JP5441260B2 - ヒュージブルリンクユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車載されるバッテリに直付けされて、バッテリからの電源を電線に供給する可溶部の備わるヒュージブルリンクユニットに関する。
車載されるバッテリと電源供給用の電線とを接続するヒューズユニットには、絶縁性の樹脂ボディに、可溶部を有する導電金属製の板状ヒューズエレメントがインサート成型されてなるものがある。従来、このヒューズユニットは、中間部からL字状に屈曲した状態で使用され、成型時からL字状に屈曲構成されていたため、型抜き等の工程に手間がかかっていた。L字状屈曲形態で使用されるのは、可溶部の増加に伴うヒューズユニット全長が長くなることを防止し、バッテリポスト周辺の狭いスペースにおいて、回路形態の多様化に容易に対応可能とするためである。
そこで、上記手間のかかる不具合を解消したものに例えば特許文献1に開示されるヒューズユニットが提案された。このヒューズユニットは、ヒューズエレメントが一枚の導電金属板から打ち抜き形成され、中間部に樹脂ボディの外部に露出する可撓部を有することで、可撓部を回動中心として、前後に分割して構成された分割ボディを屈曲させてL字状に屈曲構成できる。この構成によれば、ヒューズエレメントを平面的に展開した状態で樹脂ボディを一体成型でき、成型金型が簡素となり容易な成型が可能となる。
近年、この種のヒューズユニットにおいてもさらなる可溶部の増設が要請される状況にあり、搭載対象車両に共通装備される標準のヒューズユニット(標準ユニット)に、丸形板端子(LA端子)を介し複数の電線タイプヒュージブルリンク(例えば、特許文献2参照)を接続してなるオプション回路用の接続部が設けられることがある。
特開2002−329457号公報 実開昭54−48382号公報
しかしながら、バッテリヒューズユニットに電線タイプヒュージブルリンクを増設し、回路を保護するという構成の場合、電線タイプヒュージブルリンクが複数本束となるため、電流が流れることで電線タイプヒュージブルリンクの相互で熱干渉が発生する。この熱干渉により、電線タイプヒュージブルリンクの溶断特性が規格から外れてしまい、バラツキの多い特性となり、ヒュージブルリンクユニット全体の品質を低下させる虞があった。
また、ヒューズユニットに接続され、オプション回路用の接続部を形成する電線タイプヒュージブルリンクは、車両の振動によって大きく振れた場合、バッテリポストへの負荷を増大させてバッテリポストを破損させたり、あるいは、周辺機器に衝突して周辺機器の破損を招いたりすることがあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、電線タイプヒュージブルリンク間の熱干渉を防止し、溶断時の影響を他のヒュージブルリンクに与えないヒュージブルリンクユニットを提供し、もって、溶断特性にバラツキのない高品質な製品を得ることを目的とする。また、本発明は、電線タイプヒュージブルリンクの振動による振れ(あばれ)を抑制し、バッテリポスト等の損傷が防止されるヒュージブルリンクユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 搭載対象車両に共通装備され金属板ヒューズエレメントの一部分を樹脂ボディで覆った標準ユニットと、
該標準ユニットに対し丸形板端子を介し複数の電線タイプヒュージブルリンクを接続してなるオプション回路用の接続部と、を具備し、
前記電線タイプヒュージブルリンク間を隔離するリブ、突起又は溝を前記樹脂ボディ又は前記標準ユニットを覆うカバーに設けた
ことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、標準ユニットにオプション回路用の接続部が設けられると、オプション回路用の接続部を構成する電線タイプヒュージブルリンクが、樹脂ボディ又はカバーに設けられたリブ、突起又は溝によって相互に離間され、電線タイプヒュージブルリンク相互間での熱の授受(すなわち、熱干渉)がなくなる。これにより、過電流が流れると、各電線タイプヒュージブルリンク自身のジュール熱のみによる溶断が可能となり、外乱の影響を受けない規格に準じた回路保護動作が可能となる。
(2) (1)記載のヒュージブルリンクユニットであって、
前記電線タイプヒュージブルリンクの長さを、中心に比べ外側を長くしたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、外側の電線タイプヒュージブルリンクが外方に湾曲し、中心側の電線タイプヒュージブルリンクとの間が開くことにより、電線タイプヒュージブルリンク同士の熱干渉がより確実に生じなくなる。また、電線タイプヒュージブルリンク間が開くことにより、その隙間にリブ等が入れやすくなり、組み付け性が向上する。
(3) (1)又は(2)記載のヒュージブルリンクユニットであって、
前記電線タイプヒュージブルリンクは、バッテリ端子部で前記丸形板端子が共締めされ、前記標準ユニットとバッテリ間に配置されることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、バッテリと標準ユニットの間隙が電線タイプヒュージブルリンクの配置スペースに有効利用され、新たな収容スペースの確保が不要となって、省スペース化が図られる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つに記載のヒュージブルリンクユニットであって、
前記リブ、突起又は溝は、前記電線タイプヒュージブルリンクの延在方向に複数箇所設けられていることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、電線タイプヒュージブルリンクが延在方向の少なくとも2箇所のリブ等によって直線状に隔離され、電線タイプヒュージブルリンクが屈曲することにより隣接の電線タイプヒュージブルリンクと接近しなくなる。
(5) 搭載対象車両に共通装備され金属板ヒューズエレメントの一部分を樹脂ボディで覆った標準ユニットと、
該標準ユニットに対し丸形板端子を介し接続された電線タイプヒュージブルリンクと、を具備し、
前記電線タイプヒュージブルリンクを挟持可能な一対の挟持壁を前記樹脂ボディに設けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、標準ユニットにオプション回路用の接続部を構成する電線タイプヒュージブルリンクを接続し、この電線タイプヒュージブルリンクが樹脂ボディに設けられた挟持壁間に挟持されて樹脂ボディ上に保持されると、車両の振動による振れ(あばれ)が抑えられる。これにより、電線タイプヒュージブルリンクの振れによるバッテリポストや周辺機器の損傷が防止される。
(1)〜(4)のいずれか1つに記載のヒュージブルリンクユニットであって、
前記リブは前記電線タイプヒュージブルリンクの延在方向と直交する方向に複数設けられ且つ隣接するリブ同士で該電線タイプヒュージブルリンクを挟持可能に形成して、(5)記載のヒュージブルリンクユニットの挟持壁に共用されることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
このヒュージブルリンクユニットによれば、複数の電線タイプヒュージブルリンク間を隔離させるリブが、電線タイプヒュージブルリンクの延在方向と直交する方向に複数設けられ、隣接リブ間で電線タイプヒュージブルリンクを挟持するようになっていれば、電線タイプヒュージブルリンクの振れを抑える挟持壁に共用でき、ヒュージブルリンクユニット構造の簡素化が図れる。
本発明に係るヒュージブルリンクユニットによれば、電線タイプヒュージブルリンク間を隔離するリブ、突起又は溝を、樹脂ボディ又は標準ユニットを覆うカバーに設けたので、電線タイプヒュージブルリンク間の熱干渉を防止し、溶断時の影響を他のヒュージブルリンクに与えない。この結果、溶断特性にバラツキのない高品質のヒュージブルリンクユニットを得ることができる。
また、本発明に係るヒュージブルリンクユニットによれば、電線タイプヒュージブルリンクを挟持して樹脂ボディ上に保持する一対の挟持壁を設けたので、車両の振動による電線タイプヒュージブルリンクの振れを抑えることができる。この結果、標準ユニットにオプション回路用の接続部を構成する電線タイプヒュージブルリンクが接続された場合の、電線タイプヒュージブルリンクによるバッテリポストや周辺機器の損傷が防止される。
本発明の実施の形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図である。 図1に示したヒュージブルリンクユニットをバッテリ側から見た正面図である。 図2の右側面図である。 標準ユニットをバッテリと反対側の斜め上から見た斜視図である。 図4に示した標準ユニットをバッテリ側から見た正面図である。 図5に示した標準ユニットを右斜め下側から見た斜視図である。 バッテリ端子部における丸形板端子の接続例を示す分解側面図である。 図1に示したヒュージブルリンクユニットの回路図である。 本発明の他の実施の形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図である。 図9に示したヒュージブルリンクユニットをバッテリ側から見た正面図である。 図10のA−A断面図である。 図9に示した標準ユニットに電線タイプヒュージブルリンクを接続したヒュージブルリンクユニットをバッテリ側から見た正面図である。 図12の左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図、図2は図1に示したヒュージブルリンクユニットをバッテリ側から見た正面図、図3は図2の右側面図である。
ヒュージブルリンクユニット100は、搭載対象車両に共通装備され金属板ヒューズエレメント11の一部分を絶縁性の樹脂ボディ13で覆った標準ユニット15と、この標準ユニット15に対し丸形板端子17(図7参照)を介し複数(本実施の形態では3本)の電線タイプヒュージブルリンク19(19a,19b,19c)を接続してなるオプション回路用の接続部21と、を具備してなる。
図4は標準ユニットをバッテリと反対側の斜め上から見た斜視図、図5は図4に示した標準ユニットをバッテリ側から見た正面図、図6は図5に示した標準ユニットを右斜め下側から見た斜視図、図7はバッテリ端子部における丸形板端子の接続例を示す分解側面図である。
標準ユニット15は、複数の可溶部23等をバスバ25等に形成したヒューズエレメント11と、複数の端子接続用ボルト27とを有する。可溶部23及びバスバ25は、バッテリヒューズを構成する。このバッテリヒューズは、樹脂ボディ13の一部を構成する他方の分割ボディ13bの表裏に開口するヒューズ収容空間26(図5参照)に配置される。ヒューズ収容空間26は、図2,図4に示すカバー28が係止手段30にて装着されることで、表裏の開口が覆われる。
ヒューズエレメント11は、一枚の導電金属板から打ち抜き形成され、その一部分に可撓性のヒンジ(不図示)を一体に有する。ヒューズエレメント11は、図示を省略するが平板状に伸ばした状態で、ヒンジを挟む一方の板部と他方の板部の表裏に絶縁性の合成樹脂材である分割ボディ13a,13bが一体成形(例えばインサート成形)される。ヒューズエレメント11のヒンジは、樹脂成形金型(図示せず)の樹脂材を注入しない部分に配置することで、分割ボディ13a,13bには覆われず露出し回動可能となる。つまり、ヒンジを境に前後に分割して構成された分割ボディ13a,13bを、ヒンジを中心とした角部29(図4,6参照)で回動させてL字状に屈曲される。
L字状に屈曲された樹脂ボディ13は、分割ボディ13aに設けた図6に示す係止爪14を、分割ボディ13bの係止部16に係止することでL字状に固定され屈曲状態に構成される。屈曲された樹脂ボディ13は、一方の分割ボディ13aがバッテリ57(図3参照)の上面57aと平行となり、他方の分割ボディ13bがバッテリ垂直面57bと平行に配置される。これにより、ヒューズ収容空間26の水平配置を容易とし、水平方向の突出量を短くして、エンジンルームの省スペース化を可能としている。
ヒューズエレメント11には端子接続用のボルト挿通孔31が穿設され、ボルト挿通孔31には図7に示すバッテリ端子33に設けられたバッテリ端子ボルト35が下方から挿通される。バッテリ端子33は、挟持穴33aに不図示のバッテリポストを挿入し、図1に示すナット37を締めることでバッテリポストに固定される。
樹脂ボディ13の分割ボディ13aには、図6に示すヒューズ収容空間39,41が形成され、ヒューズ収容空間39,41にはヒューズエレメント11に形成された可溶部からなるバッテリヒューズ(不図示)が配置される。各ヒューズ収容空間39,41は透明な窓部を有する図1に示すカバー43,45が係止手段47にて装着されることで上面が覆われる。また、分割ボディ13a,13bには複数の放熱フィン49が一体に設けられる。
分割ボディ13aにはボルト挿通孔31の外周部にヒューズエレメント11を露出させた図4に示すバッテリ端子接続凹部51が形成される。ボルト挿通孔31には、図7に示すように、下方からバッテリ端子33のバッテリ端子ボルト35が挿通され、バッテリ端子ボルト35はバッテリ端子接続凹部51で螺合されるナット53にてヒューズエレメント11に螺着される。ここで、ヒューズエレメント11とバッテリ端子33の間には、バッテリ端子ボルト35の貫通した丸形板端子17が挟着される。
丸形板端子17は、所謂LA端子(JIS規格の自動車用丸形板端子の略号名称)とも称される。丸形板端子17の圧着部には電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cの一端側導体が圧着接続される。電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cは一つの丸形板端子17に纏めて圧着されてもよく、また、それぞれに圧着した複数の丸形板端子17を一括してバッテリ端子ボルト35に挿通してもよい。
電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cの他端側導体にはオプション負荷側端子(不図示)が接続され、オプション負荷側端子はオプションコネクタ55内に収容固定される。オプションコネクタ55は、分割ボディ13bに固定される。電線タイプヒュージブルリンク19は、可溶性導体上に導体溶断時の高温度に耐える第1の絶縁体を被覆し、この第1の絶縁体上にさらに上記可溶性導体の溶断時に溶融変色等する第2の絶縁導体を被覆してなる。丸形板端子17、電線タイプヒュージブルリンク19、オプションコネクタ55は、オプション回路用の接続部21を構成している。
オプション回路用の接続部21は、上記のように丸形板端子17がバッテリ端子部で共締めされる。また、電線タイプヒュージブルリンク19は、標準ユニット15とバッテリ57の間に配置される。バッテリ57と標準ユニット15の間隙59(図3参照)が電線タイプヒュージブルリンク19の配置スペースに有効利用され、新たな収容スペースの確保が不要となって、省スペース化が図られている。
分割ボディ13bのバッテリ57に対向する面には電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間を隔離するリブ61a,61b,63a,63bが樹脂ボディ13と一体となって突設されている。図5に示すように、リブ61a,61bは、突出先端面が矩形状となり、先端エッジが面取りされて電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間への容易な挿入を可能としている。また、リブ63a,63bは、図6に示すように、突出先端面が略三角形状となり、先端エッジが面取りされて電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間への容易な挿入を可能としている。
リブ61a,63aと、リブ61b,63bは、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cの延在方向に複数箇所(図例では二箇所)設けられている。電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cが延在方向の少なくとも2箇所のリブ61a,63aと、リブ61b,63bとによって直線状に隔離され、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cが屈曲することにより隣接の電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cと接近することを防止している。
なお、本実施の形態では、リブ61a,61b,63a,63bを例に説明するが、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cを隔離する手段は、リブ61a,61b,63a,63bに限定されるものではなく、その他の突起(突出方向で断面形状の異なる隆起部等)又は電線タイプヒュージブルリンク19を嵌入保持する溝等であってもよい。
また、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cは、中心の電線タイプヒュージブルリンク19bに比べ、外側の電線タイプヒュージブルリンク19a,19cが長く設定されている。これにより、外側の電線タイプヒュージブルリンク19a,19cが外方に湾曲し、中心側の電線タイプヒュージブルリンク19bとの間が開くことにより、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c同士の熱干渉がより確実に生じなくなっている。また、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間が開くことにより、その隙間にリブ61a,61b,63a,63b等が入れやすくなり、良好に組み付けが行えるようになっている。
図8はヒュージブルリンクユニットの回路図である。
図において、BPはバッテリ57のバッテリポスト、BFL1,BFL2はヒューズ収容空間39,41に配置されるバッテリヒューズ、FL1,FL2,FL3,FL4はヒューズ収容空間26に収容されるバッテリヒューズ、FLW1,FLW2,FLW3は電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cを示す。
このように構成されるヒュージブルリンクユニット100では、標準ユニット15にオプション回路用の接続部21が設けられると、接続部21を構成する電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cが、分割ボディ13bに設けられたリブ61a,61b,63a,63bによって相互に離間され、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c相互間での熱の授受(すなわち、熱干渉)がなくなる。これにより、過電流が流れると、各電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c自身のジュール熱のみによる溶断が可能となり、外乱の影響を受けない規格に準じた回路保護動作が可能となる。
したがって、上記実施の形態によるヒュージブルリンクユニット100によれば、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間を隔離するリブ61a,61b,63a,63bを、樹脂ボディ13に設けたので、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間の熱干渉を防止し、溶断時の影響を他のヒュージブルリンク(電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c)に与えない。この結果、溶断特性にバラツキのない高品質のヒュージブルリンクユニット100を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19cが3本であるため、リブは2箇所であるが、電線タイプヒュージブルリンク19の本数によりリブの数は増減可能である。
また、上記の実施の形態では、電線タイプヒュージブルリンク19の延在方向に2つのリブ61a,63a,61b,63bを設けたが、リブは延在方向に2つ以上設けられても勿論良い。
さらに、上記の実施の形態では、リブ61a,61b,63a,63b、突起、或いは溝を樹脂ボディ13に設けた構成例を説明したが、リブ61a,61b,63a,63b等は、標準ユニット15やバッテリ57を覆う不図示の保護カバー(以下、単に「カバー」と称す。)に設けても良い。
このカバーは、耐熱性の塩化ビニールその他のプラスチック等の合成樹脂材料からなり、例えば箱状に形成される。カバーは、開口部縁部にヒンジを介して係止板が接続され、ヒンジにて回動自在となった係止板を標準ユニット15やバッテリ57の係止部に係止して取り付けられる。このカバーに上記リブ61a,61b,63a,63bを設けても、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間を隔離でき、電線タイプヒュージブルリンク19a,19b,19c間の熱干渉を防止し、上記効果と同様に、溶断特性にバラツキのない高品質のヒュージブルリンクユニット100を得ることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
図9は本発明の他の実施の形態に係るヒュージブルリンクユニットの斜視図、図10は図9に示したヒュージブルリンクユニットをバッテリ側から見た正面図、図11は図10のA−A断面図である。
ヒュージブルリンクユニット200は、先の実施の形態に示した電線タイプヒュージブルリンク19の、車両の振動による振れ(あばれ)を抑えるための一対の挟持壁70,70を備える。
なお、本実施の形態おいて、先の実施の形態で示した電線タイプヒュージブルリンク間を隔離するリブ(61a,61b,63a,63b)、突起又は溝は装備されていない。
また、オプション回路用の接続部を構成するオプションコネクタ55(図1参照)は、分割ボディ13bに固定された一体化構造となっておらず、図示していない。
上記の変更点以外の構成は、先の実施の形態と共通である。そこで、先の実施の形態と共通の構成については、同一番号を付して説明を省略、又は簡略化する。
標準ユニット15は、図9,10に示すように、複数の可溶部23をバスバ25等に形成したヒューズエレメント11と、複数の端子接続用ボルト27(図4参照)とを有する。樹脂ボディ13の一部を構成する他方の分割ボディ13bのバッテリ57(図3,13参照)に対向する面には、一部の端子接続用ボルト27を外面側に立設させた複数(本実施の形態では4つ)の端子接続部72が形成されている。
なお、図9では、ヒューズ収容空間39,41を覆うカバー43,45(図1参照)は省略してある。
挟持壁70は、電線タイプヒュージブルリンク19を、その対構造によって挟持可能にしたもので、隣接する接続端子部72,72間において各接続端子部27の外周部に近接した状態で樹脂ボディ13に突設されている。また、本実施の形態において一対の挟持壁70,70は、電線タイプヒュージブルリンク19の延在方向にわたり複数箇所(図例ではニ箇所)設けられている。挟持壁70は、図11に示すように、突出先端部を自由端として弾性変形可能に形成されると共に、先端70aが互いに対向方向に折曲されている。
このように構成されるヒュージブルリンクユニット200では、図12に示すように、標準ユニット15にオプション回路用の電線タイプヒュージルリンク19を接続し、この電線タイプヒュージルリンク19が一対の挟持壁70,70に挿入されると、車両振動の振れによって生じる電線タイプヒュージブルリンク19の延在方向の移動や挟持壁70,70からの飛び出しが不能に挟持される。これにより、バッテリ端子部に接続された電線タイプヒュージルリンク19は、図13に示すように、車両の振動による振れ(あばれ)や飛び出しが抑えられ、負荷の増大に伴うバッテリポストの破損、あるいは周辺機器の損傷が防止される。
とりわけ、本実施の形態のように、電線タイプヒュージブルリンク19の他端側導体に接続されるオプションコネクタ(不図示)が分割ボディ13bに固定されず離間配置されて電線タイプヒュージブルリンクを長尺化させるような場合、車両の振動による電線タイプヒュージブルリンク19の振れ(あばれ)が大きくなる。しかし、電線タイプヒュージブルリンク19を一対の挟持壁70,70で挟持することによって、この振れを確実に抑えることができる。
なお、本実施の形態では、先の実施の形態において電線タイプヒュージブルリンク間を隔離して熱干渉を防止するリブ、突起又は溝を装備しないとしたが、これらの隔離手段が併用されても構わない。
また、上記の熱干渉を防止するリブや突起が、電線タイプヒュージブルリンクの延在方向と直交する水平方向に複数設けられると共に、隣接する、例えばリブ同士が電線タイプヒュージブルリンクを挟持するように形成されていれば、これらリブを挟持壁として共用することもできる。
11 金属板ヒューズエレメント
13 樹脂ボディ
15 標準ユニット
17 丸形板端子
19 電線タイプヒュージブルリンク
21 オプション回路用の接続部
33 バッテリ端子
57 バッテリ
61a,61b,63a,63b リブ
70 挟持壁
100,200 ヒュージブルリンクユニット

Claims (6)

  1. 搭載対象車両に共通装備され金属板ヒューズエレメントの一部分を樹脂ボディで覆った標準ユニットと、
    該標準ユニットに対し丸形板端子を介し複数の電線タイプヒュージブルリンクを接続してなるオプション回路用の接続部と、を具備し、
    前記電線タイプヒュージブルリンク間を隔離するリブ、突起又は溝を前記樹脂ボディ又は前記標準ユニットを覆うカバーに設けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  2. 請求項1記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記電線タイプヒュージブルリンクの長さを、中心に比べ外側を長くしたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記電線タイプヒュージブルリンクは、バッテリ端子部で前記丸形板端子が共締めされ、前記標準ユニットとバッテリ間に配置されることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記リブ、突起又は溝は、前記電線タイプヒュージブルリンクの延在方向に複数箇所設けられていることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  5. 搭載対象車両に共通装備され金属板ヒューズエレメントの一部分を樹脂ボディで覆った標準ユニットと、
    該標準ユニットに対し丸形板端子を介し接続された電線タイプヒュージブルリンクと、を具備し、
    前記電線タイプヒュージブルリンクを挟持可能な一対の挟持壁を前記樹脂ボディに設けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  6. 上記請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記リブは前記電線タイプヒュージブルリンクの延在方向と直交する方向に複数設けられ且つ隣接するリブ同士で該電線タイプヒュージブルリンクを挟持可能に形成して、上記請求項5に記載のヒュージブルリンクユニットの挟持壁に共用されることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
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