行われている。
前記グリップとしては、発泡樹脂を素材とした比較的安価なもの(例えば特許文献1参照。)のみならず、軟質の中空体内に、空気、液体、ゲル状物質等を封入し、更なる把持感の向上を求めた比較的高価なものも提案されている(例えば特許文献2参照。)。
前記グリップは、その素材が柔らかすぎると、筆記時に力が加わった際に、グリップの両端が浮上がってしまったり、ねじれ、変形が生じ易くなってしまい、更に耐久性が低下してしまうため、グリップを柔らかくすることには限界があった。
またグリップ自体にある程度の厚さがないと、底付き感(使用者がグリップを介在させた状態で筆記具自体の硬さを感じる感触)や部分的な底付き感の発生が顕著になり、把持時の柔らかな感触の反面、筆記時に更に力が加わると指先がとても硬く感じて違和感が生じてしまう。
もとよりグリップは細長い部材であるため、肉厚(中空状態を含む)が薄いほど、底付き感が発生し易くなってしまう。特に多色ペンのように把持部が太い筆記具では、デザイン性が考慮され、グリップの肉厚を薄くせざるを得ず、上記違和感の発生はより頻繁となっている。
したがって前記特許文献2に開示された構成が採られる場合、上述のような底付き感の発生を回避するためには、空気、液体、ゲル状物質等を密に封入すればよいが、グリップ自体の硬さが増してしまい、封入物の柔軟性が損なわれてしまう。
そこで本出願人は、前記封入物としてゲル状物質を用いる場合に、変形はするが流動はしないといったゲル状物質の性状を充分に発揮することのできる構成を案出している(特許文献3参照。)。すなわち、外被体内にゲル状物質を位置させるにあたっては、未硬化のゾル状物質を筆記具と外被体との間に流し込んだ後、硬化させるものであり、硬化後には、ゾル状物質を流し込むための開口部を、把持により変形したゲル状物質の逃げ部とするものである。
このような構成が採られた場合、ゲル状物質の柔軟性が損なわれてしまうことなく、底付き感底の発生を回避することが可能となるが、未硬化のゾル状物質を硬化させる工程が必須となり、更に未硬化のゾル状物質を流し込むための開口部を有する特殊な外被体を要する等、製造工程が比較的複雑であり、製造コストを低減する余地が残されていた。
特許第3756563号公報 特開平8−164692公報 特開2004−291612公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、筆記動作時に、底付き感の発生、浮き上がり、ねじれ等の変形を引き起こしてしまうことがなく、把持感、耐久性に優れた新規な筆記具のグリップ並びにこれを具えた筆記具の開発を試みたものである。
まず請求項1記載の筆記具のグリップは、筆記具の把持部に外嵌されるスリーブ状のグリップであって、このものは、可撓性を有するケーシングと、このケーシングの内部に収容され、主に把持感を向上させる部材として機能する超変形吸振体とを具えるとともに、超変形吸振体の内部に筆記具の挿通部が形成されて成るものであり、前記超変形吸収体は、500%以上の伸び率であり、またアスカーC硬度が0〜60を有するゲル状のポリエチレン(オレフィン)系エラストマーもしくはスチレン系エラストマー素材が適用されて成るものであり、前記ケーシングは、少なくとも一方の端部が開口されて超変形吸振体が露出されており、ケーシングの側周面に加えられる圧縮荷重を、荷重方向とほぼ直交する方向への超変形吸振体の膨らみ変形として逃がす、超変形吸収体の変形許容構造が構成されたものであり、更に前記ケーシングには小孔が形成され、この小孔から超変形吸振体が突出するように構成されていることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の筆記具のグリップは、筆記具の把持部に外嵌されるスリーブ状のグリップであって、このものは、可撓性を有するケーシングと、このケーシングの内部に収容され、主に把持感を向上させる部材として機能する超変形吸振体とを具えるとともに、超変形吸振体の内部に筆記具の挿通部が形成されて成るものであり、前記超変形吸収体は、500%以上の伸び率であり、またアスカーC硬度が0〜60を有するゲル状のポリエチレン(オレフィン)系エラストマーもしくはスチレン系エラストマー素材が適用されて成るものであり、前記ケーシングは、少なくとも一方の端部が開口されて超変形吸振体が露出されており、ケーシングの側周面に加えられる圧縮荷重を、荷重方向とほぼ直交する方向への超変形吸振体の膨らみ変形として逃がす、超変形吸収体の変形許容構造が構成されたものであり、また前記超変形吸振体の内部には、可撓性を有する内筒が具えられ、この内筒に対して筆記具の把持部が挿通されるように構成されており、更に前記ケーシングおよび/または内筒には小孔が形成され、この小孔から超変形吸振体が突出するように構成されていることを特徴として成るものである。
た請求項記載の筆記具のグリップは、前記要件に加え、前記ケーシングの内部には、複数の異なる硬度や伸び率の超変形吸振体が収容されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の筆記具のグリップは、前記要件に加え、前記超変形吸振体の内部には、使用者による筆記具の把持部を中指の人差し指側の面に載せ、更に人差し指及び親指の先で押える三点支持を容易に実現させるための把持矯正体が具えられていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の筆記具のグリップは、前記要件に加え、前記ケーシングは、使用者による筆記具の把持部を中指の人差し指側の面に載せ、更に人差し指及び親指の先で押える三点支持を容易に実現させるような断面形状に形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の筆記具のグリップは、前記要件に加え、前記ケーシングと超変形吸振体とは、押出成形によって一体形成されたものであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の筆記具のグリップは、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記ケーシングと超変形吸振体とは、下型と上型との間の空間に対してケーシングの素材を注入して硬化させ、次いで上型を離型した後、別の上型を下型に組付けるとともに、下型と上型との間の空間に対して超変形吸振体の素材を注入して硬化させることにより、一体形成されたものであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項記載の筆記具は、前記請求項1、2、3、4、5、6または7記載の筆記具のグリップが把持部に組み込まれたことを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として、前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、使用者が筆記具を把持して筆記姿勢を取ることによりグリップに圧縮荷重が加わった際には、超変形吸振体の膨らみ変形によって、この圧縮荷重を吸収し、また圧縮荷重が解除された後には、超変形吸振体が初期付与形状に復元する。
また前記変形許容構造において、超変形吸振体が膨らみ変形するため、柔軟性を損なうことなく底付き感の発生を回避し、更にグリップ両端の浮き上がりが引き起こされない。 更にまた筆記時には、グリップに対して筆記具の下方に向かって押し下げられる力が作用するが、前記変形許容構造における超変形吸振体の膨らみ変形部が筆記具の軸筒や口金に密接することにより、筆記具に対してグリップを固定することができる。このためグリップのズレを防止することができる。
更にまた超変形吸振体の性状により、把持感を向上し、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
更にまた構造がシンプルであり、耐久性に優れるとともに、製造コストを低減することができる。
更にまたケーシングに形成された小孔から突出する超変形吸振体が、筆記具の把持部等に当接することにより、グリップのズレ、回転を防止することができる。
更にまたグリップの把持感を好適なものとすることができる。
また請求項2記載の発明によれば、使用者が筆記具を把持して筆記姿勢を取ることによりグリップに圧縮荷重が加わった際には、超変形吸振体の膨らみ変形によって、この圧縮荷重を吸収し、また圧縮荷重が解除された後には、超変形吸振体が初期付与形状に復元する。
また前記変形許容構造において、超変形吸振体が膨らみ変形するため、柔軟性を損なうことなく底付き感の発生を回避し、更にグリップ両端の浮き上がりが引き起こされない。
更にまた筆記時には、グリップに対して筆記具の下方に向かって押し下げられる力が作用するが、前記変形許容構造における超変形吸振体の膨らみ変形部が筆記具の軸筒や口金に密接することにより、筆記具に対してグリップを固定することができる。このためグリップのズレを防止することができる。
更にまた超変形吸振体の性状により、把持感を向上し、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
更にまた構造がシンプルであり、耐久性に優れるとともに、製造コストを低減することができる。
また、筆記具に対してグリップを装着する際に、超変形吸振体の損傷を回避することができるとともに、装着を円滑に行うことができる。
更にまたケーシングおよび/または内筒に形成された小孔から突出する超変形吸振体が、筆記具の把持部等に当接することにより、グリップのズレ、回転を防止することができる。
更にまたグリップの把持感を好適なものとすることができる。
また請求項記載の発明によれば、硬度や伸び率の異なる超変形吸振体を組み合わせることにより、種々の把持感を実現することができる。例えば実際には円形である断面形状を、実質的に多角形のものとすることができる。
また変形許容構造における超変形吸振体の膨らみ変形の度合いを異ならせて、グリップの筆記具への固定を確実なものとすることができる。
また請求項記載の発明によれば、把持矯正体により、使用者による筆記具の三点支持を容易に実現させることができ、正しい把持姿勢を実現して、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
また請求項記載の発明によれば、ケーシングにより、使用者による筆記具の三点支持を容易に実現させることができ、正しい把持姿勢を実現して、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
また請求項記載の発明によれば、把持感、耐久性に優れた筆記具のグリップを、極めて低コストで量産することができる。
また請求項記載の発明によれば、把持感、耐久性に優れた筆記具のグリップを、低コストで量産することができる。
また請求項記載の発明によれば、使用者が筆記具を把持して筆記姿勢を取ることによりグリップに圧縮荷重が加わった際には、超変形吸振体の膨らみ変形によって、この圧縮荷重を吸収し、また圧縮荷重が解除された後には、超変形吸振体が初期付与形状に復元する。
また前記変形許容構造において、超変形吸振体が膨らみ変形するため、柔軟性を損なうことなく底付き感の発生を回避し、更にグリップ両端の浮き上がりが引き起こされない。
更にまた筆記時には、グリップに対して筆記具の下方に向かって押し下げられる力が作用するが、前記変形許容構造における超変形吸振体の膨らみ変形部が筆記具の軸筒や口金に密接することにより、筆記具に対してグリップを固定することができる。このためグリップのズレを防止することができる。
更にまた超変形吸振体の性状により、把持感を向上し、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
更にまた構造がシンプルであり、耐久性に優れるとともに、製造コストを低減することができる。
更にまた筆記具に対してグリップを装着する際に、超変形吸振体の損傷を回避することができるとともに、装着を円滑に行うことができる。
更にまたケーシングおよび/または内筒に形成された小孔から突出する超変形吸振体が、筆記具の把持部等に当接することにより、グリップのズレ、回転を防止することができる。
更にまた硬度や伸び率の異なる超変形吸振体を組み合わせることにより、種々の把持感を実現することができる。例えば実際には円形である断面形状を、実質的に多角形のものとすることができる。
更にまた変形許容構造における超変形吸振体の膨らみ変形の度合いを異ならせて、グリップの筆記具への固定を確実なものとすることができる。
更にまた把持矯正体により、使用者による筆記具の三点支持を容易に実現させることができ、正しい把持姿勢を実現して、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
更にまたケーシングにより、使用者による筆記具の三点支持を容易に実現させることができ、正しい把持姿勢を実現して、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
更にまた把持感、耐久性に優れた筆記具のグリップを、低コストで量産することができ、このものが具えられた筆記具を低価格で提供することが可能となる。
本発明のグリップが具えられた筆記具の使用状態を示す斜視図である。 グリップを示す縦断面図及び筆記具を示す側面図である。 グリップの縦断面図及び側面図である。 グリップに荷重を加える前後の様子を比較して示す縦断面図である。 ケーシングに小孔が形成されたグリップ並びに内筒に小孔が形成されたグリップを示す斜視図及び横断面図である。 複数の異なる性状の超変形吸振体がケーシングの内部に収容された実施例を示す横断面図並びに斜視図である。 把持矯正体が具えられたグリップを示す横断面図である。 三点支持を容易に実現させるケーシングの断面形状としたグリップを示す横断面図である。 押出成形によってケーシングと超変形吸振体とを一体形成する工程を示す説明図である。 変形許容構造の形態例を示す縦断面図及び側面図である。 成形型により形成されるグリップ並びに型を示す断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするものであるが、本発明の技術的思想の範囲内において適宜改変し得るものである。
以下、本発明の筆記具のグリップ1(以下、グリップ1と称す。)並びにこれを具えた筆記具10について、図示の実施例を参照しながら詳しく説明するものであり、初めにグリップ1の基本的な構造及び筆記具10の構造について説明を行い、次いでグリップ1の構成要素の素材についての説明を行い、更にグリップ1の製造方法について説明した後、グリップ1が具えられた筆記具10の使用時におけるグリップ1の挙動について説明する。
本発明のグリップ1は、一例として図1に示すように、ボールペン、シャープペン等の筆記具10に装着されるものであって、筆記具10の把持感を向上し、筆記による疲労の軽減を図るためのものである。
なお前記筆記具10は図2に示すように、芯が収容される軸筒11の先端に口金12を具えるとともに、この口金12の後方(図1に示す筆記姿勢を基準として、口金12側を前方または下方とする。)部分を細径の把持部13とし、この把持部13の両端に立ち上がる下当接面14と上当接面15との間に挟まれた状態でグリップ1が外嵌されるように構成されるものである。
なお図2に拡大して示すように、上当接面15または下当接面14の周縁部をフランジ状に立ち上げて、グリップ1の端部(変形許容構造5)周辺を覆うような構造としてもよい。
一方、本発明のグリップ1は、前記筆記具10の把持部13に外嵌されるスリーブ状の把持補助具であって、一例として図2、3に示すように、可撓性を有するケーシング2と、このケーシング2の内部に収容され、主に把持感を向上させる部材として機能する超変形吸振体3とを具えて成るものである。
また前記ケーシング2は少なくとも一方の端部が開口されて成り、この部位において超変形吸振体3は露出されており、図4に示すようにケーシング2の側周面に加えられる圧縮荷重を、荷重方向とほぼ直交する方向への超変形吸振体3の膨らみ変形として逃がす変形許容構造5が構成される。特に、筆記時の先端部側に掛かる筆圧を考慮して、超変形吸振体3をより大きく変形させる場合には、先端部側のケーシングを解放させるのが有効である。
また図3(a)に示すように、前記超変形吸振体3の内部には、可撓性を有する内筒6が具えられ、この内筒6の中空部を挿通部4とし、ここに筆記具10の把持部13が挿通状態とされるように構成されている。
なお図3(b)に示すように、前記内筒6を設けることなく、超変形吸振体3の内部に中空円筒状部を形成し、この部分を挿通部4とすることもできる。
また前記ケーシング2と超変形吸振体3とは、少なくとも、その境界面の一部が固着されるものであり、これにより圧縮荷重が除去された際に、超変形吸振体3が元の位置、より詳細には超変形吸振体3をケーシング2に対する初期位置に戻すものである。
なお後程詳しく説明するが、同時押出成形によってグリップ1を製造する場合には、押出速度や材料温度を調節することにより、上記境界面を自然に固着することができる。
このように、超変形吸振体3がケーシング2に固着されたときには、これらの境界面は、密着して常に動かず、そのため圧縮荷重を受けてグリップ1が変形しても(潰れても)、境界面は元の位置が固定されたまま、例えば超変形吸振体3の端部のみが軸方向に延びるように突出変形を起こすものである。
なお押出成形時の押出速度や材料温度を調節することにより、ケーシング2と超変形吸振体3とが固着しないで密着しただけの状態としたり、容易に引き剥がすことができる程度に僅かに一部が固着した状態とすることもできる。
また前記ケーシング2および/または内筒6に、小孔7を形成することにより、この小孔7から超変形吸振体3の一部が突出するように構成するものである
図5(a)に示すものは、内筒6の側周部に小孔7を形成し、内筒6の内側に超変形吸振体3が突出するようにした実施例であり、この場合、 内側に突出した超変形吸振体3が筆記具10の把持部13に当接し、グリップ1の捻れ、回転、軸方向へのズレを防止することができる。
また図5(b)に示すものは、ケーシング2の側周部に小孔7を形成し、ケーシング2の外側に超変形吸振体3が突出するようにした実施例であり、この場合、外側に突出した超変形吸振体3が筆記具10のストッパ16の内周面に当接し、グリップ1の捻れ、回転、軸方向へのズレを防止することができる。
なお図示は省略するが、ケーシング2及び内筒6の双方に小孔7を形成してもよく、この場合、より確実にグリップ1の捻れ、回転、軸方向へのズレを防止することができる。
また複数の異なる性状の超変形吸振体3を、ケーシング2の内部に収容することができ、様々な把持感を創出することができる。
具体的には図6(a)に示す実施例は、ケーシング2の内部を断面視で円周方向に四等分し、それぞれの区画に硬質超変形吸振体3Hと、軟質超変形吸振体3Sとを交互に位置させたものである。この場合、使用者の好みに応じて把持する部位を選択して、好みの把持感を得ることができる。
また図6(b)に示す実施例は、ケーシング2の内部を断面視で円周方向に六等分し、それぞれの区画に硬質超変形吸振体3Hと、軟質超変形吸振体3Sとを交互に位置させたものである。この場合、使用者の好みに応じて把持する部位を選択して、好みの把持感を得ることができる。また使用者が筆記具10を三点支持したときに、指が接触する部位の硬さが同じになっているため、グリップ1の断面形状は実質的に三角形と同様なものとなっている。
また図6(c)に示す実施例は、ケーシング2の断面視で一部に硬質超変形吸振体3Hを位置させ、その他の部位に軟質超変形吸振体3Sを位置させたものである。この場合、筆記具10におけるストッパ16に対して、ケーシング2から突出した硬質超変形吸振体3Hを係合させることにより、グリップ1の筆記具10への固定を確実なものとすることができる。
更に図6(d)に示す実施例は、ケーシング2の内部を断面視で直径方向に区画し、それぞれの区画に硬質超変形吸振体3H、軟質超変形吸振体3Sを位置させたものである。この場合、累加的な把持感を実現することができる。
更にまた図6(e)に示す実施例は、前記図6(a)(b)(c)に示した実施例を更に改変したものであり、硬質超変形吸振体3Hと軟質超変形吸振体3Sとを、ケーシング2の長手方向に対して捻った状態に形成したものである。この場合、筆圧が加わった際に、硬質超変形吸振体3H及び軟質超変形吸振体3Sは、鉛直方向に対して傾いた方向に突出することとなり、この突出部が筆記具10における下当接面14に対して密接するため、グリップ1に捻れ力が加わるような場合に、捻れ方向のズレを防止することができる。
また前記超変形吸振体3の内部に、使用者による筆記具10の三点支持を容易に実現させるための把持矯正体8を具えることもできる。すなわち正しい筆記姿勢は、筆記具10の把持部13を中指の人差し指側の面に載せ、更に人差し指及び親指の先で押える三点支持の状態となるものであり、把持矯正体8は、使用者にこのような正しい筆記姿勢をとらせるためのものである。
具体的には、図7(a)に示す実施例は、硬質素材により形成された断面視正三角形の把持矯正体8を、超変形吸振体3の内部に配するようにしたものである。
また図7(b)に示す実施例は、硬質素材により形成された断面視正六角形の把持矯正体8を、超変形吸振体3の内部に配するようにしたものである。
更にまた図7(c)に示す実施例は、硬質素材により形成された断面視正八角形の把持矯正体8を、超変形吸振体3の内部に配するようにしたものである。なお把持矯正体8の硬さを部位毎に異ならせることにより、異なる把持感を実現することができる。
更にまた図7(d)に示す実施例は、硬質素材により形成された断面視花形の把持矯正体8を、超変形吸振体3の内部に配するようにしたものであり、前記断面視花形状は正六角形に内接するものである。
また前記ケーシング2を、使用者による筆記具10の三点支持を容易に実現させるような断面形状に形成することともできる。
具体的には、図8に示す実施例は、ケーシング2を断面視正六角形に形成したものであり、ケーシング2により、使用者による筆記具10の三点支持を容易に実現させることができ、正しい把持姿勢を実現して、筆記による疲労の軽減を図ることができる。
また図示は省略するが前記把持矯正体8と同様に、断面視で正六角形、正六角形、正八角形、これらに内接する花形等、ケーシング2を、使用者による筆記具10の三点支持を容易に実現させることのできる様々な形状に形成することができる。
更にケーシング2を上述した断面形状とするとともに、超変形吸振体3の内部に図7に示したような把持矯正体8を具えるようにしてもよい。
なお前記ケーシング2を有色もしくは無色の半透明素材または透明素材によって形成することにより、超変形吸振体3の変形状態を外部から視認することができる。この際、超変形吸振体3を適宜着色することにより、視覚的な面白さを演出することができる。更には前記硬質超変形吸振体3H、軟質超変形吸振体3S、把持矯正体8及び内筒6の配色を適宜異ならせることにより、更なる視覚的な面白さを演出することができる。
また前記硬質超変形吸振体3Hと軟質超変形吸振体3Sとを同色とした場合には、部位毎に異なった硬度となっていることを、見た目には殆どわからないようにすることができる。同様に超変形吸振体3と把持矯正体8とを同色とした場合には、把持矯正体8の存在を、見た目には殆どわからないようにすることができる。
ここで本発明のグリップ1の構成要素の素材について説明する。
まず前記ケーシング2の素材としては、一例としてBASF社製のTPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)またはアクリル系エラストマーが素材として適用されるものであり、これらは高透明・低硬度な素材である。
なおケーシング2の伸び率は、後述する超変形吸振体3の伸び率に応じて適宜選択されるものであるが、100%以上とすることが好ましく、更に好ましくは300%以上とする。
またケーシング2の厚さは、一例として上記素材を用いた場合、0.1〜1.5mmとし、好ましくは0.3〜1.0mmとする。
なおグリップ1を製造するにあたり、超変形吸振体3とケーシング2とを溶融状態で同時に押し出す「同時押出成形」(押出成形)によって形成することを想定した場合、前記ケーシング2の素材は、超変形吸振体3との硬度差を少なくでき、同時押出成形が行い易い点でも好ましい。特に上記素材は後述する超変形吸振体3との固着性が優れた素材であるため、安定した緩衝性能を維持することができる。更に外観目視させる場合にも、耐久性が優れているため好ましい素材であるといえる。
次に前記超変形吸振体3の素材について説明すると、このものは極めて柔らかく、且つ大きな伸び率を有するものであって、例えば二つ折り状態(いわば完全潰れ状態)に折り曲げても千切れずに復元するものであるため名称に「超」を付している。
因みに、超変形吸振体3について、本明細書で記述する伸び率は、JIS K6251 (加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方)に準拠して測定した数値であり、測定にあたってはダンベル型の規定形状の試料(本願ではダンベル3号を使用)を引張試験機で引張り、元の長さに対してどのくらい伸びたかを求めたものである。
具体的には、前記超変形吸振体3は、ケーシング2よりも高い伸び率を有するものであって、圧縮荷重時に膨らみ変形し易く、且つ、繰り返し荷重時の耐久性の観点から、例えば500%以上の伸び率、好ましくは1000%以上の伸び率が望ましく、またアスカーC硬度が0〜60を有するゲル状のポリエチレン(オレフィン)系エラストマーもしくはスチレン系エラストマー素材が適用される。
なおこのような素材としては、一例として株式会社リケンテクノス社製のスチレン系エラストマーゲルが挙げられる。
因みにケーシング2及び超変形吸振体3の伸び率を上述した値とすることにより、グリップ1に対して圧力が加わった際に、変形許容構造5からの超変形吸振体3の膨出等を好適な状態とすることができる。
なお前記硬質超変形吸振体3HのアスカーC硬度は10〜60程度とすることが好ましく、この場合、軟質超変形吸振体3SのアスカーC硬度を0〜10程度とする。
また前記内筒6の素材は、一例としてシリコンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエステル、ポリオレフィン、塩ビ等が採用される。
更に前記把持矯正体8の素材は、前記超変形吸振体3よりも硬質なものとされ、一例としてシリコンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、各種熱可塑性エラストマー等が採用される。
次に本発明のグリップ1を製造する方法の一例について説明する。
なお、ここでは溶融した樹脂原料を金型から押し出す押出成形を適用するものであり、特に、超変形吸振体3がケーシング2の内部に収容される構造であることに因み、超変形吸振体3の外側からケーシング2の溶融原料を同時に押し出して硬化させることにより、グリップ1を製造するものである。
以下、このような押出成形機100について説明する。押出成形機100は、一例として図9に示すように、押出機101と、金型102と、成形機103と、引取機104と、切断機105とを具えて成るものであり、以下、各構成部について説明する。
まず前記押出機101は、原料となるペレット状の樹脂を溶融し、これを金型102内に送り込むものであって、一例として略筒状を成す押出機本体106に対して、樹脂原料の投入口となるホッパ107と、ホッパ107から本体内に供給された樹脂原料を加熱、溶融するヒータ(図示略)と、溶融した原料をその回転力で金型102に押し込むスクリュー108とを具えて成るものである。
なお、ここでは、押出機101を少なくとも二基用いるものであり、これはケーシング2内に超変形吸振体3を収容した構造を採ることに起因する。つまりケーシング2用の樹脂を送り込む押出機101と、超変形吸振体3用の樹脂を送り込む押出機101とを具備するものである。もちろん内筒6や把持矯正体8、更には超変形吸振体3として複数の性状のものを用いる場合には、それぞれの素材毎に押出機101が具えられることとなる。
次に金型102について説明する。金型102は、スクリュー108(押出機101)によって送り込まれた溶融樹脂を、適宜の断面形状に賦形するものであって、実質的にはフォーミングダイ(ダイス)109によって溶融樹脂を所望形状に賦形する。
なお、同じ金型102を使用しても、例えば前記スクリュー108の回転速度を調整すること等により、溶融樹脂の押込圧力を制御し、ケーシング2や超変形吸振体3の肉厚を変化させることができる。
更には、部分的に超変形吸振体3のみの送り込みを停止させることもでき、これにより図10(a)に示したようなフリー空間9を有したグリップ1を押出成形で製造することができる。この場合、フリー空間9の部分のケーシング2にエア通路9aを形成することにより、フリー空間9内での超変形吸振体3の変形が容易に行われるようにして、この部分を変形許容構造5として機能させることができる。
次に金型102の後段に設けられる成形機103、引取機104、切断機105について説明する。
前記成形機103は、冷却槽110を具え、この中で金型102(フォーミングダイ109)から押し出された成形品(グリップ1)を冷却し、押出成形品の形状を安定化させるものである。
また前記引取機104は、前記冷却槽110(成形機103)を通過した長尺状の成形品を引き出すものであって、例えば上下一対で回転するローラベルトによって成形品を挟み込んで引き取るものである。なお、引取機104は、溶融樹脂が金型102に送り込まれてから成形されるまでの一連の過程、すなわち押出機101、金型102、成形機103(冷却槽110)をスムーズに経由するように、その引取力(引抜力)が調整される。このため、押出機101から金型102に送り込まれた溶融樹脂が、金型102によって賦形され、その後、冷却槽110(成形機103)で形状の安定化が図られ、引取機104に至るまでの流れが安定して行えるものである。
更に前記切断機105は、引取機104から送り出された成形品をカッタ111によって適宜の長さにカットするものである。なお、切断機105によるカットは、必ずしも真っ直ぐ(押出成形品の軸方向に対してほぼ垂直な方向)にカットするだけでなく、斜めにカットすることも可能である。
また、押出成形品を適宜の長さに切断する際に、例えば図9の拡大図に示すように、押出成形品を適宜の長さ(完成品としてのグリップ1の所望長さ)で押圧しながら、その両端でカットするようにした場合には、図10(b)に示したように、無負荷時に超変形吸振体3の両端部が凹んだグリップ1が得られるものである。ここで、図中符号112は、押出成形品を対向的に押圧する押圧部材である。
以上述べたように本発明のグリップ1を製造するにあたっては、このような同時押出成形手法を採用することにより、一回の押出成形で、ケーシング2内に超変形吸振体3を収容したグリップ1が得られ、このような構造のグリップ1ひいては筆記具10の製造が安価に且つ能率的に行えるものである。
また、このような同時押出成形では、ケーシング2と超変形吸振体3との境界面を自然に固着することができるため、別途、固着する工程が不要となり、製造工程全体を簡略化できる。なおケーシング2と超変形吸振体3との境界面が自然に固着するため、材料の組合せや押出条件を異ならせることにより、固着強度を調整することができる。
そして図2に示すように、前記グリップ1における挿通部4に対して、筆記具10の先端(口金12)を挿入するとともに捻りながら押し込み、下当接面14及び上当接面15にそれぞれグリップ1両端の変形許容構造5が接する状態とすることにより、下当接面14及び上当接面15によってグリップ1が挟持された状態とする。
ここで上述のようにグリップ1が具えられた筆記具10の、使用時におけるグリップ1の様子について説明する。
まず使用者が筆記具10を把持して筆記姿勢を取ることにより、グリップ1に圧縮荷重が加わった際には、超変形吸振体3の膨らみ変形によって、この圧縮荷重を吸収し、また圧縮荷重が解除された後には、超変形吸振体3が初期付与形状に復元する。
特に変形許容構造5においては、超変形吸振体3が膨らみ変形するため、柔軟性を損なうことなく底付き感の発生を回避し、更にグリップ1の両端の浮き上がりが引き起こされない。
更にまた筆記時には、使用者の指によって、グリップ1に対して筆記具10の下方に向かって押し下げられる力が作用するが、前記変形許容構造5における超変形吸振体3の膨らみ変形部が軸筒11(上当接面15)や口金12(下当接面14)に密接することにより、筆記具10に対してグリップ1を固定することができる。このためグリップ1のズレを防止することができる。
また、使用者の指から超変形吸振体3に加わる圧縮荷重と、超変形吸振体3から使用者の指に伝わる反力とは比例するため、この反力に応じて把持部13の把持感が変化することとなる。すなわち、使用者は筆記姿勢を取った直後には超変形吸振体3特有の柔らかな感触を感じることとなり、更に力が加わるのに従って超変形吸振体3からの反力が増大するため適度な硬度を感じるとともに、把持性が向上することとなる。更に筆圧が加わることにより、変形許容構造5における超変形吸振体3の膨らみ変形部が軸筒11(上当接面15)や口金12(下当接面14)に密接することとなり、超変形吸振体3の膨らみが規制されるため、使用者は、より適度の硬度を感じるとともに、把持性がより一層向上することとなる。
更にこの実施例では、グリップ1を押出成形によって形成するようにしたため、ケーシング2と超変形吸振体3との固着強度を調整することができ、この固着強度を弱く設定したときには、グリップ1に過度の捻れ力が加わったような場合に、ケーシング2と超変形吸振体3とが相対的にスライドすることにより、捻れ力を緩和することができる。
なお上述した実施例では、グリップ1を押出成形によって形成したが、成形型200によって形成することもできる。
具体的には図11(a)に示すように、下型201と上型202との間の空間に対してケーシング2の素材を注入して硬化させる。次いで上型202を離型した後、別の上型203を下型201に組付けるとともに、下型201と上型203との間の空間に対して超変形吸振体3の素材を注入して硬化させる。その後、成形物を離型することにより、グリップ1が得られるものである。
このような型成形によれば、押出成形では得ることのできない形状のグリップ1を得ることができるものであり、具体的には図11(a)に示すように、ケーシング2が先細りとなるものや、図11(b)に示すように挿通部4の中心軸がケーシング2の中心軸と平行にならないような形状のグリップ1を製造することができる。
1 グリップ(把持補助具)
2 ケーシング
3 超変形吸振体
3S 軟質超変形吸振体
3H 硬質超変形吸振体
4 挿通部
5 変形許容構造
6 内筒
7 小孔
8 把持矯正体
9 フリー空間
9a エア通路
10 筆記具
11 軸筒
12 口金
13 把持部
14 下当接面
15 上当接面
16 ストッパ
100 押出成形機
101 押出機
102 金型
103 成形機
104 引取機
105 切断機
106 押出機本体
107 ホッパ
108 スクリュー
109 フォーミングダイ(ダイス)
110 冷却槽
111 カッタ
112 押圧部材
200 成形型
201 下型
202 上型
203 上型

Claims (8)

  1. 筆記具の把持部に外嵌されるスリーブ状のグリップであって、このものは、可撓性を有するケーシングと、このケーシングの内部に収容され、主に把持感を向上させる部材として機能する超変形吸振体とを具えるとともに、超変形吸振体の内部に筆記具の挿通部が形成されて成るものであり、
    前記超変形吸収体は、500%以上の伸び率であり、またアスカーC硬度が0〜60を有するゲル状のポリエチレン(オレフィン)系エラストマーもしくはスチレン系エラストマー素材が適用されて成るものであり、
    前記ケーシングは、少なくとも一方の端部が開口されて超変形吸振体が露出されており、ケーシングの側周面に加えられる圧縮荷重を、荷重方向とほぼ直交する方向への超変形吸振体の膨らみ変形として逃がす、超変形吸収体の変形許容構造が構成されたものであり、
    更に前記ケーシングには小孔が形成され、この小孔から超変形吸振体が突出するように構成されていることを特徴とする筆記具のグリップ。
  2. 筆記具の把持部に外嵌されるスリーブ状のグリップであって、このものは、可撓性を有するケーシングと、このケーシングの内部に収容され、主に把持感を向上させる部材として機能する超変形吸振体とを具えるとともに、超変形吸振体の内部に筆記具の挿通部が形成されて成るものであり、
    前記超変形吸収体は、500%以上の伸び率であり、またアスカーC硬度が0〜60を有するゲル状のポリエチレン(オレフィン)系エラストマーもしくはスチレン系エラストマー素材が適用されて成るものであり、
    前記ケーシングは、少なくとも一方の端部が開口されて超変形吸振体が露出されており、ケーシングの側周面に加えられる圧縮荷重を、荷重方向とほぼ直交する方向への超変形吸振体の膨らみ変形として逃がす、超変形吸収体の変形許容構造が構成されたものであり、
    また前記超変形吸振体の内部には、可撓性を有する内筒が具えられ、この内筒に対して筆記具の把持部が挿通されるように構成されており、
    更に前記ケーシングおよび/または内筒には小孔が形成され、この小孔から超変形吸振体が突出するように構成されていることを特徴とする筆記具のグリップ。
  3. 前記ケーシングの内部には、複数の異なる硬度や伸び率の超変形吸振体が収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の筆記具のグリップ。
  4. 前記超変形吸振体の内部には、使用者による筆記具の把持部を中指の人差し指側の面に載せ、更に人差し指及び親指の先で押える三点支持を容易に実現させるための把持矯正体が具えられていることを特徴とする請求項1、2または3記載の筆記具のグリップ。
  5. 前記ケーシングは、使用者による筆記具の把持部を中指の人差し指側の面に載せ、更に人差し指及び親指の先で押える三点支持を容易に実現させるような断面形状に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の筆記具のグリップ。
  6. 前記ケーシングと超変形吸振体とは、押出成形によって一体形成されたものであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の筆記具のグリップ。
  7. 前記ケーシングと超変形吸振体とは、下型と上型との間の空間に対してケーシングの素材を注入して硬化させ、次いで上型を離型した後、別の上型を下型に組付けるとともに、下型と上型との間の空間に対して超変形吸振体の素材を注入して硬化させることにより、一体形成されたものであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の筆記具のグリップ。
  8. 前記請求項1、2、3、4、5、6または7記載の筆記具のグリップが把持部に組み込まれたことを特徴とする筆記具。
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