JP2016206431A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の流動性に拘らず、安定して現像剤を排出できる構成を実現する。
【解決手段】現像容器41は、攪拌室45aと供給室45bとで現像剤の循環経路40を形成する。また、現像容器41には、循環経路40内の余剰現像剤を排出する第1排出口15及び第2排出口17が形成されている。循環経路40と第2排出口17との間には、現像剤が循環経路40から第2排出口17に流れることを遮るように磁気ブラシを形成するリングマグネットが設けられている。一方、循環経路40と第1排出口15との間には、現像剤が循環経路40から第1排出口15に流れることを遮るような磁気ブラシを形成していない。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式などによって、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に用いる現像装置、及び、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤を用いたものがよく知られている。このような2成分現像剤を用いた構成では、トナーが画像形成に伴って消費されそれを補うように現像剤を補給する。このため、トナーは徐々に入れ替わるが、キャリアは基本的に消費されることがないため、画像形成を続けていると次第に帯電性能が劣化してしまう。このため、トナーにキャリアを混入させた現像剤を補給する一方、余剰となった現像剤を現像容器から排出することで古いキャリアを吐き出し、キャリアの帯電性能を保つ方式(ACR方式)が知られている。
例えば、現像容器の側壁に排出口を設けて余剰となった現像剤を排出する構成が知られている(特許文献1)。また、現像剤の搬送経路の下流に余剰現像剤を排出する排出経路を設け、その排出経路にマグネットを設けて磁気ブラシによる磁気シールを形成し、排出経路から排出される現像剤量を規制する構成が提案されている(特許文献2)。なお、磁気シールを設ける構成としては、現像容器の端部で現像剤を搬送するスクリューの端部に磁気シールを設けて、スクリューの端部を支持する軸受部に現像剤が漏洩することを抑制する構成も知られている(特許文献3)。
特開2011−48117号公報 特開2002−72686号公報 特開2003−162146号公報
ここで、例えば、現像剤が長期に亙って攪拌されるなどして現像容器内の現像剤の流動性が低下する場合がある。この場合、現像剤が排出されにくくなって、現像容器内の現像剤量が過剰となる可能性がある。例えば、特許文献1のように現像容器の側壁に排出口を設けた場合、現像剤の流動が高いほど、現像剤の粉面が排出口の下縁を越えたときに現像剤が容易に崩れるため排出され易い。これに対して、現像剤の流動性が低いと、現像剤の粉面が排出口の下縁を越えても、現像剤が崩れにくいので排出しにくい。
一方、本発明者は、詳しくは後述するように、現像剤の排出経路に磁気シールを設けた場合に、流動性が高いと現像剤が排出されにくく、流動性が低いと現像剤が排出され易いことを見出した。このため、特許文献2のように、排出経路に磁気シールを設けた構成の場合、現像剤の流動性によっては現像剤が排出されにくくなる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑み、現像剤の流動性に拘らず、安定して現像剤を排出できる構成を実現すべく発明したものである。
本発明は、第1室と、前記第1室と現像剤の循環経路を形成する第2室とを有し、前記循環経路内の余剰現像剤を排出する第1排出口及び第2排出口が形成された現像容器と、前記循環経路と前記第2排出口との間に設けられ、現像剤が前記循環経路から前記第2排出口に流れることを遮るように磁気ブラシを形成する磁界発生手段と、を備え、前記循環経路と前記第1排出口との間には、現像剤が前記循環経路から前記第1排出口に流れることを遮るような磁気ブラシを形成していないことを特徴とする現像装置にある。
本発明によれば、現像剤の流動性が高い場合には、第1排出口から現像剤を安定して排出できる一方、現像剤の流動性が低下した場合には、第2排出口から現像剤が排出され易くなる。このため、現像剤の流動性に拘らず、安定して現像剤を排出できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る現像装置を、一部を省略して図2の上方から見た模式図。 第1の実施形態に係る、(a)第2排出口がない軸受部のシール構成を、(b)第2排出口がある軸受部のシール構成を、それぞれ示す概略構成断面図。 第1の実施形態に係る第2排出口がある軸受部のシール構成の別例を示す概略構成断面図。 第1の実施形態に係る第2排出口と排出搬送部との接続部を示す模式図。 磁気シールの現像剤排出のメカニズムを説明するための模式図。 現像剤の安息角の測定法を説明する模式図。 第1の実施形態に係る構成の現像剤の安息角と現像剤排出量の関係を示す図。 第2の実施形態に係る、(a)第2排出口がない軸受部のシール構成を、(b)第2排出口がある軸受部のシール構成を、それぞれ示す概略構成断面図。 第2の実施形態に係る第2排出口がある軸受部のシール構成の別例を示す概略構成断面図。 第2の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。 第3の実施形態に係る現像装置の第2排出口の現像剤を検知する構成を示す模式図。 第3の実施形態に係る現像剤の入れ替え動作に関するフローチャート。 強制消費モードを実行しなかった場合の画像比率と現像剤の安息角との関係を示す図。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図9を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられ4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Kを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部1Y、1M、1C、1Kを後述する中間転写ベルト8の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Pに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
このような画像形成プロセスの概略を説明すると、まず、各画像形成部1Y、1M、1C、1Kでは、それぞれ、像担持体としての感光ドラム(電子写真感光体)2Y、2M、2C、2K上に各色のトナー像を形成する。このように形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト8上へ転写され、続いて中間転写ベルト8から記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材は、定着装置9に搬送されて、トナー像が記録材に定着される。以下、詳しく説明する。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Kは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、代表して画像形成部1Yについて説明し、他の画像形成部の説明を省略する。
画像形成部1Yには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム2Yが配設されている。感光ドラム2Yは、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム2Yの周囲には帯電ローラ3Y(帯電装置)、現像装置4Y、一次転写ローラ5Y、クリーニング装置6Yが配置されている。感光ドラム2Yの図中上方にはレーザースキャナ(露光装置)7Yが配置されている。
また、感光ドラム2Y、2M、2C、2Kと対向して中間転写ベルト8が配置されている。中間転写ベルト8は、複数のローラにより張架されて図中矢印方向に回転する。また、中間転写ベルト8を張架する二次転写内ローラ9aと中間転写ベルト8を挟んで対向する位置には二次転写外ローラ9bが配置され、中間転写ベルト8上のトナー像を記録材Pに転写する二次転写部を構成している。二次転写部の記録材搬送方向下流には定着装置10が配置される。
上述のように構成される画像形成装置100により画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始すると、回転する感光ドラム2Yの表面が帯電ローラ3Yによって一様に帯電される。次いで、感光ドラム2Yは、露光装置7Yから発せられる画像信号に対応したレーザ光により露光される。これにより、感光ドラム2上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム2上の静電潜像は、現像装置4Y内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。
感光ドラム2Y上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト8を挟んで配置される一次転写ローラ5Yとの間で構成される一次転写部にて、中間転写ベルト8に一次転写される。一次転写後に感光ドラム2Y表面に残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置6Yによって除去される。
このような動作をマゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部でも順次行い、中間転写ベルト8上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせて記録材収納カセット(図示せず)に収容された記録材Pが二次転写部T2により搬送され、中間転写ベルト8上の4色のトナー像が、記録材P上に一括で二次転写される。二次転写部で転写しきれずに中間転写ベルト8に残留したトナーは、中間転写ベルトクリーナ11により除去される。なお、クリーニング装置6Y、6M、6C、6K、中間転写ベルトクリーナ11により除去されたトナーなどは、画像形成装置本体に着脱自在に設けられた回収ボックス12に回収される。
次いで、記録材Pは定着装置10に搬送される。そして、この定着装置10によって、加熱、加圧されることで、記録材P上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材Pに定着される。その後、記録材Pは機外に排出される。これにより、一連の画像形成プロセスが終了する。なお、所望の画像形成部のみを用いて、所望の色の単色又は複数色の画像を形成することも可能である。
[現像装置]
次に、図2及び図3を用いて現像装置4Yについて説明する。現像装置4Yは、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤を収容する現像容器41と、その開口部に現像剤担持体としての現像スリーブ42とを有する。本実施形態では、現像方式として2成分現像方式を用い、マイナス帯電極性の非磁性トナーと磁性キャリアを混合して現像剤として用いる。
非磁性トナーは、ポリエステル、スチレンアクリル等の樹脂に着色料、ワックス成分などを内包し、粉砕あるいは重合によって粉体としたものに、酸化チタン、シリカ等の微粉末を表面に添加したものである。磁性キャリアは、フェライト粒子や、磁性粉を混錬した樹脂粒子からなるコアの表層に、樹脂コートを施したものである。初期状態の現像剤中のトナー濃度(現像剤中に含まれるトナーの重量比)は、本実施形態では8%である。
現像容器41は、感光ドラム2Yに対向した一部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして現像剤担持体としての現像スリーブ42が回転可能に配置されている。現像スリーブ42は非磁性材料で構成され、内側に固定のマグネット43を配置している。現像スリーブ42は図2の矢印方向に回転し、マグネット43で現像容器41内から吸着した現像剤をブレード44によって規制しての所定の層厚の現像剤層を形成する。現像剤層は感光ドラム2Yと対向する現像領域に担持搬送され、磁気穂を形成した状態で感光ドラム2Yの表面に形成されている静電潜像を現像する。現像に供された後の現像剤は無磁力帯によって現像スリーブ42より剥離され現像容器41内に戻る。
現像に供されて消費された分のトナーは、補給装置13から補給口14を介して現像容器41内に補給される。このトナーには、磁性キャリアが混合されていて、その混合比はトナー濃度にして90%である。トナー補給によって現像容器41内のキャリア量は増加していくが、現像剤の粉面が第1排出口15に達すると、現像剤が第1排出口15から溢れ出し、現像容器内から排出される。第1排出口15は、現像容器41の側壁41aの底部41bから所定の高さに設けられている。第1排出口15から排出された現像剤は、後述する排出搬送部16によって搬送される。このようにして磁性キャリアを徐々に入れ替えていくことによって、現像剤交換などのメンテナンス作業を少なくしたまま、長期にわたって画像品質を維持することができる。
また、現像容器41は、攪拌室45a(第1室)と、攪拌室45aと隣接して配置された供給室45b(第2室)とを有する。攪拌室45a及び供給室45bは、現像スリーブ42の回転軸方向に沿って延在する。攪拌室45aと供給室45bとは、隔壁46により仕切られており、隔壁46の両端側には、それぞれ攪拌室45aと供給室45bとを連通し、攪拌室45aと供給室45bとの間で現像剤の受渡しを行う連通口46a、46bが形成されている。そして、攪拌室45aと供給室45bとで現像剤の循環経路40を形成している。
攪拌室45aには第1搬送部材としての第1スクリュー47aが、供給室45bには第2搬送部材としての第2スクリュー47bが、それぞれ現像スリーブ42とほぼ平行に配置されている。第1スクリュー47aは、第1回転軸48aの周囲に螺旋状の羽根48bを形成したものであり、回転することで、攪拌室45a内(第1室内)の現像剤を図3の矢印α1方向に搬送する。第2スクリュー47bは、第2回転軸49aの周囲に螺旋状の羽根49bを形成したものであり、回転することで、供給室45b内(第2室内)の現像剤を図3の矢印α2方向に搬送する。
また、第1スクリュー47aの現像剤搬送方向下流側には、第1回転軸48a上に羽根48bと逆方向の螺旋状の羽根を形成した返しスクリュー48cが設けられている。返しスクリュー48cは、現像剤を矢印α1方向とは逆方向に搬送する。同様に、第2スクリュー47bの現像剤搬送方向下流側には、第2回転軸49a上に羽根49bと逆方向の螺旋状の羽根を形成した返しスクリュー49cが設けられている。返しスクリュー49cは、現像剤を矢印α2方向とは逆方向に搬送する。
第1スクリュー47aの第1回転軸48aは、1対の第1軸受部200a、200bにより現像容器41に対して両端部をそれぞれ回転自在に支持されている。同様に、第2スクリュー47bの第2回転軸49aは、1対の第2軸受部200c、300により現像容器41に対して両端部をそれぞれ回転自在に支持されている。現像スリーブ42、第1スクリュー47a、第2スクリュー47bはそれぞれ不図示のギア列によって連結駆動され、不図示のモータにより同期して回転する。例えば、第1スクリュー47a及び第2スクリュー47bの回転数はそれぞれ5rpsである。
第1スクリュー47a及び第2スクリュー47bの回転により、現像剤は現像容器41内を循環する。即ち、攪拌室45aの現像剤搬送方向上流側の上部に設けられた補給口14から補給された現像剤は、攪拌室45a内で既存の現像剤と攪拌されつつ搬送される。そして、連通口46aを通じて供給室45bに受け渡され、供給室45b内で攪拌されつつ搬送される。このように現像剤が撹拌されつつ搬送されることで、キャリアとトナーとが摩擦によりそれぞれ帯電する。また、供給室45b内で搬送される現像剤の一部は、現像スリーブ42に担持され、上述の現像領域に搬送されて現像に用いられる。また、上述のように現像スリーブ42から剥離された現像剤は、供給室45bに回収され、更に攪拌室45a内で搬送される。そして、連通口46bを通じて攪拌室45aに受け渡され、攪拌室45a内を搬送される。このように、現像剤は、現像容器41内の攪拌室45aと供給室45bとで形成される循環経路40に沿って循環する。
ここで、攪拌室45aの現像剤搬送方向下流側の側壁41aには、上述した第1排出口15が形成されており、余剰現像剤が第1排出口15から排出される。第1排出口15から排出された現像剤は、排出搬送部16により搬送される。排出搬送部16は、攪拌室45aに沿って配置された上流側搬送部16aと、上流側搬送部16aの現像剤搬送方向下流端部に接続される下流側搬送部16bとを有する。上流側搬送部16a及び下流側搬送部16bは、管状の経路であり、それぞれの内部に搬送スクリューが設けられている。そして、上流側搬送部16aでは、図3の矢印β1方向に、下流側搬送部16bでは、図3の矢印β2方向に、それぞれ現像剤を搬送する。第1排出口15から排出された現像剤は、上流側搬送部16aの現像剤搬送方向上流端部に接続された第1接続部15a内を落下して上流側搬送部16aに送られる。上流側搬送部16aに送られた現像剤は、下流側搬送部16bに搬送されて下流側搬送部16bで搬送されることで、図1に示した回収ボックス12に回収される。
[軸受部]
次に、第1スクリュー47aの両端部を支持する一対の第1軸受部200a、200b、200c、及び、第2スクリュー47bの両端部を支持する一対の第2軸受部200c、300の構成について、図4を用いて説明する。図4(a)は、第1軸受部200a、200b及び片側の第2軸受部200cを示している。なお、これら第1軸受部200a、200b及び片側の第2軸受部200cの構成は、同じであるため、図4(a)では、代表して片側の第1軸受部200aについて説明する。片側の第1軸受部200aは、図3の上方、即ち、攪拌室45aの現像剤搬送方向上流側に位置する。したがって、図4(a)では、下方が現像容器41内の循環経路40側としている。これに対して、図3の下方に位置する他側の第1軸受部200b及び片側の第2軸受部200cは、図3の図面上では、図4(a)の上下が逆となる状態で配置されることになる。なお、他側の第1軸受部200bは、攪拌室45aの現像剤搬送方向下流側の軸受部であり、片側の第2軸受部200cは、供給室45bの現像剤搬送方向上流側の軸受部である。
第1軸受部200aは、第1スクリュー47aの第1回転軸48aの片側の端部を回転自在に支持するベアリング201と、ホルダ202と、接触式のシール部材203とを有する。第1回転軸48aの片側の端部は、表面をKNメッキ(無電解ニッケルメッキ)などで滑らかに仕上げた鉄などの磁性金属により形成され、例えば、その外径は4mmで、表面粗さはRz=0.8μmである。第1回転軸48aの他側の端部及び第2スクリュー47bの第2回転軸49aの片側の端部も同様である。
ベアリング201は、例えばボールベアリングであり、内側に第1回転軸48aを嵌合している。そして、第1回転軸48aをホルダ202に対して回転自在に支持している。なお、第1軸受部200aのベアリング201は、第1回転軸48aの上流側の端部を回転自在に支持する片側の第1軸受、第1軸受部200bのベアリング201は、第1回転軸48aの下流側の端部を回転自在に支持する他側の第1軸受に相当する。また、第2軸受部200cのベアリング201は、第2回転軸49aの上流側の端部を回転自在に支持する片側の第2軸受に相当する。
ホルダ202は、現像容器41と一体に形成され、又は別体で現像容器41に固定されており、内部にベアリング201を固定している。また、ホルダ202の循環経路40側の端部には、第1回転軸48a側に突出する突出部202aを第1回転軸48aの外周面に全周に亙って対向させている。
シール部材203は、ニトリルゴム等の弾性体からなり、支持部材204によって、ベアリング201よりも循環経路40側の第1回転軸48aの周囲にホルダ202に対して固定される。支持部材204は、ホルダ202の内側でベアリング201と突出部202aとの間に固定されている。そして、支持部材204の内側にシール部材203が固定されている。シール部材203の内側には、第1回転軸48aの外周面に全周に亙って線接触するリップ部203aが形成されている。このようにベアリング201と循環経路40との間にシール部材203を設けることで、現像剤が循環経路40からベアリング201に流れることを遮るようにしている。
なお、第1軸受部200bのシール部材203は、現像剤が循環経路40から他側の第1軸受としてのベアリング201に流れることを遮るように設けられている。第2軸受部200cのシール部材203は、現像剤が循環経路40から片側の第2軸受としてのベアリング201に流れることを遮るように設けられる。
図4(b)は、供給室45bの現像剤搬送方向下流側である他側の第2軸受部300を示している。なお、図4(b)でも、下方が現像容器41内の循環経路40側としている。第2軸受部300は、第2スクリュー47bの第2回転軸49aの他側の端部を回転自在に支持する第2軸受としてのベアリング301と、ホルダ302と、リングマグネット303とを有する。第2回転軸49aの他側の端部は、非磁性のステンレス鋼により形成され、例えば、その外径は4mmである。
ベアリング301は、例えばボールベアリングであり、内側に第2回転軸49aを嵌合している。そして、第2回転軸49aをホルダ302に対して回転自在に支持している。ホルダ302は、現像容器41と一体に形成され、又は別体で現像容器41に固定されており、内部にベアリング301を固定している。また、ホルダ302の循環経路40側の端部には、第2回転軸49a側に突出する突出部302aを第2回転軸49aの外周面に全周に亙って対向させている。
磁界発生手段としてのリングマグネット303は、リング状に形成されたマグネットであり、ベアリング301よりも循環経路40側の第2回転軸49aの周囲に、固定部材304によってホルダ302に対して固定される。具体的には、固定部材304と突出部302aとの間に挟持することで固定されている。このようなリングマグネット303は、図4(b)の上下方向に磁極を配置した磁石である。そして、リングマグネット303に、現像容器41内の現像剤の一部がその磁力線に沿って第2回転軸49aの回転中心方向に向かって穂立ちして、第2回転軸49aとの間で磁気ブラシを形成する。即ち、現像剤は磁性を有するキャリアを含むため、キャリア及びキャリアに付着したトナーなどが、リングマグネット303の磁力線に沿って穂立ちする。この結果、循環経路40とベアリング301との間に磁気ブラシによる磁気シールが形成される。
リングマグネット303についてさらに詳しく説明する。リングマグネット303は、例えば、外径12mm、内径6mm、厚み1.5mmのリング状であって、その厚み方向に磁極を設ける。磁力の大きさは、汎用のホール素子プローブおよび磁束密度測定器を用い、N極側の面からプローブを接触させて測定し、ピークの値が30〜35mTである。汎用のホール素子プローブおよび磁束密度測定器としては、例えば、両者が一体型となったLake Shore Cryotonics,Inc.(アメリカ)製 410 Handy Gauss Meter等がある。
なお、第2軸受部300は、図5に示すように、ベアリング301の端部に封止部材305を設けても良い。封止部材305は、シート状の弾性部材で固定部材304とベアリング301との間に挟持されることで固定され、内周縁部を第2回転軸49aの外周面の全周に亙って接触或いは近接させている。これにより、リングマグネット303による磁気シールを越えてベアリング301側に侵入した現像剤が、ベアリング301と第2回転軸49aとの隙間から現像容器41の外部に漏出することを抑制している。なお、封止部材305は、次述する第2排出口17よりもベアリング301側に位置する。
[第2排出口]
上述した第2軸受部300には、循環経路内の余剰現像剤を排出する第2排出口17が形成されている。即ち、第2排出口17は、リングマグネット303とベアリング301との間に形成されている。言い換えれば、リングマグネット303は、循環経路40と第2排出口17との間に設けられ、現像剤が循環経路40から第2排出口17に流れることを遮るように磁気ブラシ(磁気シール)を形成する。ここで、リングマグネット303により形成される磁気シールは、後述する条件によっては循環経路40内の現像剤が磁気シールを越えてベアリング301側に侵入可能である。したがって、第2排出口17は、このようにベアリング301側に侵入した現像剤を排出する。なお、循環経路40と上述した第1排出口15との間には、現像剤が循環経路40から第1排出口17に流れることを遮るような磁気ブラシを形成していない。
図6に示すように、第2排出口17により排出された現像剤は、第2接続部17a内を落下する。第2接続部17aは、上述した第1接続部15aよりも排出搬送部16の現像剤搬送方向下流側の下流側搬送部16bに接続されており、第2接続部17aを落下した現像剤は、下流側搬送部16bに送られる。従って、第2排出口17から排出された現像剤は、第1排出口15から排出された現像剤と排出搬送部16で合流する。このように第1排出口15及び第2排出口17から排出され排出搬送部16で搬送された現像剤は、上述した回収ボックス12に回収される。
[現像剤の流動性について]
次に、現像剤の流動性について、詳しく説明する。現像容器41内で現像剤を攪拌する時間が長くなると、トナーの樹脂粉体に添加した酸化チタンやシリカなどの微粉末が離脱したり埋没したりして、スペーサー効果の低下により粉体としての流動性が低下する。通常使用時にはトナーが消費され、新しいトナーを補給することで流動性が所定以上に保たれるのであるが、画像比率が極度に低い場合にはトナーが入れ替わらないため、流動性は低下していく。
このとき、前述の特許文献1に記載された構成のように、現像容器内の余剰現像剤を排出する排出口が1個である場合、流動性が下がると、後述するように現像剤量の増加が起きる。現像容器内の現像剤量が増加した場合について、上述した符号を用いて説明すると、第1スクリュー47a及び第2スクリュー47bが現像剤の粉面に埋没し、補給口14からの補給現像剤を現像容器41内の現像剤と混合する能力が低下する。すると、キャリアとの摩擦により帯電するトナーの帯電量も低下し、感光ドラム2上のトナーにより現像すべき領域以外の領域にもトナーが付着する、所謂白地かぶりが発生し易くなる。更に、現像容器41内内の現像剤量の増加により、現像スリーブ3付近から現像剤があふれてしまう可能性もある。
ここで、流動性低下が現像剤量の増加を起こす理由について考える。第1排出口15からの現像剤排出性に注目すると、現像剤は第1スクリュー47aの回転によるはね上げなどの影響はあるにせよ、基本的には第1排出口15の下側の縁を乗り越えることによって排出される。このとき、現像剤の流動性が下がっていくと、第1排出口15の下側の縁を越えた現像剤が搬送方向に交差する横方向に崩れにくくなって、第1排出口15から排出されにくくなる。このため、現像容器41内の現像剤の粉面が高くなっていき、現像剤はいずれ崩れて排出されるのであるが、その時の現像剤の粉面は流動性が下がるほど高くなる。即ち、流動性が下がることで現像容器41内の現像剤量が増加するのは、第1排出口15からの排出性が下がるからである。
一方、図4(b)に示したように、第2軸受部300に第2排出口17を形成し、循環経路40と第2排出口17との間に磁気シールを形成した場合、現像剤の流動性が高いうちは磁気シールから現像剤の漏出は起こらず、或いは起こりにくい。そして、流動性が低下していくと、磁気シールから現像剤の漏出が始まる。これは、本発明者らの検討によって新しく判明した実験事実である。
現像剤の流動性と磁気シールからの漏出の関係に関しては、以下のようなメカニズムが考えられる。まず、本実施形態では、第2排出口17を有する第2軸受部300を供給室45bの現像剤搬送方向下流側に配置されているため、現像剤が押されることで磁気シールから漏出するとも考えられる。しかしながら、このメカニズムの場合、磁気シールを現像剤搬送方向上流側に設けても現像剤の漏出が発生すると言う実際の現象を説明できない。
したがって、以下のようなメカニズムが考えられる。この点について、図7を用いて説明する。まず、リングマグネット303により穂立ちされた現像剤、即ち磁気ブラシ401は、おそらく、第2スクリュー47bの回転に拘らず、リングマグネット303にほぼ固定された状態になっていると考えられる。一方、磁気ブラシ401に隣接する循環経路40内の現像剤は、第2スクリュー47bの回転(矢印402方向)によってほぼ回転軸49aを中心に回転している。したがって、磁気ブラシ401と循環経路40内の回転している現像剤との間には摩擦が生じているはずである。
ここで、現像剤の流動性とは、現像剤の粒子間の摩擦力のことであるから、流動性が低いほどこの摩擦力が大きいということになる。つまり、磁気ブラシ401は、流動性が低いほど回転方向に摩擦力を受けて、回転方向に少なからず動いている可能性がある。磁気ブラシ401が動くということは、磁性キャリアが再配置される可能性があるということであるから、この再配置の際に発する磁性キャリアの粒子間の力に軸方向(搬送方向)の成分403が発生する可能性がある。そして、この軸方向の成分403が磁性キャリアの再配置による押し出し力として磁気ブラシ401に作用し、現像剤が磁気シールを越えて図7の上方に漏出すると考えられる。このように流動性が低下することで、磁気シールから現像剤が漏出し易くなる。
以上より、磁気シールを設けていない第1排出口15からの現像剤排出特性と、磁気シールを設けた第2排出口17からの現像剤排出特性は、流動性というパラメータに対し逆の挙動をする。つまり、第1排出口15から排出される現像剤の量は、現像剤の流動性が上がると多く、下がると少なくなる。一方、第2排出口17から排出される現像剤の量は、現像剤の流動性が上がると少なく、下がると多くなる。
したがって、現像剤の流動性が低下することで第1排出口15から現像剤が排出されにくくなっても、それを補うように第2排出口17から現像剤が排出され易くなる。一方、現像剤の流動性が高い場合には、第2排出口17から現像剤が排出されにくくなるが、第1排出口15から現像剤が適切に排出される。このように、本実施形態では、現像剤の流動性による現像剤排出量の変化が緩和され、現像容器41内の現像剤量を安定させることができる。
[現像剤の安息角]
次に、現像剤の流動性を定量的に示す値である、現像剤の安息角Θについて説明する。図8は、安息角測定の方法の一例を説明するための概略的説明図である。本実施形態における現像剤の安息角Θは、以下の方法を用いて測定した。まず、測定装置は、パウダーテスターPT−N型(ホソカワミクロン株式会社)である。また、測定方法は、パウダーテスターPT−N型に付属する取り扱い説明書における安息角の測定に準拠する(ふるい501の目開き710μm、振動時間180s、振幅2mm以下)。現像剤をロート502から円盤503上に落下させ、この円盤503上に円錐状に堆積した現像剤504の母線と円盤503表面とのなす角を安息角として求める。ただし、試料を23℃、相対湿度50%の環境で一晩放置した後、同環境下にある測定装置で安息角を測定し、5回測定を繰り返して算術平均をとった値をΘとする。流動性が高いと、Θは小さい値をとり、流動性が低いとΘは高い値をとる。本実施形態における現像剤の安息角の範囲は25〜50°である。
図9は、この安息角Θを25〜50°の範囲で変えていき、第1排出口15、第2排出口17の現像剤排出特性を比較した実験の結果である。実験では、画像比率5%で画像形成を行い、画像形成枚数に対するそれぞれの排出量を測定した。
ここで、第1排出口15から排出される現像剤の量は、現像容器41内の現像剤粉面に依存する。実験では、所定の安息角Θの現像剤を現像容器41に入れていき、現像剤の粉面が第1排出口15にさしかかって排出され始めた状態で画像形成を行い、A4用紙のプリント1枚当たりに第1排出口15から排出される現像剤の量を「第1排出量」とした。
また、第2排出口17からの排出量に関しては、第1排出口15から現像剤の排出が開始される現像剤量近傍において排出量は大きく変わらないので、その量を「第2排出量」とした。
図9から明らかなように、安息角Θが40°以上で、第1排出量は減少していくのに比べ第2排出量がこれを補うように増加していくことが分かった。画像比率5%以下のようなトナーの消費量が低い画像形成時には、現像剤の流動性が低下し易く、安息角Θが40°以上で推移し易い。したがって、本実施形態の構成を採用することで、このような場合でも、現像剤量の増加を抑制し、現像容器内の現像剤の量を安定させることができることが分かる。
このように本実施形態の場合、現像剤の流動性が高い場合には、第1排出口15から現像剤を安定して排出できる一方、現像剤の流動性が低下した場合には、第2排出口17から現像剤が排出され易くなる。このため、現像剤の流動性に拘らず、安定して現像剤を排出できる。
また、本実施形態の場合、第2排出口17から排出される現像剤は、第1排出口15から排出される現像剤を排出搬送部16に送る第1接続部15aよりも下流側で排出搬送部16に送られる。ここで、第2排出口17から排出される現像剤は流動性が低いため、それだけでは排出搬送部16で搬送されにくく、排出搬送部16内で滞留したり、つまったりする可能性がある。一方、第1排出口15からは、流動性が高い現像剤が排出され易い。したがって、このように構成することで、第2排出口17から排出される現像剤は第1排出口15から排出される現像剤と混合されて流動性が上がった状態で搬送されることになり、排出搬送部16内での滞留やつまりの可能性を低くすることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図10ないし図12を用いて説明する。本実施形態では、第1スクリュー47a及び第2スクリュー47bの回転数を、第1の実施形態よりも速くしている。具体的には、第1の実施形態の5rpsに対して2倍の10rpsとしている。このため、第1の実施形態で第1スクリュー47a及び第2スクリュー47bを支持する軸受部のうち、接触式のシール部材203を設けた軸受部について、非接触式のシートとした。そして、スクリューの回転数上昇に伴う発熱などを抑制するようにしている。その他の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、同様の構成部分については同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
まず、本実施形態では、上述の第1の実施形態で第2排出口17を設けていない第1軸受部200a、200b及び片側の第2軸受部200cに対応する軸受部を、それぞれ第1軸受部200Aa、200Ab及び片側の第2軸受部200Acとする。即ち、片側の第1軸受部200Aaは、攪拌室45aの現像剤搬送方向上流側に配置されており、他側の第1軸受部200Abは、同じく下流側に配置されている。また、片側の第2軸受部200Acは、供給室45bの現像剤搬送方向上流側に配置されている。また、第1の実施形態で第2排出口17を設けた他側の第2軸受部300に対応する軸受部を、本実施形態では第2軸受部300Aとする。即ち、他側の第2軸受部300Aは、供給室45bの現像剤搬送方向下流側に配置されている。
図10(a)は、第1軸受部200Aa、200Ab及び片側の第2軸受部200Acを示している。なお、これら第1軸受部200Aa、200Ab及び片側の第2軸受部200Acの構成は、同じであるため、図10(a)では、第1の実施形態と同様に、代表して片側の第1軸受部200Aaについて説明する。
第1軸受部200Aaは、第1スクリュー47aの第1回転軸48aの片側の端部を回転自在に支持するベアリング201と、ホルダ202と、リングマグネット210とを有する。本実施形態の場合、第1回転軸48aの片側の端部は、鉄製で、例えば、その外径は4mmである。第1磁界発生手段としてのリングマグネット210は、リング状に形成されたマグネットであり、ベアリング201よりも循環経路40側の第1回転軸48aの周囲に、固定部材211によってホルダ202に対して固定される。具体的には、固定部材211と突出部202aとの間に挟持することで固定されている。
このようなリングマグネット210は、図10(a)の上下方向に磁極を配置した磁石である。そして、リングマグネット210に、現像容器41内の現像剤の一部がその磁力線に沿って第1回転軸48aの回転中心方向に向かって穂立ちして、第1回転軸48aとの間で磁気ブラシを形成する。この結果、循環経路40とベアリング201との間に磁気ブラシによる磁気シールが形成される。即ち、片側の第1軸受部200Aa、他側の第1軸受部200Ab、片側の第2軸受部200Acのベアリング201と、循環経路40との間には、それぞれリングマグネット210が設けられている。各リングマグネット210は、第1回転軸48a又は第2回転軸49aとの間に磁気ブラシを形成して現像剤が循環経路40からベアリング201に流れることを遮る。
リングマグネット210についてさらに詳しく説明する。リングマグネット210は、例えば、外径12mm、内径6mm、厚み1.5mmのリング状であって、その厚み方向に磁極を設ける。磁力の大きさは、汎用のホール素子プローブおよび磁束密度測定器を用い、N極側の面からプローブを接触させて測定し、ピークの値が60〜65mTである。
このようにリングマグネット210の磁力のピーク値を60〜65mTとした構成で、前述した図9に示したような実験を行った場合、現像剤の安息角の範囲25〜50°においては現像剤の漏出は発生しなかった。また、第1の実施形態のような接触式のシールに比べ発熱が少ないため、熱により現像剤に与えるダメージを少なくできる。一方、スクリューの回転数が2倍になることで、現像剤の流動性が低下し易くなるが、熱による現像剤の劣化を抑制できる分、流動性の変化を第1の実施形態と同程度にできた。
図10(b)は、他側の第2軸受部300Aを示している。第2軸受部300Aは、第2スクリュー47bの第2回転軸49aの他側の端部を回転自在に支持するベアリング301と、ホルダ302と、リングマグネット303Aと、ヨーク306とを有する。第2回転軸49aの他側の端部は、鉄製で、例えば、その外径は4mmである。
第2磁界発生手段としてのリングマグネット303Aは、第1磁界発生手段としてのリングマグネット210よりも磁力のピークを小さくしている。具体的には、リングマグネット303Aの磁力のピークを、リングマグネット210の磁力のピークの半分以下をとしている。
また、リングマグネット303Aは、第1の実施形態と同様に、リング状に形成されたマグネットであり、ベアリング301よりも循環経路40側の第2回転軸49aの周囲に、固定部材304によってホルダ302に対して固定される。本実施形態では、リングマグネット303Aの循環経路40側には、鉄製のヨーク306が設けられている。したがって、リングマグネット303A及びヨーク306が、固定部材304と突出部302aとの間に挟持することで固定される。リングマグネット303Aは、第1の実施形態と同様に、循環経路40と第2排出口17との間に設けられ、第2回転軸49aとの間に磁気ブラシを形成して現像剤が循環経路40から第2排出口17に流れることを遮る。
リングマグネット303Aについてさらに詳しく説明する。リングマグネット303Aは、例えば、外径12mm、内径6mm、厚み1.5mmのリング状であって、その厚み方向(図10(b)の上下方向)に磁極を設ける。磁力の大きさは、汎用のホール素子プローブおよび磁束密度測定器を用い、N極側の面からプローブを接触させて測定し、ピークの値が30〜35mTである。ヨーク306は、リング状に形成され、例えば、外径12mm、内径6mm、厚み1.0mmである。
本実施形態では、他側の第2軸受部300Aで、上述のように第1の実施形態の構成に対してヨーク306を追加している。これは、本実施形態の場合、第1の実施形態に対してスクリューの回転数が増加しているため、上述した磁性キャリアの再配置による押し出し力も増加する。このため、ヨーク306を追加することで磁気シールのシール性を高くして、スクリューの回転数が増加しても、第2排出口17から排出される現像剤の排出量が適正となるようにしている。なお、第2軸受部300Aは、前述の図5と同様に、図11に示すように、ベアリング301の端部に封止部材305を設けても良い。
上述のように、第2排出口17を設けた第2軸受部300Aのリングマグネット303Aは、第2排出口17を設けていない第1軸受部200a、200b及び第2軸受部200cのリングマグネット210よりも磁力のピークを小さくしている。これにより、流動性が低下した現像剤が、リングマグネット303Aにより形成される磁気シールから漏出して、第2排出口17から排出し易くしている。この構成は、現像剤の安息角Θと上述した「第2排出量」の関係を調整するために、リングマグネット303Aの大きさや強度だけではなく、ヨーク306の材質、厚み、内外径、エッジ形状をも設計値として調整することができ、上記の値はその一例である。
なお、リングマグネット210により形成される磁気シールからも、流動性が低下した現像剤が漏出し得る。但し、リングマグネット210は、リングマグネット303Aよりも磁力が大きいため、形成される磁気ブラシは、循環経路40と内で回転している現像剤との摩擦力によっても回転しにくい。したがって、この磁気ブラシは、磁性キャリアの再配置が起こりにくく、或いは、再配置が行われても軸方向に動きにくい。このため、リングマグネット210により形成される磁気シールは、リングマグネット303Aにより形成される磁気シールよりも現像剤が漏出しにくいと考えられる。
また、ヨーク306が配置される位置は、リングマグネット303Aの循環経路40側に隣接していることが望ましい。これは、ヨーク306をリングマグネット303Aよりも循環経路40と反対側に配置した場合、現像剤がヨーク306の磁力によって引きつけられ、第2排出口17からの現像剤排出量が著しく増加するためである。
また、本実施形態の場合、現像剤の排出経路を第1の実施形態と異ならせている。即ち、図12に示すように、第1排出口15から排出された現像剤を第2排出口17に送る第1排出搬送部150と、第2排出口17から排出された現像剤及び第1排出搬送部150から合流した現像剤を搬送する第2排出搬送部170とを備えている。第1排出搬送部150及び第2排出搬送部170は、管状の経路であり、それぞれの内部に搬送スクリューが設けられている。第1排出搬送部150は、第1排出口15から攪拌室45aに沿って配置された縦搬送部151と、縦搬送部151の下流端部から供給室45b側に向けて配置された横搬送部152とを有する。横搬送部152の下流端部は、第2排出口17の上方に開口している。一方、第2排出搬送部170は、第2排出口17の下方に配置され、第2排出口17と接続している。この第2排出搬送部170は、図3に示した下流側搬送部16bのように配置されている。
第1排出口15から排出された現像剤は、縦搬送部151及び横搬送部152から構成される第1排出搬送部150で搬送される。そして、図12の矢印153に示すように、横搬送部152の下流端部から、第2軸受部300Aの第2排出口17に向けて落下する。この際、第2軸受部300Aのリングマグネット303Aとベアリング301との間で、リングマグネット303Aにより形成される磁気シール近傍を通過する。これにより、第1排出口15から排出された現像剤と、第2軸受部300Aの磁気シールを通過した現像剤とが合流し、これらの現像剤が混合された状態で第2排出口17から排出される。第2排出口17は、第2排出搬送部170に接続されているため、第2排出口17から排出された現像剤は、第2排出搬送部170で搬送され、図1に示した回収ボックス12に回収される。
このように本実施形態では、第1排出口15から排出された流動性の低い現像剤が、リングマグネット303Aによる磁気シールから漏出した流動性の高い現像剤に混合される。この結果、第2排出口15から排出される現像剤の流動性が上がり、これにより第2排出搬送部170内での現像剤の滞留やつまりを発生しにくくできる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図13ないし図15を用いて説明する。本実施形態では、第2排出口17からの現像剤の排出を検知する検知手段としての検知部600を設けている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成部分については同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図13に示すように、第2排出口17の排出先に、第2排出口17を開閉自在に設けられ、閉鎖した第2排出口17に所定以上の現像剤が溜まると第2排出口17を開放する開閉部材としての排出弁601を設けている。排出弁601は、第2排出口17と排出搬送部16の下流側搬送部16bとを接続する第2接続部17a内に配置されている。排出弁601は、第2接続部17aの一部に基端部を回動自在に支持され、不図示のばねにより第2排出口17を閉鎖する方向に付勢されている。そして、このばねの付勢力により現像剤を排出弁601上に溜まらせ、所定以上の現像剤が溜まると、ばねの付勢力に抗して排出弁601が回動し、第2排出口17が開放するようにしている。第2排出口17が開放すると、溜まっていた現像剤が第2接続部17a内を落下し、下流側搬送部16bに送られる。排出弁601は、溜まっていた現像剤が落下すると、ばねの付勢力により、再び第2排出口17を閉鎖する方向に回動し、第2排出口17が閉鎖される。
このように動作する排出弁601には、フラグ602が設けられており、排出弁601が第2排出口17を開放する位置まで回動すると、フラグ602がフォトインタラプタ603を通過する。本実施形態では、フラグ602とフォトインタラプタ603とで検知部600を構成する。検知部600は、フォトインタラプタ603をフラグ602が通過することを検知することで、排出弁601が開放したことを検知する。即ち、第2排出口17から現像剤が排出されたことを検知する。検知部600のフォトインタラプタ603は、画像形成装置100を制御する制御部101に接続されている。
ここで、第1の実施形態で説明したように、第2排出口17からの現像剤の排出量は、流動性が低下(安息角が増加)するのに伴って増大する。このため、検知部600が第2排出口17から現像剤が排出されたことを検知した場合には、現像容器41内の現像剤が劣化して、流動性が低下していることを示す。したがって、本実施形態では、制御部101が、検知部600により第2排出口17からの現像剤の排出(即ち、排出弁601の開放)を検知した場合、以下に示すような強制消費モードを実行して、現像容器41内の現像剤の入れ替えを行う。
まず、現像容器41には、図2に示したように、補給装置13から現像装置が消費した現像剤に応じて現像剤が補給される。強制消費モードは、現像装置に現像剤を強制的に消費させるモードであり、例えば、感光ドラムに所定のトナー像を形成することで、現像容器41内の現像剤を吐き出す。制御部101は、このような強制消費モードを実行可能である。このようにトナー像を形成して現像容器41内の現像剤が消費されると、それに応じて補給装置13から現像剤が補給される。この結果、現像容器41内の現像剤の入れ替えが行われる。
図14は、このような現像剤の入れ替え動作を示すフローチャートである。制御部101は、図14のフローに沿って画像形成装置100の各部を制御する。まず、画像形成ジョブ終了時のシーケンス(後回転)実行時(S1)に、検知部600が第2排出口17からの現像剤の排出を検知したか否かを確認する(S2)。ここで、画像形成ジョブとは、記録材に画像形成するプリント信号に基づいて、画像形成開始してから画像形成動作が完了するまでの期間である。具体的には、プリント信号を受けた(画像形成ジョブの入力)後の前回転時(画像形成前の準備動作)から、後回転(画像形成後の動作)までのことを指し、画像形成期間、紙間(非画像形成時)を含む期間である。
検知部600による現像剤排出検知が行われた場合、検知が行われた現像装置で強制消費モードを実行する。仮に、現像装置4Yで現像剤排出検知が行われた場合、感光ドラム2Y上に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置4Yにより現像する。即ち、現像装置4Yからトナーの吐き出しが行われる(S3)。なお、現像されたトナーは感光ドラム2Yが回転することによりクリーニング装置6Yによって回収されるか、中間転写ベルト8に付着した場合には中間転写ベルトクリーナ11によって回収される。そして、現像されたトナー量に応じた現像剤が補給装置13から現像容器41内に補給される(S4)。その後、検知部600による現像剤排出検知がリセットされる(S5)。一方、S2で、検知部600による現像剤排出検知が行われなかった場合、このような強制消費モードを実行することなく、制御を終了させる。
このような強制消費モードの実行による現像剤の入れ替え動作によって、現像容器41内の現像剤の流動性が回復する。現像剤が劣化により流動性が低下すると、現像剤量の増加だけではなく、かぶりなどの画像不良が発生し易くなる。このような流動性低下に伴う画像不良は、安息角が40°を超えると発生頻度が増える。したがって、本実施形態のように、第2排出口17からの現像剤の排出を検知することで強制補給モードを実行するようにすれば、現像剤の流動性低下に伴う画像不良の発生を、効果的に抑制できる。
なお、強制消費モード1回の現像剤排出に伴う現像剤の入れ替え総量は、多い方が流動性の回復効果は大きいが、多すぎるとトナーを無駄に消費してしまうことになり、生産性を低下させてしまう。よって、入れ替え量は適切に設定する必要がある。以下にその決定方法を説明する。
図15は、本実施形態のような、第2排出口17からの現像剤排出検知による現像剤の入れ替え動作を行わなかった場合に、横軸に示した画像比率を1万枚出力した後の現像剤の安息角を示したものである。画像比率の小さい画像の出力ではトナーの消費量が少なく、補給動作が行われないため現像剤の入れ替えがあまり起こらない。そのため、現像容器内の現像剤の劣化が促進されていき、安息角は大きくなる傾向がある。5%のときの安息角は42°、1%のときは48°となり、どちらの場合も上記の画像不良問題が発生し、特に48°の現像剤ではかぶり現象が頻発した。
なお、現像容器中の現像剤量は約300gであり、この量の安息角が48°の現像剤を40°以下にするには、現像容器中の現像剤量の1%に相当する3gの現像剤の入れ替えが必要であった。そのため、本実施形態では、強制消費モード1回の吐き出し動作による現像剤の補給量は3gとした。
この入れ替え動作を加えた現像装置を用いて画像比率1%の画像を1万枚出力したあとの現像剤の安息角は39°となり、かぶりなどの現像剤の流動性低下に伴う画像不良問題が発生しなかった。
なお、第2排出口17からの現像剤の排出を検知する構成は、上述の構成に限らず、例えば、第2排出口17を開閉する開閉部材を設けず、直接、第2排出口17から排出される現像剤を検知するようにしても良い。また、第2排出口17の手前に回動自在な壁などを設けて所定量の現像剤が第2軸受部300内に溜まるようにし、所定量以上の現像剤が溜まると壁が倒れて第2排出口17から排出されるようにしても良い。この場合、第2排出口17から排出される現像剤を直接検知しても良いし、壁が倒れたことを検知しても良い。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、第1排出口15を現像装置の側壁の所定高さ位置に設けた構成について説明した。但し、第1排出口15は、この位置に限らず、現像剤の流動性が低下した場合に排出量が低下するようなものであれば良い。
また、上述の第1軸受部200a(200Aa)、200b(200Ab)及び第2軸受部200c(200Ac)、300(300A)の位置は、それぞれ入れ替えても良い。要は、第2排出口17が設けられる第2軸受部300(300A)の位置は、供給室45bの上流側、攪拌室45aの上流側、下流側の何れであっても良い。また、第2排出口17が設けられる第2軸受部300(300A)を複数配置するようにしても良いし、全ての軸受部にこの構成を適用しても良い。
また、第2の実施形態では、第1軸受部200Aa、200Ab及び第2軸受部200Acの全てを磁気シールを備えた構成としたが、少なくとも何れかが磁気シールを備え、他の軸受部は、例えば、接触式のシール部材としても良い。この場合、第2排出口17を設けた第2軸受部300Aのリングマグネット303Aは、磁気シールを設けた軸受部のリングマグネットよりも磁力のピークが小さければ良い。
また、第2の実施形態で、第1磁界発生手段に相当する各軸受部のリングマグネット210の磁力のピークは互いに同じであっても異なっていても良い。この場合、各室の上流側よりも下流側のリングマグネットの磁力を大きくすることが好ましい。また、このように各軸受部のリングマグネット210の磁力が異なる場合、第2磁界発生手段としてのリングマグネット303Aは、磁力のピークが最も小さいリングマグネット210よりも、磁力のピークを小さくすることが好ましい。何れにしても、第2排出口が設けられる軸受部のシール構成を、流動性の低下により現像剤が漏出し易くなっていれば良い。
更に、各実施形態の構成は、それぞれ適宜入れ替えて実施するようにしても良い。例えば、第3の実施形態を第2の実施形態に適用することもできる。この場合、例えば、第2排出口17と第2排出搬送部170との接続部に検知部600を設ける。また、第1の実施形態の現像剤の排出経路を第2の実施形態に適用しても良いし、第2の実施形態の現像剤の排出経路を第1の実施形態に適用しても良い。
2Y、2M、2C、2K・・・感光ドラム(像担持体)/4Y、4M、4C、4K・・・現像装置/13・・・補給装置/15・・・第1排出口/15a・・・第1接続部/16・・・排出搬送部/17・・・第2排出口/17a・・・第2接続部/40・・・循環経路/41・・・現像容器/41a・・・側壁/41b・・・底部/45a・・・攪拌室(第1室)/45b・・・供給室(第2室)/47a・・・第1スクリュー(第1搬送部材)/47b・・・第2スクリュー(第2搬送部材)/48a・・・第1回転軸/49a・・・第2回転軸/100・・・画像形成装置/101・・・制御部/150・・・第1排出搬送部/170・・・第2排出搬送部/200a、200b、200Aa、200Ab・・・第1軸受部/200c、200Ac、300、300A・・・第2軸受部/201・・・ベアリング(第1軸受、第2軸受)/203・・・シール部材/210・・・リングマグネット(第1磁界発生手段)/301・・・ベアリング(第2軸受)/303・・・リングマグネット(磁界発生手段)/303A・・・リングマグネット(第2磁界発生手段)/600・・・検知部(検知手段)601・・・排出弁(開閉部材)

Claims (13)

  1. 第1室と、前記第1室と現像剤の循環経路を形成する第2室とを有し、前記循環経路内の余剰現像剤を排出する第1排出口及び第2排出口が形成された現像容器と、
    前記循環経路と前記第2排出口との間に設けられ、現像剤が前記循環経路から前記第2排出口に流れることを遮るように磁気ブラシを形成する磁界発生手段と、を備え、
    前記循環経路と前記第1排出口との間には、現像剤が前記循環経路から前記第1排出口に流れることを遮るような磁気ブラシを形成していない、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1排出口は、前記現像容器の側壁の底部から所定の高さに設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
  3. 第1回転軸を有し、前記第1室内の現像剤を搬送する第1搬送部材と、
    第2回転軸を有し、前記第2室内の現像剤を搬送する第2搬送部材と、
    前記現像容器に対して前記第1回転軸の両端部をそれぞれ回転自在に支持する一対の第1軸受と、
    前記現像容器に対して前記第2回転軸の両端部をそれぞれ回転自在に支持する一対の第2軸受と、
    前記循環経路と片側の前記第1軸受との間、前記循環経路と他側の前記第1軸受との間、及び、前記循環経路と片側の前記第2軸受との間のそれぞれに設けられ、前記第1回転軸又は前記第2回転軸と接触して現像剤が前記循環経路から前記一対の第1軸受及び前記片側の第2軸受に流れることを遮るシール部材と、を備え、
    前記第2排出口は、前記循環経路と他側の前記第2軸受との間に設けられ、
    前記磁界発生手段は、前記循環経路と前記第2排出口との間に設けられ、前記第2回転軸との間で磁気ブラシを形成する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 第1回転軸を有し、前記第1室内の現像剤を搬送する第1搬送部材と、
    第2回転軸を有し、前記第2室内の現像剤を搬送する第2搬送部材と、
    前記現像容器に対して前記第1回転軸の両端部をそれぞれ回転自在に支持する一対の第1軸受と、
    前記現像容器に対して前記第2回転軸の両端部をそれぞれ回転自在に支持する一対の第2軸受と、
    前記循環経路と、片側の前記第1軸受、他側の前記第1軸受、片側の前記第2軸受の少なくとも何れかの軸受との間に設けられ、前記第1回転軸又は前記第2回転軸との間に磁気ブラシを形成して現像剤が前記循環経路から前記軸受に流れることを遮る第1磁界発生手段と、を備え、
    前記第2排出口は、前記循環経路と他側の前記第2軸受との間に設けられ、
    前記磁界発生手段は、前記循環経路と前記第2排出口との間に設けられ、前記第2回転軸との間で磁気ブラシを形成する第2磁界発生手段であり、
    前記第2磁界発生手段は、前記第1磁界発生手段よりも磁力のピークが小さい、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の現像装置。
  5. 前記片側の第1軸受は、前記第1室の現像剤搬送方向上流側に設けられ、
    前記他側の第1軸受は、前記第1室の現像剤搬送方向下流側に設けられ、
    前記第1磁界発生手段は、前記循環経路と前記他側の第1軸受との間に設けられている、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記第1磁界発生手段は、前記循環経路と片側の前記第1軸受との間、前記循環経路と他側の前記第1軸受との間、前記循環経路と片側の前記第2軸受との間の全てにそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の現像装置。
  7. 前記第2磁界発生手段は、前記第1磁界発生手段に対して磁力のピークが半分以下である、
    ことを特徴とする、請求項4ないし6のうちの何れか1項に記載の現像装置。
  8. 前記片側の第2軸受は、前記第2室の現像剤搬送方向上流側に設けられ、
    前記他側の第2軸受は、前記第2室の現像剤搬送方向下流側に設けられている、
    ことを特徴とする、請求項3ないし7のうちの何れか1項に記載の現像装置。
  9. 前記現像容器から排出された現像剤を搬送する排出搬送部と、
    前記第1排出口と前記排出搬送部とを接続する第1接続部と、
    前記第1接続部よりも前記排出搬送部の現像剤搬送方向下流側で、前記第2排出口と前記排出搬送部とを接続する第2接続部と、を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載の現像装置。
  10. 前記第1排出口から排出された現像剤を前記第2排出口に送る第1排出搬送部と、
    前記第2排出口から排出された現像剤及び前記第1排出搬送部から合流した現像剤を搬送する第2排出搬送部と、を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載の現像装置。
  11. 前記第2排出口からの現像剤の排出を検知する検知手段を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1ないし10のうちの何れか1項に記載の現像装置。
  12. 前記第2排出口を開閉自在に設けられ、閉鎖した前記第2排出口に所定以上の現像剤が溜まると前記第2排出口を開放する開閉部材を備え、
    前記検知手段は、前記開閉部材が開放したことを検知する、
    ことを特徴とする、請求項11に記載の現像装置。
  13. 像担持体と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する、請求項11又は12に記載の現像装置と、
    前記現像装置が消費した現像剤に応じて前記現像装置に現像剤を補給する補給装置と、
    前記現像装置に現像剤を強制的に消費させる強制消費モードを実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検知手段が現像剤の排出を検知した場合に、前記強制消費モードを実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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