JP4466228B2 - 変位栓体付き注排口及び該注排口を備えてなる医療用容器 - Google Patents
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Description
(1) 先端及び基端が開放した略円筒状のポートキャップと、
ポートキャップの基端に取り付けられてなるポートと、
ポートキャップの内部に液密かつ長手方向に変位可能に挿着された栓体と、
栓体の先端に取り外し可能に取り付けられた栓体キャップを含んでなり、
栓体と栓体キャップが一体となって、
栓体キャップの先端が、ポートキャップの先端よりも基端側に位置する閉鎖位置から、栓体キャップがポートキャップよりも先端方向に突出する排出位置に変位する変位栓体付き注排口;
(2) 栓体の基端側の圧力が上昇した際に、この圧力により、栓体とキャップが閉鎖位置から排出位置に変位する前記(1)記載の変位栓体付き注排口;
(3) 栓体が閉鎖位置にある際に、栓体がポートキャップの基端方向に変位することを防ぐ基端ストッパーを設けてなる前記(1)又は(2)に記載の変位栓体付き注排口;
(4) 栓体が排出位置にある際に、栓体がポートキャップの先端方向に変位することを防ぐ先端ストッパーを設けてなる前記(1)〜(3)の何れかに記載の変位栓体付き注排口;
(5) 栓体が排出位置にある際に、栓体とポートキャップとを係合する係合手段を設けてなる前記(1)〜(4)の何れかに記載の変位栓体付き注排口;
(6) 係合手段が、栓体の外周面に設けた凹溝と、この凹溝に係合するためのポートキャップ内周面に設けた凸条である前記(5)記載の変位栓体付き注排口;
(7) 栓体が、ポートキャップの内部に液密かつ長手方向に摺動可能に挿着される前記(1)〜(6)の何れかに記載の変位栓体付き注排口;
(8) 閉鎖位置における先端ストッパーの基端から栓体の先端までの距離が栓体の長手方向の長さよりも短く、かつ排出位置における栓体の最も基端に位置するシール部が、閉鎖位置における栓体の最も先端に位置するシール部の位置よりも基端側にある前記(7)記載の変位栓体付き注排口;
(9) 前記(1)〜(8)の何れかに記載の変位栓体付き注排口を備えた容器本体を含む医療用容器であって、複数成分の薬剤が、容器外部から容器へ加えられた圧力により室の内圧を上昇させることによって連通する仕切部を介して区画された複数の室に収容されてなる医療用容器;
(10) 容器外部から容器へ加えられた圧力により室の内圧を上昇させることによって、栓体が閉鎖位置から排出位置まで摺動する前記(9)記載の医療用容器;
(11) 容器本体が、熱可塑性樹脂製のシートからなる袋体であり、仕切部が容器本体を形成するシート同士の弱溶着部であるか、又は容器本体を形成するシートが相溶性の低いシートを介して互いに溶着された部分である、前記(9)又は(10)記載の医療用容器;
(12) 容器本体が、可撓性を有するソフトボトルである、前記(9)又は(10)記載の医療用容器;
(13) 複数成分の薬剤のうち、少なくとも1つが液剤である、前記(9)〜(12)の何れかに記載の医療用容器;
(14) 液剤を収容する室に注排口が備えられてなる、前記(13)記載の医療用容器;
(15) 仕切部を連通させる内圧よりも高い内圧により、栓体が閉鎖位置から排出位置まで摺動する、前記(14)記載の医療用容器;等に関する。
図1は、本発明の注排口の一実施態様を示す縦断面図である。図1の(a)は閉鎖位置を示す縦断面図であり、図1の(b)は排出位置を示す縦断面図である。
図2は、図1に示される閉鎖位置(a)における先端ストッパーの基端から栓体の先端までの距離(L1)および栓体の長手方向の長さ(L2)を示し、かつ、閉鎖位置(a)の栓体のシール部と排出位置(b)の栓体のシール部の相対的位置関係を示す断面図である。
図3は、本発明の注排口の他の実施態様を示す縦断面図であり、ポートキャップの内部に栓体を囲繞するカラーを設けている。図3の(a)は閉鎖位置を示す縦断面図であり、図3の(b)は排出位置を示す縦断面図である。
図4は、本発明の注排口の他の実施態様を示す縦断面図であり、栓体キャップが伸張式栓体キャップとなっている。図4の(a)は閉鎖位置を示す縦断面図であり、図4の(b)は排出位置を示す縦断面図であり、図4の(c)はC−C線矢視断面図(容器は図示しない)である。
図5は、本発明の注排口の他の実施態様を示す縦断面図であり、栓体がダイアフラム式となっている。図5の(a)は閉鎖位置を示す縦断面図であり、図5の(b)は排出位置を示す縦断面図である。
図6は、本発明の注排口の他の実施態様を示す縦断面図であり、栓体が蛇腹式となっている。図6の(a)は閉鎖位置を示す縦断面図であり、図6の(b)は排出位置を示す縦断面図である。
図7は、本発明の医療用容器を示す正面図である。
図8は、図7に示した本発明の医療用容器のD−D線矢視断面図である。
図9は、本発明の医療用容器の他の実施態様の保管状態を示す縦断面図であり、容器本体を折り畳んだ後、ポートキャップの先端面に容器本体の端部を溶着している。
なお、本明細書中で先端方向とは、図中の矢印Aを指し、基端方向とは、図中の矢印Bを指す。
ポートキャップの内周面に凸条を設けない場合、図3の(a)及び(b)に示すように、ポートキャップ120の内部に、栓体140を保持するために、栓体140を囲繞するカラー180を挿着し、このカラー180の内周面に前記した凸条22と同様の作用効果を発揮する縮径部181を設けてもよい。
図4の(a)及び(b)に示す変位栓体付き注排口210は、栓体キャップが、排出位置において先端方向に伸張する、長手方向に弾性を有する伸張式栓体キャップ250となっている。排出位置における伸張式栓体キャップ250の先端部を狭持することにより、栓体キャップの取り外しが一層容易になる。この伸張式栓体キャップ250は、長手方向に弾性を有する渦巻きバネ251を中間部に設けており、渦巻きバネ251の先端には中心方向へ揺動可能な揺動部252が設けられている。この揺動部252の先端は、閉鎖位置においてポートキャップ220の先端ストッパー223に係止しており、先端方向への力が作用した際に中心方向へ揺動し、係止が解除されるようになっている。係止が解除された伸張式栓体キャップ250は、その弾性力により先端方向へ伸張し、揺動部252もしくは、伸張した渦巻きバネ251を狭持することにより取り除かれる。
図5の(a)及び(b)に示す変位栓体付き注排口310は、栓体340が長手方向に変位可能なダイアフラム式となっている。この栓体340は、穿刺針を穿刺可能な円柱状の弾性部材341と、この弾性部材341を同心円状に保持してなる収容部342と、収容部342に冠着された収容部キャップ343と、収容部342の外周から斜め径方向に設けられたテーパー部344と、テーパー部344の外周に設けられたフランジ345を含んでなり、基端方向から先端方向へ力が加えられた場合、テーパー部344が撓むことにより、収容部342は長手方向に変位可能となっている。
図6の(a)及び(b)に示す変位栓体付き注排口410は、栓体440が長手方向に伸張可能な蛇腹式となっている。この栓体440は、穿刺針を穿刺可能な円柱状の弾性部材441と、この弾性部材441を同心円状に保持してなる収容部442と、収容部442に冠着された収容部キャップ443と、収容部442の外周から基端方向に設けられた蛇腹部444と、蛇腹部444の外周に設けられたフランジ445を含んでなり、図6の(a)に示す閉鎖位置においては、蛇腹部444は収縮しており、基端方向から先端方向へ力が加えられた場合、図6の(b)に示すように蛇腹部444は伸張し、収容部442は長手方向に変位する。
20、120、220、320、420 ポートキャップ
22 凸条
23 先端ストッパー
30、330、430 ポート
31 基端ストッパー
40、140、340、440 栓体
42 凹溝
43、44 閉鎖位置のシール部
43’、44’ 排出位置のシール部
50、250、350、450 栓体キャップ
561 仕切部
562 第1薬剤収容室
563 第2薬剤収容室
580 医療用容器
60、560、760 容器本体
70 係合手段
L 液剤
P 粉末製剤
Claims (14)
- 先端及び基端が開放した略円筒状のポートキャップと、
ポートキャップの基端に取り付けられてなるポートと、
ポートキャップの内部に液密かつ長手方向に変位可能に挿着された栓体と、
栓体の先端に取り外し可能に取り付けられた栓体キャップを含んでなり、
栓体の基端側の圧力が上昇した際にこの圧力により、栓体と栓体キャップが一体となって、
栓体キャップの先端が、ポートキャップの先端よりも基端側に位置する閉鎖位置から、栓体キャップがポートキャップよりも先端方向に突出する排出位置に変位することを特徴とする変位栓体付き注排口。 - 栓体が閉鎖位置にある際に栓体がポートキャップの基端方向に変位することを防ぐ基端ストッパーを設けてなる、請求項1記載の変位栓体付き注排口。
- 栓体が排出位置にある際に栓体がポートキャップの先端方向に変位することを防ぐ先端ストッパーを設けてなる、請求項1又は2に記載の変位栓体付き注排口。
- 栓体が排出位置にある際に栓体とポートキャップとを係合する係合手段を設けてなる、請求項1〜3の何れかに記載の変位栓体付き注排口。
- 係合手段が栓体の外周面に設けた凹溝とこの凹溝と係合するためのポートキャップ内周面に設けた凸条である、請求項4記載の変位栓体付き注排口。
- 栓体がポートキャップの内部に液密かつ長手方向に摺動可能に挿着される、請求項1〜5の何れかに記載の変位栓体付き注排口。
- 閉鎖位置における先端ストッパーの基端から栓体の先端までの距離が栓体の長手方向の長さよりも短く、かつ、排出位置における栓体の最も基端に位置するシール部が、閉鎖位置における栓体の最も先端に位置するシール部の位置よりも基端側にある請求項6記載の変位栓体付き注排口。
- 請求項1〜7の何れかに記載の変位栓体付き注排口を備えた容器本体を含む医療用容器であって、複数成分の薬剤が、容器外部から容器へ加えられた圧力により室の内圧を上昇させることによって連通する仕切部を介して区画された複数の室に収容されてなる医療用容器。
- 容器外部から加えられた圧力により室の内圧を上昇させることによって、栓体が閉鎖位置から排出位置まで摺動する請求項8記載の医療用容器。
- 容器本体が熱可塑性樹脂製のシートからなる袋体であり、仕切部が容器本体を形成するシート同士の弱溶着部であるか、又は容器本体を形成するシートが熱シール可能なシートを介して互いに溶着されてなる部分である、請求項8又は9記載の医療用容器。
- 容器本体が、可撓性を有するソフトボトルである、請求項8又は9記載の医療用容器。
- 複数成分の薬剤のうち、少なくとも1つが液剤である、請求項8〜11の何れかに記載の医療用容器。
- 液剤を収容する室に注排口が備えられてなる、請求項12記載の医療用容器。
- 仕切部を連通させる内圧よりも高い内圧により、栓体が閉鎖位置から排出位置まで摺動する、請求項13記載の医療用容器。
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