JP5449428B2 - 画像読取装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿画像を読み取る画像読取装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
画像読取装置の読取方式として、コンタクトガラス上に原稿が載置され、プラテンマット等によって該原稿がコンタクトガラスに押し当てられ、読取ユニットが走査されることによって原稿画像が読み取られる原稿固定読取方式が知られている。
原稿固定読取方式において、従来、特許文献1に記載されたような画像読取装置が知られている。該画像読取装置では、コンタクトガラスの下方に、読取ユニットとして、主走査方向に延伸された密着型イメージセンサー(CIS : Contact Image Sensor)が配置される。そして、イメージセンサーが副走査方向に移動されることで、コンタクトガラス上の原稿が、二次元的に走査される。ハウジングの底板には、副走査方向に延びるガイド部材が設けられている。そして、イメージセンサーの下部に設けられたスライダーが、ガイド部材に沿って摺動することで、スライダーが副走査方向に移動可能にされている。
特開2007−28487号公報
しかしながら、上述の画像読取装置は、熱の影響でハウジングの底板が変形すると、底板に設けられたガイド部材が上下する。ガイド部材が上下すると、ガイド部材によって案内されるイメージセンサーも上下する。イメージセンサーが上下すると、コンタクトガラス上の原稿とイメージセンサーとの間の距離が変化する。そうすると、イメージセンサーによって読み取られる画像がピンぼけ状態となり、原稿画像の読取品質が低下するという不都合があった。特に、密着型イメージセンサーはピントが合う範囲が狭いため、ハウジングの熱変形によるピンぼけが生じやすい。その結果、ハウジングの熱変形による読取画像の劣化が激しい。
本発明の目的は、画像を読み取る読取部と原稿との距離が、熱の影響により変動するおそれを低減することができる画像読取装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像読取装置は、上面に原稿が載置される原稿板と、樹脂材料により一体成型され、底部となる底板を有し、前記原稿板を支持する筐体と、前記筐体内に主走査方向に延伸して配置され、前記筐体内を副走査方向に移動可能とされ、前記原稿の画像を読み取る読取部と、前記読取部の、前記底板と対向する面に配設される係合部と、前記係合部に対向して、前記底板の前記主走査方向の中央領域において前記副走査方向に延設され、前記係合部と係合することによって、前記読取部の前記副走査方向の直線的な移動をガイドするガイド部と、前記底板を、前記ガイド部を境界として第1領域と第2領域とに区画する場合において、前記第1領域に配置され、熱に対する前記底板と垂直方向の変形特性が第1の方向である第1変形特性部と、前記第2領域に配置され、熱に対する前記底板と垂直方向の変形特性が前記第1の方向と逆の第2の方向である第2変形特性部とを備える。
この構成によれば、原稿板が筐体によって支持され、筐体の底板にガイド部が延設され、ガイド部と読取部とが係合して読取部の移動がガイドされる。また、ガイド部の両側には、熱に対する底板と垂直方向の変形特性が互いに逆方向の第1変形特性部と第2変形特性部とが設けられているので、底板に熱が加わると、ガイド部の両側で逆向きに変形する結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される。その結果、ガイド部の位置が変動するおそれが低減されるので、画像を読み取る読取部と原稿との距離が、熱の影響により変動するおそれを低減することができる。
また、前記底板は平坦な板状体であって、前記第1変形特性部は、前記底板の前記原稿板と対向する面に凹設された凹部であり、前記第2変形特性部は、前記底板の前記原稿板と対向する面に凸設された凸部であることが好ましい。
底板の原稿板と対向する面に凹設された凹部は、熱が加わると原稿板とは反対方向へ膨らむように変形しやすく、底板の原稿板と対向する面に凸設された凸部は、熱が加わると原稿板に近づく方向へ膨らむように変形しやすいので、底板の原稿板と対向する面に凹設された凹部は第1変形特性部として好適であり、底板の原稿板と対向する面に凸設された凸部は第2変形特性部として好適である。
また、前記第1変形特性部は、前記主走査方向に沿う壁と、前記副走査方向に沿う壁とを含み、前記第2変形特性部は、前記主走査方向に沿う壁と、前記副走査方向に沿う壁とを含むことが好ましい。
この構成によれば、第1変形特性部及び第2変形特性部で生じる熱変形の変形方向は、主走査方向すなわちガイド部と垂直な方向に沿う壁と、副走査方向すなわちガイド部と平行な方向に沿う壁とによって、ガイド部に対する垂直方向と平行方向とで規制される。その結果、ガイド部に対してねじれ方向の力が加わるおそれが低減され、第1変形特性部及び第2変形特性部で生じる変形方向が、底板と略垂直であって、かつ互いに逆方向に規制される。その結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される精度が向上する。
また、前記凹部の前記副走査方向の幅は、前記底板の前記副走査方向の長さの1/2以上であり、前記凸部の前記副走査方向の幅は、前記底板の前記副走査方向の長さの1/2以上であることが好ましい。
この構成によれば、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される確実性が増大し、読取部と原稿との距離が熱の影響により変動するおそれを低減できる確実性が増大する。
また、前記第1変形特性部の凹部の深さと、前記第2変形特性部の凸部の高さとは、等しいことが好ましい。
この構成によれば、第1変形特性部の熱変形によりガイド部に加わる第1の方向の力の大きさと、第2変形特性部の熱変形によりガイド部に加わる第2の方向の力の大きさとが近づけられる結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される精度が向上する。
また、前記ガイド部から前記第1変形特性部までの最短距離と、前記ガイド部から前記第2変形特性部までの最短距離は、等しいことが好ましい。
この構成によれば、第1変形特性部の熱変形によりガイド部に加わる第1の方向の力の大きさと、第2変形特性部の熱変形によりガイド部に加わる第2の方向の力の大きさとが近づけられる結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される精度が向上する。
また、前記第1変形特性部は、当該第1変形特性部の凹部のキャビティ内に前記副走査方向に沿って立設された第1補強板を備え、前記第2変形特性部は、当該第2変形特性部の凸部のキャビティ内に前記副走査方向に沿って立設された第2補強板を備えることが好ましい。
この構成によれば、第1変形特性部及び第2変形特性部で生じる熱変形の変形方向が、副走査方向すなわちガイド部と平行な方向に沿って立設された第1補強板及び第2補強板によって、ガイド部に対する平行方向で規制される。その結果、ガイド部に対してねじれ方向の力が加わるおそれが低減され、第1変形特性部及び第2変形特性部で生じる変形方向が、底板と略垂直であって、かつ互いに逆方向に規制される。その結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される精度が向上する。
また、前記第1補強板の数と、前記第2補強板の数は等しいことが好ましい。
第1補強板の数と第2補強板の数を等しくすることで、ガイド部に働くねじれ方向の力を低減する効果が、ガイド部の両側で略等しくなる結果、第1変形特性部の熱変形により生じた力と第2変形特性部の熱変形により生じた力とがガイド部において相殺される精度が向上する。
また、本発明に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部を収容する本体ハウジングと、前記本体ハウジングの上部に配置された上述のいずれかの画像読取装置と、前記本体ハウジングの上面に、前記画像読取部の下面となる前記底板と間隔を有して対向配置され、前記シートを受け止める排紙トレイと、前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記排紙トレイへ排出する排出部と、前記底板と前記排紙トレイとの間の空間である排出空間の、前記主走査方向の延長方向となる一方向を、前記排出空間内のシートを前記排出空間の外部に取り出し可能とする開口部とし、他の方向を取り囲む壁部とを備え、前記第2変形特性部は、前記第1変形特性部より前記開口部に近い位置に位置し、前記第2変形特性部の凹部は、前記開口部まで延設されている。
この構成によれば、画像形成部によって画像が形成されたシートが、画像読取部の下部の底板と排紙トレイとの間の排出空間に排出される。排出空間は、一方向に設けられた開口部を除いて壁部によって取り囲まれており、ユーザーは、開口部から排出空間に手を差し入れて、排紙トレイに受け止められたシートを取り出すことが可能とされている。このとき、第2変形特性部の凹部が開口部まで延設されているので、第2変形特性部が凹陥していることにより開口部の間口が拡げられる結果、ユーザーが、開口部から排出空間に手を差し入れて排紙トレイに受け止められたシートを取り出すことが容易となる。
本発明によれば、画像を読み取る読取部と原稿との距離が、熱の影響により変動するおそれを低減することができる画像読取装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の一例を示す斜視図である。 図1に示す画像形成装置を、斜め下方から見た斜視図である。 図1に示される画像形成装置の内部構造を概略的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置の斜視図である。 図4に示す画像読取装置の断面図である。 図5におけるガイド部及び係合部付近の拡大図である。 熱によってハウジング(底板)が変形した場合のガイド部への影響を説明するための説明図である。 図4に示す画像読取装置の別の一例を示す斜視図である。 図8に示す画像読取装置のハウジングを下面側から見た斜視図である。 図8に示す画像読取装置の断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図1は、本発明に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の一例を示す斜視図である。図1は、斜め上方から見た斜視図である。図2は、図1に示す画像形成装置を、斜め下方から見た斜視図である。図3は、図1に示される画像形成装置の内部構造を概略的に示す説明図である。図1〜図3に示される画像形成装置は、いわゆる胴内排紙型の複写機であるが、他の実施形態において、プリンター、ファクシミリ装置、これらの機能を備える複合機やトナー画像をシートに形成するための他の装置であってもよい。
画像形成装置1は、略直方体形状の主筐体2を含む。主筐体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21(本体ハウジングの一例)と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。連結筐体23は、主筐体2の右縁に沿って延びる右壁23a(壁部の一例)と、主筐体2の左縁に沿って延びる左壁23b(壁部の一例)と、主筐体2の背面縁に沿って延びる背面壁23c(壁部の一例)とを含む。そして、下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる排出空間24に印刷処理が施与されたシートが排出される。
そして、上部筐体22の下面、下部筐体21の上部前方の縁部、右壁23aの前方縁部、及び左壁23bの前方縁部で囲まれた開口部25によって、排出空間24が外部空間に対して開放されている。ユーザーは、開口部25から排出空間24に手を入れて、排出空間24に排出されたシートを前方に取り出すことが可能にされている。
上部筐体22の正面方向に突出する操作パネル221は、例えば、液晶表示器やキースイッチを含む。操作パネル221は、画像形成処理に関する情報を入力可能に形成される。ユーザーは、操作パネル221を操作することによって、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。
上部筐体22の上には、原稿カバー223が配設されている。原稿カバー223は、上部筐体22に上下に回動可能に取り付けられる。これにより、原稿カバー223が開閉可能にされている。原稿カバー223の下面の後述するコンタクトガラス225と対向する位置には、コンタクトガラス225に載置された原稿を押さえる押圧板228が配設されている。また、原稿カバー223の下面の後述するDP読取窓226と対向する位置には、主走査方向に長尺のスリット229が形成されている。
原稿カバー223の上部には、ADF(Auto Document Feeder)227が配設されている。ADF227は、原稿束が載置される原稿トレイ227aと、画像が読み取られた原稿が排出される原稿排出部227bとを備えている。ADF227は、原稿トレイ227aに載置された原稿を、スリット229の上側を通過させて原稿排出部227bへ排出する。
上部筐体22には、画像読取装置3が配設される。画像読取装置3は、コンタクトガラス225(原稿板の一例)と、DP(Document Feeder )読取窓226と、原稿ガイド板230と、CISユニット80と、画像処理ユニット224とを含む。なお、図1は、コンタクトガラス225を透視して画像読取装置3の内部を示しているが、CISユニット80の記載は省略している。
コンタクトガラス225は、上面に原稿面を下にして載置される固定原稿に対向し、固定原稿の画像が読み取られる際の読み取り面となる。コンタクトガラス225の左端近傍には、原稿をガイドするための原稿ガイド板230が取り付けられている。DP読取窓226は、長尺のガラス窓であり、ADF227によって搬送された原稿がスリット229の上側を通過する際に、スリット229を通過してゆく原稿の画像を読み取る読取面となる。コンタクトガラス225とDP読取窓226とは、例えば1枚のガラス板によって構成されており、コンタクトガラス225とDP読取窓226との境界位置に原稿ガイド板230が貼付されて、コンタクトガラス225とDP読取窓226とが仕切られている。
CISユニット80は、原稿シートの原稿情報を光学的に読み取る。CISユニット80は、主走査方向(前後方向)に長尺の棒状(略直方体状)の形状を有している。CISユニット80は、不図示のLED光源と、GRIN(Graded-Index)レンズと、CIS(密着型イメージセンサー:Contact Image Sensor)とを含む。LED光源で照明された原稿からの反射光が、アレイ状に配置されたGRINレンズを介して、ライン状に撮像素子が配設されたCISの受光面に入射される。CISが前記反射光を光電変換することによって、原稿の画像が読み取られる。CISで光電変換された原稿画像のアナログ画像データは、デジタル変換された後、画像処理ユニット224に送られる。画像処理ユニット224は、原稿画像の読取条件に応じて、画像データに対して各種の画像処理を実行した後、処理後の画像データを後述の露光ユニット904に送る。
ユーザーは、原稿カバー223の後端を支点として、原稿カバー223を上方に回動させて原稿カバー223を開いた後、上部筐体22上のコンタクトガラス225に原稿を載置する。その後、ユーザーは操作パネル221を操作して、原稿の画像を上部筐体22内に配設された画像読取装置3に読み取らせることができる。また、ユーザーは、原稿カバー223を閉じた状態で原稿トレイ227aに原稿束を載置して操作パネル221を操作し、ADF227による原稿給送を行わせることによって、原稿の画像を画像読取装置3に読み取らせることができる。
下部筐体21には、複数のシートPを積載するシートトレイ250が配設されている。シートトレイ250は、下部筐体21から前方に引出可能である。シートトレイ250内に収容されたシートPは、下部筐体21内で上方に送り出され、操作パネル221を通じてユーザーによって入力された指示に基づき、下部筐体21内で画像形成処理を施与され、排出空間24の排紙トレイ213へ排出される。
下部筐体21は、シートPに画像を形成するための様々な機器を収容する。また、連結筐体23は、画像形成処理が施与されたシートを排出空間24へ排出するための様々な機器を収容する。
下部筐体21には、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Bk、中間転写ユニット902、画像形成ユニット903、露光ユニット904、定着ユニット97(定着部の一例)及び排紙ユニット96(排出部の一例)が収容される。中間転写ユニット902、画像形成ユニット903、露光ユニット904、及び定着ユニット97は、画像形成部の一例に相当している。
画像形成ユニット903は、YMCBk各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Bkを含む。現像装置10Y、10M、10C、10Bkは、トナーコンテナ900Y,900M,900C,900Bkの下方にそれぞれ配設される。
画像形成ユニット903は、各色に対応する複数の、感光体ドラム17、帯電器16、転写ローラー19及びクリーニング装置18を含む。感光体ドラム17として、例えばアモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900Bkからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10Bk)、転写ローラー19及びクリーニング装置18が配置される。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット904によって露光され、静電潜像が形成される。露光ユニット904は、画像処理ユニット224によって生成されたデジタル信号に基づき、レーザ光を照射する。現像装置10Y、10M、10C、10Bkは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Bkから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラー19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
各現像装置10Y、10M、10C、10Bkは、現像筐体20を備える。現像筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納される。また、現像筐体20内には、現像筐体20の底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラー11、12が回転可能に配置される。
現像筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラー11、12は循環経路内に配設される。攪拌ローラー11、12の間の軸方向には、現像筐体20の底部から立設された仕切り壁201が設けられる。仕切り壁201は、循環経路を区画する。仕切り壁201の周囲を周回するように、循環経路が形成される。2成分現像剤は、循環経路を攪拌ローラー11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラー11及び12によって攪拌されつつ現像筐体20内を循環し、トナーが帯電される。攪拌ローラー11上の2成分現像剤は、上側に位置する磁気ローラー14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は、磁気ローラー14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ブラシは、ドクターブレード13によって層厚規制され、更に上方の現像ローラー15にトナーを供給する。現像ローラー15上のトナー層は、磁気ローラー14と現像ローラー15との間の電位差によって形成される。トナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット904は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット903の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット902は、中間転写ベルト921、駆動ローラー922及び従動ローラー923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、シートトレイ250(図1参照)から供給されるシートに二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラー922及び従動ローラー923は、下部筐体21によって回転自在に支持される。
定着ユニット97は、中間転写ユニット902から二次転写されたシート上のトナー像を加熱することによってシートに定着させる。カラートナー像が定着されたシートは、定着ユニット97の上部(連結筐体23内)に形成された排紙ユニット96へ向けて排出される。
排紙ユニット96は、定着ユニット97から搬送されたシートを、排紙トレイ213として用いられる下部筐体21の上面に排出する。
<画像読取装置3の基本構成>
次に、本実施形態に係る画像読取装置3の詳細について、説明する。図4は、本実施形態に係る画像読取装置3の斜視図である。なお、図4は、画像読取装置3上面の、コンタクトガラス225、DP読取窓226、およびこれらを保持するカバーフレームを取り外した状態を示している。また、図5は、図4のV−V直線の位置に、CISユニット80が移動された状態での断面図である。
画像読取装置3は、上部筐体22の一部であるハウジング500(筐体の一例)を備える。ハウジング500は、後壁502と、左壁503と、右壁504と、底板505とを備える。後壁502は、画像読取装置3の後方に立設される壁部である。また。左壁503および右壁504は、画像読取装置3の副走査方向(左右方向)において、対向して立設される一対の壁部である。左壁503および右壁504の前方は、先端に近づくほど壁の高さが低くなるように斜めに傾斜している。そして、操作パネル221が、左壁503および右壁504の前方先端付近の上部に斜めに傾斜されて配設されている。
底板505は、画像読取装置3の底部であり、後壁502、左壁503、及び右壁504を下方で連設させる。本実施形態では、ハウジング500は、樹脂材料から構成され、一体成型によって形成される。ハウジング500は、内部にCISユニット80などを収容するとともに、上面に配置されるコンタクトガラス225を下方から支持する。
ハウジング500は、更に、底板505上に配設された、第11支持部506A、第12支持部506B、第1側方支持部507、前方支持部508、後方支持部509、第2側方支持部510、前方中壁514、後方中壁515、及びガイド部70を備える。
第11支持部506Aおよび第12支持部506Bは、画像読取装置3の左方端部において、底板505の前後の端部から、それぞれ対向して立設される一対の立壁である。また、第1側方支持部507は、第11支持部506Aおよび第12支持部506Bの間で、左壁503の内側近傍において、左壁503と平行に底板505から立設される立壁である。第11支持部506Aと、第12支持部506Bと、第1側方支持部507とによって、コンタクトガラス225及びDP読取窓226を構成するガラス板の左側端部が支持される。
前方支持部508は、ハウジング500の前方、操作パネル221より後方の3箇所において、底板505から立設される立壁である。同様に、後方支持部509は、後壁502の内側の3箇所において、底板505から立設される立壁である。前方支持部508および後方支持部509によって、コンタクトガラス225及びDP読取窓226を構成するガラス板の前後端が支持される。前方支持部508より僅かに後方に前方中壁514が立設され、後方支持部509より僅かに前方に後方中壁515が立設されている。
第2側方支持部510は、右壁504の内側近傍の2箇所において、右壁504と平行に底板505から立設される立壁である。第2側方支持部510によって、コンタクトガラス225の右側端部が支持される。
このように、本実施形態では、ハウジング500の底板505から立設される複数の立壁によって、コンタクトガラス225が下方から支持される。このため、上記の複数の立壁の高さ寸法が、高い精度をもって設定されている。
ガイド部70は、底板505の主走査方向の略中央部において、左壁503の内側から右壁504の内側に亘って、底板505から上方に向かって突設される。ガイド部70は、底板505において、左右方向(副走査方向)に延びる凸条である。ガイド部70は、CISユニット80の移動を案内する機能を備える。ガイド部70は、樹脂材料により構成されている。
CISユニット80(読取部の一例)は、ハウジング500の内部空間に、主走査方向に延伸して配設される。すなわち、CISユニット80は、CISの配列方向に長い筐体形状を備え、その長手方向と主走査方向とが合致するように、ハウジング500内に配設されている。CISユニット80の下部には、係合部805が設けられている。
係合部805は、CISユニット80の主走査方向の中央部において、CISユニット80の下面に配設される。本実施形態では、係合部805は、CISユニット80の下面から、下方に向かって突設される。係合部805が、ガイド部70に係合することで、CISユニット80の位置が決定される。
底板505には、凹部521(第1変形特性部の一例)と、凸部522(第2変形特性部の一例)とが形成されている。凹部521は、底板505の上面(コンタクトガラス225と対向する面)が下にへこんでおり、底板505の下面側に突出している。凸部522は、底板505の上面に突出しており、底板505の下面側ではくぼんでいる。凹部521はガイド部70の後方(第1領域)に位置し、凸部522はガイド部70の前方(第2領域)に位置している。
凹部521は、ガイド部70と平行(副走査方向)に延びる一対の側壁部521a,521bと、ガイド部70と垂直方向(主走査方向)に延びる一対の側壁部521c,521dとを有している。また、凹部521の底部には、ガイド部70と平行に延びるように、第1補強板523が立設されている。
凸部522は、ガイド部70と平行(副走査方向)に延びる側壁部522aと、ガイド部70と垂直方向(主走査方向)に延びる一対の側壁部522c,522dとを有している。図5に示すように、側壁部522c,522dはハウジング500の前方端まで延設され、すなわち凸部522は開口部25まで延設されている。また、底板505の下面において、凸部522の底部には、ガイド部70と平行に延びるように、第2補強板524が立設されている。
側壁部521a,521b,522aの副走査方向の長さ(凹部521、凸部522の副走査方向の幅)は、底板505の副走査方向の長さの約70%となっている。
凹部521は、温度が上昇すると、凹部521の底面が熱膨張することにより、凹部521が下方に向かって突出するように変形する変形特性を有している。凸部522は、温度が上昇すると、凸部522の天板部が熱膨張することにより、凸部522が上方に向かって突出するように変形する変形特性を有している。すなわち、凹部521と凸部522とは、熱に対する底板505と垂直方向の変形特性が互いに逆方向となっている。
図6は、図5におけるガイド部70及び係合部805付近の拡大図である。図6において、ガイド部70は、前面部70Hと、後面部70Iと、先端部70Jとを備える。前面部70Hおよび後面部70Iは、それぞれ、底板505から鉛直上方に延設された壁部であり、先端部70Jは、前面部70Hおよび後面部70Iを上方で連設させる。先端部70Jは、主走査方向における断面視で、半円形状を備える。
係合部805は、第1壁部805Hと、第2壁部805Iと、第1斜面805Jと、上壁805Kと、第2斜面805Lとを備える。第1壁部805Hおよび第2壁部805Iは、係合部805の前後方向を画定する一対の壁部である。第1斜面805Jおよび第2斜面805Lは、それぞれ、第1壁部805Hおよび第2壁部805Iよりも上方に、かつ、係合部805の内側に配設される。第1斜面805Jおよび第2斜面805Lは、それぞれ、水平方向に対して約45度の角度をもって、互いに向き合うように配設される。上壁805Kは、第1斜面805Jおよび第2斜面805Lを、それぞれの上端側で連設させる。
上記の構成において、CISユニット80は、係合部805とガイド部70との係合によって、前後方向および上下方向の位置が決定される。すなわち、ガイド部70に係合部805が係合するように、底板505上にCISユニット80が配置される。そして、第1斜面805Jおよび第2斜面805Lが、ガイド部70の先端部70Jの周面に当接する。第1斜面805Jおよび第2斜面805Lが、互いに向き合うように、約45度をもって傾斜して配設されるため、ガイド部70の前後方向および上下方向の位置が決定される。
このような構成において、樹脂成型によって形成されたハウジング500は、外気温の上昇や、装置内で生じた熱によって変形する場合がある。もし仮に、底板505に凹部521及び凸部522が形成されておらず、底板505が前面フラットな形状であった場合、底板505の中央部が下方に向かって突出し、底板505が湾曲するように変形する場合が多い。
上記のような底板505の変形が生じた場合、図6において、底板505が下方に変位することとなる。これに伴って、底板505に配設されたガイド部70が、下方に移動する。このため、先端部70Jによって上下方向の位置が決定されるCISユニット80も、同様に、下方に移動する。この結果、CISユニット80が、上方に配置されるコンタクトガラス225やDP読取窓226から遠ざかることとなる。この場合、コンタクトガラス225上に載置される原稿とCISユニット80との距離、又はDP読取窓226上を通過する原稿とCISユニット80との距離である読取距離が変化し、読取画像にゆがみやピンぼけが発生する。特に、読取手段として、CCDセンサに比べて被写界深度が小さいCISセンサが採用された場合は、上記読取距離の変動が、読取画像に与える影響が大きくなる。このように、底板505がフラットな形状である場合、ハウジング500が熱変形すると、CISユニット80と、コンタクトガラス225又はDP読取窓226との距離、すなわち原稿との距離が変動するという課題が生じる。
そこで、図1に示す画像読取装置3は、底板505に凹部521と凸部522とを形成することによって、熱の影響によるCISユニット80とコンタクトガラス225との距離の変動を低減する。
図7は、熱によってハウジング500(底板505)が変形した場合のガイド部70への影響を説明するための説明図である。図7では理解を容易にするため、底板505の熱による変形の程度を誇張して表している。図7に示すように、凹部521は熱が加わることにより下方向に膨らむように変形し、ガイド部70を下方向に押し下げようとする。一方、凸部522は熱が加わることにより上方向に膨らむように変形し、ガイド部70を上方向に押し上げようとする。
そのため、互いに逆方向の力がガイド部70に作用する結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺されて、ガイド部70は移動することなくハウジング500が熱変形しなかった場合と略同じ位置に維持される。その結果、ハウジング500の熱変形が、原稿の読取距離に与える影響が低減され、読取画像にゆがみやピンぼけが発生するおそれが低減される。
なお、凹部521、凸部522の副走査方向の幅が、底板505の副走査方向の長さの約70%である例を示したが、凹部521、凸部522の副走査方向の幅は、底板505の副走査方向の長さの1/2以上あれば、ハウジング500の熱変形が原稿の読取距離に与える影響を低減できる。
また、凹部521において、側壁部521a,521bがガイド部70と平行に配設され、側壁部521c,521dがガイド部70と垂直方向に配設されている。これによって、凹部521の熱変形における変形方向がガイド部70に対する平行方向と垂直方向とで規制される。その結果、ガイド部70に対してねじれ方向の力が加わることが抑制され、凹部521の変形方向が底板505と略垂直な方向に規制される。
一方、凸部522において、側壁部522aがガイド部70と平行に配設され、側壁部522c,522dがガイド部70と垂直方向に配設されている。これによって、凸部522の熱変形における変形方向がガイド部70に対する平行方向と垂直方向とで規制される。その結果、ガイド部70に対してねじれ方向の力が加わることが抑制され、凸部522の変形方向が底板505と略垂直な方向に規制される。
その結果、凹部521の熱変形によりガイド部70に加わる力と凸部522の熱変形によりガイド部70に加わる力の方向が、いずれも底板505と略垂直な方向であって、かつ互いに逆方向となる。これにより、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、図6に示すように、ガイド部70の前後方向中央部から、側壁部521aにおける、凹部521の内側に面した壁面までの距離L1と、ガイド部70の前後方向中央部から、側壁部522aにおける、凸部522の下面側に形成された凹部の内側に面した壁面までの距離L2とは、略等しい。
これにより、凹部521の熱変形によりガイド部70に加わる下方向の力の大きさと、凸部522の熱変形によりガイド部70に加わる上方向の力の大きさとが近づけられる結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
なお、側壁部521a,522aがガイド部70と平行に直線的に形成されていない場合は、ガイド部70の前後方向中央部から、側壁部521aにおける、凹部521の内側に面した壁面までの最短距離を距離L1とし、側壁部522aにおける、凸部522の下面側に形成された凹部の内側に面した壁面までの最短距離を距離L2としてもよい。
距離L1は、ガイド部から第1変形特性部までの距離の最短距離の一例に相当し、距離L2は、ガイド部から第2変形特性部までの距離の最短距離の一例に相当している。
また、凹部521における底板505の上面からの深さD1と、凸部522における底板505の下面からの深さD2とは、略等しい。
これにより、凹部521の熱変形によりガイド部70に加わる下方向の力の大きさと、凸部522の熱変形によりガイド部70に加わる上方向の力の大きさとが近づけられる結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、凹部521の底部に立設された第1補強板523と、凸部522の下面側の底部に立設された第2補強板523によって、底板505の剛性が高められる結果、底板505の熱変形量が低減される。
加えて、第1補強板523及び第2補強板523は、ガイド部70と平行に延びるように立設されているので、凹部521及び凸部522の熱変形における変形方向がガイド部70に対する平行方向で規制される結果、ガイド部70に対してねじれ方向の力が加わるおそれが低減される。その結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、ガイド部70の前後方向中央部から第1補強板523までの距離L3と、ガイド部70の前後方向中央部から第2補強板524までの距離L4とは、略等しい。これにより、ガイド部70に働くねじれ方向の力を低減する効果が、ガイド部70の両側で略等しくなる結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、第1補強板523及び第2補強板524を複数備えることで、底板505の剛性を高めて底板505の熱変形量を低減することができ、かつ、ガイド部70に働くねじれ方向の力を低減する効果が増大する。この場合、第1補強板523の数と第2補強板524の数とは等しいことが好ましい。第1補強板523の数と第2補強板524の数を等しくすることで、ガイド部70に働くねじれ方向の力を低減する効果が、ガイド部70の両側で略等しくなる結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
なお、側壁部521a,521b,522a、第1補強板523、及び第2補強板524は、必ずしもガイド部70と平行でなくてもよく、側壁部521c,521d,522c,522dは、必ずしもガイド部70と垂直でなくてもよい。また、距離L1と距離L2とは、必ずしも等しくなくてもよい。また、深さD1と深さD2とは、必ずしも等しくなくてもよい。また、距離L3と距離L4とは、必ずしも等しくなくてもよい。また、第1補強板523の数と第2補強板524の数とは、必ずしも等しくなくてもよい。
また、凹部521(第1変形特性部)は、必ずしも底板505の下面側で突出する必要はなく、底板505の厚み内で、凹設されていてもよい。また、凸部522(第2変形特性部)は、必ずしも底板505の上面側で突出する必要はなく、底板505の厚み内で下面側に凹設されていてもよい。
しかしながら、凹部521(第1変形特性部)を底板505の下面側で突出させ、凸部522(第2変形特性部)を底板505の上面側で突出させることによって、側壁部521a,521b,521c,521d,522a,521c,521dを、底板505から立設させることができるので、立設された側壁部によって、底板505の剛性を高めて底板505の熱変形量を低減することができ、かつ凹部521及び凸部522の熱変形による変形方向を規制する効果を増大させることができる。その結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
なお、第1変形特性部と第2変形特性部とは、熱に対して底板505と垂直に生じる変形の方向が、互いに逆であればよく、必ずしも凹部でなくてもよい。例えば、凹部521の代わりに底板505の上面は平らなまま、底板505の下面が凹部521の下面側と同様に下方に突出し、凸部522の代わりに底板505の下面は平らなまま、底板505の上面が凸部522の上面側と同様に上方に突出する構成であってもよい。
このような構成でも、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522の熱変形により生じた力とが相殺されて、ハウジング500の熱変形が原稿の読取距離に与える影響が低減される。
また、凸部522はガイド部70の前方に位置し、かつ凸部522は開口部25まで延設されているので、図2、図3に示すように、開口部25付近で底板505が凸部522の下面側からみてへこんでいる。その結果、開口部25が拡張されるので、ユーザーが開口部25から排出空間24へ手を入れて、排出空間24のシートPを取り出すことが容易となる。
また、画像形成されたシートPは、定着ユニット97によって加熱された直後に排出空間24の排紙トレイ213に排出されるので、高温になっている。そのため、シートPの熱によって排出空間24内に熱がこもりやすい。排出空間24内に熱がこもると、排出空間24の上部に配置された画像読取装置3が熱せられて、ハウジング500が熱変形を生じる。しかしながら、凸部522が開口部25まで延設され、開口部25が拡張されているので、開口部25から排出空間24内の熱が放出されやすくなっている。その結果、シートPの熱によってハウジング500が熱変形を生じるおそれが低減される。
なお、凹部521がガイド部70の前方に位置し、凸部522がガイド部70の後方に位置する構成であってもよい。この場合であっても、ハウジング500の熱変形が原稿の読取距離に与える影響を低減する効果は得られる。
また、凸部522は、必ずしも開口部25まで延設されていなくてもよい。図8は、図4に示す画像読取装置の別の一例を示す斜視図である。図9は、図8に示す画像読取装置のハウジング500aを下面側から見た斜視図である。図10は、図8のX−X直線の位置に、CISユニット80が移動された状態での断面図である。
図8、図9、図10に示すハウジング500aは、凸部522’が開口部25まで延設されていない。凸部522’の前方端部には、底板505の上面に立設された側壁部522bが設けられている。
図4、図5に示すハウジング500では、凸部522が開口部25まで延設されているため、凸部522の前方にはガイド部70と平行に延設された側壁部が形成されていない。そのため、凸部522は、ガイド部70と平行な側壁部を一つしか有していない。一方、凹部521は、ガイド部70と平行な側壁部521a,521bを有するので、ハウジング500においては、ガイド部70と平行な側壁部の数が、凹部521と凸部522とで異なっている。そのため、凹部521の熱変形によりガイド部70に働く力と凸部522の熱変形によりガイド部70に働く力とに差が生じるおそれがある。
一方、図8、図9、図10に示すハウジング500aによれば、ガイド部70と平行な側壁部の数が、凹部521と凸部522‘とで等しいので、凹部521の熱変形によりガイド部70に働く力と凸部522‘の熱変形によりガイド部70に働く力との差が低減される結果、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522‘の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、ガイド部70と垂直方向の凹部521の幅(側壁部521aと側壁部521bとの間の距離)と、ガイド部70と垂直方向の凸部522‘の幅(側壁部522aと側壁部522bとの間の距離)とは、略等しいことが好ましい。これにより、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522‘の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、ガイド部70と平行方向の凹部521の幅(側壁部521cと側壁部521dとの間の距離)と、ガイド部70と平行方向の凸部522‘(522)の幅(側壁部522cと側壁部522dとの間の距離)とは、略等しいことが好ましい。これにより、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522’(522)の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
また、凹部521と凸部522‘とは、上下対称の形状であることが好ましい。これにより、凹部521の熱変形により生じた力と凸部522‘の熱変形により生じた力とが相殺される精度が向上する。
1 画像形成装置
2 主筐体
3 画像読取装置
21 下部筐体(本体ハウジング)
22 上部筐体
23 連結筐体
23a 右壁(壁部)
23b 左壁(壁部)
23c 背面壁(壁部)
24 排出空間
25 開口部
70 ガイド部
80 CISユニット(読取部)
96 排紙ユニット(排出部)
213 排紙トレイ
223 原稿カバー
225 コンタクトガラス(原稿板)
226 DP読取窓
227 ADF
227a 原稿トレイ
227b 原稿排出部
500,500a ハウジング(筐体)
505 底板
521 凹部
522 凸部
521a,521b,521c,521d,522a,522b,522c,522d 側壁部
523 第1補強板
524 第2補強板
805 係合部
903 画像形成ユニット(画像形成部)

Claims (9)

  1. 上面に原稿が載置される原稿板と、
    樹脂材料により一体成型され、底部となる底板を有し、前記原稿板を支持する筐体と、
    前記筐体内に主走査方向に延伸して配置され、前記筐体内を副走査方向に移動可能とされ、前記原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記読取部の、前記底板と対向する面に配設される係合部と、
    前記係合部に対向して、前記底板の前記主走査方向の中央領域において前記副走査方向に延設され、前記係合部と係合することによって、前記読取部の前記副走査方向の直線的な移動をガイドするガイド部と、
    前記底板を、前記ガイド部を境界として第1領域と第2領域とに区画する場合において、前記第1領域に配置され、熱に対する前記底板と垂直方向の変形特性が第1の方向である第1変形特性部と、
    前記第2領域に配置され、熱に対する前記底板と垂直方向の変形特性が前記第1の方向と逆の第2の方向である第2変形特性部とを備える画像読取装置。
  2. 前記底板は平坦な板状体であって、
    前記第1変形特性部は、前記底板の前記原稿板と対向する面に凹設された凹部であり、
    前記第2変形特性部は、前記底板の前記原稿板と対向する面に凸設された凸部である請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記第1変形特性部は、前記主走査方向に沿う壁と、前記副走査方向に沿う壁とを含み、
    前記第2変形特性部は、前記主走査方向に沿う壁と、前記副走査方向に沿う壁とを含む請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記凹部の前記副走査方向の幅は、前記底板の前記副走査方向の長さの1/2以上であり、
    前記凸部の前記副走査方向の幅は、前記底板の前記副走査方向の長さの1/2以上である請求項2又は3に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1変形特性部の凹部の深さと、前記第2変形特性部の凸部の高さとは、等しい請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記ガイド部から前記第1変形特性部までの最短距離と、前記ガイド部から前記第2変形特性部までの最短距離は、等しい請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記第1変形特性部は、当該第1変形特性部の凹部のキャビティ内に前記副走査方向に沿って立設された第1補強板を備え、
    前記第2変形特性部は、当該第2変形特性部の凸部のキャビティ内に前記副走査方向に沿って立設された第2補強板を備えた請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記第1補強板の数と、前記第2補強板の数は等しい請求項7記載の画像読取装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成部を収容する本体ハウジングと、
    前記本体ハウジングの上部に配置された請求項2〜8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記本体ハウジングの上面に、前記画像読取部の下面となる前記底板と間隔を有して対向配置され、前記シートを受け止める排紙トレイと、
    前記画像形成部により画像が形成されたシートを前記排紙トレイへ排出する排出部と、
    前記底板と前記排紙トレイとの間の空間である排出空間の、前記主走査方向の延長方向となる一方向を、前記排出空間内のシートを前記排出空間の外部に取り出し可能とする開口部とし、他の方向を取り囲む壁部とを備え、
    前記第2変形特性部は、前記第1変形特性部より前記開口部に近い位置に位置し、
    前記第2変形特性部の凹部は、前記開口部まで延設されている画像形成装置。
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