JP5440940B2 - 画像形成装置の現像装置 - Google Patents

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Description

この発明は電子写真方式の画像形成装置の現像装置に関するものであり、具体的には、現像剤を攪拌しながら搬送するスクリュの軸受け部に関するものであって、複数のシール部材とグリスとによる軸封部によって軸受けを軸封している軸受け部について、軸封部のシール部材に現像剤が流入(又は侵入)して凝集することを効果的に低減するために、軸封部のシール部材近傍に現像剤が侵入することを効果的に防止することができるものである。
電子写真方式の画像形成装置の現像機における現像方式であって、磁性体からなるキャリアとトナーが含まれた現像剤により感光体上の潜像を現像する2成分現像方式において、現像機内で現像剤の搬送、攪拌を行うために現像機内には複数のスクリュを備えている。これらのスクリュ(これを搬送スクリュ又は単にスクリュという)には、画像形成装置の印刷速度や印刷領域の広さに応じて、現像剤の必要量を現像機内に供給し、攪拌し搬送する能力を備えていることが必要である。印刷領域が大きくなると必要な現像領域が増え、それに伴い必要な現像剤の供給量が多くなる。また、印刷速度が高速になると、現像領域にある現像ローラへの単位時間当たりの現像剤供給量が増えるので、これに伴って上記搬送スクリュによる現像剤搬送量、攪拌量が多くなることになる。
上記スクリュの搬送・攪拌性能の安定性を向上させるために、その軸受けに現像剤が侵入してトナーが凝集し固着して現像機の駆動抵抗を増加させることのないように、シール部材を2つ組み合わせその間にグリスを封入して現像剤の軸受けへの侵入に対するシール性能を向上させた軸受部が公知である(特許文献1)。これを図5および図7に示す。なお、図7は図5の軸受部を拡大した図である。
なお、上記シール部材は具体的にはGシール(断面G型のリップシール)であるが、断面U型、V型のリップシールも使用可能である(以下これをGシール)という。
特許文献1の上記軸受けと軸封部とによる軸受け部の構造は図7に示すとおりであり、パドルの軸23の軸受け(具体的には転がり軸受け)18と軸封部16とによるものである。そして、軸封部16は2つのGシール19,20を備えており、搬送スクリュ(単に「スクリュ」ともいう)側の第1のGシール19のリップ19aと、軸受け18側の第2のGシール20のリップ20aと、軸受ケース17の内周面と、パドル軸23の基部23aとで形成される空間25aにグリス26が封入されており、さらに、第2のGシール20のリップ20aと、軸受け18と、軸受ケース17の内周面と、パドル軸23の基部23aとで形成される空間25bにもグリス26が封入されている。
上記空間25aに封入されているグリス26は、第1のGシール19とパドル軸23の基部23aと、第2のGシール20と基部23aのリップとの摺動面を潤滑して摩擦熱の発生を低減し、第1のGシール19を通過して侵入した現像剤を捕捉する。また、上記空間25bにもグリス26が封入されており、同様の潤滑作用、シール作用を奏する。
なお、現像装置の側板10aに対して右側が現像装置の内部であり、左側が現像装置の外部であり、また、パドル軸23の先端部23bの先端にギア付きのジョイント(図示せず)が取付けられており、当該ジョイントに現像駆動モータが連結される。
以上のとおりの従来技術の軸封部16では、第1のGシール19近傍に現像剤が流入し集積すると、当該Gシール19とパドル軸23との摺動部でトナーの凝集体が微小に生成され、これが現像剤に混入し、現像ローラに供給されることがあり、そうすると、次のように画像品質が損なわれることになるという課題がある。すなわち、画像密度が高い印刷パターンにおいては現像された領域において転写する際に、現像ローラに凝集体が付着すると、当該凝集体によってその周囲におけるトナーの転写が阻害され、その結果、上記凝集体周囲でのトナー付着量が少なく、凝集体周りの微小領域で印刷濃度が薄くなって印刷画質が損なわれる。
また、近年の画像形成装置は非常に高速化し高機能化しており、このために、印刷速度が高速で印刷領域が広い場合は、現像機内に必要とされる現像剤量が非常に多くなり、したがって、スクリュの大きな搬送能力や攪拌能力が必要になる。また、印刷領域が大きくなると現像領域が増大し、このため、現像剤の必要な供給量が多くなる。そして、単位時間当たりの現像剤の供給量が増えると、現像機内での現像剤の流量が増加し、その結果、軸封部16のGシール19近傍に多量の現像剤が山積みされるようになり、このことによってGシールに対する圧力が高くなってくるという課題がある。
そのため、より軸封部に現像剤が侵入しない構成にする必要がある。例えば、特許文献2には、弾性リップシールと磁石との組み合わせによる軸封装置よりもスクリュ側に緩衝板を設け、当該緩衝板で軸封装置に向かう現像剤の圧力を低減するようにした軸受けシール装置が記載されており、特許文献3には、軸受けに進入しようとする2成分現像剤の移動を阻止するのに磁性体プレートを用いることが記載されており、また、磁性体リングをシート状磁石と対向させて配置することで両部材間に磁力線が密に形成させることが記載されている。
また、特許文献4には、主たる搬送スクリュの端部に逆巻きスクリュを設けたものが記載されている。
しかしながら、特許文献2の構成および特許文献3の構成では、画像形成装置が高速になるにつれ、これらの従来技術の構成では現像剤が軸受けに侵入することを十分に防ぐことは難しい。
また、特許文献4に記載の逆巻きスクリュは、これによって現像剤を循環させるためのものであり、主たる搬送スクリュの軸受けから現像剤を遠ざける方向に搬送するが、これは軸受けへ現像剤が流入することを阻止するような作用を有する点までは考慮されていない。
〔課題〕
そこで、本発明の目的は、軸封部に現像剤の侵入を効果的に防止し、良好な画質を得ることが可能な現像装置を提供する。
トナーと磁性キャリアを含む現像剤を攪拌しながら搬送を行う搬送スクリュと、当該搬送部材を囲むハウジングと、前記搬送スクリュの回転軸の軸受け部とを備え、前記搬送スクリュは現像剤を軸受け部に向かう方向に搬送するものであり、前記軸受け部は転がり軸受けと軸封部とによるものであり、上記軸封部は搬送スクリュ側の第1のGシールと軸受け側の第2のGシールとを有し、両Gシール間にグリスが充填され、軸受けと上記第2のGシールとの間にグリスが充填されているものである、画像形成装置の現像装置において、前記搬送スクリュと軸受け部との間において搬送スクリュの軸に円盤状のフランジを備え、前記スクリュ軸が前記フランジの中心を通るように前記フランジが配置され、当該フランジの前記スクリュの軸の方向と直交する面にシート状磁石を備えており、前記フランジと軸受け部との間の前記スクリュの領域をシール用スクリュ部としたとき、前記シール用スクリュ部のピッチを前記シール用スクリュ部以外のスクリュのピッチに比べて狭くしたことを特徴としている。
本発明によれば、軸封部に現像剤の侵入を効果的に防止でき、良好な画質を得ることが可能な現像装置を提供できる。
は、電子写真式画像形成装置の全体構成図である。 は、現像機の現像剤の流れを示す説明図である。 は、実施例1の構成の断面図である。 は、実施例2の構成の断面図である。 は、従来の軸封部の構成断面図である。 は、図3,4の実施例の図5の従来例に対する効果の比較結果を示す図である。 は、従来の軸受け部の断面図である。
本発明の実施の形態を説明する。
本発明による現像装置においては、スクリュ端部に備えられたフランジと、当該フランジに貼り付けされたシート状磁石と、軸受け部、フランジおよびスクリュ等を囲むハウジングを備え、フランジのシート状磁石によりフランジ外周のギャップに捕捉され、この捕捉された現像剤によるシールが形成され、軸封部のGシールへ向かう現像剤の流れが抑制される。さらに、フランジ外周のギャップを通過して流入した現像剤の流れはその勢いがなく、上記ギャップを通過した直後にシール用スクリュで捕捉されて逆送され、搬送スクリュの方へ送り返される。これによって、Gシール近傍に現像剤が集積してGシールに現像剤圧がかかることを回避できる。以上がこの発明の特徴である。
〔画像形成装置全体〕
この発明の実施例を説明する前に、画像形成装置全体の構成について説明する。
図1において、50は画像形成装置としてのプリンタ、51yはイエロー色の画像を作像する作像部、51mはマゼンタ色の画像を形成する作像部、51cはシアン色の画像を形成する作像部、51kは黒色の画像を形成する作像部、52は前述の4色の画像が一時的に転写される中間転写体、各色の作像部は4色とも同様の構成となっている。代表例としてイエロー色作像部51yについて説明すると、53は画像情報に基づく露光光Lを感光体ドラム54上に照射する露光部、54は像担持体としての感光体ドラム、56は感光体ドラム54上に形成された静電潜像を現像する現像装置、58は感光体ドラム54上に形成されたトナー像を被転写材Pに転写する1次転写部、59は感光体ドラム54上の未転写トナーを回収するクリーニング部、61〜63は転写紙等の被転写材Pが収納された給紙部、64は被転写材(印刷用紙)P上の未定着トナーを定着させる定着部、90はクリーニング部59や2次転写部60で回収された廃トナーを収納する廃トナーボトル、1はトナーボトルである。
次いで、プリンタ50における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、作像部51yにて、画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部53(書込部)に送信される。そして、露光部53からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、感光体ドラム54上に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム54は、図中の反時計方向に回転しており、まず、帯電部55との対向位置でその表面が一様に帯電される。そして、帯電部55で帯電された感光体ドラム54表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、この位置で画像情報に対応した静電潜像が形成される。
その後、潜像が形成された感光体ドラム54表面は、現像装置56との対向部に達する。そして、現像装置56によって、感光体ドラム54上の潜像が現像される。詳しくは、現像装置56内のトナーは、トナーホッパ(図には省略されている)から供給されたトナーとともに、撹拌ローラによってキャリアと混合される。そして、摩擦帯電したトナーは、キャリアとともに現像ローラ上に供給される。その後、現像ローラ上に担持されたトナーは、ドクターブレードの位置を通過した後に、感光体ドラム54との対向位置に達する。そして、その対向位置で、トナーは感光体ドラム54表面に形成された静電潜像に付着する。
なお、トナーホッパから供給されるトナーは、現像装置56内のトナーの消費にともない、現像装置56内に適宜に供給されるものである。現像装置56内のトナーの消費は、感光体ドラム54に対向する光センサ(トナー濃度センサ、図示略)によって間接的に検出される。
その後、現像装置56で現像された感光体ドラム54表面は、1次転写部58との対向部に達する。そして、この位置で、中間転写体52上に感光体ドラム54上のトナー像が転写される。このとき、感光体ドラム54上には、中間転写体52に転写されない未転写トナーが僅かに残存する。そして、1次転写部58を通過した未転写トナーを有する感光体ドラム54表面は、クリーニング部59との対向部に達し、感光体ドラム54に当接するクリーニングブレードにより、未転写トナーがクリーニング部59内に回収される。なお、クリーニング部59で回収されたトナーは、廃トナー搬送経路(図示略)を経て廃トナーボトル90に向けて搬送される。
クリーニング部59を通過した感光体ドラム54表面は、除電部(図示略)に達し、ここで感光体ドラム54表面の電位が除去されて、一連の作像プロセスを終了する。そして、イエロー色作像部51yにて作像されたトナー像は中間転写体52に転写される。
同様にして、中間転写体52は複数色からなるカラー画像を形成するために、マゼンタ色作像部51m、シアン色作像部51c、黒色作像部51kからも各々の色のトナー像を転写される。そして、複数色からなるカラートナー像が中間転写体52に形成された後に、トナー像は中間転写体52によって2次転写部60に搬送される。
一方、2次転写部60に搬送される被転写材Pは、次のように動作する。
まず、プリンタ50の複数の給紙部61,62,63のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される。例えば、上段の給紙部61が選択されると、給紙部61に収納された被転写材Pの1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。その後、搬送経路Kを通過した被転写材Pは、レジストローラの位置に達し、被転写材Pは、中間転写体52上のトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、2次転写部60に向けて搬送される。
そして、転写工程後の被転写材(紙)Pは、2次転写部60の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着部64に達し、そして、この位置で、被転写材P上の未定着トナー像が熱と圧力とによって定着される。その後、定着工程後の被転写材Pは、出力画像としてプリンタ50から排出される。このようにして、一連の画像形成プロセスが完了する。
〔現像剤の流れ〕
次いで、図2を参照して、現像装置56における現像剤の流れを説明する。
現像装置56の内部にはトナーとキャリアからなる現像剤を搬送し攪拌する搬送スクリュと、現像剤を画像形成領域に供給して生鮮潜像を現像する機能を備えた現像部を備えている。図中の矢印によって現像剤の搬送経路、すなわち流れを示している。
供給スクリュ71内の現像剤は、図2に示すA端側からB端側に搬送され、供給スクリュ71から現像ローラ74に供給される。供給スクリュ71内の現像剤の大部分は現像ローラ74に供給されるが、現像ローラ74に供給されずに余分となった分が回収スクリュ72に搬送される。
現像ローラ74は内部に強磁性の磁性体を備えており、その周囲に磁性体とは非接触な非磁性材料で形成されたスリーブを備えている。そして、このスリーブは表面に微小な凹凸を備えており、回転することによって現像剤を現像部に搬送する。現像部で現像に用いられた現像剤は回収スクリュ72に回収される。回収スクリュ72は図2におけるA端側からB端側に現像剤を搬送しつつ現像ローラ74からの余剰の現像剤を回収し、B端において攪拌スクリュ73に受け渡す。
なお、上記攪拌スクリュ73は一定周期で全ての現像剤をB端からA端に搬送するものであり、トナー補給やトナー濃度を検知するための検知手段が備えられている。
供給スクリュ71、回収スクリュ72、攪拌スクリュ73はいずれも回転しており、現像剤を軸方向に搬送するので内部の現像剤が流動する。
現像機52による単位時間当たり現像量が多いときは、必然的に搬送スクリュの回転軸(スクリュ軸)の回転速度が高速になる。したがって、転がり軸受けで支承されているスクリュの回転軸が高速回転しても、その軸封部に支障が生じない(摩擦熱による発熱、回転抵抗の増大など)ように、軸受け部(軸受け及びその軸封部)を工夫する必要がある。
次いで、図3を参照して、スクリュの端部の軸受けまわり構造の実施例1を説明する。
この実施例1はスクリュ80によって現像剤が軸受け部76に向けて搬送され、軸受け部76の近くの排出口から排出される(矢印D)ものであって、スクリュ80で搬送された現像剤が軸封部85に向かって流動する構造になっているものに、この発明を適用した例である。
実施例1の軸受け部76は、従来例1における軸受け部と同じであり、軸受け78と軸封部85(Gシール79a,79bによる軸封部)によるものである。
図3に示すスクリュ80による現像剤の搬送方向は矢印方向Cで、この場合、隣接するスクリュへ搬送経路矢印方向Dを通して現像剤を次のスクリュに受け渡しする。フランジ75によって搬送スクリュ80による現像剤の流れを遮断して、現像剤がフランジ75よりも軸封部85側の領域に勢い良く流れ込まないようにしている。フランジ75はスクリュ80の軸がフランジ75の中心を通るように配置されている。
また、上記フランジ75はスクリュの軸と直交する面にシート状磁石77を備えている。
さらに、フランジ75と軸封部との間のスクリュのピッチは、他のスクリュのピッチに比べて狭くなっている。ここでは、この部分をシール用スクリュと呼ぶことにする。このシール用スクリュ81は、侵入した現像剤を速やかにかき集め、速やかに逆送してフランジ75の反対側、すなわち、搬送スクリュ側に送り返す性能が求められるものであるから、このシール用スクリュ81はピッチ及びピッチ数が所期の機能を奏するものでなければならない。
なお、実施例1の上記シール用スクリュ81のピッチは他のスクリュ80のピッチを1としたとき、1/2になっている。また、シール用スクリュ81の羽根とスクリュの回転軸との成す角度を他のスクリュ80の羽根とスクリュの回転軸との成す角度よりも急な角度にすることにしても効果を得ることができる。
また、ギャップに捕捉された現像剤がフランジの回転によって圧迫されて変質する可能性がある。ギャップg5が小さすぎることによる弊害は、搬送スクリュ80、フランジの場合と同様であるので、これらとほぼ同等の大きさにすればよい。この実施例1における上記ギャップg5は0.8〜1.0mm程度が適当である。
以上の構造によれば、フランジ75に現像剤が衝突しても、その現像剤がシート状磁石77の磁力で引っ張られてその動きが抑制され、擬似的に粘度の高い流体のような動きになる。そのため、現像剤をシールすることができ、軸受け部76側への現像剤が流入を低減させることができる。
この実施例ではフランジ75の裏側(搬送スクリュによる現像剤の流れ方向Cから見て裏側)にシート状磁石77を備えているが、表側にシート状磁石77を備えても同様の効果が得られる。
以上の構成によりフランジ75の搬送スクリュ側から軸受け部76側への現像剤の流入が低減される。そして、フランジ75及びシート状磁石77による上記シールを通過してシール用スクリュ側に流入すると、直ちにシール用スクリュ81に捕捉され逆送されて、搬送スクリュ側に押し戻される。これはシール用スクリュ81がスクリュの他の箇所に比べてピッチが小さいため、回転数が大きくなる。そのため、現像剤はシール用スクリュ81に捕捉され逆送されて、搬送スクリュ側に押し戻されるようになる。
したがって、フランジ75の外周面とハウジング内面とによるシールと、シール用スクリュ81との2段階のシールによって、搬送シール側の現像剤が軸封部85の第1のGシール79a近傍に流入することを防ぐことができる。
現像剤にはキャリアとトナーが含まれているが、これらは大きな負荷を与えられるといずれもその性質が劣化してしまう傾向がある。このような劣化を生じさせないためには、回転する物体(例えば搬送用のスクリュ80やフランジ75、シール用スクリュ81)と止まっている物体(例えばハウジング82)との間のギャップは大きい方がよい。他方、現像剤が軸封部85の第1のGシール79a近傍に侵入しないようにするためには上記ギャップは狭い方がよい。以上のようなことから、上記ギャップの大きさはほぼ0.8〜2mm前後が好ましい。
次いで、図4を参照して実施例2を説明する。
実施例2は、軸受け部76の近傍において投入口から現像剤が投入され(矢印D’)これがスクリュ80’で軸受け部76から遠ざかる方向(矢印F)に搬送されるもので、多量に投入されたとき現像剤が軸受け部76へ向かって流動する構造のものにこの発明を適用した例である。この例ではそのスクリュ80’の搬送方向が実施例1のそれとは反対方向である。
印刷速度が高速である等のために、単位時間当たりの現像剤の投入量が増大すると、スクリュ80’による矢印F方向の搬送速度が高速になる。また、この場合は、スクリュ軸の回転速度が高速になり、スクリュ80’によって矢印F方向に高速で搬送されても、第1、第2のGシール79a,79bのリップとの摺擦による摩擦熱の発生が顕著であるので、第1のGシール79aとスクリュ80’の軸端部との摺動部近傍まで現像剤が流入すると、当該摺動部においてトナーが微小に凝集する可能性があり、凝集したトナーの混入によって印刷画質が低下してしまう可能性がある。
上記のような原因による印刷画質の低下を防ぐには、矢印D’方向から多量に現像剤が投入されるときでも、上記第1のGシール79aの周囲に高密度の現像剤が存在することを防ぎ、第1のGシール79aに現像剤からの圧力がかかることがないようにする必要がある。
そこで図4に示すように軸受け部76に隣接してシート状磁石77を有する円盤状のフランジ75を設けてあり、さらに、フランジ75と軸封部85との間にシール用スクリュ81がある。そして、このシール用スクリュ81の搬送方向は実施例1の場合と同じ方向である。スクリュ80’による搬送方向(矢印F方向)がシール用スクリュ81の搬送方向と一致している。
隣接するスクリュから矢印D’方向に流入してくる現像剤が、スクリュ80’の端部で集積されるほどに多量であっても、その現像剤の軸封部85に向かう勢いはフランジ75で制止され、また、現像剤がシート状磁石の磁力で捕捉され、フランジ外周のギャップgを塞いで現像剤によるシールが形成されるので、現像剤がフランジ75の外周のギャップgを通過して、軸封側に流入することはないが、現像剤がフランジ75外周のギャップgを通過して軸封部側に流入しても、その勢いはほとんどないのでシール用スクリュ81で直ちに捕捉され、スクリュ80’の方に押し戻される。
なお、図5(特許文献1)の構成に、フランジ75およびシート状磁石77を設けずに、シール用スクリュ81のみを設けた構成にする場合についてだが、この構成の場合、現像剤を軸受部に侵入することを防ぐために、搬送スクリュにおいてピッチの小さい箇所(すなわちシール用スクリュ81の部分)を増やす必要がある。例えば、図3および4の構成ではシール用スクリュ81部の羽根が3枚で説明しているが、フランジ75およびシート状磁石77を設けない場合は、それ以上にする必要がある。しかしながら、その構成の場合は装置が大型になってしまう課題がある。このことを回避するために、シール用スクリュ81の羽根の数を低減させ、且つ現像剤を押し戻し、軸受部に侵入させないようにするためには、以上で説明した本実施例のような構成にすることが望ましい。
以上から、実施例1の構成は、搬送スクリュで現像剤が軸封部85に向かって多量に流動するものを前提としているが、搬送スクリュ端部の円盤状フランジにシート状磁石が備えられているので、多量に流動する現像剤は円盤状のフランジによってその流動の勢いが止められる。また、上記フランジのシート状磁石の磁力によってフランジ外周に現像剤が捕捉され、この現像剤で上記環状ギャップが塞がれてシールが形成される。したがって、フランジ外周の上記ギャップを通過して軸封部の方へ流入(又は侵入)しても、その勢いはほとんどない。
仮にフランジ外周の前記ギャップを通過して軸封部85の方へ流入すると、直ぐにシール用スクリュで捕捉されて逆送され、搬送スクリュの方へ送り返される。
したがって、軸封部のGシール近傍に多量の現像剤が集積して加圧されるようなことはなく、したがって、Gシール近傍(Gシールとスクリュ軸との摺動部周辺)で現像剤が凝集することは確実に回避される。
実施例2の構成は、搬送スクリュによって現像剤が軸封部から遠ざかる方向に搬送されるものであることを前提にしている。しかし、搬送スクリュ室に投入口から多量に投入されたときは、投入された現像剤が軸封部85の方に押し寄せることがあるが、このようにして押し寄せる現像剤の流れは、実施例1の場合と同様に円盤状のフランジで遮られ、その流れの勢いが止められる。そして、現像剤がフランジ外周のギャップを通過して軸封側に流入することは、フランジ外周の現像剤によるシールで阻止される。
また、もし上記ギャップを通過して軸封部へ流入しても、その現像剤はシール用スクリュに捕捉されて搬送スクリュ側に送り返される。この場合は、スクリュ室内の現像剤はフランジから遠ざかる方向に押しやられていて、シール用スクリュによる現像剤の送り返しに対する抵抗にはほとんどならないので、シール用スクリュに捕捉されると、その現像剤は容易に搬送スクリュ側へ送り返される。
なお、上記の現像剤によるシールは、フランジ外周とハウジング内面間のギャップが磁力で捕捉された現像剤によって塞がれているシール手段を意味するものとする。
19a:第1のGシール
19b:第2のGシール
26:グリス
56:現像装置
71:供給スクリュ
72:回収スクリュ
73:攪拌スクリュ
74:現像ローラ
75:フランジ
76:軸受け部
77:シート状磁石
78:軸受け
79:Gシール
79a:第1のGシール
79b:第2のGシール
80,80’:スクリュ(搬送スクリュ)
81:シール用スクリュ
82:ハウジング
85:軸封部
特開2004−226695号公報 特開2003−91157号公報 特開平5−134540号公報 特開平11−7195号公報

Claims (4)

  1. トナーと磁性キャリアを含む現像剤を攪拌しながら搬送を行う搬送スクリュと、当該搬送部材を囲むハウジングと、前記搬送スクリュの回転軸の軸受け部とを備え、
    前記搬送スクリュは現像剤を軸受け部に向かう方向に搬送するものであり、
    前記軸受け部は転がり軸受けと軸封部とによるものであり、
    上記軸封部は搬送スクリュ側の第1のGシールと軸受け側の第2のGシールとを有し、両Gシール間にグリスが充填され、軸受けと上記第2のGシールとの間にグリスが充填されているものである、画像形成装置の現像装置において、
    前記搬送スクリュと軸受け部との間において搬送スクリュの軸に円盤状のフランジを備え、
    前記スクリュ軸が前記フランジの中心を通るように前記フランジが配置され、
    当該フランジの前記スクリュの軸の方向と直交する面にシート状磁石を備えており、
    前記フランジと軸受け部との間の前記スクリュの領域をシール用スクリュ部としたとき、前記シール用スクリュ部のピッチを前記シール用スクリュ部以外のスクリュのピッチに比べて狭くしたことを特徴とする画像形成装置の現像装置。
  2. 前記シール用スクリュ部以外のスクリュのピッチを1としたとき、前記シール用スクリュ部のピッチを1/2としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の現像装置。
  3. 前記フランジの側面に備えられた磁石は、前記搬送スクリュの軸線方向に対して垂直な表面と裏面で互いに異なる磁極が着磁されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置の現像装置。
  4. 前記フランジに備えられた磁石は、前記搬送スクリュの軸線方向に対して垂直な一つの面において異なる多数の磁極が交互に着磁されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置の現像装置。
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