JP2016014813A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置104を交換する際に現像剤の落下を抑制できる構成を低コストで実現する。
【解決手段】現像装置104は、補給装置1から現像剤が補給される補給口2を有する現像容器3と、現像容器3内で現像剤を搬送する第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bとを有する。現像装置104を取り外す場合には、現像装置104が装置本体から取り外される前に、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動する。これにより、現像装置104が装置本体から取り外される前に補給口2近傍の現像剤が搬送されて、補給口2近傍の現像剤の剤面を低くできる。このため、現像装置104の取り外し時に現像剤の落下を抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関し、特に、装置本体から現像装置を取り外し自在な構成に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、従来から、非磁性トナーと磁性キャリアを混合し、現像剤として使用する2成分現像方式が広く利用されている。2成分現像方式では、長期の使用による現像剤の劣化、特にキャリアの劣化が生じるため、画像形成装置の長期使用に伴い現像剤交換という作業を行っていた。このために、現像剤が収容された現像装置を含む現像カートリッジや、現像装置及び感光ドラムなどを含むプロセスカートリッジを装置本体に着脱する。
但し、このようなカートリッジなどのユニットの交換の際に現像剤が落下して装置本体内(機内)又は本体外(機外)を汚染する可能性がある。特に、装置本体内に配置され、用紙などの記録材が収容されている記録材供給装置に現像剤が落下すると、記録材が現像剤で汚れて異常画像が生じてしまう。そこで、現像装置などを備えたユニットを交換する際に、ユニットを回収手段により包み込んで回収する構成が提案されている(特許文献1)。
特開2009−93099号公報
しかしながら、このように現像装置を含むユニットの交換の際に回収手段を使用する場合、別途回収手段を準備する必要があり、コストが高くなる。特に、現像装置を取り外す際に、現像装置に現像剤を補給する補給装置からの補給口の近傍に現像剤が多量に存在して剤面が高い状態であると、現像装置の取り外しの際に補給口近傍の現像剤が落下し易い。
本発明は、このような事情に鑑み、現像装置を取り外す際に現像剤の落下を抑制できる構成を低コストで実現すべく発明したものである。
本発明は、装置本体と、前記装置本体から取り外し自在で、現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、前記搬送部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、前記現像装置の取り外しを指示するための情報が入力される入力部と、を備え、前記制御手段は、前記入力部へ前記情報が入力された場合に、前記駆動手段を駆動することを特徴とする画像形成装置にある。
また、本発明は、装置本体と、前記装置本体から取り外し自在で、現像剤を収容すると共に現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、前記搬送部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、前記現像装置の取り外しを指示するための情報が入力される入力部と、を備え、前記制御手段は、前記入力部へ入力される前記情報と、補給情報と、に基づいて、前記駆動手段を駆動することを特徴とする画像形成装置にある。
また、本発明は、装置本体と、前記装置本体から取り外し自在で、現像剤を収容すると共に現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、前記搬送部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記現像装置の取り外しが必要なことを判断する判断手段と、前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、を備え、前記制御手段は、前記判断手段が前記現像装置の取り外しが必要であると判断した場合に前記駆動手段を自動的に駆動することを特徴とする画像形成装置にある。
また、本発明は、装置本体と、前記装置本体から取り外し自在で、現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、前記搬送部材を手動で駆動させる手動駆動手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、現像装置を装置本体から取り外す指示が行われた場合などに搬送部材を駆動するため、補給口近傍の現像剤が搬送されて、補給口近傍の現像剤の剤面を低くできる。したがって、この状態で現像装置を取り外せば、現像剤の落下を抑制できる。また、搬送部材を現像装置の取り外し時に駆動することで現像剤の落下を抑制できるため、低コスト化を図れる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る現像装置の概略断面図。 第1の実施形態に係る現像装置を図2の上方から見た概略構成図。 ビデオカウント値とトナー消費量との関係を示す図。 トナー濃度の差分とトナー補給量との関係を示す図。 第1の実施形態に係るトナー補給の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る現像装置の補給口近傍の模式図。 第1の実施形態に係る現像装置に補給装置からトナーを補給する状態を示す模式図。 現像装置にトナーを補給した状態を示す模式図。 図9の状態から現像装置を取り外した状態を示す模式図。 第1の実施形態に係る現像装置の取り外し時の動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る現像装置の取り外し時の動作を実行して現像装置を取り外した状態を示す模式図。 本発明の第2の実施形態に係る現像装置の補給口近傍の攪拌室の概略断面図。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図12を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、それぞれ像担持体としての感光ドラム101(101Y、101M、101C、101K、)を有する4つの画像形成ステーション(画像形成部)Y、M、C、Kを備えた電子写真方式のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Pに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。また、画像形成ステーションY、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成ステーションY、M、C、Kは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの画像形成部に属する要素であることを表すために符号に付した添え字Y、M、C、Kは省略し、総括的に説明する。
画像形成ステーションには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム101が配設されている。感光ドラム101は、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム101の周囲には帯電手段としての帯電装置102と、現像装置104、転写手段としての一次転写ローラ105、クリーニング手段としてのクリーニング装置109が配置されている。感光ドラム101の図中上方には露光手段としてのレーザースキャナ(露光装置)103が配置されている。本実施形態では感光ドラム101の直径は全て同じ(例えば30mm)とした。また、帯電装置102としては、非接触式帯電であるコロナ帯電方式を使用した。
各画像形成ステーションの図1の下方には、中間転写装置120が配置されている。中間転写装置120は、中間転写体としての中間転写ベルト121が、ローラ122、123、124に張設されて、矢印方向に走行するように構成されている。中間転写ベルト121は、ポリイミド系などの樹脂から無端状のベルトである。ローラ124と中間転写ベルト121を挟んで対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ125が配置され、中間転写ベルト121上のトナー像を記録材Pに転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には定着装置130が配置される。
上述のように構成される画像形成装置100により、例えば4色フルカラーの画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始すると、回転する感光ドラム101の表面が帯電装置102によって一様に帯電される。次いで、感光ドラム101は、露光装置103から発せられる画像信号に対応したレーザ光により露光される。これにより、感光ドラム101上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム101上の静電潜像は、現像装置4内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。本実施形態では、レーザ光により露光した明部電位にトナーを付着させる反転現像方式を用いる。
感光ドラム101上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト121を挟んで配置される一次転写ローラ105との間で構成される一次転写部T1にて、中間転写ベルト121に一次転写される。この際、一次転写ローラ105には一次転写バイアスが印加される。一次転写後に感光ドラム101表面に残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置109によって除去される。
このような動作をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部で順次行い、中間転写ベルト121上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせて記録材収納カセット(図示せず)に収容された記録材Pが二次転写部T2により搬送される。そして、二次転写ローラ125に二次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト121上の4色のトナー像を、記録材P上に一括で二次転写する。二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト121に残留したトナーは、中間転写ベルトクリーナー126により除去される。
次いで、記録材Pは定着手段としての定着装置130に搬送される。定着装置130は、定着ローラ131及び加圧ローラ132を備え、定着ローラ131と加圧ローラ132とで定着ニップ部を形成する。この定着装置130に定着ニップ部にトナー像が転写された記録材Pを通過させることで、記録材Pが加熱、加圧される。そして、記録材P上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材Pに定着される。その後、記録材Pは機外に排出される。これにより、一連の画像形成プロセスが終了する。なお、所望の画像形成部のみを用いて、所望の色の単色又は複数色の画像を形成することも可能である。
[現像装置及び補給装置]
次に、現像装置104及び補給装置1について、図2及び図3を用いて説明する。本実施形態では、現像装置104及び補給装置1はすべての色(Y、M、C、K)の画像形成部において同じである。図2の現像装置104及び補給装置1は図1の感光ドラム101の軸線方向に直交する断面図である。図3の現像装置104は図2の上方から見た平面図である。また図3の補給装置1は図1の感光ドラム101の軸線に沿った概略構成図である。
現像装置104は、画像形成装置100の装置本体100A(図1)から取り外し、及び、装置本体100Aへの装着が自在であり、装着状態では、図1に示したように、感光ドラム101の近傍に配置される。本実施形態では、現像装置104のみが着脱自在な現像カートリッジとしている。
また、現像装置104は、非磁性のトナー粒子(トナー)と磁性を有するキャリア粒子(キャリア)とを主成分として含む二成分現像剤(以下、現像剤)を収容する現像容器3を有する。現像容器3は、感光ドラム101に対向した現像領域の部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして、内部にマグネットロールが非回転に配置された現像剤担持体となる現像スリーブ5が回転可能に設置されている。現像スリーブ5は非磁性材料で形成され、現像動作時には図2の矢印方向に回転し、現像容器3内の二成分現像剤を層状に保持して現像領域に搬送する。そして、現像領域で感光ドラム101に現像剤を供給して、感光ドラム101上に形成されている静電潜像を現像する。潜像を現像した後の現像剤は、現像スリーブ5の回転にしたがって現像容器3内に回収される。
現像容器3内には、現像剤を収納可能な攪拌室3aと現像室3bとを有し、攪拌室3aと現像室3bとで現像剤を循環させる循環路を形成している。即ち、現像容器3の内部は、隔壁4cによって第1室(攪拌室)3aと第2室(現像室3b)に分割されて、攪拌室3aと現像室3bは、現像容器3の長手方向両端部(図3中の左端及び右端)において連通している。攪拌室3aの現像剤搬送方向上流端部(図3の右端部)には、補給装置1からトナーを補給するための補給口2が設けられている。
また、攪拌室3a及び現像室3b内には、それぞれ、現像剤を搬送する搬送部材としての第1攪拌搬送スクリュー4a、第2攪拌搬送スクリュー4bが設けられている。具体的には、第1攪拌搬送スクリュー4aは攪拌室3a内に、第2攪拌搬送スクリュー4bは現像室3b内にそれぞれ配設されている。第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bは、回転軸40a、40b上(回転軸上)に螺旋状の羽根41a、41bを設けたスクリューである。現像スリーブ5、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bは相互に平行に、且つ、感光ドラム101の軸線方向と平行に配設されている。本実施形態では、現像スリーブ5の直径は20mmであり、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの回転軸40a、40bの直径、及び羽根の外径はそれぞれ8mm、16mmである。
これら第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4b及び現像スリーブ5は、駆動手段としてのモータ13の回転によって同じ方向に回転駆動される。モータ13は、制御手段としてのエンジンコントローラ(CPU)21により制御される。この回転により、攪拌室3a内の現像剤は、第1攪拌搬送スクリュー4aによって攪拌されながら図3中左方に移動して、連通部を介して現像室3b内へと移動する。また、現像室3b内の現像剤は第2攪拌搬送スクリュー4bによって攪拌されながら図3中右方に移動して、連通部を介して攪拌室3a内に移動する。つまり、現像剤は、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの2本のスクリューによって攪拌されながら現像容器3内を循環して搬送される。
現像剤中のトナーは、上述のような攪拌搬送によって電荷が付与される。本実施形態では、トナーの補給は、攪拌室3a内での現像剤搬送方向上流端部側の上部に設けられた補給口2から行われる。補給口2から補給された現像剤(トナー)は、現像容器内で第1攪拌搬送スクリュー4aにより搬送される。即ち、第1攪拌搬送スクリュー4aは、補給口2と対向する位置まで延設されて、補給口2から補給されたトナーを現像容器3内に搬送する。また、攪拌室3a内に現像剤のトナー濃度(トナーとキャリアとの混合比、T/D比)を検知するためのトナー濃度検知手段としてインダクタンス検知センサ6が取り付けられている。
現像スリーブ5は図2の矢印方向に回転し、規制ブレード7によって表面に層状に塗布され、くみ上げ部5aから出てきた現像剤を感光ドラム101に対向する現像部に搬送する。現像部にて、現像スリーブ5上の現像剤はマグネットロールの磁気力により穂立ちして、感光ドラム101の表面に接触又は近接する磁気ブラシを形成する。こうして現像部に搬送された現像剤(二成分現像剤)から、感光ドラム101上の静電潜像にトナーが供給される。これにより、静電潜像の画像部にトナーが選択的に付着し、静電潜像はトナー像として現像される。現像部を通過後も現像されなかったトナーは取り込み部5bから現像装置104内の現像室3bに戻り再び循環する。
更に説明すると、感光ドラム101上の静電潜像が現像部に達するときに、エンジンコントローラ21に制御される現像バイアス電源部22によりAC電圧とDC電圧とが重畳された現像バイアスが現像スリーブ5に印加される。このとき、現像スリーブ5は図2の矢印方向に回転し、上述の現像バイアスによって現像剤中のトナーが感光ドラム101の表面の静電潜像に応じて感光ドラム101上に転移する。
上述のような現像動作によって二成分現像剤中のトナーが消費されるため、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が徐々に減少する。そのため、補給装置1から現像容器3にトナーを補給するようにしている。なお、本実施形態では、補給装置1からトナーを補給するが、トナーとキャリアとを含む現像剤を補給するようにしても良い。
補給装置1は、現像容器3の重力方向上方に配置され、現像装置104に補給すべきトナーを収納するトナー容器8を有する。トナー容器8の図3中下部にはトナー搬送パイプ11がある。トナー搬送パイプ11の図3中左端には現像剤(トナー)を排出する現像剤排出部としてのトナー排出口9が設けられている。トナー排出口9は、現像装置104の補給口2に連結自在である。また、トナー搬送パイプ11には、トナー排出口9に向けてトナーを搬送するトナー補給手段としての補給スクリュー10が設けられている。
補給スクリュー10は、モータ14によって回転駆動され、トナーを現像装置104の現像容器内に補給する。後述するように、モータ14を制御する制御部20により、現像装置104に必要なトナーの量に応じて補給スクリュー10の回転回数又は回転時間が設定される。そして、補給スクリュー10が設定された回転回数又は回転時間に到達するまで回転することで、現像装置104に必要なトナーを補給スクリュー10が搬送し、トナー排出口9から補給口2を介して現像容器3内に必要な量のトナーが補給される。このとき、補給スクリュー10により搬送されたトナーは、重力によりトナー排出口9内を落下し、補給口2を介して現像容器3内に供給される。また、補給スクリュー10の大きさに応じて1回転当たり又は単位時間当たりのトナーの搬送量があらかじめ定数化されており、必要量に応じて回転回数又は回転時間を算出する制御が可能になっている。
ここで、補給スクリュー10によるトナーの搬送量は、スクリューの回転回数に比例するから、回転時間で設定する場合には補給スクリュー10の駆動手段であるモータ14がスクリューを常に一定の速度で回転可能であることが前提となる。また、スクリューの回転回数をカウントする手段を設けていればスクリューの回転速度は一定であってもなくても、その回転回数で設定することが可能である。
更に、補給スクリュー10によって補給されるトナー量は、数mg単位ではなく、ある程度まとまった量、数十mg〜数百mgを単位として、補給動作させる方が安定する。また、補給スクリュー10を用いて補給トナーを搬送するので、補給スクリュー10の位相により、スクリュー回転角度に対するトナー補給量が異なる。そこで、本実施形態では、補給スクリュー10の位相位置による補給トナー量のばらつきを低減するために、補給スクリュー10の1回転をトナー補給の基本単位として補給する制御とした。補給スクリュー10の1回転のトナー補給を補給中心値Tbとする。本実施形態においては、補給スクリュー10の回転速度は120rpmであり、Tbが約0.1g補給されるような補給スクリューの形状および配置制御とした。
感光ドラム101は、通常、画像形成中は中間転写ベルト121と接しているため回転している。一方、現像装置104内の第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bは現像剤の劣化を最小限にするために、画像形成中の必要な時間だけしか回転させないことが一般的である。しかしながら、現像装置104内の第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止した状態で、トナー容器8から現像装置104へトナーを補給する動作を行うと、補給されたトナーが補給口2付近で停滞してしまう。そして、トナーのつまりや現像装置内のT/D比の不均一の原因となる。このため、現像装置104内の第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bが回転している状態で、トナー容器8から現像装置104へトナーを補給する動作を行う。本実施形態では、現像容器3内には所定量(例えば200g)の現像剤が入っており、画像形成で使用したトナー量を補給することにより現像剤量はほぼ所定量に保たれるようにしている。
[現像剤]
ここで、さらに現像容器40に収容されているトナーとキャリアからなる2成分現像剤について詳しく説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。本実施形態におけるトナーの体積平均粒径が6μmで8μm以上の粒径のトナーが全体の10%、9μm以上の粒径のトナーが全体の3%存在するとする。
また、キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。本実施形態では10Ωcmのものを用いた。
なお、本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は、以下に示す装置及び方法にて測定した。測定装置としては、SD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置(シスメックス社製)を使用した。測定方法は以下に示す通りである。即ち、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液の電解水溶液100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行なう。そして、上記のSD−2000シースフロー電気抵抗式粒度分布測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
また、本実施形態にて用いられるキャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いた。片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
[トナー補給制御]
次に、本実施形態におけるトナー補給制御について説明する。本実施形態ではビデオカウント方式とインダクタンス方式を併用した補給制御を行う。図4にビデオカウント値とトナー消費量Tvの関係を示す。なお、ビデオカウント値とは、入力された画像データの(例えば600dpiにおける)1画素毎の階調レベル(例えば0〜255レベル)を画像1面分積算した値である。図4から、ビデオカウント値に比例してトナー消費量が増大することが分かる。なお、図4の「画像Duty50%A4」、「画像Duty100%A4」とは、A4サイズの用紙に画像比率(印字率)50%又は100%で画像形成を行った場合のビデオカウント値を示す。ビデオカウント方式では、画像比率から算出されるトナー消費量と実際に消費されるトナー消費量に差分が生じると、現像装置内のトナー濃度が増減する。
図5は、インダクタンス方式におけるトナー濃度(トナーとキャリアとの合計に対するトナー量、T/D比)と必要なトナー補給量の換算テーブルの説明図である。目標のトナー濃度と検出されたトナー濃度の差をΔTDとし、補給トナー量への換算率つまりトナー濃度フィードバック率(FB率)をαとするとインダクタンス方式におけるトナー補給量TtdはTtd=α×ΔTDで表わせられる。トナー濃度が目標値よりも低い場合においては、必要トナー量を補給し、目標値より高ければトナー過剰とみなし、補給量から減ずる。
Ttdは補給量と消費量に差分が生じた場合、或いは所定の補給量が補給できなかった場合において、Ttdを次回の補給に持ち越す。本実施形態における補給量はTvとTtdの和T=Tv+Ttdをトナー補給の基本単位(補給スクリュー10の1回転あたりの補給量:本実施形態では0.1g)で除算した商を補給単位として補給動作を実施する。
図6は、本実施形態における補給制御のブロック図である。制御部20は、CPU12、トナー補給量算出部15、ROM16、RAM17、画像比率算出部18、トナー消費量算出部19を備える。外部入力端末或いは原稿読取装置で読み取られた画像信号から画像比率算出部18で各色の画像比率を算出する。画像比率算出部18で算出された画像比率に応じて、トナー消費量算出部19においてトナー消費量Tvを算出する。RAM17に記憶されている前回の補給量が足りず持ち越されたトナー補給量Ttdと、算出されたトナー消費量Tvとの和を求める。そして、その和がROM16に記憶された補給スクリュー10の1回転あたりの補給量に達した場合、トナー補給量算出部15において必要なトナー補給量を補給する為の補給信号をCPU12に入力する。CPU12は、補給信号とRAM17に記憶されている前回の画像形成終了時のモータ14の駆動ギア列の状態から、補給する画像形成ステーションの順序を決定し、モータ14を駆動することによって補給動作を行う。RAM17は前回補給終了時のモータ14の駆動ギア列の状態と、前回の消費量と補給量の差分と積算補給量を記憶する。
本実施形態では、このように画像形成を行うごとにビデオカウント方式とインダクタンス方式を併用してトナーを補給して、現像容器3内のトナー濃度を一定に保ったまま画像形成を行う。なお、何れかの方式のみを使用してトナー補給制御を行うようにしても良い。何れにしてもトナー補給制御を行った場合、補給タイミングによっては、画像形成動作終了、若しくは、現像駆動が止まった後、補給される場合がある。即ち、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止した際に補給装置1による現像剤の補給が行われる場合がある。この場合、現像装置104の補給口2近傍には補給されたトナーを含む現像剤が山状に形成される場合がある。そして、この状態で、現像装置104を交換すべく現像装置104を装置本体100Aから取り出すと、現像剤による汚れが発生し易くなる。この点について図7ないし図10を用いて説明する。
[補給装置と現像装置との連結部]
まず、補給装置1と現像装置104との連結部である、図3のα部の構成について詳しく説明する。図7に、装置本体100A(図1)に装着する前の現像装置104のα部の拡大図を示す。図7に示すように、現像装置104には、補給口2を開閉自在なシャッター部材31を有する。シャッター部材31は、付勢手段としてのバネ32により補給口2を遮蔽する方向に付勢されており、現像装置104を装置本体100Aに装着する前の状態では、バネ32の付勢力により補給口2を遮蔽している。
現像装置104を装置本体100Aに装着する際には、現像装置104を図8の左から右方向に挿入することで、装置本体100Aに固定された補給装置1のトナー排出口9にシャッター部材31が当接する。このとき、挿入動作に伴ってシャッター部材31がバネ32の付勢力に抗して移動する。そして、図8に示すように、補給口2が開放されて、トナー排出口9と補給口2とが接続されて、トナーtがトナー排出口9から補給口2を介して現像容器3の攪拌室3aに補給可能となる。一方、現像装置104を装置本体100Aから取り外す際には、現像装置104を図8の右から左方向に抜き出すことで、トナー排出口9が補給口2からずれように移動する。このとき、抜出動作に伴ってシャッター部材31がバネ32の付勢力により移動して、補給口2を遮蔽する。
ここで、画像形成動作を繰り返すと、前述のトナー補給制御のように現像容器3内にトナーが補給される。しかし、画像形成動作終了、若しくは、現像駆動が止まった後、或いは、画像形成動作終了時と同時に、トナーが補給されると、補給口2近傍に補給されたトナーを含む現像剤t0が、図9に実線t1で示すように山のように積み重なる場合がある。これは、特に、トナー消費量が多い画像(例えば画像比率30%以上、或いは、50%以上のような高Dutyの画像)を出力し続けると、トナーの補給量も多くなるため、現像剤t0が補給口2近傍で山のように積み重なり易い。このとき、画像形成動作が終了せずに第1攪拌搬送スクリュー4aが回転駆動していれば、攪拌室3a内の現像剤が搬送されるため、図9の破線t2で示すように現像剤t0の剤面が低くなり、補給口2近傍の現像剤t0が少なくなる。
しかしながら、トナーが補給された状態で画像形成が終了するなどして第1攪拌搬送スクリュー4aの駆動が停止したままであると、図9の実線t1で示すように現像剤t0の剤面が高くなる。特に、トナー補給量が多い場合には、剤面が補給口2よりも上側に達する場合がある。そして、このように現像剤t0の剤面高さが高くなった状態で、現像装置104を交換するために、現像装置104を装置本体100Aから取り出すと、上述のようにシャッター部材31が補給口2を遮蔽するように移動する。このとき、図10に示すように、補給口2近傍に積み上がった現像剤t0の一部が、シャッター部材31に押されて、現像容器3の外部に落下する可能性がある。この結果、装置本体100A内、又は、現像装置104の設置場所近辺を現像剤で汚してしまう可能性がある。
なお、現像剤が図9に示すように山積みになっていなくても、補給口2近傍に現像剤が存在すれば、現像装置104の取り出しの動作の際の振動などにより現像剤が現像容器3の外部に落下する可能性がある。更には、シャッター部材31により補給口2を遮蔽した状態であっても、現像装置104の取り出しの動作の際の振動などにより現像剤が現像容器3の外部に落下する可能性がある。これは、シャッター部材31は、通常、開閉動作をより確実に行うため、簡易的な構成となっており、密封性が低いためである。何れにしても、補給口2の近傍に現像剤が存在した状態で現像装置104を取り外す場合、現像剤が現像容器3の外部に落下する可能性がある。そこで、本実施形態では、現像装置104の取り外しの際に以下のような動作を行っている。
[現像装置取り外し動作]
本実施形態では、搬送部材としての第1攪拌搬送スクリュー4aを、現像装置104を装置本体100Aから取り外す場合に、現像装置104が装置本体100Aから取り外される前に駆動するようにしている。具体的には、第1攪拌搬送スクリュー4aを駆動するモータ13を制御する制御手段としてのCPU21(図3参照)が、現像装置104を取り外す際にモータ13を駆動する。本実施形態の画像形成装置100は、図1に示すように、装置本体100Aに操作部200が設けられている。そして、ユーザが操作部200により現像装置104の取り外しの指示を行い、CPU21がこの指示が行われた場合にモータ13を駆動するようにしている。言い換えれば、現像装置104の取り外しを指示するための情報が操作部200を介して入力部としてのCPU21に入力されると、CPU21がモータ13を駆動する。このような現像装置交換動作の1例について、図11を用いて説明する。
まず、各画像形成ステーションの全部または何れかの現像装置104の交換が必要なことを操作部200に表示する(S1)。現像装置104の交換が必要な場合とは、予め設定された現像装置104の交換時期に達した場合や、画像不良の発生など何らかの原因でCPU21が現像装置104を交換すると判断した場合などである。次いで、操作部200に交換が必要な現像装置104の交換ボタンを表示させる(S2)。ユーザが現像装置交換ボタンを押す(ONする)と(S3)、CPU21がモータ13を駆動して第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの回転を実行する(S4)。この際、CPU21は、モータ13を所定時間駆動する。本実施形態では、1秒間駆動するようにしている。
なお、この所定時間は、1秒間に限らず、装置によって設定されるものであり、補給口2近傍の現像剤の剤面がある程度低くなるように設定する。例えば、その装置で補給口2近傍の現像剤の剤面が最も高くなると想定される位置から、補給口2と補給口2近傍の現像剤の剤面との距離が1mm以上、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上となるまでとする。
また、現像装置104の取り外し時の第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動は、現像装置104を取り外す場合に常に行うようにしても良いが、必要がある場合にのみ行うようにしても良い。例えば、少なくとも第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止した際に補給装置1による現像剤(トナー)の補給がされた状態で、現像装置104を取り外す場合に、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動することが好ましい。即ち、補給情報に基づいて第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動するようにしても良い。ここで、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止した際とは、画像形成動作終了、若しくは、現像駆動が止まった後、或いは、画像形成動作終了時と同時などである。更に言えば、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止する直前、停止と同時、停止後の何れかである。なお、停止する直前とは、例えば、停止時から上述の所定時間(例えば1秒)未満の時間である。
何れにしても、このようなタイミングで補給装置1によりトナーの補給が行われた場合、上述したように補給口2近傍の現像剤の剤面が高くなっている可能性が高い。このため、このような状態で現像装置104を取り外すと、現像剤の落下が生じ易くなる。このため、CPU21は、現像装置104を取り外す直前の補給装置1の補給動作が、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が停止する直前、停止と同時、停止後の何れかである場合に第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動する。
本実施形態の場合、上述のように、現像装置104を装置本体100Aから取り外す場合に、現像装置104が装置本体100Aから取り外される前に第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bが駆動される。このため、補給口2近傍の現像剤が第1攪拌搬送スクリュー4aにより搬送されて、補給口2近傍に現像剤が多量に存在しなくなる。即ち、補給口2の下方及びその周辺の現像剤の剤面の高さを下げることができる。例えば、図12に示すように、補給口2の下方の現像剤t0の剤面が低くなる。したがって、この状態で現像装置104を取り外せば、図10に示したような現像剤の落下を抑制できる。この結果、現像装置104の取り外しの際に現像剤が落下して装置本体100A内(機内)又は装置本体100A外(機外)を汚染することを抑制できる。また、装置本体100A内に配置され、用紙などの記録材が収容されている記録材供給装置に現像剤が落下することも抑制でき、異常画像の発生を抑制できる。
また、本実施形態の場合、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを現像装置104の取り外し時に駆動することで現像剤の落下を抑制できるため、低コスト化を図れる。即ち、特許文献1に記載されたような回収手段を別途設ける必要がないため、低コスト化を図れる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図13を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、現像装置104の取り外しの際に第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを所定時間駆動するようにした。これに対して本実施形態では、補給口2の近傍の現像容器内の現像剤の剤面の所定位置を検知して、剤面がその所定位置以下となるまで第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動するようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、以下、重複する説明及び図示を省略又は簡略にし、同じ構成に同じ符号を付し、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図13は、図3のα部を第1攪拌搬送スクリュー4aの回転軸40aに直交する方向で切断した断面図である。図13に示すように、補給口2の近傍に、現像剤の剤面の所定位置を検知する剤面検知手段としての位置センサ300を配置している。位置センサ300は、発光部と受光部とを有し、受光部により検知した光により剤面の位置を検知する。具体的には、発光部から出た光が剤面で反射して受光部により検知されるが、剤面の位置によって受光部により検知される光量が変化するため、この光量に基づいて剤面の所定位置を検知する。本実施形態では、所定位置を、重力方向に関して第1攪拌搬送スクリュー4aの羽根41aの最高位置としている。
CPU21は、現像装置104を取り外す際に、現像剤の剤面が位置センサ300により検知される羽根41aの最高位置以下となるまで第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動する。即ち、図13に実線t3で示すように、剤面の位置が羽根41aの最高位置以下となるまでモータ13を駆動する。これにより、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動時間を短くできる。
即ち、現像装置104の交換時期に達して現像装置104を取り外す際に、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動時間が長くなることは問題ない。但し、メンテナンスなどで現像装置104を一時的に取り出す際には、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの回転時間は短いほど望ましい。これは現像剤が攪拌によって、トナー表面の外添剤等が剥がれ落ち、現像剤劣化の原因となるためである。したがって、取り外した現像装置104を再度使用するような場合には、極力、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの回転時間を短くすることが好ましい。
ここで、現像装置104の取り外し時の現像剤の剤面の状態は、取り外し直前の現像剤の補給量や、補給のタイミングによって異なる。このため、第1の実施形態のように、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを所定時間駆動するようにした場合、剤面が高くなくても一律に同じ時間駆動されることになる。剤面が高くない場合には、駆動時間が短くても現像剤の剤面の高さが現像装置104の取り外し時に現像剤が漏れにくい位置まで下げることができるため、一律に駆動時間を設定した場合、現像剤の攪拌時間が余分に長くなってしまう。これに対して本実施形態のように現像剤の剤面の所定位置を検知して、その所定位置以下となるまで第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動するようにすれば、剤面が低い場合には駆動時間を短くできる。この結果、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動時間が無駄に長くなることがなく、現像剤が必要以上に攪拌されずに現像剤の劣化を抑制できる。
また、現像装置104の交換時期に達して現像装置104を取り外す場合でも、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動が終了するまでは、現像装置104の取り外しが行えない。このため、交換作業の時間が必要以上に長くなってしまう場合もある。本実施形態では、上述のように交換作業を行えるので、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動時間が必要以上に長くなることがなく、交換作業が必要以上に長くなることも防止できる。
なお、位置センサ300により検知する所定位置は、羽根41aの最高位置に限らない。例えば、前述したように、補給口2と補給口2近傍の現像剤の剤面との距離が1mm、好ましくは2mm、より好ましくは5mmとなるような位置としても良い。また、図示の例では、位置センサ300を剤面の上方に配置しているが、検知したい位置の両側(図13の左右方向両側)に発光部と受光部とそれぞれ配置しても良い。この場合、発光部及び受光部の位置よりも剤面が低くなると受光部が光を受光するため、剤面の所定位置が検知できる。また、現像装置104の取り外し時の第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動は、剤面が位置センサにより検知される所定位置よりも高い場合にのみ行うようにすることが好ましい。言い換えれば、現像装置104の取り外し時に、補給口2近傍の現像剤の剤面が、予め設定された所定位置よりも高い場合にのみ第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動することが好ましい。
また、本実施形態では、位置センサ300により剤面高さを検知して第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動を制御している。但し、補給動作によって補給量が予測できるため、補給量に応じて第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bの駆動時間を予測制御しても良い。言い換えれば、現像装置104を取り外す際にモータ13を駆動する駆動時間を、現像装置104を取り外す直前の補給装置1による現像剤の補給量に応じて決定しても良い。即ち、現像装置104を取り外す直前の補給装置1による現像剤の補給量が多い場合、補給口2近傍の現像剤の剤面高さが高くなり易いので、駆動時間を長く設定する。例えば、現像剤の補給量と駆動時間との関係を予め定めておき、補給量が第1補給量である場合の駆動時間に対し、補給量が第1補給量よりも多い第2補給量である場合の駆動時間を長くする。この補給量は、前述したビデオカウント値に対応するため、単にビデオカウント値との関係で駆動時間を設定するようにしても良い。
<他の実施形態>
なお、上述の各実施形態では、現像カートリッジを装置本体100Aから取り外す場合について説明したが、本発明は、現像装置及び感光ドラムなどを含むプロセスカートリッジを取り外す場合にも適用可能である。
また、上述の各実施形態の場合、現像装置交換のサインによりユーザが操作部を操作することで、現像装置104の取り外し前に第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを駆動するようにした。但し、現像装置104の交換時期など現像装置104の取り外しが必要な場合、ユーザの操作に拘らず、第1、第2攪拌搬送スクリュー4a、4bを自動的に駆動するようにしても良い。即ち、CPU21が判断手段として、エラーなど現像装置104の取り外しが必要なことを判断する。そして、現像装置104の取り外しが必要であると判断した場合に、上述したようにモータ13を自動的に駆動して、第1攪拌搬送スクリュー4aにより補給口2近傍の現像剤を搬送するようにしても良い。
また他にも、画像形成動作不良時、現像装置を交換する場合ならいつでも現像装置104の第1攪拌搬送スクリュー4aを駆動可能なように装置本体100A内にハードスイッチ(手動駆動手段)を搭載してもよい。このようなハードスイッチとしては、押し込む動作により第1攪拌搬送スクリュー4aを回転させるようなボタンや、第1攪拌搬送スクリュー4aを回転させるハンドルやレバーなど、ユーザが第1攪拌搬送スクリュー4aを手動で駆動させるものであれば良い。
1・・・補給装置/2・・・補給口/3・・・現像容器/3a・・・攪拌室/3b・・・現像室/4a・・・第1攪拌搬送スクリュー(搬送部材)/4b・・・第2攪拌搬送スクリュー(搬送部材)/9・・・トナー排出口(現像剤排出部)/13・・・モータ(駆動手段)/21・・・CPU(制御手段、入力部、判断手段)/31・・・シャッター部材/40a、40b・・・回転軸/41a、41b・・・羽根/100・・・画像形成装置/100A・・・装置本体/104(104Y、104M、104C、104K)・・・現像装置/200・・・操作部/300・・・位置センサ(剤面検知手段)

Claims (9)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体から取り外し自在で、現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、
    前記搬送部材を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、
    前記現像装置の取り外しを指示するための情報が入力される入力部と、を備え、
    前記制御手段は、前記入力部へ前記情報が入力された場合に、前記駆動手段を駆動する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置本体と、
    前記装置本体から取り外し自在で、現像剤を収容すると共に現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、
    前記搬送部材を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、
    前記現像装置の取り外しを指示するための情報が入力される入力部と、を備え、
    前記制御手段は、前記入力部へ入力される前記情報と、補給情報と、に基づいて、前記駆動手段を駆動する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 装置本体と、
    前記装置本体から取り外し自在で、現像剤を収容すると共に現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、
    前記搬送部材を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記現像装置の取り外しが必要なことを判断する判断手段と、
    前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、を備え、
    前記制御手段は、前記判断手段が前記現像装置の取り外しが必要であると判断した場合に前記駆動手段を自動的に駆動する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記現像装置を取り外す際に前記搬送部材を所定時間駆動する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記現像装置を取り外す直前の前記補給装置による現像剤の補給量に応じて、前記現像装置を取り外す際に前記搬送部材を駆動する駆動時間を決定する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記補給口の近傍の前記現像容器内の現像剤の剤面の所定位置を検知する剤面検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記現像装置を取り外す際に現像剤の剤面の位置が前記所定位置以下となるまで前記搬送部材を駆動する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし5のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送部材は、前記駆動手段により駆動される回転軸の周囲に螺旋状に羽根を設けたスクリューであり、
    前記所定位置は、重力方向に関して前記羽根の最高位置である、
    ことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 装置本体と、
    前記装置本体から取り外し自在で、現像剤が補給される補給口を有する現像容器及び前記現像容器内で前記補給口から補給された現像剤を搬送する搬送部材を有する現像装置と、
    前記装置本体に配置され、前記補給口に連結自在な現像剤排出部を有し、前記現像剤排出部から前記補給口を介して前記現像容器内に現像剤を補給する補給装置と、
    前記搬送部材を手動で駆動させる手動駆動手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記現像装置は、前記補給口を開閉自在なシャッター部材を有し、
    前記シャッター部材は、前記現像装置を前記装置本体から取り外す際に前記補給口を遮蔽する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし8のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
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