JP2003162146A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2003162146A
JP2003162146A JP2001364737A JP2001364737A JP2003162146A JP 2003162146 A JP2003162146 A JP 2003162146A JP 2001364737 A JP2001364737 A JP 2001364737A JP 2001364737 A JP2001364737 A JP 2001364737A JP 2003162146 A JP2003162146 A JP 2003162146A
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magnetic
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Shigeo Kimura
木村  茂雄
Fumitake Hirobe
文武 廣部
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Canon Inc
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/82Arrangements for electrostatic or magnetic action against dust or other particles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリュー端部のシール性向上 【解決手段】 スクリュー端部磁性シールのリングマグ
ネットの側面に磁性板を設ける。スクリュー軸に対向す
る磁性板の先端に磁界が集中するので、密な磁気ブラシ
が形成でき、シール性が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に電子
写真方式或いは静電記録方式により形成された静電潜像
を現像するための現像装置に関するものであり、特に磁
性トナーを主成分とする1成分現像剤、又は磁性キャリ
ア及びトナーを有する2成分現像剤を使用した現像装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現像剤を収容した容器中には、スクリュ
ーや、フィン付の軸のように、回転することによって現
像剤を撹拌し、現像剤担持部材の長手方向に搬送する回
転部材が配設されている。このような回転部材は容器の
側壁に設けられた軸受に支持されている。
【0003】従来は、回転部材の軸を支持するために、
ブッシングを使用したりしていたが、現像装置の使用初
期においては現像剤のシール効果は保てるが現像動作を
繰返すにつれ、現像剤の循環する圧力により回転軸とブ
ッシングとの摺擦面に現像剤が徐々に侵入し、現像剤が
溶融固着し回転軸の駆動トルクが増加してしまったり、
或は回転軸とブッシングの摺擦面が摩耗したり、更には
溶融した現像剤が凝集塊を作ってしまうという問題があ
った。
【0004】又、ボールベアリングを使用した従来例に
おいても同様な欠点を有しており、更にベアリングのシ
ール部より漏洩するベアリングオイルにより現像剤が溶
融凝集したり、ベアリング内に侵入した現像剤とベアリ
ングオイルが溶融固着しベアリングが回らなくなるとい
った欠点も有していた。
【0005】更に、弾性シール部材(オイルシール)を
使用した従来例では、前記2つの従来例と比較すればは
るかに現像剤シール効果に優れているが、シール効果を
出すためには弾性シール部材と当接する回転軸の表面性
の精度を良くしなければならず、加工コストが上がると
いった問題や回転軸との摺擦が繰返されるにつれ当接部
が摩耗損傷し、現像剤の循環する圧力により、当接部が
押され変形しシール効果が薄れ、前記2つの従来例と同
様の欠点が生じたり、また耐久性に欠けるといった欠点
があった。
【0006】そこで、磁性粒子を備える現像剤を収容す
る収容容器と、軸受け部で支持され、前記収容容器内で
現像剤と接触して回転可能な回転部材と、前記軸受け部
に近接して前記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置
で前記回転部材を囲む非回転の磁石部材と、を有する現
像装置において、前記回転部材の回転軸は少なくとも前
記磁石部材が対向する部分に前記磁石部材によって磁化
される強磁性体を備え、前記磁石部材と前記磁性体との
間に形成される磁界によって前記磁性粒子の磁気ブラシ
が形成し、この磁気ブラシが現像剤の漏出を防止する現
像装置が提案された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に磁石部材
で磁気ブラシを形成するだけでは、現像剤のシール能力
はまだ満足のゆくものを得ることが困難な装置も近年、
多くなってきた。
【0008】例えば、1成分磁性トナーを用いた装置で
は近年、高画質を達成するために、比較的粒径の小さ
い、平均粒径が5〜8μmの磁性トナーが用いられること
が多くなってきた。また2成分現像剤を用いる装置にお
いても、高画質を達成するために、例えば平均粒径30〜
40μmのキャリアが用いられたり、飽和磁化量が比較的
小さい、例えば30〜40emu/g程度のキャリアが用いられ
ることが多くなってきた。さらには、近年、現像装置も
小型化されてきており、大きな磁石部材を攪拌部材端部
に設けるのが困難になってきた。
【0009】このような装置においては、磁石部材と強
磁性体軸との間に磁性トナーや磁性キャリアによって強
い磁気ブラシを形成できなくなるので、磁気ブラシによ
るシール性は不十分となり、現像剤の漏れを完全に防止
するのが困難である。
【0010】また、磁気ブラシのシール性を上げるため
に、単に磁力が大きい磁石を用いることは、一方で、現
像容器内部の磁性粒子を磁力で引き寄せる力F(図5)
も強くなるので、漏出しようとする現像剤の剤圧も高く
なってしまう。すなわち、かえって現像剤は漏出しやす
くなるという問題も生じることがある。
【0011】本発明の目的は、回転体軸と磁性板との間
に磁力線を集中させることで、上記問題を解決し、回転
部材の長手方向端部からの現像剤漏出を防止することが
可能な現像装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は本発明に係
る現像装置にて達成される。
【0013】要約すれば本発明は、磁性粒子を備える現
像剤を収容する収容容器と、強磁性体から成る軸を備え
た回転可能な現像剤攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支持
する軸受け部と、前記軸受け部に近接して前記軸受け部
よりも前記収容容器内側の位置で前記回転部材を囲む非
回転の磁石部材と、該磁石部材に近接し、該回転軸と間
隙を有し該回転軸の周方向に沿って囲むように設けられ
た磁性板を有する現像装置であって、前記回転部材の軸
と前記磁性板との間に形成される磁界によって前記磁性
粒子の磁気ブラシが形成されることで、現像剤の漏出を
防止することを特徴とする現像装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像装置を図
面に則して更に詳しく説明する。
【0015】図3を参照すると、本発明が適用できる画
像形成装置に一例としてのフルカラー電子写真複写機の
全体的な概略構成が示されている。図2の複写機による
と、複写機の概略中央部には、表面に電子写真感光層を
有した像担持体としての感光ドラム30が配設され、矢印
X方向に回転駆動される。
【0016】感光ドラム30の略真上位置には一次帯電器
Aが配設され、感光ドラム30の左側には回転式現像装置
Bが配設され、感光ドラム30の略真下位置には転写装置
(転写ドラム)5が配設され、そして感光ドラム30の右
側にはクリーニング装置Cが配設されている。
【0017】また、電子写真複写機の上方部には、光学
系Dが配設され、この光学系Dは、ガラス板等の透明プ
ラテン7上の原稿0の画像を、前記一次帯電器Aと回転
子現像装置Bとの間に位置した露光部3にて感光ドラム
30上に投影(スリット露光)するように構成される。こ
の露光によりドラム30に静電潜像が形成される。
【0018】このような光学系Dは、任意の光学系を利
用し得るが、本実施例では、第1走査ミラー111、この
第1走査ミラー111に対して半分の速度で同方向に移動
する第2及び第3走査ミラー112及び113、結像レンズ11
4、第4固定ミラー115を備えている。
【0019】原稿照明光源116は、第1走査ミラー111と
共に運動するように構成し、また、色分解フィルター11
7は、第4固定ミラー115と露光部3との間に配置され
る。
【0020】第1、第2、第3走査ミラー111、112、11
3によって走査された原稿0の反射光源は、レンズ114を
通過後、第4固定ミラー115を経て色分解フィルター117
により色分解され、露光部3にて感光ドラム30上に結像
される。
【0021】又、フルカラー電子写真複写機内の右側に
は、定着装置1及び給紙装置Jが配設され、更に、前記
転写装置5と前記定着装置1及び給紙装置Jとの間に
は、それぞれ、転写剤搬送系35が配設されている。
【0022】上記構成にて、感光ドラム30は、色分解フ
ィルター117によって、色分解された色毎に帯電、露
光、現像、転写及びクリーニング工程等の一連の画像形
成プロセスが、一次帯電器A、光学系D、回転式現像装
置B,転写装置5及びクリーニング装置Cによって施され
る。
【0023】ここで、上記した回転式現像装置Bは、回
転支持体300と、この回転支持体300に略90゜の角度間隔
で、それぞれ、着脱自在に保持させた複数の現像器、本
実施例ではイエロー現像器101Y、マゼンタ現像器101M、
シアン現像器101C及びブラック現像器101Bの4個の現像
器とを有しており、色分解されて感光ドラム30面に形成
された各色の潜像を、それぞれ対応する現像器の現像剤
によって顕像化する。
【0024】すなわち、回転支持体300の略90゜ずつの
回転角制御により、所要の現像器の現像剤担持体、即ち
現像スリーブが感光ドラム30と対向する所定の現像位置
に位置移動して、この現像器による現像が実行される。
現像時、現像スリーブには交流、或いは直流電圧を重畳
した交流等、サイン波、矩形波等の振動電圧が現像バイ
アス電圧として現像スリーブに印加され、感光ドラムに
トナーを繰り返し付着、離脱させる工程を経て潜像が現
像される。
【0025】なお、図2は、感光ドラム30に対してブラ
ック現像器101Bが対向位置している状態を示している。
【0026】このようにして現像された顕画像は、転写
装置5にて、給紙装置Jから供給される転写材Pに転写
される。すなわち、転写装置5は、典型的には、その周
辺に転写紙のような転写材Pを把持するためのグリッパ
5aを有した転写ドラム5bを備えており、この転写装置5
は、給紙装置Jの転写材カセット31又は32からの転写材
搬送系35を経て給紙された転写材Pの先端をグリッパ5a
で把持し、感光ドラム30上の各色毎の顕画像を転写する
べく回転移送せしめる。なお、転写域には、転写帯電器
5cが転写ドラム5の内部に配置されている。
【0027】かくして、各色の顕画像が、即ち現像剤に
よるトナー画像が順次転写された転写材Pは、グリッパ
5aから解放され、分離爪5dにて転写ドラム5bから剥離さ
れる。
【0028】次いで、転写ドラム5bから剥離された転写
材Pは、転写材搬送系Hによって定着装置Iへと送ら
れ、この定着装置Iによって転写材P上のトナー画像は
転写材P上に加熱定着され、その後、転写材Pは、トレ
ーK上へと放出される。
【0029】図4は、図2で示した回転現像装置Bの1
つの現像器の断面図である。この現像器は、現像剤11を
収容した現像容器2を有する。現像容器2内には、感光
ドラム30上の潜像を現像するために感光ドラム30と対面
した現像部101へと現像剤11を担持し、搬送する現像ス
リーブ21が、現像容器2の開口部に矢印b方向に回転自
在に設けられる。
【0030】現像スリーブ21はアルミニウム、非磁性ス
テンレス鋼(例えばSUS316)等の非磁性材で作製され
る。スリーブ21の内部にはローラ状磁石22が固定配置さ
れている。又、現像スリーブ21の上方の容器2からの現
像剤出口には、現像スリーブ21上の現像剤量を規制する
現像剤層規制部材としてのブレード23がスリーブとの間
に所定の間隔を設けて容器21に取り付けられている。
【0031】ブレード23は、アルミニウム、非磁性ステ
ンレス鋼(例えばSUS316)などの非磁性材料、又は鉄、
ニッケル、コバルト、又はそれらの合金などの強磁性材
料で形成され、現像スリーブ21との間の間隙の大きさに
より現像部へと搬送される現像剤の量、具体的には現像
スリーブ21上の現像剤の厚さを規制する。
【0032】従って、本実施例においては、ブレード23
の先端部と現像スリーブ21の表面との間を非磁性トナー
と磁性キャリア粒子からなる現像剤が現像スリーブ21に
担持されて通過し、現像部101へ送られる。
【0033】斯る構成により、従来と同様に、現像スリ
ーブ21の回転によりN2極で汲み上げられた現像剤はS2極
→N1極と搬送され、その途中で規制部材23で規制され、
現像剤薄層を形成する。S1極は現像磁極であり、この磁
極の磁界中で穂立ちした現像剤が像担持体30上の静電潜
像を現像する。その後N3極、N2極間の反撥磁界により現
像スリーブ21上の現像剤は現像容器2内へ落下する。
【0034】尚、現像スリーブ21には、電源20から、直
流電圧が重畳された交流電圧がバイアス電圧として印加
され、これによって現像部101に、向きが交互に変化す
る交番電界が形成される。
【0035】この交番電解中でトナーとキャリアは激し
く振動し、トナーが現像スリーブ及びキャリアへの拘束
力を振り切って潜像に対応してドラム30に付着する。容
器2には、現像容器2内の現像剤11を撹拌し、前記現像
スリーブ21へと現像剤を供給する撹拌部材としての第1
回転スクリュー51及び第2回転スクリュー5が夫々スリ
ーブ21の長手方向と実質的に平行に配置されている。
【0036】スクリュー51は現像部101を通過して容器
2内に戻ってきて、N2極、N3極間の反撥磁界によりスリ
ーブ21から離脱した現像剤を受けてこれを撹拌し、スリ
ーブの長手方向に搬送する。
【0037】スクリュー52は補給ローラ53の回転により
トナー収容室24から補給された新鮮なトナーと現像剤11
を撹拌し、スクリュー51により現像剤搬送方向と逆方向
に搬送する。
【0038】スクリュー51、52間には隔壁25があるが、
この隔壁25にはスクリュー長手方向の両端部近傍に夫々
開口26が設けられていて、この開口26を通してスクリュ
ー51から52へ、またスクリュー52から51へ現像剤が授受
される。即ち、現像剤11は容器2内で循環移動する。ス
クリュー51、52により撹拌された現像剤は、スクリュー
51付近からN2極の磁力によりスリーブ21に汲み上げられ
る。現像剤中のトナーは上記撹拌中に、キャリアとの間
の摩擦で潜像を現像する極性に摩擦帯電される。
【0039】現像剤11は、絶縁性、非磁性トナーと、磁
性粒子(キャリア)とからなる2成分現像剤であり、非
磁性トナーとしては重量平均粒径4μm以上10μm以下
のものが好適である。本実施例においては重量平均粒径
が7μmのカラー複写機用トナーを用いた。
【0040】一方、磁性粒子(キャリア)は、重量平均
粒径30〜80μm、好ましくは30〜50μmで、本実施例に
おいては、重量平均粒径40μmのものを用いた。また、
抵抗値が107Ωcm以上、好ましくは108Ωcm以上、更に好
ましくは109〜1012cmのものが用いられる。このような
キャリア粒子としてはフェライト粒子(最大磁化60emu/
g)、又はこれに薄く樹脂コーティングしたものが良好
に使用できる。
【0041】尚、キャリアの重量平均粒径は以下の通り
にして測定できる。
【0042】即に、先ず、以下の手順でキャリアの粒度
分布を測定する。 1.試料約100gを0.1gの桁まで計り取る。 2.篩は、100メッシュから400メッシュの標準篩(以下
「篩」という)を用い、上から100、145、200、250、35
0、400の大きさの順に積み重ね、底には受け皿を置き、
試料は一番上の篩に入れてふたをする。 3.これを振動機によって水平旋回数毎分285±6回、摺
動回数毎分150±10回で15分間ふるう。 4.ふるった後、各篩及び受け皿内の鉄粉を0.1gの桁まで
計り取る。 5.重量百分率で少数第2位まで算出し、JIS−Z8401によ
って少数第1位まで丸める。
【0043】ただし、篩の枠の寸法は篩面から上の内径
が200mm、上面から篩面までの深さが45mmであること。
各部分のキャリア粒子の重量の総和は、始めに取った試
料の質量の99%以下であってはならないこと。
【0044】又、平均粒径は上述の粒度分布測定値よ
り、下式に従って求める。 平均粒径(μ)=(1/100)×{(100メッシュ篩の残
量)×140+(145メッシュ篩の残量)×122+(200メッ
シュ篩の残量)×90+(250メッシュ篩の残量)×68+
(350メッシュ篩の残量)×52+(400メッシュ篩の残
量)×38+(全篩通過量)×17} キャリアの500メッシュ以下の量は50gの試料量を500メ
ッシュ標準篩上に乗せて下から吸引して重量減少から算
出する。
【0045】磁性キャリア粒子、例えばフェライト粒子
又は樹脂コートされたフェライト粒子の抵抗値の測定は
測定電極面積4cm2、電極間間隙0.4cmのサンドイッチタ
イプのセルを用い、片方の電極に1Kg重量の加圧下で、
両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れ
た電流から磁性粒子の抵抗値を測定した値である。
【0046】図1に本発明の特徴部分である、回転部材
とその軸受部分とが図示される。
【0047】本実施例では、回転部材である第1スクリ
ュー51及び第2スクリュー52の回転軸1(1a、1b)の両
端部は軸受け部を構成するボールベアリングの軸受部材
6を介して現像容器2の側壁2aに回転自在に支持され
る。回転軸1の軸方向の移動はストップリング62にて規
制される。軸受部材6は合成樹脂等の非磁性体である容
器側壁2aに固定されている。
【0048】尚、図1は軸1の一端部側のみを示すもの
であるが、他端部側もこれと同様に構成されている。こ
れは他の図面についても同様である。
【0049】軸1は、鉄、コバルト或いはニッケル、又
はそれらの合金などとされる強磁性体で作製される。通
常、コストの安い点から、鉄で作製するのが好ましい。
【0050】軸1の長手方向に関して、軸受6よりも容
器の内側よりには、磁石部材としての円筒状の磁石リン
グ8が,そしてさらに内側には、磁石リング8の側面に
リング状の磁性板81が設けられており、これらは容器側
壁2aに固定されている。ここで、磁石リング8は、厚み
2mm、内径6mm、外径10mmのリング形状であり、内周面
が1mmの間隙を介して軸径4mm軸1と対向して配置されて
いる。円筒磁石の表面磁束密度は少なくとも600ガウス
以上が好ましく、希土類の合金粉を結着したプラスチッ
クマグネットで、最大磁気エネルギー積(B・H)max
が7.0(MGOe)、のものを使用した。
【0051】磁性板81は内径6mm、外径10mm厚み0.5mm
のリング状の磁性体であり、鉄板、ニッケル板、コバル
ト板、又はそれらの合金製の板の如き強磁性材料にて作
製されるのが好ましい。これらの材料は(1/2)・(B
H)maxが0.7J/m3以下である。(BH)maxは、Bを残留磁
束密度、Hを保磁力として、B×Hの最大値で、最大エ
ネルギー積を示す。厚さ(t)は0.2〜1mm程度が好まし
い。
【0052】図1で、側壁2aに固定された円筒磁石8
は、その厚み方向、換言すれば回転軸1の軸方向に対し
て平行に着磁される。即ち、現像容器2の内側に面した
内側面がN極に、ベアリング6に対面した外側面がS極
に着磁されている。内側面をN極に、外側面をS極に着
磁してもよい。
【0053】磁性板81は軸を包囲する態様配置され、軸
に近接対向している。そしてこの磁性板81は磁石部材8
の形成する磁界内に位置している。
【0054】このように、磁石部材の磁界内に強磁性板
81を配置することにより、磁性板81が磁化され、強磁性
体の軸1と、該磁性板81との間に磁気回路が形成され
る。図2にイメージ図を示すように、磁性板の内面側先
端部Aから集中して磁力線が出て、一方で磁性板81の側
面Bからでる磁力線は少なくなる。すなわち、両磁極
N、S間に伸びる磁力線mの多くが磁性板の中を通り、
磁性板の内径部において軸1との間隙に磁界が集中し、
軸1に対して立った状態の磁力線が増加する。
【0055】従って磁性板81と軸1との間の空隙部
(g)に図1に示すように現像剤による密な磁気ブラシ
mが集中して形成される。そしてこの強い集中磁界中で
形成された、実質的に不動の磁気ブラシmの内側を、軸
1が回転し、それによって磁性板81と回転軸1との間隙
部におけるシーリングが達成される。密な磁気ブラシm
は、現像剤が攪拌軸に沿って現像容器側壁2aとの間の隙
間を通って軸受であるベアリングへと進入することや、
容器外に飛散することを阻止することができる。
【0056】また、磁性板81は磁性軸1との間に磁気回
路を形成しているので、磁性板81の側面から出る磁力線
は少ない。磁性板がない場合の磁石リング8の側面Bから
でる磁力線に比べ少ないので、現像容器内の現像剤を磁
石リング8が引き寄せる力Fが小さい。従って、磁気ブラ
シにかかる剤圧が大きくなりにくく、現像剤は漏出しに
くい。
【0057】従来のように、磁性板が設けられていない
構成(図5)では磁気ブラシが集中磁界で形成されてい
なく、かつ磁気リングの側面Bが現像剤を引き付ける力
が大きいために、現像動作を長時間繰り返し行っていく
と、攪拌軸1の回転に伴う現像剤11の撹拌、循環、搬送
による動きにより、磁気ブラシmには現像剤11による押
圧力を絶えず受けることになり、磁気ブラシmを形成し
ている現像剤は徐々に軸受部材6へと漏出し、従来例の
欠点として述べたと同様の問題を引き起こすことがあ
る。
【0058】従来のように、磁性板を設けない場合、現
像動作を繰り返したところ、少しづつではあるが、現像
剤がシール部を抜けて、ベアリング側に漏出し、50万
枚付近でベアリング内のボールに付着した現像剤がボー
ルの回転を妨げ、結局は回らなくなり回転軸1の駆動ギ
ヤ(図示せず)が破損してしまった。
【0059】一方、本発明のように、磁性板を設けた構
成においては、100万枚の現像複写動作を繰り返した
が、現像剤の漏出はほとんど見られず、回転軸1の駆動
トルクも増加しないことが確認された。
【0060】このように、磁石リングの側面に磁性板を
設けることで、磁性板と強磁性体軸への磁力の集中度を
高め、一方で側面が現像剤を引き寄せる力が低減するこ
とで、従来の方法よりも、現像剤の漏出を抑えた、耐久
性のよりよい、現像装置を提供することができる (実施例1)2成分現像剤のキャリアとして、重量平均
粒径40μm、抵抗値が107Ωcmのフェライト粒子(最大
磁化60emu/gに薄く樹脂コーティングしたものが用いら
れる。本実施例においては、図1のように、円筒磁石8
として内径6mm、外径10mmとし、厚さ2mmの、Sm2CO17を
結着したプラスチックで形成されたマグネットを使用し
た。
【0061】使用した磁性キャリアの重量平均粒径dは
40μmであり、円筒磁石8と鉄製回転軸1の間隙は1m
mとなるように、回転軸1の径を4mmとした。円筒磁石
の現像剤容器内側に設けた磁性板も内径6mm、外径10mm
とし、厚さ0.5mmの鉄板を用いた。
【0062】この構成において、100万枚の現像複写動
作を繰り返したが、現像剤の漏出はほとんど見られず、
回転軸1の駆動トルクも増加しないことが確認された。
また、画像に異常が発生することなく安定した画像が得
られた。
【0063】(実施例2)2成分現像剤のキャリアとし
て、重量平均粒径35μm、抵抗値が10の11乗Ωcmの磁性
樹脂粒子(最大磁化25emu/g)が用いられる。本実施例
においては、内径6mm、外径10mm、厚さ2mmの円筒磁石8
の両側に、内径5.6mm、外径10mm、厚さ0.5mmの磁性板81
を設けた。すなわち、磁性板81と軸1との間隙は0.8mm
である。
【0064】このように、円筒磁石8よりも軸1との間隙
が小さい磁性板81を設けることにより、前実施例よりも
さらに磁性板81先端に磁界が集中するようになり、強い
磁気ブラシが形成できる。また、円筒磁石8の両側に磁
性板81を設けることにより、磁界が集中する箇所が2箇
所となり、2箇所で密な磁気ブラシが形成される。すな
わち、2重のシールとなるので、さらに現像剤の漏出を
防止できる。
【0065】本実施例のように、磁化量の小さい磁性粒
子を用いる装置においては、このような構成にしなけれ
ば、十分なシール性を得ることが困難である。
【0066】本実施例の構成においても、100万枚連
続画像出しを行なっても画像に異常が発生することなく
安定した画像が得られた。又、磁性回転軸1の駆動トル
クも増加せず、現像剤11のベアリング6側への漏出もな
かった。
【0067】本発明は、これに限定されるものではな
く、従来用いられている粒径の2成分現像剤及び1成分
磁性現像剤、更には微細粒径の2成分現像剤及び1成分
磁性現像剤をも好適に使用しえるものである。
【0068】尚、以上の実施例では軸1の全体を鉄等の
強磁性体製としたが、磁石8及び磁性板81と対向する軸
1の部分のみを鉄等の強磁性としてもよい。この場合は
鉄等の短軸にステンレス鋼等の非磁性の長軸を接合した
り、非磁性の軸本体に鉄等の強磁性体のリングを嵌合す
る等すればよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る現像
装置は、磁性粒子を備える現像剤を収容する収容容器
と、強磁性体から成る軸を備えた回転可能な現像剤攪拌
部材と、該攪拌部材の軸を支持する軸受け部と、前記軸
受け部に近接して前記軸受け部よりも前記収容容器内側
の位置で前記回転部材を囲む非回転の磁石部材と、該磁
石部材に近接し、該回転軸と間隙を有し該回転軸の周方
向に沿って囲むように設けられた磁性板を有する現像装
置であって、前記回転部材の軸と前記磁性板との間に形
成される磁界によって前記磁性粒子の磁気ブラシを形成
させた現像装置である。現像剤の漏出を防止することを
特徴とする現像装置である。
【0070】このように、磁石部材の磁界内に強磁性板
81を配置することにより、磁性板の内径部において磁界
が集中し、現像剤による密な磁気ブラシが集中して形成
される。一方で、現像容器内の現像剤を磁石リング8が
引き寄せる力は小さくなる。従って、現像剤は漏出しに
くい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の拡大図
【図2】 第1実施例の磁力線図
【図3】 第1実施例の画像形成装置の要部概略図
【図4】 第1実施例の現像装置の要部概略図
【図5】 従来例の構成を示す拡大図
【図6】 第2実施例の拡大図
【符号の説明】
1 回転軸 2 現像容器 5 転写装置(転写ドラム) 6 軸受 7 透明プラテン 8 磁石リング 81 磁性板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AA12 AB02 AB14 AB15 AB18 AD06 CA13 CA15 EA03 FA19 3J016 AA02 BB25 CA07 CA08 3J042 AA03 BA04 CA17 DA09 DA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粒子を備える現像剤を収容する収容
    容器と、強磁性体から成る軸を有する回転可能な現像剤
    攪拌部材と、該攪拌部材の軸を支持する軸受け部と、前
    記軸受け部よりも前記収容容器内側の位置において前記
    軸と間隙をもって前記軸を囲むように配置される非回転
    の磁石部材と、該磁石部材に近接し、前記軸と間隙を有
    し該回転軸を囲むように設けられた磁性板を有する現像
    装置であって、 前記攪拌部材の軸と前記磁性板との間に形成される磁界
    によって前記磁性粒子の磁気ブラシが形成されることで
    現像剤の漏出を抑えることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石部材は、前記磁石部材と前記軸
    との間隙に沿った方向に着磁されていることを特徴とす
    る請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤はトナー粒子とキャリア粒子
    とを備え、前記磁性粒子は前記キャリア粒子であること
    を特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記軸と前記磁性板の間隙は、前記軸と
    前記磁石部材との間隙よりも小さいことを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記攪拌部材は前記現像剤を撹拌し、前
    記現像剤を現像剤担持体に搬送する搬送スクリューであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載の現像装置。
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US9383685B2 (en) 2013-07-10 2016-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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