JPH0920650A - 末梢静脈投与用総合輸液 - Google Patents

末梢静脈投与用総合輸液

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JPH0920650A
JPH0920650A JP7167538A JP16753895A JPH0920650A JP H0920650 A JPH0920650 A JP H0920650A JP 7167538 A JP7167538 A JP 7167538A JP 16753895 A JP16753895 A JP 16753895A JP H0920650 A JPH0920650 A JP H0920650A
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JP
Japan
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infusion solution
intravenous administration
container
total
peripheral intravenous
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JP7167538A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuwabara
孝 桑原
Tokuo Kuwahata
十九男 桑波田
Mitsuo Nakayama
満雄 中山
Takashi Fujimoto
貴司 藤本
Shogo Asanami
省吾 朝波
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 末梢静脈から充分な栄養源を投与でき、しか
も該末梢静脈投与に由来する静脈炎等の発生を未然に防
止できる安全性の高い末梢静脈投与用総合輸液を提供す
る。 【解決手段】 糖、少なくとも8種の必須アミノ酸、電
解質及び脂肪からなり、pHが6.5〜7.4に調整さ
れており、1日投与量が1000〜1500kcalであ
り、末梢静脈より投与され、且つ下式(1)で示される
1日持続投与時間と浸透圧比との関係を満たす浸透圧比
を有することを特徴とする末梢静脈投与用総合輸液を提
供する。 浸透圧比≦0.8+(6/√1日の持続投与時間)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、末梢静脈から投与
される総合輸液に関し、より詳しくは、経口摂取不可能
な患者の栄養補給用であって、末梢静脈からの投与によ
っても、輸液投与に起因する静脈炎が実質的に起こらな
い、安全な総合輸液に関する。
【0002】
【従来の技術】消化器手術の術後患者等は経口摂取が不
可能な場合が多いので、このような患者の栄養管理は、
一般に中心静脈からの高カロリー輸液(IVH)により
行なわれている。該IVHは、上記患者の栄養状態を改
善し且つ良好に保つことにより患者の回復、治癒を促進
し、その効果は絶大なものであり、今や外科治療の分野
で広く普及している。
【0003】ところが、IVHには上記の多大なメリッ
トがある反面、デメリットもある。例えば、最も大きな
欠点としては、中心静脈にカテーテルを設置するため
に、手術を必要とし、繁雑で厳重な24時間管理も必要
とされるので、入院期間が延びることに加え、カテーテ
ル設置部位からの感染、血栓、カテーテル塞栓などの危
険性が伴なわれる点が挙げられる。また、IVHでは高
血糖、浸透圧利尿等の代謝的合併症が起こることも心配
される。
【0004】これらの点より最近、IVHの多用を見直
しする動きがでてきている。例えば、出血傾向や凝固障
害のある患者、広範な熱傷患者等は、従来よりIVHは
禁忌とされてきており、それ以外の患者でも、例えば術
前の栄養状態が良好で侵襲度も比較的軽度な患者や経口
摂取不能な期間があまり長期でない患者等に対しては、
できるだけIVHを行なわず、代わりに末梢静脈から栄
養補給を行なおうとする傾向にある。
【0005】しかるに、上記IVHに替わる末梢静脈栄
養においては、静脈炎の発生が最も大きな問題となる。
該静脈炎発生の原因は、主に輸液製剤自身にあり、その
浸透圧、pH、滴定酸度等が関与しているといわれてい
る。特に、末梢静脈栄養においては、より多くのエネル
ギーを投与しようとすればするほど、輸液製剤の浸透圧
が増し、静脈炎惹起傾向も増大する。
【0006】従来より、かかる静脈炎発生の危険を回避
するために、できるだけ浸透圧を高くせずに必要量のエ
ネルギーを投与できるように、エネルギー源の一部に脂
肪乳剤を用いた末梢静脈投与用総合輸液製剤も検討され
てきている(例えば、特開平6−279290号公報や
特開平6−312923号公報参照)。
【0007】上記提案された総合輸液は、脂肪乳剤を用
いて浸透圧を一定の範囲内とし、更にpHや滴定酸度を
規定したものであり、これらによれば、投与時の静脈炎
発生はある程度抑制されるが、いずれも尚静脈炎を完全
に回避できるわけではなく、特に幼児や老人、血流量の
少ない患者等においては、かなりの頻度で静脈炎が惹起
される欠点があった。また、通常の患者でも、投与条件
(例えば持続投与時間)によれば、重度ではないにして
も、静脈炎発生は免れ得ず、必ずしも安全に投与できる
ものとはいえない現状にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、末梢静脈から充分な栄養源を投与でき、且つ輸液投
与に起因する静脈炎の比較的発症し易いといわれている
患者にあっても、静脈炎発生の危険が実質的にない新し
い末梢静脈投与用総合輸液を提供することにある。
【0009】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ね、多種の輸液製剤サンプルを調製して、これらについ
てその性状と静脈炎発生との関係を精査し直した結果、
以下の知見を得るに至った。
【0010】(1)輸液pHをある一定範囲にしておけ
ば滴定酸度に関係なく静脈炎の発生を見ない。
【0011】(2)投与カロリー量を増やす場合には、
水分量も増やして希釈することにより浸透圧比を一定限
度にしておけば、静脈炎の発生が抑えられる。
【0012】(3)静脈炎の発生を防ぐためには、1日
に持続投与される時間に見合った浸透圧比を設定する必
要がある。
【0013】本発明者らは、上記知見を基礎として更に
鋭意研究を重ねた結果、前記目的に合致する新しい末梢
静脈投与用総合輸液を得るに成功し、ここに本発明を完
成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
糖、少なくとも8種の必須アミノ酸、電解質及び脂肪か
らなり、pHが6.5〜7.4に調整されており、1日
投与量が1000〜1500kcalであり、末梢静脈より
投与され、且つ下式(1)で示される1日持続投与時間
と浸透圧比との関係を満たす浸透圧比を有することを特
徴とする末梢静脈投与用総合輸液が提供される。
【0015】 浸透圧比≦0.8+(6/√1日の持続投与時間) (1) 上記において、1日投与量は、成人安静時の1日に必要
な最低カロリーを意味し、本発明ではこの1日投与量を
1000〜1500kcalの範囲とし、これを持続投与す
る。また、本発明における浸透圧比とは、血漿の浸透
圧、通常約280〜290mOsm、を基準(1)とし
て、これに対する本発明輸液の浸透圧の比率をいう。
【0016】本発明により提供される輸液は、上記浸透
圧比と1日に持続投与される時間との関係が上式(1)
を満たすものであることを必須とし、これによって、本
発明所期の末梢静脈投与の際の静脈炎発生の危険を見事
に回避できたのである。しかるに、上記式(1)の関係
を満たさない浸透圧比を有する輸液の場合は、他の構成
を全て本発明と同じとする場合ですら、上記静脈炎発症
の危険を確実に回避することはできず、その安全性は尚
満足できないものとなる。
【0017】
【発明の実施の態様】本発明輸液は、上記式(1)の関
係を満たす浸透圧比を維持しつつ、1日投与量である1
000〜1500kcalが2000〜2500mlの液量
になるように設定されるのが好適である。
【0018】上記式(1)の浸透圧比を満たし(高くな
りすぎない)且つ栄養補給のために充分なカロリーを必
要量配合するには、エネルギー源として質量当りの熱量
ができるだけ高い脂肪の利用が考えられるが、あまりに
多量の脂肪の添加配合は、栄養的な利用効率や安全性の
面で問題がある。本発明輸液においては、上記脂肪の添
加配合量は全カロリー量の50%未満とするのが好まし
く、特に20〜40%とするのがより好ましい。
【0019】上記脂肪は、通常水中油型乳剤の形態で本
発明に利用することができる。この乳剤は、例えば卵黄
レシチン、水素添加卵黄レシチン、大豆レシチン、水素
添加大豆レシチン等のリン脂質や合成界面活性剤(例え
ばツイーン80、HCO−60、プルロニックF68等
の市販品)などの、一般によく用いられている乳化剤を
使用して、常法に準じて調整できる。上記乳剤に用いら
れる脂肪としては、通常栄養補給等を目的として熱源
(エネルギー源)として用いられている各種のもののい
ずれでもよく、その具体例としては例えば大豆油、綿実
油、サフラワー油、トウモロコシ油、ヤシ油、シソ油、
エゴマ油、アマニ油等の植物油や、イワシ油、タラ肝油
等の魚油、ガマ油などの、必須脂肪酸源としての長鎖脂
肪酸トリグリセリド(LCT)及び易吸収性、易燃焼
性、難蓄積性を特徴とする、例えば商品名パナセート
(日本油脂社製)、商品名ODO(日清製油社製)等の
通常炭素数8〜10のトリグリセリドである中鎖脂肪酸
トリグリセリド(MCT)を挙げることができる。之等
はその1種を単独で用いてもよく2種以上を併用するこ
ともできる。尚、上記脂肪は、本発明輸液中に最終的に
15〜35g/l、好ましくは20〜30g/lの濃度
となるように配合されるのが好ましい。
【0020】また、本発明輸液において、もう一つのエ
ネルギー源とする糖としては、通常この種輸液分野で汎
用されている各種のもの、例えばブドウ糖、フルクトー
ス、マルトース、キシリトール、ソルビトール、グリセ
リンなどが挙げられ、これらもその1種を単独で用いて
もよく2種以上を用いることができる。これらの内、血
糖管理の面などの点からは、ブドウ糖の利用が好まし
く、その場合ブドウ糖は本発明輸液中に40〜90g/
lの濃度範囲で配合されるのがよく、特に45〜80g
/lの濃度範囲で配合されるのが好ましい。他の糖類の
配合量も上記ブドウ糖に準じて、当業者に適宜決定する
ことができる。
【0021】次に、本発明輸液を構成するアミノ酸は、
少なくとも8種の必須アミノ酸を含んでいることを前提
として、従来より医療分野で栄養補給を主目的として利
用されてきている各種のアミノ酸製剤と同様の組成のも
のでよい。その具体例としては、必須アミノ酸であるL
−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリン、L−リジ
ン、L−トレオニン、L−トリプトファン、L−メチオ
ニン及びL−フェニルアラニンの8種を含有し、之等に
更にL−システイン又はL−シスチン、L−チロジン、
L−アルギニン、L−ヒスチジン、L−アラニン、L−
プロリン、L−セリン、グリシン、L−アスパラギン
酸、L−グルタミン酸等の準必須アミノ酸や非必須アミ
ノ酸の1種以上を必要に応じて配合したものを例示でき
る。これらのアミノ酸は、本発明輸液中に遊離アミノ酸
換算で全アミノ酸量として20〜45g/l、好ましく
は25〜35g/lの濃度範囲で配合されるのがよい。
【0022】上記アミノ酸のより好ましい組成として
は、最終投与形態で、以下に示した範囲のものを挙げる
ことができる。
【0023】 L−ロイシン 3.0〜5.0(g/l) L−イソロイシン 1.5〜3.0 L−バリン 1.5〜3.0 L−リジン 2.0〜3.8 L−トレオニン 1.0〜2.0 L−トリプトファン 0.3〜1.0 L−メチオニン 0.6〜1.5 L−フェニルアラニン 1.2〜2.5 L−システイン又はL−シスチン 0 〜0.5 L−チロジン 0 〜0.4 L−アルギニン 2.0〜3.8 L−ヒスチジン 1.0〜2.0 L−アラニン 1.5〜3.0 L−プロリン 1.0〜2.0 L−セリン 0.5〜1.3 グリシン 1.0〜2.3 L−アスパラギン酸 0 〜0.5 L−グルタミン酸 0 〜0.5 また、上記アミノ酸の一層好ましい組成としては、最終
投与形態で、以下に示した範囲のものを挙げることがで
きる。
【0024】 L−ロイシン 3.1〜4.7(g/l) L−イソロイシン 1.8〜2.7 L−バリン 1.8〜2.7 L−リジン 2.3〜3.5 L−トレオニン 1.2〜1.9 L−トリプトファン 0.4〜0.7 L−メチオニン 0.8〜1.3 L−フェニルアラニン 1.5〜2.4 L−システイン又はL−シスチン 0.2〜0.4 L−チロジン 0.1〜0.2 L−アルギニン 2.3〜3.5 L−ヒスチジン 1.1〜1.7 L−アラニン 1.8〜2.7 L−プロリン 1.1〜1.7 L−セリン 0.6〜1.0 グリシン 1.3〜2.0 L−アスパラギン酸 0.2〜0.4 L−グルタミン酸 0.2〜0.4 上記各アミノ酸は、純粋結晶状アミノ酸であるのが好ま
しく、之等は通常遊離アミノ酸形態で用いられるが、特
に遊離形態である必要はなく、水溶性の各種形態、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩等の金属塩、塩酸塩、硫酸
塩等の鉱酸塩、酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩等の有機酸
塩等の薬理学的に許容される塩の形態でも、また生体内
で加水分解されて遊離アミノ酸に変換されるエステルの
形態でもよい。
【0025】更に上記各アミノ酸はそれらの一部又は全
部を、例えばN−アセチル−L−トリプトファン、N−
アセチル−L−システイン、N−アセチル−L−プロリ
ン等のN−アシル誘導体の形態としてもよく、また、例
えばL−アルギニン・L−グルタミン酸塩、L−リジン
・L−アスパラギン酸塩等や、L−チロジル−L−チロ
ジン、L−アラニル−L−グルタミン、L−アラニル−
L−チロジン、L−アルギニル−L−チロジン、L−チ
ロジル−L−アルギニン、L−グリシル−L−チロジン
等の2種又はそれ以上のアミノ酸の塩形態やペブチド形
態として利用することもできる。
【0026】電解質としても、従来よりこの種輸液に慣
用されている各種の電解質、例えばナトリウム(N
a)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシ
ウム(Mg)、塩素(Cl)、リン(P)、亜鉛(Z
n)などを例示できる。これら各電解質源としては、こ
れらの水溶性塩類を使用できる。その具体例としては、
例えば塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、グリセロリン酸ナトリウム、リン
酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のナトリ
ウム源;塩化カリウム、グリセロリン酸カリウム、酢酸
カリウム、乳酸カリウム、硫酸カリウム、リン酸二水素
カリウム、リン酸二カリウム等のカリウム源;グルコン
酸カルシウム、塩化カルシウム、グリセロリン酸カルシ
ウム、乳酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、酢酸
カルシウム等のカルシウム源;硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム、グリセロリン酸マグネシウム、酢酸マグ
ネシウム、乳酸マグネシウム等のマグネシウム源;グリ
セロリン酸ナトリウム、グリセロリン酸カリウム、グリ
セロリン酸マグネシウム、グリセロリン酸カルシウム、
リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リ
ン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム等のリン
源;硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、
酢酸亜鉛等の亜鉛源等をそれぞれ例示できる。
【0027】上記電解質の本発明輸液中への配合量は、
通常のそれらと同様でよく、これを投与される患者の要
求量に応じて適宣決定することができる。該電解質の具
体的配合量としては、例えば、1リットル中にナトリウ
ム:25〜45mEq、カリウム:10〜30mEq、
カルシウム:2〜8mEq、マグネシウム:2〜8mE
q、塩素:10〜20mEq、リン:0〜15mmo
l、亜鉛:0〜10μmol程度が好ましい例として示
される。
【0028】本発明輸液は、上記した各成分の所定量を
単に混合し、得られる混合物を必要に応じてpH調整
し、適当な容器に充填し、滅菌などを行なうことによっ
て、所望の製剤製品とされ、実用される。
【0029】上記必要に応じて調整されるpH調整のた
めの薬剤としては、通常の輸液と同様でよく、例えば塩
酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が包含される。また、本発明輸液
には、通常の輸液と同様に、例えば亜硫酸ナトリウム、
亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム糖の安定化剤も必要に応じて添加すること
ができる。
【0030】特に好ましい本発明輸液の一実施態様によ
れば、本発明輸液は、その褐変のおそれを確実に回避す
るために、複数の室を有する容器に糖とアミノ酸を別個
に収容される。上記において、容器の室は、使用時に開
放して連通することのできる隔壁より区切られたもので
あるのがよく、また連通後の混合液が上記した浸透圧比
や好適処方範囲を満たすようにされるのが適当である。
【0031】上記容器の材質は、従来より医療用容器等
に慣用されている各種のプラスチックでよく、その具体
例としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、架橋エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・α−オレフィン共重合体、之等各ポリマーのブ
レンド、之等各ポリマーの積層体などのいずれであって
もよい。
【0032】上記本発明の一実施態様において用いられ
る容器の具体例としては、例えば容器材質がガス易透過
性可撓性プラスチック容器を例示でき、また、使用時に
解放して連通することのできる隔壁及びその形成手段の
具体例としては、例えば隔壁が易剥離性溶着により形
成されたもの(特開平2−4671号公報、実開平5−
5138号公報等参照)、室間をクリップで挟むこと
により隔壁を形成させたもの(特開昭63−30926
3号公報等参照)、隔壁に開封可能な種々の連通手段
を設けたもの(特公昭63−20550号公報等参照)
などを例示することができる。これらの内、のものは
大量生産に適しておりまた連通作業も容易であるので好
ましい。
【0033】更に、本発明の他の好ましい実施態様によ
れば、上記容器に収容された本発明輸液は、その変質、
酸化等をより確実に防止するために、該容器を脱酸素剤
と共にガス難透過性外装容器に包装されているのがよ
く、とりわけ容器として上記のタイプのものを採用す
る場合には、更に、形成された隔壁が外圧により連通し
ないように、容器が該隔壁部にて折り畳まれた状態で、
該容器を上記外装容器にて包装するのが好ましい。また
この場合は必要に応じて、不活性ガス充填包装等を行な
うこともできる。
【0034】上記包装に適したガス難透過性外装容器の
材質としては、一般に汎用されている各種材質(フィル
ム乃至シート形態)を使用できる。その具体例として
は、例えばエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ
塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルア
ルコール、ポリアミド、ポリエステル等及び之等の少な
くとも1種を含むフィルム乃至シートを例示できる。
【0035】また、上記した脱酸素剤としては、公知の
各種のもの、例えば水酸化鉄、酸化鉄、炭化鉄等の鉄化
合物を有効成分とするものを利用できる。かかる脱酸素
剤は種々市販されており、市販品の代表的商品名を挙げ
ると、例えば「エージレス」(三菱瓦斯化学社製)、
「モジュラン」(日本化薬社製)、「セキュール」(日
本曹達社製)等を示すことができる。
【0036】本発明輸液を、複数の室を有する容器に収
容する場合に、糖とアミノ酸とを別個の室に収容するの
が望ましいことは上記した通りであるが、これに加えて
更に脂肪乳剤を利用する本発明輸液の場合は、該脂肪乳
剤を、電解質の内の少なくとも2価陽イオンとは別個に
収容することも、本発明輸液中の上記脂肪乳剤の乳化破
壊を防ぐ意味で重要であり且つ望ましい。かかる場合の
本発明輸液の好ましい収容の実施態様としては、2室を
有する容器の第1室に脂肪(脂肪乳剤)と糖又はアミノ
酸との混合液を収容するが、2価陽イオンを含む電解質
は同室には収容しない態様の採用が好ましい。その具体
例としては、例えば、第1室に脂肪(脂肪乳剤)と糖と
を収容し、第2室にアミノ酸と電解質を収容する態様
や、第1室に糖と電解質を収容し、第2室にアミノ酸と
脂肪(脂肪乳剤)を収容する態様などを例示することが
できる。
【0037】本発明輸液は、またこれを3室を有する容
器に収容することもできる。この場合、糖、アミノ酸、
脂肪をそれぞれ別個の室に収容し、電解質を糖とアミノ
酸とのどちらか一方又は両方の室に収容する方法を示す
ことができる。
【0038】尚、電解質の内、リン源としてリン酸水素
塩やリン酸二水素塩を用いる場合は、これらをカルシウ
ム源とは別個に収容することが、難溶性沈殿の生成を防
ぐ意味で望ましい。
【0039】いずれにしても、各室への各成分の充填、
収容は、常法に従い行ない得る。その代表例としては、
例えば無菌的に調整された液を各室に充填する方法、各
液を各室に不活性ガス雰囲気下で充填後、施栓し、加熱
減菌する方法などを挙げることができる。
【0040】以上のようにして、本発明輸液製品を製造
することができる。かくして得られる本発明輸液製品
は、その1日投与分(1000〜1500kcal分)を1
つの容器に収容してもよいし、複数の容器に分けて収容
してもよい。また、例えば1日投与分を2つに分け、前
半の投与分を高めの濃度に設定し、後半の投与分を低め
の濃度とすることもできる。尚、この場合どちらの投与
液も、上記したような本発明輸液としての条件を備える
必要があることは言うまでもない。
【0041】本発明輸液は、その実際の投与に際して、
更に必要に応じて、この種輸液に用いられることのよく
知られている他の配合薬、例えば各種ビタミン類、微量
元素(ミネラル)等を任意に添加配合することができ
る。該ビタミン類としては、水溶性及び脂溶性を問わず
各種のもの、例えばパルミチン酸レチノール、塩酸チア
ミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、シアノコバラ
ミン、アスコルビン酸、コレカシフェロール、酢酸トコ
フェロール、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウ
ム、葉酸、ビオチン、フィトナジオン等を例示できる。
微量元素は、この種輸液に慣用されるいずれのものでも
よい。
【0042】上記したように、本発明輸液は1000〜
1500kcalが1日投与量として末梢静脈より投与され
るものであり、その1日の持続投与時間は、患者の病態
や栄養状態等に応じて適宣決定される。例えば、24時
間持続点滴してもよいし、1日数時間の間欠投与でもよ
い。特に、その投与に当たっては、患者の代謝能力に限
度があることを考慮して、過度に短時間で急速投与する
ようなことは避けるのが望ましい。好ましい本発明輸液
の1日持続投与時間としては、例えば6〜18時間程
度、より好ましくは8〜12時間程度を採用するのが妥
当である。
【0043】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明総合輸液の調製例を実施例として挙げ、次いで薬理
試験例を挙げる。
【0044】
【実施例1】 <工程1>注射用水に下記各アミノ酸、電解質及び亜硫
酸水素ナトリウムを添加して溶解し、更に酢酸でpHを
6.7に 調整して、下記組成の水溶液を得た。
【0045】 アミノ酸 L−ロイシン 14.0(g/l) L−イソロイシン 8.0 L−バリン 8.0 L−リジン塩酸塩 13.1 L−トレオニン 5.7 L−トリプトファン 2.0 L−メチオニン 3.9 L−フェニルアラニン 7.0 L−システイン 1.0 L−チロジン 0.5 L−アルギニン 10.5 L−ヒスチジン 5.0 L−アラニン 8.0 L−プロリン 5.0 L−セリン 3.3 グリシン 5.9 L−アスパラギン酸 1.0 L−グルタミン酸 1.0 電解質 塩化ナトリウム 2.66(g/l) グルコン酸カルシウム・1水塩 3.73(g/l) 硫酸亜鉛・7水素 4.67(mg/l) グリセロリン酸カリウム(50w/w%水溶液) 16.55(g/l) 乳酸ナトリウム 7.63(g/l) 硫酸マグネシウム・7水塩 2.08(g/l) 亜硫酸水素ナトリウム 0.2 (g/l) <工程2>精製大豆油100gに精製卵黄レシチン14
gを加えて、加温しながらホモミクサーを用いて分散し
た。この液にブドウ糖375g及び注射用水1lを加
え、65〜75℃の温度でホモミクサーを用いて粗乳化
を行なった。この液をマントンゴウリンホモジナイザー
(ゴウリン社製、15M−8TA型)を用いて、560
kg/cm2の圧力下で20回通過させ精乳化した。得
られた乳化液に注射用水を加えて全量を3.5lとし
た。
【0046】<工程3>外層がポリエチレン、内層がポ
リエチレンとポリプロピレンの混合樹脂からなる2層フ
ィルムより製造され、易剥離シールで隔てられた2室を
有する容器の第1室に、工程1で調整した水溶液300
mlを無菌的に窒素置換充填した。次に、工程2で調整
した乳剤700mlを上記容器の第2室に無菌条件で充
填した。
【0047】各液を充填後の容器を、脱酸素剤(「エー
ジレス」三菱瓦斯化学社製)と共にポリ塩化ビニリデン
製外装袋に収容し、最終製品形態とした。
【0048】尚、上記で得られた製品は、使用時に外装
袋から取り出し、易剥離シール部を連通することによ
り、全液量1000ml、全カロリー量600kcal、浸
透圧比3.0及びpH6.7の混合液が得られる。従っ
て、上記製品は、その2袋を1日で投与し、その持続投
与時間を7時間程度として実用される。
【0049】
【実施例2】精製大豆油133gに精製卵黄レシチン1
9gを加えて、加温しながらホモミクサーを用いて分散
した。この液にブドウ糖300g及び注射用水1lを加
え、以下実施例1の工程2と同様に処理し、得られた乳
化液に注射用水を加えて全量を3.5lとした。
【0050】この乳化液700mlと及び実施例1の工
程1で調整した水溶液300mlを用い、実施例1の工
程3と同様にして本発明輸液を得た。
【0051】得られた輸液は混合投与時の全液量が10
00ml、全カロリー量が600kcal、浸透圧比が2.
7,pHが6.7となる。この製品は、その2袋を1日
で投与し、その持続投与時間を10時間程度として実用
できる。
【0052】
【実施例3】注射用水に下記各アミノ酸、電解質及び亜
硫酸水素ナトリウムを添加して溶解し、下記組成の水溶
液を調製した。
【0053】 アミノ酸 L−ロイシン 8.4(g/l) L−イソロイシン 4.8 L−バリン 4.8 L−リジン塩酸塩 7.86 L−トレオニン 3.42 L−トリプトファン 1.2 L−メチオニン 2.34 L−フェニルアラニン 4.2 L−システイン 0.6 L−チロジン 0.3 L−アルギニン 6.3 L−ヒスチジン 3.0 L−アラニン 4.8 L−プロリン 3.0 L−セリン 1.8 グリシン 3.54 L−アスパラギン酸 0.6 L−グルタミン酸 0.6 電解質 塩化ナトリウム 1.596(g/l) グルコン酸カルシウム・1水塩 2.240(g/l) 硫酸亜鉛・7水塩 2.800(mg/l) グリセロリン酸カリウム(50w/w%水溶液) 9.93 (g/l) 乳酸ナトリウム 4.578(g/l) 硫酸マグネシウム・7水塩 1.246(g/l) 亜硫酸水素ナトリウム 0.12 (g/l) 次に、上記水溶液500ml及び実施例2で調製した乳
剤700mlを用い、実施例1の工程3と同様にして本
発明輸液を得た。
【0054】得られた輸液は、混合投与時の全液量が1
200ml、全カロリー量が600kcal、浸透圧比が約
2.3、pHが6.7となる。この製品は、その2袋を
1日で投与し、その持続投与時間の上限は約16時間と
して実用できる。
【0055】
【比較例1】精製大豆油167gに精製卵黄レシチン2
3gを加えて、加温しながらホモミクサーを用いて分散
した。この液にブドウ糖225g及び注射用水1lを加
え、以下、実施例1の工程2と同様に処理し、得られた
乳化液に注射用水を加えて全量を3.5lとした。この
乳化液700ml及び実施例1の工程1で調製した水溶
液300mlを用い、実施例1の工程3と同様にして本
発明輸液を得た。
【0056】得られた輸液のカロリー量は600kcal/
lであり、そのうち脂肪のカロリー量は全カロリー量の
50%である。
【0057】
【薬理試験例1】日本白色種雄性ウサギ(約15週齢;
体重2.5〜3.5kg)1群6匹の耳介静脈に、実施
例2及び実施例3で得られた各輸液120ml/kg
(ヒト換算で約3倍の投与量)を持続投与した。
【0058】投与終了24時間後、ウサギを過麻酔によ
り屠殺し、耳介の留置針先端部より心臓側に3〜10m
m(近位部)及び20〜30mm(遠位部)の投与静脈
を含む組織を採取し、10%中性緩衡ホルマリン液で固
定した。これからHE染色標本を作成し、下記表1に示
す評価基準に従って、病理組織学的検査を実施した。
【0059】
【表1】
【0060】結果を下表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】上記結果より、実施例2で調製した本発明
輸液は、本発明において規定する浸透圧比と1日の持続
投与時間との関係が前記式(1)を満たすものである1
0時間の持続投与では、実質的に静脈炎の発生は認めら
れなかったが、前記式(1)の関係を満たさない持続投
与時間となる14時間の持続投与によれば、軽度(グレ
ード1又は2)の静脈炎が認められた。
【0063】同様に、実施例3で調製した本発明輸液
は、前記式(1)の関係を満たす16時間の持続投与で
は、静脈炎の発生は全く認められなかったが、 同式
(1)の関係を満たさない24時間の持続投与では、軽
度の静脈炎が数例認められた。
【0064】また、実施例3で調製した輸液について、
投与を3日間繰り返し行なった所、上記と同様に、前記
式(1)の関係を満たす16時間/日の投与群では、静
脈炎の発生は全くみられなかった。
【0065】以上のことから、本発明輸液は、末梢静脈
投与用総合輸液として、非常に安全性の高いものである
ことが明らかである。
【0066】
【薬理試験例2】SD系雄性ラット(10週齢)を用
い、ネンブタール麻酔下、外頸静脈にシリコンカテーテ
ルを挿入留置し、無拘束下にマイクロチューブポンブに
より輸注できるようにした後、実施例1〜2及び比較例
1でそれぞれ調製した被験輸液250ml/kg/日
(総投与エネルギーとして150kcal/kg/日)
を一日9時間で7日間にわたり間欠的に投与した(各群
8匹)。
【0067】各被験輸液投与後のラットの体重増加量、
累積窒素出納、血中トリグリセライド(TG)濃度、血
中総ビリルビン(TB)濃度及び肝臓中TG含量を、そ
れぞれ測定した。
【0068】結果を下表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】上記結果より、本発明輸液投与群は、体重
増加量及び累積窒素出納のいずれにおいても、比較例1
の輸液投与群と比べて、有意に高値を示し、このことか
ら栄養効果の優れたものであることが判った。
【0071】また、血中TG濃度、血中TB濃度及び肝
臓中TG含量については、比較例1の輸液投与群は、正
常値(同週齢の自由摂餌ラットの測定値)に比し高値を
示し、更に肝臓中TG含量は、本発明輸液投与群より有
意に高値となった。
【0072】これに対し、本発明輸液投与群のこれら各
値は、いずれもほぼ正常値の範囲内にあり、このことか
ら本発明輸液の安全性及び有効性が確認できた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記脂肪は、通常水中油型乳剤の形態で本
発明に利用することができる。この乳剤は、例えば卵黄
レシチン、水素添加卵黄レシチン、大豆レシチン、水素
添加大豆レシチン等のリン脂質や合成界面活性剤(例え
ばツイーン80、HCO−60、プルロニックF68等
の市販品)などの、一般によく用いられている乳化剤を
使用して、常法に準じて調整できる。上記乳剤に用いら
れる脂肪としては、通常栄養補給等を目的として熱源
(エネルギー源)として用いられている各種のもののい
ずれでもよく、その具体例としては例えば大豆油、綿実
油、サフラワー油、トウモロコシ油、ヤシ油、シソ油、
エゴマ油、アマニ油等の植物油や、イワシ油、タラ肝油
等の魚油などの、必須脂肪酸源としての長鎖脂肪酸トリ
グリセリド(LCT)及び易吸収性、易燃焼性、難蓄積
性を特徴とする、例えば商品名パナセート(日本油脂社
製)、商品名ODO(日清製油社製)等の通常炭素数8
〜10のトリグリセリドである中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド(MCT)を挙げることができる。之等はその1種を
単独で用いてもよく2種以上を併用することもできる。
尚、上記脂肪は、本発明輸液中に最終的に15〜35g
/l、好ましくは20〜30g/lの濃度となるように
配合されるのが好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/405 A61K 31/415 31/415 31/70 31/70 33/00 33/00 33/06 33/06 33/14 33/14 33/30 33/30 33/42 33/42 A61J 1/00 351A 38/00 A61K 37/22 //(A61K 31/195 31:23 31:70 33:00) (72)発明者 朝波 省吾 徳島県板野郡藍住町勝瑞字幸島19−22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖、少なくとも8種の必須アミノ酸、電
    解質及び脂肪からなり、pHが6.5〜7.4に調整さ
    れており、1日投与量が1000〜1500kcalであ
    り、末梢静脈より投与され、且つ下式(1)で示される
    1日持続投与時間と浸透圧比との関係を満たす浸透圧比
    を有することを特徴とする末梢静脈投与用総合輸液。 浸透圧比≦0.8+(6/√1日の持続投与時間) (1)
  2. 【請求項2】 1日投与量が2000〜2500mlで
    ある請求項1に記載の末梢静脈投与用総合輸液。
  3. 【請求項3】 1日投与量が1日に6〜18時間かけて
    持続投与される請求項1又は2に記載の末梢静脈投与用
    総合輸液。
  4. 【請求項4】 脂肪のカロリー量が全カロリー量の50
    %未満である請求項1〜3のいずれかに記載の末梢静脈
    投与用総合輸液。
  5. 【請求項5】 最終投与形態が下記の組成範囲からなる
    請求項1〜4のいずれかに記載の末梢静脈投与用総合輸
    液。 ブドウ糖 40〜90(g/l) 脂肪 15〜35(g/l) 全アミノ酸 20〜45(g/l) 各アミノ酸(g/l;遊離換算) L−ロイシン 3.0〜5.0 L−イソロイシン 1.5〜3.0 L−バリン 1.5〜3.0 L−リジン 2.0〜3.8 L−トレオニン 1.0〜2.0 L−トリプトファン 0.3〜1.0 L−メチオニン 0.6〜1.5 L−フェニルアラニン 1.2〜2.5 L−システイン又はL−シスチン 0 〜0.5 L−チロジン 0 〜0.4 L−アルギニン 2.0〜3.8 L−ヒスチジン 1.0〜2.0 L−アラニン 1.5〜3.0 L−プロリン 1.0〜2.0 L−セリン 0.5〜1.3 グリシン 1.0〜2.3 L−アスパラギン酸 0 〜0.5 L−グルタミン酸 0 〜0.5 電解質(1l中) Na 25〜45(mEq) K 10〜30(mEq) Ca 2〜 8(mEq) Mg 2〜 8(mEq) Cl 10〜20(mEq) P 0〜15(mmol) Zn 0〜10(μmol)
  6. 【請求項6】 1日投与量が1日に8〜12時間かけて
    持続投与される請求項1〜5のいずれかに記載の末梢静
    脈投与用総合輸液。
  7. 【請求項7】 使用時に解放して連通することのできる
    隔壁により隔てられた複数の室を有する容器に、糖とア
    ミノ酸が少なくとも別個に収容されている請求項1〜6
    のいずれかに記載の末梢静脈投与用総合輸液。
  8. 【請求項8】 2室を有する容器の第1室に脂肪と糖又
    はアミノ酸との混合液が収容されるが2価陽イオンを含
    む電解質は収容されない請求項7に記載の末梢静脈投与
    用総合輸液。
  9. 【請求項9】 3室を有する容器の第1室に糖が収容さ
    れ、該容器の第2室にアミノ酸が収容され、該容器の第
    3室に脂肪が収容され、電解質が該容器の第1室及び/
    又は第2室に収容されている請求項7に記載の末梢静脈
    投与用総合輸液。
  10. 【請求項10】 収容容器がガス易透過性可撓性プラス
    チック容器であって、使用時に解放して連通することの
    できる隔壁が易剥離性溶着により形成されたものであ
    り、該収容容器は該隔壁部にて折り畳まれた状態で脱酸
    素剤と共にガス難透過性外装容器に包装されている請求
    項7〜9のいずれかに記載の末梢静脈投与用総合輸液。
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