JP5205130B2 - Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 - Google Patents
Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5205130B2 JP5205130B2 JP2008144822A JP2008144822A JP5205130B2 JP 5205130 B2 JP5205130 B2 JP 5205130B2 JP 2008144822 A JP2008144822 A JP 2008144822A JP 2008144822 A JP2008144822 A JP 2008144822A JP 5205130 B2 JP5205130 B2 JP 5205130B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- reinforcing bar
- fixing metal
- hole
- constructing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 152
- 239000004567 concrete Substances 0.000 title claims description 84
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 178
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 103
- 239000000945 filler Substances 0.000 claims description 39
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 37
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 29
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 29
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 24
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 22
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000011440 grout Substances 0.000 description 45
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 26
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 16
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 16
- 238000009415 formwork Methods 0.000 description 8
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 238000011065 in-situ storage Methods 0.000 description 1
- 210000003205 muscle Anatomy 0.000 description 1
- 239000011178 precast concrete Substances 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Description
なお、本願出願人の一社は鉄筋を定着金物を用いて、コンクリートに定着する方法として、特許文献1の図7に示すような方法を提案している。
東京鉄鋼株式会社、"プレートナット工法 設計指針 (財)日本建築センター 一般評定 BCJ評定―RC0152−01"、東京鉄鋼株式会社
また、前記PC仕口部材は、前記仕口部の上下少なくとも何れかの柱の少なくとも一部を構成するPC柱部材と一体に構築されていてもよい。
また、前記定着金物は、前記一端側に前記鉄筋と螺合するとともに、前記定着金物と当接するようにナットを取り付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成されていてもよい。
また、前記梁構築ステップでは、前記梁の少なくとも一部を構成するPC梁部材を建て込んでもよく、また、前記梁の少なくとも一部を構成するコンクリートを打設して前記梁を構築してもよい。
図1は、以下に説明する本発明の第1〜第3実施形態の方法により構築された柱梁架構1を示す斜視図である。以下に説明する第1〜第3実施形態の仕口部の構築方法は、例えば、図1に示すような、建物の柱梁架構1の外周部における両側面及び建物中心側の面に梁3、4が接続された仕口部2Aや、柱梁架構1の角部のように隣接する面に梁3、4が接続された仕口部2Bのように、対向する側面のうちの一方の面のみに梁が接続される仕口部を構築する方法である。
まず、PC仕口部材10及びPC梁部材20をこれらの接合端面が当接するように建て込む。
次に、図3Aに示すように、鉄筋40の螺条41と定着金物30の貫通孔30A内の螺条31とを螺合させ、鉄筋40を回転させることにより、同図に示すように、鉄筋40の端部がPC仕口部材10の凹部12内に位置し、その端部が定着金物30の鍔部32側の端面より突出した状態となるまで、鉄筋40を鉄筋収容孔11に挿入する。なお、鉄筋40は、外周面に螺条41が形成された異形鉄筋であり、外周面の一部に平面状の欠損部が形成されている。
なお、上記のように定着金物30内にグラウト60を充填した後、必要に応じて、PC仕口部材10の表面に形成された凹部12にグラウトを充填してもよい。
以上の工程により、PC梁部材20とPC仕口部材10とが接合され、仕口部が構築される。
以下、本発明の柱梁仕口部の構築方法の第1実施形態を説明する。なお、以下の説明では、図1に示す柱梁架構を構築する場合を例として説明する。
図6(A)は、図1におけるA―A断面図であり、同図(B)は図1におけるB―B断面図である。本実施形態では、柱梁架構1を、下方のPC柱部材120と、PC梁・仕口部材110と、第1のPC梁部材130と、上方のPC柱部材140とを接合することにより構築する。
上方のPC柱部材140は、部材内部に上下方向に延びるように埋設された柱主筋141と、柱主筋141の下端に接続され、鉄筋挿入孔が部材下面に開口する機械式継手142とを備える。
PC梁・仕口部材110は、仕口部2A,2Bを構成するPC仕口部材110Aと、この仕口部2A,2Bに接続される梁3の仕口部側端部から中間部までを構成する第2のPC梁部材110Bとが一体に構築された部材である。
第1のPC梁部材130は、水平方向に延びるように埋設された梁主筋131と、梁主筋131の端部に接続された機械式継手132とを備える。
図7A〜図7Eは、柱梁架構1を構築する方法を説明するための図である。
まず、図7Aに示すように、下方のPC柱部材120の上部の仕口部2A,2Bにあたる部分の側方に第1のPC梁部材130を上方から建て込む。
次に、図7Bに示すように、PC梁・仕口部材110を、下方のPC柱部材120の上面から突出する柱主筋121がPC仕口部材110Aに形成された上下方向に延びる貫通孔112内に挿入されるように上方から建て込む。そして、貫通孔112内及びPC梁・仕口部材110と下方のPC柱部材120の間の目地にグラウトを充填する。
以上の工程により仕口部2A,2Bが構築される。そして、上記の工程を繰り返すことで、柱梁架構を構築していくことができる。
まず、部材上面から柱主筋621が突出する下方のPC柱部材620を建て込む。
次に、図9Aに示すように、PC仕口部材610を、下方のPC柱部材620の上面から突出する柱主筋621が、その貫通孔612内に挿入されるように建て込む。そして、PC仕口部材610と下方のPC柱部材620との間の目地及びPC仕口部材610内の貫通孔内にグラウトを充填する。
以下、本発明の第2実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態においても、図1に示す柱梁架構1を構築する場合を例として説明する。
図10(A)は図1におけるA−A断面図、同図(B)は図1におけるB−B断面図である。同図に示すように、柱梁架構1は、下方のPC柱部材220と、PC梁・仕口部材210と、第2のPC梁部材230と、上方のPC柱部材240とを接合することにより構築される。
また、上方のPC柱部材240は、上下方向に延びるように埋設された下端が部材下面より突出する柱主筋241を備える。
第1のPC梁部材230は、水平方向に延びるように埋設された梁主筋231と、梁主筋231の端部に接続された機械式継手232とを備える。
まず、図11Aに示すように、下方のPC柱部材220の上方の柱梁仕口部の側部に第1のPC梁部材230を建て込む。なお、本実施形態では、下方のPC柱部材220の上部に柱主筋が突出していないため、第1のPC梁部材230を水平に移動して建て込むことができる。
以上の工程を繰り返すことにより柱梁架構を構築することができる。そして、上記の工程を繰り返すことで、柱梁架構を構築していくことができる。
まず、部材上面に機械式継手722の鉄筋挿入孔が開口する下方のPC柱部材720を建て込む。
次に、図13Aに示すように、PC仕口部材710を、下方のPC柱部材720の上方の仕口部2A,2Bにあたる位置に建て込む。これにより、PC仕口部材710の貫通孔712と下方のPC柱部材720の機械式継手722とが直線上に配置されることとなる。
以上の工程により仕口部2A、2Bを構築することができる。そして、上記の工程を繰り返すことで、柱梁架構を構築していくことができる。
なお、本実施形態では、仕口部2A,2Bを構成するPC梁・仕口部材210に梁4を構成するPC梁部材230を接続するものとしたが、これに限らず、梁4を構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC梁・仕口210部材と一体に構成しておいてもよい。この場合、上記図5Bを参照して説明したようにPC梁部材とPC梁・仕口部材210を接続すればよい。また、梁4を現場打ちコンクリートで構築する場合も同様に、梁4を構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC仕口部材710と一体に構築しておき、定着部材を固定した鉄筋と梁主筋とを継手した後、梁の残りの部分を構成するコンクリートを打設することにより梁と仕口部とを一体に構築してもよい。
以下、本発明の第3実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、図14に示すような、図示の都合上、図1と対称な柱梁架構1を構築する場合を例として説明する。
図15は、本実施形態の柱梁架構1の構成を示す断面図であり、(A)は図14におけるA−A断面図、(B)は図14におけるB−B断面図である。同図に示すように、本実施形態では、仕口部2A,2Bとその下階の柱5を構成するPC柱・仕口部材320、340と、図15(B)における左右方向に延びる梁4を構成する第3のPC梁部材330と、図15(A)における左右方向に延びる梁3を構成する第4のPC梁部材310とを接合することにより構築される。
本実施形態では、すでに、仕口部に接続される一方の第3のPC梁部材が、仕口部側に機械式継手が位置するように建て込まれている。
まず、図15(A)における左側に位置する第4のPC梁部材310を建て込む。次に、図16Aに示すように、仕口部2Aに接続される梁4を構成する第3のPC梁部材330を、仕口部2A側に機械式継手332が位置するように水平方向に移動させて建て込む。
次に、図16Eに示すように、仕口部2Bを構成する下方のPC柱・仕口部材320を上方から建て込む。
以上の工程を繰り返すことにより柱梁架構を構築することができる。そして、上記の工程を繰り返すことで、柱梁架構を構築していくことができる。
まず、図18Aに示すように、PC柱・仕口部材820を上方から建て込む。
次に、図18Bに示すように、外周面に螺条を有する鉄筋833、824を、先端が反対側の端面より突出するように鉄筋収容孔823、826に挿入し、図4Aから図4Fを参照して説明した方法により、この鉄筋833、824の端部を定着部材によりPC仕口部材810に定着させる。そして、鉄筋収容孔823、826内にグラウトを充填する。
以上の工程により仕口部2A、2Bを構築することができる。そして、上記の工程を繰り返すことで、柱梁架構を構築していくことができる。
なお、本実施形態では、仕口部2A,2Bを構成するPC柱・仕口部材320に梁4を構成するPC梁部材330を接続するものとしたが、これに限らず、梁4を構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC柱・仕口320部材と一体に構成しておいてもよい。この場合、上記図5Bを参照して説明したようにPC梁部材とPC梁・仕口部材320を接続すればよい。また、梁4を現場打ちコンクリートで構築する場合も同様に、梁4を構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC仕口部材810と一体に構築しておき、定着部材を固定した鉄筋と梁主筋とを継手した後、梁の残りの部分を構成するコンクリートを打設することにより梁と仕口部とを一体に構築してもよい。
以下、本発明の第4実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図19は、本実施形態の方法により構築された仕口部400を示す斜視図である。また、図20は図19におけるA−A断面図である。図19及び図20に示すように、仕口部400は、柱7を構成するPC柱部材410と仕口部8を構成するPC仕口部材420とが一体となったPC柱・仕口部材450の仕口部8の両側部にPC梁部材430、440が接合されてなる。
PC梁部材430は、PC梁部材440と同様に部材の上下にともに4本ずつの梁主筋431が埋設され、さらに、これら4本の梁主筋431の中央側に2本の梁主筋435が埋設されている。また、これら梁主筋431、435の端部には機械式継手432、434が接続されており、これら機械式継手432、434は、その鉄筋挿入孔が部材端面に開口している。
まず、PC柱・仕口部材450を建て込む。
次に、図21Aに示すように、PC柱・仕口部材450の側部に、PC梁部材430を建て込む。これにより、PC柱・仕口部材450に形成された鉄筋収容孔423及び貫通孔422と、PC梁部材430の部材端面に開口する機械式継手432、424の鉄筋挿入孔とが連通することとなる。
そして、PC仕口部材420の鉄筋収容孔423、貫通孔422、機械式継手432、434、及びPC部材同士の目地にグラウトを充填する。
以上の工程により、仕口部8を構築することができる。
まず、図23Aに示すように、PC柱・仕口部材950を建て込む。
次に、図23Bに示すように、外周面に螺条を有する鉄筋924をPC仕口部材920の鉄筋収容孔923に挿入し、その先端部をPC仕口部材920の反対側の面から突出させる。そして、図4Aから図4Fを参照して説明した方法により、この鉄筋924の端部を定着部材によりPC仕口部材920に定着させる。そして、鉄筋収容孔923内にグラウトを充填する。
以上の工程により仕口部8を構築することができる。
なお、本実施形態では、仕口部8を構成するPC柱・仕口部材450に梁4を構成するPC梁部材130を接続するものとしたが、これに限らず、梁9A、9Bを構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC柱・仕口450部材と一体に構成しておいてもよい。この場合、上記図5Bを参照して説明したのと同様に柱・仕口部材450に端部が定着された鉄筋424と、PC梁部材430の梁主筋435とを継手することができる。
また、梁4を現場打ちコンクリートで構築する場合も同様に、梁9A,9Bを構成するコンクリートの端部から中間までの部分をPC柱・仕口部材950と一体に構築しておき、定着部材を固定した鉄筋と梁主筋とを継手した後、梁9A,9Bの残りの部分を構成するコンクリートを打設することにより梁と仕口部とを一体に構築してもよい。
また、上記の各実施形態では、機械式継手の鉄筋挿入孔が部材の接合端面に開口している場合について説明したが、図5Aを参照して説明したのと同様に、機械式継手は部材内に埋設されていてもよい。
3、4 梁 5、6 柱
7 柱 8 仕口部
9A、9B 梁 10 PC仕口部材
11 鉄筋収容孔 12 凹部
13 注入孔 20 PC梁部材
21 梁主筋 22 機械式継手
23 鉄筋挿入孔 30、70、80 定着金物
30A、70A 貫通孔 31、71 螺条
32、72、82 鍔部 33、73、83 注入孔
34、74 隙間 40 鉄筋
41 螺条 50 ナット
51 螺条 54 隙間
110 PC梁・仕口部材 110A PC仕口部材
110B 第2のPC梁部材 111 梁主筋
112 貫通孔 113 鉄筋収容孔
120 下方のPC柱部材 121 柱主筋
130 第1のPC梁部材 131 梁主筋
132 機械式継手 133 鉄筋
140 上方のPC柱部材 141 柱主筋
142 機械式継手 210 PC梁・仕口部材
210A PC仕口部材 210B 第2のPC梁部材
211 梁主筋 212 貫通孔
213 鉄筋収容孔 220 下方のPC柱部材
221 柱主筋 222 機械式継手
230 第1のPC梁部材 231 梁主筋
232 機械式継手 233 鉄筋
240 上方のPC柱部材 241 柱主筋
310 PC梁部材 311 梁主筋
312 機械式継手 320 PC柱・仕口部材
320A PC仕口部材 320B PC柱部材
321 柱主筋 322 貫通孔
323 鉄筋収容孔 324 鉄筋
330 PC梁部材 331 梁主筋
332 機械式継手 333 鉄筋
340 PC柱・仕口部材 341 柱主筋
342 機械式継手 352 機械式継手
400 柱梁仕口部 410 PC柱部材
411 柱主筋 420 PC仕口部材
422 貫通孔 423 鉄筋収容孔
424 鉄筋 430 PC梁部材
431 梁主筋 432 機械式継手
434 機械式継手 435 梁主筋
440 PC梁部材 441 梁主筋
610 PC仕口部材 611 梁主筋
612 貫通孔 613 鉄筋収容孔
620 PC柱部材 621 柱主筋
630 PC梁部材 631 梁主筋
633 鉄筋 640 PC柱部材
641 柱主筋 642 機械式継手
651 梁主筋 710 PC仕口部材
712 貫通孔 713 鉄筋収容孔
720 PC柱部材 721 柱主筋
722 機械式継手 733 鉄筋
734 梁主筋 740 PC柱部材
741 柱主筋 751 梁主筋
810 PC仕口部材 811 梁主筋
820 PC柱部材 821 柱主筋
822 鉄筋収容孔 823 鉄筋収容孔
824 鉄筋 825 機械式継手
826 鉄筋収容孔 833 鉄筋
840 PC柱部材 841 柱主筋
842 機械式継手 851 梁主筋
910 PC柱部材 911 柱主筋
920 PC仕口部材 922 梁主筋
923 鉄筋収容孔 924 鉄筋
931 梁主筋 935 梁主筋
941 梁主筋 950 PC柱・仕口部材
Claims (11)
- 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、部材の一面に一端側が露出するように埋設された定着金物と、部材の前記一面の反対面から前記定着金物の他端側に到達するように形成された鉄筋収容孔と、を備えたPC部材と、鉄筋が埋設されたコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法であって、
前記定着金物に外周面に螺条が形成された鉄筋の一端を螺合させる鉄筋螺合ステップと、
前記定着金物の前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填する充填材充填ステップと、
前記PC部材の前記反対面に接続されるコンクリート部材を構築又は設置するコンクリート部材施工ステップと、を備え、
前記鉄筋螺合ステップでは、前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
前記充填材充填ステップでは、前記貫通孔の前記一端側から溢れ出るまで前記充填材を充填し、
前記コンクリート部材施工ステップでは、前記鉄筋の他端と、前記コンクリート部材に埋設された鉄筋のうち少なくとも一部とを継手することを特徴とするPC部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法。 - 内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、部材の一面に一端側が露出するように埋設された定着金物と、部材の前記一面の反対面から前記定着金物の他端側に到達するように形成された鉄筋収容孔と、を備えたPC仕口部材を用いて仕口部と梁とからなる構造体を構築する方法であって、
前記定着金物に外周面に螺条が形成された鉄筋の一端を螺合させる鉄筋螺合ステップと、
前記定着金物の前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填する充填材充填ステップと、
前記仕口部の前記反対面に接続される梁を構築又は設置する梁施工ステップと、を備え、
前記鉄筋螺合ステップでは、前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
前記充填材充填ステップでは、前記貫通孔の前記一端側から溢れ出るまで前記充填材を充填し、
前記梁施工ステップでは、前記鉄筋の他端と、前記梁を構成する梁主筋のうち少なくとも一部とを継手することを特徴とする仕口部と梁とからなる構造体の構築方法。 - 請求項2記載の構造体の構築方法であって、
前記PC仕口部材は、前記仕口部の前記一面と隣接する両側面のうち少なくとも何れかの面に接続される梁の少なくとも一部を構成するPC梁部材と、一体に構築されていることを特徴とする構造体の構築方法。 - 請求項2又は3記載の構造体の構築方法であって、
前記PC仕口部材は、前記仕口部の上下少なくとも何れかの柱の少なくとも一部を構成するPC柱部材と一体に構築されていることを特徴とする構造体の構築方法。 - 請求項2から4のうち何れか1項に記載の構造体の構築方法であって、
前記仕口部は前記一面と、前記反対面とを貫通する貫通孔が形成されており、
前記梁施工ステップでは、
梁主筋が前記貫通孔を挿通するように前記一面に接続される梁を構築し、
前記鉄筋の他端と、前記反対面に接合される梁を構成する梁主筋のうち一部とを継手するとともに、前記貫通孔を挿通する前記一面に接続される梁の梁主筋と、前記反対面に接合される梁を構成する梁主筋のうちの残りとを継手することを特徴とする構造体の構築方法。 - 仕口部及び当該仕口部に接続される梁の梁端から中間までの梁端部を一体に構成するPC梁・仕口部材であって、内周面に螺条が形成された貫通孔を有し、前記仕口部の前記梁が接合される側とは反対側の面に一端側が露出するように埋設された定着金物と、前記梁を構成する部分の前記中間側の端面から前記定着金物の他端側に到達するように形成された鉄筋収容孔と、を備えたPC梁・仕口部材を用いて仕口部と梁とからなる構造体を構築する方法であって、
前記定着金物に外周面に螺条が形成された鉄筋の一端を螺合させる鉄筋螺合ステップと、
前記定着金物の前記貫通孔に通じる注入孔より前記定着金物と前記鉄筋との隙間に充填材を充填する充填材充填ステップと、
前記PC梁・仕口部材の前記梁端部に接続される梁の一部を構築又は設置する梁施工ステップと、を備え、
前記鉄筋螺合ステップでは、前記定着金物を、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成しておき、
前記充填材充填ステップでは、前記貫通孔の前記一端側から溢れ出るまで前記充填材を充填し、
前記梁施工ステップでは、前記鉄筋の他端と、前記梁を構成する梁主筋のうち少なくとも一部とを継手することを特徴とする仕口部と梁とからなる構造体の構築方法。 - 請求項2から6のうち何れか1項に記載の仕口部と梁とからなる構造体の構築方法であって、
前記定着金物は、前記注入孔が前記定着金物の中間部よりも前記他端側に形成されていることにより、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする方法。 - 請求項2から7のうち何れか1項に記載の仕口部と梁とからなる構造体の構築方法であって、
前記定着金物は、前記一端側に前記鉄筋と螺合するとともに、前記定着金物と当接するようにナットを取り付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする方法。 - 請求項2から8のうち何れか1項に記載の仕口部と梁とからなる構造体の構築方法であって、
前記定着金物は、前記鉄筋にナットを螺合させ、前記ナットを前記一端側に締め付けることにより、前記隙間に充填された充填材が前記他端側よりも前記一端側から溢れ出し難くなるように構成されていることを特徴とする方法。 - 請求項2から9のうち何れか1項に記載の仕口部と梁とからなる構造体の構築方法であって、
前記梁構築ステップでは、前記梁の少なくとも一部を構成するPC梁部材を建て込むことを特徴とする方法。 - 請求項2から9のうち何れか1項に記載の仕口部と梁とからなる構造体の構築方法であって、
前記梁構築ステップでは、前記梁の少なくとも一部を構成するコンクリートを打設して前記梁を構築することを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144822A JP5205130B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144822A JP5205130B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009293192A JP2009293192A (ja) | 2009-12-17 |
JP5205130B2 true JP5205130B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=41541619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008144822A Active JP5205130B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5205130B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105821962A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-08-03 | 河北合创建筑节能科技有限责任公司 | 装配整体式预制预应力钢筋混凝土梁与框架柱连接构造 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5717983B2 (ja) * | 2010-05-19 | 2015-05-13 | 株式会社竹中工務店 | 部材の接合構造、建物、及び部材の接合方法 |
JP5603667B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-10-08 | 日本スプライススリーブ株式会社 | 継手金物部位に設けた開口部の補強構造 |
JP2012057314A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Ohbayashi Corp | Pc部材の接合方法、接合構造、及びpc部材 |
JP6206836B2 (ja) * | 2013-04-24 | 2017-10-04 | 株式会社竹中工務店 | 仕口部材 及び 梁連結方法 |
JP6271377B2 (ja) * | 2014-09-02 | 2018-01-31 | 三井住友建設株式会社 | ラーメン構造体 |
WO2017013694A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | 三井住友建設株式会社 | 架構構造及びその構築方法 |
JP6030274B1 (ja) * | 2015-07-17 | 2016-11-24 | 三井住友建設株式会社 | 架構構造及びその構築方法 |
JP6999294B2 (ja) * | 2017-06-16 | 2022-01-18 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート部材の接合方法および接合構造 |
JP7005877B2 (ja) * | 2018-12-18 | 2022-02-10 | 株式会社竹中工務店 | 柱梁接合部構造 |
JP7356951B2 (ja) | 2020-05-27 | 2023-10-05 | 大成建設株式会社 | 梁構造およびその構築方法 |
JP7430343B2 (ja) | 2020-08-29 | 2024-02-13 | 大成建設株式会社 | 構造物およびその構築方法 |
JP7438065B2 (ja) | 2020-08-29 | 2024-02-26 | 大成建設株式会社 | 柱構造 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000345654A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-12 | Kajima Corp | 主筋用定着金物 |
JP4496023B2 (ja) * | 2004-07-06 | 2010-07-07 | 株式会社大林組 | プレキャストコンクリート柱梁の接合構造、この接合構造を含んだ柱梁架構構造、およびプレキャストコンクリート柱梁の接合方法 |
JP4530269B2 (ja) * | 2004-10-07 | 2010-08-25 | 三井住友建設株式会社 | 建物の柱梁接合構造体およびその接合方法 |
JP4781687B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-09-28 | 三井住友建設株式会社 | 建物の柱梁接合構造体の接合方法および建物の柱梁接合構造体 |
JP4636538B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2011-02-23 | 株式会社フジタ | プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の構築方法 |
-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144822A patent/JP5205130B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105821962A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-08-03 | 河北合创建筑节能科技有限责任公司 | 装配整体式预制预应力钢筋混凝土梁与框架柱连接构造 |
CN105821962B (zh) * | 2016-05-23 | 2018-03-06 | 河北合创建筑节能科技有限责任公司 | 装配整体式预制预应力钢筋混凝土梁与框架柱连接构造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009293192A (ja) | 2009-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5205130B2 (ja) | Pc部材とコンクリート部材とが接合されてなるコンクリート構造体を構築する方法、仕口部と梁とからなる構造体の構築方法 | |
KR101020865B1 (ko) | 증가된 시공 허용오차 범위 내에서 프리캐스트 콘크리트기둥과 보의 건식 접합구조 및 그 시공방법 | |
JP5306922B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合装置及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
JP5946041B2 (ja) | 柱梁接合構造、柱梁接合方法、およびプレキャストコンクリートの柱頭部材 | |
JP5656077B2 (ja) | PCa梁の接合構造および接合方法 | |
JP5183272B2 (ja) | 柱脚構造 | |
JP5061804B2 (ja) | 一対のフルpc部材の接合構造 | |
KR20150131706A (ko) | 박스형 부재를 활용한 앵커접합부 | |
KR101671894B1 (ko) | 노후 rc 보-기둥 건물의 내진보강을 위한 pc 벽패널 보강체의 스터드-앵커 접합 공법 | |
JP4999435B2 (ja) | 既存建物の躯体と耐震補強材との接合構造 | |
JP6814537B2 (ja) | 接合構造及び接合方法 | |
JP5501106B2 (ja) | 外付けブレース使用耐震補強構造および耐震補強方法 | |
JP4447632B2 (ja) | 梁、および梁と柱の接合構造ならびにその接合方法 | |
JP4095534B2 (ja) | ラーメン構造体における柱と梁との仕口構造及びその施工方法 | |
JP2005200994A (ja) | 閉鎖断面部材の接合構造 | |
JP5864900B2 (ja) | 既設基礎補強方法および既設基礎補強構造 | |
JP5726675B2 (ja) | 既存建物の補強構造 | |
WO2016035411A1 (ja) | 既設建物の耐震補強構造及び既設建物の耐震補強方法 | |
JP2006200270A (ja) | 接合構造及び接合方法。 | |
KR101685632B1 (ko) | 강도와 연성을 증가시킬 수 있는 전단 접합부 | |
JP5150354B2 (ja) | 充填材の充填状態の確認方法、定着金物を鉄筋に固定する方法、定着金物、pc部材 | |
JP5442336B2 (ja) | 鉄筋コンクリート製大梁と鉄骨製小梁の接合構造 | |
JP2020002641A (ja) | 柱梁接合構造および柱梁接合方法 | |
JP2003206637A (ja) | 架構補強構造及びその施工方法 | |
JP2005350859A (ja) | 既存建物の耐震補強構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110520 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120911 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5205130 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |