JP5445125B2 - 表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法 - Google Patents

表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法に関する。より詳細には、湿度管理がなされていない輸送環境や保管環境などの湿度が変動する環境においても十分な耐食性を有するとともに、優れた磁気特性を有する、表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法に関する。
Nd−Fe−B系焼結磁石に代表されるR−Fe−B系焼結磁石は、資源的に豊富で安価な材料が用いられ、かつ、高い磁気特性を有していることから今日様々な分野で使用されているが、反応性の高い希土類金属:Rを含むため、大気中で酸化腐食されやすいという特質を有する。従って、R−Fe−B系焼結磁石は、通常、その表面に金属被膜や樹脂被膜などの耐食性被膜を形成して実用に供されるが、IPM(Interior Permanent Magnet)モータなどのように磁石が部品に埋め込まれて使用される態様の場合には、必ずしもこのような耐食性被膜を磁石の表面に形成することは必要とされない。しかしながら、磁石が製造されてから部品に埋め込まれるまでの期間における磁石の耐食性の確保は当然に必要となる。そこで、このような期間におけるR−Fe−B系焼結磁石の耐食性を確保するための方法として、酸化性雰囲気下で熱処理を行うことによって磁石の表面を改質する方法が提案されており、この方法は、上記の目的を達成できるに足る簡易耐食性向上技術として注目されている。
酸化熱処理によるR−Fe−B系焼結磁石の表面改質を行うために必要な酸化性雰囲気は、酸素を利用して形成される場合(例えば特許文献1や特許文献2を参照のこと)の他、水蒸気を利用して形成される場合もある。例えば、特許文献3〜特許文献6には、水蒸気を単独で利用して、或いは、水蒸気に酸素を組み合わせて酸化性雰囲気を形成する方法が記載されている。
R−Fe−B系焼結磁石が製造されてから部品に埋め込まれるまでの期間における磁石の腐食は、磁石が置かれる環境の良し悪しに左右される。特に湿度の変動は、磁石の表面に微細な結露を繰り返し生じさせ、磁石の腐食を早めてしまう。本発明者らは、上記の特許文献に記載された簡易耐食性向上技術の有用性を検証した結果、いずれの技術を採用した場合も、湿度の変動が激しい環境においては必ずしも十分な耐食性が得られないこと、特許文献3〜特許文献6においては、水蒸気分圧は10hPa(1000Pa)以上が好適とされているが、このような水蒸気分圧が高い雰囲気下で熱処理を行うと、磁石の表面で起こる酸化反応によって水素が副産物として大量に生成し、磁石が生成した水素を吸蔵して脆化することで磁気特性が低下してしまうことが判明した。そこで本発明者らは、これらの問題を解決することができる方法として、酸素分圧と、特許文献3〜特許文献6において不適とされている10hPa未満の水蒸気分圧を適切に制御した酸化性雰囲気下でR−Fe−B系焼結磁石を熱処理することにより、その表面改質を行う方法を特許文献7において提案している。この方法によって表面改質を行ったR−Fe−B系焼結磁石は、湿度が変動する環境においても十分な耐食性を有するとともに、熱処理による磁気特性の低下が抑制されたものであることから、この方法は、R−Fe−B系焼結磁石に対する極めて優れた簡易耐食性向上技術として評価されている。しかしながら、今日のR−Fe−B系焼結磁石に対する性能面や製造コスト面などでの厳しい要求に応えるためには、より優れた簡易耐食性向上技術の確立が必要である。
特許第2844269号公報 特開2002−57052号公報 特開2006−156853号公報 特開2006−210864号公報 特開2007−103523号公報 特開2007−207936号公報 国際公開第2009/041639号パンフレット
そこで本発明は、湿度が変動する環境においても十分な耐食性を有するとともに、優れた磁気特性を有する、表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特許文献7において提案したR−Fe−B系焼結磁石に対する熱処理を行う前に、磁石の表面にRを多量に含有する層(Rリッチ層)を形成することで、磁石に対する表面改質効果が向上することを見出した。
上記の知見に基づいて完成された本発明の表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法は、請求項1記載の通り、酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10 −3 Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で磁石を熱処理するか、または、耐熱性容器に磁石を収容および/または耐熱性シート状部材で磁石を被包し、酸素分圧と水蒸気分圧の和が10Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理することで、磁石の表面に80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成する第1工程を行った後、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が0.1Pa〜1000Pa(但し1000Paを除く)の雰囲気下、200℃〜600℃で熱処理する第2工程を行うことを特徴とする
た、請求項記載の方法は、請求項1記載の方法において、Rリッチ層の厚みを0.01μm〜3μmとすることを特徴とする。
また、本発明の表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石は、請求項記載の通り、請求項1記載の方法にて製造されてなることを特徴とする。
また、本発明の表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石は、請求項記載の通り、R含量が70mass%〜85mass%であって酸素含量が10mass%〜25mass%である最表層と、Fe含量が60mass%〜70massであって酸素含量が5mass%〜10mass%である主層を少なくとも含む積層構造を有し、厚みが0.5μm〜10μmの表面改質層を有することを特徴とする。
本発明によれば、湿度が変動する環境においても十分な耐食性を有するとともに、優れた磁気特性を有する、表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法を提供することができる。
本発明の第2工程を行うために好適な連続処理炉の一例の概略図(側面図)である。 実施例1における第1工程を行った直後の磁石の表面と汎用される時効処理を磁石に対して行った場合の磁石の表面を電界放出型走査電子顕微鏡を用いて観察した結果(反射電子像)である。 同、第2工程を行った後の磁石の表面の観察結果である。 同、第2工程を行った後の磁石の断面の観察結果である。 比較例1における第2工程を行った後の磁石の表面の観察結果である。
本発明の表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法は、磁石の表面に80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成する第1工程を行った後、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が0.1Pa〜1000Pa(但し1000Paを除く)の雰囲気下、200℃〜600℃で熱処理する第2工程を行うことを特徴とする。以下、第1工程と第2工程についてそれぞれ詳細に説明する。
第1工程:
第1工程は、R−Fe−B系焼結磁石の表面に80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成する工程である。R−Fe−B系焼結磁石の表面は均一ではなく、例えばNd−Fe−B系焼結磁石の場合、主に主相(RFe14B相)と粒界相(Rリッチ相)で構成されている。このうち、主相は比較的安定した耐食性を有するが、粒界相は主相に比較して耐食性に劣ることが知られている。第1工程は、磁石の表面の粒界相が及ぼす耐食性への悪影響を回避するため、磁石の表面を均質化することを目的として行うものである。磁石の表面に80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成する方法としては、例えば、酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10−3Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理する方法や、耐熱性容器に磁石を収容および/または耐熱性シート状部材で磁石を被包し、酸素分圧と水蒸気分圧の和が10Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理する方法が挙げられる。これらの方法によれば、熱処理によって粒界相のRが磁石の表面に液状で染み出し、染み出したRが磁石の表面全体に行き渡って80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成することで、磁石の表面を均質化することができる。また、第1工程には、表面加工などによって磁石の表面に微細なクラックや歪みなどからなる加工劣化層が生じても、粒界相から染み出したRによって修復されることで、接着剤を用いて磁石を他材と接着する際の接着耐久性に対する加工劣化層による悪影響を解消することができるといった利点もある。
酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10−3Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理する方法は、例えば、処理室内の全圧を1×10−3Pa以下に高真空化することで実施することができる。また、酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10−3Pa以下であれば、処理室内の全圧が1×10−3Pa以上であっても実施することができる。この場合、処理室内は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素などの不活性ガスを主たる成分として構成されていることが望ましい。この方法によれば、処理室内の酸素と水蒸気の量を極力減らした状態で熱処理を行うことで、磁石の表面の酸化が抑制され、Rリッチ層を安定して磁石の表面に形成することができる。なお、通常、処理時間は5分間〜20時間である。
耐熱性容器に磁石を収容および/または耐熱性シート状部材で磁石を被包し、酸素分圧と水蒸気分圧の和が10Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理する方法は、例えばモリブデン、ニオブ、タンタル、SUSなどの、400℃〜650℃で磁石と反応しない金属でできた耐熱性容器(上部に開口部を有する容器本体と蓋体から構成され、容器本体と蓋体との間で外部と通気可能なものが好適である)に磁石を1個乃至複数個収容したり、これらの金属でできた耐熱性シート状部材(シート状部材は箔状部材を含む概念である)で磁石を1個ずつ乃至複数個ずつ被包したり、或いは、耐熱性シート状部材で1個ずつ乃至複数個ずつ被包した磁石を耐熱性容器に収容したりして実施することができる。また、耐熱性容器が上部に開口部を有する容器本体と蓋体から構成される場合、蓋体の代わりに耐熱性シート状部材で容器本体の開口部を覆って実施してもよいし、さらにその上から蓋体を被せて実施してもよい。この方法によれば、耐熱性容器に磁石を収容および/または耐熱性シート状部材で磁石を被包することにより、真空排気系の漏れなどによって処理室内に酸素や水蒸気が存在しても、磁石との自由接触が阻止されることで、磁石の表面の酸化が抑制され、Rリッチ層を安定して磁石の表面に形成することができる。この方法は、例えば、処理室内の全圧を10Pa以下にすることで実施することができるが、処理室内の全圧は、酸素分圧と水蒸気分圧の和が10Pa以下であれば10Pa以上であってもよい。この場合、処理室内は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素などの不活性ガスを主たる成分として構成されていることが望ましい。なお、通常、処理時間は5分間〜20時間である。
上記の方法によって磁石の表面に形成されるRリッチ層の厚みは、0.01μm〜3μmとすることが望ましい。厚みが0.01μmよりも薄いとその後に行う第2工程によって磁石の表面に優れた耐食性を有する改質層を形成することができないおそれがある一方、厚みが3μmよりも厚いと磁石の磁気特性に悪影響を及ぼすおそれがある。なお、通常、Rリッチ層のR含量の上限は95mass%である。Rリッチ層は構成元素としてRの他にFeと酸素を少なくとも含有する。通常、Fe含量は1mass%〜5mass%であり、酸素含量は5mass%〜15mass%である。
第2工程:
第2工程は、第1工程において表面にRリッチ層を形成した磁石に対し、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が0.1Pa〜1000Pa(但し1000Paを除く)の雰囲気下、200℃〜600℃で熱処理を行う工程である。この工程は、特許文献7に記載の方法に準じて行えばよい。第1工程において表面にRリッチ層を形成した磁石に対して所望する改質をより効果的かつ低コストに行うためには、酸素分圧は5×10Pa〜5×10Paが望ましく、1×10Pa〜4×10Paがより望ましい。水蒸気分圧は250Pa〜900Paが望ましく、400Pa〜700Paがより望ましい。また、酸素分圧と水蒸気分圧の比率(酸素分圧/水蒸気分圧)は1〜400が望ましく、5〜100がより望ましい。処理室内の酸化性雰囲気は、例えば、これらの酸化性ガスを所定の分圧となるように個別に導入することによって形成してもよいし、これらの酸化性ガスが所定の分圧で含まれる露点を有する大気を導入することによって形成してもよい。また、処理室内には、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを共存させてもよい。
熱処理温度は250℃〜550℃が望ましく、300℃〜450℃がより望ましい。温度が低すぎると磁石の表面に対して所望する改質が行い難くなる恐れがある一方、温度が高すぎると磁石の磁気特性に悪影響を及ぼす恐れがある。なお、処理時間は1分間〜3時間が望ましい。
常温(例えば10℃〜30℃)から熱処理温度までの昇温は、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が1×10−3Pa〜100Paの雰囲気下で行うことが望ましい。昇温工程を雰囲気制御せずに例えば大気中で行うと、昇温時に大気中に含まれる水分による酸化反応が磁石の表面で起こることで、水素の大量発生に伴う磁石の磁気特性の低下を招く恐れがある。また、大気中に含まれる水分の量は季節によって変動するので、年間を通して安定した品質の表面改質を磁石に対して行えない恐れがある。これに対し、上記の雰囲気は、適度の酸素と水蒸気を含んでいるので、昇温工程自体が磁石の表面改質に好ましい影響を与え、磁石に対する優れた耐食性の付与と磁気特性の低下の抑制に寄与する。常温から熱処理温度までの昇温速度は100℃/時間〜1800℃/時間が望ましく、昇温時間は20分間〜2時間が望ましい。磁石を熱処理温度まで昇温させた後は、すぐさま熱処理工程に移ってもよいし、昇温工程の雰囲気中で磁石をしばらく保持してから(例えば1分間〜60分間)熱処理工程に移ってもよい。
熱処理を行った後の降温も、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が1×10−3Pa〜100Paの雰囲気下で行うことが望ましい。このような雰囲気中で降温することにより、工程中に磁石の表面が結露して磁気特性の低下を招くといった現象を防ぐことができる。
昇温工程、熱処理工程、降温工程は、第1工程において表面にRリッチ層を形成した磁石が収容された処理室内の環境を順次変化させることで行ってもよいし、処理室内をそれぞれの環境に制御した領域に分割し、各領域に磁石を順次移動させることで行ってもよい。
図1(a)は、昇温工程、熱処理工程、降温工程を、内部がそれぞれの環境に制御された領域に分割され、各領域に磁石を順次移動させることで行うことができる連続処理炉の一例の概略図(側面図)である。図1(a)に示す連続処理炉においては、ベルトコンベアなどの移動手段によって磁石を図の左から右に移動させながら各処理を施す。矢印は図略の給気手段と排気手段によって形成される各領域における雰囲気ガスの流れである。昇温領域の入口および降温領域の出口は、例えばエアカーテンで区画され、昇温領域と熱処理領域の境界および熱処理領域と降温領域の境界は、例えば矢印の雰囲気ガスの流れにより区画される(これらの区画は機械的にシャッターで行われてもよい)。図1(b)は、図1(a)に示す連続処理炉の内部を移動する磁石の温度変化を示す図である。このような連続処理炉を用いれば、大量の磁石に対して安定した品質の表面改質を連続的に行うことができる。
第1工程において表面にRリッチ層を形成した磁石は、第2工程によってその表面がRリッチ層を含めて耐食性に優れる改質層に変換される。通常、この改質層は、第1工程において磁石の表面に形成されるRリッチ層に由来すると考えられる最表層と、その下部に形成される主層を少なくとも含む積層構造を有している。通常、最表層のR含量は70mass〜85mass%であって、第1工程において磁石の表面に形成されるRリッチ層のR含量よりも少ない傾向にあるが、酸素含量は10mass%〜25mass%であって、第1工程において磁石の表面に形成されるRリッチ層の酸素含量よりも多い傾向にある。主層の主たる構成成分はFeであり、その含量は、通常、60mass%〜70massである。主層のFe含量は磁石体のFe含量とほぼ同じであるが、主層の酸素含量は、通常、5mass%〜10mass%であり、磁石体の酸素含量よりも多い。なお、この改質層の厚みは0.5μm〜10μmであることが望ましい。厚みが0.5μmよりも薄いと十分な耐食性を発揮しないおそれがある一方、厚みが10μmよりも厚いと磁石の磁気特性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明が適用されるR−Fe−B系焼結磁石としては、例えば、下記の製造方法によって製造したR−Fe−B系焼結磁石が挙げられる。
25質量%以上40質量%以下の希土類元素Rと、0.6質量%〜1.6質量%のB(硼素)と、残部Feおよび不可避不純物とを包含する合金を用意する。ここで、Rの一部は重希土類元素RHであってもよい。また、Bの一部はC(炭素)によって置換されていてもよいし、Feの一部は(50質量%以下)は、他の遷移金属元素(例えば、CoまたはNi)によって置換されていてもよい。この合金は、種々の目的により、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Sn、Hf、Ta、W、Pb、およびBiからなる群から選択された少なくとも1種の添加元素Mを0.01〜1.0質量%程度含有していてもよい。
上記の合金は、原料合金の溶湯を例えばストリップキャスト法によって急冷して好適に作製され得る。以下、ストリップキャスト法による急冷凝固合金の作製を説明する。
まず、上記組成を有する原料合金をアルゴン雰囲気中において高周波溶解によって溶解し、原料合金の溶湯を形成する。次に、この溶湯を1350℃程度に保持した後、単ロール法によって急冷し、例えば厚さ約0.3mmのフレーク状合金鋳塊を得る。こうして作製した合金鋳片を、次の水素粉砕処理前に例えば1〜10mmのフレーク状に粉砕する。なお、ストリップキャスト法による原料合金の製造方法は、例えば、米国特許第5、383、978号明細書に開示されている。
[粗粉砕工程]
上記のフレーク状に粗く粉砕された合金鋳片を水素炉の内部へ収容する。次に、水素炉の内部で水素脆化処理(以下、「水素粉砕処理」や単に「水素処理」と称する場合がある)工程を行う。水素粉砕処理後の粗粉砕粉合金粉末を水素炉から取り出す際、粗粉砕粉が大気と接触しないように、不活性雰囲気下で取り出し動作を実行することが好ましい。そうすれば、粗粉砕粉が酸化・発熱することが防止され、磁石の磁気特性の低下が抑制できるからである。
水素粉砕処理によって、希土類合金は0.1mm〜数mm程度の大きさに粉砕され、その平均粒径は500μm以下となる。水素粉砕処理後、脆化した原料合金をより細かく解砕するとともに冷却することが好ましい。比較的高い温度状態のまま原料を取り出す場合は、冷却処理の時間を相対的に長くすればよい。
[微粉砕工程]
次に、粗粉砕粉に対してジェットミル粉砕装置を用いて微粉砕を実行する。本実施形態で使用するジェットミル粉砕装置にはサイクロン分級機が接続されている。ジェットミル粉砕装置は、粗粉砕工程で粗く粉砕された希土類合金(粗粉砕粉)の供給を受け、粉砕機内で粉砕する。粉砕機内で粉砕された粉末はサイクロン分級機を経て回収タンクに集められる。こうして、0.1〜20μm程度(典型的には平均粒径3〜5μm)の微粉末を得ることができる。このような微粉砕に用いる粉砕装置は、ジェットミルに限定されず、アトライタやボールミルであってもよい。粉砕に際して、ステアリン酸亜鉛などの潤滑剤を粉砕助剤として用いてもよい。
[プレス成形]
本実施形態では、上記方法で作製された磁性粉末に対し、例えばロッキングミキサー内で潤滑剤を例えば0.3wt%添加・混合し、潤滑剤で合金粉末粒子の表面を被覆する。次に、上述の方法で作製した磁性粉末を公知のプレス装置を用いて配向磁界中で成形する。印加する磁界の強度は、例えば1.5〜1.7テスラ(T)である。また、成形圧力は、成形体のグリーン密度が例えば4〜4.5g/cm程度になるように設定される。
[焼結工程]
上記の粉末成形体に対して、例えば、1000〜1200℃の範囲内の温度で10〜240分間行う。650〜1000℃の範囲内の温度で10〜240分間保持する工程と、その後、上記の保持温度よりも高い温度(例えば、1000〜1200℃)で焼結を更に進める工程とを順次行ってもよい。焼結時、特に液相が生成されるとき(温度が650〜1000℃の範囲内にあるとき)、粒界相中のRリッチ相が融け始め、液相が形成される。その後、焼結が進行し、焼結磁石体が形成される。焼結工程の後、時効処理(400℃〜700℃)や寸法調整のための研削を行ってもよい。第1工程を400℃〜650℃での熱処理で行う場合、第1工程に時効処理の目的を兼ね備えさせることで、通常、焼結工程の後に行われる時効処理を省略してもよい。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定して解釈されるものではない。なお、以下の実施例と比較例は、下記の製造方法によって製造したNd−Fe−B系焼結磁石を用いて行った。
Nd:18.6、Pr:5.5、Dy:7.1、B:1.0、Co:0.9、Al:0.2、Cu:0.1、残部:Fe(単位はmass%)の組成を有する厚さ0.2〜0.3mmの合金薄片をストリップキャスト法により作製した。
次に、この合金薄片を容器に充填し、水素処理装置内に収容した。そして、水素処理装置内を圧力500kPaの水素ガスで満たすことにより、室温で合金薄片に水素吸蔵させた後、放出させた。このような水素処理を行うことにより、合金薄片を脆化し、大きさ約0.15〜0.2mmの不定形粉末を作製した。
上記の水素処理により作製した粗粉砕粉末に対し粉砕助剤として0.04wt%のステアリン酸亜鉛を添加し混合した後、ジェットミル装置による粉砕工程を行うことにより、粉末粒径が約3μmの微粉末を作製した。
こうして作製した微粉末をプレス装置により成形し、粉末成形体を作製した。具体的には、印加磁界中で粉末粒子を磁界配向した状態で圧縮し、プレス成形を行った。その後、成形体をプレス装置から抜き出し、真空炉により1050℃で4時間の焼結工程を行って、厚さ7mm×縦8mm×横8mmの焼結磁石(以下、「磁石体試験片」と称する)を得た。
(実施例1)
磁石体試験片を機械的に加工することにより、厚さ6mm×縦7mm×横7mmの形状にした後、全圧が4×10−4Paの雰囲気下、490℃で3時間の熱処理による第1工程を行った。続いて第2工程を図1に示した連続処理炉を用いて実施した。昇温工程は、露点−40℃の大気(酸素分圧20000Pa,水蒸気分圧12.9Pa)の雰囲気下、700℃/時間の平均昇温速度で常温から15分間昇温を行った後、さらに480℃/時間の平均昇温速度で25分間昇温の行い、400℃(熱処理温度)に到達させた。熱処理工程は、露点0℃の大気(酸素分圧20000Pa,水蒸気分圧600Pa,酸素分圧/水蒸気分圧=33.3)の雰囲気下、400℃で30分間行った。降温工程は、昇温工程と同様の露点−40℃の大気の雰囲気下、400℃から常温まで自然放冷にて行った。
第1工程を行った直後の磁石の表面を電界放出型走査電子顕微鏡(FE−SEM:日立ハイテクノロジー社のS−800、以下同じ)を用いて観察した結果(反射電子像)を図2に示す。なお、図2には、比較のために、汎用される時効処理(純度99%以上のアルゴンガスを用いて50Paに調整した雰囲気下、490℃で3時間の熱処理、以下同じ)を磁石に対して行った場合の磁石の表面の観察結果をあわせて示す。また、第1工程を行った直後の磁石の表面の組成をエネルギー分散型X線分析装置(EDX:EDAX社のDX−4、以下同じ)を用いて分析した結果(ビーム径:300μm)を表1に示す。なお、表1には、比較のために、時効処理を磁石に対して行った場合の磁石の表面の組成の分析結果をあわせて示す。図2から明らかなように、時効処理を磁石に対して行った場合の磁石の表面には主相(暗部)と粒界相(明部)がともに存在していて均一でないが(白く見える部分が粒界三重点)、第1工程を行った直後の磁石の表面は、表面凹凸による明暗以外に組成の違いを示すコントラスト差はなく、均質化されていることがわかった。また、表1から明らかなように、第1工程を行った直後の磁石の表面の組成と時効処理を磁石に対して行った場合の磁石の表面の組成は、R含量とFe含量が全く異なり、図2と表1から、第1工程を行うことにより磁石の表面にRリッチ層が形成されることがわかった。このRリッチ層は、その形態などから、粒界相のRが磁石の表面に液状で染み出し、染み出したRが磁石の表面全体に行き渡って形成されるものであると推察された。なお、磁石の表面に形成されたRリッチ層の厚みは、0.2μm〜0.3μmであった(電界放出型走査電子顕微鏡を用いた断面観察による)。
第2工程を行った後の磁石の表面と断面を電界放出型走査電子顕微鏡を用いて観察した結果をそれぞれ図3と図4に示す。また、第2工程を行った後の磁石の断面の組成をエネルギー分散型X線分析装置を用いて分析した結果を表2に示す。図3と図4と表2から明らかなように、第2工程を行うことにより、最表層とその下部に形成された主層からなる積層構造を有する改質層が磁石の表面に形成されることがわかった。最表層は、第1工程を行うことによって磁石の表面に形成されたRリッチ層に由来すると考えられ、Rを多量に含有し、高い表面均質性を有していた。なお、磁石の表面に形成された改質層の厚みは、1.5μm〜2.7μm(最表層:0.2μm〜0.3μm、主層:1.3μm〜2.4μm)であった(電界放出型走査電子顕微鏡を用いた断面観察による)。
(実施例2)
縦40mm×横30mm×高さ10mmのSUS製容器(上部に開口部を有する容器本体と蓋体から構成され、容器本体と蓋体との間で外部と通気可能なもの)の容器本体の内部に磁石を並べて収容し、SUS箔で開口部を覆ってさらにその上から蓋体を被せた状態で、処理室内の全圧を3Paまで減圧した雰囲気下、490℃で3時間の熱処理による第1工程を行うこと以外は実施例1と同様にして第1工程と第2工程を行い、表面改質された磁石を得た。
(実施例3)
磁石体試験片を用いること以外は実施例1と同様にして第1工程と第2工程を行い、表面改質された磁石を得た。
(比較例1)
SUS製容器に磁石を収容せずに第1工程を行うこと以外は実施例2と同様にして第1工程と第2工程を行い、表面改質された磁石を得た。第2工程を行った後の磁石の表面を電界放出型走査電子顕微鏡を用いて観察した結果を図5に示す。また、第2工程を行った後の磁石の表面の組成をエネルギー分散型X線分析装置を用いて分析した結果を表3に示す。図5と表3から明らかなように、磁石をSUS製容器に収容せずに第1工程を行ったことにより、磁石の表面にRリッチ層が形成されなかったことから、第2工程によって磁石の表面に形成された改質層の表面には主相と粒界相がともに存在していて均一ではなく、その組成はFeを多量に含有するものであった。
(比較例2)
実施例2の第1工程を行うことで得た表面にRリッチ層を有する磁石。
(比較例3)
比較例1の第1工程を行うことで得た表面に不均一な改質層を有する磁石。
乾燥・湿潤サイクル試験による評価:
JIS H8502−1999に基づく中性塩水噴霧サイクル試験方法を参考にし、塩水噴霧を除いた乾燥と湿潤だけのサイクル試験(サイクル数:3および6)を、実施例1〜実施例3と比較例1〜比較例3で得たサンプルに対して行い、試験後のレイティングナンバ評価(JIS H8502−1999に基づく腐食欠陥評価)を実施した。結果を表4に示す。
表4から明らかなように、実施例1〜実施例3の本発明の方法によって表面改質を行ったサンプルは、乾燥・湿潤サイクルを6サイクル行った後も十分な耐食性を有していた(実用上問題となる磁気特性の劣化もなかった)。比較例1の方法によって表面改質を行ったサンプルは、乾燥・湿潤サイクルを3サイクル行った後は十分な耐食性を有していたが、6サイクル行った後は耐食性の劣化が認められた。比較例2の表面にRリッチ層を有する磁石は、乾燥・湿潤サイクルを3サイクル行った時点で表面が粉状となり、エアブローを行うと無数の粉状物質が剥離したため評価不能であった(従って6サイクル行った後は未評価)。比較例3の表面に不均一な改質層を有する磁石は、乾燥・湿潤サイクルを3サイクル行った時点で著しい耐食性の劣化が認められた。以上の結果から、第1工程を行うことで磁石の表面に形成されるRリッチ層は、極めて不安定な性質を有するが、第2工程を行うことで、磁石の表面はRリッチ層を含めて耐食性に優れる改質層に変換されることがわかった。
(実施例4)
全圧が200Pa、酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10−3Pa以下の雰囲気下(主たる成分はアルゴンガス)、400℃〜650℃の範囲内の各種の温度で、1時間〜10時間の範囲内の各種の処理時間の第1工程を行った後、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が0.1Pa〜1000Pa(但し1000Paを除く)の範囲内の各種の雰囲気下、200℃〜600℃の範囲内の各種の温度で、10分間〜2時間の範囲内の各種の処理時間の第2工程を行うこと以外は実施例1と同様にして第1工程と第2工程を行い、表面改質された磁石を得た。いずれの場合においても、第1工程を行うことによって磁石の表面に形成されたRリッチ層のR含量は80mass%以上であり、その厚みは0.01μm〜3μmであった。また、第2工程を行うことによって磁石の表面に形成された改質層の厚みは1μm〜10μmであった。こうして表面改質を行ったサンプルは、乾燥・湿潤サイクルを6サイクル行った後も十分な耐食性を有していた(実用上問題となる磁気特性の劣化もなかった)。
(実施例5)
処理室内の全圧を10Paまで減圧下、600℃で1時間の熱処理による第1工程を行うこと以外は実施例2と同様にして第1工程と第2工程を行い、表面改質された磁石を得た。こうして表面改質を行ったサンプルは、乾燥・湿潤サイクルを6サイクル行った後も十分な耐食性を有していた(実用上問題となる磁気特性の劣化もなかった)。
本発明は、湿度が変動する環境においても十分な耐食性を有するとともに、優れた磁気特性を有する、表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。


Claims (4)

  1. 表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法であって、酸素分圧と水蒸気分圧の和が1×10 −3 Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で磁石を熱処理するか、または、耐熱性容器に磁石を収容および/または耐熱性シート状部材で磁石を被包し、酸素分圧と水蒸気分圧の和が10Pa以下の雰囲気下、400℃〜650℃で熱処理することで、磁石の表面に80mass%以上のRを少なくとも含有するRリッチ層を形成する第1工程を行った後、酸素分圧が1×10Pa〜1×10Paで水蒸気分圧が0.1Pa〜1000Pa(但し1000Paを除く)の雰囲気下、200℃〜600℃で熱処理する第2工程を行うことを特徴とする方法
  2. Rリッチ層の厚みを0.01μm〜3μmとすることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 請求項1記載の方法にて製造されてなることを特徴とする表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石。
  4. R含量が70mass%〜85mass%であって酸素含量が10mass%〜25mass%である最表層と、Fe含量が60mass%〜70massであって酸素含量が5mass%〜10mass%である主層を少なくとも含む積層構造を有し、厚みが0.5μm〜10μmの表面改質層を有することを特徴とする表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石。
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