JP2010070109A - 自動二輪車のチェーンアジャスター構造及び自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車のチェーンアジャスター構造及び自動二輪車 Download PDF

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Abstract

【課題】ワッシャーの形状に自由度を持たせることによってワッシャーの外観を向上させるために、後車軸がスイングアームに固定されるときに、ワッシャーの回転を防止できる、チェーンアジャスター構造を提供する。
【解決手段】チェーンアジャスターが、外側壁部52に対して車体内側に配置されているインナー20と、外側壁部52に対して車体外側に配置されているアウター30と、スイングアーム11に対してインナー20を固定するアジャスター固定手段(ネジ軸23、キャップ部材60、ダブルナット64、ワッシャー65)と、からなり、アウター30に凸部32が形成され、インナー20に凹部26が形成され、凸部32と凹部26とが、長孔56を介して係合する。
【選択図】図2

Description

自動二輪車のチェーンアジャスターに係る構造、より具体的には、チェーンアジャスターに後車軸を支持する構造に関する。
自動二輪車は、メインフレームと、メインフレームに対して上下方向で揺動自在に支持されるスイングアームと、を備えている。スイングアームには、軸受けを介して後車軸が、支持されている。前記後車軸は、後輪と、動力伝達用のチェーンが巻かれたスプロケットとを、回転自在に支持する。ここで、チェーンのテンションを調節可能とするため、スプロケットの位置が調整可能に構成されている。具体的には、スイングアームに対する前記軸受けの固定位置が、変更可能に構成されている。したがって、前記軸受けは、チェーンのテンションを変更する手段でもある。このため、前記軸受けは、チェーンアジャスターと呼ばれている。
図7は、従来(特許文献1)のチェーンアジャスターを備えたスイングアームの斜視図である。特許文献1の自動二輪車のスイングアーム11は、左右にアーム部材50、50を有している。アーム部材50毎に、チェーンアジャスター70と、車軸固定用ワッシャー76と、キャップ部材60と、ダブルナット(一対のナット)64と、ワッシャー65と、が設けられている。アーム部材50はパイプ材であり、アーム部材50の内部にチェーンアジャスター70が収容されている。また、アーム部材50には長孔56が形成されており、チェーンアジャスター70には貫通孔74が形成されている。長孔56及び貫通孔74を介して、後車軸90(図8)が、アーム部材50及びチェーンアジャスター70内に挿入されている。
チェーンアジャスター構造は、チェーンアジャスター70の固定構造と、後車軸の固定構造と、を有している。
チェーンアジャスター70の固定構造では、アジャスター固定手段によって、アーム部材50に対してチェーンアジャスター70が固定される。アジャスター固定手段は、チェーンアジャスター70に形成されたネジ軸73と、キャップ部材60と、ダブルナット(一対のナット)64と、ワッシャー65と、から構成されている。具体的には、まず、キャップ部材60がアーム部材50の後端部に固定される。ここで、ネジ軸73が、キャップ部材60に形成された貫通孔66から突出する。次に、突出したネジ軸73に、ワッシャー65を介して、ダブルナット64が締結される。このようにして、チェーンアジャスター70がキャップ部材60に固定される。この結果、チェーンアジャスター70がアーム部材50に固定される。
図8は、従来の後車軸の固定構造を示す平面断面図である。後車軸90には、スプロケット80が回転自在に支持されている。後車軸90の固定構造では、左右のチェーンアジャスター70、70に支持された後車軸90が、ワッシャー76及び車軸固定用ナット77によって、アーム部材50に固定される。ここで、後車軸90の軸端部には、ネジ軸90aが形成されている。車軸固定用ナット77は、ネジ軸90aに噛み合うように構成されている。また、ワッシャー76の外径D76は、長孔56の短手幅D56よりも大きい。このため、後車軸90の端部にワッシャー76を介して車軸固定用ナット77が締結されると、ワッシャー76の内面がアーム部材50の外面に押し付けられる。後車軸90の両端部に車軸固定用ナット77が締結されると、両側のワッシャー76、76が、左右のアーム部材50、50を挟み込む。この結果、後車軸90が、スイングアーム11に固定される。
特開2007−1472号公報
特許文献1に記載のチェーンアジャスター構造では、後車軸90が車軸固定用ナット77によって固定されるときに、ワッシャー76が、アーム部材50の外面上で回転する。このため、後車軸90を固定するたびに、ワッシャー76の姿勢が変化する。ここで、ワッシャー76は環状部材である。このため、ワッシャー76の姿勢の変化は、ワッシャー76の外観に変化を与えない。逆に言えば、後車軸90を固定するために、環状以外の形状(例えば矩形)のワッシャーが用いられると、固定のたびに、ワッシャーの配置角度が変わるので外観が変化する。つまり、特許文献1に記載のチェーンアジャスター構造では、ワッシャーの形状が環状部材に限定されてしまう不具合がある。
また、固定におけるワッシャー76の回転によって、アーム部材50の表面の塗膜が、剥がれる虞がある。特に、アーム部材50が鉄製である場合は、塗膜の剥離した部位に、錆が発生する。この結果、商品性が損なわれる場合があった。
本発明の目的は、ワッシャーの形状に自由度を持たせることによってワッシャーの外観を向上させるために、後車軸がスイングアームに固定されるときに、ワッシャーの回転を防止できる、チェーンアジャスター構造を提供する点にある。
第1発明は、後輪を支持する後車軸と、チェーンのテンションの調整方向に沿って長孔が形成された壁部を有するスイングアームと、前記スイングアームに配置され、前記長孔に沿って移動可能な、チェーンアジャスターと、を備えた自動二輪車のチェーンアジャスター構造において、前記チェーンアジャスターが、前記後車軸の軸受けであって前記壁部に対して車体内側に配置されているインナーチェーンアジャスターと、前記後車軸の軸受けであって前記壁部に対して車体外側に配置されているアウターチェーンアジャスターと、前記スイングアームに対して前記インナーチェーンアジャスターを固定するアジャスター固定手段と、からなり、前記アウターチェーンアジャスターに第1の係止部が形成され、前記インナーチェーンアジャスターに第2の係止部が形成され、前記第1の係止部と前記第2の係止部とが、前記長孔を介して係合する。
上記第1発明は、次の構成(a)、(b)を採用することが好ましい。
(a)前記第1の係止部及び前記第2の係止部と、前記後車軸とが、前記調整方向における同軸上にあり、前記第1の係止部及び前記第2の係止部が、前記後車軸よりも前側に配置されている。
(b)前記第1の係止部及び前記第2の係止部が、それぞれ凹部及び凸部、又は、それぞれ凸部及び凹部である。
(c)前記スイングアームが、パイプ部分を有しており、前記パイプ部分に、前記長孔が形成されている。
(d)前記インナーチェーンアジャスターには、前記第2の係止部としての凹部と、前記後車軸の軸受け用の貫通孔とが、一体的に形成されており、前記アウターチェーンアジャスターには、前記第1の係止部としての凸部と、前記後車軸の軸受け用の貫通孔とが、形成されており、前記凸部が前記アウターチェーンアジャスターの前記貫通孔に隣接する位置に配置されており、前記後車軸の外周面に対向する前記凸部の面が、前記外周面と略同一の曲率で形成されている。
(e)前記長孔の短手方向における前記第1の係止部及び前記第2の係止部の幅が、前記後車軸の直径と略同一又は該直径よりも小さい。
第2発明は、自動二輪車において、第1発明の自動二輪車のチェーンアジャスター構造を備えている。
第1発明によれば、第1係止部と第2係止部とが係合したときに、アウターチェーンアジャスターがインナーチェーンアジャスターに対して後車軸の周りで回転しない。このため、後車軸がスイングアームに固定されるときに、ワッシャーに相当するアウターチェーンアジャスターの回転を防止できる。このため、形状に自由度を持たせたアウターチェーンアジャスターを、ワッシャーの代わりに、採用することができる。また、アウターチェーンアジャスターが回転しないので、スイングアームの塗膜剥がれを防止できる。
更に、構成(a)によれば、壁部における長孔の位置を、前側に配置することができる。このため、長孔による壁部の剛性の低下を、最大限防止することができる。
更に、構成(b)によれば、アウターチェーンアジャスターとインナーチェーンアジャスターとの離間距離を、両方とも凸部よりなる2つの係止部を採用したときよりも、短くできる。
更に、構成(c)によれば、スイングアームのパイプ部分に長孔が形成されているので、長孔を形成する部位を、鍛造や押し出し加工により製造される別部品とする場合に比べて、スイングアームの製造コストを安価にできる。
更に、構成(d)によれば、凹部及び凸部のために、長孔の短手幅を大きくする必要がない。したがって、長孔による壁部の剛性の低下を、最大限防止できる。
更に、構成(e)によれば、第1係止部及び第2係止部が後車軸に近い位置にあるので、長孔の短手幅及び長手幅を大きくする必要がない。したがって、長孔による壁部の剛性の低下を、最大限防止できる。
第2発明である自動二輪車によれば、第1係止部と第2係止部とが係合したときに、アウターチェーンアジャスターがインナーチェーンアジャスターに対して後車軸の周りで回転しない。このため、後車軸がスイングアームに固定されるときに、ワッシャーに相当するアウターチェーンアジャスターの回転を防止できる。このため、形状に自由度を持たせたアウターチェーンアジャスターを、ワッシャーの代わりに、採用することができる。また、アウターチェーンアジャスターが回転しないので、スイングアームの塗膜剥がれを防止できる。
[本実施形態の構成]
図1は、自動二輪車の車体の右側面図である。自動二輪車の車体は、主として、メインフレーム10と、スイングアーム11と、左右のフロントフォーク16、16と、から構成されている。メインフレーム10に、エンジン13が支持されている。
スイングアーム11には、後輪15が支持されている。スイングアーム11は、メインフレーム10に対して上下方向に揺動できるように、軸49を介して、メインフレーム10に支持されている。また、メインフレーム10とスイングアーム11とは、リヤサスペンション12によって連結されている。このため、揺動自在のスイングアーム11が、メインフレーム10に弾性的に支持されている。
左右のフロントフォーク16、16には、前輪14が支持されている。フロントフォーク16、16は、アッパーブラケット4とアンダーブラケット5とを介して、ステアリングシャフト6に支持されている。アッパーブラケット4はフロントフォーク16、16の上端部に固定されており、アンダーブラケット5はアッパーブラケット4の下方でフロントフォーク16、16に固定されている。ステアリングシャフト6は、メインフレーム10の前端部に固定されたヘッドパイプ7に、左右方向に回動自在に支持されている。
以下では、各部材の姿勢は、当該部材の配置状態における姿勢を指している。配置状態は、各部材が自動二輪車に配置された状態を指している。例えば、スイングアーム11の配置状態は、スイングアーム11がメインフレーム10に取り付けられた状態を指している。また、以下では、「車体外側」及び「車体内側」と呼ばれる用語が用いられている。ここで、「車体」は、図1を用いて前述したように、メインフレーム10、スイングアーム11及びフロントフォーク16を指している。車体外側は、自動二輪車の前後方向における車体中心線に対して遠い側(左右方向における車体の外側)を指している。車体内側は、前記車体中心線に対して近い側(左右方向における車体の内側)を指している。
(スイングアームの構成)
図2は、チェーンアジャスター構造を備えたスイングアームの斜視図である。スイングアーム11は、筒体42と、左右のアーム本体50、50と、連結用ブラケット44と、支持部43と、を備えている。筒体42には、スイングアーム11の回転中心である軸49が挿入されている。軸49を介して、スイングアーム11がメインフレーム10に揺動自在に支持される。筒体42は、スイングアーム11の最前部に配置されている。筒体42の中には、軸49が挿入される。各アーム本体50、50には、インナーチェーンアジャスター20が挿入される。インナーチェーンアジャスター20は、詳しくは後述するが、後輪15を支持する。左右のアーム本体50、50は、左右方向で並列に配置されている。各アーム本体50の前端は、筒体42に固定されている。連結用ブラケット44には、リヤサスペンション12の後端部が連結される。支持部43によって、連結用ブラケット44が、筒体52及び左右のアーム本体50、50に支持されている。
支持部43は、連結材45と、U字状の支持部材48と、左補強部材41Lと、右補強部材41Rと、からなっている。連結材45は、左右のアーム本体50、50を連結している。支持部材48の両端は、連結材45に固定されている。支持部材48と連結材45とを合わせると、四角形状の環状部材が形成される。支持部材48の上端部には、連結用ブラケット44が固定されている。左補強部材41Lは、V字状である。左補強部材41Lの前端は筒体42に固定され、左補強部材41Lの後端は左側のアーム本体50に固定され、左補強部材41Lの上端は支持部材48に固定されている。右補強部材41Rの前端は、支持部材48及び連結用ブラケット44に固定されており、右補強部材41Rの後端は、右側のアーム本体50に固定されている。
アーム本体50は、パイプ材で形成されている。アーム本体50の横断面は、略楕円状である。説明の便宜上、アーム本体50の横断面は、4つに分割されている。すなわち、アーム本体50は、次の4つの長尺部分からなっている。4つの長尺部分は、上側壁部51、外側壁部52、内側壁部53及び下側壁部54である。上側壁部51及び下側壁部54の横断面は、U字状である。外側壁部52の横断面は、直線に近い円弧状である。外側壁部52が膨らみを有するため、外側壁部52の美観が向上すると共に外側壁部52の剛性が強化されている。内側壁部53の横断面は、略直線状である。
外側壁部52は、アーム本体50において車体外側に位置している。内側壁部53は、アーム本体50において車体内側に位置している。外側壁部52には、平面部55と、長孔56と、が設けられている。内側壁部53には、長孔57が設けられている。平面部55の横断面は、直線状である。したがって、平面部55の外面は平面である。一方、平面部55を除いた外側壁部52の外面は、曲面である。長孔56は、平面部55の内部に形成されている。
詳しくは後述するが、長孔56、57には、後車軸90が挿入される。平面部55には、アウターチェーンアジャスター30が押し付けられる。長孔56、57は、調整方向A1に沿って長くなるように形成されている。本実施形態では、調整方向A1は、アーム本体50の軸方向に平行である。
(チェーンアジャスター)
図2に示すように、各アーム本体50に、インナーチェーンアジャスター(以下、インナー)20と、アウターチェーンアジャスター(以下、アウター)30と、が設けられている。インナー20は、アーム本体50の外側壁部52の内側に配置される。一方、アウター30は、アーム本体50の外側壁部52の外側に配置される。
図3は、後車軸の固定構造を示す平面断面図である。図3に示されるように、インナー20及びアウター30は、後車軸90を支持する軸受けである。後車軸90は、長手の円柱体である。後車軸90は、後輪15及びスプロケット80を、回転自在に支持する。スプロケット80には、エンジン13から後輪15への動力伝達用のチェーンが巻かれている。
図4は、車体外側から見たインナー20を示す斜視図である。図4に示すように、インナー20は、インナー本体21と、一対のガイド体22、22と、ネジ軸23と、からなっている。インナー本体21には、孔24が形成されている。孔24は、車軸方向A2に沿って、インナー本体21を貫通している。車軸方向A2は、後車軸90の軸方向である。孔24は、貫通孔部25と、凹部26と、からなっている。貫通孔部25は、インナー本体21を貫通している柱状の孔である。凹部26は、インナー本体21の外面に形成された非貫通の孔である。貫通孔部25は、後車軸90の軸受け用の貫通孔である。凹部26にはアウター30の凸部32(図3、図6)が挿入される。また、2つのガイド体22、22は、インナー本体21の上側と下側とに、それぞれ固定されている。ネジ軸23は、インナー本体21の後側に固定されている。ネジ軸23の軸方向は、調整方向A1に一致する。
図5は、車体外側から見たアウター30を示す斜視図である。図6は、車体内側から見たアウター30を示す斜視図である。図5、図6に示すように、アウター30は、アウター本体31と、凸部32と、カバー部33と、からなっている。アウター本体31には、車軸方向A2に沿って、貫通孔34が形成されている。貫通孔34は、アウター本体31を貫通している。貫通孔34は、後車軸90の軸受け用の貫通孔である。凸部32は、アウター本体31の車体内側に固定されている。カバー部33は、アウター本体31の車体外側に固定されている。カバー部33は、車体外側で、アウター本体31及び凸部32をカバーしている。
(インナーチェーンアジャスターの固定構造)
図2を用いて、インナー20をアーム本体50に固定する構造を説明する。インナー20の固定構造では、アジャスター固定手段によって、アーム部材50に対してインナー20が固定される。アジャスター固定手段は、インナー20のネジ軸23と、キャップ部材60と、ダブルナット(一対のナット)64と、ワッシャー65と、から構成されている。具体的には、まず、キャップ部材60がアーム部材50の後端部に固定される。ここで、ネジ軸23が、キャップ部材60に形成された貫通孔66から突出する。次に、突出したネジ軸23に、ワッシャー65を介して、ダブルナット64が締結される。このようにして、インナー20がキャップ部材60に固定される。この結果、インナー20がアーム部材50に固定される。
上述した固定構造が採用されているため、ネジ軸23上にダブルナット64を締結する位置が変更されると、インナー20の固定位置が変更される。インナー20の固定位置は、調整方向A1に沿って変更できる。インナー20の固定位置の調整によって、後車軸90の位置及びスプロケット80の位置が変化する。この結果、エンジン13から後輪15への動力伝達用のチェーンのテンションが調整される。
(後車軸の固定構造)
図2、図3及び図6を用いて、後車軸90をスイングアーム11に固定する構造を説明する。図3に示されるように、後車軸90の固定構造では、左右のインナー20、20に支持された後車軸90が、アウター30及び車軸固定用ナット77によって、アーム部材50に固定される。アウター30は、車軸固定用ナット77によって後車軸90を固定するためのワッシャーに相当する。
ここで、後車軸90の軸端部には、ネジ軸90aが形成されている。車軸固定用ナット77は、ネジ軸90aに噛み合うように構成されている。また、アウター30のアウター本体31の縦幅D31は、長孔56の短手幅D56よりも大きい。長孔56の短手幅D56は、長孔56の短手方向の幅を指している(図2)。アウター本体31の縦幅D31は、短手幅D56に平行な方向における内面31aの幅を指している(図6)。以下における他の部材の縦幅も、短手幅D56に平行な方向における幅を指している。
このため、後車軸90の端部にアウター30を介して車軸固定用ナット77が締結されると、アウター本体31の内面31aが平面部55の外面に必ず押し付けられる。ここで、内面31a及び平面部55の外面は共に平面であるので、内面31aは平面部55の外面に面接触する。このため、後車軸90の両端部に車軸固定用ナット77が締結されると、両側のアウター30、30が、左右のアーム部材50、50を挟み込む。この結果、後車軸90が、スイングアーム11に固定される。
(アウターチェーンアジャスターの回転制止構造)
図2、図3、図4及び図6を用いて、後車軸90を固定するときに、アウター30の回転を制止する構造を説明する。ここで、後車軸90の固定が完了するまでの間は、アウター30は、後車軸90の周りで、インナー20に対して回転する可能性がある。
図3に示されるように、配置状態では、アウター30の凸部32が、長孔56を介して、インナー20の凹部26に挿入されている。このため、凸部32は、凹部26の縦幅D26の範囲内でのみ、揺動自在である。したがって、後車軸90が車軸固定用ナット77によって固定されるときに、後車軸90に連動してアウター30がどちらの方向に回転しようとしても、アウター30の回転が制止される。
特に、凹部26の縦幅D26及び凸部32の縦幅D32は、長孔56の短手幅D56より若干小さい。また、凸部32の縦幅D32は、凹部26の縦幅D26よりも、若干小さい。このため、長孔56を介して、凹部26及び凸部32が互いに係合できる。また、凸部32は、凹部26内で、殆ど揺動できない。したがって、後車軸90が車軸固定用ナット77によって固定されるときに、アウター30は殆ど回転することがなく、アウター30の姿勢が変化しない。
(回転制止構造における2つの係止部のレイアウト)
図4、図6を用いて、互いに係合する2つの係止部である、凹部26及び凸部32のレイアウトを説明する。図4に示すように、インナー20には、凹部26と貫通孔部25とが、一体的に形成されている。凹部26及び貫通孔部25によって、1つの孔24が、構成されている。貫通孔部25の直径D25は、凹部26の縦幅D26と略同じである。一方、図6に示すように、アウター30には、凸部32が、貫通孔34に隣接する位置に配置されている。つまり、凸部32の近くに後車軸90が配置される。このため、凸部32と後車軸90とが干渉しないように、凸部32の後面32aは、後車軸90の外周面と略同一の曲率で形成されている。なお、本実施形態では、後車軸90の外周面に対向する面は、凸部32の後面32aである。後車軸90の外周面に対向する面は、2つの係止部と後車軸90の配置とにより、凸部32の前面又は側面に適宜変更される。
(凸部の縦幅と後車軸の直径との関係)
図6を用いて、凸部32の縦幅D32と後車軸90の直径D90(図3)との関係を説明する。前述したように、凸部32の後面32aは、後車軸90の外周面と略同一の曲率で形成されている。この構成において、凸部32の縦幅D32が後車軸90の直径D90と略同一又は該直径よりも小さくなるように、凸部32が形成されている。
(後車軸及び2つの係止部のレイアウト)
図2を用いて、後車軸90及び2つの係止部のレイアウトを説明する。凹部26及び凸部32と、後車軸90とが、調整方向A1における同軸上にある。加えて、凹部26及び凸部32が、後車軸90よりも前側に配置されている。なお、このレイアウトに限定されるものではなく、2つの係止部を後車軸90の後側、上側又は下側に配置してもよい。
[本実施形態の効果]
本実施形態の、自動二輪車のチェーンアジャスター構造は、次のような効果を奏する。
(アウターチェーンアジャスターの回転制止構造の効果)
前述の構成により、凹部26及び凸部32が係合したときに、アウター30がインナー20に対して後車軸90の周りで回転しない。このため、後車軸90がスイングアーム11に固定されるときに、ワッシャーに相当するアウター30の回転を防止できる。このため、形状に自由度を持たせたアウター30を、ワッシャーの代わりに、採用することができる。また、アウター30が回転しないので、スイングアーム11の塗膜剥がれを防止できる。
(後車軸及び2つの係止部のレイアウトの効果)
前述の構成により、外側壁部52における長孔56の位置を、前側に配置することができる。このため、長孔56による外側壁部52の剛性の低下を、最大限防止することができる。この効果は、次の理由によって得られる。
長孔56は、後車軸90の固定位置を変更可能とするために、調整方向A1に沿って長く形成されている。また、凹部26及び凸部32は長孔56を介して係合する。このため、長孔56は、後車軸90及び凸部32の双方を通過可能な大きさに形成されている。ここで、後車軸90と、凹部26及び凸部32とが、調整方向A1における同軸上にない場合、つまり、後車軸90に対する上側又は下側に凹部26及び凸部32が位置する場合、それに応じて長孔56の短手幅D56を長くする必要がある。長孔56の短手幅D56が長くなると、長手部材であるアーム本体50の剛性が低下する。このため、後車軸90と、凹部26及び凸部32とが、調整方向A1における同軸上に配置されることが、好ましい。また、同軸上において、凹部26及び凸部32が、後車軸90よりも後側に配置された場合、後車軸90に加えて凸部32を通過させるために、長孔56の後端が更に後側に延長される。外側壁部52の後端に長孔56の後端が近づくにつれて、外側壁部52の後端と長孔56の後端との間の幅が小さくなり、外側壁部52の剛性が低下する。したがって、同軸上において、凹部26及び凸部32が、後車軸90よりも前側に配置されることが、好ましい。
(凹部及び凸部によって構成された2つの係止部の効果)
インナー20の凹部26とアウターの凸部32とで、互いに係合する2つの係止部が構成されているので、凹部26に凸部32が入り込んで、凹部26と凸部26とが係合する。このため、インナー20とアウター30との離間距離を、両方とも凸部よりなる2つの係止部を採用したときよりも、短くできる。また、本実施形態とは逆に、インナー20に凸部を形成し、アウター30に凹部を形成することによって、2つの係止部が構成されても良い。
(パイプ材としたスイングアームの効果)
スイングアーム11のパイプ部分(アーム本体50)に長孔56が形成されているので、長孔56を形成する部位を、鍛造や押し出し加工により製造される別部品とする場合に比べて、スイングアーム11の製造コストを安価にできる。
(凹部の縦幅と後車軸の直径との関係の効果)
凹部26及び凸部32のために、長孔56の短手幅D56を大きくする必要がない。したがって、長孔56による外側壁部52の剛性の低下を、最大限防止できる。
(回転制止構造における2つの係止部のレイアウトの効果)
凹部26及び凸部32が後車軸90に近い位置にあるので、長孔56の短手幅D56及び長手幅を大きくする必要がない。したがって、長孔56による外側壁部52の剛性の低下を、最大限防止できる。
[変形例]
本実施形態に、次のような変形例を適用できる。
互いに係合する2つの係止部として、アウター30には第1係止部、インナー20には第2係止部が設けられている。本実施形態では、第1係止部はアウター30に形成された凸部32であり、第2係止部はインナー20に形成された凹部26である。本発明は、上記構成に限定されない。互いに係合する第1係止部及び第2係止部として、それぞれ凹部又は凸部、それぞれ凸部又は凹部、又は、それぞれ凸部及び凸部、のいずれを採用しても良い。特に、凹部及び凸部の組み合わせは、凸部及び凸部の組み合わせよりも、好ましい。
スイングアームの構成は、インナー20とアウター30とが係合する部位にパイプ部分を有する構成に限定されない。インナー20とアウター30とが係合する部位に板状部分が配置された構成を、スイングアームに適用できる。この場合、1枚の板状部分を挟んで、インナー20とアウター30とが配置される。
自動二輪車の車体の右側面図である。 チェーンアジャスター構造を備えたスイングアームの斜視図である。 後車軸の固定構造を示す平面断面図である。 車体外側から見たインナーチェーンアジャスターを示す斜視図である。 車体外側から見たアウターチェーンアジャスターを示す斜視図である。 車体内側から見たアウターチェーンアジャスターを示す斜視図である。 従来のチェーンアジャスター備えたスイングアームの斜視図である。 従来の後車軸の固定構造を示す平面断面図である。
符号の説明
11 スイングアーム
20 インナーチェーンアジャスター
25 貫通孔部(軸受け用の貫通孔)
26 凹部
23 ネジ軸(アジャスター固定手段の一部)
30 アウターチェーンアジャスター
32 凸部
32a 後面(後車軸の外周面に対向する凸部の面)
34 (軸受け用の)貫通孔
50 アーム本体(パイプ部分)
52 (外側)壁部
56 長孔
60 キャップ部材(アジャスター固定手段の一部)
64 ダブルナット(アジャスター固定手段の一部)
65 ワッシャー(アジャスター固定手段の一部)
90 後車軸
A1 調整方向
D56 短手幅(長孔の短手方向における凹部の幅)
D90 (後車軸の)直径

Claims (7)

  1. 後輪を支持する後車軸と、
    チェーンのテンションの調整方向に沿って長孔が形成された壁部を有するスイングアームと、
    前記スイングアームに配置され、前記長孔に沿って移動可能な、チェーンアジャスターと、
    を備えた自動二輪車のチェーンアジャスター構造において、
    前記チェーンアジャスターが、
    前記後車軸の軸受けであって前記壁部に対して車体内側に配置されているインナーチェーンアジャスターと、
    前記後車軸の軸受けであって前記壁部に対して車体外側に配置されているアウターチェーンアジャスターと、
    前記スイングアームに対して前記インナーチェーンアジャスターを固定するアジャスター固定手段と、
    からなり、
    前記アウターチェーンアジャスターに第1の係止部が形成され、前記インナーチェーンアジャスターに第2の係止部が形成され、
    前記第1の係止部と前記第2の係止部とが、前記長孔を介して係合する、
    ことを特徴とする、自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  2. 前記第1の係止部及び前記第2の係止部と、前記後車軸とが、前記調整方向における同軸上にあり、
    前記第1の係止部及び前記第2の係止部が、前記後車軸よりも前側に配置されている、
    請求項1に記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  3. 前記第1の係止部及び前記第2の係止部が、それぞれ凹部及び凸部、又は、それぞれ凸部及び凹部である、
    請求項1又は2に記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  4. 前記スイングアームが、パイプ部分を有しており、
    前記パイプ部分に、前記長孔が形成されている、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  5. 前記インナーチェーンアジャスターには、前記第2の係止部としての凹部と、前記後車軸の軸受け用の貫通孔とが、一体的に形成されており、
    前記アウターチェーンアジャスターには、前記第1の係止部としての凸部と、前記後車軸の軸受け用の貫通孔とが、形成されており、前記凸部が前記アウターチェーンアジャスターの前記貫通孔に隣接する位置に配置されており、
    前記後車軸の外周面に対向する前記凸部の面が、前記外周面と略同一の曲率で形成されている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  6. 前記長孔の短手方向における前記第1の係止部及び前記第2の係止部の幅が、前記後車軸の直径と略同一又は該直径よりも小さい、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動二輪車のチェーンアジャスター構造を備えた、自動二輪車。
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