JP2007178506A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度な画像読取が可能な小型軽量の画像読取装置及びこれに採用される走査ユニットの提供。
【解決手段】CISユニット50は、コンタクトイメージセンサを備えた筐体70を有する。筐体70は、ガイドシャフト52が挿通される軸受部65を有する。軸受部65は、一対のボス118、119、これらに嵌め込まれたブシュ67、68及びブシュ67、68間に配置されたコイルバネ98とを備える。ブシュ67、68は、コイルバネ98により、常時外側へ突出するように付勢されている。CISユニット50がガイドシャフト52に沿ってスライドし、フレームの壁面にブシュ67又はブシュ68が当接したときは、当該ブシュ67、68がボス118、119間に押し込まれることにより、軸受部65が弾性変形する。
【選択図】図5

Description

本発明は、MFD(Multi Function Device)等に採用される画像読取装置、特に、この画像読取装置に採用されるイメージセンサユニットの構造に関するものである。
図9は、従来の一般的な画像読取装置の要部の斜視図である。この画像読取装置は、イメージセンサユニット10を備えている。このイメージセンサユニット10は、密着型イメージセンサ(CIS: Contact Image Sensor )11と、これを保持するキャリッジ12とを備えている。このキャリッジ12は、ガイドシャフト13によって支持されており、図示されていないスライド装置によって矢印14の方向にスライドされる。キャリッジ12は一対の軸受部15、16を備えており、ガイドシャフト13は、これら軸受部15、16を貫通している。また、同図では図示されていないが、イメージセンサユニット10の上方にコンタクトガラス板が配置されており、このコンタクトガラス板上に原稿が載置される。そして、キャリッジ12が矢印14の方向にスライドされることによって、コンタクトイメージセンサ11が上記原稿から画像を読み取る。
高精度な画像読取が実現されるためには、キャリッジ12がスライドする際にガイドシャフト13に対してがたつかないことが重要である。なぜなら、キャリッジ12がガイドシャフト13に対してがたつくと、画像読取の際にコンタクトイメージセンサ11が矢印17の方向に揺動ないし振動し、正確に画像を読み取ることができなくなるからである。そのため、従来の画像読取装置では、軸受部15、16がガイドシャフト13を径方向に締め付ける機構を備えたものや(例えば、特許文献1参照)、軸受部15、16とガイドシャフト13との隙間を埋めるための部材が設けられたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−158614号公報 特開平5−145705号公報
しかしながら、一対の軸受部15、16間の距離18は、キャリッジ12の長手方向寸法に比べて非常に小さい。そのため、従来のような対策が講じられても顕著な効果が奏されるものではなかった。また、ガイドシャフト13に対するキャリッジ12のがたつきが防止されるためには、上記寸法18が大きく設定されることが有効であることは明らかである。ところが、上記寸法18が大きく設定されると、画像読取装置の上記矢印14の方向の外形寸法が大きくなる。コンタクトイメージセンサが採用された画像読取装置は小型軽量化の強い要請があるが、上記寸法18が大きく設定されることは、かかる要請に反することになる。
そこで、本発明の目的は、高精度な画像読取が可能な小型軽量の画像読取装置及びこれに採用されるイメージセンサユニットその他の走査ユニットを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る走査ユニットは、所定方向に延びるガイドシャフトに沿ってスライドする走査ユニットであって、上記ガイドシャフトに沿ってスライドされるキャリッジと、キャリッジに設けられ、上記ガイドシャフトが貫通される軸受部と、所要時に軸受部の外形が上記所定方向に弾性的に変形することを許容する弾性変形許容機構とを備えている。
この走査ユニットは、キャリッジと共に上記ガイドシャフトに沿って移動する。ガイドシャフトはキャリッジに設けられた軸受部を貫通し、この軸受部は、上記所定方向に弾性変形する。つまり、キャリッジの上記所定方向、すなわちスライド方向の外形寸法が変化することになる。したがって、軸受部の外形が大きいときは、上記ガイドシャフトが広い領域で当該軸受部に支持されるので、キャリッジは、傾きの抑制されたスライドが可能となる。また、軸受部の外形が小さいときは、キャリッジのスライド方向の外形寸法が小さくなるので、走査ユニットのサイズが小さくなる。
(2) 上記軸受部は、上記所定方向にスライド可能に設けられ且つ上記ガイドシャフトが挿通される軸受環を有するのが好ましい。上記弾性変形許容機構は、上記軸受環を上記キャリッジの外壁面よりも外方に突出するように弾性的に付勢する付勢部材を備えているのが好ましい。
この構成では、ガイドシャフトは軸受環に支持されるから、軸受部の構造が簡単である。この軸受環がキャリッジの外壁面から外方に弾性付勢されることによって上記軸受部の外形が大きくなり、また、当該弾性力に抗して上記軸受環が反付勢方向にスライドされることによって上記軸受部の外形が小さくなる。このように、付勢部材が設けられることにより、軸受部の弾性変形がきわめて簡単になる。
(3) 上記キャリッジは、コンタクトイメージセンサを搭載しているのが好ましい。
これにより、走査ユニットが効果的に軽量小型化され得る。
(4) 上記コンタクトイメージセンサは、光源及び受光素子を内蔵する筐体を有し、当該筐体は、上記キャリッジを兼ねているのが好ましい。
これにより、上記キャリッジの小型化が図られ、走査ユニットのさらなる軽量小型化が推し進められる。
(5) 上記目的が達成されるため、本発明に係る画像読取装置は、原稿が載置されるコンタクトガラス板を有するケーシングと、ケーシング内に配置され、上記原稿を走査するために所定方向に延びるガイドシャフトに沿ってスライドされる走査ユニットとを有する。上記走査ユニットは、キャリッジと、キャリッジに設けられ、上記ガイドシャフトが貫通される軸受部と、所要時に軸受部の外形が上記所定方向に弾性的に変形することを許容する弾性変形許容機構とを備えている。
原稿がコンタクトガラス板上に載置され、走査ユニットがガイドシャフトに沿ってスライドすることによって原稿が走査される。このガイドシャフトはキャリッジに設けられた軸受部を貫通し、この軸受部は、上記所定方向に弾性変形することができる。
原稿が走査されているとき、すなわち、キャリッジがガイドシャフトに沿ってスライドしているときには、上記軸受部が上記所定方向に弾性的に拡がって、その外形が大きくなる。この場合、上記ガイドシャフトが広い領域で軸受部に支持されることになるので、上記キャリッジは、傾きの抑制されたスライドが可能となる。一方、原稿の走査が終了されるときや原稿の走査の前に走査ユニットが待機されているとき等、すなわちキャリッジがケーシングの内壁面に近接するときは、当該内壁面あるいは当該内壁面に設けられた部材が上記軸受部に当接する。これにより、当該軸受部が上記内壁面又は上記部材によって押圧され、弾性変形する。つまり、当該軸受部の外形寸法が小さくなり、上記キャリッジの上記所定方向の寸法が小さくなるので、走査ユニットのサイズが小さくなる。
(6) 上記軸受部は、上記所定方向にスライド可能に設けられ且つ上記ガイドシャフトが挿通される軸受環を有するのが好ましい。上記弾性変形許容機構は、上記軸受環を上記キャリッジの外壁面よりも外方に突出するように弾性的に付勢する付勢部材を備えているのが好ましい。
この構成では、ガイドシャフトは軸受環に支持されるから、軸受部の構造が簡単である。この軸受環がキャリッジの外壁面から外方に弾性付勢されることによって上記軸受部の外形が大きくなり、また、当該弾性力に抗して上記軸受環が反付勢方向にスライドされることによって上記軸受部の外形が小さくなる。このように、付勢部材が設けられることにより、軸受部の弾性変形がきわめて簡単になる。
(7) 上記キャリッジは、コンタクトイメージセンサを搭載しているのが好ましい。
これにより、走査ユニットが効果的に軽量小型化され得る。
(8) 上記コンタクトイメージセンサは、光源及び受光素子を内蔵する筐体を有し、当該筐体は、上記キャリッジを兼ねているのが好ましい。
これにより、上記キャリッジの小型化が図られ、走査ユニットのさらなる軽量小型化が推し進められる。
(9) 一対の上記軸受環が上記キャリッジの上記所定方向の両側に対称に配置されているのが好ましい。
走査ユニットは、ガイドシャフトに沿って上記所定方向の上流端から下流端へ及び下流端から上流端へ往復動する。このため、走査ユニットが上記所定方向の上流端に位置する場合であっても下流端に位置する場合であっても上記軸受部が弾性変形し、走査ユニットのサイズが小さくなる。
(10)上記軸受環は、上記キャリッジの上記所定方向の片側にのみ配置されていてもよい。
軸受環がキャリッジの片側にのみ配置されることで、部品点数が削減され、さらには、コストの削減も可能となる。また、反対側には軸受環が配置されないので、結果として装置の小型化も可能になる。
(11)上記軸受環は、上記キャリッジの上記所定方向の下流側にのみ配置されていてもよい。
走査ユニットは、画像の読み取りを行わないときは、上記所定方向上流側に配置されるのが一般的である。なぜなら、原稿がコンタクトガラス板上に載置された後に直ちに画像の読み取りが開始され得るからである。ただし、上記軸受環が上記所定方向の上流側に配置されていると、画像の読み取りが行われないときは、上記付勢部材が常時弾性変形されていることになる。このため、キャリッジに常に外力が作用すると共に、このキャリッジをスライドさせる機構に常に負荷がかかることになる。本発明では、画像の読み取りが行われないときにこのような外力や負荷が作用しないから、キャリッジやケーシングの強度設計が容易になる。
本発明では、画像が読み取られる際には、走査ユニットがガイドシャフトによって広い領域で支持されるので、キャリッジの傾きが抑制されて高精度な画像読取が可能となる。また、画像の読取待機中その他の所要時には、キャリッジの外形寸法が小さくなるから、走査ユニットひいてはこれが採用された画像読取装置の小型化及び軽量化が実現される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置30の外観斜視図である。
この画像読取装置30は、例えば、プリンタ機能とスキャナ機能とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)のスキャナ部として、あるいは、複写機の画像読取部として構成され得る。また、この画像読取装置30は、例えば、スキャナ機能のみを有するフラットベッドスキャナ(FBS:Flatbed Scanner)としても構成され得る。
同図が示すように、この画像読取装置30は、FBSとして機能する読取載置台31を備えており、この読取載置台31に対して原稿押さえカバー33が開閉自在に取り付けられている。この原稿押さえカバー33は、オート・ドキュメント・フィーダ(ADF:Auto Document Feeder)32を備えている。読取載置台31は、略直方体の本体フレーム34(ケーシング)と、本体フレーム34の天面に設けられたコンタクトガラス板35と、本体フレーム34に内蔵された画像読取ユニット36とを有する。原稿は、コンタクトガラス板35上に載置される。この原稿は、原稿押さえカバー33が閉じられることによって当該原稿押さえカバー33によってコンタクトガラス板35上に固定される。そして、上記画像読取ユニット36は、コンタクトガラス板35の下方を当該コンタクトガラス板35に沿って移動しつつ上記原稿から画像を読み取るようになっている。
読取載置台31の正面側には、操作パネル37が設けられている。操作パネル37は、各種操作ボタン及び液晶表示部を備える。画像読取装置30は、操作パネル37からの指示によって動作するようになっている。なお、画像読取装置30がMFDとして構成される場合には、画像読取装置30にコンピュータが接続され得る。その場合、画像読取装置30は、操作パネル37からの指示のほか、このコンピュータからスキャナドライバやプリンタドライバ等を介して送信される指示によっても動作することが可能である。
前述のように、原稿押さえカバー33は、原稿トレイから排紙トレイへ原稿を連続搬送するADF32を備えている。このADF32による原稿搬送過程においては、原稿がプラテン38を通過し、このプラテン38の下方の所定の待機位置で待機する画像読取ユニット36が当該原稿から画像を読み取るようになっている。ただし、本実施形態において、このADF32は省略されていてもよい。
図2は、読取載置台31の断面図である。ただし、同図では、原稿押さえカバー33及びADF32の図示が省略されている。
図1及び図2が示すように、読取載置台31の本体フレーム34は、上面が開放された容器状の下フレーム39と、上面40に開口41を有する上カバー42とを備えている。下フレーム39の上に上カバー42が嵌め合わされることにより、本体フレーム34が構成されている。上記コンタクトガラス板35は、上カバー42に取り付けられており、上記開口41から露出している。このコンタクトガラス板35の表面95は、上記原稿が載置される原稿載置面を構成し、上記開口41がこの原稿載置面を区画している。
下フレーム39内に上記画像読取ユニット36が配設されている。下フレーム39及び上カバー42は、共に合成樹脂により構成されている。下フレーム39は、底板を構成するベース部43と、このベース部43の周囲に立設された側壁44(図3参照)と、区画板45とを有し、これらは一体的に形成されている。この区画板45は、画像読取ユニット36が配設される部分と、操作パネル37の基板等が配設される部分とを区画する。なお、下フレーム39は、コンタクトガラス板35を支持するための支持リブや、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等を備えている。ただし、これらは読取載置台31の実施態様に応じて適宜設計されるものであるから、その詳細な説明は省略される。
画像読取ユニット36は、図2が示すように、CISユニット50(走査ユニット)と、ガイドシャフト52を有するベルト駆動機構53とを備えている。また、画像読取ユニット36は、ローラユニット58を備えている。このローラーユニット58は、コンタクトガラス板35の裏面75に当接し、CISユニット50の円滑な移動を支援する。CISユニット50は、いわゆる密着型のイメージセンサであり、いわゆるコンタクトイメージセンサを搭載している。CISユニット50は、原稿に光を照射すると共にこの原稿からの反射光を受光し、受光した光を電気信号に変換する。CISユニット50は、後に詳述されるように、細長直方体状の筐体70(キャリッジ)を備えており、この筐体70が上記ガイドシャフト52と嵌合している。そして、この筐体70がコンタクトガラス板35の下方を移動する。
具体的には、ガイドシャフト52は、下フレーム39の幅方向に渡って架設されている。ここで、「下フレーム39の幅方向」とは、CISユニット50の筐体70の長手方向に直交し且つコンタクトガラス板35の下面75に沿う方向、すなわち、図2において紙面に垂直な方向である。以下、当該方向(図2における紙面に垂直な方向)は、適宜「短手方向」と称される。上記筐体70は、ベルト駆動機構53により駆動されて上記ガイドシャフト52上を摺動して移動する。また、後に詳述されるが、このガイドシャフト52は、コイルバネ63(図3参照)を備えており、これによって上方へ弾性的に付勢されている。したがって、筐体70は、コンタクトガラス板35に密着するように付勢され、コンタクトガラス板35に押しつけられた状態で当該コンタクトガラス板35に沿って上記短手方向に移動されるようになっている。
図2が示すように、上記ローラユニット58は、CISユニット50の両端部に設けられている。このローラーユニット58は、上記短手方向に転動するローラを備えており、このローラが上記コンタクトガラス板35の裏面75に当接している。したがって、CISユニット50が上記短手方向(同図において紙面に垂直な方向)に移動したときは、これに伴って、上記ローラがコンタクトガラス板35に沿って転動する。このローラユニット58が設けられているので、CISユニット50がコンタクトガラス板35の下面に押し付けられていても、CISユニット50は、コンタクトガラス板35に沿って円滑に移動する。
図3は、画像読取ユニット36の要部拡大斜視図である。同図では、読取載置台31の本体フレーム34と共にベルト駆動機構53の構成及びCISユニット50の支持構造が図示されている。
ベルト駆動機構53は、上記ガイドシャフト52と、駆動プーリ59と、駆動プーリ59を駆動するモータを備えた駆動部69と、従動プーリ60と、これらの間に巻き架けられたタイミングベルト61とを備えている。タイミングベルト61は、内側に歯が形成された無端ベルトである。上記駆動部69のモータが駆動プーリ59を回転させることにより、上記タイミングベルト61が周運動するように構成されている。
タイミングベルト61の駆動プーリ59と従動プーリ60との間の部分、すなわちガイドシャフト52に沿った部分は、上記筐体70に連結されている。具体的には、このタイミングベルト61は、上記筐体70の連結部125(図2参照)によって把持されており、これにより、当該筐体70は、タイミングベルト61と共に移動する。なお、タイミングベルト61としては、無端ベルト以外に、ベルトの両端部がキャリッジ51に固着された有端ベルトが採用されてもよいことは勿論である。
図4は、CISユニット50の斜視図であり、図5は、CISユニット50の要部拡大斜視図である。
図4及び図5が示すように、CISユニット50は、上記筐体70と、筐体70内に設けられた上記コンタクトイメージセンサと、軸受部65と、この軸受部65の外形を上記短手方向、すなわちガイドシャフト52の長手方向(所定方向)に弾性的に変形させる変形許容機構66(弾性変形許容機構)とを備えている。
筐体70は、例えば合成樹脂からなり、同図が示すように細長直方体状に形成されている。この筐体70内に配置されたコンタクトイメージセンサは、光源及び受光素子を備えている。筐体70の上面74は、コンタクトガラス板35の裏面75と対向している(図2参照)。したがって、上記光源及び受光素子もコンタクトガラス板35の裏面75と近接対向している。
コンタクトイメージセンサは既知の構造であるから、その詳しい説明は省略されるが、上記光源は、典型的には、LED(Light Emitting Diode)及びライトガイドを備えている。このLEDは、筐体70の内奥部に配置されている。ライトガイドは、典型的には透明な合成樹脂からなる。ライトガイドは、筐体70の上面74に露出しており、長手方向全体に延びている。LEDから発せられた光は、ライトガイドによって筐体70の長手方向全体に導かれる。これにより、LEDから発せられた光は、筐体70の長手方向全体に略均等に分散され、原稿に照射される。
本実施形態では、筐体70に複数の受光素子が設けられている。各受光素子は、筐体70の内底部に当該筐体70の長手方向に並設されている。各受光素子は、集光レンズを備えている。これら集光レンズは、筐体70の上面74に露出している。上記原稿に照射され反射された光は、各集光レンズによって集光され、対応する各受光素子によって受光されるようになっている。これら受光素子は、光電変換素子であって、当該受光に基づいて電気信号を出力する。この電気信号が、原稿に表された画像の画像信号である。
軸受部65は、筐体70の中央に設けられた一対のボス118、119を備えている。本実施形態では、各ボス118、119は、筐体70と一体的に形成されている。ボス118は、筐体70の短手方向の一方の側面120(キャリッジの外壁面:図4参照)に設けられており、ボス119は、筐体70の短手方向の他方の側面136(キャリッジの外壁面:図5参照)に設けられている。各ボス118、119は、同図が示すように細長平板状を呈しており、筐体70の下面122よりも下方に突出している。ボス118の下端部に上記短手方向に貫通する貫通孔121(図4参照)が設けられている。また、ボス119の下端部にも上記短手方向に貫通する貫通孔121(図5参照)が設けられている。
ボス118、119に設けられた各貫通孔121の中心は、筐体70の短手方向に延びる仮想直線上に並んでおり、各貫通孔121は、筐体70の下面122よりも下方位置において同軸上に配置されている。図3ないし図5が示すように、上記各貫通孔121にガイドシャフト52が挿通されている。したがって、上記ボス118、119は、上記ガイドシャフト52を挿通支持している。換言すれば、上記筐体70は、この軸受部65を介して上記ガイドシャフト52上に載置されている。
本実施形態では、各ボス118、119は、ブシュ67、68(軸受環)を備えている。これらブシュ67、68は、ガイドシャフト52がボス118、119に挿通される際のライナーとして機能する。各ブシュ67、68は、図6及び図7が示すように対称に配置されており、これらブシュ67、68が設けられることにより、ガイドシャフト52は、きわめて滑らかにボス118、119に対して相対的にスライドすることができるようになっている。
各ブシュ67、68は、図4及び図5が示すように円筒状に形成されており、各ボス118、119に嵌め込まれている。各ブシュ67、68は、それぞれ、ボス118、119に対してガイドシャフト52の長手方向に沿ってスライド自在となっている。ただし、各ブシュ67、68は、フランジ96、97を備えている。これらフランジ96、97の外径寸法は、ボス118、119に設けられた貫通孔121の内径寸法よりも大きく設定されている。したがって、ブシュ67が図4において左側にスライドすると、フランジ96がボス118に当接し、ブシュ67の当該方向へのスライドが規制される。同様に、ブシュ68が図6において右側にスライドすると、フランジ97がボス119に当接し、ブシュ68の当該方向へのスライドが規制される。
上記ボス118、119の間、具体的には、上記ブシュ67、68のフランジ96、97の間にコイルバネ98(付勢部材)が介在されている。上記ガイドシャフト52はこのコイルバネ98の内側に挿通されており、このコイルバネ98の両端面は、上記フランジ96、97に当接している。これにより、上記各ブシュ67、68は、常時互いに離反するように弾性的に付勢されており、したがって、ブシュ67は、上記筐体70の側面120から外方に突出され、ブシュ68は、上記筐体70の側面136から外方に突出されている。
各ブシュ67、68がコイルバネ98の弾性力に抗して互いに近接する方向に押圧されると、コイルバネ98が撓んで各ブシュ67、68が上記筐体70の内側にスライドし、ブシュ67の端面102(図6参照)とブシュ68の端面103(図7参照)との間の距離が小さくなる。すなわち、軸受部65の外形がガイドシャフト52の長手方向に弾性的に変形するようになっており、上記変形許容機構66は、上記コイルバネ98及び上記ボス118、119にスライド可能に嵌め込まれたブシュ67、68により実現されている。
図5が示すように、上記筐体70は、連結部125を備えている。この連結部125は、上記ベルト駆動機構53のタイミングベルト61(図3参照)を把持しており、このベルト駆動機構53から筐体70をスライドさせるための駆動力が伝達される。本実施形態では、この連結部125は、上記軸受部65のボス119に設けられている。具体的には、この連結部125は、一対の平板126、127を備えており、これらは、筐体70の長手方向に対向するように配置されている。そして、上記タイミングベルト61は、各平板126、127によって挟み込まれ、固定されている。したがって、ベルト駆動機構53から連結部125に駆動力が伝達されると、CISユニット50は、筐体70の短手方向(図3において矢印64の方向)にスライドする。
なお、上記筐体70は、コネクタ128(図4参照)及びケーブル保持部130(図3参照)を備えている。コネクタ128は、上記受光素子が出力する画像信号の出力端子として機能する。ただし、このコネクタ128は、所定の規格に合致した既存の汎用品であり、上記筐体70の下面122の所定位置に固定されている。コネクタ128は、CISユニット50の光源や受光素子と電気的に接続されており、上記操作パネル37や前述のコンピュータとの間で電気信号の入出力を行う。この電気信号の入出力は、コネクタ128に接続された電気ケーブル(不図示)を介して行われる。この電気ケーブルは、上記ケーブル保持部130に保持されており、上記筐体70のスライドに追従して撓むようになっている。
図2及び図3が示すように、上記ガイドシャフト52は、上記筐体70の短手方向に延びている。前述のように、ガイドシャフト52は、上記筐体70の軸受部65を支持している。具体的には、ガイドシャフト52は、上記ボス118、119に設けられた貫通孔121、122を貫通し、CISユニット50を支持している。そして、上記筐体70は、ガイドシャフト52に支持された状態で、当該ガイドシャフト52の長手方向に摺動自在となっている。
また、ガイドシャフト52は、一対の支持板133によって支持されている。この支持板133は、上記本体フレーム34のベース部43に立設されている。この支持板133は、本体フレーム34の側壁44との間に所定の隙間をあけて当該側壁44に対して対向配置されている。図3では、本体フレーム34の一方の側壁44と対向する支持板133のみが図示されているが、他方の側壁44と対向する支持板も上記ベース部43に立設されている。各支持板133は、上下方向に延びる支持溝135を備えている。この支持溝135は、同図が示すように上端が開放されており、上記ガイドシャフト52は、この支持溝135に上方から嵌め込まれている。また、支持溝135の幅寸法は、ガイドシャフト52の外径寸法に対応している。これにより、支持溝135は、ガイドシャフト52の上下方向への移動を許容しつつ上記長手方向への移動を規制している。
さらに、本体フレーム34は、上記コイルバネ63を備えている。このコイルバネ63は、下フレーム39の内底面とガイドシャフト52との間に介在されている。コイルバネ63は、ガイドシャフト52を常時上方へ弾性的に付勢している。本実施形態では、2つのコイルバネ63が備えられており、各コイルバネ63は、上記支持板133の近傍に配置されている。したがって、コイルバネ63は、ガイドシャフト52の両端を上方へ付勢し、筐体70をコンタクトガラス板35に弾性的に押しつける。このため、CISユニット50とコンタクトガラス板35とは常に近接し、両者の距離は一定に保たれる。その結果、CISユニット50は、安定した画像読取機能を発揮することが可能となる。
本実施形態に係る画像読取装置30は、次の要領で原稿から画像を読み取る。まず、原稿が原稿載置面であるコンタクトガラス板35の表面95に載置される(図1及び図3参照)。この状態で、CISユニット50がベルト駆動機構53(図5参照)によってスライドされつつ当該原稿を走査する。具体的には、CISユニット50がガイドシャフト52に沿ってスライドされながら、当該CISユニット50の筐体70に設けられた光源が光を原稿に照射し、その反射光を受光素子が受光する。この受光素子は、当該受光に基づいて所定の画像信号を出力する。
図6は、CISユニット50が下フレーム39内をスライドするときの挙動を示す図であり、(a)は、CISユニット50が本体フレーム34の一方側の支持板133(一方側内壁面)に当接した状態を示し、(b)は、CISユニット50が本体フレーム34の中央部に位置する状態を示し、(c)は、CISユニット50が本体フレーム34の他方側の支持板133(他方側内壁面)に当接した状態を示している。
一般にCISユニットは、同図(a)が示す基準位置よりも若干右側にスライドしたホームポジションに常時配置される。原稿が走査されるときは、一旦CISユニット50が上記基準位置までスライドされ、当該位置でイニシャライズされる。その後、CISユニット50は、同図(a)の状態から同図(b)の状態を経て同図(c)の状態までスライドされるが、原稿の走査に先立って上記基準位置(同図(a))と上記ホームポジションとの間でいわゆる白色補正が行われる。そして、CISユニット50は、上記ホームポジションからさらに所定距離だけ右側にスライドした位置(走査開始位置)から原稿の走査を開始し、同図(c)が示す位置(走査終了位置)にて走査を終了する。なお、本実施形態では、同図(c)が示す位置が操作終了位置となるように設定されているが、走査終了位置が同図(c)が示す位置よりも左側に設定されていてもよい。また、ADF32が使用され、複数の記録用紙が連続走査される場合には、CISユニット50は、上記ホームポジションと上記走査開始位置との間の所定の自動原稿走査位置に配置される。
CISユニット50が原稿を走査するために上記ホームポジションから同図(a)が示す基準位置にスライドされる。このとき、CISユニット50が図中左側の支持板113に押圧され、CISユニット50のスライド方向の外形寸法が変化する。具体的には、同図において左側に弾性付勢されたブシュ67の端面102が上記支持板113に当接し、相対的に右側へ押圧される。これにより、同図(a)が示すように、コイルバネ98が撓んでブシュ67がボス118、119間に押し込まれる。その結果、CISユニット50の軸受部65の外形寸法が、ガイドシャフト52の長手方向に小さくなる。
続いて、CISユニット50は、前述のように上記基準位置からホームポジション及び同図(b)が示す位置を経て同図(c)が示す走査終了位置までスライドされる。CISユニット50が走査終了位置までスライドされると、CISユニット50が図中右側の支持板113に押圧され、CISユニット50のスライド方向の外形寸法が変化する。具体的には、同図において右側に弾性付勢されたブシュ68の端面103が上記支持板113に当接し、相対的に左側へ押圧される。これにより、同図(c)が示すように、コイルバネ98が撓んでブシュ68がボス118、119間に押し込まれる、その結果、CISユニット50の軸受部65の外形寸法が、ガイドシャフト52の長手方向に小さくなる。
換言すれば、CISユニット50が上記基準位置及び走査終了位置以外の位置に配置されているときは、コイルバネ98によってブシュ67が左側へ弾性付勢されると共にブシュ68が右側へ弾性付勢されているから、各ブシュ67、68は、それぞれ、ボス118、119から外側へ突出する。すなわち、CISユニット50の軸受部65の外形寸法が大きくなり、したがって、CISユニット50は、ガイドシャフト52の長手方向の広い領域E1で支持される。一方、CISユニット50が同図(a)が示す位置あるいは同図(c)が示す位置までスライドすると、CISユニット50が支持板113に相対的に押圧され、CISユニット50の外形寸法が小さくなる。したがって、CISユニット50は、ガイドシャフト52の長手方向の狭い領域E2で支持されることとなる。
このように、原稿が走査されるときは、CISユニット50の軸受部65の外形が大きくなり、当該軸受部65が広い領域E1で支持されるので、走査時においてガイドシャフト52に対するCISユニット50の揺動ないし振動が防止される。その結果、走査時におけるCISユニット50の傾きが抑制され高精度な画像読取が可能となる。また、CISユニット50が上記基準位置や走査終了位置にあるときは、上記軸受部65の外形が小さくなり、当該軸受部65が狭い領域E2で支持されるから、CISユニット50のガイドシャフト52の長手方向の寸法が小さくなる。したがって、画像読取装置30の上記ガイドシャフト52の長手方向の寸法も小さくなり、その結果、画像読取装置30の小型軽量化が実現される。特に、本実施形態では、CISユニット50がコンタクトイメージセンサを搭載しているので、画像読取装置30がよりコンパクトに設計され得るという利点がある。
また、本実施形態では、上記ブシュ67、68がコイルバネ98によってボス118、119から外側へ突出するように弾性付勢されていることから、きわめて簡単な構造により、軸受部65の弾性変形が実現されている。したがって、前述のように外形寸法が変化可能な軸受部65がコスト安価に構成され、CISユニット50及び画像読取装置30の製造コストが低減される。
さらに、本実施形態では、一対のブシュ67、68が上記ガイドシャフト52の長手方向の両側に対称に配置されているから、CISユニット50がガイドシャフト52に沿って往復動したときに、CISユニット50が上記基準位置及び走査終了位置のいずれに配置されたとしても、上記ブッシュ67、68のいずれかが上記ボス118、119間に進入し、軸受部65が弾性的に縮小される。これにより、上記ガイドシャフト52の長手方向に関して画像読取装置30の効果的なコンパクト設計が可能になる。
また、図3及び図4が示すように、上記ガイドシャフト52が上記軸受部65を挿通していることから、上記ガイドシャフト52は、このCISユニット50の筐体70に直接に取り付けられている。すなわち、本実施形態に係る画像読取装置30では、CISユニット50は、筐体70を保持するキャリッジを備えていない。換言すれば、CISユニット50の筐体70は、当該CISユニット50を保持するキャリッジを兼ねている。したがって、CISユニット50の部品点数、すなわち当該画像読取装置30を構成する部品点数が削減されている。このように部品点数が削減されることにより、上記CISユニット50は、ガイドシャフト52に対して精度良く位置決めされることになる。
詳述すれば、原稿から画像が精緻に読み取られるためには、CISユニット50がガイドシャフト52に沿ってスライドしているときに、CISユニット50の長手方向(「主走査方向」とも称される。)とガイドシャフト52の長手方向(「副走査方向」とも称される。)とが直交されている必要があるところ、仮に、CISユニット50が筐体70及びこれを保持するキャリッジを介してガイドシャフト52に連結されているとすれば、ガイドシャフト52に対するCISユニット50の位置決め精度(両者間の直交精度)は、筐体70とキャリッジとの間の取付精度及び当該キャリッジとガイドシャフト52との間の取付精度が要因となってしまうため、ガイドシャフト52の長手方向とCISユニット50の長手方向との正確な直交関係の実現は、一般に容易ではない。
ところが、本実施形態では、上記ガイドシャフト52が直接に筐体70に連結されているから、ガイドシャフト52に対して筐体70が正確に取り付けられるだけで、ガイドシャフト52の軸方向とCISユニット50の長手方向との正確な直交関係が容易に実現される。これにより、CISユニット50による一層精緻な画像読取りが可能となる。なお、ガイドシャフト52の軸方向とCISユニット50の長手方向との正確な直交関係が実現されるのであれば、上記保持器が別途設けられていてもよいことは勿論である。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明される。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るCISユニットの斜視図である。
本実施形態に係るCISユニット50が上記第1の実施形態に係るCISユニット50と異なるところは、軸受部65のボス119にのみブシュ68が設けられている点、及びボス118の貫通孔121にガイドシャフト52が挿通される円筒状のライナー(不図示)が装着されている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係るCISユニット50が同図と同様である。
CISユニット50は、画像の読み取りを行わないときは、当該スライド方向(ガイドシャフト52の長手方向)の上流側に配置され、待機するように構成されていてもよい。すなわち、CISユニット50は、常時図6(a)に示す基準位置で待機するように設定されていてもよい。CISユニット50がかかる位置で待機すれば、原稿がコンタクトガラス板35上に載置された後に直ちに画像の読み取りが開始され得るという利点がある。ところが、上記第1の実施形態のように、ブシュ67、68が各ボス118、119に設けられていると、画像の読み取りが行われないときは、図6(a)が示すようにコイルバネ98が常時弾性変形されることになり、そのため、筐体70に常に外力が作用すると共に、上記ベルト駆動機構53(図3参照)に常に負荷がかかることになる。
図8は、本実施形態に係るCISユニット50が下フレーム39内をスライドするときの挙動を示す図であり、(a)は、CISユニット50が本体フレーム34の一方側の支持板133(一方側内壁面)に近接した状態を示し、(b)は、CISユニット50が本体フレーム34の他方側の支持板133(他方側内壁面)に当接した状態を示している。
本実施形態では、図7が示すように、CISユニット50のスライド方向の下流側にのみブシュ68が配置されているから、CISユニット50が図8(a)に示す基準位置に配置された場合であっても、筐体70やベルト駆動機構53(図3参照)に常に負荷がかかることはない。したがって、CISユニット50のホームポジションが当該基準位置に設定され得る。その結果、前述のように、原稿がコンタクトガラス板35上に載置された後に直ちに画像の読み取りが開始され得る。
また、CISユニット50が原稿を走査するために図8(a)が示す位置から同図(b)が示す位置までスライドされると、CISユニット50が他方側の支持板133に押圧され、これにより、CISユニット50のスライド方向の外形寸法が変化する。具体的には、上記第1の実施形態と同様に、同図において右側に弾性付勢されたブシュ68の端面103が上記支持板133に当接して相対的に左側へ押圧される。これにより、同図(b)が示すように、コイルバネ98が撓んでブシュ68がボス118、119間に押し込まれ、その結果、CISユニット50の軸受部65の外形寸法が小さくなる。
すなわち、本実施形態においても、CISユニット50が上記走査終了位置以外の位置に配置されているときは、コイルバネ98によってブシュ68が左側へ弾性付勢されるから、ブシュ68は、ボス119から外側へ突出する。すなわち、CISユニット50の軸受部65の外形寸法が大きくなり、したがって、CISユニット50は、ガイドシャフト52の長手方向の広い領域E1で支持される。一方、CISユニット50が同図(b)が示す位置までスライドすると、CISユニット50が支持板113に相対的に押圧され、CISユニット50の外形寸法が小さくなる。したがって、CISユニット50は、ガイドシャフト52の長手方向の狭い領域E2で支持されることとなる。
このように、原稿が走査されるときは、CISユニット50の軸受部65の外形が大きくなり、当該軸受部65が広い領域E1で支持されるので、走査時においてガイドシャフト52に対するCISユニット50の揺動ないし振動が防止される。その結果、走査時におけるCISユニット50の傾きが抑制され高精度な画像読取が可能となる。また、CISユニット50が走査終了位置にあるときは、上記軸受部65の外形が小さくなり、当該軸受部65が狭い領域E2で支持されるから、CISユニット50のガイドシャフト52の長手方向の寸法が小さくなる。したがって、画像読取装置30の上記ガイドシャフト52の長手方向の寸法も小さくなり、その結果、画像読取装置30の小型軽量化が実現される。加えて、CISユニット50が上記ホームポジションに位置するときは、筐体70に外力が作用することはなく、また、上記ベルト駆動機構53に常に負荷がかかることもない。したがって、CISユニット50の筐体70等の強度設計が容易になり、画像読取装置30の設計の自由度が向上する。
なお、上記各実施形態では、CISユニット50の外形が弾性変形される態様について開示しているが、本発明は、上記各実施形態に係る多機能装置のプリンタ部にも適用され得る。すなわち、この多機能装置のプリンタ機能は、例えば、搬送される記録用紙に対して、当該搬送方向と直交する方向に往復動されつつインク滴を吐出することによって画像を記録する記録ヘッドを備えて構成され得る。この場合、記録ヘッドは、所定のキャリッジに保持され、このキャリッジが所定のスライド機構によって上記搬送方向と直交する方向に往復動される。そして、このキャリッジが上記各実施形態に係る軸受部65を備え、且つ上記変形許容機構66が設けられることにより、記録ヘッドの往復動に際し、当該記録ヘッドの傾斜が抑制されるので、鮮明な画像記録が実現され得る。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の外観斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の読取載置台の断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の画像読取ユニットの要部拡大斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置のCISユニットの斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置のCISユニットの要部拡大斜視図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置のCISユニットが本体フレーム内をスライドするときの挙動を示す図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置のCISユニットの斜視図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置のCISユニットが本体フレーム内をスライドするときの挙動を示す図である。 図9は、従来の一般的な画像読取装置の要部の斜視図である。
符号の説明
30・・・画像読取装置
34・・・本体フレーム
35・・・コンタクトガラス板
39・・・下フレーム
50・・・CISユニット
52・・・ガイドシャフト
53・・・ベルト駆動機構
65・・・軸受部
67・・・ブシュ
68・・・ブシュ
70・・・筐体
98・・・コイルバネ
118・・・ボス
119・・・ボス
121・・・貫通孔
126・・・平板
127・・・平板

Claims (11)

  1. 所定方向に延びるガイドシャフトに沿ってスライドする走査ユニットであって、
    上記ガイドシャフトに沿ってスライドされるキャリッジと、
    キャリッジに設けられ、上記ガイドシャフトが貫通される軸受部と、
    所要時に軸受部の外形が上記所定方向に弾性的に変形することを許容する弾性変形許容機構とを備えた走査ユニット。
  2. 上記軸受部は、上記所定方向にスライド可能に設けられ且つ上記ガイドシャフトが挿通される軸受環を有し、
    上記弾性変形許容機構は、上記軸受環を上記キャリッジの外壁面よりも外方に突出するように弾性的に付勢する付勢部材を備えている請求項1に記載の走査ユニット。
  3. 上記キャリッジは、コンタクトイメージセンサを搭載している請求項1又は2に記載の走査ユニット。
  4. 上記コンタクトイメージセンサは、光源及び受光素子を内蔵する筐体を有し、
    当該筐体は、上記キャリッジを兼ねている請求項3に記載の走査ユニット。
  5. 原稿が載置されるコンタクトガラス板を有するケーシングと、
    ケーシング内に配置され、上記原稿を走査するために所定方向に延びるガイドシャフトに沿ってスライドされる走査ユニットとを有する画像読取装置であって、
    上記走査ユニットは、
    キャリッジと、
    キャリッジに設けられ、上記ガイドシャフトが貫通される軸受部と、
    所要時に軸受部の外形が上記所定方向に弾性的に変形することを許容する弾性変形許容機構とを備えている画像読取装置。
  6. 上記軸受部は、上記所定方向にスライド可能に設けられ且つ上記ガイドシャフトが挿通される軸受環を有し、
    上記弾性変形許容機構は、上記軸受環を上記キャリッジの外壁面よりも外方に突出するように弾性的に付勢する付勢部材を備えている請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 上記キャリッジは、コンタクトイメージセンサを搭載している請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 上記コンタクトイメージセンサは、光源及び受光素子を内蔵する筐体を有し、
    当該筐体は、上記キャリッジを兼ねている請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 一対の上記軸受環が上記キャリッジの上記所定方向の両側に対称に配置されている請求項6から8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 上記軸受環は、上記キャリッジの上記所定方向の片側にのみ配置されている請求項6から8のいずれかに記載の画像読取装置。
  11. 上記軸受環は、上記キャリッジの上記所定方向の下流側にのみ配置されている請求項10に記載の画像読取装置。

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