JP4787646B2 - 医療用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、混注ポートを用いて、輸液などの薬液に薬剤の調製や配合を行うことができる医療用容器に関するものである。
患者に輸液を行うに先だって、輸液剤の入ったバイアル瓶やソフト軟質バッグ等に、予め輸液剤に配合することが困難な薬剤、例えば、ビタミン剤、抗生物質等の薬剤を混合、溶解させ、薬液を調整することが行われている。しかし、常に薬剤の添加が行われるわけではなく、輸液剤単独での投与も行われる。
このため、薬剤の混注が必要な場合には、混注が確実に行われているいるか、また、過剰な混注が行われていないかを、作業者が確認することが必要である。
しかし、通常の輸液容器では、上記を確認することは必ずしも容易ではない。
特開2004−159993号(特許文献1)にもあるように、昔より、医療用容器の外面に目盛を付すことが行われている。
しかし、医療用容器の外面に付された目盛は、内部に収納されている薬液が形成する液面以下の内液量を表示するものとなっている。このため、薬剤を混注しない状態では、その液面が目盛表示の上端部に位置するため、未混注であることを認識することは可能であるが、上述したように、常に薬剤の添加が行われるわけではなく、輸液剤単独での投与も行われるため、その状態自体には何らの問題もなく、未混注を認識しにくい。また、逆に混注した後において、液面があがっていることを明確に認識できないため、再混注を行う危険性もある。
特開2004−159993号
そこで、本発明の目的は、薬液が収納されている医療用容器において、他の薬剤が混注されていないことを視覚的に容易に認識でき、必要な薬剤が未混注にて投与されること、さらには、薬剤の二重混注を防止することができる医療用容器を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 可撓性材料により作製され、内部に薬剤室を有する軟質バッグと、該薬剤室に収納された薬剤と、該薬剤室の下端部と連通する排出ポートとを備える医療用容器であって、前記医療用容器は、前記排出ポートを用いた他の薬剤の混注が可能もしくは前記薬剤室と連通する混注ポートを備え、前記他の薬剤の混注が可能であり、前記他の薬剤の混注がされない状態での前記医療用容器の懸垂時の液面以下の前記軟質バッグ内液量を表示する第1の目盛表示部と、該第1の目盛表示部と識別可能に形成され、かつ、前記液面以上のバッグ内液量を表示する第2の目盛表示部とを備え、前記医療用容器内の液面位置が前記第2の目盛表示部に位置するか否かにより、前記医療用容器への前記他の薬剤の混注の有無を確認可能である医療用容器。
(2) 前記第1の目盛表示部は、前記液面となる位置もしくはその付近を始端として前記軟質バッグの下端部側に延びるものであり、前記第2の目盛表示部は、前記液面となる位置もしくはその付近を始端として前記軟質バッグの上端側に延びるものであり、前記第2の目盛表示部は、前記医療用容器に薬剤が混注された際に利用可能なものである(1)に記載の医療用容器。
(3) 前記軟質バッグは、内部空間が剥離可能な仕切部により第1の薬剤室と第2の薬剤室に区分され、該第1の薬剤室には、第1の薬剤が収納され、前記第2の薬剤室には第2の薬剤が収納されており、前記液面は、前記仕切部を剥離することにより前記第1の薬剤室と前記第2の薬剤室とを連通させ、かつ、該医療用容器を懸垂したときにおける前記第1の薬剤と前記第2の薬剤との混合液の液面である(1)または(2)に記載の医療用容器。
(4) 前記医療用容器は、前記第1の薬剤室と前記排出ポートとの連通を阻害する剥離可能な連通阻害部を備え、前記液面は、前記仕切部および前記連通阻害部を剥離した際の混合液の液面である(1)または(2)に記載の医療用容器。
(5) 前記第2の目盛表示部は、前記第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近に設けられている(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用容器。
(6) 前記第2の目盛表示部は、前記第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近より所定距離離間した位置に設けられている(1)ないし(4)のいずれかに記載の医療用容器。
(7) 前記医療用容器は、前記他の薬剤の混注がされない状態での前記医療用容器の懸垂時の液面が位置する領域を表示する液面表示部を有している(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用容器。
(8) 前記医療用容器は、前記排出ポートと対向する前記軟質バッグの上端部に設けられた懸垂孔を備えている(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用容器。
(9) 前記第1の目盛表示部は、前記液面もしくはその付近を始端として、前記医療用容器の懸垂時に鉛直方向となる方向に延び、かつ、前記医療用容器に収納されている薬剤量もしくはそれより若干少ない数値を上限とする数値目盛を有し、前記第2の目盛表示部は、前記医療用容器の懸垂時に垂直方向上方となる方向に延び、かつ、前記医療用容器に収納されている薬液量を越える数値を下限とする数値目盛を有している(1)ないし(8)のいずれかに記載の医療用容器。
(10) 前記排出ポートは、前記第1の薬剤室側に設けられており、前記第1の目盛表示部は、前記第1の薬剤室の下部より、前記仕切部を越えて前記第2の薬剤室に到達するものとなっており、かつ、前記第2の目盛表示部は、前記第2の薬剤室のみに設けられている(3)ないし(9)のいずれかに記載の医療用容器。
本発明の医療用容器は、可撓性材料により作製され、内部に薬剤室を有する軟質バッグと、該薬剤室に収納された薬剤と、該薬剤室の下端部と連通する排出ポートとを備える医療用容器であって、該医療用容器は、該医療用容器の懸垂時の液面以下の前記軟質バッグ内液量を表示する第1の目盛表示部と、該第1の目盛表示部と識別可能に形成され、かつ、前記液面以上のバッグ内液量を表示する第2の目盛表示部とを備える。
このため、医療用容器を懸垂したときにおける医療用容器内の液面位置が、第1の目盛表示部の上端付近であり、第2の目盛表示部に位置しないことの認識、すなわち、他の薬剤が混注されていないことを容易に視覚的に確認できる。また、上記の医療用容器内の液面位置が、第2の目盛表示部に位置していれば、医療用容器に他の薬剤が混注済みであることを容易かつ確実に視認できる。
よって、本発明の医療用容器によれば、混注が必要な薬剤が未混注の状態で薬液の投与、薬剤の容器内への二重混注を防止することができる。
また、前記軟質バッグは、内部空間が剥離可能な仕切部により第1の薬剤室と第2の薬剤室に区分され、該第1の薬剤室には、第1の薬剤が収納され、前記第2の薬剤室には第2の薬剤が収納されており、前記液面は、前記仕切部を剥離することにより前記第1の薬剤室と前記第2の薬剤室とを連通させ、かつ、該医療用容器を懸垂したときにおける前記第1の薬剤と前記第2の薬剤との混合液の液面とすれば、上記のような複室容器においても、仕切部の剥離後の液面を確認することにより、他の薬剤の未混注もしくは混注済みであるかを容易に確認でき、混注が必要な薬剤が未混注の状態で薬液の投与、薬剤の容器内への二重混注を防止することができる。
以下、本発明の医療用容器について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例の医療用容器の正面図である。
本発明の医療用容器1は、可撓性材料により作製され、内部に薬剤室を有する軟質バッグ2と、薬剤室に収納された薬剤と、薬剤室の下端部と連通する排出ポート3とを備える。医療用容器1は、医療用容器1の懸垂時の液面35以下の前記軟質バッグ内液量を表示する第1の目盛表示部37と、第1の目盛表示部37と識別可能に形成され、かつ、液面35以上のバッグ内液量を表示する第2の目盛表示部38とを備える。
そして、第1の目盛表示部37は、液面35となる位置もしくはその付近を始端として軟質バッグ2の下端部側に延びるものであり、第2の目盛表示部38は、液面35となる位置もしくはその付近を始端として軟質バッグ2の上端側に延びるものであり、第2の目盛表示部は、軟質バッグに薬剤が混注された際に利用可能なものである。そして、第1の目盛表示部37と第2の目盛表示部38とは、識別可能なものとなっている。識別可能とする形態はどのようなものでもよい。両者を識別可能なものとすることにより、それぞれの目盛表示部の意義の相違を認識しやすいものとなっている。
この実施例の医療用容器1は、図1に示すように、軟質バッグ2と、軟質バッグ内に収納されたの薬液と、排出ポート3とを備えている。この実施例の医療用容器1では、排出ポートは、薬剤の混注に利用可能である。
軟質バッグ2は、インフレーション成形法により筒状に成形されたものが好ましい。なお、軟質バッグ2は、例えばブロー成形法などの種々の方法により製造されたものであってもよい。また、軟質バッグ2は、筒状体の外周部の全周をシールしたもの、上下端のみをシールしたもの、1枚のシートを2つ折りにして、折り曲げ部(側辺部7または8)以外の3辺をシールしたものなどの袋状物であってもよい。
すなわち、軟質バッグ2は、上端部5および下端部6を備えている。この例では、上端部5は、上端シール部により形成されており、下端部6は、下端シール部により形成されている。なお、上端部5および下端部6は、シール部でなくもよい。また、この例では、上端側シール部5、下端側シール部6は、幅広強シール部となっている。また、軟質バッグ2の側辺には、強シール部である側辺部7,8が設けられていてもよい。また、軟質バッグ2の下端側シール部6には、図1に示すように、排出ポート3を取り付けるための排出ポート取付部27が設けられている。排出ポート取付部27は、下端側シール部6の一部を軟質バッグ2内部と外部とが連通する非シール部である。
軟質バッグ2の形成材料として、ポリオレフィン類が含有されるとき、本発明の有用性が大きいものとなる。したがって、本発明においては、軟質バッグ2の形成材料として、ポリオレフィン類を含むものであるのが好ましい。軟質バッグ2の形成材料として、特に好ましいものとして、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレフィン類に、スチレン−ブタジエン共重合体やスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマーあるいはエチレン−プロピレン共重合体やエチレン−ブテン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのオレフィン系熱可塑性エラストマーをブレンドし柔軟化した軟質樹脂を用いてもよい。この材料は、高強度で柔軟性に富み、耐熱性(特に滅菌時の耐熱性)、耐水性が高い他、加工性が特に優れ、製造コストの低減を図ることができる点で好ましい。
また、軟質バッグ2は、上述したような材料よりなる単層構造のもの(単層体)であってもよいし、また種々の目的で、複数の層(特に異種材料の層)を重ねた多層積層体であってもよい。多層積層体の場合、複数の樹脂層を重ねたものであってもよい。複数の樹脂層を重ねたものの場合、それぞれの樹脂の利点を併有することができ、例えば、軟質バッグ2の耐衝撃性を向上させたり、対ブロッキング性を付与したりすることができる。
軟質バッグ2を構成するシート材料の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(柔軟性、強度、水蒸気透過度、耐熱性など)に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、通常は、100〜550μm程度であるのが好ましく、200〜400μm程度であるのがより好ましい。また、軟質バッグ2としては、引張弾性率で500MPa以下、好ましくは50〜300MPaの押出フィルムあるいはインフレーション成型したチューブを用いることが好ましい。
軟質バッグ2は、上記樹脂を用いてブロー成形することにより作製したもの、上記樹脂により形成された2枚のシートの周縁部を融着して形成したもの、上記樹脂により形成された1枚のシートを折り返すとともに周縁部を融着して形成したもの、上記樹脂を用いて押出成形により筒状に形成したものの開口周縁を融着することにより作製したものなどのいずれでもよい。
軟質バッグ2の薬剤室には、薬剤が収納されている。薬剤(輸液剤)としては、例えば、生理食塩水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸液、ブドウ糖液、注射用水、アミノ酸電解質溶液などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、軟質バッグ2の上端側シール部5には、ハンガーなどに吊り下げるための孔(吊り下げ部)25が設けられている。
排出ポート3は、図1に示すように、軟質バッグ2の下端側シール部6に形成された排出ポート取付部27に取り付けられている。排出ポート取付部27は、下端側シール部6の中央に設けられている。具体的には、図1に示すように、軟質バッグ2の下端側シール部6に固定されている。排出ポートとしては、公知のものを使用することができる。排出ポートとしては、例えば、図1に示すように、両端側が開口した筒状部材31と、筒状部材31の露出する開口部を封止するとともに薬剤排出用針管の刺通が可能なシール部材32を有する蓋部33とからなるものが好ましい。
医療用容器1は、医療用容器1の懸垂時の液面35以下の前記軟質バッグ内液量を表示する第1の目盛表示部37と、第1の目盛表示部37と識別可能に形成され、かつ、液面35以上のバッグ内液量を表示する第2の目盛表示部38とを備える。
そして、第1の目盛表示部37は、液面35となる位置もしくはその付近を始端として軟質バッグ2の下端部側に延びるものであり、第2の目盛表示部38は、液面35となる位置もしくはその付近を始端として軟質バッグ2の上端側に延びるものであり、第2の目盛表示部は、軟質バッグに薬剤が混注された際に利用可能なものである。なお、図3に示す実施例の医療用容器のように、液面が位置する領域を表示する液面表示部39を有していてもよい。
また、図1に示すものでは、第1の目盛表示部37は、液面もしくはその付近を始端として、懸垂時に鉛直方向となる方向に延びている。また、第1の目盛表示部37には、医療用容器に収納されている薬剤量もしくはそれより若干少ない数値を上限とする数値目盛が付されている。さらに、この医療用容器1では、液面35となる位置もしくはその付近を始端として第1の目盛表示部37と反対側(軟質バッグの上端側)に延び、軟質バッグに薬剤が注入された際に利用可能な第2の目盛表示部38を有する。この実施例では、第2の目盛表示部38は、懸垂時に垂直方向上方となる方向に延びている。また、第2の目盛表示部38には、収納されている薬液量を越える数値を下限とする数値目盛が付されている。
そして、第1の目盛表示部37と第2の目盛表示部38とは、識別可能なものとなっている。識別可能とする形態はどのようなものでもよい。例えば、図1に示すように、一方の目盛表示部を単線により表示し、他方の目盛表示部を多重線(例えば、二重線、三重線)とする方法、図4に示すように、一方の目盛表示部を実線により表示し、他方の目盛表示部を破線、鎖線などの非連続線により表示する方法、また、一方の目盛表示部と他方の目盛表示部とを明確に識別可能な異なる色彩もしくは明暗を付したものとする方法、図3に示すように、一方の目盛表示部に付される数値表示と、他方の目盛表示部に付される数値表示とを明確に識別可能なものとする方法(図3のものでは、第2の目盛表示部に付された数値のみ枠に囲まれており、第1の目盛表示部の数値は枠により囲まれていない)など、どのようなものであってもよい。
なお、上述した例では、第2の目盛表示部38は、第1の目盛表示部37の延長線上もしくはその付近に設けられている。しかし、このようなものに限定されず、第2の目盛表示部は、第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近より所定距離離間した位置に設けられていてもよい。例えば、図5に示すように、液面表示領域39は、軟質バッグ2の横方向に所定長延びるように付されており、そして、第1の目盛表示部37は、その一端部より下方に延びるように設けられており、第2の目盛表示部は、その他端部より上方に延びるように設けられている。そして、このような第2の目盛表示部が、第1の目盛表示部の延長線上にないタイプのものにおいても、さらに、上述したように2つの目盛表示部自体を識別可能な表示形態としてもよい。
次に、本発明の他の実施例の医療用容器について説明する。
図2は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。図3は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。図4は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。図5は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。図6および図7は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。
なお、図2に示す実施例の医療用容器1aでは、医療用容器1aは、可撓性材料により作製され、内部空間が剥離可能な仕切部9により第1の薬剤室21と第2の薬剤室22に区分された軟質バッグ2と、第1の薬剤室21に収納された第1の薬剤と、第2の薬剤室22に収納された第2の薬剤と、第1の薬剤室21の下端部と連通する排出ポート3と、第1の薬剤室21もしくは第2の薬剤室22と連通する混注ポート4とを備えている。さらに、医療用容器1aは、仕切部9を剥離することにより第1の薬剤室21と第2の薬剤室22とを連通させ、かつ、医療用容器を懸垂したときにおける第1の薬剤と第2の薬剤との混合液の液面35となる位置もしくはその付近を始端として下端部側に延びる第1の目盛表示部37と、混合液の液面35となる位置もしくはその付近を始端として第1の目盛表示37と反対側(軟質バッグの上端側)に延び、医療用容器に薬剤が混注された際に利用可能な第2の目盛表示部38とを備えている。
この実施例の医療用容器1aは、図2に示すように、軟質バッグ2と、第1の薬剤と、第2の薬剤と、排出ポート3、混注ポート4とを備えている。
また、本発明の軟質バッグ2は、図2に示すように、第1の薬剤室21と、第2の薬剤室22と、仕切部9と、連通阻害部10と、排出ポート取付部27、混注ポート取付部28,薬剤注入部29を備えている。
軟質バッグ2の基本構成としては、上述したものと同じである。
なお、この実施例では、軟質バッグ2の下端側シール部6には、図2に示すように、排出ポート3を取り付けるための排出ポート取付部27、第1の薬剤室21内に薬剤を注入するための薬剤注入部29が設けられている。排出ポート取付部27および薬剤注入部29は、下端側シール部6の一部を軟質バッグ2内部と外部とが連通する非シール部である。また、上端側シール部5には、混注ポートを取り付けるための混注ポート取付部28が設けられている。混注ポート取付部28は、上端側シール部5の一部を軟質バッグ内部と外部とが連通する非シール部である。
そして、この実施例の医療用容器1aでは、図2に示すように、軟質バッグ2は、仕切部9により、第1の薬剤室21と第2の薬剤室22に区画されている。仕切部9は、中央弱シール部9aと、中央弱シール部9aの両側部に形成された側部シール部9bとにより形成されている。本発明の実施例においては、仕切部9は、図2に示すように、軟質バッグ2の薬剤室の横方向全体を横切るように設けられている。そして、中央弱シール部9aは、仕切部9の中央部分に位置し、側部シール部9bは、軟質バッグ2の側辺シール部7,8に到達するように設けられている。中央弱シール部9a及び側部シール部9bは、軟質バッグ2のシート材を帯状に剥離可能に融着することにより形成されている。このような構成により、薬剤室の中央付近には、中央弱シール部9aのみ形成されており、その両側には中央弱シール部9aに重なって側部シール部9bが形成されている。また、この実施例では、側部シール部9bは中央弱シール部9aより幅が広く、かつ、その上縁は、側辺部に向かうに従って、軟質バッグの上端側に向かうように湾曲している。このため、第2の薬剤室22を圧迫したとき、薬剤室22内の薬剤が、中央弱シール部9aに向かうように構成されている。
なお、この実施例の医療用容器1aにおいて、側部シール部9bは、中央弱シール部9aより幅が広いものとなっているが、同程度の幅、あるいは狭幅のものとしてもよい。
実施例の仕切部9は、いずれか一方の薬剤室を手指等で強く圧迫したとき(例えば、押圧したときあるいは絞ったとき)に剥離して第1の薬剤室21と第2の薬剤室22とを連通可能なものである。また、中央弱シール部9aは、第2の薬剤室22を圧迫したとき、連通阻害部10および側部シール部9bより剥離しやすいものである。
また、実施例の側部シール部9bは、中央弱シール部9aおよび連通阻害部10より剥離しにくいものとなっている。
仕切部9(中央弱シール部9a)の剥離強度としては、輸送中に2つ折り梱包形態の軟質バッグ2に対して加えられる圧力では剥離せず、軟質バッグ2を手指などで強く圧迫した(絞った)ときに剥離する程度であることが好ましい。仕切部9は、軟質バッグ2を融着することにより形成されることが好ましい。融着としては、熱融着、高周波融着、超音波融着などであることが好ましい。軟質バッグ2は、このように仕切部9に区分された2つの薬剤室21、22を有しているため、異なる成分の薬剤を無菌的に軟質バッグ2内で混合することができる。また、図2に示す実施例において仕切部9は、軟質バッグ2に対して水平に波線状に設けられているが、これに限定されるものではない。なお、本発明の実施例では、軟質バッグの仕切部9は、中央弱シール部9aおよび側部シール部9bにより構成されているが、これに限定されるものではなく、中央弱シール部9aのみにより構成してもよい。
仕切部9(中央弱シール部9a)の剥離強度(初期の剥離強度)は、0.1〜5N/10mm、特に、0.3〜3N/10mmであることが好ましい。剥離強度がこの範囲内であれば、輸送や保管中等に誤って仕切部9が剥離することがなく、また、仕切部9を剥離する作業も容易である。また、剥離強度がこの範囲内であれば、仕切部9(中央弱シール部9a)は、連通阻害部10、側部シール部9bより必ず先に剥離する。
本発明の実施例の側部シール部9bの剥離強度は、連通阻害部10より大きくなっている。また、側部シール部9bは、通常の使用方法では剥離しないことが好ましい。また、側部シール部9bは、軟質バッグ2を熱融着、高周波融着、超音波融着などによりる融着により形成されることが好ましい。なお、側部シール部は、剥離不能な強シール部であってもよい。
また、側部シール部のシール強度(初期の剥離強度)は、3N/10mm以上、特に、4N/10mm以上であることが好ましい。側部シール部は、中央弱シール部のシール強度(初期の剥離強度)より、3〜30N/10mm、特に、4〜25N/10mm大きいものであることが好ましい。
剥離強度の具体的な測定方法としては、以下のようにして行うことができる。医療用容器を、各測定対象シール部を含む部分を容器の幅方向に10mmの長さに切断して、それぞれの切断片のシール部を引張速度300mm/分で剥離させた際の測定値の平均値である。
なお、本発明の実施例では、仕切部9の両側に側部シール部9bが形成されているが、側部シール部9bが形成されていなくてもよく、易剥離性の中央弱シール部9aのみにより軟質バッグ2が仕切られていてもよい。
側部シール部9bを有する場合の中央弱シール部9aの長さ(側部シール部9bを除く長さ)は、薬剤室の横幅に対して47〜60%、特に、52〜58%であることが好ましい。具体的には、中央弱シール部9aの長さは、薬剤室の横幅にもよるが横幅190mmの場合100〜125mm、特に110〜120mmであることが好ましい。また、側部シール部9bの長さは、40〜55mm、特に45〜50mmであることが好ましい。中央弱シール部9aの幅は、8〜20mm、特に、10〜15mmであることが好ましい。側部シール部9bの幅は、6〜25mm、特に8〜19mmであることが好ましい。
中央弱シール部9aの長さが、上述したようなものであることにより、ワンアクションで容易に連通阻害部10を剥離することができる。
また、仕切部9(中央弱シール部9a)は、図2に示すように、連通阻害部10の上方となる位置に設けられていることが好ましい。また、側部シール部9bは、図示するように、連通阻害部10の上方となる位置の両側に設けられていることが好ましい。このような位置に仕切部9(中央弱シール部9a)が設けられていることにより、仕切部9(中央弱シール部9a)が剥離した際、軟質バッグ2の連通阻害部10が形成されている部分が大きく膨らむため連通阻害部10が剥離しやすくなる。
なお、側部シール部9bは、実質的に剥離することができないシール部となっていてもよい。側部シール部9bに相当する部分を必ずしも剥がれるシールとする必要はなく、当該部分が強シール部となっていてもよい。なお、仕切部9(中央弱シール部9a)もしくは側部シール部9bは、帯状に形成されていなくてもよい(図示せず)。例えば、仕切部9(中央弱シール部9a)は、V字形状、半円形状、半楕円形状に形成されていてもよい。また、仕切部9(中央弱シール部9a)は、細く作製されていることにより、剥離しやすいものとなっていてもよい。また、この実施例では、排出ポート3および連通阻害部10が軟質バッグ2下部の中央付近に設けられているため、それに対応して仕切部9(中央弱シール部9a)も軟質バッグ2の中央付近に設けられている。排出ポート3および連通阻害部10が軟質バッグ2の側辺側に寄った位置に設けられる場合には、それに対応して、仕切部9(中央弱シール部9a)も軟質バッグ2の横方向の中央付近から側辺側に寄った位置に設けることが好ましい。
仕切部9により区分される第1の薬剤室21と第2の薬剤室22との容積比は、1:1〜1:5であることが好ましい。
この実施例では、軟質バッグ2の薬剤室21、22には、薬剤が収納されている。薬剤室21、22には異なった成分のものが収容されていることが好ましい。このような薬剤(輸液剤)としては、例えば、腹膜透析液、経中心静脈輸液剤、経末梢静脈用注射剤、液状栄養剤などのように2つ以上の薬剤を輸液の際に混合する必要のあるものが好ましい。また、輸液剤としては、例えば生理食塩水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸液、ブドウ糖液、注射用水、アミノ酸電解質溶液などが挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、薬剤室の一方にブドウ糖電解質液、他方にアミノ酸液を収納し、さらに両室にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、パンテノール、ニコチン酸アミドなどの水溶性ビタミン等を、安定性等を考慮して適宜振り分け収納することができる。
また、軟質バッグ2の上端側シール部5には、ハンガーなどに吊り下げるための孔(吊り下げ部)25が設けられている。
連通阻害部10は、排出ポート3の上方を取り囲むように形成されている。この連通阻害部10により、第1の薬剤室21から隔離された第3の室23が形成されている。この第3の室23は、空き室となっている。しかし、第3の室23には、所定の液体(例えば、注射用水または生理食塩水)が入れられていてもよい。また、第3の室23は、乾燥状態でもよいが、滅菌のための微量の液体が充填されていてもよい。さらに、連通阻害部10に若干の水蒸気や薬剤が通る通路を形成し、第1の薬剤室21と上記のようなレベルで連通するものであってもよい。連通阻害部10は、シート材を熱シール(熱融着、高周波融着、超音波融着)することにより形成することができる。
連通阻害部10は、仕切部9の中央弱シール部9a部分の下側となる位置に形成されていることが好ましい。このような位置に形成されることにより、第1の薬剤室21または第2の薬剤室22を圧迫したとき(例えば押圧したときあるいは絞ったとき)に、上述したように連通阻害部10が剥離しやすくなる。
連通阻害部10は、図2に示す実施例では、短辺が上側となる台形状に形成されている。また、連通阻害部10は、反転したU字形状、排出ポート3が頂点となる三角形状、排出ポート3が底辺となる三角形状、四角形状等の多角形状、略半円形状、略半楕円形状であってもよい。
連通阻害部10の剥離のための強度は、仕切部(中央弱シール部9a)の剥離のための強度より大きいものとなっている。また、連通阻害部10は、本発明の実施例においては、側部シール部9bより剥離しやすいものである。
また、医療用容器1aは、第1の薬剤室21を圧迫することにより、仕切部9(中央弱シール部9a)の剥離に続いて連通阻害部10が剥離するものであってもよい。このようなものであれば、軟質バッグ2の第1の薬剤室21を圧迫し、仕切部9の剥離時の流体の力により、連通阻害部10を剥離させることができる。
連通阻害部のシール強度(初期の剥離強度)は、1〜25N/10mm、特に、2〜20N/10mmであることが好ましい。
排出ポート3は、上述した通りである。
この実施例の医療用容器1aでは、混注ポート4は、第2の薬剤室22と連通するように設けられている。具体的には、図2に示すように、軟質バッグ2の上端側シール部5に形成された混注ポート取付部28に固定されている。混注ポートとしては、公知のものを使用することができる。混注ポートとしては、例えば、図2に示すように、両端側が開口した筒状部材41と、筒状部材41の露出する開口部を封止するとともに針管の刺通が可能なシール部材42を有する蓋部43とからなるものが好ましい。この混注ポート4に、薬剤を充填した容器(例えば、シリンジ)の針管を刺通することにより、軟質バッグ2内に薬剤を注入することができる。
そして、医療用容器1aの表面には、仕切部9を剥離することにより第1の薬剤室21と第2の薬剤室22とを連通させ、かつ、医療用容器を懸垂したときにおける第1の薬剤と第2の薬剤との混合液の液面35となる位置(図6参照)もしくはその付近を始端として下端部側に延びる第1の目盛表示部37と、第1の目盛表示部37と識別可能かつ混合液の液面35となる位置もしくはその付近を始端として第1の目盛表示部37と反対側に延び、混注ポート4より薬剤が注入された際に利用可能な第2の目盛表示部38とを備えている。
なお、医療用容器1aのように、第1の薬剤室21と排出ポート3との連通を阻害する剥離可能な連通阻害部10を備える場合では、上記の混合液の液面35となる位置は、仕切部9および連通阻害部10を剥離した際の混合液の液面となる位置である。
この実施例の医療用容器1aでは、図2に示すように、薬剤の液面(この例では、第1の薬剤室21と第2の薬剤室22とを連通させ、かつ、医療用容器を懸垂したときにおける第1の薬剤と第2の薬剤との混合液の液面)は、第1の目盛表示部37の上端と第2の目盛表示部38の下端間に位置するものとなっている。
なお、図3ないし図5に示す実施例の医療用容器では、第1の薬剤室21と第2の薬剤室22とを連通させ、かつ、医療用容器を懸垂したときにおける第1の薬剤と第2の薬剤との混合液の液面が位置する領域を表示する液面表示部39を有している。この例では、第1の目盛表示部37は、図3に示すように、液面表示領域39からもしくはその付近を始端として、下端部側に延びている。この実施例では、第1の目盛表示部37は、懸垂時に鉛直方向となる方向に延びている。また、第1の目盛表示部37には、第1の薬剤と第2の薬剤との混合量もしくは混合量より少ない数値を上限とする数値目盛が付されている。この実施例では、液面表示領域39には、目盛が表示されていないが、図3に示すように、第1の薬剤と第2の薬剤との混合量の数値を表示してもよい。さらに、この医療用容器1aでは、上述した液面表示領域39もしくはその付近を始端として第1の目盛表示部37と反対側(軟質バッグの上端側)に延び、軟質バッグに薬剤が注入された際に利用可能な第2の目盛表示部38を有する。この実施例では、第2の目盛表示部38は、懸垂時に垂直方向上方となる方向に延びている。また、第2の目盛表示部38には、第1の薬剤と第2の薬剤との混合量を越える数値を下限とする数値目盛が付されている。
そして、第1の目盛表示部37と第2の目盛表示部38とは、識別可能なものとなっている。識別可能とする形態はどのようなものでもよい。例えば、図2に示すように、一方の目盛表示部を単線により表示し、他方の目盛表示部を多重線(例えば、二重線、三重線)とする方法、図4に示すように、一方の目盛表示部を実線により表示し、他方の目盛表示部を破線、鎖線などの非連続線により表示する方法、また、一方の目盛表示部と他方の目盛表示部とを明確に識別可能な異なる色彩もしくは明暗を付したものとする方法、図3に示すように、一方の目盛表示部に付される数値表示と、他方の目盛表示部に付される数値表示とを明確に識別可能なものとする方法(図3のものでは、第2の目盛表示部に付された数値のみ枠に囲まれており、第1の目盛表示部の数値は枠により囲まれていない)など、どのようなものであってもよい。
なお、上述した例では、第2の目盛表示部38は、第1の目盛表示部37の延長線上もしくはその付近に設けられている。しかし、このようなものに限定されず、第2の目盛表示部は、第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近より所定距離離間した位置に設けられていてもよい。例えば、図5に示すように、液面表示領域39は、軟質バッグ2の横方向に所定長延びるように付されており、そして、第1の目盛表示部37は、その一端部より下方に延びるように設けられており、第2の目盛表示部は、その他端部より上方に延びるように設けられている。そして、このような第2の目盛表示部が、第1の目盛表示部の延長線上にないタイプのものにおいても、さらに、上述したように2つの目盛表示部自体を識別可能な表示形態としてもよい。
本発明の医療用容器の作用を図2、図6および図7を用いて説明する。
この実施例の医療用容器1aは、第2の薬剤室22を圧迫することにより、仕切部(中央弱シール部9a)、連通阻害部10が剥離し、第1の薬剤室と第2の薬剤室が連通するとともに、排出ポートからの薬剤の排出が可能となる。そして、その状態において、医療用容器1aを懸垂すると、図6に示す状態となり、医療用容器1が備えていた中央弱シール部および連通阻害部は、消失し、第1の薬剤室と第2の薬剤室内に充填されていた薬剤の混合液が形成されるとともに、その液面は、液面表示領域39内に位置する。よって、この状態を視認することにより、第1の薬剤室と第2の薬剤室間の連通が良好に行われたことを確認することができるととともに、他の薬剤が混注されていないことを確認することができる。また、医療用容器1の上記の第1の薬剤室と第2の薬剤室の連通および排出ポートからの薬剤の排出が可能な状態において、混注ポートより所定量の薬剤を注入した後、医療用容器1を懸垂すると、第1の薬剤室と第2の薬剤室内に充填されていた薬剤および混注された薬剤からなる混合液が形成されるとともに、その液面36は、第2の目盛表示部内に位置する。よって、この状態を視認することにより、他の薬剤が混注されていることを容易に確認することができる。
図1は、本発明の実施例の医療用容器の正面図である。 図2は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。 図3は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。 図4は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。 図5は、本発明の他の実施例の医療用容器の正面図である。 図6は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図7は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。
符号の説明
1 医療用容器
2 軟質バッグ
3 排出ポート
9 仕切部
10 連通阻害部
21 第1の薬剤室
22 第2の薬剤室
37 第1の目盛表示部
38 第2の目盛表示部
39 液面表示部

Claims (10)

  1. 可撓性材料により作製され、内部に薬剤室を有する軟質バッグと、該薬剤室に収納された薬剤と、該薬剤室の下端部と連通する排出ポートとを備える医療用容器であって、
    前記医療用容器は、前記排出ポートを用いた他の薬剤の混注が可能もしくは前記薬剤室と連通する混注ポートを備え、前記他の薬剤の混注が可能であり、前記他の薬剤の混注がされない状態での前記医療用容器の懸垂時の液面以下の前記軟質バッグ内液量を表示する第1の目盛表示部と、該第1の目盛表示部と識別可能に形成され、かつ、前記液面以上のバッグ内液量を表示する第2の目盛表示部とを備え、前記医療用容器内の液面位置が前記第2の目盛表示部に位置するか否かにより、前記医療用容器への前記他の薬剤の混注の有無を確認可能であることを特徴とする医療用容器。
  2. 前記第1の目盛表示部は、前記液面となる位置もしくはその付近を始端として前記軟質バッグの下端部側に延びるものであり、前記第2の目盛表示部は、前記液面となる位置もしくはその付近を始端として前記軟質バッグの上端側に延びるものであり、前記第2の目盛表示部は、前記医療用容器に薬剤が混注された際に利用可能なものである請求項1に記載の医療用容器。
  3. 前記軟質バッグは、内部空間が剥離可能な仕切部により第1の薬剤室と第2の薬剤室に区分され、該第1の薬剤室には、第1の薬剤が収納され、前記第2の薬剤室には第2の薬剤が収納されており、前記液面は、前記仕切部を剥離することにより前記第1の薬剤室と前記第2の薬剤室とを連通させ、かつ、該医療用容器を懸垂したときにおける前記第1の薬剤と前記第2の薬剤との混合液の液面である請求項1または2に記載の医療用容器。
  4. 前記医療用容器は、前記第1の薬剤室と前記排出ポートとの連通を阻害する剥離可能な連通阻害部を備え、前記液面は、前記仕切部および前記連通阻害部を剥離した際の混合液の液面である請求項1または2に記載の医療用容器。
  5. 前記第2の目盛表示部は、前記第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用容器。
  6. 前記第2の目盛表示部は、前記第1の目盛表示部の延長線上もしくはその付近より所定距離離間した位置に設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用容器。
  7. 前記医療用容器は、前記他の薬剤の混注がされない状態での前記医療用容器の懸垂時の液面が位置する領域を表示する液面表示部を有している請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用容器。
  8. 前記医療用容器は、前記排出ポートと対向する前記軟質バッグの上端部に設けられた懸垂孔を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用容器。
  9. 前記第1の目盛表示部は、前記液面もしくはその付近を始端として、前記医療用容器の懸垂時に鉛直方向となる方向に延び、かつ、前記医療用容器に収納されている薬剤量もしくはそれより若干少ない数値を上限とする数値目盛を有し、前記第2の目盛表示部は、前記医療用容器の懸垂時に垂直方向上方となる方向に延び、かつ、前記医療用容器に収納されている薬液量を越える数値を下限とする数値目盛を有している請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用容器。
  10. 前記排出ポートは、前記第1の薬剤室側に設けられており、前記第1の目盛表示部は、前記第1の薬剤室の下部より、前記仕切部を越えて前記第2の薬剤室に到達するものとなっており、かつ、前記第2の目盛表示部は、前記第2の薬剤室のみに設けられている請求項3ないし9のいずれかに記載の医療用容器。
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