JP5661319B2 - 車両退出阻止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が進入するとロック部を駆動して駐車車両の退出を阻止する車両退出阻止装置に関し、特に、不正退出等によるロック部及びロック部を駆動する駆動機構部の破損を簡単な構成で容易に防止する技術に関する。
近年、駐車場には、複数に区分けされた各駐車区画に、起立して車両の退出を阻止する鎖錠位置と倒伏して車両の退出を可能にする解錠位置に回動可能なロック部を、車両検知部の検知信号の発生により上記鎖錠位置に駆動制御し、精算終了信号の発生により上記解錠位置に駆動制御する駆動機構部を備えた車両退出阻止装置がある。
この種の車両退出阻止装置において、ロック部が起立して車両の退出を阻止している状態にもかかわらず、駐車料金の精算をせずにロック部を乗り越えて不正退出しようとする利用者がいる。このように、不正退出等によりロック部に過大な外力が作用すると、ロック部が変形したり駆動機構部内の部品が破損するおそれがあるため、この種の車両退出阻止装置においては、過大な外力が作用した場合であっても、ロック部や駆動機構部内の部品の破損を抑制するように、過大な外力を吸収する機構を設ける必要がある。このような機構を有する車両退出阻止装置としては、例えば、特許文献1等に記載されたものがある。特許文献1に記載された車両退出阻止装置は、駆動機構部内にマキバネ等により構成される過大外力吸収機構を設けることにより、過大な外力を吸収してロック部や駆動機構部内の部品の破損を抑制する構成である。
特開昭60−19875号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載される従来の車両退出阻止装置は、マキバネ等を用いた過大外力吸収機構を駆動機構部内に設ける構成であり、駆動機構部の構造が複雑になっていた。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、不正退出等によるロック部及び駆動機構部の破損を簡単な構成で容易に抑制することが可能な車両退出阻止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による車両退出阻止装置は、駐車車両退出阻止用のロック部を回動駆動する駆動機構部を備えた車両退出阻止装置において、前記ロック部の回動軸の一端部に設けた嵌合孔部に、前記駆動機構部の出力軸の一端部を同一軸心上で嵌 合した状態で、前記各軸を、前記駆動機構部からの動力が前記ロック部に伝達され且つ一体に回動可能に連結する連結手段を備え、前記ロック部に所定の大きさを超える力が作用した時、前記連結手段の連結が解除される構成としたことを特徴とする。
このような構成により、ロック部の回動軸の一端部に設けた嵌合孔部に、前記駆動機構 部の出力軸の一端部を同一軸心上で嵌合した状態で、連結手段によって、駆動機構部からの動力がロック部に伝達可能に、かつ、一体に回動可能に、回動軸と出力軸とを連結し、ロック部に所定の大きさを超える力が作用した時、連結手段による回動軸と出力軸との連結を解除して、駆動機構部に過大な力が伝達されないようにする。
本発明の車両退出阻止装置によれば、ロック部の回動軸の一端部に設けた嵌合孔部に、 駆動機構部の出力軸の一端部を同一軸心上で嵌合した状態で、ロック部に所定の大きさを 超える力が作用した時、連結手段による回動軸と出力軸との連結を解除して、駆動機構部に過大な力が伝達されないようにすることができるため、ロック部及び駆動機構部の破損を抑制することができる。このようにして、駆動機構部内に複雑な機構を設けることなく、不正退出等によるロック部及び駆動機構部の破損を簡単な構成で容易に防止することが可能な車両退出阻止装置を提供することができる。
本発明に係る車両退出阻止装置の一実施形態を示す斜視図である。 上記車両退出阻止装置の駆動部とその周辺の斜視図である。 上記車両退出阻止装置のカバーをはずした状態の駆動部とその周辺の斜視図である。 上記車両退出阻止装置の係合部材と出力軸を抜いた状態の回動軸の端部を示す図で、(A)は上面図で、(B)は矢視C方向から見た側面図である。 上記車両退出阻止装置の係合部材と回動軸を抜いた状態の出力軸の端部を示す図で、(A)は上面図で、(B)は矢視D方向から見た側面図である。 回動軸と出力軸の連結部分の断面図である。 上記図3のA−A線矢視断面図である。 上記車両退出阻止装置のロック部が倒伏した状態を、図7と同じ断面で示す断面図である。 上記車両退出阻止装置の抜け止め部材の変形例を示す図である。
以下、本発明に係る車両退出阻止装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、上記車両退出阻止装置の実施形態の全体斜視図を示し、図2は、上記車両退出阻止装置の部分拡大図を示す。
図1、2において、本実施形態の車両退出阻止装置は、図1に矢印で示す方向から進入した駐車車両の不正退出を阻止するものであり、車両検知センサを内蔵した車両検知部1と、駐車車両の退出を阻止するロック部2と、ロック部2を駆動する駆動部3と、後述する回動軸7と出力軸17とを連結する連結手段4(図3参照)と、ベース5とを備え、前記駆動部3を各駐車区画の側端の略中央部に設置し、ロック部2を駆動部3側から駐車区画の中央部に向けて延設して配置する。なお、図1,2は、ロック部2が起立して駐車車両の退出を阻止する鎖錠位置に回動された状態を示している。
上記車両検知部1は、進入する駐車車両を検知する従来と同様のものであり、後述するベース5端部に配置し、図示しないが、回動軸7を軸支する軸支部と駐車区画における車両の有無を検知する車両検知センサとをベース5上に固定して、例えば樹脂製のカバーで覆っている。そして、車両検知部1は、車両を検知すると後述する駆動機構部12へ検知信号を出力する。
上記ロック部2は、駐車車両の前後タイヤ間に起立して駐車車両の退出を阻止するものであり、後述する駆動部3のカバー20をはずした状態を表す図3に示すようにベース5に固定した支持板6に回動可能に軸支した回動軸7と、回動軸7と一体に設けられ、図1の矢印aに示す方向に起立して駐車車両の退出を阻止する鎖錠位置(図1の状態)と、図1に示す状態から矢印bに示す方向に倒伏して駐車車両の退出を可能とする解錠位置とに回動軸7と一体に回動されるロック板8と、ロック板8と対応する位置で車両が通過し易いように回動軸7とは反対方向に下方に傾斜してベース5に固定した例えば金属製の板部材9とを備える。ロック板8は、回動軸7に金属製パイプ8aを枠状に溶接し、回動軸7と金属製パイプ部8aで形成される枠内にできる空間を埋めるように金属製の板部材8bを溶接して形成されている。
上記回動軸7は、図3に示すように、その一端が駆動部3の出力軸17と連結されている。回動軸7は、図4(A)、(B)に示すように、その一端部に、出力軸17の一端部が該回動軸7の軸心方向から嵌合可能な嵌合孔部10を設けると共に、該回動軸7の軸心に対して略垂直方向の第1係合孔部11を設けて形成する。嵌合孔部10は、出力軸17の一端部と嵌合した状態で相対回転可能な形状、例えば断面円形に形成する。第1係合孔部11は、出力軸17の一端が嵌合孔部10に嵌合した状態で、後述する第2係合孔部18と連通可能に形成する。この第1及び第2係合孔部11,18に後述する係合部材23を挿入することで、回動軸7と出力軸17とは連結される。本実施形態において、第1係合孔部11は、図4(B)に示すように、嵌合孔部10の周壁の互いに対向する部位に開口して形成されている。
本実施形態において、第1係合孔部11は、図4に示すように、回動軸7の周方向に長形の長孔に形成する。このように第1係合孔部11を形成することにより、例えば、ロック部2が鎖錠位置に位置する状態において、車両進入方向とは逆方向から車両のタイヤがロック板8に接触する場合、第1係合孔部11と係合部材23間には回動方向の隙間があるため、この隙間が許容するところまでは、ロック板8を自由に回動させることができる。
上記駆動部3は、ロック部2を鎖錠及び解錠位置に駆動するものであり、図1に示すように、ロック部2を挟んで車両検知部1と反対側のベース5端部に固定されている。この駆動部3は、ロック部2を鎖錠位置と解錠位置とに選択的に駆動可能な駆動機構部12(詳細は図3参照)と、この駆動機構部12を収納する収納ボックス13とを備えて構成される。
上記駆動機構部12は、図3に示すように、例えばモータ等の動力源14と、動力源14からの動力をロック部2に伝達する動力伝達機構15と、車両検知部1からの車両検知信号等によりモータ等を制御してロック部2の回動を制御する制御部16とを備えて構成される。また、上記動力伝達機構15は、後述する連結手段4によってロック部2の回動軸7と連結される出力軸17を備えている。
上記出力軸17は、動力源14からの動力を出力する軸であり、図3に示されるように、後述するケース19の両側面に設けられる軸受け部21によって回動自在に軸支される。出力軸17の一端部は、嵌合孔部10に嵌合した状態で、相対回転可能な形状、例えば、断面円柱状に形成する。また、出力軸17の一端部には、図5,6に示すように、嵌合孔部10に嵌合させた状態で、第1係合孔部11と連通可能な第2係合孔部18が設けられている。本実施形態において、第2係合孔部18は、図5(B)に示すように、出力軸17を貫通して形成されている。
第2係合孔部18は、前述したように回動軸7の軸心に対して略垂直方向に設ける第1係合孔部11と連通可能に例えば断面円形に設ける。具体的には、ロック部2が起立して鎖錠位置に位置する状態において、係合部材23を容易に引き抜くことができる角度(例えば、図7に示すように、車両進入側に向かって斜め上方の方向)で、第1及び第2係合孔部11,18が連通するように設ける。このような角度で、第1及び第2係合孔部11,18を設けることにより、例えば、駆動部3側に隣接する駐車区画にも駐車車両が存在して、回動軸7と出力軸17との連結部が隣接する駐車車両との間の狭小なエリアに位置することになる場合においても、後述する緊急出庫対応等における係合部材23の抜き取り作業を容易に行うことができる。
上記収納ボックス13は、駆動機構部12を収納するケース19とこのケース19を覆うカバー20とを備えて構成されている。
上記ケース19は、図3に示すように、ベース5上に載置固定され、例えば、金属製の板材を用いて溶接やプレス加工等により、上面を開口した形状に形成したものであり、図3に示すように、その両側面に、出力軸17を回動自在に支持する軸受け部21,21(図3において、図中左側の軸受け部21はケース側壁によって隠れている)を、例えば溶接等により側面からの水の浸入がないよう固定して備える。そして、この軸受け部21と出力軸17との間を、例えば、Oリング等のシール手段(図示省略)でシールすることで、上面以外の面からの水の浸入を防ぐように構成されている。
上記カバー20は、ケース19を覆うことが可能な形状に形成されており、例えば、鋳物等によって一体形成されている。また、カバー20は、ベース5上にあけられた後述するタップ孔27に対応した位置に貫通孔22(図2参照)が設けられている。そして、貫通孔22に図示省略のネジを挿通して締付けることで、カバー20はベース5上に載置固定される。
上記連結手段4は、図3等に示すように、ロック部2の回動軸7と駆動機構部12の出力軸17とを、駆動機構部12からの動力がロック部2に伝達可能に、かつ、一体に回動可能に連結するものである。この連結手段4を介して、駆動機構部12はロック部2を図7,8に示すように起立及び倒伏させることができる。なお、回動軸7と出力軸17との連結部は、図1及び図2に示すように、カバー20で覆って収納ボックス13内に隠れるようにしてある。
ここで、ロック部2に所定の大きさを超える力が作用した時、連結手段4が破損されて回動軸7と出力軸17との連結を解除することによって、ロック部2及び駆動機構部12の破損を抑制可能にする構成を以下に説明する。
本実施形態において、連結手段4は、連通させた第1係合孔部11及び第2係合孔部18に挿入可能な係合部材23を備えて構成する。この係合部材23は、例えば断面円柱のピン状に形成したものであり、不正退出等により過大な外力がロック板8に作用しない通常使用時においてロック板7を起立及び倒伏させることが可能な強度以上の強度を有する。そして、不正退出時にタイヤからロック板8に作用する外力の大きさを予め想定し、その外力を超える力が作用すると、ロック部2及び駆動機構部12内の部品が破損する前に、係合部材23が破損するように係合部材23の強度を予め設定する。係合部材23は、例えば、高炭素鋼やステンレス材を用いて製作する。
本実施形態において、係合部材23は、具体的には、図6に示すように、その一端部に第1係合孔部11より大きい鍔部24を形成すると共に、連通させた第1係合孔部11及び第2係合孔部18に挿入した状態で、鍔部24と反対側の他端部が少なくとも第2係合孔部18(本実施形態においては、第1係合孔部11)を貫通して突き抜けるように形成する。このように係合部材23を形成することにより、通常使用時における回動軸7と出力軸17との連結を安定させることができる。
本実施形態において、係合部材23は、図6に示すように、連通させた第1係合孔部11及び第2係合孔部18に挿入した状態で、出力軸17と回動軸7との境界部をまたぐ2箇所の位置に頸部25を形成する。このように係合部材23を形成することにより、回動軸7を介して不正退出等による過大な外力が係合部材23に作用した場合、係合部材23は、頸部25の位置で破断することとなり、破断した係合部材23を容易に取り外すことができる。したがって、過大な外力により係合部材23が第1及び第2係合孔部11,18内で、例えば屈曲変形等して取り外し難くなるといった事態を抑制することができるため、係合部材23の取替え作業が容易になる。
本実施形態において、連結手段4は、係合部材23が第1係合孔部11及び第2係合孔部18から抜けることを防止する抜け止め部材26を備える。抜け止め部材26は、例えば、金属板で略Z形状に形成されたものであり、Z形の金属板の一端は、鍔部24側の上方に配置させ、略Z形状の金属板の他端は、出力軸17の軸心と略垂直方向に形成された第1及び第2係合孔部11,18と同じような方向から出力軸17の外周にネジ止め固定されている。このように、抜け止め部材26を構成することにより、抜け止め部材26を、係合部材23と同一方向から取り付け及び取り外しすることができる。
上記ベース5は、図1〜図3等に示すように、車両検知部1や駆動部3等を載置固定するものであり、板状に形成され地面に固定されている。また、ベース5には、カバー20を載置固定するためのタップ孔27が設けられている。
次に、本実施形態に係る車両退出阻止装置の動作について、図7及び図8等に基づいて説明する。
まず、図8に示すように、ロック板8が倒伏した状態において、駐車車両が金属製の板部材9及びロック部2を乗り越え駐車区画内に進入すると車両検知部1は検知信号を発生する。この検知信号により、動力源14を駆動し、出力軸17は起立方向へ回動し始め、出力軸17から突出した係合部材23の両端部は、第1係合孔部11の孔側面に当接してロック板8を起立させる方向へ回動させる。そして、出力軸17は鎖錠位置で回動を停止し、図7に示すようにロック板8を起立した状態に保ち駐車車両の退出を阻止する。次に、利用者が戻り、図示省略する料金精算機において、駐車料金の精算を行うと、料金精算機は、精算終了信号を発生する。この精算終了信号の発生により、出力軸17は、倒伏方向へ回動し始めると同時に、ロック板8は倒伏方向へ回動する。そして、出力軸17は解錠位置で回動を停止する。なお、ロック板8が起立して鎖錠位置に位置する状態において、例えば、利用者が駐車位置を微調整等するために車を少し動かしてしまい、車両進入方向とは逆方向から車両のタイヤをロック板8に軽く接触させてしまう場合があるが、本実施形態においては、第1係合孔部11は回動軸7の周方向に長形の長孔に形成しているので、第1係合孔部11と係合部材23間の隙間が許容するところまでは、ロック板8の自由な回動を許容し、駆動機構部12内の部品及びロック部2の破損を防止する。
次に、本実施形態に係る車両退出阻止装置の不正退出等によりロック部2に過大な外力が作用した場合の動作について、図7及び図8に基づいて説明する。
まず、駐車区画に車両が進入すると前述したように、ロック板8は、図7に示すように起立して車両の退出を阻止する。ここで、ロック板8が起立して車両の退出を阻止している状態にもかかわらず、利用者が駐車料金の精算をせずにロック板8を乗り越えようとする場合は、例えば、車両のタイヤが車両進入方向と逆方向からロック板8を押圧し始め、回動軸7に設けられた第1係合孔部11の孔側面は、出力軸17から突出した係合部材23の両端部を押圧し、その押圧力が徐々に増加し、予め想定した押圧力(例えば、トラック等の重い車両が不正退出しようとする際に作用するピークの押圧力)を超えると係合部材23は、頸部25の位置で破断する。そして、係合部材23が破断されると、回動軸7と出力軸17との連結は解除され、駆動機構部12内の部品へは過大な外力は伝達されず、また、ロック板8はその自重で倒伏して、タイヤ等により破損されることはない。
このような構成により、本実施形態に係る車両退出阻止装置は、連結手段4によって、駆動機構部12からの動力がロック部2に伝達可能に、かつ、一体に回動可能に、回動軸7と出力軸17とを連結し、ロック部2に所定の大きさを超える力が作用した時、連結手段4による回動軸7と出力軸17との連結を解除して、駆動機構部内に過大な力が伝達されないようにすることができるため、ロック部2及び駆動機構部12の破損を抑制することができる。このようにして、駆動機構部12内に複雑な機構を設けることなく、不正退出等によるロック部2及び駆動機構部12の破損を簡単な構成で容易に防止することが可能な車両退出阻止装置を提供することができる。
また、例えば、停電等により利用者が駐車料金の精算ができない状況になった場合は、利用者は保守員を呼び、その保守員の手作業により、ロック板8を倒伏させて車両を緊急出庫させる必要がある。本実施形態においては、第1及び第2係合孔部11,18は、前述したように、係合部材23を容易に引き抜くことができる角度(例えば、図7に示すように、車両進入側に向かって斜め上方の方向)で連通するように設けると共に、抜け止め部材26を第1及び第2係合孔部11,18と同じような方向から出力軸17の外周にネジ止め固定する構成であるため、保守員は略同じような方向から抜け止め26及び係合部材23を上方に容易に取り外し及び抜き取り、ロック板8をその自重で解錠位置へ回動させることができる。このようにして、例えば、隣接した駐車区画に車両が止まっており、回動軸7と出力軸17との連結部が隣接する駐車車両との間の狭小なエリアに位置するような状態においても、保守員は、停電時等の緊急出庫対応を迅速に行うことができる。
なお、本実施形態において、係合部材23は、ピン状に形成したもの用いた場合で説明したが、係合部材23として、ボルトやワイヤーを用いてもよい。また、係合部材23は、断面円柱に形成したもので説明したが、これに限らず、断面は四角形等に形成してもよい、この場合、第1及び第2係合孔部11,18は、係合部材が自由に回転しないように係合部材23に応じた形状に形成する。
なお、本実施形態において、係合部材23は、連通させた第1係合孔部11及び第2係合孔部18に挿入した状態で、鍔部24と反対側の他端部が、第1係合孔部11を貫通して突き抜けるように形成する場合で説明したが、これに限らず、鍔部24と反対側の他端部が、少なくとも第2係合孔部18に達するように、すなわち第2係合孔部18内に位置するように、形成されていれば、回動軸7と出力軸17とを連結することができる。この場合、鍔部24と反対側の他端部に対応する第1係合孔部11は無くてもよく、また第2係合孔部18は、係合部材23の長さに応じた止まり孔であってもよい。また、連結を安定させるためには、第2係合孔部18を貫通して第1係合孔部11の開口部に達するように形成するとよい。
また、本実施形態において、頸部25は、図6に示すように、鍔部24側と鍔部24と反対側の2箇所に設けた場合で説明したが、これに限らず、鍔部24側又はその反対側のどちらか一方に設けて形成した場合であってもよい。さらに、係合部材23は、頸部25を設けない構成であってもよく、この場合であっても、過大な力がロック部2に作用した時に、ロック部2及び駆動機構部12内の部品が破損する前に、係合部材23が破断するように係合部材23の強度を調整することによって、ロック部2及び駆動機構部12内の部品の破損を抑制することができる。
また、本実施形態において、抜け止め部材26は、金属板で略Z形状に形成したもので説明したが、図9に示すように、例えば、割りピン等の棒状のものでもよい。この場合、図9に示すように、係合部材23の回動軸7の外周から突出した箇所に、係合部材23の軸心に対して略垂直方向に貫通孔28を設けて、その貫通孔28に割りピン等の棒状の抜け止め部材26を挿入して、係合部材23の抜けを防止する。上記のように貫通孔28に抜け止め部材26を挿入して、係合部材23の抜けを防止する構成においては、係合部材23の断面は円柱ではなく、例えば四角形等の回転しない形状に形成するとよい。これにより、抜け止め部材26は、運用中に発生する車の入庫及び出庫等による振動によって、図9に矢印で示す方向に係合部材23と一緒に回転することはない。したがって、ケース19の側壁や支持板6がある状態でも貫通孔28に挿入された抜け止め部材26を容易に抜くことができるような方向に貫通孔28を設けて組立てておけば、長期運用後でも、組立てた状態を維持することができるため、抜け止め部材26を容易に抜くことができる。
また、本実施形態において、第1係合孔部11は、回動軸7の周方向に長形の長孔に形成する場合で説明したが、これに限らず、係合部材23が嵌合するように、係合部材23に応じた形状に形成すればよい。
さらに、本実施形態において、ロック部2は、進入した駐車車両の前後タイヤ間に起立して駐車車両の不正退出を阻止するものとして説明したが、これに限らず、駐車車両の進入口側で起立して駐車車両の不正退出を阻止するものであってもよい。
2 ロック部
4 連結手段
7 回動軸
10 嵌合孔部
11 第1係合孔部
12 駆動機構部
17 出力軸
18 第2係合孔部
23 係合部材
24 鍔部
25 頸部
26 抜け止め部材

Claims (7)

  1. 駐車車両退出阻止用のロック部を回動駆動する駆動機構部を備えた車両退出阻止装置において、
    前記ロック部の回動軸の一端部に設けた嵌合孔部に、前記駆動機構部の出力軸の一端部 を同一軸心上で嵌合した状態で、前記各軸を、前記駆動機構部からの動力が前記ロック部に伝達され且つ一体に回動可能に連結する連結手段を備え、
    前記ロック部に所定の大きさを超える力が作用した時、前記連結手段の連結が解除され る車両退出阻止装置。
  2. 前記出力軸の一端部は柱状に形成され、前記回動軸の一端部は前記出力軸の一端部を覆 うように筒状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両退出阻止装置。
  3. 前記嵌合孔部は、前記出力軸の一端部が該回動軸の軸心方向から嵌合可能であり、
    前記回動軸の一端部に、該回動軸の軸心に対して略垂直方向の第1係合孔部を設け、
    前記出力軸の一端部に、前記嵌合孔部に嵌合させた状態で、前記第1係合孔部と連通可能な第2係合孔部を設け、
    前記嵌合孔部及び前記出力軸の一端部は、互いに嵌合した状態で、相対回転可能な形状とし、
    前記連結手段は、連通させた前記第1及び第2係合孔部に挿入可能な係合部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両退出阻止装置。
  4. 前記第1係合孔部は、前記回動軸の周方向に長形の長孔に形成することを特徴とする請求項に記載の車両退出阻止装置。
  5. 前記第1係合孔部は、前記嵌合孔部の周壁の互いに対向する部位に開口して形成し、
    前記第2係合孔部は、前記出力軸を貫通して形成し、
    前記係合部材は、その一端部に前記第1係合孔部より大きい鍔部を形成すると共に、前記連通させた前記第1及び第2係合孔部に挿入した状態で、他端部が少なくとも前記第2係合孔部を貫通するように形成することを特徴とする請求項3又は4に記載の車両退出阻止装置。
  6. 前記係合部材は、前記連通させた前記第1及び第2係合孔部に挿入した状態で、前記出力軸と前記回動軸との境界部をまたぐ位置に頸部を形成することを特徴とする請求項3〜 のいずれか1つに記載の車両退出阻止装置。
  7. 前記連結手段は、前記係合部材が前記第1及び第2係合孔部から抜けることを防止する抜け止め部材を備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1つに記載の車両退出阻止装置。
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