JP5442336B2 - 鉄筋コンクリート製大梁と鉄骨製小梁の接合構造 - Google Patents

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本発明は、取付施工の融通性に富んで高い施工精度を要求されることなく、容易にかつ的確にS小梁をRC大梁に接合することが可能であると共に、接合性能も向上することが可能な鉄筋コンクリート製大梁と鉄骨製小梁の接合構造に関する。
従来、この種の鉄筋コンクリート製(以下、「RC」という)大梁と鉄骨製(以下、「S」という)小梁の接合構造として、特許文献1及び特許文献2が知られている。特許文献1の「PCa大梁と鉄骨小梁の接合構造」は、PCa大梁に埋設された梁受鋼材の両端突出部上に、鉄骨小梁のエンドプレート付き端部を載架して、相対したエンドプレート付き端部の上フランジ間を継ぎ鋼材で溶接して連結するとともに、PCa大梁の両側面とエンドプレート間にグラウト材を充填して接合したものである。
特許文献2の「鉄骨梁とコンクリート体との接合構造、およびその施工方法」では、コンクリート体内にPC鋼材が設置され、PC鋼材に引張力が導入されるとともにPC鋼材の端部が鉄骨梁に定着されることで、コンクリート体にプレストレスが付与され、鉄骨梁の端面がコンクリート体の側面に圧着される鉄骨梁とコンクリート体との接合構造において、コンクリート体の内部には、PC鋼材を挿通させるためのシース管が埋設され、シース管の端部には、先端が鉄骨梁の端面に当接されるとともにその中にPC鋼材が挿通される中空のカプラーが取り付けられている。
実開平5−57112号公報 特開2007−211449号公報
いずれの特許文献にあっても、梁受鋼材やPC鋼材がPCa大梁やコンクリート体から突出するため、鉄骨小梁や鉄骨梁を建て込む際に邪魔になるなど、施工性が良くないとともに、運搬時にこれら梁受鋼材等が損傷する虞もあって、これら梁受鋼材等が損傷を受けると、そのままでは鉄骨小梁等を位置精度よく載架したり接合したりすることができない場合があった。
またいずれの特許文献も、PCa大梁やコンクリート体を挟む配置で鉄骨小梁や鉄骨梁を設置して、これら鉄骨小梁等を互いに連結する構造であるため、PCa大梁等に一方から鉄骨小梁等を接合する箇所には用いることができず、適用範囲が狭いものであった。
他方、一般的に、RC大梁にS小梁を接合する際、S小梁はRC躯体が組み上がった状態で接合されることから、RC大梁間の距離と製作したS小梁の長さとが合わない場合、接合ボルト挿通用のボルト孔を拡張するなどの再加工を現場で施す必要があり、手間がかかっていた。また、RC大梁に埋設される接合ボルトと、S小梁側のボルト孔とを精度よく一致させることは至難であり、従ってS小梁を所定位置に接合する作業が煩雑であった。仮に、S小梁をRC大梁に接合できたとしても、S小梁上には、デッキプレートなどを載置して床を形成することから、S小梁の水平度の調整が必要であり、S小梁を位置精度よく接合できない場合には、床を水平に施工することに支障を生じることとなっていた。
さらに、ボルト孔と接合ボルトとの間に形成されたクリアランスにより上述した調整代が確保できたとしても、接合ボルトがボルト孔の内周壁面に点接触した状態になる虞があり、これにより、S小梁とRC大梁との間に生じるせん断力によって、接合ボルトがせん断破壊することが懸念される。この対策としては、接合ボルトの本数を増やしたり、接合ボルト径を大きくすることが考えられるが、不経済であるという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、取付施工の融通性に富んで高い施工精度を要求されることなく、容易にかつ的確にS小梁をRC大梁に接合することが可能であると共に、接合性能も向上することが可能なRC大梁とS小梁の接合構造を提供することを目的とする。
本発明にかかるRC大梁とS小梁の接合構造は、鉄筋コンクリート製大梁に鉄骨製小梁を接合する構造であって、上記大梁に埋設された定着金物と、上記大梁に埋設され、上記定着金物に基端部分が接合されると共に、先端部分のネジ孔が該大梁の側面に開口された雌ネジ部材と、ルーズホールが形成され、上記大梁の側面に面して上記小梁の端部に設けられたエンドプレートと、上記ルーズホールに挿通して設けられ、上記雌ネジ部材に螺合されて、上記エンドプレートを上記定着金物に結合するための接合ネジ部材と、上記大梁の側面と上記エンドプレートとの間及び上記ルーズホール内にグラウト材を充填して形成されたグラウト層とを備え、上記ルーズホールの穴径は、上記グラウト材が上記接合ネジ部材と該ルーズホールとの間の隙間に回り込むように、該接合ネジ部材の外径寸法よりも大きく設定され、上記接合ネジ部材には、上記大梁の側面を経過する箇所を含む適宜長さに亘り、ネジを形成しない軸体部が形成されると共に、当該軸体部に対応させて、上記雌ネジ部材の先端部分の端縁には、ネジ孔を形成しないネジ無し孔部が形成されることを特徴とする。
本発明にかかるRC大梁とS小梁の接合構造にあっては、取付施工の融通性に富んで高い施工精度を要求されることなく、容易にかつ的確にS小梁をRC大梁に接合することができると共に、接合性能も向上することができる。具体的には、ルーズホールの穴径は、グラウト材が接合ネジ部材とルーズホールとの間の隙間に回り込むように、当該接合ネジ部材の外径寸法よりも大きく設定されるので、グラウト材は、ルーズホール内に流入して当該ルーズホールと接合ネジ部材との間に回り込んで充填され、これによって、接合ネジ部材とルーズホールとが点接触状態となってせん断破壊が生じることを防止できるとともに、エンドプレートに作用するせん断力を、グラウト材を介して接合ネジ部材に十分に伝達することができ、せん断性能を向上することができる。また、グラウト材による定着作用で、接合ネジ部材の緩みも防ぐことができる。さらに、接合ネジ部材には、大梁の側面を経過する箇所を含む適宜長さに亘り、ネジを形成しない軸体部が形成されると共に、当該軸体部に対応させて、雌ネジ部材の先端部分の端縁には、ネジ孔を形成しないネジ無し孔部が形成されるので、軸体部により、大梁と小梁の接合部分のせん断性能を向上することができ、かつまた、ネジ無し孔部により、当該ネジ無し孔部に充填されるグラウト材とも相俟って、せん断力によって軸体部とネジ孔とが点接触することを防止でき、せん断耐力を向上することができる。
本発明に係るRC大梁とS小梁の接合構造が適用されるRC構造体の一例を示す概略斜視図である。 本発明に係るRC大梁とS小梁の接合構造の好適な一実施形態を示す一部透視斜視図である。 図2に示したRC大梁とS小梁の接合構造の分解斜視図である。 図2に示したRC大梁とS小梁の接合構造の要部拡大側断面図である。 図2に示したRC大梁とS小梁の接合構造に適用されるエンドプレートの一例を説明する説明図である。 図2に示したRC大梁とS小梁の接合構造の変形例の分解斜視図である。
以下に、本発明に係るRC大梁とS小梁の接合構造の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、S小梁1は、RC柱2とRC大梁3とで先行して構築されたRC構造体4の各階の床面位置に、互いに向かい合うRC大梁3間にこれらと直交する配置で架設されて、その上に床5を施工するためのデッキプレート6などを支持するものである。RC大梁3は従来周知のように、梁主筋7及び梁主筋7周りに配筋したスターラップ筋8を、梁のコンクリートに埋設して形成される。S小梁1も従来周知のように、H形鋼などで構成され、S小梁1の端部はRC大梁3の側面に面して配置される。
RC大梁3の内部には図2に示すように、これに接合されるS小梁1を定着させるための定着金物9が埋設される。図示例にあっては、定着金物9として、S小梁1の接合位置を境としてRC大梁3の長さ方向左右に振り分けて、一端側がRC大梁3の長さ方向へ延出され、他端側がRC大梁3の幅方向へS小梁1に向かって延出されたL字状鉄筋が示されている。定着金物9としては、この他に、真直な鉄筋に定着板を設けたものなど、S小梁1を定着させることができるものであれば、各種の定着金物を採用することができる。
RC大梁3の内部には図2及び図4に示すように、ネジ孔10aを内部に有する鋼製直管状の雌ネジ部材10が埋設される。雌ネジ部材10は、定着金物9にS小梁1を結合するために、基端部分10bが当該定着金物9に接合される。接合方法としては、定着金物9にネジを形成してネジ孔10aに螺合したり、雌ネジ部材10の基端部分10bに定着金物9を圧着したり、これら雌ネジ部材10と定着金物9を溶接接合するなど、どのような方法であってもよい。
雌ネジ部材10の先端部分10cは、当該先端部分10cのネジ孔10aがRC大梁3の側面に開口するように、RC大梁3の側面に、ほぼ面一に揃えて配置される。ネジ孔10aがRC大梁3の側面に開口するとは、雌ネジ部材10がRC大梁3の側面から突出して、先端部分10cのネジ孔10aがRC大梁3の側面位置よりも外方で開口する状態を除く意味である。他方、RC大梁3の側面位置から僅かながら没していても、当該RC大梁3の側面に先端部分10cのネジ孔10aが開口している状態を含む意味である。
図2から図5に示すように、S小梁1の端部には、RC大梁3の側面に面して、鋼製のエンドプレート11が設けられる。本実施形態にあっては、エンドプレート11は、RC大梁3及びS小梁1のウエブ1aの双方に面して配置されるベースプレート部11aと、ベースプレート部11aから立ち上げて、S小梁1のウエブ1aに沿わせて形成されたリブプレート部11bとから構成される。リブプレート部11bには、ウエブ1aを貫通する高力ボルト12の挿通孔11cが貫通形成され、この挿通孔11cに挿通される高力ボルト12にナットを締結することで、エンドプレート11がS小梁1の端部に取り付けられる。エンドプレート11を、S小梁1の外形輪郭よりも大きな外形寸法の平板状に形成して、S小梁1の上下フランジ1b及びウエブ1aに溶接接合してもよい。
エンドプレート11は、接合工程でRC大梁3の側面に取付固定される支持金物13で支持され、後述するグラウト材Gの充填のために、RC大梁3の側面から間隔を空けて配置される。エンドプレート11には、雌ネジ部材10のネジ孔10a位置に対応させて、ルーズホール11dが形成される。
ルーズホール11dには、後述する接合ネジ部材14が挿通される。ルーズホール11dの穴径は、当該接合ネジ部材14を融通性高く緩く挿通し得、かつグラウト材Gが接合ネジ部材14と当該ルーズホール11dとの間の隙間に回り込み得るように、接合ネジ部材14の外径寸法よりも過度に大きく設定される。ルーズホール11dの穴形態は、円形に限られず、S小梁1のせいの方向に楕円形状とすることで、RC大梁3に対するS小梁1の上下方向の取付位置調整の融通性がさらに向上し、またS小梁1の幅方向に楕円形状とすることで、左右方向の取付位置調整の融通性がさらに向上する。
エンドプレート11のルーズホール11dには図2から図4に示すように、エンドプレート11を定着金物9に結合するための接合ネジ部材14が挿通して設けられる。図示例にあっては、接合ネジ部材14として、頭付きの高力ボルトが示されている。エンドプレート11のベースプレート部11aには、ルーズホール11dを封鎖するワッシャ15が配設され、接合ネジ部材14は、S小梁1側から、ワッシャ15及びルーズホール11dを介して、RC大梁3側へ突出されて雌ネジ部材10のネジ孔10aに螺合される。これにより、接合ネジ部材14は、雌ネジ部材10を介して、エンドプレート11、ひいてはS小梁1を、定着金物9、すなわちRC大梁3に結合する。
接合ネジ部材14には、RC大梁3とS小梁1の接合部分のせん断性能を向上するために、RC大梁3の側面を経過する箇所を含む適宜長さに亘り、ネジを形成しない軸体部を形成するようにしてもよい。また、軸体部に対応させて、雌ネジ部材10の先端部分10cの端縁に、ネジ孔を形成しないネジ無し孔部を形成すれば、ネジ孔10aと軸体部との接触を防止できて、せん断性能がさらに向上される。
図2及び図4に示すように、RC大梁3の側面とエンドプレート11との間には、グラウト材Gが充填されてグラウト層16が形成される。グラウト材Gは、ルーズホール11d内に流入して当該ルーズホール11dと接合用ネジ部材14との間に回り込んで充填される。これにより、接合ネジ部材14とルーズホール11dの内面が点接触状態となるのが防止されると共に、グラウト材Gにより、S小梁1側のエンドプレート11に作用するせん断力が全ての接合ネジ部材14に十分かつ均等に伝達される。グラウト材Gとしては、一般周知の高強度無収縮モルタルなどが用いられる。
次に、本実施形態に係るRC大梁とS小梁の接合構造の作用について説明する。まず、接合手順について説明すると、RC大梁3の構築時に、当該RC大梁3内部に雌ネジ部材10を結合した定着金物9を埋設する。これにより、RC大梁3の側面には、雌ネジ部材10のネジ孔10aが開口される。また、S小梁1の端部に、エンドプレート11を取り付ける。
先行して構築されたRC柱2及びRC大梁3からなるRC構造体4のRC大梁3間に、S小梁1を搬入し、RC大梁3に取付固定した支持金物13や支保工などで支持して、接合位置に設置する。
次いで、ワッシャ15でルーズホール11dを封鎖した状態で、ワッシャ15及びルーズホール11d内に接合ネジ部材14を挿通し、挿通した接合ネジ部材14を雌ネジ部材10に螺合して、これにより、S小梁1をRC大梁3に仮接合する。RC大梁3間にS小梁1を搬入する前に、予めエンドプレート11をRC大梁3の側面に取り付けておいても良い。
次いで、RC大梁3の側面とエンドプレート11の間を封鎖する型枠を設置し、ルーズホール11d内へも流入させるようにして、グラウト材Gを充填し、その後、グラウト材Gを固化させてグラウト層16を形成する。グラウト層16が形成されることにより、S小梁1はRC大梁3に本接合される。
上記実施形態にあっては、RC大梁3の一方の側面にS小梁1を接合する場合について説明したが、RC大梁3を挟んで両側面にS小梁1を接合できることはもちろんである。
以上説明した本実施形態に係るRC大梁とS小梁の接合構造にあっては、RC大梁3に埋設する雌ネジ部材10の先端部分10cのネジ孔10aを、RC大梁3の側面に開口するようにしたので、背景技術のように建て込みの邪魔になったり、損傷を受けやすい突起物がなく、接合箇所が損傷を受けることを防止できると共に、施工性を向上することができる。
RC大梁3に埋設した定着金物9及び雌ネジ部材10でS小梁1を接合できるので、大梁3の片側からでも、両側からでも、S小梁1を接合することができる。
エンドプレート11に形成したルーズホール11dに接合ネジ部材14を挿通してS小梁1をRC大梁3に結合するとともに、エンドプレート11とRC大梁3の側面との間にグラウト層16を形成するようにしたので、RC構造物4が組み上がった後でS小梁1を接合する場合などに、RC大梁3間の距離やRC大梁3内部に埋設された雌ネジ部材10の位置に施工誤差があっても、S小梁1をその軸方向や幅方向にずらして位置調整できると共に、S小梁1の水平度も容易に調整することができ、取付施工の融通性に富んで高い施工性度を要求されることなく、容易にかつ的確にS小梁1をRC大梁3に接合することができる。このように取付位置調整が可能であるので、床5の施工精度も向上することができる。特に、ルーズホール11dをS小梁1の梁成方向や幅方向に長い楕円形状とすることで、取付位置調整の融通性をさらに向上することができる。
このようにルーズホール11dを形成する一方で、ルーズホール11dとこれに挿通される接合ネジ部材14との間にグラウト材Gが充填されるので、ルーズホール11dと接合ネジ部材14とが点接触状態となってせん断破壊が生じることを防止できるとともに、エンドプレート11に作用するせん断力をグラウト材Gを介して全ての接合ネジ部材14に十分かつ均等に伝達することができ、せん断性能を向上することができる。また、グラウト材Gによる定着作用で、接合ネジ部材14の緩みも防ぐことができる。
RC大梁3の側面とS小梁1端部のエンドプレート11との間に、グラウト層16を形成したので、構造的連続性を確保でき、S小梁1からRC大梁3への応力伝達を十分に確保できて、接合部分の性能を向上することができる。
接合ネジ部材14に、ネジを形成しない軸体部を、RC大梁3の側面を経過する箇所に位置させて形成すれば、ネジを形成するだけの場合に比べて、良好なせん断変形性能を発揮させることができる。さらに、軸体部に対応させて、雌ネジ部材10の先端部分10cの端縁にネジ無し孔部を形成すれば、これに充填されるグラウト材Gとも相俟って、せん断力によって軸体部とネジ孔とが点接触することを防止でき、せん断耐力を向上することができる。
図6には、上記実施形態の変形例が示されている。上記実施形態では、エンドプレート11を高力ボルト12で接合するピン接合タイプについて説明したが、この変形例では、エンドプレート11をS小梁1の端部に溶接接合するようにしている。このように、溶接接合等による半剛性接合タイプとしてもよい。また、接合ネジ部材14として、高力ボルトに代えて、全ネジ部材を採用している。全ネジ部材の場合には、当該全ネジ部材の一端を、ルーズホール11dを介して雌ネジ部材10に螺合した後、全ネジ部材の他端に、ワッシャ15を通して、さらにナット17をねじ込むようにする。ナット17のねじ込みにより、全ネジ部材がエンドプレート11に締結され、これによりグラウト層16を介して、S小梁1がRC大梁3に接合される。このような変形例にあっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
1 S小梁
3 RC大梁
9 定着金物
10 雌ネジ部材
10a 雌ネジ部材のネジ孔
10b 雌ネジ部材の基端部分
10c 雌ネジ部材の先端部分
11 エンドプレート
11d ルーズホール
14 接合ネジ部材
16 グラウト層
G グラウト材

Claims (1)

  1. 鉄筋コンクリート製大梁に鉄骨製小梁を接合する構造であって、上記大梁に埋設された定着金物と、上記大梁に埋設され、上記定着金物に基端部分が接合されると共に、先端部分のネジ孔が該大梁の側面に開口された雌ネジ部材と、ルーズホールが形成され、上記大梁の側面に面して上記小梁の端部に設けられたエンドプレートと、上記ルーズホールに挿通して設けられ、上記雌ネジ部材に螺合されて、上記エンドプレートを上記定着金物に結合するための接合ネジ部材と、上記大梁の側面と上記エンドプレートとの間及び上記ルーズホール内にグラウト材を充填して形成されたグラウト層とを備え、
    上記ルーズホールの穴径は、上記グラウト材が上記接合ネジ部材と該ルーズホールとの間の隙間に回り込むように、該接合ネジ部材の外径寸法よりも大きく設定され、
    上記接合ネジ部材には、上記大梁の側面を経過する箇所を含む適宜長さに亘り、ネジを形成しない軸体部が形成されると共に、当該軸体部に対応させて、上記雌ネジ部材の先端部分の端縁には、ネジ孔を形成しないネジ無し孔部が形成されることを特徴とする鉄筋コンクリート製大梁と鉄骨製小梁の接合構造。
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