JP2001079064A - 輸液入り容器 - Google Patents
輸液入り容器Info
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Abstract
収容しておき、用時、これらの成分を混合して栄養輸液
として使用するために用いられる、輸液入り容器を提供
する 【解決手段】 剥離可能な状態で熱融着された仕切帯部
により隔離された2つの個室を有する密閉容器である、
糖および脂肪乳剤を第1室に収容してなる、アミノ酸お
よび電解質は第2室に収容してなる、用時に仕切帯部を
剥離させて第1室と第2室を連通させて、両液を混合す
ることにより輸液を調製できる構造になっている、用時
に輸液全体の残存液量が確認できるように目盛を付して
なる、の特徴を有する輸液入り容器
Description
する。より詳細には、糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳
剤を含有する高カロリー栄養輸液を収容した容器に関す
る。
栄養、経管栄養が不可能であったり、あるいは不十分な
状態であったり、又はそれらが可能ではあっても患者の
消化吸収機能が著しく不良であったり、更には食物が消
化管を通過するのが原疾患の悪化につながるような病態
の場合には、栄養補給のために、経静脈的に輸液の投与
が行われている。このような輸液製剤としては、還元糖
等を含有する糖輸液、必須アミノ酸等を含有するアミノ
酸輸液、ミネラル類を含有する電解質輸液、植物油乳剤
等を含有する脂肪乳剤、混合ビタミン剤等が市販されて
おり、これらの輸液製剤を患者の症状等に合わせて使用
時に適宜混合して用いられている。しかし、輸液製剤の
使用時における混合は作業従事者にとって煩雑な操作で
あり、なによりも混合時に菌汚染の問題がある。このよ
うな問題から、上記の各種輸液を事前に混合した輸液製
剤が提案されており、特に患者への栄養補給に必要な成
分である糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳剤を含有する
栄養輸液は、臨床上、極めて有用である。
解質輸液及び脂肪乳剤は安定に存在し得る条件がそれぞ
れ異なり、これらを混合すると種々の問題を生じ、輸液
として使用できなくなる。例えば、脂肪乳剤は不安定な
製剤であり、他の輸液と混合すると、油脂粒子の粗大
化、相分離(クリーミング)を生じやすい。特に、電解
質輸液に含有されている2価金属イオンは脂肪乳剤の凝
集や粒子の崩壊を起こす。また、電解質輸液は、電解質
バランスを維持するために必要な成分であるカルシウム
及びリン酸を含んでいるが、リン酸とカルシウムとが反
応してリン酸カルシウムを形成し、濁りや沈殿を生じや
すい。この濁りや沈殿生成を防止するため、電解質輸液
は通常低pH(pH5未満)に調整されている。この電
解質輸液とアミノ酸輸液とを混合すると、アミノ酸の強
い緩衝作用によりアミノ酸側にpHが支配され、輸液を
低pHとするには多量の酸剤(例えば、塩酸、酢酸等)
が必要となる。しかし、多量の酸剤の使用は輸液成分の
バランスを崩すので、酸剤の使用量には制限があり、輸
液を低pHにすることができず、電解質輸液とアミノ酸
輸液とを混合すると、加熱滅菌の際、濁りや沈殿を生じ
やすい。更に、アミノ酸輸液と糖輸液を混合し、加熱滅
菌すると、メイラード反応により、著しい着色を生ずる
ことが知られている。上記のように、各種輸液を混合す
ると、沈殿生成、相分離、変質、着色など種々の問題を
生ずるため、糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳剤を含有
する輸液を事前に調製し、保存することは困難である。
そのため、従来は脂肪乳剤、糖輸液、アミノ酸輸液及び
電解質輸液を使用時に混合して用いており、糖、アミノ
酸、電解質及び脂肪乳剤を含有し、かつ安定に保存でき
る栄養輸液が切望されている。
では、簡便な末梢静脈からの完全栄養補給が望まれてお
り、また一時的な経口栄養摂取中止患者などに対する短
期間の完全栄養補給を行う場合等においても、末梢静脈
からの栄養補給が好ましい。しかし、従来の末梢静脈投
与用栄養輸液はカロリー量が低いので、この栄養輸液で
完全栄養補給を行うには投与量を増加させる必要がある
が、投与量を増加させると血管痛や静脈炎などの障害が
生ずるので投与量が制限され、患者に十分なカロリーを
補給することができない。そのため、患者が低栄養状態
となり、そのままの状態で推移すると予後不良をもたら
すおそれがある。また、通常の大静脈投与用栄養輸液を
末梢静脈から注入すると、血管痛などの副作用の問題を
生ずるので、事実上、かかる輸液は使用することができ
ない。このような問題から、末梢静脈から投与でき且つ
完全栄養補給可能な高カロリー栄養輸液が切望されてい
る。
及び脂肪乳剤を含む安定な栄養輸液を鋭意検討した結
果、これら成分を含む輸液の組合せを工夫することによ
り、保存性に優れるとともに、用時に糖、アミノ酸、電
解質および脂肪乳剤を含有する輸液が容易に調製でき、
しかも、沈殿生成、相分離、変質、着色など種々の問題
を解消できることを見出した。即ち、隔離手段により2
つの個室が形成された容器を用い、第1室には糖および
脂肪乳剤を含有する輸液を収容し、第2室にはアミノ酸
および電解質を含有する輸液を収容し、この状態で滅菌
・保存し、用時に隔離手段を取り除き、第1室および第
2室の輸液を混合することにより、上記の問題を解消
し、糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳剤を含有する高カ
ロリーの栄養輸液であって、安定性及び保存性に優れた
栄養輸液を提供することができるようになった(特開平
5−9111、同5−9112、同5−31151、同
5−32540、同5−32541、同5−6522
0、同5−301825を参照のこと)。
を含む安定な栄養輸液であり、末梢静脈から投与可能な
栄養輸液を鋭意検討した結果、上記の各成分を含有する
輸液であっても、各成分の性状、組成、液性等の改善を
行うことにより、沈殿生成、相分離、変質、着色など種
々の問題を解消でき、更に末梢静脈から投与しても障害
を生じないことを見出した。即ち、糖、アミノ酸、電解
質及び脂肪乳剤を含有する高カロリーの栄養輸液であっ
て、安定性及び保存性に優れ、且つ末梢静脈から投与可
能な栄養輸液を提供することができるようになった(特
開平6−312923を参照のこと)。
の配合についても各種検討を行い、安定性に優れたビタ
ミン配合高カロリー輸液を調製できることを見出した
(特開平6−209979、同8−709)。
アミノ酸、電解質および脂肪乳剤を収容しておき、用
時、これらの成分を混合して栄養輸液として使用するた
めに用いられる、輸液入り容器を提供することにある。
を考慮して研究を行い、実用的でかつ使いやすい当該輸
液入り容器を開発することに成功し、本発明を完成し
た。
器に関する。 A)剥離可能な状態で熱融着された仕切帯部により隔離
された2つの個室を有する密閉容器である B)糖および脂肪乳剤を第1室に収容してなる C)アミノ酸および電解質を第2室に収容してなる D)用時に仕切帯部を剥離させて第1室と第2室を連通
させて、両液を混合することにより、輸液を調製できる
構造となっている、および E)用時に輸液全体の残存液量が確認できるように目盛
を付してなる。以下に本発明を詳細に説明する。
−9112、同5−31151、同5−32540、同
5−32541、同5−65220、同5−30182
5等に開示されたものである。その特徴は以下のとおり
である。1)隔離手段により2つの個室が形成された容
器であり、第1室には脂肪乳剤と糖を含有する輸液が収
容されており、第2室にはアミノ酸と電解質を含有する
輸液が収容されている、2)第1室に収容されている輸
液は油脂0.1〜30(w/v)%、乳化剤0.01〜
10(w/v)%および糖5〜60(w/v)%を含有
する、3)第2室に収容されている輸液はアミノ酸総量
1〜15(w/v)%、ならびに電解質として、ナトリ
ウム50〜180mEq/L、カリウム40〜135m
Eq/L、カルシウム10〜50mEq/L、マグネシ
ウム5〜30mEq/L、塩素0〜225mEq/L、
リン3〜40mEq/Lおよび亜鉛0〜100μmol
/Lを含有する、4)リンが多価アルコールまたは糖の
リン酸エステル、またはその塩として配合されている、
5)脂肪乳剤の平均粒子径が0.17μm以下である、
6)有機酸を用いてpHが5.0〜8.0に調製されて
いる、7)有機酸はクエン酸である、8)着色防止剤と
して、チオグリセロールまたはジチオスレイトールを含
有する、9)加熱滅菌されている、10)用時、前記の
輸液入り容器の隔離手段を取り除き、第1室および第2
室に収容されている輸液を混合して、糖、脂肪乳剤、ア
ミノ酸および電解質を含有する輸液製剤を調製する、1
1)混合後の輸液は、以下の成分を含有する:油脂5〜
50g/L、乳化剤0.5〜10g/L、糖50〜25
0g/L、L−イソロイシン0.5〜5g/L、L−ロ
イシン0.5〜7g/L、L−バリン0.5〜5g/
L、L−リジン0.5〜7g/L、L−メチオニン0.
1〜4g/L、L−フェニルアラニン0.3〜5g/
L、L−トレオニン0.3〜5g/L、L−トリプトフ
ァン0.1〜1g/L、L−アルギニン0.3〜7g/
L、L−ヒスチジン0.2〜3g/L、グリシン0.2
〜3g/L、L−アラニン0.3〜5g/L、L−プロ
リン0.2〜5g/L、L−アスパラギン酸0.03〜
2g/L、L−セリン0.2〜3g/L、L−チロシン
0.03〜0.5g/L、L−グルタミン酸0.03〜
2g/L、L−システイン0.03〜1g/L、ナトリ
ウム15〜60mEq/L、カリウム10〜50mEq
/L、カルシウム3〜15mEq/L、マグネシウム2
〜10mEq/L、塩素0〜80mEq/L、リン1〜
15mEq/L、亜鉛0〜30μmol/L、12)第
1室(糖と脂肪乳剤を配合)には、緩衝剤としてL−ヒ
スチジンまたはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ンを配合する、13)糖は還元糖である、等々。
示されたものである。その特徴は以下のとおりである。
1)糖、アミノ酸、電解質および脂肪乳剤からなり、下
記の成分を含有し、pHが6.3〜7.3、適定酸度が
8.5mEq/L以下である末梢静脈投与用栄養輸液:
油脂30〜40g/L、乳化剤4〜6g/L、糖60〜
90g/L、L−イソロイシン1〜3g/L、L−ロイ
シン2.5〜4.5g/L、L−バリン1〜3g/L、
L−リジン1〜3g/L、L−メチオニン0.5〜1.
5g/L、L−フェニルアラニン1〜3g/L、L−ト
レオニン0.5〜2.5g/L、L−トリプトファン
0.1〜1g/L、L−アルギニン1.5〜3.5g/
L、L−ヒスチジン0.5〜2.5g/L、グリシン
0.5〜2.5g/L、L−アラニン1〜3g/L、L
−プロリン0.5〜2.5g/L、L−アスパラギン酸
0.1〜1g/L、L−セリン0.1〜2g/L、L−
チロシン0.05〜0.25g/L、L−グルタミン酸
0.3〜0.6g/L、L−システイン0.01〜0.
5g/L、ナトリウム30〜40mEq/L、カリウム
15〜25mEq/L、カルシウム1〜5mEq/L、
マグネシウム1〜5mEq/L、塩素25〜30mEq
/L、リン5〜15mmol/L、亜鉛1〜10μmo
l/L、酢酸15〜35mEq/L、2)脂肪乳剤の平
均粒子径が0.17μm以下である、3)リンが多価ア
ルコールまたは糖のリン酸エステル、またはその塩とし
て配合されている、4)クエン酸を用いてpHが調整さ
れている。また、以下のような特徴を併せて有する。
5)剥離可能な状態で熱融着された仕切帯部により隔離
された2つの個室を有する密閉容器を用い、第1室には
脂肪乳剤および糖を含有する輸液が収容されており、第
2室にはアミノ酸および電解質を含有する輸液が収容さ
れている、6)第1室に収容されている輸液は油脂0.
1〜30(w/v)%、乳化剤0.01〜10(w/
v)%、糖5〜60(w/v)%および適量の水からな
る、7)第1室のpHは5.5〜6.5である、8)第
2室に収容されている輸液はアミノ酸総量1〜15(w
/v)%、ならびに電解質として、ナトリウム80〜1
20mEq/L、カリウム40〜80mEq/L、カル
シウム2〜20mEq/L、マグネシウム2〜20mE
q/L、塩素70〜100mEq/L、リン10〜50
mmol/L、亜鉛2〜40μmol/L、酢酸40〜
120mEq/Lおよび適量の水からなる、9)第2室
のpHは6.5〜7.5である、10)用時、前記の輸
液入り容器の仕切帯部を剥離させて第1室と第2室を連
通させ、両液を混合して当該末梢静脈投与用栄養輸液を
調製する、等々。
9で開示されたものが挙げられる。当該輸液の特徴は以
下のとおりである。隔離手段により2つの個室が形成
された容器であり、第1室には脂肪乳剤、糖、ビタミン
C、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミン
D、ビタミンEおよびビタミンKが収容されており、第
2室にはアミノ酸、電解質、ビタミンB6、ビタミンB
12および葉酸を含有する輸液が収容されている、なお、
剥離可能な状態で熱融着された仕切帯部により隔離させ
る態様の開示もある、第1室または第2室の少なくと
も一方が、パントテン酸類、ニコチン酸類およびビオチ
ンを含有する、前記の輸液入り容器の隔離手段を取り
除き、第1室および第2室に収容されている輸液を混合
して、脂肪乳剤、糖、アミノ酸、電解質およびビタミン
類を含有するビタミン配合輸液製剤を調製する、なお、
仕切帯部を剥離させて開放させる態様の開示もある、等
々。また、以下のような特徴を併せて有する。ビタミ
ンは一投与単位当たり、ビタミンB21〜10mg、ビ
タミン61〜10mg、パントテン酸類5〜25mg、
ビタミンC50〜250mg、ビタミンB11〜10m
g、ビタミンB121〜30μg、葉酸100〜1000
μg、ビオチン20〜300μg、ニコチン酸類10〜
50mg、ビタミンA2000〜5000IU、ビタミ
ンD200〜1000IU、ビタミンE5〜20IU、
ビタミンK0.2〜10mgの割合で含有する、等々。
なお、その他の特徴は第1の態様に準ずる。
れたものである。当該輸液の特徴は以下のとおりであ
る。隔離手段により2つの個室が形成された容器であ
り、第1室には脂肪乳剤、糖、ビタミンB1、ビタミン
B2、ビタミンB12、ビタミンA、ビタミンD、ビタミ
ンEおよびビタミンKが収容されており、第2室にはア
ミノ酸、電解質、ビタミンCおよび葉酸を含有する輸液
を収容されている、なお、剥離可能な状態で熱融着され
た仕切帯部により隔離させる態様の開示もある、第1
室に収容されている輸液は油脂0.1〜30(w/v)
%、乳化剤0.01〜10(w/v)%、糖5〜60
(w/v)%、ビタミンB11〜30mg/L、ビタミ
ンB21〜20mg/L、ビタミンB121〜50μg/
L、ビタミンA1000〜8000IU/L、ビタミン
D100〜1500IU/L、ビタミンE5〜60mg
/LおよびビタミンK0.2〜10mg/Lを含有す
る、第2室に収容されている輸液はアミノ酸総量1〜
15(w/v)%、ならびに電解質として、ナトリウム
50〜180mEq/L、カリウム40〜135mEq
/L、カルシウム10〜50mEq/L、マグネシウム
5〜30mEq/L、塩素0〜225mEq/L、リン
3〜40mEq/L、亜鉛0〜100μmol/L、ビ
タミンC50〜500mg/Lおよび葉酸0.1〜2m
g/Lを含有する、第1室または第2室の少なくとも
一方が、ビタミンB6、パントテン酸類、ニコチン酸類
およびビオチンを含有する、前記の輸液入り容器の隔
離手段を取り除き、第1室および第2室に収容されてい
る輸液を混合して、脂肪乳剤、糖、アミノ酸、電解質お
よびビタミン類を含有するビタミン配合総合高カロリー
輸液製剤を調製する、なお、仕切帯部を剥離させて開放
させる態様の開示もある、混合後の輸液は、以下の成
分を含有する:油脂5〜50g/L、乳化剤0.5〜1
0g/L、糖50〜250g/L、L−イソロイシン
0.5〜5g/L、L−ロイシン0.5〜7g/L、L
−バリン0.5〜5g/L、L−リジン0.5〜7g/
L、L−メチオニン0.1〜4g/L、L−フェニルア
ラニン0.3〜5g/L、L−トレオニン0.3〜5g
/L、L−トリプトファン0.1〜1g/L、L−アル
ギニン0.3〜7g/L、L−ヒスチジン0.2〜3g
/L、グリシン0.2〜3g/L、L−アラニン0.3
〜5g/L、L−プロリン0.2〜5g/L、L−アス
パラギン酸0.03〜2g/L、L−セリン0.2〜3
g/L、L−チロシン0.03〜0.5g/L、L−グ
ルタミン酸0.03〜2g/L、L−システイン0.0
3〜1g/L、ナトリウム15〜60mEq/L、カリ
ウム10〜50mEq/L、カルシウム3〜15mEq
/L、マグネシウム2〜10mEq/L、塩素0〜80
mEq/L、リン1〜15mEq/L、亜鉛0〜30μ
mol/L、ビタミンB10.5〜20mg/L、ビタ
ミンB20.5〜10mg/L、ビタミンB120.5〜
20μg/L、ビタミンA500〜6000IU/L、
ビタミンD50〜600IU/L、ビタミンE3〜20
mg/L、ビタミンK0.1〜5mg/L、ビタミンC
20〜200mg/L、葉酸0.05〜1mg/L、ビ
タミンB60.5〜10mg/L、パントテン酸類1〜
30mg/L、ビオチン10〜200μg/L、ニコチ
ン酸類5〜100mg/L、等々。なお、その他の特徴
は第1の態様に準ずる。
特許公開公報に開示されている。
状態で熱融着された仕切帯部により隔離された2つの個
室を有する密閉容器を用い、その第1室には脂肪乳剤と
糖を含有する輸液を封入し、第2室にはアミノ酸と電解
質を含有する輸液を封入した後、加熱滅菌し、次いで用
時に仕切帯部を剥離させて第1室と第2室を連通させ、
両液を混合することにより、輸液を調製する方法が挙げ
られる。より具体的に説明すると、図1は上記方法の実
施に用いられる容器の概略図である。同図において、プ
ラスチックフィルムなどの柔軟性材料からなる容器1
は、容器1を構成するフィルムを熱融着して形成された
仕切帯部2で隔離することにより、第1室3及び第2室
4の2つの個室が形成されており、仕切帯部2は外力
(例えば、何れかの個室に押圧を加える方法;仕切帯部
を引き離す方法等)を加えることにより剥離可能に形成
されている。第1室3には脂肪乳剤及び糖を含有する輸
液5が収容されており、また第2室4にはアミノ酸及び
電解質を含有する輸液6が収容されているが、仕切帯部
2で第1室3及び第2室4は隔離されているので、第1
室3に収容されている輸液5と第2室4に収容されてい
る輸液6が混合することはない。また、容器1には、第
1室3に輸液5を注入するためのポート7、及び第2室
4に輸液6を注入するためのポート8が設けられてい
る。容器1を構成するプラスチック材料としては、従来
から輸液用容器の材料として用いられている各種プラス
チック材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレ
タン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示され
る。特に、好適には、上記の材料からなる積層フィルム
又はシートが用いられる。
造方法を説明すると、容器1に熱融着により仕切帯部2
を設け、仕切帯部2で隔離された第1室3及び第2室4
の何れかにポートを介して輸液を充填後、ポートを封止
する。その後、容器1を反転し、他室にポートを介して
輸液を充填した後、ポートを封止する。なお、この際、
輸液が充填された各室は、空間部を不活性ガス(例え
ば、窒素ガス等)で置換するのが好ましく、更に好まし
くは各室への輸液の充填を不活性ガス(例えば、窒素ガ
ス等)気流下に行う。次いで、輸液が充填された容器1
を常法に準じて加熱滅菌することにより、輸液入り容器
1を得ることができる。
際して、外力を加えて仕切帯部2を剥離させ、開放する
ことにより第1室3及び第2室4に収容されている輸液
を混合する。次いで、混合輸液はポート8からチューブ
(図示せず)を介して無菌的に生体に投与される。この
際、必要に応じて、ポート7又は8から他の薬剤を混入
してもよい。なお、加熱滅菌された輸液入り容器1は、
保存時の変質を防止するため、脱酸素剤、例えば、エー
ジレス(三菱瓦斯化学製)とともに酸素非透過性のプラ
スチック材料からなる外袋に密封収容した二重包装体と
してもよい。外袋による包装は、不活性ガス(例えば、
窒素ガス等)充填包装、真空包装としてもよい。
もできる。輸液を収容するプラスチック容器の形態とし
ては、バッグ、特に柔軟性を有するバッグの形態が好ま
しい。これらの容器の材料としては、従来から輸液用容
器に用いられている各種プラスチック材料(特に軟質材
料)を使用することができ、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びその
架橋体、ポリ塩化ビニルなどが挙げられ、また積層体な
どの複合材料であってもよい。
ック容器の加熱滅菌法としては、例えば、高圧蒸気滅
菌、熱水スプレー滅菌、熱水浸漬滅菌、熱水シャワー滅
菌などが挙げられる。加熱滅菌に際して、加熱滅菌処理
槽内は空気により加圧され、滅菌温度における飽和水蒸
気圧より0.4〜0.9kg/cm2、好ましくは0.
5〜0.8kg/cm2高い圧力下に加熱滅菌される。
加熱滅菌温度は、使用する滅菌方法により適宜設定する
ことができるが、一般に100〜130℃、通常110
〜125℃とされる。また、滅菌時間は、滅菌温度など
に応じて適宜調整される(特開平6−261929)。
具体的に説明すると、ポリエチレン製などのプラスチッ
ク容器に所定量の輸液剤を加え、必要に応じて窒素など
の不活性ガスでバブリングした後、容器を密封する。こ
の際、容器内の空間容量はできるだけ少なくするか又は
窒素などの不活性ガスで置換しておく。かくして調製さ
れた輸液入りプラスチック容器は、前記の加熱滅菌法に
基づいた慣用の方法により滅菌される。
スチック容器は、酸素非透過性の包材からなる外袋に密
封するのが好ましく、より好ましくはプラスチック容器
は脱酸素剤とともに外袋に収容される。かかる形態とす
ることにより、プラスチック容器と外気との接触が防止
され、また外袋を通って侵入した酸素は脱酸素剤で吸収
されるので、容器内の輸液の変質を長期間抑制すること
ができる。酸素非透過性の包材としては、酸素非透過性
の高い包材であれば何れの材料も用いることができる
が、好適には高い酸素非透過性を有するプラスチック材
料が用いられる。かかるプラスチック材料としては、例
えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニリデンフ
ィルム等を中間層として含む三層ラミネートフィルム
(例えば、外層がポリエステルフィルム、延伸ナイロン
フィルム、延伸ポリプロピレンフィルム等からなり、内
層が未延伸ポリプロピレンフィルムからなるラミネート
フィルム等)、アルミニウム層を含むラミネートフィル
ム(例えば、ポリエステルフィルム−アルミニウム層−
未延伸ポリプロピレンフィルムからなるラミネートフィ
ルム等)、ケイ素蒸着フィルムを含むラミネートフィル
ム(例えば、ポリエステルフィルム−ケイ素蒸着フィル
ム−未延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ナイロンフィ
ルム−ケイ素蒸着フィルム−未延伸ポリプロピレンフィ
ルムからなるラミネートフィルム等)などが挙げられ
る。また、外袋内に輸液入りプラスチック容器と共に収
容される脱酸素剤としては、酸化第一鉄、炭化鉄、水酸
化第一鉄などの鉄化合物とハロゲン化金属とからなる脱
酸素剤、金属粉をハロゲン化金属で被覆した脱酸素剤等
が挙げられ、また好適には、既に市販されている脱酸素
剤、例えば、エージレス(商品名、三菱瓦斯化学製)が
用いられる。外袋への輸液入りプラスチック容器と脱酸
素剤の封入は常法に準じて行なうことができる。この
際、外袋内を不活性ガスで置換するか、真空包装とする
のが好ましい。
細に説明する。図2は本発明の輸液入り容器の一実施例
を示す概略図である。同図において、プラスチックフィ
ルムなどの柔軟性材料からなる容器11は、容器11を
構成するフィルムを熱融着して形成された仕切帯部12
で隔離することにより、第1室13及び第2室14の2
つの個室が形成されており、仕切帯部12は外力を加え
ることにより剥離可能に形成されている。第1室13に
は脂肪乳剤及び糖を含有する輸液15が収容されてお
り、また第2室14にはアミノ酸及び電解質を含有する
輸液16が収容されているが、仕切帯部12で第1室1
3及び第2室14は隔離されているので、第1室13に
収容されている輸液15と第2室14に収容されている
輸液16が混合することはない。また、容器11には、
第1室13に輸液15を注入するためのポート17、及
び第2室14に輸液16を注入するためのポート18が
設けられている。更に、輸液を収容した容器11は、脱
酸素剤10とともに前記の酸素非透過性のプラスチック
材料からなる外袋20に収容されており、外袋20は熱
融着により両端がシールされ、容器11及び脱酸素剤1
0は外袋20内に密封されている。
製造方法を説明すると、容器11に熱融着により仕切帯
部12を設け、仕切帯部12で隔離された第1室13及
び第2室14の何れかにポートを介して輸液を充填し、
必要に応じて不活性ガス(例えば、窒素ガス等)で置換
した後、ポートを封止する。その後、容器11を反転
し、他室にポートを介して輸液を充填し、必要に応じて
不活性ガスで置換した後、ポートを封止する。次いで、
この容器11を前記の加熱滅菌法に基づいた慣用の方法
により、加熱滅菌することにより、加熱滅菌された輸液
入り容器11を得ることができる。
容器11は、脱酸素剤10とともに酸素非透過性のプラ
スチック材料からなる外袋20に収容し、常法に準じて
外袋20の両端を熱シールすることにより、図2に示さ
れる輸液入り容器が得られる。なお、外袋による包装
は、不活性ガス(例えば、窒素ガス等)充填包装、真空
包装としてもよい。図2に示した輸液入り容器は、その
使用に際して、外袋20を開封して容器11を取り出
し、外力を加えて仕切帯部12を剥離させ、開放するこ
とにより第1室13及び第2室14に収容されている輸
液を混合する。次いで、混合輸液はポート18からチュ
ーブ(図示せず)を介して無菌的に生体に投与される。
この際、必要に応じて、ポート17又は18から他の薬
剤を混入してもよい。
器の壁面部(側壁部)に目盛を表示していることであ
る。下部から上部に向かって容器内の輸液の残存液量を
表示するためのものである。これは、本発明の輸液を臨
床使用する際に、隔離した全成分を混合して輸液製剤と
して患者に投与するのであるが、その際の輸液の使用
量、あるいは、残存液量を目で容易に確認(目視)でき
るように設計したものである。その上限は使用する輸液
全体の容量に応じて適宜設定すればよく、通常は輸液全
体の容量が900〜1000mL程度であるので、当該
容量を上限として、100mL容量間隔、あるいは50
mL容量間隔で目盛を表示すれば所期の目的を果たすこ
とができる。また、目盛の表示は、直接印刷、ラベル印
刷、あるいは刻印によってもよい。
は図2に示される例に限定されるものではなく、容器の
形状、寸法等、容器に収容される輸液の種類などは適宜
変更できる。
な保存性を有し、沈殿生成、相分離、変質、着色などを
生ずることなく、長期間保存することができる。本発明
の栄養輸液は、そのままで若しくは水で希釈して、又単
独で若しくは必要に応じて薬剤等と混合されて患者に静
脈内投与される。本発明の栄養輸液の適用としては、例
えば、内科領域において、短期の栄養補給を目的として
使用され、特に末期癌患者、経口摂取不良患者、一時的
経口摂取中止患者などの栄養補給に有用である。また、
外科領域において、手術前後の栄養補給などにも有用で
ある。
説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものでは
ない。
%ブドウ糖水溶液1000mLを水に加え、ホモミキサ
ーにより粗乳化した後、水を加えて全量を1333mL
とし、粗乳化液を得た。得られた粗乳化液を、マントン
ゴーリンホモジナイザー(ゴーリン社製、15M−8T
A型)により、平均粒子径が0.17μm以下になるま
で乳化して乳剤を得た。得られた乳剤403.8mLに
2%L−ヒスチジン水溶液8mL及び水を加えて全量を
1600mLとした。得られた輸液の組成を表1に示
す。
の調製 約80℃に加温した注射用水に、窒素気流下、表2及び
表3に示されるアミノ酸及び電解質を各濃度となるよう
に添加し溶解させ、クエン酸を用いてpHを7.0に調
整した。
た。容器1の壁面部には下部から上部に向かって50m
L容量間隔で1000mLまで目盛を表示してなる。剥
離可能な仕切帯部2を有する容器1の第1室3に前記
(1)で得られた脂肪乳剤及び糖を含有する輸液660
mLを、窒素ガスを充填しながらポート7から注入し、
注入後にポート7を封止した。一方、第2室4には、上
記で得られたアミノ酸及び電解質を含有する輸液340
mLを、窒素ガスを充填しながらポート8から注入し、
注入後にポート8を封止した。各輸液を収容した容器1
に、高圧蒸気滅菌(110℃、30分間)を施し、次い
で室温まで冷却し、本発明の輸液入り容器を調製した。
用時、仕切帯部2を剥離させ、第1室3の輸液と第2室
4の輸液とを十分に混合して栄養輸液を得た。かくして
得られた栄養輸液の組成を表4に示す。
0gを水に加え、ホモミキサーにより粗乳化した後、水
を加えて全量を1000mLとし、粗乳化液を得た。得
られた粗乳化液を、マントンゴーリンホモジナイザーに
より、平均粒子径が0.17μm以下になるまで乳化し
て乳剤を得た。得られた乳剤500mLに水を加えて全
量を1000mLとした。得られた輸液の組成を表5に
示す。
の調製 約80℃に加温した注射用水に、窒素気流下、表6及び
表7に示されるアミノ酸及び電解質を各濃度となるよう
に添加し溶解させ、クエン酸を用いてpHを6.2に調
整した。
た。容器1の壁面部には下部から上部に向かって50m
L容量間隔で900mLまで目盛を表示してなる。剥離
可能な仕切帯部2を有する容器1の第1室3に前記
(1)で得られた脂肪乳剤及び糖を含有する輸液600
mLを、窒素ガスを充填しながらポート7から注入し、
注入後にポート7を封止した。一方、第2室4には、上
記で得られたアミノ酸及び電解質を含有する輸液300
mLを、窒素ガスを充填しながらポート8から注入し、
注入後にポート8を封止した。各輸液を収容した容器1
に、高圧蒸気滅菌(115℃、30分間)を施し、次い
で室温まで冷却し、本発明の輸液入り容器を得た。用時
に調製される栄養輸液の組成を表8に示す。
らなる(糖+脂肪乳剤)輸液を調製した。また、製造例
2の(2)に準じて、製造例2の表6および下記表10
に示される組成からなる(アミノ酸+電解質)輸液を調
製した。
の容器1に各々収容した、本発明の輸液入り容器を調製
した。用時、両者を混合して得られる栄養輸液の組成を
表8に示す。
え、ホモミキサーにより粗乳化した後、水を加えて全量
を1000mLとし、粗乳化液を得た。得られた粗乳化
液を、マントンゴーリンホモジナイザーにより乳化して
脂肪乳剤を得た。この脂肪乳剤500mLにブドウ糖2
50gを添加し、水を加えて全量を1000mLとし
た。得られた輸液の組成は製造例2の表5と同一であ
る。
ノ酸+電解質)輸液を調製した。さらに、製造例2の
(3)に準じて、両輸液を図1の容器1に各々収容し
た、本発明の輸液入り容器を調製した。用時、両者を混
合して得られる栄養輸液の組成は表8(の製造例3)と
同一である。
調製 ビタミンAパルミテート、ビタミンD2、ビタミンE
(α−トコフェロール)およびビタミンK1を大豆油6
6gに溶解したもの、卵黄リン脂質9.5g及びブドウ
糖500gを水に加え、ホモミキサーにより粗乳化した
後、アスコルビン酸ナトリウム、硝酸チアミン、リン酸
リボフラビンおよびパントテノールを溶解した水を加
え、さらに全量を1000mLに調整して粗乳化液を得
た。得られた粗乳化液を、マントンゴーリンホモジナイ
ザーにより、平均粒子径が0.17μm以下になるまで
乳化して乳剤を得た。得られた乳剤500mLに水を加
えて全量を1000mLとした。得られた輸液の組成を
表11に示す。
を含有する輸液の調製 約80℃に加温した注射用水に、窒素気流下、製造例2
の表6、表7、および下記表12に示されるアミノ酸、
電解質およびビタミン類を各濃度となるように添加し溶
解させ、クエン酸を用いてpHを6.2に調整した。
々収容した、本発明の輸液入り容器を調製した。ただ
し、第1室には上記(1)で得られた脂肪乳剤、糖およ
びビタミン類を含有する輸液600mLを収容した。ま
た、第2室には上記(2)で得られたアミノ酸、電解質
およびビタミン類を含有する輸液300mLを収容し
た。用時、両者を混合して得られる栄養輸液の組成を表
13に示す。
調製 ビタミンAパルミテート、ビタミンD2、ビタミンE
(α−トコフェロール)、ビタミンK1を大豆油66g
に溶解したもの、卵黄リン脂質9.5g及びブドウ糖5
00gを水に加え、ホモミキサーにより粗乳化した後、
硝酸チアミン(B1)、リン酸リボフラビン(B2)、シ
アノコバラミン(B12)、パントテノールおよびニコチ
ン酸アミドを溶解した水を加え、さらに全量を1000
mLに調整して粗乳化液を得た。得られた粗乳化液を、
マントンゴーリンホモジナイザーにより、平均粒子径が
0.17μm以下になるまで乳化して乳剤を得た。得ら
れた乳剤500mLに水を加えて全量を1000mLと
した。得られた輸液の組成を表14に示す。
を含有する輸液の調製 約80℃に加温した注射用水に、窒素気流下、製造例2
の表6、表7、および下記表15に示されるアミノ酸、
電解質およびビタミン類を各濃度となるように添加し溶
解させ、クエン酸を用いてpHを6.2に調整した。
々収容した、本発明の輸液入り容器を調製した。用時、
両者を混合して得られる栄養輸液の組成を表16に示
す。
チジンに注射用水を加え、ホモミキサーにより粗乳化し
た後、マントンゴーリンホモジナイザーにより乳化して
乳剤を調製した。得られた乳剤を1N塩酸にてpHを
6.0に調製し、1.0μmのフィルターで濾過した。
得られた輸液の組成を表17に示す。
調整し、0.45μmのフィルターで濾過し、(アミノ
酸+電解質)輸液を得た。得られた輸液のアミノ酸組成
は製造例2の表6と同一であった。また、その電解質組
成を表18に示す。
ポリエチレン製バッグの第1室に上記の(脂肪+糖)輸
液600mLを収容し、窒素ガスで約1分間バブリング
した後にヒートシールした。次いで、第2室に上記の
(アミノ酸+電解質)輸液300mLを収容し、窒素ガ
スで約1分間バブリングした後にヒートシールした。こ
の輸液入り容器を熱水シャワー滅菌法にて滅菌処理槽内
圧0.8kg/cm2の条件下、110℃で30分間滅
菌した。なお、本容器は、その壁面部に下部から上部に
向かって50mL容量間隔で900mLまで目盛を表示
してなる。
(エージレスZH−100P、三菱瓦斯化学製)と共に
酸素非透過性材料(外層が延伸ナイロンフィルム、中間
層がポリ塩化ビニリデンフィルムまたはエチレンビニル
アルコール共重合体、内層がポリエチレンフィルムから
なる三層フィルム)からなる外袋に収容し、密封して保
存した(図2を参照のこと)。
された2つの個室内に、脂肪乳剤と糖を含有する輸液、
およびアミノ酸と電解質を含有する輸液が別々に、予め
収容されている。そして、使用時に隔離手段を取り除く
(剥離する)だけで、糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳
剤を含有する輸液を調製することができる。しかも、得
られた輸液は、これらの各成分を含有するにもかかわら
ず、沈殿、相分離、変質、着色などを生ずることがな
く、高い安定性を示す。従って、本発明によれば、安定
性および安全性に優れた輸液を臨床の場に提供すること
ができる。また、糖、アミノ酸、電解質及び脂肪乳剤を
用時に分取・混合する操作を必要としないので、操作が
簡便化されると共に混合時の菌汚染を防止できるという
効果を奏する。
用時)に輸液全体の残存液量が確認できるように、壁面
部(側壁部)に目盛を付してなるため、実用的でかつ使
いやすいという効果も有する。
である。
図である。
有する輸液 6、16 第2室輸液。例えば、アミノ酸と電解質
を含有する輸液 7、8、17、18 ポート 9、19 目盛 10 脱酸素剤 20 外袋
Claims (4)
- 【請求項1】 以下の特徴を有する輸液入り容器 A)剥離可能な状態で熱融着された仕切帯部により隔離
された2つの個室を有する密閉容器である B)糖および脂肪乳剤を第1室に収容してなる C)アミノ酸および電解質を第2室に収容してなる D)用時に仕切帯部を剥離させて第1室と第2室を連通
させて、両液を混合することにより、輸液を調製できる
構造となっている、および E)用時に輸液全体の残存液量が確認できるように目盛
を付してなる - 【請求項2】 前記の容器が酸素非透過性の包材
で包装されており、当該容器と当該包材の間に脱酸素剤
が収納されている、請求項1記載の容器 - 【請求項3】 混合後の輸液が下記の組成比を有
し、pHが5.0〜8.0の静脈投与用栄養輸液であ
る、請求項1記載の容器:油脂5〜50g/L、乳化剤
0.5〜10g/L、糖50〜250g/L、L−イソ
ロイシン0.5〜5g/L、L−ロイシン0.5〜7g
/L、L−バリン0.5〜5g/L、L−リジン0.5
〜7g/L、L−メチオニン0.1〜4g/L、L−フ
ェニルアラニン0.3〜5g/L、L−トレオニン0.
3〜5g/L、L−トリプトファン0.1〜1g/L、
L−アルギニン0.3〜7g/L、L−ヒスチジン0.
2〜3g/L、グリシン0.2〜3g/L、L−アラニ
ン0.3〜5g/L、L−プロリン0.2〜5g/L、
L−アスパラギン酸0.03〜2g/L、L−セリン
0.2〜3g/L、L−チロシン0.03〜0.5g/
L、L−グルタミン酸0.03〜2g/L、L−システ
イン0.03〜1g/L、ナトリウム15〜60mEq
/L、カリウム10〜50mEq/L、カルシウム3〜
15mEq/L、マグネシウム2〜10mEq/L、塩
素0〜80mEq/L、リン1〜15mEq/L、亜鉛
0〜30μmol/L - 【請求項4】 混合後の輸液が下記の組成比を有
し、pHが6.3〜7.3、適定酸度が8.5mEq/
L以下の末梢静脈投与用栄養輸液である、請求項1記載
の容器:油脂30〜40g/L、乳化剤4〜6g/L、
糖60〜90g/L、L−イソロイシン1〜3g/L、
L−ロイシン2.5〜4.5g/L、L−バリン1〜3
g/L、L−リジン1〜3g/L、L−メチオニン0.
5〜1.5g/L、L−フェニルアラニン1〜3g/
L、L−トレオニン0.5〜2.5g/L、L−トリプ
トファン0.1〜1g/L、L−アルギニン1.5〜
3.5g/L、L−ヒスチジン0.5〜2.5g/L、
グリシン0.5〜2.5g/L、L−アラニン1〜3g
/L、L−プロリン0.5〜2.5g/L、L−アスパ
ラギン酸0.1〜1g/L、L−セリン0.1〜2g/
L、L−チロシン0.05〜0.25g/L、L−グル
タミン酸0.3〜0.6g/L、L−システイン0.0
1〜0.5g/L、ナトリウム30〜40mEq/L、
カリウム15〜25mEq/L、カルシウム1〜5mE
q/L、マグネシウム1〜5mEq/L、塩素25〜3
0mEq/L、リン5〜15mmol/L、亜鉛1〜1
0μmol/L、酢酸15〜35mEq/L
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