JP5446914B2 - 医療用複室容器 - Google Patents

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本発明は、室への押圧操作が失念されたまま連通されずに薬剤の投与が行われる事態を防止することが可能な医療用複室容器に関するものである。
患者に投与される薬剤は多種多様に存在するが、その中には、予め混合した状態で保存しておくと、薬剤成分に変化が生じる不安定な薬剤がある。薬剤成分に変化が起きてしまった場合、その薬剤を患者に投与したとしても好適な効果は得られるものではない。
このように不安定な薬剤に対して、剥離可能な仕切り手段により区画された複数の室に、混合前の各薬剤を保存しておくことにより、未混合の状態で薬剤を安定的に保存することが可能な複室容器が提案されている。このような医療用複室容器は、押圧操作がなされることにより、仕切り手段の剥離、各室の連通が起こり、各室に収容されていた薬剤の混合が行われる。医療用複室容器には、容器上部に吊り下げ部が、容器下部に薬剤排出部が設けられており、薬剤投与の際は、吊り下げ部により容器を吊り下げ、薬剤排出部への輸液ラインの接続を経て、患者への薬剤投与が行われる。
しかし、このような医療用複室容器には、仕切り手段を剥離させるための押圧操作を失念してしまった場合、混合或いは溶解されずに薬剤が患者に投与されてしまうといった問題がある。このような問題を解決するため、押圧操作がなされない限り、薬剤投与を行うことができない構成とした医療用複室容器が提案されている。例えば、連通前において、吊り下げ部又は薬剤排出部が包装体により包装されていることにより薬剤投与を行うことができず、押圧操作がなされ、連通が行われると、包装体を取り外せるようになり、薬剤投与が可能となる医療用複室容器である(特開2005―211558号・特開2006―51085号)。
しかし、このように包装体を設けることにより未連通状態での薬剤投与の防止を可能としている医療用複室容器は、連通後において包装体がゴミとなってしまうため好ましくない。このように連通後にゴミが出てしまう構成を設けず、押圧操作が失念されたまま連通されずに薬剤が投与されるといった事態を防止可能な医療用複室容器として、特許文献1のように、押圧操作前においては、薬剤が薬剤排出部内を流れることを規制し、押圧操作をすることによって当該規制が解除されて薬剤排出部内へ薬剤の流入を可能にする構成を設けた医療用複室容器がある。
特開2003−305107号公報
しかしながら、上記のような構成を備えた医療用複室容器は、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常が生じた場合、押圧操作を行っても薬剤が薬剤排出部内をうまく流れず、薬剤投与が断続的となる恐れがある。また、最悪の場合、押圧操作を行っても薬剤が薬剤排出部内を流れず、容器から薬剤の排出自体ができなくなってしまう事態も起こりうる。また、押圧操作前において薬剤排出を規制している構成が薬剤排出部内に設けられているため、押圧操作によって規制の解除がなされたかどうかを視認することは難しい。
従って、本発明は、押圧操作の失念による未連通状態での薬剤投与を防止することができ、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常が生じた場合でも、薬剤排出を安定的に行うことが可能であり、且つ、押圧操作によって規制の解除がなされたかどうかを容易に視認することが可能な医療用複室容器を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、以下の発明に想到した。薬剤を収納可能な複数の収納室と、これら収納室を区画している弱シールと、容器本体上部に吊り下げ手段を有する医療用複室容器であって、前記吊り下げ手段は、容器内外を連通するように容器本体上部に取り付けられた中空の吊り下げ部材収容体と、該吊り下げ部材収容体内部に収容された吊り下げ部材とを含み、該吊り下げ部材は、容器を閉鎖し且つ前記吊り下げ部材収容体内部において膨張又は移動可能な閉鎖手段と、該閉鎖手段上部に一体的に設けられた吊り下げ部とを備え、前記吊り下げ部は、容器押圧に伴う前記閉鎖手段の膨張又は移動により、容器本体外部に露出することを特徴とする医療用複室容器である。
前記閉鎖手段は、蛇腹状の袋体であっても良く、吊り下げ部材収容体内を液密に移動可能な栓体であっても良い。また、前記閉鎖手段の膨張又は移動に必要な内圧は、前記弱シールの剥離に必要な内圧以上であっても良い。
前記弱シールを複数備える医療用複室容器においては、前記吊り下げ手段に最も近い弱シールの剥離に必要な内圧が、他の弱シールの剥離に必要な内圧以上であっても良い。
このような吊り下げ手段を設けた医療用複室容器は、押圧操作前においては、吊り下げ部が吊り下げ部材収容体に収納されているために容器を吊り下げることができず、押圧操作が行われることにより初めて、吊り下げ部が容器本体外部に露出し、容器を吊り下げることが可能となる。このように、押圧操作を経なければ、吊り下げ部が外部に露出しない構成とすることにより、押圧操作の失念による未連通状態での薬剤投与を防止することが可能であり、また、吊り下げ手段は薬剤排出を規制するものではないため、押圧操作による規制の解除に異常が生じた場合でも、断続的な薬剤投与が起きてしまう、若しくは、薬剤投与ができないといった薬剤排出に伴う異常事態は生じず、且つ、押圧操作によって規制の解除がなされた場合、吊り下げ部が容器外部に露出するため、規制の解除がなされたかどうかを容易に視認することができることを見出し、本願発明に至った。
本発明の医療用複室容器は、押圧操作を経て初めて容器を吊り下げることが可能となる吊り下げ手段を具備していることにより、押圧操作の失念による未連通状態での薬剤投与を防止することができ、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常があった場合、薬剤投与ができない若しくは断続的な投与となってしまうなどの薬剤排出における異常事態が生じず、また、押圧操作によって規制の解除がなされた場合、吊り下げ部が容器外部に露出するため、規制の解除がなされたかどうかを容易に視認することができる。
図1は、本発明の医療用複室容器において、閉鎖手段を蛇腹状の袋体とした場合の一実施態様例における押圧操作がなされる前の部分断面図である。 図2は、図1の医療用複室容器において、容器が吊り下げ可能となった場合の部分断面図である。 図3は、本発明の医療用複室容器において、閉鎖手段を栓体とした場合の一実施態様例における押圧操作がなされる前の部分断面図である。 図4は、図3の医療用複室容器において、容器が吊り下げ可能となった場合の部分断面図である。 図5は、本発明の医療用複室容器において、収納室が三室である場合の一実施態様例における押圧操作がなされる前の部分断面図である。 図6は、図5の医療用複室容器において、容器が吊り下げ可能となった場合の部分断面図である。
以下、図を用いて本発明の医療用複室容器を説明する。しかし、本願発明は、これら図面に記載した実施態様例に限定されるものではない。
まず、本発明の一実施態様例を図1及び図2を用いて説明する。容器本体は、二枚のシートの周縁部を張り合わせるように溶着されて形成されており、容器本体には、容器本体を二つの収納室、すなわち、第一室1と第二室2とに区画するように弱シール3が配されている。容器上部には、第一室1と容器外部とを連通するように容器を形成する二枚のシートに挟まれて溶着されている筒状の吊り下げ部材収容体4と吊り下げ部材収容体内部に収容されている吊り下げ部材とからなる吊り下げ手段が設けられており、容器下部には、輸液ラインと接続することにより薬剤排出がなされるポート5が容器内部と容器外部とを連通するように、容器を形成する二枚のシートに挟まれて溶着されている。吊り下げ部材は、下方が開口した蛇腹状の袋体をなしている閉鎖手段6と、袋体上部に一体的に設けられた板状の吊り下げ部7とからなる。閉鎖手段6は、第一室1が容器外部と遮断されるように、下方開口部が吊り下げ部材収容体4の下方開口部に溶着されており、板状の吊り下げ部7には容器を吊り下げるための孔8が設けられている。吊り下げ部材収容体上方開口部は、閉鎖手段6より小さく且つ吊り下げ部7より大きい径であり、吊り下げ部7は通過できるが、閉鎖手段6は通過できないようになっている。第一室1及び第二室2は薬剤を収納可能であり、弱シール3は押圧操作による内圧の上昇により剥離可能な程度の保持力を有している。第一室1又は第二室2への押圧操作が行われると、弱シール3は剥離し、閉鎖手段6の膨張が生じ、やがて閉鎖手段上部に配された吊り下げ部7が、図2のように、吊り下げ部材収容体上方開口部を通過し、容器外部に露出する。また、吊り下げ部7は閉鎖手段上部に一体的に設けられているので、閉鎖手段6が膨張しない限り、吊り下げ部7は容器外部に露出することはない。このように、押圧操作が行われることによって、容器は初めて吊り下げ可能となる。本発明の医療用複室容器は、押圧操作により初めて容器が吊り下げ可能となる構成のため、押圧操作が行われないまま薬剤が投与されてしまうといったミスを防ぐことが可能であり、また、未連通状態での投与防止のための構成を吊り下げ手段に設けるため、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常が生じた場合でも、薬剤排出が断続的になってしまう若しくは薬剤排出ができないといった薬剤排出に関する異常事態が起こらず、さらに、押圧操作による規制の解除がなされた場合、吊り下げ部7が容器外部に露出するため、押圧操作による規制の解除がなされたかどうかを容易に視認することができる。加えて、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常が生じた場合、すなわち、吊り下げ部7が吊り下げ部材収容体4より容器外部に少しだけしか露出しなかった場合であっても、少しだけ露出した部分をつまみ上げれば問題なく使用が可能である。
閉鎖手段について、上記実施例において、閉鎖手段6は、図1のように蛇腹状の袋体をなし、押圧操作による内圧の上昇が生じると、図2のように吊り下げ部7が容器外部に露出するまで膨張するような構成である。しかしながら、本発明における閉鎖手段はこのような蛇腹状の袋体に限らず、容器を閉鎖し且つ押圧操作により吊り下げ部を容器外部へ押し上げるものであれば良い。例えば、図3のように、閉鎖手段6を、吊り下げ部材収容体内を液密に移動可能な栓体としても良い。この場合、栓体は押圧操作による内圧の上昇によって吊り下げ部材収容体上方開口部に接するまで上方へ移動することができ、栓体の上方移動に伴い、閉鎖手段上部に配された吊り下げ部7が容器外部に露出する。なお、栓体は吊り下げ部材収容体内を液密に移動可能なものであれば良く、例えば吊り下げ部材収容体内を液密に移動可能なゴム栓としても良い。
吊り下げ部について、吊り下げ部は容器を吊り下げ可能とするものであり、上記実施例において、吊り下げ部7は容器を吊り下げるための孔8を備えた板状部材をなしている。しかしながら、吊り下げ部は上記実施例に限らず、容器を吊り下げることが可能となるものであれば良い。例えば、吊り下げ部を支柱に引っかけることができるようなフックとしても良い。
吊り下げ部材収容体について、上記実施例において、吊り下げ部材収容体4は、筒状をなしており、吊り下げ部材収容体上方開口部は閉鎖手段6より小さく、吊り下げ部7より大きい径をなしている。このような構成であると、押圧の際、吊り下げ部材収容体内部に収納されている閉鎖手段6が容器外部に抜け出てしまうといった事態を防止することができ、且つ、吊り下げ部7を直接手などで露出させづらくすることもできる。しかしながら、このような吊り下げ部材収容体形状は好ましいとされる一例であり、吊り下げ部材収容体は容器内外を連通するように配され、中空状をなし、且つ、吊り下げ部材上方開口部が吊り下げ部を通過させることができるだけの径であれば良く、上記実施例記載の形状に限るものではない。また、吊り下げ部材収容体内部に収容される閉鎖手段が、袋体のようなものの場合は閉鎖手段が吊り下げ部材収容体から突出しても問題はないので、吊り下げ部材収容体を上方開口部が閉鎖手段より大きい径である筒状体としても良い。しかしながら、前述の構成であると、閉鎖手段のみで複室容器自体の自重を支えることになるので、吊り下げ部材収容体上方開口部は閉鎖手段より小さく、吊り下げ部より大きい径をなしているほうが好ましい。
収納室について、収納室は弱シールにより区画されており、その内部には薬剤が収容可能である。上記実施例において、容器は二つの収納室を有しているが、三室以上有していても良い。また、収納室は、薬剤を収容可能なものであれば、どのような大きさであっても良く、例えば、押圧できないほどの小さな容積を有する小室9であっても良い。
弱シールについて、弱シールは容器シート同士を溶着することにより形成され、容器本体を区画することが可能である。弱シールは弱シールと接している収納室に押圧操作がかけられることにより、剥離する。上記実施例において、弱シール3は、容器本体を第一室1と第二室2の二つの収納室に区画している。しかしながら、弱シールは容器本体を第一室と第二室とに区画するものに限らず、複数の弱シールを容器本体に配し、容器本体を三つ以上の収納室に区画し、各々の収容室に薬剤を収納しても良い。例えば、図5のように二つの弱シール3を配し、閉鎖手段6に接する小室9を設けるような構成である。小室9は容積が小さいために押圧することができず、第一室1又は第二室2に押圧操作が行われる。押圧操作が行われると、二つの弱シール3が剥離し、閉鎖手段6の膨張が生じ、吊り下げ部7が容器外部に露出する。
上記実施例において、押圧操作により、まず弱シール3の剥離及び各室の連通が生じ、その後、閉鎖手段6の膨張又は移動が生じる。このように、押圧操作により、まず弱シールの剥離が生じ、その後、閉鎖手段の膨張又は移動が生じる場合、容器が吊り下げ可能となる前に各室の連通が起こるため、押圧操作を行った後、各室が連通しているかどうかを確認するといった作業の手間を省くことができる。このような効果は、押圧操作を行うことによる閉鎖手段の膨張又は移動が弱シールの剥離と略同時に起こるような構成であっても可能である。従って、弱シールの剥離が閉鎖手段の膨張又は移動より先に若しくは略同時に生じるように構成されていることが望ましい。このような構成として例えば、閉鎖手段の膨張又は移動に必要な内圧が弱シールの剥離に必要な内圧以上である構成が考えられる。また、複数の弱シールが配された容器の場合、閉鎖手段に最も近い弱シールの剥離に必要な内圧が他の弱シールの剥離に必要な内圧以上である構成でも構わない。閉鎖手段に接する収納室が押圧できないほど小さな容積であれば、他の収納室に押圧操作がなされるので、全ての弱シールの剥離よりも閉鎖手段の膨張又は移動が先に起こることはない。さらには、ポートと接している収納室に押圧操作がなされるように、シート外面に印刷等による表示を設けた構成が考えられる。
ポートについて、ポートは、輸液ラインを接続することで、容器内部の薬剤を患者へ供給するものであり、容器下部に、容器内外を連通するように配される。上記実施例において、ポート5は、筒状をなし、その端部には針を刺通可能なゴム栓が配された構成であり、容器内外を連通するように、二枚のシートに挟まれて溶着、固定されている。しかしながら、ポートは、容器内外を連通するように配され、且つ、輸液ラインを接続することで、容器内部薬剤を排出可能な構成であれば良く、例えば、ポートは、膜チューブのように、内部にゴム栓が配されていない構成でも良い。
容器本体について、上記実施例において、容器本体は、二枚のシートの周縁部を貼り合わせるように強溶着を行うことにより形成されているが、チューブ状のシートの開口部を強溶着にて閉鎖することにより形成されても良い。また、容器を形成するシート材質は、収納室に収納される薬剤と好適であれば、特に限定はされない。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ環状オレフィン、ナイロン、ポリスチレンなどの樹脂、これら樹脂を混合した物、積層したものとしても良く、又、アルミなどの樹脂以外の材質と樹脂とを積層したものとしても良い。また、収納室に収納される薬剤に対応するように、収納室ごとのシート材質が異なる複室容器を形成しても良い。
各収納室内部に収容されている薬剤について、複数の収納室のうち、全ての収納室の薬剤が異なっても構わないし、また、二室以上の収納室の薬剤が同じでも構わない。さらには、少なくともいずれか一室の収納室内部に薬液(又は溶解液)が収容されていれば、その他の収納室内部に収容されている薬剤は粉末状であっても良く、その薬剤の状態は問わない。
本発明の医療用複室容器は、押圧操作の失念による未連通状態での薬剤投与を防止することができ、押圧操作による規制の解除に関わる構成に異常があった場合において、薬剤投与ができない若しくは断続的に投与されてしまうといった薬剤排出における異常事態が生じず、また、押圧操作によって規制の解除がなされた場合、吊り下げ部の容器外部への露出により、規制の解除がなされたかどうかを容易に視認することができるため、医療に好適に用いることができる。
1 第一室
2 第二室
3 弱シール
4 吊り下げ部材収容体
5 ポート
6 閉鎖手段
7 吊り下げ部
8 吊り下げ孔
9 小室

Claims (5)

  1. 薬剤を収納可能な複数の収納室と、これら収納室を区画している弱シールと、容器本体上部に吊り下げ手段を有する医療用複室容器であって、前記吊り下げ手段は、容器内外を連通するように容器本体上部に取り付けられた中空の吊り下げ部材収容体と、該吊り下げ部材収容体内部に収容された吊り下げ部材とを含み、該吊り下げ部材は、容器を閉鎖し且つ前記吊り下げ部材収容体内部において膨張又は移動可能な閉鎖手段と、該閉鎖手段上部に一体的に設けられた吊り下げ部とを備え、前記吊り下げ部は、容器押圧に伴う前記閉鎖手段の膨張又は移動により、容器本体外部に露出し、前記吊り下げ部材収容体は、上方開口部が前記閉鎖手段より小さく前記吊り下げ部より大きい径をなしていることを特徴とする医療用複室容器。
  2. 前記閉鎖手段が蛇腹状の袋体であることを特徴とする請求項1に記載の医療用複室容器。
  3. 前記閉鎖手段が吊り下げ部材収容体内を液密に移動可能な栓体であることを特徴とする請求項1に記載の医療用複室容器。
  4. 前記閉鎖手段の膨張又は移動に必要な内圧が前記弱シールの剥離に必要な内圧以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の医療用複室容器。
  5. 前記弱シールを複数備え、前記閉鎖手段に最も近い弱シールの剥離に必要な内圧が他の弱シールの剥離に必要な内圧以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の医療用複室容器。
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