JP2020112612A - 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020112612A JP2020112612A JP2019001606A JP2019001606A JP2020112612A JP 2020112612 A JP2020112612 A JP 2020112612A JP 2019001606 A JP2019001606 A JP 2019001606A JP 2019001606 A JP2019001606 A JP 2019001606A JP 2020112612 A JP2020112612 A JP 2020112612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sub
- scanning
- aperture member
- light beam
- scanning direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Printer (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】光走査装置において、アパーチャー部材の位置決め精度が低くても、要求される解像度に応じて、光ビームの主走査方向及び副走査方向のサイズを精度良く制御可能にすることにある。【解決手段】光走査装置は、副走査方向に移動可能であり且つ副走査方向に並ぶ複数の主走査幅規制孔が形成された第一アパーチャー部材61と、副走査方向に直交する直交方向に移動可能であり且つ該直交方向に並ぶ複数の副走査幅規制孔が形成された第二アパーチャー部材62とを有している。光走査装置は、第一アパーチャー部材61の副走査方向の位置、及び第二アパーチャー部材62の主走査方向の位置をそれぞれ調整することで、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを変更可能になっている。【選択図】図2
Description
本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の画像形成装置では、光走査装置によって感光体ドラムの表面に画像データに基づく光ビームを照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によってトナー像として可視化する。このトナー像が転写器によって記録紙に転写されることで画像形成が行われる。
近年、ユーザーの使用環境を充実させるべく、記録画像の解像度(記録密度)を予め定めた複数の解像度(例えば、300dpi,600dpi等)から選択可能にした画像形成装置が提案されている。この種の画像形成装置では、選択された記録画像の解像度に応じて、感光体ドラムの表面を走査する光ビームの走査密度が変更される。光ビームの走査密度を切り替えると、これに応じて光ビームのスポット径を走査密度に適した値に切替える必要がある。
そこで、例えば特許文献1には、この光ビームのスポット径の切替えを可能にする技術が開示されている。具体的には、光ビームを集光するシリンドリカルレンズの光路上流側に、複数種類の開口部を有するアパーチャー部材を設けて、このアパーチャー部材をスライドさせることで記録密度に応じた開口部を選択可能になっている。
ここで、記録画像の解像度は、主走査方向及び副走査方向のそれぞれについて独立に設定可能になっており、上記アパーチャー部材に設けられる各開口部の縦横寸法は、主走査方向及び副走査方向の解像度の組合せに応じた値に設定されている。アパーチャー部材は、スライドモーターによって直線駆動される。
しかしながら、上記特許文献1に示す光走査装置では、解像度が切り替わった際のアパーチャー部材の位置決め精度が悪いと、アパーチャー部材による光ビームの整形精度が低下してしまうという問題がある。
この問題を回避するためには、スライドモーターを高精度化してアパーチャー部材の位置決め精度を高める必要がある。しかしそうすると、高価なスライドモーターが必要になりコスト増加を招くという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アパーチャー部材の位置決め精度が低くても、要求される解像度に応じて、被走査面上における光ビームの主走査方向及び副走査方向のサイズを精度良く制御可能にすることにある。
本発明に係る光走査装置は、光ビームを出射する光源と、該光源から出射された光ビームを集光するシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズを通過した光ビームを偏向走査する偏向器と、該偏向器によって偏向された走査光を被走査面上に結像させる結像レンズと、記録画像の主走査解像度及び副走査解像度をそれぞれ、予め定めた複数の主走査解像度及び複数の副走査解像度の中から選択して設定する解像度設定部と、上記シリンドリカルレンズの光路上流側に設けられ、上記解像度設定部にて設定された解像度に応じて光ビームのサイズを規制する規制部と備えている。
そして、上記規制部は、副走査方向に移動可能であり且つ副走査方向に並ぶ複数の主走査幅規制孔が形成された第一アパーチャー部材と、副走査方向に直交する直交方向に移動可能であり且つ該直交方向に並ぶ複数の副走査幅規制孔が形成された第二アパーチャー部材とを有しており、上記各主走査幅規制孔は、上記直交方向のサイズが、上記予め定めた各主走査解像度を実現するために上記シリンドリカルレンズの入射側において要求される光ビームの該直交方向のサイズに設定され、上記各副走査幅規制孔は、副走査方向のサイズが、上記予め定めた各副走査解像度を実現するために上記シリンドリカルレンズの入射側において要求される光ビームの副走査方向のサイズに設定されており、上記規制部は、上記解像度設定部にて設定された主走査方向及び副走査方向の解像度に応じて、上記第一アパーチャー部材の副走査方向の位置、及び上記第二アパーチャー部材の上記直交方向の位置をそれぞれ変更することで、上記シリンドリカルレンズに入射する光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを変更可能に構成されている。
本発明に係る画像形成装置は上記光走査装置を備えている。
本発明によれば、アパーチャー部材の位置決め精度が低くても、記録画像の解像度に応じて、光ビームの主走査方向及び副走査方向のサイズを精度良く制御することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
図1は、本実施形態における画像形成装置1を示す概略構成図である。この画像形成装置1は、タンデム方式のカラープリンターであって、箱形の筐体2内に画像形成部3を備えている。
図1は、本実施形態における画像形成装置1を示す概略構成図である。この画像形成装置1は、タンデム方式のカラープリンターであって、箱形の筐体2内に画像形成部3を備えている。
この画像形成部3は、ネットワーク接続等がされたコンピューター等の外部機器から伝送されてくる画像データに基づき画像を用紙Pに転写形成する。画像形成部3の下方には、レーザー光を照射する4つの光走査装置4が配置され、画像形成部3の上方には、転写ベルト5が配置されている。光走査装置4の下方には、用紙Pを貯留する給紙部6が配置されている。転写ベルト5の左側の上方には、用紙Pに転写形成された画像に定着処理を施す定着部8が配置されている。筐体2の上部には、定着部8で定着処理が施された用紙Pを排出する排紙部9が形成されている。画像形成装置1内には、給紙部6から排紙部9に向かって延びる用紙搬送路Lが設けられている。
上記画像形成部3は、転写ベルト5に沿って一列に配置された4つの画像形成ユニット10を備えている。各画像形成ユニット10の下方にはそれぞれ上記光走査装置4が配置されている。各画像形成ユニット10は、感光体ドラム11を有している。各感光体ドラム11の直下には、帯電器12が配置され、各感光体ドラム11の右側には、現像装置13が配置され、各感光体ドラム11の直上には、一次転写ローラー14が配置され、各感光体ドラム11の左側には、感光体ドラム11の周面をクリーニングするクリーニング部15が配置されている。
各感光体ドラム11は、帯電器12によって周面が一定に帯電され、当該帯電後の感光体ドラム11の周面に対して、上記コンピューター等から入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が光走査装置4から照射される。この結果、各感光体ドラム11の周面(被走査面)に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置13から現像剤が供給されて、各感光体ドラム11の周面にイエロー、マゼンタ、シアン、又はブラックのトナー像が形成される。これらトナー像は、一次転写ローラー14に印加された転写バイアスにより転写ベルト5にそれぞれ重ねて転写される。
転写ベルト5の左側には、二次転写ローラー16が配置されている。二次転写ローラー16は、転写ベルト5と当接した状態で配置されている。二次転写ローラー16は、給紙部6から用紙搬送路Lに沿って搬送されてくる用紙Pを該二次転写ローラー16と転写ベルト5とで挟持する。二次転写ローラー16には転写バイアスが印加されており、この印加された転写バイアスにより転写ベルト5上のトナー像が用紙Pに転写される。
定着部8は、加熱ローラー18と加圧ローラー19とを備え、これら加熱ローラー18と加圧ローラー19とにより用紙Pを挟持して加圧しながら加熱する。そうして、定着部8は、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着処理後の用紙Pは、排紙部9に排出される。
[光走査装置の構成]
次に、図2を参照して各光走査装置4について詳細に説明する。各光走査装置4の構成は同じであるため、そのうちの1つの光走査装置4についてのみ説明を行い、他の光走査装置4についての説明は省略する。
次に、図2を参照して各光走査装置4について詳細に説明する。各光走査装置4の構成は同じであるため、そのうちの1つの光走査装置4についてのみ説明を行い、他の光走査装置4についての説明は省略する。
光走査装置4は、有底箱状の筐体40と、筐体40の開放側を閉塞する蓋部材41(図8にのみ示す)とを有している。筐体40は、底壁部40aと、底壁部40aの周縁から副走査方向に起立する側壁部40bとを有している。
筐体40の側壁部40bには、例えばレーザーダイオード(LD)等からなる光源43が設けられている。光源43は、側壁部42の外側面に取付けられた基板44に実装されている。光源43は、制御部100(図3参照)からの制御信号を基に、所定のクロック周波数でパルスレーザービーム(光ビーム)を出射する
筐体40の内部には、コリメータレンズ45,シリンドリカルレンズ46及び偏向器としてのポリゴンミラー47が、光源43から出射される光ビームの出射方向に沿って一直線上に配置されて収容されている。コリメータレンズ45は、光源43から出射された光ビームを平行光に変換する。シリンドリカルレンズ46は、コリメータレンズ45を通過した光ビームを副走査方向に集光する
コリメータレンズ45とシリンドリカルレンズ46との間には、光ビームの主走査方向及び副走査方向のサイズを解像度に応じたサイズに規制する規制部60が設けられている。
規制部60は、第一アパーチャー部材61と、第一アパーチャー部材61よりも光路上流側に配置された第二アパーチャー部材62とを有している。第二アパーチャー部材62は、光ビームの副走査方向の幅(以下、副走査幅という)を規制し、第一アパーチャー部材61は、光ビームの副走査方向に直交する直交方向の幅(感光体ドラム11上における主走査方向の幅を規制する方向であって、以下では主走査幅という)を規制する。
ポリゴンミラー47の側方には、第一結像レンズ48a及び第二結像レンズ48bが径方向に間隔を空けて配置され、第二結像レンズ48bの側方には折返しミラー49が配置されている。第一結像レンズ48a及び第二結像レンズ48bは、例えばfθレンズからなる。
上記ポリゴンミラー47は、周面に複数の反射面を有する多角形状の回転ミラーである。ポリゴンミラー47は、ポリゴンモーターMを介して筐体40の底壁部40aに取付けられている。ポリゴンミラー47は、光源43から出射された光ビームを反射(偏向)して主走査方向に走査させる。第一結像レンズ48a及び第二結像レンズ48bは、ポリゴンミラー47により偏向走査された光ビーム(走査光)を等速変換する。折返しミラー49は、第二結像レンズ48bを通過した光ビームを反射して感光体ドラム11の周面に導く。
尚、図2中の符号50は、画像データの書き出し開始の基準となる信号を出力する同期検知センサーであり、符号51及び52はそれぞれ、同期検知センサーに光ビームを導く反射ミラー及び集光レンズである。
[解像度設定部]
図3に示すように、画像形成装置1には、光走査装置4等を含む各種機器を制御する制御部100が設けられている。制御部100は、CPU、ROM及びRAMを有するマイクロコンピューターからなる。制御部100には、印刷画像(記録画像)の解像度を設定するための解像度設定部20が接続されている。
図3に示すように、画像形成装置1には、光走査装置4等を含む各種機器を制御する制御部100が設けられている。制御部100は、CPU、ROM及びRAMを有するマイクロコンピューターからなる。制御部100には、印刷画像(記録画像)の解像度を設定するための解像度設定部20が接続されている。
解像度設定部20は、例えば画像形成装置1の操作パネルに設けられた液晶タッチパネルにより構成されている。ユーザーは、記録画像の主走査方向及び副走査方向の解像度(以下、それぞれ主走査解像度及び副走査解像度という)を、タッチパネルに表示された三つの解像度(予め定めた複数の解像度の一例)の中から選択して設定可能になっている。 本実施形態では、三つの解像度は、300dpi、600dpi、及び1200dpiとされている。
制御部100は、解像度設定部20の他に、光源43、ポリゴンモーターM、第一及び第二駆動モーター101,102に接続されている。第一駆動モーター101は、第一アパーチャー部材61を副走査方向に駆動するモーターであり、第二駆動モーター102は、第二アパーチャー部材62を副走査方向に直交する方向に駆動するモーターである。
制御部100は、解像度設定部20にて設定された解像度を応じて、第一及び第二駆動モーター101,102により第一及び第二アパーチャー部材61,62の位置を制御して、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを制御する。
[第一アパーチャー部材の構成]
次に、図4〜図6を参照して第一アパーチャー部材61の詳細を説明する。
第一アパーチャー部材61は、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの上記直交方向の(副走査方向に直交する方向)の幅を規制するための部材である。
次に、図4〜図6を参照して第一アパーチャー部材61の詳細を説明する。
第一アパーチャー部材61は、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの上記直交方向の(副走査方向に直交する方向)の幅を規制するための部材である。
図4に示すように、第一アパーチャー部材61には、三つの主走査幅規制孔61a〜61cが形成されている。これらの三つの主走査幅規制孔61a〜61cは副走査方向に並んでいて互いに連続的に繋がっている。第一アパーチャー部材61は、後述するように副走査方向に移動可能に構成されている。第一アパーチャー部材61の副走査位置を調整することで、三つの主走査幅規制孔61a〜61cのうちのいずれか一つを光路上に選択的に位置させて、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの主走査幅を解像度に応じて変更可能になっている。
最も上側の主走査幅規制孔61aの主走査幅w1は、主走査方向の解像度300dpiを実現するために要求される光ビームの主走査幅に設定されている。中央の主走査幅規制孔61bの主走査幅w2は、主走査方向の解像度600dpiを実現するために要求される光ビームの主走査幅に設定されている。最も下側の主走査幅規制孔61cの主走査幅w3は、主走査方向の解像度1200dpiを実現するために要求される光ビームの主走査幅に設定されている。
各主走査幅規制孔61a〜61cの主走査幅をw1、w2、w3は、w1<w2<w3の関係を満たしている。各主走査幅規制孔61a〜61cの副走査幅h1,h2,h3はいずれも、後述する第二アパーチャー部材62に形成された副走査幅規制孔62a〜62cの副走査幅の最大値Hmax(=1200dpi用の副走査幅規制孔62cの副走査幅H3)よりも大きい。副走査幅h1、h2、h3は、例えばh1=h2=h3の関係を満たしている。
図5に示すように、第一アパーチャー部材61は、筐体40の底壁部40aに立設された基準板(板状部)40dと、該基準板40dに対向して配置された対向板(板状部)40eとの間に配置されている。基準板40d及び対向板40eは、第一アパーチャー部材61に対して副走査方向に直交する方向の両側に配置されていて、該直交方向にて対向している。基準板40dの内側面には、副走査方向に間隔を空けて並ぶ一対の位置決めボス40fが突設されている。各位置決めボス40fは円柱状をなしており、第一アパーチャー部材61の側端面が位置決めボス40fの突出側の端面に当接している。
対向板40eには、一対のプランジャー(付勢部)42aが取付けられている。プランジャー42aは、対向板40eの厚さ方向に貫通して固定されている。プランジャー42aの先端部は軸方向に出没自在に構成されている。プランジャー42aの先端部は、付勢バネによって第一アパーチャー部材61側に付勢されている。そうして、第一アパーチャー部材61は、プランジャー42aからの付勢力によって上記一対の位置決めボス40fに押付けられて位置決めされている。
基準板40dには第一駆動モーター101が固定されている。第一駆動モーター101は、光路方向から見て一対の位置決めボス40fの間に配置されている。第一駆動モーター101の回転軸にはピニオンギア101aが固定されている。このピニオンギア101aは、第一アパーチャー部材61の側端面に形成されたラックギア部61d(図6参照)に噛合する。
ラックギア部61dは、図6に示すように、第一アパーチャー部材61の側端面における副走査方向の全体に形成されている。ラックギア部61dは、第一アパーチャー部材61の側端面の厚さ方向の一方の半部にのみ形成されている。第一アパーチャー部材61の側端面における他方の半部は高精度の平坦面部61eとされている。この平坦面部61eが上記一対の位置決めボス40fに当接することにより第一アパーチャー部材61の鉛直度が確保される。
上記第一駆動モーター101が制御部100により駆動されると、ピニオンギア101aがラックギア部61dに噛合しながら回転して、第一アパーチャー部材61がピニオンギア101aにより副走査方向に駆動される。制御部100は、解像度設定部20により設定たされた主走査方向の解像度に応じて、三つの主走査幅規制孔61a〜61cのうちいずれか一つを光路上に選択的に位置させる。
[第二アパーチャー部材の構成]
次に、図7〜図9を参照して第二アパーチャー部材62の詳細を説明する。
第二アパーチャー部材62は、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの副走査幅を規制するための部材である。
次に、図7〜図9を参照して第二アパーチャー部材62の詳細を説明する。
第二アパーチャー部材62は、シリンドリカルレンズ46に入射する光ビームの副走査幅を規制するための部材である。
図7に示すように、第二アパーチャー部材62には、三つの副走査幅規制孔62a〜62cが形成されている。これらの三つの副走査幅規制孔62a〜62cは主走査方向に並んでいて互いに連続的に繋がっている。第二アパーチャー部材62は、後述するように主走査方向に移動可能に構成されている。第二アパーチャー部材62の主走査位置を調整することで、三つの副走査幅規制孔62a〜62cのうちのいずれか一つを光路上に選択的に位置させて、光ビームの主走査幅を解像度に応じて変更可能になっている。
図7において最も左側の副走査幅規制孔62aの副走査幅H1は、副走査解像度300dpiを実現するために要求される光ビームの副走査幅と同じサイズに設定されている。中央の副走査幅規制孔62bの副走査幅H2は、副走査解像度600dpiを実現するために要求される光ビームの副走査幅と同じサイズに設定されている。最も右側の副走査幅規制孔62cの副走査幅H3は、副走査解像度1200dpiを実現するために要求される光ビームの副走査幅と同じサイズに設定されている。
各副走査幅規制孔62a〜62cの副走査幅H1、H2、H3は、H1<H2<H3の関係を満たしている。各副走査幅規制孔62a〜62cの主走査幅W1,W2,W3はいずれも、上記第一アパーチャー部材61に形成された主走査幅規制孔61a〜61cの副走査幅の最大値wmax(=1200dpi用の主走査幅規制孔61cの主走査幅w3)よりも大きい。主走査幅W1、W2、W3は、例えばW1=W2=W3の関係を満たしている。
図8に示すように、第二アパーチャー部材62は、筐体40の底壁部40aに突設された一対の位置決めボス40cに下方から支持されている。一対の位置決めボス40cは、円柱状に形成されていて、主走査方向に直交する方向に間隔を空けて配置されている。第二アパーチャー部材62の下端面は位置決めボス40fの突出側の端面に当接している。
また、第二アパーチャー部材62の上端面には、光走査装置4の蓋部材41に取付けられた一対のプランジャー(付勢部)42bが当接している。
一対のプランジャー42bは、蓋部材41の厚さ方向に貫通して固定されている。プランジャー42bの先端部は軸方向に出没自在に構成されている。プランジャー42bの先端部は、付勢バネによって第二アパーチャー部材62側に付勢されている。そうして、第二アパーチャー部材62は、プランジャー42bからの付勢力によって一対の位置決めボス40cに押付けられて位置決めされている。
筐体40の底壁部40aには第二駆動モーター102が固定されている。第二駆動モーター102は、光路方向から見て一対の位置決めボス40cの間に配置されている。第二駆動モーター102の回転軸にはピニオンギア102aが固定されている。このピニオンギア102aは、第二アパーチャー部材62の下端面に形成されたラックギア部62d(図9参照)に噛合する。
ラックギア部62dは、図9に示すように、第二アパーチャー部材62の下端面における上記直交方向(図9の左右方向)の全体に形成されている。ラックギア部62dは、第二アパーチャー部材62の下端面の厚さ方向の一方の半部にのみ形成されている。第二アパーチャー部材62の下端面における他方の半部は高精度の平坦面部62eとされている。この平坦面部62eが上記一対の位置決めボス40cに当接することにより第二アパーチャー部材62の水平度が確保される。
上記第二駆動モーター102が制御部100により駆動されると、ピニオンギア102aがラックギア部62dに噛合しながら回転して、第二アパーチャー部材62がピニオンギア102aにより主走査方向に駆動される。制御部100は、解像度設定部20により設定たされた副走査方向の解像度に応じて、三つの副走査幅規制孔62a〜62cのうちいずれか一つを光路上に選択的に位置させる。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態では、規制部60は、光ビームの主走査方向のサイズを規制する第一アパーチャー部材61と、光ビームの副走査方向のサイズを規制する第二アパーチャー部材62とを有していて、第一アパーチャー部材61と第二アパーチャー部材62の位置をそれぞれ独立に調整することで、シリンドリカルレンズ46の上流側における光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを制御可能に構成されている。
以上説明したように、本実施形態では、規制部60は、光ビームの主走査方向のサイズを規制する第一アパーチャー部材61と、光ビームの副走査方向のサイズを規制する第二アパーチャー部材62とを有していて、第一アパーチャー部材61と第二アパーチャー部材62の位置をそれぞれ独立に調整することで、シリンドリカルレンズ46の上流側における光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを制御可能に構成されている。
したがって、一つのアパーチャー部材によって光ビームの上記直交方向及び副走査方向の双方のサイズを規制する場合に比べて、各アパーチャー部材61,62に要求される位置決め精度を低くすることができる。
よって、第一アパーチャー部材61及び第二アパーチャー部材62を駆動する第一駆動モーター101及び第二駆動モーター102のスペックを下げて、製品コストを低減することができる。
また本実施形態では、第一アパーチャー部材61の各主走査幅規制孔61a〜61cの副走査幅h1,h2,h3(図4参照)はいずれも、第二アパーチャー部材62に形成された各副走査幅規制孔62a〜62cの副走査幅の最大値Hmaxよりも大きく、第二アパーチャー部材62の各副走査幅規制孔62a〜62cの主走査幅W1,W2,W3(図7参照)は、第一アパーチャー部材61の各主走査幅規制孔61a〜61cの主走査幅の最大値wmaxよりも大きい。
こうすることで、第一アパーチャー部材61の副走査方方向の位置決め精度、及び第二アパーチャー部材62の上記直交方向の位置決め精度を粗くしても、感光体ドラム11上における光ビームの主走査方向及び副走査方向のサイズを解像度に応じた値に精度良く規制することができる。よって、第一駆動モーター101及び第二駆動モーター102のスペックを下げて製品コストを低減することができる。
また、第二アパーチャー部材62は、蓋部材41に設けられた一対のプランジャー42bによって、筐体40の底壁部40aに形成された位置決めボス40cに押し付けられている。このように、蓋部材41を第二アパーチャー部材62の固定に利用することで、筐体40の形状を複雑化することなく安価な構成で第二アパーチャー部材62の固定が可能となる。尚、この構成によれば、上記直交方向の位置決め精度はそれほど高くないが、本実施形態の構成では、上述したように、第二アパーチャー部材62の該直交方向の位置決め精度は粗くてもよいので、光ビームの整形精度が損なわれることはない。
また、第一アパーチャー部材61は、筐体40の底壁部40aから起立する基準板40dと対向板40eとの間に設けられて、プランジャー42aにより基準板40dの位置決めボス40fに押し付けて位置決めされている。
この構成によれば、簡単な構成により、第一アパーチャー部材61を筐体40に対して副走査方向に移動可能に支持することができる。尚、この構成によれば、上記副走査方向の位置決め精度はそれほど高くないが、本実施形態の構成では、上述したように、第一アパーチャー部材61の副走査方向の位置決め精度は粗くてもよいので、光ビームの整形精度が損なわれることはない。
《他の実施形態》
上記実施形態では、第一アパーチャー部材61及び第二アパーチャー部材62をそれぞれ、第一駆動モーター101及び第二駆動モーター102により駆動するようにしているが、これに限ったものではない。第一アパーチャー部材61及び第二アパーチャー部材62をそれぞれ、ユーザーが手で直接移動させるか又は手動機構を介して移動させるようにしてもよい。
上記実施形態では、第一アパーチャー部材61及び第二アパーチャー部材62をそれぞれ、第一駆動モーター101及び第二駆動モーター102により駆動するようにしているが、これに限ったものではない。第一アパーチャー部材61及び第二アパーチャー部材62をそれぞれ、ユーザーが手で直接移動させるか又は手動機構を介して移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第二アパーチャー部材62が第一アパーチャー部材61の光路上流側に設けられている例を説明したが、これとは逆に、第二アパーチャー部材62が第一アパーチャー部材61の光路下流側に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、第一アパーチャー部材61に形成された主走査幅規制孔61a〜61cは連続的に繋がっているが、これに限ったものではなく、各主走査幅規制孔61a〜61cが互いに区画されていてもよい。
同様に、上記実施形態では、第二アパーチャー部材62に形成された副走査幅規制孔62a〜62cは連続的に繋がっているが、これに限ったものではなく、各副走査幅規制孔62a〜62cは互いに区画されていてもよい。
尚、主走査幅規制孔61a〜61cと副走査幅規制孔62a〜62cとの組合わせによっては光ビームの強度が変化するので、この組合せに応じて光源43より出射される光ビームの強度を調整するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置について有用である。
Hmax :最大値
wmax :最大値
1 :画像形成装置
2 :筐体
3 :画像形成部
4 :光走査装置
20 :解像度設定部
40 :筐体
40c :位置決めボス
40d :基準板(板状部)
40e :対向板(板状部9
40f :位置決めボス
41 :蓋部材
42a :プランジャー(付勢部)
42b :プランジャー(付勢部)
43 :光源
46 :シリンドリカルレンズ
47 :ポリゴンミラー(偏向器)
48a :第一結像レンズ(結像レンズ)
48b :第二結像レンズ(結像レンズ)
60 :規制部
61 :第一アパーチャー部材
61a :主走査幅規制孔
61b :主走査幅規制孔
61c :主走査幅規制孔
62 :第二アパーチャー部材
62a :副走査幅規制孔
62b :副走査幅規制孔
62c :副走査幅規制孔
101 :第一駆動モーター
102 :第二駆動モーター
wmax :最大値
1 :画像形成装置
2 :筐体
3 :画像形成部
4 :光走査装置
20 :解像度設定部
40 :筐体
40c :位置決めボス
40d :基準板(板状部)
40e :対向板(板状部9
40f :位置決めボス
41 :蓋部材
42a :プランジャー(付勢部)
42b :プランジャー(付勢部)
43 :光源
46 :シリンドリカルレンズ
47 :ポリゴンミラー(偏向器)
48a :第一結像レンズ(結像レンズ)
48b :第二結像レンズ(結像レンズ)
60 :規制部
61 :第一アパーチャー部材
61a :主走査幅規制孔
61b :主走査幅規制孔
61c :主走査幅規制孔
62 :第二アパーチャー部材
62a :副走査幅規制孔
62b :副走査幅規制孔
62c :副走査幅規制孔
101 :第一駆動モーター
102 :第二駆動モーター
Claims (5)
- 光ビームを出射する光源と、該光源から出射された光ビームを集光するシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズを通過した光ビームを偏向走査する偏向器と、該偏向器によって偏向された走査光を被走査面上に結像させる結像レンズと、記録画像の主走査解像度及び副走査解像度をそれぞれ、予め定めた複数の主走査解像度及び複数の副走査解像度の中から選択して設定する解像度設定部と、上記シリンドリカルレンズの光路上流側に設けられ、上記解像度設定部にて設定された解像度に応じて光ビームのサイズを規制する規制部と備えた光走査装置であって、
上記規制部は、副走査方向に移動可能であり且つ副走査方向に並ぶ複数の主走査幅規制孔が形成された第一アパーチャー部材と、副走査方向に直交する直交方向に移動可能であり且つ該直交方向に並ぶ複数の副走査幅規制孔が形成された第二アパーチャー部材とを有しており、
上記各主走査幅規制孔は、上記直交方向のサイズが、上記予め定めた各主走査解像度を実現するために上記シリンドリカルレンズの入射側において要求される光ビームの該直交方向のサイズに設定され、
上記各副走査幅規制孔は、副走査方向のサイズが、上記予め定めた各副走査解像度を実現するために上記シリンドリカルレンズの入射側において要求される光ビームの副走査方向のサイズに設定されており、
上記規制部は、上記解像度設定部にて設定された主走査解像度及び副走査解像度に応じて、上記第一アパーチャー部材の副走査方向の位置、及び上記第二アパーチャー部材の上記直交方向の位置をそれぞれ変更することで、上記シリンドリカルレンズに入射する光ビームの上記直交方向及び副走査方向のサイズを変更可能に構成されている、光走査装置。 - 請求項1記載の光走査装置において、
上記第一アパーチャー部材の上記各主走査幅規制孔の副走査方向のサイズは、上記第二アパーチャー部材に形成された上記各副走査幅規制孔の副走査方向のサイズの最大値よりも大きく、
上記第二アパーチャー部材の各副走査幅規制孔の副走査方向に直交する方向のサイズは、上記第一アパーチャー部材の各主走査幅規制孔の該直交方向のサイズの最大値よりも大きい、光走査装置。 - 請求項1又は2記載の光走査装置において、
上記光源、上記シリンドリカルレンズ、上記規制部、上記偏向器、及び上記結像レンズを収容する有底箱状の筐体と、該筐体の開放側を閉塞する蓋部材とをさらに備え、
上記筐体の底壁には、上記第二アパーチャー部材に当接する位置決めボスが突設され、
上記蓋部材には、上記第二アパーチャー部材を上記位置決めボスに押し付ける付勢部が設けられている、光走査装置。 - 請求項1又は2記載の光走査装置において、
上記光源、上記シリンドリカルレンズ、上記規制部、上記偏向器、及び上記結像レンズを収容する有底箱状の筐体と、
上記筐体の底壁部から起立して、上記第一アパーチャー部材の上記直交方向の両側に配置された一対の板状部とを備え、
一方の上記板状部には、上記第一アパーチャー部材に当接する位置決めボスが突設され、
他方の上記板状部には、上記第一アパーチャー部材を上記位置決めボスに押し付ける付勢部が設けられている、光走査装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001606A JP2020112612A (ja) | 2019-01-09 | 2019-01-09 | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019001606A JP2020112612A (ja) | 2019-01-09 | 2019-01-09 | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020112612A true JP2020112612A (ja) | 2020-07-27 |
Family
ID=71666862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019001606A Pending JP2020112612A (ja) | 2019-01-09 | 2019-01-09 | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020112612A (ja) |
-
2019
- 2019-01-09 JP JP2019001606A patent/JP2020112612A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4836267B2 (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
JP4476047B2 (ja) | 光書込装置及び画像形成装置 | |
US11835882B2 (en) | Image forming apparatus with laser scanning components positioned for enhanced compactness | |
US7379222B2 (en) | Optical scanning unit and image forming apparatus | |
JP6869046B2 (ja) | 光走査装置および画像形成装置 | |
US11209770B2 (en) | Frame body of image forming apparatus and image forming apparatus provided with the frame body | |
US20120050827A1 (en) | Optical scanning device and image forming apparatus | |
JP5240576B2 (ja) | 光走査装置および画像形成装置 | |
JP6528955B2 (ja) | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 | |
JP2020112612A (ja) | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 | |
JP5145307B2 (ja) | 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置 | |
JP6358196B2 (ja) | ミラー支持構造、光走査装置、画像形成装置 | |
JP6848293B2 (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 | |
US9223131B2 (en) | Optical scanning device and image forming apparatus including the same | |
JP6130803B2 (ja) | 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 | |
JP6016645B2 (ja) | 光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 | |
US20220197180A1 (en) | Image forming apparatus | |
US11774748B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP6350454B2 (ja) | ミラー支持構造、光走査装置、画像形成装置 | |
JP6241567B2 (ja) | 光走査装置、画像形成装置 | |
JP2010191045A (ja) | 光走査装置及びこれを搭載した画像形成装置 | |
JP4463055B2 (ja) | 光ビーム走査装置及び画像形成装置 | |
US7697023B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2006227497A (ja) | 画像形成装置及びそれにおけるビーム光の位置調整方法 | |
JP2011123147A (ja) | 光走査装置及び画像形成装置 |