JP2003062038A - 薬液収容小袋付き薬液容器 - Google Patents

薬液収容小袋付き薬液容器

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JP2003062038A
JP2003062038A JP2001253125A JP2001253125A JP2003062038A JP 2003062038 A JP2003062038 A JP 2003062038A JP 2001253125 A JP2001253125 A JP 2001253125A JP 2001253125 A JP2001253125 A JP 2001253125A JP 2003062038 A JP2003062038 A JP 2003062038A
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pouch
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JP2001253125A
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Masaru Onishi
賢 大西
Kohei Yuyama
恒平 湯山
Arata Hamazaki
新 浜崎
Minoru Oka
実 岡
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容室の押圧またはそれに伴う収容室間の隔
壁の開裂に連動させて薬液収容小袋の開封を実現する薬
液収容小袋付き薬液容器を提供する。 【解決手段】 連通可能な隔壁12で隔てられた収容室
13a,13bと、一方の収容室に吊設された薬液収容
小袋20とを有する薬液収容小袋付き薬液容器10にお
いて、薬液収容小袋20の周縁部21の少なくとも一部
に易剥離シール部を設け、当該易剥離シール部の少なく
とも一部(開裂部23)の表面と収容室13aの壁面1
1a,11bとの間に強シール部26を形成する。さら
に強シール部26に連接させて、収容室13aの両壁面
を接着してなる弱シール部25を形成する。隔壁12の
剥離強度は、開裂部23および弱シール部25の剥離強
度よりも強く、かつ強シール部26の剥離強度よりも弱
くなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時に混合する
少量の薬液が収容された小袋を内包してなる複室の薬液
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアミノ酸を含む輸液とブドウ糖を
含む輸液との組合せや、抗生物質とその溶解液との組合
せ等は、それらを混合状態で保管すると変質するおそれ
がある。そこで、かかる薬液の組合せを1の容器内で分
離収容することを目的として、例えば図8に示すよう
な、薬液容器80を押圧することで容易に剥離する隔壁
81によって隔てられた複数(図8では2つ)の収容室
82を有する、いわゆる複室容器80が用いられてい
る。
【0003】中心静脈投与用の高カロリー輸液(IV
H)は、栄養源である糖質およびアミノ酸と、電解質と
を含む輸液製剤であることから、一般に、上記の複室容
器に収容された状態で市販されている〔例えば味の素フ
ァルマ(株)製の商品名「ピーエヌツイン」、(株)大
塚製薬工場製の商品名「アミノトリパ」等〕。この複室
容器80によれば、使用時にいずれかの収容室82を押
圧して隔壁81を剥離させることによって各室に収容さ
れた薬液等の収容物を混合させることができる。従っ
て、別個の容器に収容された薬液を使用する際に注射器
等で混合するという煩わしさを解消することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、IVHを
実施する期間が長期に亘ると、輸液製剤に含まれていな
いビタミン類の欠乏症を招くことが指摘されている。し
かしながら、ビタミン類の薬液製剤は安定性に欠けるも
のであるため、あらかじめIVH用の輸液製剤に配合し
ておくことができない。そこで、ビタミン類の薬液を新
たに小袋に分けて収容して、この小袋83を1の収容室
82a内に配置してなる薬液容器80が提案されている
(WO99/39679)。
【0005】この公報に開示の薬液容器を使用するに
は、各収容室間の隔壁を剥離、開放させ、さらに前記小
袋を開封すればよい。しかしながら、実際の医療現場に
おいては、前記小袋83を開封するのが困難である、小
袋83の開封操作を別途行う必要があるため作業が煩雑
になる、医療従事者が多忙であるために小袋83の開封
を忘れたままで薬液を投与するおそれがある、といった
問題が指摘されている。
【0006】そこで、本発明の目的は、薬液容器の収容
室に、別の薬液を収容した小袋が内包される場合におい
て、当該小袋の開封操作を簡易にかつ確実に実現するこ
とのできる薬液容器を提供することである。また、本発
明の他の目的は、複数の収容室における一室に別の薬液
を収容した小袋が内包される薬液容器(複室容器)にお
いて、収容室間の隔壁を開裂させる操作に連動して前記
小袋の開封を実現することのできる薬液容器を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、(A) 薬液容器の収容室内に、(I) 少なくとも一部に
易剥離接着によってシールされた部分(易剥離シール
部)を有する薬液収容小袋を吊設し、(II)この薬液収容
小袋の周縁部のうち易剥離シール部における表面(また
はその一部)と、前記収容室を区画する両壁面との間を
それぞれ接着して、液圧によって容易に剥離することの
ない強シール部を形成し、さらに(III) 前記収容室の壁
面同士を易剥離接着させて、前記強シール部に連なる弱
シール部を形成したとき、または、(B) 連通可能な隔壁
で隔てられた2以上の収容室を有する薬液容器(いわゆ
る複室容器)のいずれかの収容室内に、(i) 少なくとも
一部に易剥離シール部を有する薬液収容小袋を吊設し、
(ii)この薬液収容小袋の周縁部のうち前記易剥離シール
部における表面(またはその一部)と、前記収容室を区
画する両壁面との間をそれぞれ接着して、液圧によって
容易に剥離することのない強シール部を形成し、(iii)
前記収容室の壁面同士を易剥離接着させて、前記強シー
ル部に連なる弱シール部を形成し、さらに(iv)前記隔壁
の剥離強度が前記易剥離シール部および弱シール部の剥
離強度よりも強く、かつ前記強シール部の剥離強度より
も弱くなるようにそれぞれ設定したときには、収容室を
押圧することによって生じる液圧で前記弱シール部が開
裂し、しかも当該弱シール部の開裂に連動して前記薬液
収容小袋の易剥離シール部が開裂することから、薬液収
容小袋を容易にしかも確実に開封させることができると
いう新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明に係る第1の薬液収容小
袋付き薬液容器は、収容室内に薬液収容小袋を吊設して
なる薬液容器であって、当該薬液収容小袋がその周縁部
の少なくとも一部に易剥離シール部を備えており、前記
易剥離シール部の表面における少なくとも一部と、前記
収容室を区画する両壁面とが互いに接着して、それぞれ
強シール部を形成しており、かつ、前記収容室の両壁面
が互いに接着して、前記強シール部に連設する弱シール
部を形成していることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る第2の薬液収容小袋付
き薬液容器は、連通可能な隔壁で隔てられた2以上の収
容室と、いずれかの収容室内に吊設された薬液収容小袋
とを有する薬液容器であって、当該薬液収容小袋がその
周縁部の少なくとも一部に易剥離シール部を備えてお
り、当該易剥離シール部の表面における少なくとも一部
と、前記収容室を区画する両壁面とが互いに接着して、
それぞれ強シール部を形成しており、当該収容室の両壁
面が互いに接着して、前記強シール部に連設する弱シー
ル部を形成しており、さらに、前記隔壁の剥離強度が、
前記易剥離シール部および弱シール部の剥離強度よりも
強くかつ前記強シール部の剥離強度よりも弱いことを特
徴とする。
【0010】WO99/39679に開示の薬液容器の
ように、薬液収容小袋が単に収容室内で垂れ下がってい
るだけの状態(収容室の両壁面間に挟着されていない状
態)であれば、隔壁の開裂によって薬液を混合させたと
きに生じる液圧が前記小袋の周縁部には有効に伝わらな
い。従って、隔壁の開裂に連動させて前記小袋を開封す
ることは不可能であった。また、薬液収容小袋を開封す
るには、当該小袋とともに収容室を押圧して前記小袋に
直接荷重をかける必要があるなど、その操作が行い難い
という問題があり、前述のように、開封すること自体を
忘れがちになるという問題もあった。
【0011】これに対し、本発明に係る第1および第2
の薬液収容小袋付き薬液容器においては、前述のよう
に、前記収容室を区画する両壁面が互いに接着して弱シ
ール部を形成しており、当該弱シール部において前記収
容室が狭められていることから、収容室を押圧した時に
生じる薬液の液圧が前記弱シール部に集中することとな
る。しかも、前記薬液収容小袋の周縁部は、弱シール部
と連接する部分に易剥離シール部を有しており、当該易
剥離シール部の表面と前記収容室の両壁面とが強シール
部を形成していることから、薬液収容小袋と収容室との
間のシール部は剥離することがないものの、薬液収容小
袋の易剥離シール部は弱シール部の開裂に連動して容易
に開裂する。従って、本発明の薬液収容小袋付き薬液容
器によれば、収容室の押圧に連動して薬液収容小袋を確
実に開封することができ、薬液収容小袋の開封操作が極
めて簡便なものとなる。
【0012】特に、本発明に係る第2の薬液収容小袋付
き薬液容器によれば、収容室を押圧して隔壁を開裂させ
たときに、各収容室内の薬液(その他の収容液)を混ざ
り合わせるだけでなく、かかる開裂に連動して前記弱シ
ール部と前記易剥離シール部との開裂をも実現できるこ
とから、薬液収容小袋の開封を容易にかつ確実に実現で
きる。従って、当該薬液収容小袋を開封し忘れたままで
薬液を投与するという事態を回避することができる。
【0013】本発明に係る第2の薬液収容小袋付き薬液
容器においては、さらに、前記隔壁の剥離強度が前記易
剥離シール部および前記弱シール部の剥離強度よりも強
く、かつ前記強シール部の剥離強度よりも弱くなるよう
に設定されている。隔壁、易剥離シール部、弱シール部
および強シール部の剥離強度がこのように設定されてい
ることによって、収容室を押圧して前記隔壁を剥離させ
たのにもかかわらず薬液収容小袋が開封しない(易剥離
シール部が開裂しない)という事態や、収容室の両壁面
と薬液収容小袋との間の接着部分が開裂して、薬液収容
小袋自体の開封を行うことができないという事態が生じ
るのを防止することができる。
【0014】本発明に係る第1および第2の薬液収容小
袋付き薬液容器においては、前記弱シール部と前記強シ
ール部との境界において当該境界線がなす方向における
弱シール部の長さが、当該境界から離れた部位において
前記境界線がなす方向と同じ方向における弱シール部の
長さよりも短いのが好ましい。弱シール部の長さをこの
ように設定することによって、すなわち、(a) 弱シール
部と強シール部との境界から遠ざかるにつれて弱シール
部が長くなるように設定すること、あるいは(b) 前記境
界から離れた場所に弱シール部を長くした部位を設ける
ことによって、収容室の押圧に伴って生じる液圧が前記
弱シール部と前記強シール部との境界部分に集中する度
合いをより一層高めることができる。それゆえ、収容室
を押圧した時に生じる薬液の液圧によって薬液収容小袋
をより一層簡易にかつ確実に開封することができる。
【0015】本発明に係る第2の薬液収容小袋付き薬液
容器においては、前記易剥離シール部と前記弱シール部
との剥離強度が、それぞれ前記隔壁の剥離強度に対して
50〜95%であるのが好ましい。易剥離シール部、弱
シール部および隔壁の剥離強度の関係をそれぞれ上記の
とおりに設定することによって、収容室の押圧による隔
壁の解離と、薬液収容小袋の開封との連動をより一層確
実なものとすることができる。
【0016】なお、本発明の薬液収容小袋付き薬液容器
は、収容室の押圧によって薬液収容小袋を簡易にかつ確
実に開封することができるという前述の効果に加え、押
圧以外の不慮の衝撃によって薬液収容小袋が誤って開封
されてしまうという事態を防止することができるという
効果を有している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薬液収容小袋
付き薬液容器について、図面を参照しつつ、詳細に説明
する。本発明に係る薬液収容小袋付き薬液容器は、可撓
性を有する樹脂フィルムを用いて成形したものである。
この薬液容器には、(A) 例えば図7に示すように、収容
室33内に薬液収容小袋20が吊設されており、当該薬
液収容小袋20の周縁部(易剥離シール部)21の一部
(開裂部23)における表面と収容室33の両壁面との
間にそれぞれ強シール部26が形成されており、かつ強
シール部26に連接する部位において、収容室33の両
壁面を易剥離接着してなる弱シール部25が形成されて
いるもの(第1の実施形態)と、(B) 例えば図1および
図6に示すように、隔壁12によって隔てられた2以上
の収容室13におけるいずれか一方の室内(図1,図6
では上部収容室13aの内部)に薬液収容小袋20が吊
設されており、当該薬液収容小袋20の周縁部(易剥離
シール部)21の一部(開裂部23)における表面と上
部収容室13aの両壁面との間にそれぞれ強シール部2
6が形成されており、かつ強シール部26に連接する部
位において、上部収容室13aの両壁面を易剥離接着し
てなる弱シール部25,25’が形成されているもの
(第2の実施形態)と、の大きく分けて2種の実施形態
が挙げられる。
【0018】〔第2の実施形態〕そこで、まず、図1〜
図6に示す薬液収容小袋付き薬液容器(第2の実施形
態)を例にとって説明する。図1は、第2の実施形態に
係る薬液収容小袋付き薬液容器の一例を示す正面図であ
る。また、図2はその薬液収容小袋20部分を示す部分
拡大図であって、図3および図4はその部分断面図であ
る。なお、図5は、後述するように、第2の実施形態に
係る実施例での弱シール部等のサイズを示す模式図であ
る。図6は、第2の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬
液容器の他の例を示す正面図である。
【0019】薬液収容小袋付き薬液容器10,10’の
周縁部14は、液圧によって容易に解離することのない
程度に強くシールされた部分(いわゆる強シール部)で
ある。なお、図3および図4中、太線で示した箇所は強
シール部であることを示す。薬液収容小袋20の周縁部
21は、その全体に亘って易剥離接着によってシールさ
れている。なお、周縁部21は、少なくともその一部に
おいて易剥離接着によりシールされていればよい。かか
る部分には、弱シール部25の剥離に連動して開裂する
部分(開裂部)23が含まれるほかは特に限定されるも
のではなく、当該開裂部23以外の部分(例えば、周縁
部21のうち符号22を付した部分)は強シール部であ
っていてもよい。
【0020】薬液収容小袋20の周縁部21は、その易
剥離シール部の表面における少なくとも一部(具体的に
は、少なくとも開裂部23)において、収容室13の壁
面(具体的には、上部収容室13aを区画する樹脂フィ
ルム)との間に強シール部26を形成している(図3
(b) ,図4(b) 参照)。さらに、上部収容室13aの壁
面は、当該強シール部26に連接して、当該両壁面を易
剥離接着してなる弱シール部25,25’を形成してい
る。
【0021】(薬液収容小袋)薬液収容小袋20は、こ
れに限定されるものではないが、一般に不安定な薬液、
薬液容器10内に収容される他の薬液と混合した状態で
は保管することのできない薬液、点滴等に用いられる量
が少量である薬液等を収容するのに用いられるものであ
って、具体的には、高カロリー輸液(IVH)に混合す
るためのビタミン類、微量元素等を収容するものであ
る。
【0022】薬液収容小袋20を形成する樹脂フィルム
の素材としては、医薬的に許容されたものであるほかは
特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン〔例えば、三
井化学(株)の商品名「TPX」〕、ポリテトラフルオ
ロエチレン等のポリオレフィン;エチレン−テトラシク
ロドデセン共重合体〔例えば、日本ゼオン(株)の商品
名「ゼオネックス」、三井化学(株)の商品名「アペ
ル」〕等のポリ環状オレフィン;ポリエチレンナフタレ
ート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリアリレート等のポリエステル;ポリフェニレ
ンサルファイド(PPS)等のベンゼン系重合体;ポリ
アセタール(POM);アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体(ABS)等が、成形性および安全
性の面から好適である。
【0023】上記樹脂フィルムは、高密度であるか低密
度であるか等を問わず、広い範囲から適宜選択できる。
上記樹脂フィルムは単独の樹脂素材からなるものであっ
てもよいが、易剥離シール部を形成するという観点か
ら、混合樹脂を用いるのが好ましい。例えばポリエチレ
ンとポリプロピレンとの混合樹脂、ポリエチレンとスチ
レン系エラストマーとの混合樹脂、密度の異なるポリエ
チレン同士の混合樹脂などを採用することによって、易
剥離シール部の形成が容易に行うことができる。
【0024】薬液収容小袋に充填される薬液が、酸素等
のガスや光によって劣化しやすいものである場合には、
当該薬液収容小袋を形成する樹脂フィルムとして、ガス
バリア性や遮光性を有するものを用いてもよい。薬液収
容小袋20は、一般には、2枚の樹脂フィルムを重ねあ
わせ、周縁部21をヒートシール等によって接着させ
て、袋状に成形することによって得られる。薬液収容小
袋20の成形方法については特に限定されるものではな
く、例えばブロー成形法、インフレーション法、Tダイ
法等の、従来公知の種々の方法を採用することができ
る。
【0025】また、薬液収容小袋20は、薬液収容小袋
付き薬液容器10の周縁部14を形成する前にあらかじ
め収容室13内に配置しておき、前記薬液収容小袋20
の周縁部21の一部と、前記周縁部14を形成する領域
とを重ね合わせてシールする(周縁部14を形成する)
ことによって、当該収容室13内に吊設される。周縁部
21の剥離強度は、シール部を形成する際の金型の温度
や、使用する樹脂フィルムの種類によって、適宜調整す
ればよい。
【0026】周縁部21における易剥離シール部(なか
でも、開裂部23)における剥離強度は、後述する弱シ
ール部25,25’の剥離強度と同様に、薬液容器の隔
壁12における剥離強度よりも弱くなるように設定され
る。このように強度を設定することによって、薬液容器
の隔壁12の開裂に伴う液圧で前記小袋20を自動的に
開裂させる(すなわち、隔壁12の開裂に連動して前記
小袋20を開封させる)ことができる。
【0027】周縁部21における易剥離シール部の剥離
強度は、具体的には、薬液容器の隔壁12における剥離
強度の50〜95%となるように調整するのが好まし
く、80〜95%となるように調整するのがより好まし
い。易剥離シール部と隔壁12との剥離強度の関係を上
記のとおりに設定することによって、収容室13の押圧
による隔壁12の解離と、薬液収容小袋20の開封との
連動をより一層確実なものとすることができる。周縁部
21における易剥離シール部の剥離強度が隔壁12の剥
離強度に対して95%を超えるときは、隔壁12の開裂
に連動して薬液収容小袋20を開封させることが困難に
なる。逆に、50%を下回ると、易剥離シール部の剥離
強度が小さくなりすぎることから、収容室13の押圧を
伴わずに薬液収容小袋20が開裂してしまうおそれが生
じる。
【0028】周縁部21における易剥離シール部の形成
方法は、特に限定されるものではないが、例えば(i) 薬
液収容小袋20を形成する2枚の樹脂フィルムの接合面
(多層フィルムで薬液収容小袋20を作製する場合には
当該多層フィルムの最内層)に、ポリエチレン−ポリプ
ロピレン混合樹脂等の混合樹脂を使用したり、(ii)易剥
離シール部を形成する部分に上記混合樹脂のテープを挟
んだ状態で2枚の樹脂フィルムを熱溶着したり、(iii)
易剥離シール部の熱溶着温度が、易剥離シール部以外の
周縁部における熱溶着温度(通常の完全融着温度)より
も低くなるように、金型の温度等を設定したりする方法
が挙げられる。
【0029】上記(iii) の方法を採用する場合におい
て、易剥離シール部の熱溶着温度を、易剥離シール部以
外の周縁部における熱溶着温度よりも低くなるように設
定するには、例えば(1) ヒートシールバーの温度を部分
的に変える、(2) ヒートシールバーのクリアランスを、
シム(薄板)等をかませることによって部分的に変え
る、(3) 通常のヒートシールの方法により一旦弱シール
部を形成し、この弱シール部のうち剥離強度を高く設定
する箇所を部分的に再度ヒートシールする、等の方法が
挙げられる。
【0030】薬液収容小袋の周縁部21における易剥離
シール部(開裂部23)と隣接する部分においては、薬
液収容小袋の表面と、薬液容器の収容室13(上部収容
室13a)の壁面(内表面)との間にシール部が形成さ
れており、しかもそのシール部に隣接して前記壁面同士
が易剥離接着してなる弱シール部25が形成されてい
る。ここで、薬液収容小袋の周縁部21における易剥離
シール部(開裂部23)と、薬液容器の収容室13(上
部収容室13a)の壁面との間のシール部は、液圧によ
って容易に剥離することのない強度を備えたもの(すな
わち、いわゆる強シール部26)であることが求められ
る(図3(b) ,図4(b) 参照)。
【0031】前記周縁部21の易剥離シール部と、収容
室13の壁面との間に、弱シール部25,25’と連接
する強シール部26を設けることによって、弱シール部
25,25’と前記易剥離シール部を開裂させる際に薬
液収容小袋20と収容室13との間の接着が破壊されて
しまうのを防止できる。薬液収容小袋の周縁部21にお
ける開裂部23では、前述のように、同じ箇所に易剥離
シール部と強シール部26とを形成する必要がある。従
って、薬液収容容器20を形成する樹脂フィルムを多層
構造として、易剥離シール部(開裂部23)を形成する
側(樹脂フィルムの最内層)における溶融温度を、収容
室13の壁面との間で強シール部26を形成する側(樹
脂フィルムの最外層)における溶融温度よりも高くなる
ように設定するのが好ましい。樹脂フィルムの溶融温度
を上記のように設定し、あらかじめ薬液収容小袋20の
易剥離シール部(開裂部23)を形成しておいた上で、
この易剥離シール部の部分に収容室13の壁面(薬液容
器10を形成する樹脂フィルム)を重ね合わせて強シー
ル部26を形成することにより、開裂部23における易
剥離シール性を損なうことなく、当該開裂部23上に強
シール部26を形成することができる。
【0032】なお、開裂部23と収容室13aの壁面と
のシール部26を強シール部とする場合において、一
旦、両者間にシール部を形成した後で、当該部分に再度
シールを施してもよい。この場合の再シールも、小袋の
易剥離シールに影響が及ばないようにするのが望まし
い。 (弱シール部)本発明の薬液収容小袋付き薬液容器10
における弱シール部25,25’は、薬液収容小袋20
の開封を補助するためのシール部であって、薬液収容小
袋20を備える収容室(図1の場合、上部収容室13
a)に設けられるものである。
【0033】この弱シール部25,25’は、収容室1
3aの両壁面を易剥離接着させることにより形成される
ものであって、前述のように、薬液収容小袋20の開裂
部23と収容室13aの両壁面との間に形成される強シ
ール部26に連接している。弱シール部25,25’の
剥離強度は、前述の周縁部21における易剥離シール部
(特に開裂部23)における剥離強度と同様に、薬液容
器の隔壁12における剥離強度よりも弱くなるように設
定する必要がある。このように強度を設定することによ
って、薬液容器の隔壁12の開裂に伴う液圧で前記小袋
20を自動的に開裂させる(すなわち、隔壁12の開裂
に連動して弱シール部25,25’と開裂部23とを開
封させる)ことができる。
【0034】弱シール部25,25’の剥離強度は、具
体的には、薬液容器の隔壁12における剥離強度の50
〜95%となるように調整するのが好ましく、80〜9
5%となるように調整するのがより好ましい。弱シール
部25,25’と隔壁12との剥離強度の関係を上記の
とおりに設定することによって、収容室13の押圧によ
る隔壁12の解離と、弱シール部25の開裂および薬液
収容小袋20の開封との連動をより一層確実なものとす
ることができる。弱シール部25,25’の剥離強度が
隔壁12の剥離強度に対して95%を超えるときは、隔
壁12の開裂に連動して弱シール部25,25’を開裂
させることが困難になる。逆に、50%を下回ると、易
剥離シール部の剥離強度が小さくなりすぎることから、
収容室13の押圧を伴わずに弱シール部25,25’が
開裂してしまうおそれが生じる。
【0035】弱シール部25,25’の形成方法は、特
に限定されるものではないが、例えば(i) 収容室13を
区画する2枚の樹脂フィルムの接合面(多層フィルムで
収容室13を形成する場合には当該多層フィルムの最内
層)に、ポリエチレン−ポリプロピレン混合樹脂等の混
合樹脂を使用したり、(ii)弱シール部25,25’を形
成する部分に上記混合樹脂のテープを挟んだ状態で2枚
の樹脂フィルムを熱溶着したり、(iii) 弱シール部2
5,25’の熱溶着温度が、周縁部14を形成する際の
熱溶着温度(通常の完全融着温度)よりも低くなるよう
に、金型の温度等を設定したりする方法が挙げられる。
【0036】薬液収容小袋20周縁部21における易剥
離シール部(特に、開裂部23)の剥離強度と、弱シー
ル部25,25’の剥離強度との強弱については特に限
定されるものではないが、一般に、薬液収容小袋20周
縁部21における易剥離シール部の剥離強度を、弱シー
ル部25,25’の剥離強度よりも若干強くするのが好
ましい。このように調整することで、弱シール部25,
25’の開裂に連動して薬液収容小袋20を開封させ易
くなり、収容室13の押圧に連動した薬液収容小袋20
の開封操作をより一層確実に行うことができる。また、
収容部13の押圧によって弱シール部25,25’を開
裂させたものの、周縁部21の易剥離シール部が開裂し
なかったという事態が生じるのを防止することができ
る。
【0037】弱シール部25の形状は、特に限定される
ものではないが、例えば図1(図5)および図6に示す
ように、薬液収容小袋20の周縁部(開裂部23)との
境界において当該境界線がなす方向における弱シール部
25,25’の長さ(図5の場合、符号fで示す長さ)
が、当該境界から離れた部位において前記境界線がなす
方向と同じ方向における弱シール部25,25’の長さ
(図5の場合、符号aで示す長さ)よりも短くなるよう
に調整されているのが好ましい。
【0038】このように、前記境界より離れた部位にお
いて弱シール部の長さが長くなっている場合には、収容
室13の押圧によって生じる液圧を、薬液収容小袋20
の開裂部23と弱シール部25,25’との境界部分
(応力集中部27,27’)に効率よく集中させること
ができる。なお、上記弱シール部25,25’の好適形
状においては、例えば図1に示すように、弱シール部2
5の長さを部分的に代えて段差を設けるほか、例えば図
6に示すように、前記開裂部23と弱シール部25’と
の境界に向かって徐々に弱シール部25’の長さが狭く
なるように調整しても、前述と同様の効果を得ることが
できる。
【0039】(薬液容器およびその隔壁)本発明の薬液
収容小袋付き薬液容器10における薬液容器の本体部分
(上部収容室13aおよび下部収容室13b)は、従来
公知の複室容器と同様にして作製されるものである。薬
液容器10を形成する樹脂フィルムの素材としては、医
薬的に許容されたものであるほかは特に限定されるもの
ではなく、具体的には、薬液収容小袋を形成する樹脂フ
ィルムとして例示したのと同様のものが挙げられる。
【0040】薬液容器の隔壁12は、通常の保管時等に
誤って開裂することがなく、しかも前記小袋20を有し
ない方の収容室(下部収容室13b)を押圧することで
容易に開裂させることができるように、その剥離強度を
調節することが求められる。隔壁12の剥離強度(シー
ル強度)は、薬液収容小袋20の周縁部21における易
剥離シール部(開裂部23)や弱シール部25での剥離
強度よりも強く、かつ、薬液容器の周縁部14における
剥離強度よりも弱くなるように設定される。これによ
り、隔壁12の開裂に連動して弱シール部25と前記易
剥離シール部(開裂部23)を開裂させることができ
る。
【0041】隔壁12の剥離強度は、これに限定される
ものではないが、一方の収容室13を押圧したときの液
圧によって剥離させる上で、300〜400N程度とな
るように調整するのが好ましい。なお、この剥離強度
は、複室の薬液容器に実際に収容液を充填し、この状態
で一方の収容室を押圧し、前記隔壁が開裂するのに至っ
たときの荷重を測定することにより求められるものであ
る。隔壁12部分のシールの形成や隔壁12の剥離強度
の調整については、薬液収容小袋20の周縁部21にお
ける易剥離シール部を形成する場合と同様にして行えば
よい。
【0042】(保護シール)図6に示す実施形態におい
ては、隔壁12が未開封のままで薬液容器10’内の収
容液(下部収容室13bに収容されている薬液)が投与
されることを防止するために、排出口15近傍に保護シ
ール16が設けられている。この保護シール16の剥離
強度を、隔壁12の剥離強度よりも若干強くしておくこ
とで、隔壁12を開裂させない状態で、下部収容室13
bの収容液のみを投与してしまうという事態を防止する
ことができる。
【0043】〔第1の実施形態〕次に、本発明に係る薬
液収容小袋付き薬液容器の第1の実施形態について説明
する。図7は、第1の実施形態に係る薬液収容小袋付き
薬液容器の一例を示す正面図である。図7に示す、第1
の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬液容器30は、収
容室33が単室であるほかは、図1〜図6に示す、第2
の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬液容器10,1
0’(複室容器)と同様である。
【0044】すなわち、薬液収容小袋付き薬液容器30
の周縁部14は、第2の実施形態における周縁部14と
同様に、液圧によって容易に解離することのない程度に
強くシールされた部分(いわゆる強シール部)である。
また、薬液収容小袋20を形成する樹脂フィルムの素
材、周縁部21の剥離強度とその形成方法、弱シール部
25の剥離強度とその形成方法、弱シール部25の形状
等については、いずれも前述の第2の実施形態に係る薬
液収容小袋付き薬液容器10の場合と同様にして設定、
調整すればよい。
【0045】図7に示す薬液容器30では、排出口15
の近傍に保護シール16が設けられている。この保護シ
ールの作用・効果、剥離強度等についても、図6に示す
薬液容器10’の場合と同様である。
【0046】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を説明する。 実施例1 (a) 薬液収容小袋の作製 厚さ30μmの3層フィルム(各層10μm)を用いて
約30mm×90mmの薬液収容小袋を作製し、当該小
袋内にビタミン水溶液4mLを充填した。前記3層フィ
ルムは、前記小袋の内側から順に、ポリエチレン〔内
層,三井化学(株)製;密度0.96g/cm3 ,融点
130℃〕、環状ポリオレフィン〔中間層,三井化学
(株)製;商品名「アペルAPL6013T」〕および
ポリエチレン〔外層,三井化学(株)製;密度0.91
g/cm3 ,融点95℃〕からなるものを使用した。
【0047】得られた薬液収容小袋20は、図1に示す
ように、その周縁部21を全て易剥離シール部23とし
たものであって、当該易剥離シール部23の剥離強度は
265Nであった。なお、上記剥離強度は、薬液収容小
袋20に薬液を充填して当該小袋20を押圧した場合
に、周縁部21(易剥離シール部23または強シール部
22)が剥離するのに要した荷重を示す。また、薬液収
容小袋20の周縁部21を形成する際のシール条件は、
金型温度135℃、シール時間4秒、エア圧3kg/c
2 であった。
【0048】(b) 薬液容器の作製および薬液収容小袋の
挟着 次いで、厚さ250μmの2層フィルムを用いて、図1
に示す薬液容器を形成し、この薬液容器の上部収容室1
3aにおける周縁部14に挟んで溶着することにより、
薬液収容小袋付き薬液容器10を得た。前記薬液容器1
0の形成に用いた2層フィルムには、内層がポリエチレ
ン(密度0.940g/cm3 )85%とポリプロピレ
ン(密度0.910g/cm3 )15%との混合樹脂
(厚さ30μm)、外層がポリエチレン(密度0.92
0g/cm3 ,厚さ220μm)からなるものを使用し
た。
【0049】上記薬液収容小袋付き薬液容器10におけ
る隔壁(2室を隔離する部分)12の剥離強度を、前述
と同様の方法により求めたところ、390Nであった。 (c) 弱シール部および強シール部の形成 次に、薬液収容小袋20の周縁部21のうち易剥離シー
ル部23を挟み込んだ状態で、上側金型135℃、下側
金型140℃の金型で4秒間シールして、弱シール部2
5を形成した。
【0050】弱シール部25の剥離強度を前述と同様の
方法により求めたところ、265Nであった。なお、弱
シール部25のシール領域は、長さaを50mm、幅b
を18mm、段差部の長さcを20mm、幅dを5m
m、薬液収容室の壁面11a,11bと薬液収容小袋2
0の周縁部21(易剥離シール部23)との接着部の幅
eを3mmとなるように設定した(図5参照)。
【0051】(d) 薬液の充填 次に、薬液収容小袋付き薬液容器10の上部収容室13
aにアミノ酸液(300mL)を、下部収容室13bに
糖液(600mL)を充填して、最終製品を得た。 (e) 使用テスト 上記最終製品をテーブルに載置し、下部収容室13b側
に手のひらをあてて体重をかけることにより、上部収容
室13aおよび下部収容室13b間の隔壁12を開封さ
せた。
【0052】その結果、隔壁12の開裂とともに、弱シ
ール部25の剥離と、薬液収容小袋20の開封(易剥離
シール部23の開裂)とを連動させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬液容
器の一例を示す正面図である。
【図2】図1に示す薬液収容小袋付き薬液容器10にお
ける薬液収容小袋20の部分を示す部分拡大図である。
【図3】図1に示す薬液収容小袋付き薬液容器10の断
面図であって、(a) は図1のA−A断面図、(b) は図1
のB−B断面図、(c) は図1のC−C断面図である。
【図4】図1に示す薬液収容小袋付き薬液容器10の断
面図であって、(a) は図1のD−D断面図、(b) は図1
のE−E断面図、(c) は図1のF−F断面図である。
【図5】実施例1で得られた薬液収容小袋付き薬液容器
における薬液収容小袋20部分の寸法を示すための説明
図である。
【図6】第2の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬液容
器の他の例を示す正面図である。
【図7】第1の実施形態に係る薬液収容小袋付き薬液容
器の一例を示す正面図である。
【図8】従来の薬液収容小袋付き薬液容器の一例を示す
正面図である。
【符号の説明】
10 薬液収容小袋付き薬液容器(第2の実施形態),
11a 壁面, 11b 壁面, 12 隔壁, 1
3 収容室, 20 薬液収容小袋, 21周縁部,
23 開裂部, 25 弱シール部, 26 強シール
部, 30薬液収容小袋付き薬液容器(第1の実施形
態), 31a 壁面, 31b 壁面, 33 収容
室.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 実 徳島県板野郡北島町江尻字松堂27の4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収容室内に薬液収容小袋を吊設してなる薬
    液容器であって、 当該薬液収容小袋がその周縁部の少なくとも一部に易剥
    離シール部を備えており、 当該易剥離シール部の表面における少なくとも一部と、
    前記収容室を区画する両壁面とが互いに接着して、それ
    ぞれ強シール部を形成しており、かつ、 前記収容室の両壁面が互いに接着して、前記強シール部
    に連接する弱シール部を形成していることを特徴とする
    薬液収容小袋付き薬液容器。
  2. 【請求項2】連通可能な隔壁で隔てられた2以上の収容
    室と、いずれかの収容室内に吊設された薬液収容小袋と
    を有する薬液容器であって、 当該薬液収容小袋がその周縁部の少なくとも一部に易剥
    離シール部を備えており、 当該易剥離シール部の表面における少なくとも一部と、
    前記収容室を区画する両壁面とが互いに接着して、それ
    ぞれ強シール部を形成しており、 当該収容室の両壁面が互いに接着して、前記強シール部
    に連設する弱シール部を形成しており、さらに、 前記隔壁の剥離強度が、前記易剥離シール部および弱シ
    ール部の剥離強度よりも強くかつ前記強シール部の剥離
    強度よりも弱いことを特徴とする薬液収容小袋付き薬液
    容器。
  3. 【請求項3】前記弱シール部と前記強シール部との境界
    において当該境界線がなす方向における弱シール部の長
    さが、当該境界から離れた部位において前記境界線がな
    す方向と同じ方向における弱シール部の長さよりも短い
    請求項1または2記載の薬液収容小袋付き薬液容器。
  4. 【請求項4】前記易剥離シール部と前記弱シール部との
    剥離強度が、それぞれ前記隔壁の剥離強度に対して50
    〜95%である請求項2記載の薬液収容小袋付き薬液容
    器。
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