JP5150478B2 - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、電子写真方式の複写機,プリンタ,ファクシミリ装置,これらの複合機等の画像形成装置及びこの画像形成装置に使用される現像装置に関するものである。
従来、電子写真方式の複写機,プリンタ等の画像形成装置においては、小型化・軽量化を図るために1成分現像剤を使用した小型の現像装置が使用されていた。このような現像装置においては、新品と交換することなく長期間使い続けるため、現像剤のみを適宜追加補給するようになっていた。しかしながら、このような現像装置は、現像に使用されずに装置内部に残留する古いトナーが劣化すると、新たに補給されたトナー(現像剤)と装置内部に残留する古いトナーとの間に特性差が生じ、装置内部のトナー撹拌部等でトナーを帯電させる際に、古いトナーが帯電不良を生じるため、かぶりや濃度ムラなどの画質低下を引き起こすという問題が生じる。そのため、従来から、1成分現像剤を使用した現像装置は、トナーを適宜追加補給したとしても、長寿命化することが困難であり、様々な検討が行われていた。
このような技術背景の下、1成分現像剤としてのトナーの帯電を安定化する技術が発明され、既に一般に知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された現像装置100は、図4に示すように、トナー101を追
加補給するためのトナーカートリッジ102が交換可能にケース103内に取り付けられ
、そのトナーカートリッジ102内にトナー101の帯電を補助する帯電補助粒子104
が混入されており、トナー101をトナーカートリッジ102内で予め帯電させるように
なっている。そして、この現像装置100は、トナーカートリッジ102と現像ローラ1
05との仕切部にトナー選別手段(網目状部材)106が配置され、このトナー選別手段
106によってトナー101の粒径よりも大きな粒径の帯電補助粒子104の通過を阻止
し、トナーカートリッジ102内において予め帯電させられたトナー101のみをトナー
カートリッジ102側から現像ローラ105側へ供給るようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された現像装置100は、消耗品として交換されるトナーカートリッジ102内に帯電補助粒子104が入っていることから、消耗品コストが嵩むことになるという問題を有していた。
また、特許文献1に記載された現像装置100は、帯電補助粒子104の粒径分布によっては、トナー選別手段106の網目に詰まってしまい、トナーカートリッジ102側から現像ローラ105側にトナー101を供給できなくなり、現像を長期間安定して行うことが困難になる虞があった。
そこで、本発明は、消耗品コストが嵩むことがなく、安定した現像を行うことができる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像として可視化する現
像装置に関するものである。この発明に係る現像装置は、(1)非磁性トナーとこの非磁
性トナーよりも粒径の大きな磁性キャリアとを含む2成分現像剤が収容されるケースと、
(2)前記ケース内に回動可能に収容され、前記2成分現像剤を混合撹拌する撹拌手段と
、(3)前記ケース内に回動可能に支持され、前記感光体に対向する側が前記ケース外に
露出し、前記撹拌手段によって混合撹拌された2成分現像剤を外周面に担持するようにな
っている現像ローラと、(4)前記現像ローラの外周面の母線方向に沿ってカウンターで
接触し、前記現像ローラの外周面に担持された2成分現像剤のうちの前記磁性キャリアを
前記現像ローラとの接触部において非磁性トナーから分離して前記ケース内にとどめ、前
記現像ローラの外周面に担持された非磁性トナーの層厚を規制するトナー規制部材と、を
えている。また、この発明に係る現像装置において、前記ケースには、前記現像ローラ
を前記感光体側に露出させる開口部が形成されている。また、前記開口部の開口縁には、
ケース内の2成分現像剤が漏れ出るのを阻止するシール部材が取り付けられている。そし
て、このシール部材のうちの少なくとも前記開口部の下縁側に位置する部分が、前記磁性
キャリアを捕捉する磁気シール部材であることを特徴としている。
請求項の発明は、感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像として可視化する現
像装置に関するものである。この発明に係る現像装置は、(1)非磁性トナーとこの非磁
性トナーよりも粒径の大きな磁性キャリアとを含む2成分現像剤が収容されるケースと、
(2)前記ケース内に回動可能に収容され、前記2成分現像剤を混合撹拌する撹拌手段と
、(3)前記ケース内に回動可能に支持され、前記感光体に対向する側が前記ケース外に
露出し、前記撹拌手段によって混合撹拌された2成分現像剤を外周面に担持するようにな
っている現像ローラと、(4)前記現像ローラの外周面の母線方向に沿ってカウンターで
接触し、前記現像ローラの外周面に担持された2成分現像剤のうちの前記磁性キャリアを
前記現像ローラとの接触部において非磁性トナーから分離して前記ケース内にとどめ、前
記現像ローラの外周面に担持された非磁性トナーの層厚を規制するトナー規制部材と、を
備えている。また、この発明に係る現像装置において、前記ケースには、前記現像ローラ
を前記感光体側に露出させる開口部が形成されている。また、前記開口部の開口縁には、
ケース内の2成分現像剤が漏れ出るのを阻止するシール部材が取り付けられ、このシール
部材のうちの少なくとも前記開口部の下縁側に位置する部分及び前記トナー規制部材の近
傍部分が、前記磁性キャリアを捕捉する磁気シール部材であることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明に係る現像装置において、前記ケース内には
、前記現像ローラと平行に配置されて前記現像ローラと接触する供給ローラが回動可能に
収容されている。そして、前記供給ローラが前記現像ローラと同方向に回転させられ、前
記供給ローラと前記現像ローラの接触部において、前記供給ローラが前記現像ローラの回
動方向に対して逆方向へ向けて摺接することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかの発明に係る現像装置において、前記ケ
ース内にトナー補給手段から前記非磁性トナーが補給され、前記ケース内の前記2成分現
像剤の非磁性トナーと磁性キャリアの混合比が所定範囲内に保たれるようになっているこ
とを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれかの発明に係る現像装置と、この現像装置
によって静電潜像がトナー像として可視化される感光体と、この感光体のトナー像を記録
材に転写する転写装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
本発明によれば、ケース内に収容した所定混合比のトナーとキャリアが撹拌手段によって混合撹拌され、トナーがトナー規制部材と現像ローラとの接触部において摩擦されて、トナーが所望の帯電量に帯電されるため、安定した現像を行うことができる。
また、本発明によれば、ケース内の2成分現像剤は、トナー規制部材と現像ローラとの接触部において、トナーとキャリアとがトナー規制部材と現像ローラの接触圧及び重力の影響によって選別され、キャリアがケース内に留められ、トナーのみが現像に消費されるため、トナーのみを補給すればよい。その結果、本発明は、トナーに帯電補助粒子を混合してなる現像剤が補給される従来技術に比較して、消耗品コストを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1を示すものである。この図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、給紙カセット2内のシート状の記録材(コピー用紙、プラスチックフィルム、封筒等)3を給紙ローラ4等によって一枚ずつシート搬送路5に送り出し、その記録材3に画像形成部6の2次転写位置7でトナー画像を転写した後、その転写後の記録材3を定着装置8を通過させることにより、トナー画像を記録材3に定着させ、その定着済みの記録材3を搬送コロ対10でシート搬送路5に沿って搬送し、記録材3を排出コロ対11が排紙トレイ12上にフェースダウン(印刷面を下にした状態)で排出するようになっている。
また、図1において、画像形成部6は、反時計回り方向に回動する感光体ドラム(感光体)13の周囲に、摺擦ローラ14とクリーニングブレード15を有するクリーニング装置16,帯電装置17,カラー印刷を可能にするロータリー現像装置ユニット18,中間転写ユニット20の順で、反時計回り方向に沿って配置されている。また、画像形成部6は、現像装置21a〜21d内にトナー補給パイプ22を介してトナーを補給するトナーコンテナ23と、感光体ドラム13の外周面(表面)に光を照射して静電潜像を形成する露光装置24と、を有している。ここで、ロータリー現像ユニット18は、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの各トナー用の4個の現像装置21a〜21dが回転中心軸25の周囲に順に配置され、これらの各現像装置21a〜21dが現像位置26に順に回動されて感光体ドラム13の外周面にトナーを供給し、感光体ドラム13の外周面の静電潜像をトナー像として可視化することができるようになっている。
この図1に示す画像形成装置1の画像形成部6は、感光体ドラム13の外周面に残留するトナーをクリーニング装置16によって除去した後、感光体ドラム13の外周面を帯電装置17によって一様に帯電させ、この帯電後の感光体ドラム13の外周面に露光装置24でレーザー光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像が形成された感光体ドラム13の外周面にロータリー現像ユニット18の現像装置21aによってトナーを供給して現像し(静電潜像をトナー像として可視化し)、一次転写位置27において感光体ドラム13の外周面に形成されたトナー像を中間転写ユニット20の中間転写ベルト28上に転写するようになっている。中間転写ベルト28は、複数のローラ30〜32に掛け渡された無端状のベルトであり、一次転写位置27において、感光体ドラム13と同一方向に回動し、且つ、感光体ドラム13の外周面の周速度と同一の回動速度で回動されるようになっている。このような動作が、他の3個の現像装置21b〜21dに対応して更に3回繰り返され、一次転写位置27において、他の3個の現像装置21b〜21dから供給されたトナーによって感光体ドラム13の外表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト28上の先のトナー像の上に重ねて転写され、4色のトナーによるカラーの画像が形成される。そして、この画像形成部6は、二次転写位置7よりもシート搬送方向上流側に位置するレジストローラ33が、所定の転写タイミングで記録材3を二次転写位置7(中間転写ベルト28と転写ローラ34とのニップ部)に送り込むと、中間転写ベルト28上のカラー画像が記録材3の表面に転写されるようになっている。なお、本実施形態において、中間転写ユニット20と転写ローラ34とが、記録材3にトナー画像を転写する転写装置を構成する。
(現像装置)
図2は、ロータリー現像ユニット18を構成する一つの現像装置21aを示すものである。なお、ロータリー現像ユニット18を構成する4個の現像装置21a〜21dは、内部に収容するトナーがブラック,マゼンタ,イエロー,シアンのいずれかである点を除き、構成が全て共通している。したがって、以下に、トナーがブラックである現像装置21aを例にして、その詳細を説明する。
図2に示す現像装置21aは、ケース35がロータリー現像ユニット18の回転中心軸25の周囲に回動させられるようになっている(図1参照)。このケース35は、正面側の形状が円板を周方向に沿ってほぼ4分割したような扇形形状になっている。そして、ケース35の内部空間36には、現像ローラ37,供給ローラ38,撹拌手段40が回動可能に収容されると共に、図示しない2成分現像剤が収容されるようになっている。なお、現像ローラ37、供給ローラ38及び撹拌手段40は、図外のモータによって回転駆動されるようになっている。
現像ローラ37は、円筒状の感光体ドラム13の母線方向に沿って平行に且つ隣り合って配置され、感光体ドラム13とほぼ同様の軸方向の長さに形成されている。この現像ローラ37は、シリコンゴムの外周面側にシリコン変性ウレタンをコーティングして形成されており、JIS−A硬度が45度、抵抗値が106Ω、表面粗さ(算術平均粗さ)Raが1.0μmとなるように形成されている。そして、この現像ローラ37は、ケース35のうちの感光体ドラム13に対向する側に形成された矩形形状の開口部41からケース35の外部に部分的に露出するようになっている。なお、現像ローラ37は、感光体ドラム13の回動方向(矢印R1で示す方向)と逆方向(矢印R2で示す方向)に回動する。
供給ローラ38は、現像ローラ37の母線方向に沿って平行に且つ摺接するように配置されている。この供給ローラ38は、抵抗値が108Ωのウレタンスポンジローラであり、現像ローラ37との摺接部に3mmのニップ42が形成されるようになっており、現像ローラ37の回動方向(矢印R2で示す方向)と同一方向(矢印R3で示す方向)に回転し、ニップ42の位置において、現像ローラ37の回動方向(矢印R2で示す方向)と逆方向へ向かって摺接(カウンターで摺接)して、現像ローラ37の外周面と擦れ合うようになっている。
撹拌手段40は、図外のモータによって矢印R4で示す方向へ回転駆動される回動体43に、厚さ40μmの可撓性を有する板状のPETフィルム44が固定され、このPETフィルム44が撓み変形した状態で回動体43と共に回動してケース35内の2成分現像剤を混合撹拌する。なお、撹拌手段40としては、本実施形態において例示したものに限定されず、ケース35内の2成分現像剤を混合撹拌できるものであればよく、撹拌スクリューや撹拌フィン等でもよい。
2成分現像剤は、非磁性トナー(以下、単にトナーという)と磁性キャリア(以下、単にキャリアという)を含んでいる。そして、トナーとキャリアの混合比は、キャリアの質量部が100であるとすると、トナーの質量部が5〜10となるようにコントロールされる。トナーは、バインダ樹脂や染顔料(ブラックのトナーであればカーボン)等からなっており、重合法や粉砕法等の製造方法によって製造されている。また、キャリアは、鉄粉、フェライト粉、又はバインダ型のものが使用されている。そして、キャリアは、その平均粒径がトナーの平均粒径よりも大きくなっている。なお、本実施形態においては、好ましいトナーの平均粒径が6〜10μmであるのに対し、好ましいキャリアの平均粒径が70〜20μmである。そして、トナーとキャリアの混合比は、ケース35に設置した透磁率センサ(図示せず)によってケース35の内部空間36に収容された2成分現像剤中のキャリアの存在比率を検知し、その検知結果に基づいてトナーを補給することにより、所定範囲内に安定してコントロールされる(保持される)。また、トナーとキャリアの混合比は、圧力センサによってケース35内の現像剤総量を検知し、その検知結果に応じてトナーを補給するようにしてもよい。トナーは、ロータリー現像ユニット18の回動運動を停止させた状態で、トナーコンテナ23から延びるトナー補給パイプ22が現像装置21a〜21dのトナー補給口部39から内部に挿入され、トナーコンテナ23から現像装置21a〜21d内にトナー補給パイプ22を介して補給される(図1参照)。なお、説明の都合上、トナー補給口部39は、現像装置21aについてのみ例示している。また、トナーコンテナ23及びトナー補給パイプ22が、トナーを現像装置21a〜21d内に補給するトナー補給手段を構成している。また、現像装置21a〜21dのトナー補給口部39には、図示しない蓋部材が取り付けられている。そして、その蓋部材は、トナー補給パイプ22が現像装置21a〜21d内に挿入されるのを可能にする一方、トナー補給パイプ22が抜かれると、現像装置21a〜21d内の2成分現像剤が外へ漏出するのを阻止するようになっている。
ケース35の開口部41の上縁45には、トナー規制部材46が取り付けられている。このトナー規制部材46は、ケース35に固定される基部47と、この基部47から片持ち梁状に延出して現像ローラ37の外周面に接触するブレード48とを有している。ブレード48は、板厚が0.08mmのステンレスの薄板をプレス加工して形成されており、その先端部48aが現像ローラ37の外周面から遠ざかる(半径方向外方へ遠ざかる)ように折り曲げられ、その先端部48aが折り曲げられることにより形成されるコーナー部分48bが現像ローラ37の外周面に摺接するようになっている(図3(a)参照)。ここで、ブレード48が基部47から延出する方向は、現像ローラ37の回動方向に対してほぼ逆方向になっており、回転する現像ローラ37の外周面にカウンターで摺接するようになっている。
また、トナー規制部材46のブレード48は、その先端部48aのコーナー部分48bが現像ローラ37の外周面に当接することにより、湾曲するように撓み変形させられ、その撓み変形に起因して生じる弾性力で、その先端部48aのコーナー部分48bが現像ローラ37の外周面に押圧されることになる。ここで、トナー規制部材46は、ブレード48の先端部48aのコーナー部分48bと現像ローラ37との接触部における圧力が40N/m2となるように、ケース35の上縁45に取り付けられている。ここで、図3(b)に示すように、ブレード48は、コーナー部分48bと現像ローラ37との接触点における現像ローラ37の外周面への接線T(接触点から現像ローラ37の回転中心まで延びる線CLに直交する線)に対し、θ1(0〜10度)で接し、先端部48aが接線Tに対してθ2(30〜120度)で接するようになっている。
また、図3(c)に示すように、トナー規制部材46は、ブレード48のコーナー部分48bが現像ローラ37に摺接しない場合、ブレード48のコーナー部分48bからブレード48と現像ローラ37の接触部(ニップ)50の中心までの寸法L1が1mm以下となるように、そのケース35への取付位置が調整される。また、トナー規制部材46は、ブレード48と現像ローラ37とのニップ幅W1が0.1mm〜2.0mmとなるようにケース35に取り付けられている。
図3(b),(c)は、このトナー規制部材46のブレード48のコーナー部分48b及びその近傍と現像ローラ37との接触部を模式的に示すものである。これらの図3(b),(c)に示すように、トナー規制部材46のブレード48と現像ローラ37との接触部(48b、50)に対し、現像ローラ37の回転方向上流側の空間(規制前空間)51は、ブレード48と現像ローラ37との接触部(48b、50)に向かうにしたがって楔状に狭まっている。そして、この規制前空間51の形状,ブレード48と現像ローラ37との接触圧及び2成分現像剤に作用する重力の影響によって、トナーとキャリアが粒径選別され、トナーよりも粒径が大きなキャリアがトナー規制部材46のブレード48と現像ローラ37との接触部(48b、50)を通過するのが阻止されてケース35内に留まり、トナーがトナー規制部材46のブレード48と現像ローラ37との接触部(48b、50)を所定の層厚(例えば、14μm)で通過し、そのトナーが現像ローラ37によって感光体ドラム13に対向する現像位置26まで運ばれ、その現像位置26まで運ばれたトナーによって感光体ドラム13の現像が行われる(図1及び図2参照)。現像後に現像ローラ37の外周面に残留したトナーは、後述するシール部材52を通過してケース35内に戻される(。そして、現像ローラ37の外周面に付着した残留トナーは、供給ローラ38によって現像ローラ37の外周面から掻き落とされ、ケース35の内部で撹拌手段40によって2成分現像剤(キャリアや他のトナー)と共に混合撹拌される(図2参照)。
図2に示すように、ケース35の開口部41の下縁53側には、シール部材52が取り付けられている。このシール部材52は、導電性の高分子量PEフィルム52aと、この高分子量PEフィルム52aを現像ローラ37の外周面に押し付けるウレタンスポンジで形成されたバックラップシール52bとを有している。このシール部材52は、高分子量PEフィルム52aがバックアップシール52bで現像ローラ37の外周面に押し付けられることにより、高分子量PEフィルム52aが現像ローラ37の外周面の母線方向に沿って均一に摺接し、ケース35の開口部41の下縁53側と現像ローラ37との隙間をシールし、ケース35の開口部41の下縁53側からケース35の外部に2成分現像剤が漏出するのを防止している。なお、ケース35の開口部41は、下縁53側を除く開口縁が図示しないシール部材によってシールされており、ケース35の内部の2成分現像剤が現像ローラ37とケース35の開口部41との隙間からケース35の外部に漏出するのを防止している。
以上のような本実施形態の現像装置21a〜21dによれば、ケース35内に収容した所定混合比のトナーとキャリアが撹拌手段40によって混合撹拌され、トナー規制部材46のブレード48と現像ローラ37との接触部(48b、50)においてトナーが摩擦されて、トナーが所望の帯電量に帯電され、安定した現像を行うことができる。
また、本実施形態の現像装置21a〜21dによれば、ケース35内の2成分現像剤は、トナー規制部材46と現像ローラ37との接触部(48b、50)において、トナー規制部材46と現像ローラ37との接触圧及び重力の影響によって比較的粒径の小さなトナーと比較的粒径の大きなキャリアとが選別され、キャリアがケース35内に留められ、トナーのみが現像に消費されるため、トナーのみがトナーコンテナ23から補給される。その結果、本実施形態の現像装置21a〜21dは、トナーに帯電補助粒子を混合してなる現像剤が補給される従来の現像装置に比較して、消耗品コストを低減することができる。
また、本実施形態に現像装置21a〜21dによれば、2成分現像剤のトナー量が減少すると、トナーコンテナ23からトナーのみがケース35内に補給され、トナーとキャリアの混合比が所定範囲に保持されるため、安定した現像を長期間行うことが可能になる。なお、特許文献1に記載された従来の現像装置は、トナーカートリッジ内のトナー量が減少するにつれ、トナーカートリッジ内におけるトナーと帯電補助粒子の比率が変化し、このトナーと帯電補助粒子の比率の変化に応じてトナーの帯電量も変化するため、安定した現像を長期間行うことが困難になるという問題を有していた。しかし、本実施形態の現像装置21a〜21dによれば、このような従来技術の問題を生じない。
(現像装置の変形例)
上記実施形態の現像装置21a〜21dにおいて、ケース35の開口部41の下縁側に位置するシール部材52は、バックラップシール52bに代えてラバーマグネットを配置し、磁気シール部材とすることにより、ケース35内の現像ローラ37との摺接部近傍に、磁性キャリアを引き付けて保持することができ、シール性能を格段に向上させることができる。ここで、シール部材52の磁力は、300〜700G程度に設定される。なお、上記実施形態の現像装置21a〜21dにおいて、シール部材52は、バックラップシール52bの長手方向に沿って、複数のマグネットを間隔をあけて配置し、磁気シール部材としてもよい。また、上記実施形態の現像装置21a〜21dにおいて、シール部材52は、バックラップシール52bにマグネット粒子を混入させ、磁気シール部材としてもよい。
また、上記実施形態の現像装置21a〜21dにおいて、トナー規制部材46(例えば、ブレード48の現像ローラ37に接する面に対して反対側に位置する裏面)や、トナー規制部材46のケースへの取付部近傍に、ラバーマグネットやマグネットを取り付けることにより、キャリアとトナーとの分離を補助したり、現像ローラ37の外周面に付着したトナー層中のキャリアを取り除くことが可能になる。
また、上記実施形態において、現像装置21a〜21dの開口部41の開口縁をシールするシール部材のうち、下縁側の部分及び上縁側のトナー規制部材46の近傍部分に、磁性キャリアを捕捉する磁気シール部材を配置するだけでなく、他の部分にも磁気シール部材を配置してシール効果を高めるようにしてもよい。
また、撹拌手段40のトナーを混合撹拌する部分にラバーマグネット等の磁力発生手段を取り付けることにより、キャリアとトナーの混合撹拌効率を向上させることが可能になる。
また、供給ローラ38は、その中心部にマグネット等の磁力発生手段を配置することにより、その外周面にキャリアを保持し、現像ローラ37の外周面へのトナーの供給効率を高めたり、現像ローラ37の外周面に付着した残留トナーの掻き取り効率を高めることが可能になる。
また、供給ローラ38は、ウレタンスポンジで形成する場合に、スポンジの目(空孔の断面積)を粗くすることにより、古いトナーが滞留することを防止することができる。また、供給ローラ38は、ブラシローラとすることにより、古いトナーが滞留することを防止するようにしてもよい。
なお、本実施形態の現像装置21a〜21dは、ロータリー現像ユニット18を使用したカラー印刷用の画像形成装置1への適用例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、モノクロ印刷用の画像形成装置に単独使用(例えば、ブラックのトナー用の現像装置21aのみとして使用)してもよく、また、タンデムのカラー印刷用の画像形成装置に使用してもよい。
また、本実施形態の現像装置21a〜21dは、感光体としての感光体ドラムの現像に使用する態様を例示したが、ベルト状の感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像として可視化(現像)するのに使用してもよい。
また、本実施形態及び本変形例において記載された数値及び材料名は、発明内容の理解を容易にするための一例を示したものであって、これらに限定されるものではなく、適宜最適の数値及び材料が設定される。
本発明に係る現像装置は、電子写真方式の画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等)に広く適用できる。また、本発明に係る現像装置は、モノクロ印刷用の画像形成装置及びカラー印刷用の画像形成装置に適用できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の簡略化した構造図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の構造図を示すものであり、ロータリー現像ユニットを構成する4個の現像装置のうちの一つを示すものである。 図3(a)はトナー規制部材と現像ローラとの接触状態を模式的に示す図であり、図3(b)は図3(a)のA部を拡大して示す図であり、図3(c)は図3(b)と異なるトナー規制部材と現像ローラとの接触状態を示す図である。 従来の現像装置の構造図を示すものである。
符号の説明
1……画像形成装置、3……記録材、13……感光体ドラム(感光体)、20……中間転写ユニット(転写装置)、21a〜21d……現像装置、22……トナー補給パイプ(トナー補給手段)、23……トナーコンテナ(トナー補給手段)、34……転写ローラ(転写装置)、35……ケース、37……現像ローラ、38……供給ローラ、40……撹拌手段、41……開口部、46……トナー規制部材、52……シール部材

Claims (5)

  1. 感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像として可視化する現像装置において、
    非磁性トナーとこの非磁性トナーよりも粒径の大きな磁性キャリアとを含む2成分現像
    剤が収容されるケースと、
    前記ケース内に回動可能に収容され、前記2成分現像剤を混合撹拌する撹拌手段と、
    前記ケース内に回動可能に支持され、前記感光体に対向する側が前記ケース外に露出し
    、前記撹拌手段によって混合撹拌された2成分現像剤を外周面に担持するようになってい
    る現像ローラと、
    前記現像ローラの外周面の母線方向に沿ってカウンターで接触し、前記現像ローラの外
    周面に担持された2成分現像剤のうちの前記磁性キャリアを前記現像ローラとの接触部に
    おいて非磁性トナーから分離して前記ケース内にとどめ、前記現像ローラの外周面に担持
    された非磁性トナーの層厚を規制するトナー規制部材と、
    を備え
    前記ケースには、前記現像ローラを前記感光体側に露出させる開口部が形成され、
    前記開口部の開口縁には、ケース内の2成分現像剤が漏れ出るのを阻止するシール部材
    が取り付けられ、
    このシール部材のうちの少なくとも前記開口部の下縁側に位置する部分が、前記磁性キ
    ャリアを捕捉する磁気シール部材である、
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 感光体の表面に形成された静電潜像をトナー像として可視化する現像装置において、
    非磁性トナーとこの非磁性トナーよりも粒径の大きな磁性キャリアとを含む2成分現像
    剤が収容されるケースと、
    前記ケース内に回動可能に収容され、前記2成分現像剤を混合撹拌する撹拌手段と、
    前記ケース内に回動可能に支持され、前記感光体に対向する側が前記ケース外に露出し
    、前記撹拌手段によって混合撹拌された2成分現像剤を外周面に担持するようになってい
    る現像ローラと、
    前記現像ローラの外周面の母線方向に沿ってカウンターで接触し、前記現像ローラの外
    周面に担持された2成分現像剤のうちの前記磁性キャリアを前記現像ローラとの接触部に
    おいて非磁性トナーから分離して前記ケース内にとどめ、前記現像ローラの外周面に担持
    された非磁性トナーの層厚を規制するトナー規制部材と、
    を備え、
    前記ケースには、前記現像ローラを前記感光体側に露出させる開口部が形成され、
    前記開口部の開口縁には、ケース内の2成分現像剤が漏れ出るのを阻止するシール部材
    が取り付けられ、
    このシール部材のうちの少なくとも前記開口部の下縁側に位置する部分及び前記トナー
    規制部材の近傍部分が、前記磁性キャリアを捕捉する磁気シール部材である、
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 前記ケース内には、前記現像ローラと平行に配置されて前記現像ローラと接触する供給
    ローラが回動可能に収容され、
    前記供給ローラが前記現像ローラと同方向に回転させられ、
    前記供給ローラと前記現像ローラの接触部において、前記供給ローラが前記現像ローラ
    の回動方向に対して逆方向へ向けて摺接する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記ケース内にトナー補給手段から前記非磁性トナーが補給され、前記ケース内の前記
    2成分現像剤の非磁性トナーと磁性キャリアの混合比が所定範囲内に保たれるようになっ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置と、
    この現像装置によって静電潜像がトナー像として可視化される感光体と、
    この感光体のトナー像を記録材に転写する転写装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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