JP5053620B2 - 医療用複室容器の弱シール部の補強方法 - Google Patents

医療用複室容器の弱シール部の補強方法 Download PDF

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Description

本発明は、使用時に混合して用いられる複数の薬剤を、各収容部内に未混合状態で収容するための医療用複室容器における弱シール部の補強方法に関する。
静脈注射などにより患者に投与される薬剤には、例えば、アミノ酸輸液とブドウ糖輸液の組合せ、脂肪乳剤と電解質溶液の組合せ、リン酸含有液とカルシウム含有液の組合せなどのように、互いに混合した状態で保存すれば、薬剤間の相互作用によって、分解、変色、凝集・沈殿などの変質を生じる組合せがある。
また、例えば、固形剤として供給される薬剤のなかには、抗生物質などのように、あらかじめ生理食塩水などの溶解液に溶解した状態で保存すれば、分解、変色などの変質を生じる薬剤がある。
そこで、このような薬剤の収容には、保存時の変質を防止し、使用時の簡易かつ無菌的な混合を実現するため、上記した薬剤の組み合わせまたは上記した薬剤とその溶解液との組合せを、それぞれ区分して収容可能な複数の収容部を備え、各上記収容部間を使用時に連通可能な複室容器が用いられている。
しかし、近年の医療現場では、医療従事者の負担が過大であるため、医療従事者が、複室容器の収容部間の連通処理を忘れる場合があり、複室容器に収容されている複数の薬剤の一部のみが誤って患者に投与されたり、複数の薬剤が完全に混合されていない状態で患者に投与されるといった医療事故を生じるおそれがある。
そこで、このような医療事故の発生を未然に防止するため、患者への投与前に、収容部間の連通と、各収容部に収容されている薬剤の混合とが確実に行われるような複室容器が求められている。
特許文献1には、複数の収納部と、該収納部を仕切る仕切り用弱シール部と、前記収納部に接続された薬剤排出口と、少なくとも1つの前記収納部と前記薬剤排出口との間を仕切る排出用弱シール部とを備え、前記複数の収納部の少なくとも1つに液状薬剤が収納され、前記仕切り用弱シール部及び排出用弱シール部は前記収納部内の圧力を高めることにより開封するとともに、前記排出用弱シール部を開封するために必要な圧力が、前記仕切り用弱シール部を開封するために必要な圧力より大きいことを特徴とする医療用複室容器が提案されている。この医療用複室容器によれば、複室容器内の薬剤を薬剤排出口から排出するために、一旦、仕切り用弱シール部により仕切られた複数の収納部に収容されている薬剤を混合し、その後に、排出用弱シール部を開封するという手順を要することから、複室容器からの排出前に、複数の収納部に収容されている薬剤を確実に混合することができる。
特開2002−136570号公報
しかるに、特許文献1に記載の医療用複室容器のように、仕切り用弱シール部と排出用弱シール部とで、それらの開封に必要な圧力の大きさ、すなわち、それらの剥離強度を異ならせるには、シール部形成時の熱シール条件(例えば、加熱温度、加熱時間、熱シール時の圧力など)やシール部の幅を、熱シールを施す部位ごとに適宜設定する必要があるため、それら条件の設定が複雑となる。それゆえ、複室容器の製造プロセスが複雑化し、製造コストが上昇する不具合が生じる。
そこで、熱シールを施す部位ごとに熱シール条件やシール部の幅を設定し直すことなく、簡易な処理によって弱シール部の剥離強度の上昇を図ること、すなわち、弱シール部の補強を実現でき、ひいては、患者への投与前に、収容部間の連通と、各収容部に収容されている薬剤の混合とを確実に行うことができる複室容器が求められている。
本発明の目的は、簡易な処理により医療用複室容器の弱シール部を補強する方法を提供することにある。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法は、
薬剤を収容するための第1収容部と、前記第1収容部と隣接配置される、薬液を収容するための第2収容部と、前記第1収容部に対し、前記第2収容部の反対側に隣接配置される空収容部と、前記第2収容部から前記第1収容部を通過して前記空収容部へと向かう薬液の排出方向と交差する幅方向で互いに間隔を隔てて配置され、各前記収容部の両側端部を形成する一対の側方強シール部と、各前記側方強シール部の間に架設され、前記第1収容部と前記第2収容部との間の隔壁を形成し、前記第2収容部内の圧力が高くなると開封される薬液側弱シール部と、各前記側方強シール部の間に架設され、前記第1収容部と前記空収容部との間の隔壁を形成し、前記第1収容部内の圧力が高くなると開封される排出側弱シール部と、を備え、かつ、各前記収容部が、各前記シール部によりシールされ、互いに重ね合わされる表面側フィルムおよび裏面側フィルムを備えている医療用複室容器を作製する複室容器作製工程と、
記第1収容部の前記表面側フィルムおよび前記裏面側フィルムの少なくともいずれか一方の表面を被覆するように、かつ、前記薬液側弱シール部、前記排出側弱シール部および一対の前記側方強シール部の表面に補強フィルムを貼り重ねる工程とを有し、
前記補強フィルムを貼り重ねる工程では、前記補強フィルムの下辺の前記排出方向上流側と前記排出側弱シール部との間に非接着部が設けられるように、前記下辺の前記排出方向下流側のみを前記排出側弱シール部に重ねることによって、前記排出側弱シール部における前記第1収容部との第1境界縁から前記排出方向下流側に間隔を隔てるように前記補強フィルムを接着することを特徴としている。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法によれば、補強フィルムが、第1収容部の表面側フィルムおよび裏面側フィルムの少なくともいずれか一方の表面を被覆し、かつ、各前記シール部(薬液側弱シール部、排出側弱シール部および一対の側方強シール部)の表面に、排出側弱シール部において第1収容部との第1境界縁から排出方向下流側に間隔を隔てるように接着されている。このため、第1収容部を形成する表面側フィルムと裏面側フィルムとを第1収容部の内側から外側へと広げて、排出側弱シール部を開封しようとする圧力に対し、上記補強フィルムが、常に、この圧力を抑制しようとする作用を示すこととなり、その結果、上記排出方向への圧力に対する排出側弱シール部の剥離強度が向上され、排出側弱シール部が補強される。しかも、このような排出側弱シール部の補強効果を、補強フィルムを上記したように接着するという簡易な処理によって達成できる。
また、本発明によれば、例えば、複室容器作製工程で、薬液側弱シール部と排出側弱シール部とを、同じ熱シール条件(例えば、加熱温度、加熱時間、熱シール時の圧力など)で形成した場合であっても、弱シール部補強工程で補強フィルムを上記したように接着することにより、上記排出方向への圧力に対する排出側弱シール部の剥離強度を、上記排出方向への圧力に対する薬液側弱シール部の剥離強度よりも大きくすること、すなわち、簡易な処理により、排出側弱シール部を薬液側弱シール部よりも開封されにくくすることができる。
前記医療用複室容器の第1収容部には、第1収容部に収容されている薬剤により、第1収容部の内側から外側へかけて膨らみが生じている。このため、補強フィルムを、排出側弱シール部の表面において、第1収容部との第1境界縁と接触するように接着すると、補強フィルムにしわが生じるなどして、第1収容部の表面に補強フィルムを均一に被覆させることができなくなり、排出側弱シール部と薬液側弱シール部との間で補強フィルムの張力にばらつきが生じるおそれがある。しかし、上記医療用複室容器の補強方法のように、補強フィルムを、排出側弱シール部において、第1収容部との第1境界縁から排出方向下流側に間隔を隔てるように接着することで、補強フィルムを第1収容部の表面において均一に被覆させることができ、排出側弱シール部と薬液側弱シール部との間で、補強フィルムに対し均一に張力をかけることができる。しかも、このことにより、上記排出方向への圧力に対する排出側弱シール部の剥離強度を向上させる効果を、より確実に発揮させ、かつ、その効果を、排出側弱シール部の幅方向において均等に発揮させることができる。
また、本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法を用いて弱シール部が補強された医療用複室容器によれば、第2収容部に圧力を加えて薬液側弱シール部を開封し、第1収容部と第2収容部との間を開通させたときに、同時に、排出側弱シール部までも開封されることを防止できる。それゆえ、医療用複室容器からの薬液の排出前に、第1収容部に収容されている薬剤と第2収容部に収容されている薬液とを十分に混合させることができ、これらの十分な混合が達成される前に医療用複室容器から排出されるという事態の発生を防止することができる。
また、本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法においては、前記補強フィルムを貼り重ねる工程は、前記補強フィルムの上辺の前記排出方向下流側と前記薬液側弱シール部との間に非接着部が設けられるように、前記上辺の前記排出方向上流側のみを前記薬液側弱シール部に重ねることによって、前記薬液側弱シール部における前記第1収容部との第2境界縁から前記排出方向上流側に間隔を隔てるように前記補強フィルムを接着する工程を含むことが好適である。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法においては、前記補強フィルムが、前記表面側フィルムと前記裏面側フィルムとの両方の表面を被覆するように接着されていることが好適である。
この場合、排出側弱シール部における薬液の排出方向への圧力に対する剥離強度を、より一層向上させることができる。
また、この場合において、前記補強フィルムは、(i)空気および水蒸気の通過を阻止するガスバリア性フィルムであること、および/または、(ii)紫外線の通過を阻止するUVバリア性フィルムであること、がより好適である。
上記(i)の場合、排出側弱シール部における薬液の排出方向への圧力に対する剥離強度を向上させるという効果に加えて、第1収容部にガスバリア性を付与するという効果が得られることから、例えば、酸素との反応による酸化劣化、水蒸気の流入による分解・変質といった不具合が生じ易い薬剤および薬液を、第1収容部に安定して収容することができる。
一方、上記(ii)の場合、排出側弱シール部における薬液の排出方向への圧力に対する剥離強度を向上させるという効果に加えて、第1収容部にUVバリア性を付与するという効果が得られることから、例えば、紫外線の吸収による変質が生じ易い薬剤を、第1収容部に安定して収容することができる。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法においては、さらに、前記補強フィルムを、各前記側方強シール部において前記第1収容部との境界縁から前記幅方向外方に間隔を隔てるように接着することが好適である。
すなわち、この好適態様において、補強フィルムは、排出側弱シール部において、第1収容部との第1境界縁から排出方向上流側に間隔を隔てるように接着され、各側方強シール部において、第1収容部との境界縁から幅方向外方に間隔を隔てるように接着される。
前述のように、第1収容部には、第1収容部に収容されている薬剤により、各シール部の厚み方向に膨らみが生じているが、補強フィルムを上記したように接着させることで、補強フィルムを第1収容部の表面においてより一層均一に被覆させることができ、排出側弱シール部と薬液側弱シール部との間および各側方強シール部間で、補強フィルムに対し均一に張力をかけることができる。しかも、このことにより、上記排出方向への圧力に対する排出側弱シール部の剥離強度を向上させる効果を、より一層確実に発揮させ、かつ、その効果を、排出側弱シール部の幅方向において均等に発揮させることができる。
なお、上記好適態様において、補強フィルムは、さらに、薬液側弱シール部において、第1収容部との境界縁から排出方向下流側に間隔を隔てるように接着されていることが好ましい。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法において、医療用複室容器の前記排出側弱シール部は、前記排出側弱シール部の開封時に前記排出側弱シール部に作用する圧力によって、他の部分よりも容易に開封される易開封部分を備えていることが好ましい。
医療用複室容器の薬液側弱シール部を開封したときには、第1収容部と第2収容部とが連通して、1つの広い領域が形成される。このため、連通した収容部を押圧して、排出側弱シール部に圧力を作用させようとしても、収容部の領域が広いことに起因して、排出側弱シール部に対し、効果的に圧力を加えることができなくなるおそれが生じる。
しかし、上記医療用複室容器は、排出側弱シール部に易開封部分を備えていることから、たとえ、収容部の領域が拡大されていたとしても、前記排出側弱シール部に作用する圧力によって、排出側弱シール部の確実な開封を実現することができる。
前記易開封部分は、前記排出側弱シール部が前記排出方向上流側に向かって突出する突出部を備えており、かつ、前記突出部のうち前記排出方向上流側端部における前記空収容部との第2境界縁が、前記突出部と隣接する前記排出側弱シール部における前記第1収容部との第1境界縁よりも、前記排出方向上流側に配置されていることが好ましい。
易開封部分を上記のとおり設計することで、排出側弱シール部に作用する圧力によって、排出側弱シール部の開封をより一層確実に実現することができる。
また、前記易開封部分は、前記排出側弱シール部に2つ以上備えられていてもよい。
本発明によれば、補強フィルムを、上記したように接着するという簡易な処理を経ることで、第2収容部から第1収容部を通過して空収容部へと向かう薬液の排出方向への圧力に対し、排出側弱シール部の剥離強度を向上させすることができ、医療用複室容器の弱シール部の補強を、簡易な方法により、低コストで実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2を参照して、医療用複室容器10は、
薬剤を収容するための第1収容部11と、
第1収容部11と隣接配置される、薬液を収容するための第2収容部12と、
第1収容部11に対し、第2収容部12の反対側に隣接配置される空収容部13と、
第2収容部12から第1収容部11を通過して空収容部13へと向かう薬液の排出方向14と交差する幅方向15で互いに間隔を隔てて配置され、各収容部の両側端部を形成する一対の側方強シール部16と、
各側方強シール部16の間に架設され、第1収容部11と第2収容部12との間の隔壁を形成し、第2収容部12内の圧力が高くなると開封される薬液側弱シール部17と、
各側方強シール部16の間に架設され、第1収容部11と空収容部13との間の隔壁を形成し、第1収容部11内の圧力が高くなると開封される排出側弱シール部18と、
一対の側方強シール部16、薬液側弱シール部17および排出側弱シール部18に接着される、排出側弱シール部18を補強するための補強フィルム20と、
を備えており、かつ、
各収容部(すなわち、第1収容部11、第2収容部12および空収容部13)が、各シール部(すなわち、各側方強シール部16、薬液側弱シール部17および排出側弱シール部18)によりシールされ、互いに重ね合わされる表面側フィルム24および裏面側フィルム25を備えている。
また、排出側弱シール部18を補強するための補強フィルム20は、排出側弱シール部18において、第1収容部11との境界縁(第1境界縁)19から排出方向14下流側に間隔を隔てるように接着され、薬液側弱シール部17において、第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に間隔を隔てるように接着され、さらに、各側方強シール部16において、第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に間隔を隔てるように接着されている。
さらに、補強フィルム20は、補強フィルム20が接着される各シール部(すなわち、一対の側方強シール部16、薬液側弱シール部17および排出側弱シール部18)において、各シール部の厚み方向23の一方側(表面側フィルム24)の表面と、一方側表面24とは反対側の他方側(裏面側フィルム25)の表面との両方の表面に接着されている。
なお、図2において、後述する排出ポート27は、断面ではなく、側面視の外観を示している。
医療用複室容器10は、例えば、図3(a)〜図3(d)に示す手順で作製することができる。
まず、図3(a)を参照して、2枚の樹脂フィルムを重ね合わせ、その状態で、上記樹脂フィルムの周縁部分を熱シールすることにより、一対の側方強シール部16を含む周縁強シール部26を形成する。こうして、薬液側弱シール部17や排出側弱シール部18が形成されていない状態の容器10aが形成される。なお、こうして形成される容器10aの周縁強シール部26のうち、空収容部となる部分13aと連通する部分には、筒状に形成され、かつ、密栓される排出ポート27を、あらかじめ取り付けておく。
次いで、図3(b)を参照して、第2収容部となる部分12aに、密栓前の排出ポート27aから薬液28を注入し、熱シールにより薬液側弱シール部17を形成する。
さらに、図3(c)を参照して、第1収容部となる部分11aに、密栓前の排出ポート27aから薬剤29を注入し、熱シールにより排出側弱シール部18を形成する。その後、排出ポート27を密栓して、複室容器が作製される(複室容器作製工程)。
次に、図3(d)を参照して、作製された複室容器のうち、薬液側弱シール部17と、排出側弱シール部18と、一対の側方強シール部16との各シール部の表面に、排出側弱シール部18を補強するための補強フィルム20を接着する(弱シール部補強工程)。
この際、補強フィルム20は、排出側弱シール部18において、第1収容部11との第1境界縁19から排出方向14下流側に間隔を隔てるように接着され、薬液側弱シール部17において、第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に間隔を隔てるように接着され、さらに、各側方強シール部16において、第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に間隔を隔てるように接着される。
なお、上記の複室容器作製工程の説明では、医療用複室容器10の作製に際して、2枚の樹脂フィルムを重ね合わせているが、これに代えて、1枚の樹脂フィルムを折り重ねて使用してもよく、また、インフレーション成形により形成された筒状のフィルムを扁平にした状態で使用してもよい。
再び、図1および図2を参照して、医療用複室容器10を形成するための樹脂フィルムには、第1収容部11に収容される薬剤や、第2収容部12に収容される薬液と、直接に接触することを考慮し、医薬的に薬剤との接触が許容されている樹脂材料からなるフィルムが用いられる。
医薬的に薬剤との接触が許容されている樹脂材料としては、従来、医療用容器の形成に用いられている樹脂材料が挙げられる。具体的には、例えば、ポリオレフィン、ポリ環状オレフィン、ポリエステル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂が挙げられ、なかでも、好ましくは、ポリオレフィンが挙げられる。これら熱可塑性樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ポリオレフィンとしては、例えば、ホモポリエチレン、エチレン・α−オレフィンコポリマー、ポリプロピレンホモポリマー、プロピレン・α−オレフィンランダムコポリマー、プロピレン・α−オレフィンブロックコポリマーなどのポリオレフィン、または、これらポリオレフィンの混合物が挙げられる。これらポリオレフィンからなるフィルムは、医薬的な安全性、柔軟性、透明性などの特性が優れており、取扱性が良好である。また、ポリオレフィンからなるフィルムを用いることで、収容部内に収容された薬剤の状態を容易に視認可能な薬液容器を得ることができる。
また、樹脂フィルムは、上記した熱可塑性樹脂からなる2以上のフィルムを積層して形成される多層フィルムであってもよく、上記した熱可塑性樹脂からなるフィルムと、他の樹脂フィルムとを積層して形成される多層フィルムであってもよい。
他の樹脂フィルムとしては、例えば、ガスバリア性を有する樹脂フィルム(以下、「ガスバリア性フィルム」という。)、遮光性を有する樹脂フィルム(以下、「遮光性フィルム」という。)などが挙げられる。
ガスバリア性フィルムを形成する樹脂材料としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PCV)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリグルコール酸、エチルセルロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、ナイロン、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリルなどが挙げられ、なかでも、好ましくは、PVA、EVOHが挙げられる。
また、ガスバリア性フィルムは、例えば、ポリエステルなどからなるベースフィルムの表面に無機酸化物の蒸着層が形成されたフィルムであってもよい。
無機酸化物の蒸着層を形成する無機酸化物としては、例えば、アルミナ(アルミニウム酸化物)、シリカ(ケイ素酸化物)、マグネシウム酸化物、チタン酸化物などが挙げられ、なかでも、フィルムの透明性を維持するという観点より、好ましくは、アルミナが挙げられる。
遮光性フィルムとしては、例えば、樹脂フィルムの光線透過性や紫外線透過性を低下させる目的で、着色剤や紫外線吸収剤が配合された樹脂フィルムが挙げられる。
樹脂フィルムの厚みは、特に限定されないが、一般に、100〜300μmであって、この厚みは、医療用複室容器の使用目的、樹脂フィルムの機械的強度、柔軟性などに合わせて、適宜増減できる。なお、これに限定されないが、医療用複室容器が、例えば、内容量が500mL程度までの大きさの輸液バッグ、血液バッグ、経腸栄養用バッグ、流動食用バッグなどの用途に用いられる場合には、樹脂フィルムの厚みは、好ましくは、220μm以下であり、より好ましくは、160〜200μmである。
排出側弱シール部18を補強するための補強フィルム20は、上記したように、複室容器の外表面に貼着されるものであって、第1収容部11や第2収容部12に収容される薬剤、薬液と、直接に接触することがない。このため、補強フィルム20を形成する樹脂フィルムとしては、医薬的に薬剤との接触が許容されている樹脂材料に限定されず、様々な樹脂材料から適宜選択することができる。
補強フィルム20を形成する樹脂フィルムは、第1収容部11内の薬剤の状態を容易に視認するという観点より、透明性に優れた樹脂フィルムであることが好ましい。透明性に優れた樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィンからなる樹脂フィルムが挙げられる。
また、補強フィルム20は、上記の積層フィルムであってもよく、ガスバリア性フィルムや遮光性フィルムであってもよい。
補強フィルム20として、ガスバリア性フィルムを用いた場合には、第1収容部11にガスバリア性を付与することができ、例えば、酸素との反応による酸化劣化、水蒸気の流入による薬剤の分解・変質といった不具合が生じ易い薬剤を、第1収容部11に安定して収容することができる。
ガスバリア性フィルムとしては、上記と同様のガスバリア性フィルムが挙げられる。また、酸素との反応による酸化劣化が生じ易い薬剤としては、例えば、アミノ酸、ビタミン類、脂肪酸などを、後述する固形剤として調製したもの、または、アミノ酸、ビタミン類、脂肪酸などを、溶解液に溶解し、薬液として調製したものなどが挙げられる。水蒸気の流入による薬剤の分解・変質といった不具合が生じ易い薬剤としては、例えば、抗生物質などが挙げられる。
補強フィルム20として、遮光性フィルムを用いた場合には、第1収容部11に遮光性を付与することができ、例えば、紫外線の吸収による変質が生じ易い薬剤を、第1収容部11に安定して収容することができる。
遮光性フィルムとしては、上記と同様の遮光性フィルムが挙げられる。また、紫外線の吸収による変質が生じ易い薬剤としては、例えば、ビタミン類などを溶解液に溶解し、薬液として調製したものなどが挙げられる。
補強フィルム20は、例えば、医療用複室容器10の表面(具体的には、後述するように、排出側弱シール部18と、薬液側弱シール部17と、各側方強シール部16との表面)に対し、接着剤を用いて貼着することにより、または、直接に溶着することにより、接着される。
接着剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン樹脂などが挙げられ、具体的には、例えは、三井化学ポリウレタン(株)製のポリウレタン樹脂(商品名「タケラック(登録商標)」シリーズ、商品名「タケネート(登録商標)」シリーズ)などが挙げられる。
医療用複室容器10において、第1収容部11は、一対の側方強シール部16と、薬液側弱シール部17と、排出側弱シール部18とによって区画されている。第2収容部12は、一対の側方強シール部16と、薬液側弱シール部17と、周縁強シール部26(具体的には、周縁強シール部26のうち、第2収容部12に対し、薬液側弱シール部17と対向配置されている部分)とによって区画されている。また、空収容部13は、排出側弱シール部18と、周縁強シール部26(具体的には、周縁強シール部26のうち、空収容部13に対し、排出側弱シール部18と対向配置されている部分)とによって区画されている。
一対の側方強シール部16を含む周縁強シール部26は、樹脂フィルムが容易に剥離しないように、強く熱シールされている。なお、周縁強シール部26のうち、一対の側方強シール部16や排出側弱シール部18とともに空収容部13を区画する部分においては、表裏一対の樹脂フィルム間に排出ポート27の筒体を挟んだ状態で、強く熱シールされている。
周縁強シール部26を形成する際の熱シール条件については、特に限定されず、常法に従って適宜選択することができるが、例えば、130〜170℃で、1〜3秒間熱シールすることが好ましい。
一方、薬液側弱シール部17と、排出側弱シール部18とは、そのシール強さが、側方強シール部16に比べて小さくなるように、弱く(具体的には、低温および/または短時間で)熱シールされている。
薬液側弱シール部17や排出側弱シール部18を形成する際の熱シール条件については、特に限定されず、常法に従って適宜選択することができるが、例えば、110〜160℃で、2〜4秒間熱シールすることが好ましい。
図1および図2(さらに、後述する図4〜図6)では、図示を省略しているが、第1収容部11には、薬剤29として、固形剤が収容されており、第2収容部12には、薬液28が収容されている(図3(c)参照)。
薬液28としては、これに限定されないが、例えば、第1収容部11に収容されている固形剤を溶解するための生理食塩水などの溶解液や、各種輸液などが挙げられる。
薬剤29としては、固形剤や薬液などが挙げられる。
固形剤としては、これに限定されないが、薬剤を構成する1または2以上の化合物を、例えば、常法に従い粉末状に調製したもの、例えば、常法に従い賦形し、細粒、顆粒、錠剤などの剤形に調製したもの、例えば、水その他の溶媒に溶解させた溶液を、常法により凍結乾燥し、凍結乾燥粉末などの形態に調製したもの、などが挙げられる。
なお、図3(c)では、第1収容部11に、薬剤29として固形剤が収容されている例を示したが、第1収容部11に収容される薬剤は、固形剤に限定されず、医療用複室容器10の使用目的などに合わせて、例えば、各種輸液などの薬液であってもよい。
一方、第2収容部12には、薬液28が収容される。第2収容部12に薬液を収容することで、第2収容部12を押圧することにより、第2収容部12内の圧力を高めることができ、さらに、薬液28による液圧を薬液側弱シール部17に負荷させ、薬液側弱シール部17を開封させることができる。
空収容部13は、医療用複室容器10の使用前において何も収容されておらず、空室とされている。
図1、図2、図3(a)〜図3(d)、図4および図5を参照して、補強フィルム20は、弱シール部の補強工程において、薬液側弱シール部17と、排出側弱シール部18と、一対の側方強シール部16との各シール部の表面に接着される。
また、補強フィルム20は、排出側弱シール部18において、第1収容部11との第1境界縁19から排出方向14下流側に間隔を隔てるように接着されており、薬液側弱シール部17において、第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に間隔を隔てるように接着されており、かつ、各側方強シール部16において、第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に間隔を隔てるように接着されている。
なお、図1では、補強フィルム20にハッチングを付しており、さらに、補強フィルム20のうち、各側方強シール部16、薬液側弱シール部17および排出側弱シール部18との貼着部分に、それぞれクロスハッチングを付している。
また、図4および図5では、医療用複室容器10を形成する樹脂フィルム同士が接着され、排出側弱シール部18や薬液側弱シール部17を形成している部分について、太線で示しており、排出側弱シール部18の表面のうち、補強フィルム20が接着されている部分30や、薬液側弱シール部17の表面のうち、補強フィルム20が接着されている部分31についても、それぞれ太線で示している。
図4および図5を参照して、補強フィルム20は、補強フィルム20が接着される各上記シール部において、各上記シール部の厚み方向23の一方側(表面側フィルム24)の表面と、上記一方側(表面側フィルム24)の表面とは反対側(裏面側フィルム25)の表面との両方の表面に接着されている。
排出側弱シール部18は、補強フィルム20が図4に示すように接着されていることにより、第1収容部11がその外側から内側へと押圧されており、排出方向14に作用する圧力に対し、開封されにくくなっている。それゆえ、薬液側弱シール部17の開封につられて開封されることがなく、排出側弱シール部18の開封前に、第1収容部11に収容される薬剤と第2収容部12とに収容される薬液とを、十分に混合することができる。
また、補強フィルム20を排出側弱シール部18の表面に接着する際において、第1収容部11には、既に薬剤29が収容されており、第1収容部11が、各上記シール部の厚み方向23に膨らんでいる。しかし、補強フィルム20は、排出側弱シール部18において、排出側弱シール部18と第1収容部11との第1境界縁19から排出方向14下流側に間隔を隔てるように接着され、薬液側弱シール部17において、薬液側弱シール部17と第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に間隔を隔てるように接着され、かつ、各側方強シール部16において、各側方強シール部16と第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に間隔を隔てるように接着されている。
このため、第1収容部11での各シール部の厚み方向23の膨らみの程度にかかわらず、各上記シール部に補強フィルム20を均一に接着させることができる。
薬液側弱シール部17は、薬液側強シール部17から第2収容部12側へと接着される補強フィルムが設けられていないため、薬液側弱シール部17に対し、排出方向14に作用する圧力については、補強効果が生じない。すなわち、第2収容部12を押圧して、薬液側弱シール部17に対し、排出方向14に作用させる圧力については、弱シール部本来の剥離強度が保たれている。
それゆえ、上記医療用複室容器において、第2収容部12を押圧し、薬液側弱シール部17に対して、排出方向14から圧力を作用させた場合には、比較的簡易に、薬液側弱シール部17を開封できる。一方で、排出側弱シール部18は、排出方向14からの圧力により、薬液側弱シール部17の開封につられて開封されるという事態を生じない。
すなわち、上記医療用複室容器によれば、例えば、第2収容部12を押圧して、薬液側弱シール部17を開封した場合に、第1収容部11と第2収容部12とに収容されている薬剤が互いに十分に混合される前に、排出側弱シール部18が開封される、という事態の発生を防止することができる。
排出側強シール部18に配置される、薬剤を排出するための排出ポート27は、医療用複室容器10に収容される薬剤を、医療用複室容器の外部に排出するための部材であって、特に限定されず、一般に、医療用容器に用いられている排出ポートが挙げられる。
図6(a)および図6(b)を参照して、排出側弱シール部18は、排出側弱シール部18の開封時に、排出側弱シール部18に作用する圧力によって容易に開封される易開封部分32を備えている。
易開封部分32は、排出側弱シール部18の幅方向15中央部分に設けられており(図1参照)、排出側弱シール部18が薬液側弱シール部17側に向かって突出する平面視略V字状に形成されている。この易開封部分32は、排出側弱シール部18が排出方向14上流側に向かって突出する突出部33を備えており、かつ、突出部33のうち排出方向14上流側端部における空収容部13との境界縁(第2境界縁)34が、突出部33と隣接する排出側弱シール部18における第1収容部11との第1境界縁19よりも、排出方向14上流側に配置されている。
医療用複室容器10の薬液側弱シール部17を開封して、第1収容部11と第2収容部12との間を開通させたときは、第1収容部11と第2収容部12とが連通して、1つの広い領域が形成される。このため、排出側弱シール部18に圧力を作用させようとしても、連通した領域が広いことに起因して、排出側弱シール部18に対し、効果的に圧力を加えにくくなるおそれがある。しかし、排出側弱シール部18に易開封部分32が設けられている場合には、易開封部分32に圧力を集中して負荷することができ、排出側弱シール部18の確実な開封を実現することができる。
特に、図6(a)および(b)に示す易開封部分32は、その突出部33のうち、排出方向14上流側の端部において、空収容部13との境界縁(第2境界縁)34が、突出部33と隣接する排出側弱シール部18における第1収容部11との第1境界縁19よりも排出方向14上流側に配置されており、これにより、排出側弱シール部18の開封をより一層確実に行うことができる。
突出部33の頂部35の頂角36は、特に限定されないが、排出側弱シール部18の開封を容易にする観点より、好ましくは、20°〜150°である。
なお、図6(a)では、補強フィルム20のうち、排出側弱シール部18(または空収容部13)の表面に接着されている部分30に、ハッチングを付している。
図7を参照して、易開封部分32aは、図6(b)に示す場合と同様に、排出側弱シール部18が薬液側弱シール部17側に向かって突出する平面視略V字状に形成されている。この易開封部分32aは、排出側弱シール部18が排出方向14上流側に向かって突出する突出部33を備えており、かつ、突出部33のうち排出方向14上流側端部における空収容部13との第2境界縁34が、突出部33と隣接する排出側弱シール部18における第1収容部11との第1境界縁19よりも、排出方向14上流側に配置されている。
この易開封部分32aは、突出部33の頂部35aの形状が、図6(b)に示す突出部33よりも鋭利である。このため、排出側弱シール部18に排出方向14への圧力がかかったときには、図6に示す易開封部分32よりも開封され易い。
図8を参照して、易開封部分32bは、図6(b)に示す場合と同様に、排出側弱シール部18が排出方向14上流側に向かって突出する突出部33を備えており、かつ、突出部33のうち排出方向14上流側端部における空収容部13との第2境界縁34が、突出部33と隣接する排出側弱シール部18における第1収容部11との第1境界縁19よりも、排出方向14上流側に配置されている。この易開封部分32bは、排出側弱シール部18から薬液側弱シール部17側に向かって突出する平面視略U字状に形成されており、突出部33の頂部35bは、図6(b)に示す突出部33よりも緩やかな突起となっている。
この易開封部分32bについても、上記のとおり、突出部33の排出方向14上流側端部において、空収容部13との第2境界縁34が、突出部33と隣接する排出側弱シール部18における第1収容部11との第1境界縁19よりも、排出方向14上流側に配置されていることから、排出側弱シール部18に排出方向14への圧力がかかったときに、易開封部分32bに圧力を集中して負荷することができ、排出側弱シール部18の確実な開封を実現することができる。
図9を参照して、易開封部分32は、排出側弱シール部18の幅方向15において、略等間隔で、合計3つ設けられている。
このように、複数の易開封部分32を設けることで、排出側弱シール部18に排出方向14への圧力がかかったときに、排出側弱シール部18のより一層確実な開封を実現することができる。
上記の実施形態では、補強フィルム20は、排出側弱シール部18および薬液側弱シール部17の厚み方向23の一方側(表面側フィルム24)の表面と、上記一方側(表面側フィルム24)の表面とは反対側(裏面側フィルム25)の表面との両方の表面において、それぞれ2つの弱シール部の間にわたって架設したが、本発明では、これに限定されるものではなく、例えば、表面側フィルム24と裏面側フィルム25とのいずれか一方の表面にのみ、補強フィルム20が架設されていてもよい。
また、医療用複室容器として、第1収容部11と、第2収容部12と、空収容部13との3つの収容部を有する複室容器を例示したが、収容部の数は、これに限定されず、例えば、4以上であってもよい。
以下、図1〜図5、図6(a)、図6(b)、表1および表2を参照しつつ、医療用複室容器の実施例を挙げて、本発明について説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
医療用複室容器の製造に用いた材料は、下記のとおりである。
医療用複室容器10を形成するための樹脂フィルムには、ポリエチレンからなる2層の中間層と、ポリエチレンとポリプロピレンとの混合樹脂からなる外層および内層と、を有する、総厚み200μmの4層フィルムを用いた。
排出ポート27には、ポリエチレン製の筒体と、その筒体の内部を封止するスチレン系熱可塑性エラストマー製の栓体と、を有するものを用いた。
補強フィルム20には、ポリエチレン製の基材フィルムと、その一方側表面(外側表面)に形成されたアルミナ蒸着膜とを有する、総厚み200μmのガスバリア性フィルム、または、厚さ200μmのポリエチレンフィルムを用いた。
また、補強フィルム20の貼着には、接着剤として、三井化学ポリウレタン(株)製のポリウレタン樹脂、商品名「タケラック(登録商標)A315」を用いた。
実施例1
実施例1として、下記の手順により、下記表1の実施例1の欄に示す医療用複室容器を製造した。
まず、上記4層フィルム2枚を、各4層フィルムの内層同士が対向するように重ね合わせ、排出側強シール部18の形成部位に排出ポート27の筒体を挟みつつ、200℃で4秒間熱シールすることにより、周縁強シール部26を形成した。周縁強シール部26の幅は、側方強シール部16で幅方向15に約8mmとし、その他の部分で排出方向14に10mm以上とした。
次いで、排出ポート27の筒体から、第2収容部12の形成部位(排出方向14の内法約130mm、幅方向15の内法約100mm)に対し、生理食塩水100mLを注入後、各4層フィルムを互いに重ね合わせ、145℃で3秒間熱シールすることにより、薬液側弱シール部17を形成した。ここで、薬液側弱シール部17は、排出方向14の長さ(第2収容部12と薬液側弱シール部17との境界縁37から、第1収容部11と薬液側弱シール部17との境界縁21までの長さ)を12mmとし、その長さが、幅方向15で均一となるように設定した。
さらに、排出ポート27の筒体から、第1収容部11の形成部位(排出方向14の内法約70mm、幅方向15の内法約82mm)に対し、セファゾリンナトリウム(固形剤)1gを注入後、各4層フィルムを互いに重ね合わせ、145℃で4秒間熱シールすることにより、排出側弱シール部18を形成した。ここで、排出側弱シール部18は、排出方向14の長さ(第1収容部11と排出側弱シール部18との第1境界縁19から、空収容部13と排出側弱シール部18との第2境界縁34までの長さ)を12mmとし、その長さが、幅方向15で均一となるように設定した。
薬液側弱シール部17および排出側弱シール部18の形成と、第1収容部11および第2収容部12内への薬剤の充填との後、排出ポート27の筒体内に栓体を嵌め込み、固定することにより、第1収容部11にゼファゾリンナトリウム(固形剤)が収容され、第2収容部12に生理食塩水が収容された複室容器を得た。
次に、複室容器の第1収容部11が補強フィルム20で覆われるように、排出側弱シール部18、薬液側弱シール部17および各側方強シール部16に、補強フィルム20を接着した。
補強フィルム20の接着には、三井化学ポリウレタン(株)製のポリウレタン樹脂(商品名「タケラック(登録商標)」を使用した。
表1に示すように、補強フィルム20は、排出側弱シール部18の表面において、排出側弱シール部18と第1収容部11との第1境界縁19から排出方向14下流側に、約3mmの間隔を隔てて接着した。すなわち、補強フィルム20の接着部分30のうち、排出方向14上流側の端縁38と、排出側弱シール部18と第1収容部11との第1境界縁19との間隔を約3mmとした。なお、補強フィルム20の接着部分30のうち、排出方向14下流側の端縁39については、排出側弱シール部18と空収容部13との第2境界縁34に合わせた。
また、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17の表面において、薬液側弱シール部17と第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に、約5mmの間隔を隔てて接着した。すなわち、補強フィルム20の接着部分31のうち、排出方向14の下流側端縁40と、薬液側弱シール部17と第1収容部との境界縁21との間隔を約5mmとした。さらに、各側方強シール部16の表面において、各側方強シール部16と第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に、約5mmの間隔を隔てて接着した。
比較例1
補強フィルム20を、下記表1の比較例1の欄に示すように接着したこと以外は、実施例1と同様にして医療用複室容器を得た。
具体的に、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17および各側方強シール部16の表面において、実施例1と同様に接着した。すなわち、薬液側弱シール部17の表面において、薬液側弱シール部17と第1収容部11との境界縁21から排出方向14上流側に、約5mmの間隔を隔てて接着し、かつ、各側方強シール部16の表面において、各側方強シール部16と第1収容部11との境界縁22から幅方向15外方に、約5mmの間隔を隔てて接着した。
一方、排出側弱シール部18の表面には、補強フィルム20を接着せず、空収容部13の表面において、排出側弱シール部18と空収容部13との第2境界縁34より排出方向14下流側に約10mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14上流側端縁38)と、排出方向14下流側に約15mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14下流側端縁39)との間に、補強フィルム20を接着した。
比較例2
補強フィルム20を、下記表1の比較例2の欄に示すように接着したこと以外は、実施例1と同様にして医療用複室容器を得た。
具体的に、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17および各側方強シール部16の表面において、実施例1と同様に接着した。
一方、排出側弱シール部18の表面には、補強フィルム20を接着せず、空収容部13の表面において、排出側弱シール部18と空収容部13との第2境界縁34(接着部分30の排出方向14上流側端縁38)から、この第2境界縁34より排出方向14下流側に約5mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14下流側端縁39)までの間に接着した。
比較例3
補強フィルム20を、下記表2の比較例3の欄に示すように接着したこと以外は、実施例1と同様にして医療用複室容器を得た。
具体的に、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17および各側方強シール部16の表面において、実施例1と同様に接着した。
一方、排出側弱シール部18の表面においては、補強フィルム20が排出側弱シール部18と完全に重なり合うように接着した。すなわち、接着部分30の排出方向14上流側端縁38を第1境界縁19と一致させ、かつ、接着部分30の排出方向14下流側端縁39を第2境界縁34と一致させた。
比較例4
補強フィルム20を、下記表2の比較例4の欄に示すように接着したこと以外は、実施例1と同様にして医療用複室容器を得た。
具体的に、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17および各側方強シール部16の表面において、実施例1と同様に接着した。
一方、排出側弱シール部18の表面には、補強フィルム20を接着せず、第1収容部11の表面において、排出側弱シール部18と第1収容部11との第1境界縁19から、この第1境界縁19より排出方向14上流側に約5mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14上流側端縁38)までの間に接着した。なお、補強フィルム20の接着部分30の排出方向14下流側の端縁39は、第1境界縁19に一致している。
比較例5
補強フィルム20を、下記表2の比較例5の欄に示すように接着したこと以外は、実施例1と同様にして医療用複室容器を得た。
具体的に、補強フィルム20は、薬液側弱シール部17と、各側方強シール部16とにおいて、実施例1と同様に接着した。
一方、排出側弱シール部18の表面には、補強フィルム20を接着せず、第1収容部11の表面において、排出側弱シール部18と第1収容部11との第1境界縁19から、この境界縁19より排出方向14上流側に約10mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14下流側端縁39)と、排出方向14上流側に約15mmの間隔を隔てた位置(接着部分30の排出方向14上流側端縁38)との間に接着した。
評価試験
実施例1および比較例1〜5で作製された医療用複室容器を、平らなテーブル上に載置して、第2収容部12を手のひらで押圧することにより、薬液側弱シール部17を開封させ、第2収容部12と第1収容部11とを連通させた。次いで、連通した2つの収容部11,12を手のひらで押圧することにより、排出側弱シール部18を開封させ、2つの収容部11,12と、空収容部13とを連通させた。
上記の操作のうち、排出側弱シール部18を開封させる際の手応えを、下記の基準で評価した。
◎:十分な補強効果が得られた
○:補強効果が認められた。
△:程度が小さいものの、補強効果が認められた。
×:補強効果が認められなかった。
なお、評価に際して、一の実験例(比較例)に対し、10袋のサンプルを試験した。その結果を表1および表2に示す。
Figure 0005053620
Figure 0005053620
表1および表2に示すように、実施例1では、排出側弱シール部18の補強効果が良好であった。
一方、比較例5では、排出側弱シール部18の補強効果が認められず、比較例1、2および4では、補強効果が認められたものの、実用上不十分であった。
また、比較例3では、排出側弱シール部18の補強効果が認められたものの、第1収容部11の膨らみによる影響で、補強フィルム20を均一に接着することができず、排出側弱シール部18の補強効果についても、排出側弱シール部18の幅方向15でばらつきが生じていた。
なお、上記発明は、本発明の例示の実施形態として提供したが、これは単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。上記発明の属する技術分野の当業者によって明らかな本発明の変形例は、後記特許請求の範囲に含まれるものである。
本発明の医療用複室容器の弱シール部の補強方法は、広く、複数の弱シール部を備える医療用複室容器において、いずれかの弱シール部の剥離強度を選択的に上昇させる用途に好適である。
図1は、本発明に係る医療用複室容器の弱シール部の補強方法により弱シール部が補強された医療用複室容器の一実施形態を示す正面図である。 図2は、図1に示す医療用複室容器のA−A断面図である。 図3(a)〜図3(d)は、本発明に係る医療用複室容器の弱シール部の補強方法において、複室容器作製工程および弱シール部補強工程の手順の一例を示す説明図である。 図4は、図2に示すB部の拡大図である。 図5は、図2に示すC部の拡大図である。 図6(a)は、図1に示すD部の拡大図であり、図6(b)は、図6(a)に示す易開封部分32から補強フィルム20を除去した状態を示す説明図である。 図7は、易開封部分の設計変更例を示す説明図である。 図8は、易開封部分の設計変更例を示す説明図である。 図9は、本発明に係る医療用複室容器の弱シール部の補強方法により弱シール部が補強された医療用複室容器の他の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
10 医療用複室容器
11 第1収容部
12 第2収容部
13 空収容部
14 排出方向
15 幅方向
16 側方強シール部
17 薬液側弱シール部
18 排出側弱シール部
19 第1境界縁
20 補強フィルム
21 境界縁
22 境界縁
23 厚み方向
24 表面側フィルム
25 裏面側フィルム
28 薬液
29 薬剤
30 補強フィルム20の接着部分
31 補強フィルム20の接着部分
32 易開封部分
33 突出部
34 第2境界縁

Claims (9)

  1. 薬剤を収容するための第1収容部と、前記第1収容部と隣接配置される、薬液を収容するための第2収容部と、前記第1収容部に対し、前記第2収容部の反対側に隣接配置される空収容部と、前記第2収容部から前記第1収容部を通過して前記空収容部へと向かう薬液の排出方向と交差する幅方向で互いに間隔を隔てて配置され、各前記収容部の両側端部を形成する一対の側方強シール部と、各前記側方強シール部の間に架設され、前記第1収容部と前記第2収容部との間の隔壁を形成し、前記第2収容部内の圧力が高くなると開封される薬液側弱シール部と、各前記側方強シール部の間に架設され、前記第1収容部と前記空収容部との間の隔壁を形成し、前記第1収容部内の圧力が高くなると開封される排出側弱シール部と、を備え、かつ、各前記収容部が、各前記シール部によりシールされ、互いに重ね合わされる表面側フィルムおよび裏面側フィルムを備えている医療用複室容器を作製する複室容器作製工程と、
    記第1収容部の前記表面側フィルムおよび前記裏面側フィルムの少なくともいずれか一方の表面を被覆するように、かつ、前記薬液側弱シール部、前記排出側弱シール部および一対の前記側方強シール部の表面に補強フィルムを貼り重ねる工程とを有し、
    前記補強フィルムを貼り重ねる工程では、前記補強フィルムの下辺の前記排出方向上流側と前記排出側弱シール部との間に非接着部が設けられるように、前記下辺の前記排出方向下流側のみを前記排出側弱シール部に重ねることによって、前記排出側弱シール部における前記第1収容部との第1境界縁から前記排出方向下流側に間隔を隔てるように前記補強フィルムを接着することを特徴とする、医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  2. 前記補強フィルムを貼り重ねる工程は、前記補強フィルムの上辺の前記排出方向下流側と前記薬液側弱シール部との間に非接着部が設けられるように、前記上辺の前記排出方向上流側のみを前記薬液側弱シール部に重ねることによって、前記薬液側弱シール部における前記第1収容部との第2境界縁から前記排出方向上流側に間隔を隔てるように前記補強フィルムを接着する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  3. 前記補強フィルムが、前記表面側フィルムと前記裏面側フィルムとの両方の表面を被覆するように接着されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  4. 前記補強フィルムが、空気および水蒸気の通過を阻止するガスバリア性フィルムであることを特徴とする、請求項に記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  5. 前記補強フィルムが、紫外線の通過を阻止するUVバリア性フィルムであることを特徴とする、請求項に記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  6. さらに、前記補強フィルムを、各前記側方強シール部において前記第1収容部との境界縁から前記幅方向外方に間隔を隔てるように接着することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  7. 前記排出側弱シール部が、前記排出側弱シール部の開封時に前記排出側弱シール部に作用する圧力によって、他の部分よりも容易に開封される易開封部分を備えていることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  8. 前記易開封部分は、前記排出側弱シール部が前記排出方向上流側に向かって突出する突出部を備えており、かつ、前記突出部のうち前記排出方向上流側端部における前記空収容部との第2境界縁が、前記突出部と隣接する前記排出側弱シール部における前記第1収容部との第1境界縁よりも、前記排出方向上流側に配置されていることを特徴とする、請求項に記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
  9. 前記易開封部分が、前記排出側弱シール部に2つ以上備えられていることを特徴とする、請求項またはに記載の医療用複室容器の弱シール部の補強方法。
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