JP5484160B2 - 駐車車両の退出阻止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロック部を起立させて駐車車両の不正退出を阻止する駐車車両の退出阻止装置に関し、特に、ロック部を駆動する駆動部におけるモータ動力をロック部に伝達する動力伝達機構の改良技術に関する。
従来から、ロック部のロック板を起立させることにより駐車車両を機械的に拘束して不正退出を阻止し、料金の支払いでロック板を倒伏させることにより拘束を解除して駐車車両の退出を許可する駐車車両の退出阻止装置が知られている。このような駐車車両の退出阻止装置としては、特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載された駐車車両の退出阻止装置は、モータからの動力をロック板へ伝達する動力伝達機構に、ロック板を起立方向に弾性付勢するコイルスプリングのロック板スプリングを設けている。このロック板スプリングは、一端を固定部に係止し、他端をロック板に連結した回転軸に固定したクランクに係止し、前記回転軸に巻き付けて設けられている。
この退出阻止装置の動作を簡単に説明すると、駐車区画に車両が進入し車両検知センサが車両を検知すると、モータがロック板起立方向に回転する。このモータ回転により、固定軸に互いに回転自由に設けた歯車と回転フランジが非連結状態となってクランクと連結する回転フランジが回転自由な状態になり、ロック板スプリングの弾性付勢力によりクランクを介して回転軸が回動してロック板が起立する。また、駐車料金の精算完了により倒伏動作指令信号が発生すると、モータがロック板倒伏方向に回転する。このモータ回転により、固定軸に設けた歯車と回転フランジが連結状態となって一体に回動し、ロック板スプリングの弾性付勢力に抗してクランクを介して回転軸が回動してロック板が倒伏する。
特許第1568088号明細書
ところで、このような駐車車両の退出阻止装置では、ロック板の踏付けやロック板上への石置き等により、ロック板を強制的に倒伏させたり起立動作を妨げたりして料金を支払わずに退出する不正駐車が行われる危険がある。また、埃等により動力伝達機構の回転動作の渋りが生じることが考えられる。このため、従来ではロック板の起立方向の動きを妨げる行動や要因を考慮して、ロック板を起立方向に弾性付勢するロック板スプリングはバネ力の強いものを使用していた。
しかしながら、ロック板を起立状態から倒伏状態に駆動するときはロック板スプリングの弾性付勢力に抗してロック板を駆動する必要があるため、従来ではパワーの大きいモータを使用しなければならず、モータサイズが大きく動力伝達機構をコンパクトにできなかった。また、モータの消費電流も大きかった。更には、バネ力の強いロック板スプリングの組付け作業が大変であった。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、モータの小型化により駆動部の動力伝達機構をコンパクトにでき、弾性部材の組付け作業の安全性も向上できる駐車車両の退出阻止装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の本発明は、駐車車両の退出を阻止するロック部と、起立して駐車車両の退出を阻止する鎖錠位置と倒伏して駐車車両の退出を可能とする解錠位置に前記ロック部をモータにより選択的に駆動可能な駆動部とを備え、該駆動部の前記モータからの動力を前記ロック部へ伝達する動力伝達機構に、前記ロック部を起立方向に弾性付勢する弾性部材を備える駐車車両の退出阻止装置において、前記弾性部材を、前記ロック部を常時起立方向に弾性付勢する第1の弾性部材と、該第1の弾性部材によるロック部起立動作を補助する弾性付勢力を発生可能な第2の弾性部材とで構成し、前記モータをロック部起立方向へ駆動したときに、前記モータの回転動作に前記ロック部の起立動作が追従しないときには前記係合部が非係合状態となって前記第2の弾性部材の弾性付勢力を発生させて第1の弾性部材を補助する構成としたことを特徴とする。
かかる構成では、モータをロック部起立方向へ駆動したときに、ロック部の起立動作を妨げる力がロック部に作用しない正常な動作状態では、第1の弾性部材の弾性付勢力だけでロック部を起立させる。一方、ロック部の起立動作を妨げる力がロック部に作用してモータの回転動作にロック部の起立動作が追従しない場合には、第2の弾性部材の弾性付勢力が発生して第1の弾性部材の弾性付勢力によるロック部起立方向への動作を補助するようになる。
本発明の駐車車両の退出阻止装置によれば、通常時は第1の弾性部材のバネ力だけでロック部を起立動作させ、ロック部の起立動作を妨げる外力が存在しモータの回転動作にロック部の起立動作が追従しない場合だけ、第2の弾性部材の弾性付勢力を発生させて第1の弾性部材を補助する構成としたので、ロック部を常時起立方向に弾性付勢している第1の弾性部材のバネ力を、ロック部を起立動作させるだけの必要最低限の力に設定できる。従って、通常動作においてパワーの小さいモータの使用が可能となってモータを小型化ができ、延いては、駆動部のコンパクト化ができる。
また、モータの消費電流を低減でき、消費エネルギを低減できる。また、第1と第2の弾性部材のバネが小さいので、弾性部材を組付ける際の作業の安全性を向上できる。また、弾性部材を交換する際、機能が低下した弾性部材だけを交換することで、退出阻止装置の機能を回復でき、交換部品単価を下げることができる。
本発明に係る駐車車両の退出阻止装置の一実施形態を示す全体構成図である。 収納ボックス内の駆動機構部の配置状態図である。 制御基板側の収納ケース側面を取除いた動力伝達機構の側面図である。 出力軸周囲の部分拡大図である。 動力伝達機構の動作説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の駐車車両の退出阻止装置の全体構成を示したものであり、退出阻止装置1は、駐車車両の退出を阻止するロック部2と、ロック部2を駆動する駆動部3と、車両検知センサを内蔵した車両検知部4とを備え、前記駆動部3を各駐車区画の側端の略中央部に設置し、ロック部2を駆動部3側から駐車区画の中央部に向けて延設して設置する。
前記ロック部2は、地面に固定したベース板5に回動可能に軸支した回動軸2A(図2に示す)と、回動軸2Aと一体に設け駐車車両の前後タイヤ間で起立して駐車車両の退出を阻止する鎖錠位置と倒伏して車両の退出を可能とする解錠位置とに回動軸2Aを介して回動するロック板2Bと、ロック板2Bと対応する位置で進入車両が通過し易いように回動軸2Aとは反対方向に下方に傾斜してベース板5に固定した金属製カバー2Cとを備える。ロック板2Bは、回動軸2Aに金属製パイプ2bを溶接等で固着し、回動軸2Aと金属製パイプ2bで囲まれる空間部分を覆うように金属製の板部材2aを例えば溶接等により回動軸2Aと金属製パイプ2bに固着して金属製パイプ2bを補強するようにしている。
前記駆動部3は、前記ロック部2のロック板2Bを前記鎖錠位置と前記解錠位置にモータ11により選択的に駆動するもので、モータ11と、該モータ11の動力をロック部2の回動軸2Aに伝達する図2〜図4で説明する動力伝達機構からなる駆動機構部や前記モータ11を駆動制御するモータ制御部等が、ベース板5上に固定した防水構造の収納ボックス6内に収納されている。収納ボックス6は、ベース板5上にボルトで着脱可能に固定される収納ケース6Aと、同じくベース板5に例えばボルト締めされて収納ケース6Aを覆う収納カバー6Bとで構成され、収納ケース6Aは例えば板金製とし、収納カバー6Bは例えば鋳物製とした。
前記車両検知部4は、駐車区画に進入した車両を検知するもので、ロック部2を挟んで駆動部3と反対側のベース板5端部に配置し、図示しないが、回動軸2Aを軸支する軸支部と駐車区画における車両の有無を検知する車両検知センサとをベース板5上に固定して樹脂製カバーで覆っている。
次に、本実施形態の駆動部3における動力伝達機構の構成について、図2〜図4に基づいて説明する。
本実施形態の動力伝達機構は、前述のモータ11に減速部であるギヤヘッド12を連結し、ギヤヘッド12の出力軸13にアーム14の一端を固定する。アーム14の他端にはピン15を介してリンク部材16の一端を回転自在に連結し、リンク部材16の他端は、カム部材17の側面に突設したピン18を介してカム部材17に回転自在に連結する。前記カム部材17は、ロック部の回動軸2Aと連結した動力伝達機構の出力軸19に回転可能に設けてあり、外周面にカム面17aが形成されている。
前記出力軸19には、外周面にギヤ部を有するラチェットギヤ20がカム部材17と対面して固定される。また、カム部材17のカム面17aに当接可能にラチェットレバー21を設け、このラチェットレバー21にはラチェットギヤ20に係合するラチェット爪22が例えばネジ等の締結具で固定されている。尚、ラチェットレバー21は、当該ラチェットレバー21と収納ケース底面との間に張架したバネ部材(図示せず)によりラチェットギヤ20と係合する方向に常時弾性付勢されている。ラチェット爪22の基端部は、収納ケース内に立設した一対の支持板23A,23Bに固定した軸部材24に対して回動自在な金属製のスペーサ(図示せず)を設け、このスペーサに弾性を有するラバー製のブッシュ25を介して固定される。尚、軸部材24を一対の支持板23A,23Bに対して回動自在に設けてもよい。ここで、前記ラチェットギヤ20とラチェット爪22を固定したラチェットレバー21とで、ロック部2のロック板2Bが駐車車両の車底の高さに応じた起立位置で停止したとき、ロック板2Bの停止位置から倒伏方向への動作を、ラチェットギヤ20にラチェット爪22が係合してロックして阻止するラチェット機構を構成する。
前記ラチェットギヤ20には、出力軸19と略平行方向に当該ラチェットギヤ20側面を貫通し両端部がギヤ20の両側面から突出する突設ピン26を固定してある。また、カム部材17のラチェットギヤ20側の側面には、ラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た突設ピン端部26Aと当接可能に当接壁27を例えばボルト等により固定してある。前記突設ピン端部26Aと前記当接壁27は、モータ11によりラチェットギヤ20をロック板倒伏方向に回動させたときに互いに当接して係合し、カム部材17の回転動力をラチェットギヤ20に伝達する。ここで、前記突設ピン端部26Aと前記当接壁27で係合部を構成する。
カム部材17とラチェットギヤ20の間の出力軸19周囲には、コイル状のアシストバネ28を設けてある。前記アシストバネ28は、一端をラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た前記突設ピン端部26Aに係止し、他端を前記当接壁27に係止し、突設ピン端部26Aと当接壁27が当接した係合状態では弾性付勢力が発生せず、突設ピン端部26Aと当接壁27が離間した非係合状態のときに突設ピン端部26Aと当接壁27が係合する方向の弾性付勢力が発生する。また、前記ラチェットギヤ20と収納ケースとの間の出力軸19周囲には、コイル状のロック板付勢バネ29を設けてある。前記ロック板付勢バネ29は、一端を収納ケース内の例えば底面等の固定部に係止し、他端をラチェットギヤ20の収納ケース側の側面から突き出た突設ピン端部26Bに係止し、ロック部2のロック板2Bを常時起立方向に弾性付勢する弾性付勢力を発生する。ここで、前記ロック板付勢バネ29は、従来のロック板スプリングに対応するもので第1の弾性部材に相当する。また、モータ11をロック板起立方向へ駆動したときに、モータ11の回転動作にロック板2Bの起立動作が追従しないでラチェットギヤ20が回動せず、モータ11からの動力によるカム部材17の回動動作に伴って突設ピン端部26Aから当接壁27が離間して非係合状態になると、アシストバネ28は、突設ピン端部26Aを当接壁27に当接させる方向、即ち、ロック板付勢バネ29の弾性付勢方向と同じ方向の弾性付勢力を発生する。従って、アシストバネ28がロック板付勢バネ29によるロック板起立動作を補助する第2の弾性部材に相当する。
前記出力軸19は、収納ケースの対面する側面間に軸受部材30,30を介して回動可能に設けられ、図2に示すようにベース板5に固定した支持板に回動可能に軸支したロック部2の回動軸2Aに連結される。出力軸19と回動軸2Aの連結は、中空の回動軸2A端部に出力軸19端部を挿入した状態で、回動軸2A端部と出力軸19端部にピン31を貫通させて連結している。32は、出力軸19側にネジ止めされピン31が抜け落ちるのを防止する抜け止め部材である。尚、回動軸2Aと出力軸19の連結部は、図1のように収納カバーで覆って収納ボックス6内に隠れるようにしてある。
また、ロック部2のロック板2Bが、予め設定した最大起立位置に相当する回動位置から更に起立方向に回動したときに、ラチェットギヤ20の外周面が当接することによりラチェットギヤ20の回動を規制する規制部材としてストッパ部材33が、収納ケース内に立設されている。
また、ロック板2Bがラチェット機構により起立状態にロックされている状態で、倒伏方向の外力がロック板2Bに作用しラチェットギヤ20と係合するラチェット爪22の基端部に過大な力が作用した場合に、ラチェット爪22の支持部分が変形することを防止するためのストッパ部材34が、一対の支持板23A,23Bの間で収納ケースに立設してある。また、一対の支持板23A,23Bには、ラチェット爪22の軸支部と反対側の端部に出力軸19を貫通させる貫通孔を設けて出力軸19を貫通させる構成としてある。
尚、アーム14に固定した回転板35と制御基板37に取付けた2つの光センサ(図示せず)を用いたロータリエンコーダにより、モータ11のロック板起立方向の回転停止位置とロック板倒伏方向の回転停止位置をそれぞれ検知しモータ11を停止制御している。また、出力軸19に固定した回転板36と前記制御基板37に取付けた3つの光センサ(図示せず)を用いた別のロータリエンコーダにより、ロック板2Bの倒伏完了位置(解錠位置)とロック板2Bの最大起立位置や駐車車両の車底の高さに応じた起立位置をそれぞれ検知している。尚、前記制御基板37は、収納ケース内にケース長手方向に沿って取付けられており、前記光センサの他に、車両検知センサの出力状態に基づいて車両の有無判定出力を発生するセンサ制御部と、このセンサ制御部の判定出力及び料金精算機からの精算完了信号に基づいて駐車時刻管理やロック板駆動制御を行う駐車管理制御部と、駐車管理制御部の駆動制御指令に基づいてモータ11を駆動制御するモータ制御部等の各制御部が一体的に設けられている。
次に、本実施形態の動力伝達機構の動作を図5(A)〜(D)に基づいて説明する。
図5の(A)は、ロック板2Bが鎖錠位置でロックされ且つモータ11がロック板起立方向の回転停止位置で停止した状態、(B)は、ロック板2Bのロックが解除され倒伏動作が開始された状態、(C)は、倒伏動作中の状態、(D)は、ロック板2Bが倒伏した解錠位置にある状態、をそれぞれ示す。
まず、ロック板2Bの倒伏動作を説明する。
ロック板2Bが起立した鎖錠位置にラチェット機構によりロックされ且つモータ11がロック板起立方向の回転停止位置で停止した図5(A)の状態では、ラチェットレバー21はカム部材17のカム面17aから離れ、ラチェット爪22がラチェットギヤ20に係合している。また、カム部材17に設けた当接壁27はラチェットギヤ20のカム部材側側面に突出した突設ピン端部26Aから離れており、アシストバネ28により当接壁27を突設ピン端部26Aに係合させる方向に弾性付勢している。
ロック板2Bが鎖錠位置で起立状態にある図5(A)の状態において、図示しない料金精算機から精算完了信号が発生すると、駆動部3のモータ制御部によりモータ11がロック板倒伏方向に回転を開始する。モータ11が回転すると、ギヤヘッド12の出力軸13を介してアーム14が図中時計方向に回動し、リンク部材16が図中右方向に移動し、カム部材17が出力軸19回りに図中時計方向に回動する。このとき、アシストバネ28の弾性付勢力がカム部材17の回動動作をアシストする。
図5(B)の位置までカム部材17が回動すると、カム部材17のカム面17aがラチェットレバー21を押上げ、ラチェット爪22とラチェットギヤ20の係合が外れてロック板2Bのロックを解除し、ロック板2Bが倒伏方向に回動可能になる。その後、当接壁27が突設ピン端部26Aに当接し当接壁27と突設ピン端部26Aが係合状態となり、カム部材17とラチェットギヤ20とを一体化してモータ11の回転動力がラチェットギヤ20側に伝達され、ロック板付勢バネ29の弾性付勢力に抗してロック板2Bが倒伏動作を開始するようになる。
図5(C)の状態では、当接壁27と突設ピン端部26Aが係合状態のまま、モータ11の回転によるカム部材17の回動動作によりラチェットギヤ20が一体に回動し、ロック板付勢バネ29の弾性付勢力に抗して出力軸19を回動してロック板2Bの倒伏方向への回動動作が継続される。
図5(D)の状態では、ロック板2Bが所定の倒伏完了位置まで回動し、出力軸19に固定した回転板36と光センサからなるロータリエンコーダでロック板2Bが倒伏完了位置に停止したことが検知される。また、アーム14に固定した回転板35と光センサからなるロータリエンコーダによりモータ11がロック板倒伏時の回転停止位置になったことを検知してモータ11を停止制御して倒伏動作を終了する。このとき、ラチェットレバー21はカム部材17のカム面17a上に当接しており、ラチェットギヤ20にラチェット爪22は係合しておらず、ロック板2Bは非ロック状態である。
次に、ロック板2Bの起立動作を説明する。
ロック板2Bが解錠位置で倒伏状態にある図5(D)の状態において、図1の矢印方向から進入した車両を車両検知部4の車両検知センサが検知すると、モータ制御部によりモータ11がロック板起立方向に回転を開始する。モータ11が回転すると、ギヤヘッド12の出力軸13を介してアーム14が図中反時計方向に回動し、リンク部材16が図中左方向に移動し、カム部材17が図中反時計方向に回動する。この状態では、ラチェットギヤ20にラチェット爪22が係合していないので、カム部材17の回動動作に追従してロック板付勢バネ29の弾性付勢力により出力軸19とラチェットギヤ20が一体に回動を開始し、ロック板2Bが起立動作を開始する。このとき、ラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た突設ピン端部26Aと当接壁27は係合状態を保持する。従って、アシストバネ28には弾性付勢力が発生しない。尚、起立動作時に必ずしもラチェットギヤ20とラチェット爪22とが非係合状態である必要はなく、ラチェット機構が係合状態であってもロック板2Bの起立動作は可能である。
図5(C)の状態では、当接壁27とラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た突設ピン端部26Aが係合状態のまま、モータ11の回転によるカム部材17の回動動作に追従してロック板付勢バネ29の弾性付勢力により出力軸19とラチェットギヤ20が一体に回動を継続し、ロック板2Bが起立動作を継続し、図5(B)の位置までカム部材17が回動する。
図5(B)の状態において、更にモータ11が回転してカム部材17が回動すると、カム部材17のカム面17aからラチェットレバー21が外れて、ラチェット爪22がラチェットギヤ20に係合してラチェット機構によりロック板2Bの倒伏方向への回動動作をロックする。そして、出力軸19に固定した回転板36と光センサからなるロータリエンコーダでロック板2Bが起立位置で停止したことが検知される。
その後、更にモータ11が回転しカム板17が回動して図5(A)の位置まで回動すると、アーム14に固定した回転板35と光センサからなるロータリエンコーダによりモータ11がロック板起立時の回転停止位置になったことを検知し、モータ11を停止してロック板2Bの起立動作が終了する。
上述では、正常時の倒伏及び起立動作を説明したが、次に、例えば、倒伏位置にあるロック板2B上に石を置いたり足で踏みつけたりして、ロック板2Bに起立動作を妨げる外力が作用した場合について説明する。
倒伏状態のロック板2Bに起立動作を妨げる外力が作用した場合、モータ11がロック板起立方向に回転してカム部材17が図5(D)位置から図中反時計方向に回動したとき、ラチェットギヤ20がカム部材17の回動動作に追従せず、ラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た突設ピン端部26Aから当接壁27が離間して非係合状態になる。すると、アシストバネ28に突設ピン端部26Aを当接壁27へ当接させる方向の弾性付勢力が発生する。この弾性付勢力は、ロック板2Bを常時起方向に弾性付勢するロック板付勢バネ29の弾性付勢力と同じ方向であり、アシストバネ28がロック板付勢バネ29によるロック板起立動作をアシストし、ロック板付勢バネ29とアシストバネ28が協働してロック板2Bを起立方向に弾性付勢する。
かかる本実施形態の駐車車両の退出阻止装置によれば、ロック板2Bの起立動作を妨げる外力が作用したときだけ、アシストバネ28にロック板付勢バネ29をアシストする方向の弾性付勢力が発生する構成としたので、ロック板付勢バネ29のバネ力を正常時にロック板2Bを起立させるだけの力に設定すればよく、ロック板付勢バネ29のバネ力を従来よりも弱く設定できる。
このため、モータ11のパワーを小さくでき、モータ11を小型化でき、駆動機構部をコンパクトにでき、駆動部3のコンパクト化が可能になる。また、モータ消費電流を低減でき、消費エネルギの低減が可能となる。
更には、ロック板付勢バネ29やアシストバネ28が弱いバネ力でよいため、収納ケース内への組付け作業が容易であり、組付け作業時の安全性も向上できる。また、ロック板付勢バネ29やアシストバネ28を交換する際、機能が低下したバネだけを交換するだけで退出阻止装置の機能を回復でき、交換部品単価を下げることができる。
また、ロック板2Bが起立位置に停止している状態では、ラチェットギヤ20のカム部材側側面から突き出た突設ピン端部26Aと当接壁27とを離間させることにより、カム部材17に対してロック板倒伏方向の弾性付勢力をアシストバネ28に発生させる構成としたので、アシストバネ28の弾性付勢力でモータ11のロック板倒伏方向への回転動作をアシストでき、モータ11のパワーをより小さいものにすることが可能である。
ところで、ラチェット機構により鎖錠位置にロックされているロック板2Bに対して、ロック板倒伏方向の外力が加わると、ラチェット機構のラチェット爪22の軸支部分が変形する虞れがある。このため、ラチェット爪22の基端部をラバー製のブッシュ25を介して軸部材24に取付けてある。また、軸部材24を支持する一対の支持板23A,23Bの軸部材24の支持側と反対側の端部に出力軸19を貫通させる構成としてある。更には、ラチェット爪22基端部の変位を規制するストッパ部材34を設けている。
かかる構成によれば、ロック板2Bに対してロック板倒伏方向に大きな外力が加わり、ラチェット爪22の軸支部を図4の左方向へ変位させる力が作用した場合、ラバー製ブッシュ25で前記力を吸収でき軸支部への衝撃力を低減できる。また、ブッシュ25の変形に伴ってラチェット爪22基端部が変位してもストッパ部材34で規制できるので、軸部材24に加わる力を低減できる。更に、一対の支持板23A,23B及びストッパ部材34に作用する前記力を出力軸19で受けることができるので、支持板23A,23Bや支持板23A,23B及びストッパ部材34を固定している収納ケースの変形を防止できる。
尚、第1の回転体とラチェットギヤ20や第2の回転体とカム部材は、それぞれ別であってもよい。
1 退出阻止装置
3 駆動部
2 ロック部
2B ロック板
11 モータ
17 カム部材
17a カム面
19 出力軸
20 ラチェットギヤ
21 ラチェットレバー
22 ラチェット爪
26 突設ピン
26A、26B 突設ピン端部
27 当接壁
28 アシストバネ
29 ロック板付勢バネ

Claims (8)

  1. 駐車車両の退出を阻止するロック部と、起立して駐車車両の退出を阻止する鎖錠位置と倒伏して駐車車両の退出を可能とする解錠位置に前記ロック部をモータにより選択的に駆動可能な駆動部とを備え、該駆動部の前記モータからの動力を前記ロック部へ伝達する動力伝達機構に、前記ロック部を起立方向に弾性付勢する弾性部材を備える駐車車両の退出阻止装置において、
    前記弾性部材を、前記ロック部を常時起立方向に弾性付勢する第1の弾性部材と、該第1の弾性部材によるロック部起立動作を補助する弾性付勢力を発生可能な第2の弾性部材とで構成し、前記モータをロック部起立方向へ駆動したときに、前記モータの回転動作に前記ロック部の起立動作が追従しないときには前記第2の弾性部材の前記弾性付勢力が発生して第1の弾性部材を補助する構成としたことを特徴とする駐車車両の退出阻止装置。
  2. 前記動力伝達機構に、前記ロック部に連結する動力伝達機構の出力軸に固定され前記第1の弾性部材の弾性付勢力が常時作用する第1の回転体と、該第1の回転体と対面して前記出力軸に回転可能に取付けられ前記モータからの動力により回転する第2の回転体と、前記モータにより前記第2の回転体をロック部倒伏方向に回転させたときに係合して第2の回転体の回転動力を第1の回転体に伝達する係合部とを備える構成とした請求項1に記載の駐車車両の退出阻止装置。
  3. 前記動力伝達機構に、前記ロック部と一体に回動するラチェットギヤと、該ラチェットギヤに係合可能なラチェット爪を有するラチェットレバーとからなるラチェット機構を設け、前記ロック部を起立方向に駆動し駐車車両の車底の高さに応じた起立位置でロック部が停止したとき、ロック部の前記停止位置から倒伏方向への動作を、ラチェットギヤにラチェット爪を係合させて阻止する構成とした請求項1又は2に記載の駐車車両の退出阻止装置。
  4. 前記第1の回転体を、外周面にギヤを有する前記ラチェットギヤとし、前記第2の回転体を、外周面にカム面を有するカム部材とし、ロック部の起立駆動時、予め設定したロック部の最大起立位置に相当する回動位置まで前記カム部材が回動するまでは、前記ラチェットレバーが前記カム部材のカム面に当接してラチェットギヤに対してラチェット爪を非係合状態に保持し、カム部材がロック部の最大起立位置に相当する前記回動位置に到達すると、前記ラチェットレバーが前記カム部材のカム面から離れてラチェットギヤに対してラチェット爪を係合させる構成とした請求項3に記載の駐車車両の退出阻止装置。
  5. 前記ロック部が、前記最大起立位置から更に起立方向に回動したときに、前記ラチェットギヤの回動を規制する規制部材を設けた請求項3又は4に記載の駐車車両の退出阻止装置。
  6. 前記モータをロック部起立方向に回転駆動するとき、前記ロック部が予め設定した最大起立位置に到達した後に更にモータを回転させることにより、前記係合部を非係合状態にして前記第2の弾性部材の弾性付勢力を発生させる構成とした請求項2〜5のいずれか1つに記載の駐車車両の退出阻止装置。
  7. 前記係合部は、前記第1の回転体側面と前記第2の回転体側面のいずれか一方に突設した突設ピンと、他方に前記モータのロック部倒伏方向の回転動作により前記突設ピンに当接するよう形成した当接壁とからなり、前記第2の弾性部材の一端を前記突設ピンに係止し他端を前記当接壁に係止し、突設ピンと当接部が当接した係合状態では前記第2の弾性部材の弾性付勢力が発生せず、突設ピンと当接部が離間した非係合状態のときに突設ピンと当接部が互いに係合する方向に第2の弾性部材の弾性付勢力が発生する構成である請求項2〜6のいずれか1つに記載の駐車車両の退出阻止装置。
  8. 前記動力伝達機構は、前記モータの回転を減速する減速部と、該減速部の出力軸に一端が固定されたアームと、一端が前記アームの他端に回転自在に連結し他端が前記第2の回転体に回転自在に連結したリンク部材と、を備え、モータからの動力を、前記減速部、アーム及びリンク部材を介して前記第2の回転体に伝達する構成である請求項2〜7のいずれか1つに記載の駐車車両の退出阻止装置。
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