JP2008144431A - プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】工期の短縮を実現し、施工性、安全性、及び経済性に優れた、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造を提供する。
【解決手段】一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aを設け、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aを設け、前記切欠き部及び突設部のそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔1を設けた構成の前記梁部材10、11同士を、前記切欠き部と突設部とを組み合わせて位置決めし、当該一致した連結用孔へ連結部材2を挿入し、各梁部材の切欠き部と突設部の双方に跨るように位置決めし、しかる後、前記梁部材同士の当接部位および前記連結用孔内へ硬化材4を充填してプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士を一体的に接合する。
【選択図】図1

Description

この発明は、プレキャスト鉄筋コンクリート(以下適宜、PCaという。)梁部材同士の接合方法及び接合構造の技術分野に属する。
従来、PCa梁部材同士の接合方法及び接合構造は、図21A、Bに例示したように、対向するPCa梁部材a、aから突出した鉄筋b、b同士を接合した後、その接合部にコンクリート打設(図示略)を行うことが一般的に行われる。ちなみに鉄筋b、b同士の接合(継手)方法には、圧接継手方法、溶接継手方法、機械式継手方法等が用いられ、前記鉄筋b、b同士を接合する作業を確実に行うべく、作業上の観点から、PCa梁部材a、a同士の間隔Lを150cm程度確保して行うのが一般的である(例えば、特許文献1の第1図、特許文献2の図4、及び特許文献3の図3参照)。ちなみに、図21A、Bは、PCa柱部材eの上方に複数の柱主筋cを突き出した構造形式(所謂串刺し工法等)で構築する実施例を示している。図中の符号dは、支保工を示している。
しかしながら、前記従来のPCa梁部材a、a同士の接合方法は、作業上の観点から、PCa梁部材a、a同士の間隔を150cm程度確保する必要があるので、前記鉄筋b、b同士の継手作業終了後は、梁部材a、a同士の間の隙間を埋めるべく、対向するPCa梁部材a、a同士の接合部近傍にコンクリート打設用の型枠を設置し、コンクリートを打設して前記鉄筋b、b同士の継手部分とPCa梁部材a、a同士とを一体化させる大掛かりな後工事を行う必要があった。よって、工期が長期化し、不経済に過ぎるという問題があった。
ところで、図22は、PCa梁部材a、a同士の異なる接合方法を示している。この技術は、一方(図示例では左側)のPCa梁部材aに水平方向にスリーブ継手fを埋設し、他方(図示例では右側)のPCa梁部材aに水平方向に鉄筋bを突設させておき、当該他方のPCa梁部材aを水平方向(図示例では左方向)に移動させて当該鉄筋bを前記スリーブ継手fの内部へ挿入して納め、当該接合部分にグラウトを充填してPCa梁部材a、a同士の接合作業を行っている(例えば、特許文献4の図3参照)。
前記図22に係る技術によると、PCa梁部材a、a同士の間隔を殆ど空けることなく当該接合部分(隙間)にグラウトを充填する程度の作業でPCa梁部材a、a同士を接合できる。よって、対向するPCa梁部材a、a同士の接合部近傍にコンクリート打設用の型枠を設置しコンクリートを打設する等の大掛かりな後工事は不要となり、大幅に簡略化することができるので、図21A、Bに係る技術と比して、後工事を簡略化させて工期の短縮を図ることができ、経済性に優れているように見える。
特開平3−212537号公報 特開平5−340003号公報 特開平5−86643号公報 特開2004−346587号公報
図22(例えば、特許文献4)に係る技術は、図21A、Bと比して、後工事を簡略化させて工期の短縮を図ることができるとは云うものの、それは、PCa梁部材aの水平方向の動きを許容する、PCa柱部材eの下方に複数の柱主筋cを突き出した構造形式(所謂逆串刺し工法、逆挿し柱等)で実施する故にほかならない。
即ち、図21A、Bに示したように、PCa柱部材eの上方に複数の柱主筋cを突き出した構造形式については、PCa梁部材aの水平方向の動きが拘束されるので、図22に係る技術、すなわちPCa梁部材を水平方向に移動させる技術は一切適用できず、依然として大掛かりな後工事を行う必要があり、工期が長期化し、不経済に過ぎるという問題は解消することができない。
また、図22に係る技術は、数トンもの重量のあるPCa梁部材aを水平方向に動かす必要がある上に、PCa梁部材aは、その上方のPCa柱部材eが取り付けられるまで、下方のPCa柱部材eの上面に載置されているだけの不安定な状態を余儀なくされるので、安全性の点で問題がある。さらに、図22に係る技術は、図中の左側のPCa梁部材aをまず位置決めした後に、右側のPCa梁部材aを位置決めする等、いずれか一方のPCa梁部材aを位置決めしなければ他方のPCa梁部材aを位置決めすることはできず、施工手順に大きな制約を受けるので、工期が長期化する要因ともなっている。
本発明の目的は、PCa柱部材eの下方に複数の柱主筋cを突き出した構造形式(図22参照)は勿論のこと、PCa柱部材eの上方に複数の柱主筋cを突き出した構造形式(図21A、B参照)に特に好適に実施することができ、PCa梁部材a、a同士を接合するにあたり、PCa梁部材aを水平方向に移動させることなく大掛かりな後工事を飛躍的に簡略化させることができ、工期の短縮を実現し、施工性、安全性、及び経済性に優れた、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造を提供することにある。
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法は、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法において、
一側の梁部材の突き合わせ端部に切欠き部を設け、他側の梁部材の突き合わせ端部には前記切欠き部に組み合わせる突設部を設け、前記切欠き部及び突設部のそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔を設けた構成の前記梁部材同士を、前記切欠き部と突設部とを組み合わせて位置決めすること、
一致した連結用孔へ連結部材を挿入し、各梁部材の切欠き部と突設部の双方に跨るように位置決めし、しかる後、前記梁部材同士の当接部位および前記連結用孔内へ硬化材を充填してプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士を一体的に接合することを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、
一側の梁部材の突き合わせ端部に切欠き部が設けられ、他側の梁部材の突き合わせ端部には前記切欠き部に組み合わせる突設部が設けられ、前記切欠き部及び突設部のそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔が設けられた構成の前記梁部材同士が、前記切欠き部と突設部とが組み合わされて位置決めされていること、
一致した連結用孔に連結部材が挿入されて、各梁部材の切欠き部と突設部の双方に跨るように位置決めされていること、
前記梁部材同士の当接部位および前記連結用孔内に硬化材が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士が一体的に接合されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記切欠き部及び突設部はそれぞれ、水平方向又は鉛直方向の厚さを段状に切り欠いた相欠き形状に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項2又は3に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記切欠き部及び突設部に設けられた連結用孔は、それぞれが貫通孔に形成されていること、或いはいずれか一方が貫通孔に形成され、他方が非貫通孔に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項2〜4のいずれか一に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記切欠き部及び突設部に設けられた連結用孔は、長ナット、シース管、或いはコンクリートホールで形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項2〜5のいずれか一に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記連結部材は、ねじ切りボルト、鉄筋、或いはねじ節鉄筋等の異形鉄筋であることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項2〜6のいずれか一に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記梁部材の突き合わせ端部における切欠き部及び突設部の組み合わせる部位はそれぞれ、凹凸状の表面形状とされていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項2〜7のいずれか一に記載した発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、前記硬化材は、グラウト、モルタル、樹脂モルタル、エポキシ樹脂、若しくはコンクリート、或いはこれらの組み合わせであることを特徴とする。
請求項1〜請求項8に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法及び接合構造によれば、PCa柱部材の下方に複数の柱主筋を突き出した構造形式(所謂逆串刺し工法、逆挿し柱、図22参照)は勿論のこと、PCa柱部材の上方に複数の柱主筋を突き出した構造形式(所謂串刺し工法、図21A、B参照)に特に好適に実施することができ、PCa梁部材1、1同士を接合するにあたり、PCa梁部材1を水平方向に移動させることなく、鋼板等の簡易な型枠材の使用、及び少量のグラウト等の硬化材5の充填により、PCa梁部材1、1同士を確実に一体的に接合することができる。よって、大掛かりな後工事を飛躍的に簡略化させることができ、工期の大幅な短縮を実現することができるので、施工性、安全性、及び経済性に非常に優れている。
本発明に係るプレキャスト鉄筋コンクリート(PCa)梁部材同士の接合方法及び接合構造は、上述した発明の効果を奏するべく、以下のように実施される。
図1〜図3は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁(PCa梁)部材同士の接合構造を示している。
このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔1が設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔1に連結部材2が挿入されて、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように位置決めされている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。
図1〜図3に係るPCa梁部材10、11は、所謂逆梁工法に使用される幅寸が小さい梁部材同士1、1の接合構造を示しているがこれに限定されず、図4に示したように、一般の柱梁架構に適用する幅寸が大きい(例えば、断面がほぼ正方形状の)PCa梁部材10、11同士の接合構造にも勿論適用可能である。以下の実施例についても同様の技術的思想とする。
ちなみに、図1〜図3に係る梁部材10、11の幅寸は180mm程度、梁せいは750mm程度、切欠き部10a(突設部11a)の幅寸は90mm程度、切欠き(突設)長さは670mm程度で実施している。また、図示の便宜上、梁部材10、11の内部に配筋する梁筋、あばら筋等は省略している。
この実施例1に係る切欠き部10a、及び突設部11aはそれぞれ、水平方向の厚さを段状に切り欠いた相欠き形状に形成して実施している(請求項3記載の発明)。なお、前記切欠き部10a及び突設部11aの形状はこれに限定されず、図15〜図17に示したような、鉛直方向の厚さを段状に切り欠いた相欠き形状に形成して実施することもできるし(請求項3記載の発明)、図18〜図20に示したような、平面方向から見て、いずれか一方の突き合わせ端部を凹状に形成し、他方を凸状に形成して組み合わせ可能な形状で実施することもできる。
この実施例1に係る切欠き部10a及び突設部11aに設けられた連結用孔1は共に、良好な接合状態を実現させるべく、バランスよく12個(鉛直方向に3列、水平方向に4個ずつ)配置されている。なお、前記連結用孔1の個数はもちろん12個に限定されるものではなく、切欠き部10a及び突設部11aの大きさや要求される接合強度に応じて適宜増減して実施される。
また、この実施例1に係る前記連結用孔1は、それぞれの連結用孔1を水平方向に貫通した貫通孔に形成して実施している(請求項4記載の発明)。具体的に、前記連結用孔(貫通孔)1は、シース管(図示省略)を埋設することにより形成しているが、貫通孔を形成する手法はこれに限定されず、コンクリートホールで形成して実施してもよい(請求項5記載の発明)。ちなみに、前記コンクリートホールは、コンクリート打設前に、エアチューブを連結用孔1…を設ける位置に設置し、コンクリート打設後にエアを抜いてチューブを抜き出す手法で形成したものである。なお、前記連結用孔1の径は26mm程度で実施している。
この実施例1に係る連結部材2は、棒状の鉄筋(ねじ節鉄筋等の異形鉄筋を含む)が好適に使用されている(請求項6記載の発明)。なお、前記連結部材2の寸法は、径は16mm程度、長さは、前記梁部材10、11の幅寸と等しい180mm程度で実施している。前記連結部材2の径を16mm程度とする理由は、前記連結用孔1へ当該連結部材2を挿入した部位に硬化材4を良好に充填するには、通常5mm程度の隙間を確保しておくことが好ましいからである。
この実施例1に係る硬化材4は、グラウト4で実施しているが、充填部位の形状、大きさ、或いは要求される設計強度に応じてモルタル、樹脂モルタル、エポキシ樹脂、若しくはコンクリート、又はこれらの組み合わせでも実施することができる(請求項8記載の発明)。以下の実施例についても同様の技術的思想とする。
かくして、前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めすると、切欠き部10a及び突設部11aに設けた連結用孔1…がそれぞれ一致して水平方向に貫通状態となる。前記連結用孔1…へ、外部から、同連結用孔1…と同数の前記連結部材2…がそれぞれ水平方向に挿入された状態で、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1内に硬化材4が隙間なく充填(充満)されることにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が、所要の強度で一体的に接合されるのである。
なお、前記梁部材10、11の突き合わせ端部における切欠き部10a及び突設部11aの組み合わせる部位(当接面)をそれぞれ、凹凸状の表面形状に形成して実施すると、せん断力をさらに十分に伝達できるので好ましい(請求項7記載の発明)。前記当接面を凹凸状の表面形状に形成する手法は種々あるが、例えば、梁部材10、11を施工する型枠にチェッカープレートを用いたり、シェアコッター、メッシュ金網等を用いて実施することが考えられる。以下の実施例についても同様の技術的思想とする。
以上説明したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、下記する方法により施工される。
即ち、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合方法は、上記した構造の前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めする。
前記梁部材10、11の位置決め方法は、PCa柱部材の上方に複数の柱主筋を突き出した構造形式(所謂串刺し工法、図21A、B参照)に適用する場合には、水平方向に移動させて位置決めすることはできないので、双方の前記梁部材10、11を吊り込むことにより対向配置に位置決めする。双方の前記梁部材10、11同士の間の隙間はほとんど隙間を空けないで実施できないことはないが、構造設計上、及び吊り込み作業上の観点から2cm程度の隙間H(図3A〜C参照)を空けて実施することが好ましい。以下の実施例についても同様の技術的思想とする。
次に、一致した連結用孔1…内へ、前記連結部材2を水平方向に挿入し、双方の梁部材10、11の突き合わせ端部にほぼ均等に跨るように位置決めする(図3C参照)。しかる後、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1内に硬化材4を隙間なく充填することにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士を、所要の強度で一体的に接合するのである(請求項1記載の発明)。
したがって、このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法、及び同方法により構築した接合構造によれば、PCa柱部材の下方に複数の柱主筋を突き出した構造形式(所謂逆串刺し工法、逆挿し柱、図22参照)は勿論のこと、PCa柱部材の上方に複数の柱主筋を突き出した構造形式(所謂串刺し工法、図21A、B参照)に特に好適に実施することができ、前記梁部材10、11同士を接合するにあたり、当該梁部材10又は梁部材11を水平方向に移動させることなく、鋼板等の簡易な型枠材の使用、及び少量のグラウト等の硬化材4の充填により、前記梁部材10、11同士を確実に一体的に接合することができる。よって、大掛かりな後工事を飛躍的に簡略化させることができ、工期の大幅な短縮を実現することができるので、施工性、安全性、及び経済性に非常に優れている。
図5〜図7は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁(PCa梁)部材同士の接合構造の異なる実施例を示している。この実施例2に係る接合構造は、上記実施例1と比して、前記梁部材11の突設部11a側に設けた連結用孔1を非貫通孔1aで実施していることが主に相違する(請求項4記載の発明)。よって、前記梁部材10、11の形状、硬化材4等は、上記実施例1と同様なのでその説明を適宜割愛する。
すなわち、この実施例2に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔1、1aが設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔1、1aに連結部材2が、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように(具体的に図示例では、前記連結用孔(非貫通孔)1aの奥壁に当接する程度まで)挿入されて、位置決めされている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1、1a内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。ただし、前記連結部材2は、上記実施例1と比して、前記連結用孔1aを非貫通孔で実施しているが故に、若干短尺の連結部材2を用いることに留意する。また、前記連結用孔1aの非貫通部分の幅寸S(図7C参照)は、構造設計上、必要なかぶり厚さを確保できる幅寸で実施することが好ましい。
以上説明したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、下記する方法により施工される。
即ち、上記した構造の前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めすると、切欠き部10a及び突設部11aに設けた連結用孔1、1aがそれぞれ一致する。前記連結用孔1、1aへ、外部から、同連結用孔1、1aと同数の前記連結部材2…をそれぞれ、前記非貫通孔1aの奥壁に当接する程度まで水平方向に挿入する。しかる後、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1、1a内に硬化材4を隙間なく充填することにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士を、所要の強度で一体的に接合するのである。
したがって、このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法、及び同方法により構築した接合構造によれば、上記実施例1と同様の作用効果を奏する(段落[0032]を参照)。加えて、この実施例2に係る接合構造は、前記梁部材11側に設けた連結用孔1aを非貫通孔で実施しているが故に、前記梁部材10、11同士の接合作業(具体的には、硬化材4の充填作業)を一側から行い得るので、ベランダ、或いはバルコニーの構築に使用されるPCa梁部材同士の接合構造に好適に実施できる利点がある。
図8〜図14は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁(PCa梁)部材同士の接合構造の異なる実施例を示している。この実施例2に係る接合構造は、上記実施例1、2と比して、連結用孔1、1a(5、6)をシース管やコンクリートホールではなく、鋼管13、14(図13参照)や長ナット16(図14参照)等で形成していること(請求項5記載の発明)、及び連結部材2をねじ切りボルト12で実施していること(請求項6記載の発明)が主に相違する。よって、前記梁部材10、11の形状、連結孔5、6の数や配置、硬化材4等は、上記実施例1、2と同様なのでその説明を適宜割愛する。
すなわち、この実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔5、6が設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔5、6に連結部材(ねじ切りボルト)12が、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように強固にねじ込まれて、位置決め固定されている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔5内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。ちなみに、図10中の符号7は梁筋を示し、符号8はあばら筋を示している。
以下、具体的に、前記連結用孔5、6の構造をそれぞれ説明する。
前記梁部材10の切欠き部10a側に設けられる連結用孔5は、図13A、Bに示したように、上下の端部にほぼ半円弧形状の曲げ加工が施され、中央に小径の鋼管14の外径と一致する大きさの貫通孔を設けた金具15の中央部に、大径の鋼管13と小径の鋼管14が芯が一致して連通するように溶接等の接合手段で一体的に形成されている。
一方、前記梁部材11の突設部11a側に設けられる連結用孔6は、図14A、Bに示したように、上下の端部にほぼ半円弧形状の曲げ加工が施された金具17の中央部に長ナット16が溶接等の接合手段で一体的に形成されている。
ちなみに、前記金具15、17は、その上下に施した曲げ加工部が、平行に配筋された前記梁筋7、7(径は25mm程度)に掛け止め可能な形状と寸法で実施されている。一例として、図示例に係る大径の鋼管13の寸法は、外径42.7mm程度、肉厚1.2mm程度、小径の鋼管14の寸法は、外径28.6mm程度、肉厚1.2mm程度、長ナット16は高さは、55mm程度で実施されている。
かくして、上記構造の連結用孔5、6はそれぞれ、図10A〜Cと図11に示したように、前記金具15、17の上下の曲げ加工部を、配筋された梁筋7、7に掛け止め、水平方向に順次スライドさせる手順で、前記梁部材10、11の突き合わせ端部内に位置決めするのである。当該位置決め作業は、図11に示したように、前記連結用孔5を形成する鋼管14、15と、連結用孔6を形成する長ナット16との各芯同士がそれぞれ一致するように設けることに特に留意する。ちなみに、図中の符号9は、前記小径の鋼管14及び長ナット16が破壊することを防止するための補強筋(外径75mm程度)を示しており(図12参照)、図示の便宜上省略しているが、配筋作業の際に結束線等で位置決めされている。また、図中の符号18は、座金を示している。
すなわち、この実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に上記構造の連結用孔5、6が設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔5、6にねじ切りボルト(連結部材)12が、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように、前記連結用孔(非貫通孔)6の長ナット16へ強固にねじ込まれて位置決めされている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔5(具体的には、大径の鋼管13)内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。
以上説明したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、下記する方法により施工される。
即ち、上記した構造の前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めすると、切欠き部10a及び突設部11aに設けた連結用孔5、6がそれぞれ一致する。前記連結用孔5、6へ、外部から、同連結用孔5、6と同数の前記ねじ切りボルト(連結部材)12…をそれぞれ、前記連結用孔6を形成する長ナット16内に十分にねじ込む。しかる後、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔5を形成する大径の鋼管13内に硬化材4を隙間なく充填(充満)することにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が、所要の強度で一体的に接合するのである。
したがって、このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法、及び同方法により構築した接合構造によれば、上記実施例1と同様の作用効果を奏する(段落[0032]を参照)。加えて、この実施例3に係る接合構造は、前記梁部材10、11同士の接合作業を一側から行い得るので、上記実施例2と同様の作用効果も奏する。
図15〜図17は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁(PCa梁)部材同士の接合構造の異なる実施例を示している。この実施例4に係る接合構造は、上記実施例1と比して、前記切欠き部10a及び突設部11aを、鉛直方向の厚さを段状に切り欠いた相欠き形状に形成して実施していること(請求項3記載の発明)、幅寸が大きい梁部材10、11を使用していることが主に相違する。よって、前記連結部材2、前記硬化材4等は、上記実施例1と同様なのでその説明を適宜割愛する。
すなわち、この実施例4に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔1…が鉛直方向に設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔1に連結部材2が、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように鉛直方向に挿入されて、位置決めされている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1…内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。
以上説明したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、下記する方法により施工される。
即ち、前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めすると、切欠き部10a及び突設部11aに設けた連結用孔1、1…が鉛直方向に貫通する状態でそれぞれ一致する。前記連結用孔1、1…へ、外部から、同連結用孔1…と同数の前記連結部材2…をそれぞれ鉛直方向に挿入して位置決めし、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1…内に硬化材4を隙間なく充填することにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が、所要の強度で一体的に接合されるのである。
したがって、このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法、及び同方法により構築した接合構造によれば、上記実施例1と同様の作用効果を奏するのである(段落[0032]を参照)。
なお、図示は省略するが、この実施例4では、前記梁部材10、11の切欠き部10a、突設部11aに設けた連結用孔1、1をそれぞれ貫通孔で実施しているが、前記切欠き部10aに設ける連結用孔1を非貫通孔で実施すると(請求項4記載の発明)、前記連結部材2を自重により落下させて簡単に位置決めできるなど、作業性がよい。
図18〜図20は、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁(PCa梁)部材同士の接合構造の異なる実施例を示している。この実施例5に係る接合構造は、上記実施例1と比して、平面方向から見て、いずれか一方(図示例では、梁部材10)の突き合わせ端部を凹状に形成し、他方(梁部材11)を凸状に形成して組み合わせ可能な形状で実施していることが主に相違する。よって、前記連結部材2、前記硬化材4等は、上記実施例1と同様なのでその説明を適宜割愛する。
すなわち、この実施例5に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士の接合構造は、一側の梁部材10の突き合わせ端部に切欠き部10aが設けられ、他側の梁部材11の突き合わせ端部には前記切欠き部10aに組み合わせる突設部11aが設けられ、前記切欠き部10a及び突設部11aのそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔1…が設けられた構成の前記梁部材10、11同士が、前記切欠き部10aと突設部11aとが組み合わされて位置決めされている。一致した連結用孔1に連結部材2が、各梁部材10、11の切欠き部10aと突設部11aの双方に跨るように水平方向に挿入されて、位置決めされている。前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1…内に硬化材4が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が一体的に接合されている(請求項2記載の発明)。
以上説明したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造は、下記する方法により施工される。
即ち、前記梁部材10、11同士を対向配置に設け、それぞれの突き合わせ端部に設けた切欠き部10a、突設部11aを組み合わせて位置決めすると、切欠き部10a及び突設部11aに設けた連結用孔1、1…が水平方向に貫通状態でそれぞれ一致する。前記連結用孔1、1…へ、外部から、同連結用孔1…と同数の前記連結部材2…をそれぞれ水平方向に挿入して位置決めし、前記梁部材10、11同士の当接部位3および前記連結用孔1…内に硬化材4を隙間なく充填することにより、前記プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材10、11同士が、所要の強度で一体的に接合されるのである。
したがって、このプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法、及び同方法により構築した接合構造によれば、上記実施例1と同様の作用効果を奏するのである(段落[0032]を参照)。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。例えば、前記連結部材2の代わりに長ナットを用い、その両端へねじ切りボルトを挿入し締め付けることにより充填材4への定着性を更に高めて実施することもできる。
実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した斜視図である。 実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した分解斜視図である。 Aは、実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した平面図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同側断面図である。 実施例1に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造のバリエーションを示した斜視図である。 実施例2に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した斜視図である。 実施例2に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した分解斜視図である。 Aは、実施例2に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した平面図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同側断面図である。 実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した斜視図である。 実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した分解斜視図である。 Aは、実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した平面図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同側断面図である。 実施例3に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の連結用孔の構成を詳細に示した側断面図である。 実施例3で使用する補強筋を示した正面図である。 Aは、実施例3に係る梁部材の切欠き部側に設けた連結用孔を示した正面図であり、Bは、同右側面図である。 Aは、実施例3に係る梁部材の突設部側に設けた連結用孔を示した正面図であり、Bは、同右側面図である。 実施例4に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した斜視図である。 実施例4に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した分解斜視図である。 Aは、実施例4に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した平面図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同側断面図である。 実施例5に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した斜視図である。 実施例5に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した分解斜視図である。 Aは、実施例5に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した平面図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同側断面図である。 A、Bは、従来技術に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した正面図である。 従来技術に係るプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造の枢要部を示した正面図である。
符号の説明
1、1a 連結用孔
2 連結部材
3 当接部位
4 硬化材
5、6 連結用孔
7 梁筋
8 あばら筋
9 補強筋
10 プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材
10a 切欠き部
11 プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材
11a 突設部
12 ねじ切りボルト
13、14 鋼管
15、17 金具
16 長ナット
18 座金
H 隙間

Claims (8)

  1. プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法において、
    一側の梁部材の突き合わせ端部に切欠き部を設け、他側の梁部材の突き合わせ端部には前記切欠き部に組み合わせる突設部を設け、前記切欠き部及び突設部のそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔を設けた構成の前記梁部材同士を、前記切欠き部と突設部とを組み合わせて位置決めすること、
    一致した連結用孔へ連結部材を挿入し、各梁部材の切欠き部と突設部の双方に跨るように位置決めし、しかる後、前記梁部材同士の当接部位および前記連結用孔内へ硬化材を充填してプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士を一体的に接合することを特徴とする、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合方法。
  2. プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造において、
    一側の梁部材の突き合わせ端部に切欠き部が設けられ、他側の梁部材の突き合わせ端部には前記切欠き部に組み合わせる突設部が設けられ、前記切欠き部及び突設部のそれぞれに、組み合わせると芯が一致する位置に連結用孔が設けられた構成の前記梁部材同士が、前記切欠き部と突設部とが組み合わされて位置決めされていること、
    一致した連結用孔に連結部材が挿入されて、各梁部材の切欠き部と突設部の双方に跨るように位置決めされていること、
    前記梁部材同士の当接部位および前記連結用孔内に硬化材が充填されてプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士が一体的に接合されていることを特徴とする、プレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  3. 前記切欠き部及び突設部はそれぞれ、水平方向又は鉛直方向の厚さを段状に切り欠いた相欠き形状に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  4. 前記切欠き部及び突設部に設けられた連結用孔は、それぞれが貫通孔に形成されていること、或いはいずれか一方が貫通孔に形成され、他方が非貫通孔に形成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  5. 前記切欠き部及び突設部に設けられた連結用孔は、長ナット、シース管、或いはコンクリートホールで形成されていることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  6. 前記連結部材は、ねじ切りボルト、鉄筋、或いはねじ節鉄筋等の異形鉄筋であることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  7. 前記梁部材の突き合わせ端部における切欠き部及び突設部の組み合わせる部位はそれぞれ、凹凸状の表面形状とされていることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
  8. 前記硬化材は、グラウト、モルタル、樹脂モルタル、エポキシ樹脂、若しくはコンクリート、或いはこれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一に記載したプレキャスト鉄筋コンクリート梁部材同士の接合構造。
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