JP5442594B2 - 旋回式作業機械 - Google Patents
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Description
図1は、旋回式作業機械1のフロント作業機(以下、「フロント」と称する)を、ほぼ垂直に立てた状態の側面図である。
旋回式作業機械1は、走行体2、旋回体3、旋回輪4およびフロント5を備えている。
無限軌道式の走行体2は、詳細構造は後述するが、旋回輪4を介して旋回体3を旋回可能に支持している。旋回体3は、下部に基部となる旋回フレーム11を有する。旋回フレーム11の前部には運転室12が設けられ、また、旋回フレーム11の中央にはフロント5が、旋回フレーム11の後部にはカウンタウエイト13が設置されている。
フロント5は、通常、ロングフロントといわれるもので、旋回フレーム11に取り付けられたブーム16の基部から作業機19の揺動支軸が取り付けられたアーム18の先端までが、例えば、15m程度以上の長さを有する。
このようなフロント5を備えた旋回式作業機械1では、走行体2に対して旋回体3が旋回され、走行体2の前後方向に対して90度および270度旋回した状態では、最も転倒し易い姿勢となる。そこで、平面視で、走行体2の前後方向の中心線に対して、旋回体が所定角度以上旋回すると、警告を行うようにしている。このため、旋回式作業機械1は、旋回体3の旋回角度が限界に達したことを検出する検出装置を備えている。
以下、このような検出装置の構造について説明する。
走行体2と旋回体3との間には、走行体2と旋回体3とを旋回可能に連結する旋回輪4が装着されている。
旋回輪4は、アウタレース41と、インナレース42と、アウタレース41とインナレース42との間に介装されたボール43とを備えている。
アウタレース41には複数のねじ穴が設けられており、各ねじ穴に噛合されるねじ部を有する外筒固定用ボルト51により旋回体3の旋回フレーム11に固定されている。
また、インナレース42は、複数の第2内筒固定用ボルト53により走行体2のフランジ部2a1に固定されている。第1および第2内筒固定用ボルト52、53はワッシャ付きボルトである。この場合、ワッシャはボルトとは別部材としてもよい。
旋回輪4の下方には、旋回範囲規制板32が配置されている。旋回範囲規制板32は、規制板固定用ボルト54により、第2内筒固定用ボルト53の頭部53aの上面に固定されている。
第2内筒固定用ボルト53の頭部53aには、雌ねじ部(螺旋部)53a1が設けられている。旋回範囲規制板32は、第2内筒固定用ボルト53の雌ねじ部53a1に締結された規制板固定用ボルト54により、第2内筒固定用ボルト53の頭部53aの上面に圧接されて固定されている。第2内筒固定用ボルト53のねじ部は、例えば、M30〜40程度であり、第2内筒固定用ボルト53の頭部53aに設けられた雌ねじ部53a1、換言すれば、規制板固定用ボルト54のねじ部は、例えば、M8〜16程度である。また、第2内筒固定用ボルト53の雌ねじ部53a1の深さは、頭部53aの長さの1/2程度もしくはそれ以下とされている。これにより、第2内筒固定用ボルト53の強度が確保される。
旋回範囲規制板32は、所定幅を有する扇形状の板状部材である。旋回範囲規制板32の両端部は、平面視で、走行体2の前後方向の中心線F−Fに対し、θ1およびθ2が、それぞれ、35〜45度程度となる位置に設定されている。第1内筒固定用ボルト52は、インナレース42に対応する全周において、インナレース42を走行体2のフランジ部2a1に締結している。第2内筒固定用ボルト53は、旋回範囲規制板32に対応して、複数箇所、図5では3箇所において、インナレース42を走行体2のフランジ部2a1に締結している。3個の第2内筒固定用ボルト53の雌ねじ部53a1には、それぞれ、旋回範囲規制板32締結する規制板固定用ボルト54が噛合している。
第2内筒固定用ボルト53は第1内筒固定用ボルト52よりも大きいピッチで配列され、各第2内筒固定用ボルト53間には、第1内筒固定用ボルト52が、2個ずつ配列されている。
旋回フレーム11には、外筒固定用ボルト51によりアウタレース41が固定されており、アウタレース41は、ボール43によりインナレース42に回転可能に支持されている。
従って、アウタレース41と共に旋回フレーム11が、すなわち、旋回体3がインナレース42の周囲を旋回する。
旋回体3の旋回により、検出器33が旋回範囲規制板32の端部の位置に達すると、検出信号が発生し、検出回路に送出され、制御装置および報知装置により旋回角度の限界に達したことが報知される。
(1)走行体2の筒状部2aのフランジ部2a1に旋回輪4のインナレース42を固定する際、第1および第2内筒固定用ボルト52、53を、他の部材を介在すること無く、直接、フランジ部2a1に締め付ける。このため、締付時の締付トルクの管理が容易となる。
また、締付後における、へたりによる締付力の低下を小さくすることができる。
(2)旋回範囲規制板32を走行体2のフランジ部2a1に固定する際、旋回範囲規制板32のみを、複数の規制板固定用ボルト54により行うので、締付トルクを小さくすることができ、旋回範囲規制板32の取り付け作業が能率的になる。
(4)第2内筒固定用ボルト53の頭部53aに設けられる雌ねじ部53a1は、深さが頭部53aの長さの1/2以下であるので、第2内筒固定用ボルト53の強度を確保することができる。
(5)第2内筒固定用ボルト53の頭部53aの長さを、第1内筒固定用ボルト52の頭部の長さよりも大きくし、旋回範囲規制板32を第2内筒固定用ボルト53の頭部53aの上面に取り付けたので、旋回範囲規制板32が第1内筒固定用ボルト52の頭部に当接することがなく、締結作業が容易となる。
2 走行体
2a 筒状部
2a1 フランジ部
3 旋回体
4 旋回輪
5 フロント作業機
11 旋回フレーム
32 旋回範囲規制板
33 検出器
41 アウタレース
42 インナレース
43 ボール
51 外筒固定用ボルト
52 第1内筒固定用ボルト
53 第2内筒固定用ボルト
53a 頭部
53a1 雌ねじ部
54 規制板固定用ボルト
Claims (4)
- 走行体と、
旋回輪を介して前記走行体上に旋回可能に設置された旋回体と、
前記旋回体側に固定される旋回角検出センサと、
前記走行体側に固定され、前記旋回角検出センサと協働して前記旋回角検出センサから旋回角を示すための信号を出力させる旋回範囲規制板と、
前記旋回輪を前記走行体に固定する第1の固定ボルトと、
前記旋回輪を前記走行体に固定するボルトであって、その頭部に螺旋部を有する第2の固定ボルトと、
前記第2の固定ボルトの前記螺旋部に螺着され、前記旋回範囲規制板を前記第2の固定ボルトの頭部に固定する螺着部材とを備えることを特徴とする旋回式作業機械。 - 請求項1に記載の旋回式作業機械において、前記第2の固定ボルトの頭部に形成された前記螺旋部の深さは、前記頭部の長さの1/2以下であることを特徴とする旋回式作業機械。
- 請求項1または2に記載の旋回式作業機械において、前記第2の固定ボルトの頭部の長さは前記第1の固定ボルトの頭部の長さよりも大きいことを特徴とする旋回式作業機械。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の旋回式作業機械において、前記旋回体は、ロングフロントを備えていることを特徴とする旋回式作業機械。
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JP2010292909A JP5442594B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | 旋回式作業機械 |
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JP5442594B2 true JP5442594B2 (ja) | 2014-03-12 |
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Family Applications (1)
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JP2010292909A Active JP5442594B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | 旋回式作業機械 |
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