JP2011217491A - 画像読取装置における駆動モータの取付構造及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置において、比較的安価でありながら防振効果の高い駆動モータの取付構造を提供する。
【解決手段】駆動モータ36を樹脂製の取付部材100を介して画像読取装置本体のフレーム300に取り付ける。当該取付部材100は、そのフレーム取着部130のねじ止め用の台座部133〜135の裏面のみがフレーム300で接触した状態でねじ止め固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置における駆動モータの取付構造および、当該取付構造によって駆動モータが取り付けられた画像読取装置に関する。
画像読取装置として、プラテンガラス上に載置された原稿に対して、プラテンガラスの下面に沿って線状光源および反射ミラーを搭載したスキャナを副走査方向にスライドさせ、原稿からの反射光をCCDセンサにまで導いて原稿の画像を読み取るミラースキャン方式がある。
通常、スキャナは、モータを駆動源としてワイヤー駆動により副走査方向にスライド移動されるように構成されるが、このモータの振動が、画像読取装置のフレームに直接伝わると騒音を発する上、その振動が、スキャナの移動速度に悪影響を及ぼして読取画像の質が劣化するおそれがある。
そこで、従来から、モータの振動が装置本体のフレームに伝達されないようにするため、当該モータを防振ゴムなどの弾性材料を介してフレームに取り付けるようにしている。
図8は、上記従来のモータの取付構造の一例を示すものであって、2枚の金属製のフランジ504、506の間に、モータ501の駆動軸503が貫通する貫通穴505aが設けられた防振ゴム505を介在させて取付部材510を構成している。
防振ゴム505は、各フランジ504、506と接着剤などで固着されており、フランジ504をモータ501側のフランジ502にねじ止めし、フランジ505を装置本体のフレーム507にねじ止めするようになっている。
これにより、モータ501の発生する振動の大部分が、防振ゴム505により減衰されて、その振動がフレーム507に伝わりにくくなる。また、さらに駆動軸503にダイナミックダンパーを付設して振動を抑制する構成のものもある。
特開2000−166167号公報 特開平5−168188号公報
しかしながら、2枚の金属板フランジ間に防振ゴムを介在させる構成では、部品点数が多くなる上、防振ゴムは高価であるという問題がある。また、ダイナミックダンパーを設ける場合には、さらなるコストアップが避けられない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、画像読取装置において、比較的安価でありながら防振効果の高い駆動モータの取付構造および当該取付構造により駆動モータを取り付けてなる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、駆動モータを、台座を介して画像読取装置本体のフレームに取り付ける取付構造であって、前記台座は、樹脂製であると共に、締結部材を介して前記フレームに固定されるように構成されており、前記フレームに対向する面のうち、当該締結部材が取着される部分が前記フレーム側に進出するように形成され、当該進出部分のみがフレームに接触した状態で固定されることを特徴とする。
上記構成によれば、台座が樹脂製なので、それ自体で駆動モータの振動を吸収することができ、しかも、画像読取装置本体のフレームに対向する面のうち締結部材を取着する部分のみが当該フレームに向かって進出した形状となっており、フレームとの固定に必要な部分のみで接触させることが可能なので、台座がフレームに対向する面全体でフレームに接触する場合に比べて、振動をフレームに伝達しにくい構成とすることができる。これにより、読取画像の劣化を防止すると共に、ユーザにとって不快な騒音の発生を抑制することができる。上記樹脂材料は、射出成形等により大量生産が可能であると共に、防振ゴムやダイナミックダンパーに比べて安価であり、コストを大幅に低減することができる。
ここで、前記締結部材は軸状であると共に、前記台座に設けられた締結部材の取付穴が、筒形状に形成されており、当該筒形状の取付穴の端面において前記フレームに接触した状態で台座が固定されるとしてもよい。
また、ここで、前記台座の前記駆動モータとの対向面には、リブが立設されており、当該リブを介して駆動モータが台座に接触した状態で取り付けられるとしてもよい。
さらに、ここで、前記リブは、前記駆動モータの台座への取着面の外縁の内側に対応する位置に形成されているとしてもよい。
ここで、また、前記台座の前記フレームとの締結部は、前記駆動モータの取着部分よりも外側に張り出した部分に設けられているとしてもよい。
ここで、さらに、前記台座は、少なくとも3箇所において、締結部材により前記フレームに固定されることとしてもよい。
また、ここで、前記台座の本体は空洞であると共に、その側面には少なくとも1箇所に開口部が設けられていることとしてもよい。
さらに、ここで、前記駆動モータは、その駆動軸が、前記空洞内に突出する状態で台座に取り付けられ、前記開口部は、前記駆動軸に連結される駆動力伝達手段の介在を許容する位置に設けられているとしてもよい。
また、前記駆動モータの駆動軸の駆動力は、駆動ベルトを介して画像読取装置本体の被駆動軸に伝達されるように構成され、前記台座には、前記駆動ベルトに張力を与える方向に台座を付勢する付勢手段の取付けが可能であると共に、前記台座の締結部材の取付穴は、前記付勢手段による台座の移動を許容する方向に長手方向を有する長穴であることとしてもよい。
また、本発明は、上記駆動モータの取付構造により駆動モータを取り付けてなる画像読取装置としてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置が搭載された複写機の一例を示す概略構成図である。 上記複写機における画像読取部の駆動機構を示す概略斜視図である。 上記画像読取部における駆動モータ取付部の構成を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図3の駆動モータ取付部をC方向、D方向から見た図である。 (a)、(b)は、それぞれ、駆動モータの取付部材を斜め上方と、斜め下方から見たときの斜視図である。 駆動モータの取付部材の変形例を示すための下方斜視図である。 駆動モータの取付部材の別の変形例を示すための下方斜視図である。 従来の駆動モータの取付構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る駆動モータの取付構造を利用した画像読取装置を、当該画像読取装置が複写機に搭載されている場合を例にして説明する。
(1)複写機の全体構成
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、この複写機1は、画像読取装置10と画像形成装置50を組み合わせてなり、画像読取装置10は、さらに原稿自動搬送装置20と原稿読取部30とを備える。
原稿自動搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)20は、原稿給紙トレイ21上にセットされた複数の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部30のプラテンガラス23上の原稿読取位置まで搬送し、原稿読取部30により原稿画像の読み取りが行われると、原稿排紙トレイ22上に排出する公知の装置である。
原稿読取部30は、プラテンガラス23の下方に、駆動モータ36(図2参照)の駆動により図の矢印A方向に走行する第1スライダーユニット(スキャナ)31を備える。
第1スライダーユニット31は、原稿読取位置に搬送された原稿を矢印Aで示した副走査方向に移動することによって原稿画像を走査する。
原稿読取部30は、露光ランプ311の照射による原稿からの反射光を第1ミラー312、第2ミラー321、第3ミラー322を介して光路変更しつつ、レンズ34を介してCCDセンサ33に結像させる。CCDセンサ33は、所定の解像度で入射光を電気信号に変換し、画像データとして制御部(不図示)に送る。
画像形成装置50は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、内部に感光体ドラム、現像器、転写チャージャ、クリーナ、露光ユニットおよび給紙カセットなどを備え、上記原稿読取部30で読み取った原稿の画像データに基づき記録シート上に画像を形成する。
(2)原稿読取部30の駆動機構
図2は、原稿読取部30の駆動部分の概略を示す斜視図である。
同図に示すように、原稿読取部30は、第1スライダーユニット31、第2スライダーユニット32を備えており、各スライダーユニットは、その両端部において、副走査方向(矢印A方向)に配設されたレール46、46’によって摺動可能に保持されている。
第1スライダーユニット31は、スキャナとして作用するものであって、露光ランプ311、第1ミラー312およびこれらを保持する第1キャリッジ313とからなる。
第2スライダーユニット32は、第2ミラー321、第3ミラー322およびこれらのミラーをそのミラー面が90度をなす状態で保持する第2キャリッジ323とからなり、これらのミラー312、321、322相互の位置関係は、図1に示す通りであって、露光ランプ311の原稿面からの反射光をレンズ34を介してCCDセンサ33に導くように配設されている。
本実施の形態では、駆動モータ36として例えばパルスモータが利用されており、当該駆動モータ36の駆動力は、駆動ベルト361を介して、図示しない軸受け部によってフレーム300(図3参照、図2では図示を省略)に回転自在に保持されたシャフト37をベルト駆動する。
このシャフト37の両端部にはプーリ372、プーリ372’が同軸上に固着されており、シャフト37の回転と共に回転する。これらのプーリ372,372’と副走査方向の反対側に設けられたプーリ39,39’の間には、それぞれワイヤー38,38’が掛け渡されており、各ワイヤー38,38’の途中に、第1スライダーユニット31の端部が固定されている。
一方、第2スライダーユニット32の両側面には、2つのプーリ対40,41および40’,41’が軸支されており、これらのプーリ40,41,40’,41’に上記ワイヤー38,38’が図に示すような状態で掛け渡されている。
ワイヤー38,38’の一端は、固定ピン42,42’により原稿読取部30本体に固定されており、またその他端は、捩りコイルバネ43、43’の一旦に固定されて、ワイヤー38,38’に適当な張力を与えるようになっている。
このような構成において、駆動モータ36を回転駆動させると、プーリ372,372’を介してワイヤー38、38’が移動し、これに追随して第1スライダーユニット31および第2スライダーユニット32が移動する。このとき、プーリ40,41,40’,41’が動滑車の役目を果たすため、第2スライダーユニット32は、第1スライダーユニット31に対してその1/2の速度で同一方向へ移動することになる。
これにより、第1スライダーユニット31が原稿走査のため移動しても、当該第1のミラー312から集光用のレンズ34までの光路長が一定に保たれ、レンズ34による結像位置を常にCCDセンサ33の表面に維持することができる。
第1スライダーユニット31による原稿走査が終わると、駆動モータ36を逆回転させて元の走査開始位置に復帰させる。このとき第2スライダーユニット32も追随して元の位置に復帰する。
(3)駆動モータ36の取付構造
図3は、図2におけるB方向から駆動モータ36の画像読取部30のフレーム300への取付部を見たときの斜視図である。
同図に示すように駆動モータ36は、取付部材(台座)100を介して画像読取部30のフレーム300に取り付けられる。この取付部材100は、例えば、PC(ポリカーボネート)などの樹脂材料を射出成形することにより形成される。
図4(a)(b)は、それぞれ図3における駆動モータ取付部をC方向、D方向から見たときの図である。
図4(a)に示すように取付部材100は、駆動モータ36を取着するモータ取着部110と、胴体部120と、取付部材100をフレーム300に固定するためのフレーム取着部130とからなる。以下、各部について説明する。
(3−1)モータ取着部110
モータ取着部110の上面には駆動モータ36が載置され、駆動モータ36前面の対角の位置において、ねじ141により固定される。
図5(a)は、取付部材100を斜め上方から見たときの図である。同図に示すようにモータ取着部110の上面の大きさと形状は、駆動モータ36の前面(モータ取着部110への取着面)とほぼ同じであって、その周囲に沿ってリブ111が形成され、駆動モータ36の前面の外縁の内側の部分に当接するように構成される。
また、ねじ穴112、113の周囲にもリブ111と同じ高さのリブ112a、113aが形成されている。なお、円筒状部材121の端面121aの高さは、リブ111の高さより低くなるように設定されている。
したがって、駆動モータ36をモータ取着部110の上面に載置して、ねじ141で固定すると、リブ111、112a、113aのみが駆動モータ36の筺体前面に接触するだけとなり、駆動モータ36の振動が取付部材100に伝わる割合がそのモータ本体前面の全てで接触する場合よりも少なくなる構成となっている。
もっとも、リブ111は、必ずしも駆動モータ36の前面の外縁の内側に相当する位置に立設される必要がなく、安定して駆動モータ36を保持できる適当な位置に形成されてもよいし、また、環状である必要もない。
しかしながら、特に、駆動モータ36の前面の外縁部には、後方に駆動モータ36の側面部が当該前面にほぼ直交する方向に位置するため剛性が高く、駆動モータ36のケースの中でも比較的振動が少ない部分であると考えられるので、駆動モータ36の振動を取付部材100にできるだけ伝達しないようにするためには、この部分で当接するようにリブ111が立設されることが望ましい。
(3−2)胴体部120
図5(b)は、取付部材100を斜め下方から見たときの図である。
同図に示すように胴体部120は、中空であって、その内部に円筒状部材121が一体的に形成されている。この円筒状部材121内部に駆動モータ36の駆動軸362が挿通され(図4(a)参照)、当該駆動軸362の先端に、プーリ363が取着される。
当該円筒状部材121下部のプーリ371(図3参照)側の部分には、開口部122が形成されており、この開口部122を通って、駆動軸362のプーリ363とシャフト37のプーリ371との間に駆動ベルト361が張架されるようになっている。
このように取付部材100の胴体部120内の空洞部に駆動軸362を配置させて、開口部122から駆動ベルト361を取り出す構成にすることにより、取付部材100内の空間を有効利用でき、駆動モータ36の取り付けに必要なスペースをコンパクト化できるという利点がある。
なお、駆動モータ36の駆動力を被駆動軸であるシャフト37に伝達するための伝達手段として、駆動ベルト361の代わりに、例えば公知のギヤ機構を利用することも可能であるが、本実施の形態のように駆動ベルト361を用いることにより、駆動ベルト361により駆動モータ36の駆動軸362の振動が吸収され、駆動モータ36の振動がシャフト37に伝達されにくいという利点がある。
(3−3)フレーム取着部130
図4(a)に戻り、フレーム取着部130は、胴体部120より外側に張り出した張出部131と132を備える。
図5(b)に示すように、フレーム取着部130の張出部131、132の裏側には、フレーム300側にやや進出するような状態で、ねじ止め用台座部133〜135が形成されており、各ねじ止め用台座部133〜135には長穴形状のねじ穴133a〜135aが穿設される。
一方、フレーム取着部130の張出部132の上面側の端部には、引っ張りバネ150の端部を引っ掛けるための鉤部136が形成されると共に、フレーム300には引っ張りバネ150の他の端部を引っ掛けるための鉤部301が立設されて引っ張りバネ150の取り付けが可能なようになっており(図4(b)参照)、この双方の鉤部136,301に引っ張りバネ150を掛け渡すことにより取付部材100を図4(b)の矢印方向に付勢するように構成される。
各ねじ止め用台座部133〜135のねじ穴133a〜135aの長手方向は、上記引っ張りバネ150による引っ張り方向とほぼ平行となる方向に揃っており、後述するように取付部材100を介して駆動モータ36を取り付ける際において、駆動ベルト361に適切な張力を付加するように工夫されている。なお、駆動ベルト361に張力を付加するための付勢手段は、上記のように引っ張りバネ150に限定されず、例えば、圧縮バネや板バネを利用しても構わない。
各ねじ穴133a〜135aにねじ142を挿通して、フレーム取着部130をフレーム300にねじ止めすると、図4(a)に示すようにねじ止め用の台座部133〜135の裏面のみがフレーム300に接触した状態で固定される。
このように取付部材100に締結部材による締結に必要な部位だけでフレーム300に接触するようにしているため、他の胴体部120の底部とフレーム300との間に隙間gが介在することとなり、取付部材100の裏面全体をフレーム300に接触する場合に比較して駆動モータ36の振動をフレーム300に伝達しにくいという効果が得られる。さらに、フレーム300との接触面積が小さいので、締結部材による単位面積当たりの締結力が大きくなり、固定力が増大する。
また、当該締結部位は、胴体部120よりも外側に張り出した張出部131、132に形成されているので、モータ取着部110の駆動モータ36と接触している部分から上記締結部位への実質的な距離を長くすることができ、それだけ取付部材100を構成する樹脂材料により振動を吸収しやすいという効果も得られる。
特に、本実施の形態では、図5(b)に示すように、張出部131と胴体部120の間に開口133b、張出部132に開口134bが形成されており、それらの部分での剛性を低くして、より振動を吸収しやすい形状になっている。
また、ねじ止め用台座部133〜135は、モータ取着部110や胴体部120よりも外側に張り出しているので、ドライバーによりねじ締め動作を容易に行えるという利点もある。
上記取付部材100におけるモータ取着部110、胴体部120およびフレーム取着部130は、樹脂材料を射出成形することにより一体的に形成することができ、従来のように異なる部品を組み立てる必要もなく、また、高価な防振用の弾性部材を使用することもないので、コストダウンが図れるという利点がある。
実際に、本実施の形態による取付部材100により駆動モータ36をフレーム300に取り付けて、駆動モータ36を駆動したところフレーム300の振動および騒音が許容範囲内にとどまり、原稿読取部30による読取画像の劣化も認められなかった。
(3−4)フレーム300への取付手順
駆動モータ36は、次のような手順で上記取付部材100を介してフレーム300に取り付けられるのが望ましい。
(i)駆動モータ36を取付部材100のモータ取着部110にねじ止めする。
(ii)プーリ363とプーリ371に駆動ベルト361を掛け渡し、その状態で取付部材100のフレーム取着部130の裏面をフレーム300の取付け位置に合わせて、ねじ142で仮止めする。
(iii)引っ張りバネ150の両端部を、フレーム取着部130の鉤部136とフレーム300の鉤部301に掛け渡して、図4(b)の矢印方向に付勢させる。
このとき、ねじ穴133a〜135aは長穴であり、仮止めの状態なので、取付部材100全体が、引っ張りバネ150によりプーリ371と反対方向に付勢され、駆動ベルト361に張力が発生する。このときの張力が最適な範囲内となるように設計段階で、引っ張りバネ150の長さやバネ係数が設定されている。
(iv)この状態で、ねじ142を本締めして、フレーム取着部130をしっかりとフレーム300に固定させる。
以上により、組み付け時における駆動ベルト361の張力の設定が極めて容易になり、組立コストの低減が望める。
なお、組立後に引っ張りバネ150を取り外してもよいが、それだけ余分な工程が発生するし、取り外し時にフレーム取着部130の固定位置のずれが発生するおそれもある。 また、引っ張りバネ150を取着したままにしておけば、万一、長期使用によりねじ142が多少ゆるんだとしても、引っ張りバネ150により駆動ベルト361の張力を維持できるという利点もある。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施できる。
(4−1)上記実施の形態では、取付部材100のフレーム取着部130における張出部131、132に、フレーム300方向に進出したねじ止め用の台座部133〜135を設けることにより取付部材100とフレーム300の接触面積を小さくして駆動モータ36の振動ができるだけフレーム300側に伝達されないようにしたが、本変形例では、図6に示すように張出部131、132のねじ穴用の長穴を筒穴137〜139で構成し、当該筒穴137〜139の下側端面137a〜139aのみでフレーム300に接触するようにしている。
このようにすることにより、フレーム300との接触面積をさらに小さくして振動伝達防止の効果が増すと共に、単位面積当たりの締結力を増大することができる。また、筒構造により、ねじ止めに必要な強度を十分確保することができる。
(4−2)また、図7に示すように胴体部120の対向する側壁に開口部123、124を設けるようにしてもよい。このように開口部122に加えて開口部123、124を設けることにより、樹脂製の胴体部120における剛性がさらに低下して、駆動モータ36の振動をより吸収しやすくなるという効果が得られる。
駆動モータ36の振動をバランスよく吸収するため、上記開口部123,124は、同じ大きさで対称的な位置に設けるのが望ましいが、これに限定されるものではない。
(4−3)上記実施の形態では、取付部材100のフレーム取着部130における張出部131、132に駆動モータ36の取着位置を挟んで計3個のねじ穴133a〜135aにおいてねじ止めすることによりフレーム300に固定するようにした。
この締結箇所を4箇所以上としても構わないが、本実施の形態のように3箇所とすることによりフレーム300への取付面が安定し、製品誤差によるがたつきが生じにくくなる。また、フレーム300との接触面積をできるだけ少なくして振動をフレーム300に伝達しないようにするという観点からも、3箇所であることが望ましい。
(4−4)上記実施の形態では、ミラースキャン方式の原稿読取部30におけるスキャナをワイヤー駆動するための駆動モータ36の取付構造について説明したが、原稿自動搬送装置で原稿を搬送させながら原稿画像を読み取る、いわゆるシートスルー方式の画像読取装置においては、原稿自動搬送装置における原稿搬送機構にその駆動源のモータの振動が伝わるとやはり読取画像が劣化する原因となるので、当該原稿自動搬送装置における駆動モータの取付構造としても上記構成を採用することが望ましい。
(4−5)上記実施の形態では、複写機における原稿読取部に本発明に係る駆動モータの取付構造を利用した例を説明したが、スキャナ専用機や、ファクシミリ装置など、およそ原稿画像読取のために機械的な駆動部を有する画像読取装置全般における駆動モータの取付構造として適用可能である。
本発明は、画像読取装置における駆動モータの取付構造として有用である。
1 複写機
10 画像読取装置
20 原稿自動搬送装置
30 原稿読取部
31 第1スライダーユニット
33 CCDセンサ
36 駆動モータ
361 駆動ベルト
363、371 プーリ
100 取付部材(台座)
111 リブ
112、113 ねじ穴
120 胴体部
121 円筒状部材
122、123、124 開口部
130 フレーム取着部
131、132 張り出し部
133、134、135 ねじ止め用台座
133a、134a、135a ねじ穴
136、301 鉤部
137、138、139 筒穴

Claims (10)

  1. 駆動モータを、台座を介して画像読取装置本体のフレームに取り付ける取付構造であって、
    前記台座は、樹脂製であると共に、締結部材を介して前記フレームに固定されるように構成されており、前記フレームに対向する面のうち、当該締結部材が取着される部分が前記フレーム側に進出するように形成され、当該進出部分のみがフレームに接触した状態で固定される
    ことを特徴とする駆動モータの取付構造。
  2. 前記締結部材は軸状であると共に、前記台座に設けられた締結部材の取付穴が、筒形状に形成されており、当該筒形状の取付穴の端面において前記フレームに接触した状態で台座が固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動モータの取付構造。
  3. 前記台座の前記駆動モータとの対向面には、リブが立設されており、当該リブを介して駆動モータが台座に接触した状態で取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の駆動モータの取付構造。
  4. 前記リブは、前記駆動モータの台座への取着面の外縁の内側に対応する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の駆動モータの取付構造。
  5. 前記台座の前記フレームとの締結部は、前記駆動モータの取着部分よりも外側に張り出した部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の駆動モータの取付構造。
  6. 前記台座は、少なくとも3箇所において、締結部材により前記フレームに固定される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の駆動モータの取付構造。
  7. 前記台座の本体は空洞であると共に、その側面には少なくとも1箇所に開口部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の駆動モータの取付構造。
  8. 前記駆動モータは、その駆動軸が、前記空洞内に突出する状態で台座に取り付けられ、 前記開口部は、前記駆動軸に連結される駆動力伝達手段の介在を許容する位置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の駆動モータの取付機構。
  9. 前記駆動モータの駆動軸の駆動力は、駆動ベルトを介して画像読取装置本体の被駆動軸に伝達されるように構成され、前記台座には、前記駆動ベルトに張力を与える方向に台座を付勢する付勢手段の取付けが可能であると共に、前記台座の締結部材の取付穴は、前記付勢手段による台座の移動を許容する方向に長手方向を有する長穴であること
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の駆動モータの取付構造。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の駆動モータの取付構造により駆動モータが取り付けられたことを特徴とする画像読取装置。
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