JP2003215919A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2003215919A
JP2003215919A JP2002018505A JP2002018505A JP2003215919A JP 2003215919 A JP2003215919 A JP 2003215919A JP 2002018505 A JP2002018505 A JP 2002018505A JP 2002018505 A JP2002018505 A JP 2002018505A JP 2003215919 A JP2003215919 A JP 2003215919A
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developer
shaft
developing device
magnetic
magnet
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JP2002018505A
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Shigeo Kimura
木村  茂雄
Fumitake Hirobe
文武 廣部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スクリュー端部での現像剤ケーキング防止。 【解決手段】 磁性粒子を備える現像剤11を収容する
収容容器と、強磁性体から成る軸を有する回転可能な現
像剤攪拌部材と、該攪拌部材の軸1を支持する軸受け部
と、前記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置におい
て前記軸1と間隙をもって前記軸1を囲むように配置さ
れる非回転の磁石部材8とを有し、前記攪拌部材の軸1
と前記磁石部材8との間に形成される磁界によって前記
磁性粒子の磁気ブラシが形成されることで現像剤11の
漏出を抑える現像装置において、前記磁石部材8の前記
攪拌部材の軸1と対向する面のエッジが面取りされてい
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に電子
写真方式或いは静電記録方式により形成された静電潜像
を現像するための現像装置に関するものであり、特に磁
性トナーを主成分とする1成分現像剤、又は磁性キャリ
ア及びトナーを有する2成分現像剤を使用した現像装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像剤を収容した容器中には、スクリュ
ーや、フィン付の軸のように、回転することによって現
像剤を撹拌し、現像剤担持部材の長手方向に搬送する回
転部材が配設されている。
【0003】このような回転部材は容器の側壁に設けら
れた軸受に支持されている。
【0004】従来は、回転部材の軸を支持するために、
ブッシングを使用したりしていたが、現像装置の使用初
期においては現像剤のシール効果は保てるが現像動作を
繰返すにつれ、現像剤の循環する圧力により回転軸とブ
ッシングとの摺擦面に現像剤が徐々に侵入し、現像剤が
溶融固着し回転軸の駆動トルクが増加してしまったり、
或は回転軸とブッシングの摺擦面が摩耗したり、更には
溶融した現像剤が凝集塊を作ってしまうという問題があ
った。
【0005】又、ボールベアリングを使用した従来例に
おいても同様な欠点を有しており、更にベアリングのシ
ール部より漏洩するベアリングオイルにより現像剤が溶
融凝集したり、ベアリング内に侵入した現像剤とベアリ
ングオイルが溶融固着しベアリングが回らなくなるとい
った欠点も有していた。
【0006】更に、弾性シール部材(オイルシール)を
使用した従来例では、前記2つの従来例と比較すればは
るかに現像剤シール効果に優れているが、シール効果を
出すためには弾性シール部材と当接する回転軸の表面性
の精度を良くしなければならず、加工コストが上がると
いった問題や回転軸との摺擦が繰返されるにつれ当接部
が摩耗損傷し、現像剤の循環する圧力により、当接部が
押され変形しシール効果が薄れ、前記2つの従来例と同
様の欠点が生じたり、また耐久性に欠けるといった欠点
があった。
【0007】そこで、磁性粒子を備える現像剤を収容す
る収容容器と、軸受け部で支持され、前記収容容器内で
現像剤と接触して回転可能な回転部材と、前記軸受け部
に近接して前記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置
で前記回転部材を囲む非回転の磁石部材とを有する現像
装置において、前記回転部材の回転軸は前記磁石部材が
対向する部分に前記磁石部材によって磁化される強磁性
体を備え、前記磁石部材と前記磁性体との間に形成され
る磁界によって前記磁性粒子の磁気ブラシを形成し、こ
の磁気ブラシが現像剤の漏出を防止する現像装置が提案
された。この磁気ブラシを用いる方法は耐久性およびシ
ール性の点からが最も優れているが、この方法において
も、高速で攪拌軸を回転させなければならない装置にお
いては、磁気ブラシが軸と摺擦することにより熱が発生
し、この熱により攪拌軸の表面にトナーが溶融固着した
り、軸の周りに凝集体ができたりするという問題があっ
た。特に、近年、トナーが平均粒径10μm以下のよう
に微細化され、かつ、フルカラー画像に適したシャープ
な溶融特性を有するポリエステル系樹脂をバインダーと
するトナーが増えてきており、前述した溶融固着や凝集
体の発生を抑えるのが困難になってきている。
【0008】また、前記磁石部材と微小な空隙を介して
強磁性体の軸を配置させる構成の現像装置の別の問題と
しては、現像装置を組立てる際に、前記軸が磁石部材に
引き付けられ、当たってしまい、磁石部材の角が欠ける
ことが多いという問題がある。欠けた磁石の破片は現像
容器内の現像剤に混入した場合、現像剤担持体上に搬送
され、現像剤担持体と像担持体が近接する現像領域に達
すると、現像剤担持体に印加されるバイアスでリーク現
象が生じる。すなわち形成される画像に欠陥が生じるこ
とがあった。
【0009】従って、本発明の目的は、これらの磁気ブ
ラシ方式が有していた以下の2つの問題点を解決するこ
とのできる現像装置を提供することである。 磁気ブラシで回転部材の長手方向端部からの現像剤漏
出するのを防止しつつ、かつ、高速で回転部材を回転し
ても、回転部材に現像剤が溶融固着したり、現像剤の凝
集体が生じるのを防いだ現像装置を第1の目的としたも
のである。 さらには、現像器を組立てる際に、強磁性体軸が円筒
状マグネットに引き付けら、当たることで、マグネット
が欠けるのを防止することで、現像工程中にリーク現象
が生じるのを防止したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明に係る
現像装置の備える以下の構成にて解決される。
【0011】要約すれば本発明は、磁性粒子を備える現
像剤を収容する収容容器と、強磁性体から成る軸を備え
た回転可能な現像剤攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支持
する軸受け部と、前記軸受け部に近接して前記軸受け部
よりも前記収容容器内側の位置で前記回転部材を囲む非
回転の磁石部材を有する現像装置であって、前記回転部
材の軸と前記磁石部材との間に形成される磁界によって
前記磁性粒子の磁気ブラシが形成されることで、現像剤
の漏出を防止する現像装置において、前記磁石部材は、
前記攪拌部材の軸に対向する面のエッジを面取りした現
像装置装置である。
【0012】従来のように、エッジを面取りしていない
リング状のマグネットを用いて磁気ブラシを形成させた
構成の場合、攪拌部材の軸に対向するリング状マグネッ
トの面の角(エッジ)Eと前記軸との間に磁力線が集中
するために、図6に示すように、磁気ブラシmがエッジ
に集中して形成される。この集中した箇所では、局所的
に軸と磁気ブラシmの摺擦が強くなり摩擦熱が発生した
り、現像剤に強いストレスがかかる。そのために、現像
剤中のトナーが溶融固化しやすい状態になり、軸に現像
剤が溶融固着したり、現像剤の凝集体ができたりするこ
とがある。
【0013】本発明者は、この現象に着目し、磁力線が
局所的な箇所に集中することなく、リング状マグネット
と前記軸との空隙全体において、均一な磁気ブラシが形
成されるように、磁石部材のエッジを面取りし、磁力線
の集中を防止したものである。
【0014】また、内面側の角を面取りしたリング状マ
グネットを用いることは、組立て時に強磁性体の軸がマ
グネットに引き付けられて、角に当たっても、マグネッ
トが欠けにくい効果もある。従って、前述したリーク現
象による欠陥画像が生じにくい。
【0015】ここで、磁力線の集中を防ぐだけならば、
リング状マグネットの厚みを小さくすることも有効であ
るが、通常はマグネットを形成する材料は強度的にもろ
い材料が多いために、組立て時に易いという問題が生じ
る。従って、リング状マグネットの厚みを薄くするのは
好ましい方法ではない。
【0016】また、マグネットと軸との間隙を広げるの
も現像剤中のトナーが溶融固化するのを防ぐには有効な
方法であるが、その場合には、現像剤のシール能力も低
下するので、現像剤の漏出を抑えるのが困難となる。
【0017】すなわち、本発明は現像装置の組立て性を
向上しつつ、現像剤の漏出を防止し、かつ、トナーの凝
集や溶融固着を防止したものである。
【0018】以上の構成を、改めて以下(1)〜(4)
に整理して示す。
【0019】(1)磁性粒子を備える現像剤を収容する
収容容器と、強磁性体から成る軸を有する回転可能な現
像剤攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支持する軸受け部
と、前記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置におい
て前記軸と間隙をもって前記軸を囲むように配置される
非回転の磁石部材とを有し、前記攪拌部材の軸と前記磁
石部材との間に形成される磁界によって前記磁性粒子の
磁気ブラシが形成されることで現像剤の漏出を抑える現
像装置において、前記磁石部材の前記攪拌部材の軸と対
向する面のエッジが面取りされていることを特徴とする
現像装置。
【0020】(2)前記磁石部材は、前記磁石部材と前
記軸との間隙に沿った方向に着磁されていることを特徴
とする上記(1)に記載の現像装置。
【0021】(3)前記現像剤はトナー粒子とキャリア
粒子とを備え、前記磁性粒子は前記キャリア粒子である
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の現像装
置。
【0022】(4)前記攪拌部材は前記現像剤を撹拌
し、前記現像剤を現像剤担持体に搬送する搬送スクリュ
ーであることを特徴とする上記(1)乃至(3)のいず
れかに記載の現像装置。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、実
施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
【0024】(実施例1)以下、本発明に係る現像装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0025】図2を参照すると、本発明が適用できる画
像形成装置に一例としてのフルカラー電子写真複写機の
全体的な概略構成が示されている。図2の複写機による
と、複写機の概略中央部には、表面に電子写真感光層を
有した像担持体としての感光ドラム30が配設され、矢
印X方向に回転駆動される。
【0026】感光ドラム30の略真上位置には一次帯電
器Aが配設され、感光ドラム30の左側には回転式現像
装置Bが配設され、感光ドラム30の略真下位置には転
写装置(転写ドラム)5が配設され、そして感光ドラム
30の右側にはクリーニング装置Cが配設されている。
【0027】また、電子写真複写機の上方部には、光学
系Dが配設され、この光学系Dは、ガラス板等の透明プ
ラテン7上の原稿0の画像を、前記一次帯電器Aと回転
式現像装置Bとの間に位置した露光部3にて感光ドラム
30上に投影(スリット露光)するように構成される。
この露光によりドラム30に静電潜像が形成される。こ
のような光学系Dは、任意の光学系を利用し得るが、本
実施例では、第1走査ミラー111、この第1走査ミラ
ー111に対して半分の速度で同方向に移動する第2及
び第3走査ミラー112及び113、結像レンズ11
4、第4固定ミラー115を備えている。
【0028】原稿照明光源116は、第1走査ミラー1
11と共に運動するように構成し、また、色分解フィル
タ117は、第4固定ミラー115と露光部3との間に
配置される。
【0029】第1、第2、第3走査ミラー111、11
2、113によって走査された原稿0の反射光源は、レ
ンズ114を通過後、第4固定ミラー115を経て色分
解フィルタ117により色分解され、露光部3にて感光
ドラム30上に結像される。
【0030】又、フルカラー電子写真複写機内の右側に
は、定着装置15及び給紙装置Jが配設され、更に、前
記転写装置5と前記定着装置15及び給紙装置Jとの間
には、それぞれ、転写剤搬送系35が配設されている。
【0031】上記構成にて、感光ドラム30は、色分解
フィルタ117によって、色分解された色毎に帯電、露
光、現像、転写及びクリーニング工程等の一連の画像形
成プロセスが、一次帯電器A、光学系D、回転式現像装
置B,転写装置5及びクリーニング装置Cによって施さ
れる。
【0032】ここで、上記した回転式現像装置Bは、回
転支持体300と、この回転支持体300に略90゜の
角度間隔で、それぞれ、着脱自在に保持させた複数の現
像器、本実施例ではイエロー現像器101Y、マゼンタ
現像器101M、シアン現像器101C及びブラック現
像器101Bの4個の現像器とを有しており、色分解さ
れて感光ドラム30面に形成された各色の潜像を、それ
ぞれ対応する現像器の現像剤によって顕像化する。すな
わち、回転支持体300の略90゜ずつの回転角制御に
より、所要の現像器の現像剤担持体、即ち現像スリーブ
が感光ドラム30と対向する所定の現像位置に位置移動
して、この現像器による現像が実行される。現像時、現
像スリーブには交流、或いは直流電圧を重畳した交流
等、サイン波、矩形波等の振動電圧が現像バイアス電圧
として現像スリーブに印加され、感光ドラムにトナーを
繰り返し付着、離脱させる工程を経て潜像が現像され
る。なお、図2は、感光ドラム30に対してブラック現
像器101Bが対向位置している状態を示している。
【0033】このようにして現像された顕画像は、転写
装置5にて、給紙装置Jから供給される転写材Pに転写
される。すなわち、転写装置5は、典型的には、その周
辺に転写紙のような転写材Pを把持するためのグリッパ
5aを有した転写ドラム5bを備えており、この転写装
置5は、給紙装置Jの転写材カセット31又は32から
の転写材搬送系35を経て給紙された転写材Pの先端を
グリッパ5aで把持し、感光ドラム30上の各色毎の顕
画像を転写するべく回転移送せしめる。なお、転写域に
は、転写帯電器5cが転写ドラム5の内部に配置されて
いる。
【0034】かくして、各色の顕画像が、即ち現像剤に
よるトナー画像が順次転写された転写材Pは、グリッパ
5aから解放され、分離爪5dにて転写ドラム5bから
剥離される。次いで、転写ドラム5bから剥離された転
写材Pは、転写材搬送系Hによって定着装置15へと送
られ、この定着装置15によって転写材P上のトナー画
像は転写材P上に加熱定着され、その後、転写材Pは、
トレーK上へと放出される。
【0035】なお、本実施例の画像形成装置は前記感光
ドラムが250mm/sの周速で回転する、プロセスス
ピードが250mm/sの画像形成装置である。
【0036】図3は、図2で示した回転現像装置Bの1
つの現像器の断面図である。この現像器は、現像剤11
を収容した現像容器2を有する。現像容器2内には、感
光ドラム30上の潜像を現像するために感光ドラム30
と対面した現像部101へと現像剤11を担持し、搬送
する現像スリーブ21が、現像容器2の開口部に矢印b
方向に回転自在に設けられる。
【0037】現像スリーブ21はアルミニウム、非磁性
ステンレス鋼(例えばSUS316)等の非磁性材で作
製される。スリーブ21の内部にはローラ状磁石22が
固定配置されている。又、現像スリーブ21の上方の容
器2からの現像剤出口には、現像スリーブ21上の現像
剤量を規制する現像剤層規制部材としてのブレード23
がスリーブとの間に所定の間隔を設けて容器21に取り
付けられている。
【0038】ブレード23は、アルミニウム、非磁性ス
テンレス鋼(例えばSUS316)などの非磁性材料、
又は鉄、ニッケル、コバルト、又はそれらの合金などの
強磁性材料で形成され、現像スリーブ21との間の間隙
の大きさにより現像部101へと搬送される現像剤11
の量、具体的には現像スリーブ21上の現像剤11の厚
さを規制する。従って、本実施例においては、ブレード
23の先端部と現像スリーブ21の表面との間を非磁性
トナーと磁性キャリア粒子からなる現像剤11が現像ス
リーブ21に担持されて通過し、現像部101へ送られ
る。
【0039】斯る構成により、従来と同様に、現像スリ
ーブ21の回転によりN2極で汲み上げられた現像剤1
1はS2極→N1極と搬送され、その途中で規制部材2
3で規制され、現像剤薄層を形成する。S1極は現像磁
極であり、この磁極の磁界中で穂立ちした現像剤11が
像担持体30上の静電潜像を現像する。その後N3極、
N2極間の反撥磁界により現像スリーブ21上の現像剤
11は現像容器2内へ落下する。
【0040】尚、現像スリーブ21には、電源20か
ら、直流電圧が重畳された交流電圧、例えば中心電圧が
−400Vで、周波数6kHz、ピーク間電圧が1.6
kVの矩形波が現像バイアスとして印加される。この交
番電界中でトナーとキャリアは激しく振動し、トナーが
現像スリーブ21及びキャリアへの拘束力を振り切って
潜像に対応してドラム30に付着する。容器2には、現
像容器2内の現像剤11を撹拌し、前記現像スリーブ2
1へと現像剤11を供給する撹拌部材としての第1回転
スクリュー51及び第2回転スクリュー52が夫々スリ
ーブ21の長手方向と実質的に平行に配置されている。
【0041】スクリュー51は現像部101を通過して
容器2内に戻ってきて、N2極、N3極間の反撥磁界に
よりスリーブ21から離脱した現像剤11を受けてこれ
を撹拌し、スリーブ21の長手方向に搬送する。
【0042】スクリュー52は補給ローラ53の回転に
よりトナー収容室24から補給された新鮮なトナーと現
像剤11を撹拌し、スクリュー51により現像剤搬送方
向と逆方向に搬送する。
【0043】スクリュー51、52間には隔壁25があ
るが、この隔壁25にはスクリュー長手方向の両端部近
傍に夫々開口26が設けられていて、この開口26を通
してスクリュー51から52へ、またスクリュー52か
ら51へ現像剤11が授受される。即ち、現像剤11は
容器2内で循環移動する。スクリュー51、52により
撹拌された現像剤11は、スクリュー51付近からN2
極の磁力によりスリーブ21に汲み上げられる。現像剤
11中のトナーは上記撹拌中に、キャリアとの間の摩擦
で潜像を現像する極性に摩擦帯電される。本実施例の現
像装置は現像スリーブ21が400mm/sの周速で回
転し、スクリュー51、52は回転数600rpmで回
転させることで、現像剤11を攪拌搬送する装置であ
る。
【0044】現像剤11は、絶縁性、非磁性トナーと、
磁性粒子(キャリア)とからなる2成分現像剤であり、
非磁性トナーとしては重量平均粒径4μm以上10μm
以下のものが好適である。本実施例においては重量平均
粒径が7μmのカラー複写機用トナーを用いた。一方、
磁性粒子(キャリア)は、重量平均粒径30〜80μ
m、好ましくは40〜60μmで、本実施例において
は、重量平均粒径50μmのものを用いた。また、抵抗
値が10の7乗Ωcm以上、好ましくは10の8乗Ωc
m以上、更に好ましくは10の9乗〜12乗Ωcmのも
のが用いられる。このようなキャリア粒子としてはフェ
ライト粒子(最大磁化60emu/g)、又はこれに薄
く樹脂コーティングしたものが良好に使用できる。
【0045】尚、キャリアの重量平均粒径は以下の通り
にして測定できる。
【0046】即に、先ず、以下の手順でキャリアの粒度
分布を測定する。 1.試料約100gを0.1gの桁まで計り取る。 2.篩は、100メッシュから400メッシュの標準篩
(以下「篩」という)を用い、上から100、145、
200、250、350、400の大きさの順に積み重
ね、底には受け皿を置き、試料は一番上の篩に入れてふ
たをする。 3.これを振動機によって水平旋回数毎分285±6
回、摺動回数毎分150±10回で15分間ふるう。 4.ふるった後、各篩及び受け皿内の鉄粉を0.1gの
桁まで計り取る。 5.重量百分率で少数第2位まで算出し、JIS−Z8
401によって少数第1位まで丸める。
【0047】ただし、篩の枠の寸法は篩面から上の内径
が200mm、上面から篩面までの深さが45mmであ
ること。
【0048】各部分のキャリア粒子の重量の総和は、始
めに取った試料の質量の99%以下であってはならない
こと。
【0049】又、平均粒径は上述の粒度分布測定値よ
り、下式に従って求める。 平均粒径(μ)=(1/100)×{(100メッシュ
篩の残量)×140+(145メッシュ篩の残量)×1
22+(200メッシュ篩の残量)×90+(250メ
ッシュ篩の残量)×68+(350メッシュ篩の残量)
×52+(400メッシュ篩の残量)×38+(全篩通
過量)×17} キャリアの500メッシュ以下の量は50gの試料量を
500メッシュ標準篩上に乗せて下から吸引して重量減
少から算出する。
【0050】磁性キャリア粒子、例えばフェライト粒子
又は樹脂コートされたフェライト粒子の抵抗値の測定は
測定電極面積4cm2、電極間間隙0.4cmのサンド
イッチタイプのセルを用い、片方の電極に1Kg重量の
加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加し
て、回路に流れた電流から磁性粒子の抵抗値を測定した
値である。
【0051】図1に本発明の特徴部分である、回転部材
とその軸受部分とが図示される。
【0052】本実施例では、回転部材である第1スクリ
ュー51及び第2スクリュー52の回転軸1(1a、1
b)の両端部は軸受け部を構成するボールベアリングの
軸受部材6を介して現像容器2の側壁2aに回転自在に
支持される。回転軸1の軸方向の移動はストップリング
62にて規制される。軸受部材6は合成樹脂等の非磁性
体である容器側壁2aに固定されている。尚、図1は軸
1の一端部側のみを示すものであるが、他端部側もこれ
と同様に構成されている。これは他の図面についても同
様である。軸1は、鉄、コバルト或いはニッケル、又は
それらの合金などとされる強磁性体で作製される。通
常、コストの安い点から、鉄で作製するのが好ましい。
これらの材料は(1/2)・(BH)maxが0.7J
/m3以下である。(BH)maxは、Bを残留磁束密
度、Hを保磁力として、B×Hの最大値で、最大エネル
ギー積を示す。
【0053】軸1の長手方向に関して、軸受6よりも容
器の内側よりには、磁石部材としての円筒状の磁石リン
グ8が容器側壁2aに固定されている。円筒磁石8の表
面磁束密度は少なくとも600ガウス以上が好ましく、
希土類の合金粉を結着したプラスチックマグネットで、
最大磁気エネルギー積(B・H)maxが7.0(MG
Oe)、のものを使用した。図1で、側壁2aに固定さ
れた円筒磁石8は、その厚み方向、換言すれば回転軸1
の軸方向に対して平行に着磁される。即ち、現像容器2
の内側に面した内側面がN極に、ベアリング6に対面し
た外側面がS極に着磁されている。内側面をN極に、外
側面をS極に着磁してもよい。
【0054】ここで、磁石リング8は、厚み2mm、内
径6mm、外径10mmのリング形状であり、内周面が
1mmの間隙を介して軸径4mm軸1と対向して配置さ
れている。ただし、円筒状の磁石リング8の内周面の角
は0.3mmを45度の角度で面取りされた形状になっ
ているので、エッジ部は磁石リング8と軸1との空隙が
1mmより大きくなるように構成されている。
【0055】このように、磁石リング8を面取りするこ
とで、内面側角部に磁界が集中し、局所的に現像剤11
による密な磁気ブラシが形成されるのを防ぐことができ
る。すなわち局所的に軸1と磁気ブラシの摺擦力が大き
くなり、前記軸1にトナーが溶融固着したり、現像剤1
1にストレスがかかることで、凝集体が生じたりするの
を防止することができる。
【0056】現像剤11が攪拌軸に沿って現像容器側壁
2aとの間の隙間を通って軸受であるベアリング6へと
進入することや、容器外に飛散することを阻止する作
用、シーリングは、攪拌軸と磁石リング8の空隙に均一
に形成された磁気ブラシによって、達成される。
【0057】本発明者の実験によると、図6の装置のよ
うな、内面エッジの面取りを施していない磁石リング8
を用いた現像装置において、室温30℃の環境下におい
て、2万枚の現像動作を1日中続けて行ったところ、磁
石リング8のエッジ部と対向する攪拌軸の表面にトナー
が溶融固着した。そして2万枚の試験を3日間(3回)
行ったら、攪拌軸の表面にトナーが溶融固着が大きくな
り、攪拌軸が回転できないほどに固着し、駆動トルクが
増加した。
【0058】一方で、内面エッジの面取りをした本実施
例の磁石リング8を用いた現像装置で同様の試験を行っ
たが、攪拌軸の表面にトナーが溶融固着は全く見られな
かった。また、現像剤11がシール部を抜け、ベアリン
グ6側への漏出することもなかった。
【0059】また、本実施例のように、内面側の角を面
取りした磁石リング8を用いた場合、現像装置を組立て
る際に、強磁性体の軸がマグネットに引き付けられて、
角に当たっても、磁石リング8が欠けることがほとんど
なかった。従って、リーク現象による欠陥画像は見られ
なかった。
【0060】なお、磁石は比較的もろい材質が多いため
に、磁石リングを現像容器に取り付ける際に、磁石リン
グ外側の角が容器壁にぶつかって欠けることもある。従
って、さらにリーク画像を低減するためには、図4に示
すように、外側エッジも面取りする方が好ましい。
【0061】(実施例2)磁石リング内面エッジの磁界
集中を前実施例よりもさらに低減し、空隙全体で均一な
磁気ブラシを形成するためには、単に角を面取りするだ
けではなく、図5に示すように、エッジをR形状とし
て、全く角がないようにするのが好ましい。例えば、図
5に示すような内径0.5mmのR形状とした磁石リン
グ8は、前実施例よりもさらにスクリューの回転数を上
げても、攪拌軸の表面にトナーが溶融固着することはな
かった。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、磁性粒子を備える
現像剤を収容する収容容器と、強磁性体から成る軸を備
えた回転可能な現像剤攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支
持する軸受け部と、前記軸受け部に近接して前記軸受け
部よりも前記収容容器内側の位置で前記回転部材を囲む
非回転の磁石部材を有する現像装置であって、前記回転
部材の軸と前記磁石部材との間に形成される磁界によっ
て前記磁性粒子の磁気ブラシが形成されることで、現像
剤の漏出を防止する現像装置において、前記磁石部材
は、前記攪拌部材の軸に対向する面のエッジを面取りし
た現像装置装置である。
【0063】このような構成にすることで、リング状マ
グネットと前記軸との空隙全体において、均一な磁気ブ
ラシが形成され、前記軸表面にトナーが溶融固着した
り、現像剤の凝集体が形成されたりするのを防止でき
る。
【0064】また、組立て時にリング状マグネットが欠
けにくいので、リーク現象による欠陥画像が生じにくく
なる。
【0065】すなわち、本発明は現像装置の組立て性を
向上しつつ、現像剤の漏出を防止し、かつ、トナーの凝
集や溶融固着を防止したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の拡大図
【図2】 第1実施例の画像形成装置の概略構成を示す
【図3】 第1実施例の現像装置の1つの現像器の断面
【図4】 第1実施例の別の例を示す図
【図5】 第2実施例を示す図
【図6】 従来例の構成を示す図
【符号の説明】
0 原稿 1、1a、1b 回転軸(軸) 2 現像容器 2a 容器側壁(側壁) 3 露光部 5 転写装置(転写ドラム) 5a グリッパ 5b 転写ドラム 5c 転写帯電器 5d 分離爪 6 軸受部材(ベアリング) 7 透明プラテン 8 磁石リング(円筒磁石) 11 現像剤 15 定着装置 20 電源 21 現像スリーブ(スリーブ) 22 ローラ状磁石 23 ブレード 24 トナー収容室 25 隔壁 26 開口 30 感光ドラム 31、32 転写材カセット 35 転写材搬送系 51 第1回転スクリュー 52 第2回転スクリュー 53 補給ローラ 62 ストップリング 101 現像部 101Y イエロー現像器 101M マゼンタ現像器 101C シアン現像器 101B ブラック現像器 111 第1走査ミラー 112 第2走査ミラー 113 第3走査ミラー 114 結像レンズ(レンズ) 115 第4固定ミラー 116 原稿照明光源 117 色分解フィルター 300 回転支持体 A 一次帯電器 B 回転式現像装置 C クリーニング装置 D 光学系 J 給紙装置 H 転写材搬送系 K トレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粒子を備える現像剤を収容する収容
    容器と、強磁性体から成る軸を有する回転可能な現像剤
    攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支持する軸受け部と、前
    記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置において前記
    軸と間隙をもって前記軸を囲むように配置される非回転
    の磁石部材とを有し、前記攪拌部材の軸と前記磁石部材
    との間に形成される磁界によって前記磁性粒子の磁気ブ
    ラシが形成されることで現像剤の漏出を抑える現像装置
    において、 前記磁石部材の前記攪拌部材の軸と対向する面のエッジ
    が面取りされていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石部材は、前記磁石部材と前記軸
    との間隙に沿った方向に着磁されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤はトナー粒子とキャリア粒子
    とを備え、前記磁性粒子は前記キャリア粒子であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記攪拌部材は前記現像剤を撹拌し、前
    記現像剤を現像剤担持体に搬送する搬送スクリューであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記
    載の現像装置。
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